フラーレンとは?おすすめフラーレン化粧品から学ぶ、効果やデメリットと選び方
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シミに小じわ、肌のたるみ、くすみ、吹き出物、目立つ毛穴・・・肌についての悩みは、顔のアチコチに出てきますよね。
「今までのケアでは効果が感じられない」「もっと画期的な美肌成分って無いのかな?」そう思っている人も多いのではないでしょうか?
そんな女性達から「こういうのを待ってた!」と言われている大注目の新型成分が「フラーレン」です。
美容皮膚科でも注目
フラーレンは肌のシワやたるみ、黄くすみ等のエイジング現象、またシミ・吹き出物等の肌トラブルへの対策としての働きを持ち、その効果の高さから美容皮膚科・美容クリニック等でも使用されています。
「フラーレン」で、今までの悩みにサヨナラしませんか?
ここではフラーレンの特徴や肌への働き、選び方のコツ等について詳しく解説していきます。
「フラーレン」ってそもそも何?
フラーレンは「炭」
フラーレンとは、とても簡単に言ってしまうと炭。
正確には炭素(カーボン)のみで作られた同素体(クラスター)のことです。
炭素のみで作られた炭素同素体はダイヤモンド及びグラファイトのみであるとされてきましたが、1985年にハロルド・クロトー氏らによって「フラーレン」が発見され、大きな話題となりました。
ちなみに彼らはこの発見によって、1996年にノーベル賞を取得しています。
活性酸素の除去が期待できる
フラーレンの持つ独特な活性酸素除去作用は世界中から注目を集め、特に「老化対策(アンチエイジング美容、医療)」への使用が期待されてきました。
ただ炭素物質であるフラーレンは水に溶けないため、医薬品や化粧品への使用は難しいと考えられたきたのです。
しかし2003年に設立した化粧品原料メーカー「ビタミンC60バイオリサーチ株式会社」が水に溶けるフラーレンの開発に成功し、2005年以降、フラーレンは一気に様々な化粧品等への製品に使用されるようになりました。
現在では多種のエイジングケア化粧品にはもちろん、エイズ等の治療が難しいとされる病気に対する医薬品としての効果も期待される「希望の星」といった存在となっています。
ここがスゴイ!フラーレンの4つの特徴
活性酸素を除去「抗酸化作用」が172倍と強力!
シワやたるみといった肌の老化が起こる最も大きな原因とされているのが、活性酸素による肌細胞への攻撃(=酸化)です。
私達が吸い込む酸素のうち、2%~3%は毒性の強い悪玉活性酸素となってしまいます。
この活性酸素が肌細胞に入り込み、細胞膜に傷を作ったり、細胞機能を弱らせてしまわけですね。
「活性酸素で肌が錆びた状態になる=肌が老いる」と考えると、わかりやすいのではないでしょうか。
酸素をなくすのは不可能、だから....
しかし「酸素が原因」とはわかっても、私達人間にとって酸素はなくてはならないものです。
「活性酸素を作りたくない」「肌を錆びさせたくない」と言っても、酸素を吸わなければ生きていくことはできません。
そこでエイジング対策としては、体内の悪玉活性酸素を除去する作用のある「抗酸化成分」を用いる方法が取られるようになりました。
ビタミンCやポリフェノール等、抗酸化作用のある成分をいくつかご存知という方も多いことでしょう。
フラーレンは、既存の抗酸化成分よりも非常に強い抗酸化作用を持っています。
そのパワーは、なんとビタミンCの172倍もあるのです。
エイジングの元となる活性酸素をパワフルに除去してくれる「肌の掃除力」が、注目をされる大きな理由となっています。
ビタミンCやポリフェノールはフラーレンより取り入れやすい、身近な抗酸化成分です。
下記のページで特徴や多く含む食品などを解説。是非ご覧ください。
ビタミンCのウソホント!誤解しやすいポイントと本当の効果とは
ポリフェノールの効果と美肌の関係~種類や摂取のコツとスキンケアへの取り入れ方も徹底解説!
ココナッツオイルの美肌レシピ~ダイエット以外にも!効能と効果を引き出す使い方
抗酸化作用が11時間と超長持ち!
既存の抗酸化成分と「フラーレン」では、抗酸化(活性酸素の除去)のシステムにも違いがあります。まずは従来の抗酸化成分について見てみましょう。
抗酸化成分の例
- ビタミンC
- コエンザイムQ10
- フラボノイド
- システイン
- リノール酸
- βカロチン
- ビタミンE
- 尿酸
- グルタチオン
自身が酸化して肌細胞を守る
従来の抗酸化成分は、自分自身が肌細胞の代わりに酸化をすることでヒドロキシルラジカル等の活性酸素の攻撃を食い止めていました。
言うなれば「オトリ」になる形だったわけですね。
肌細胞を守る代わりに抗酸化成分自身が酸化したり、別の形に変化してしまうため、抗酸化成分は「つけた後、作用が長持ちしない」という問題点を持っていたのです。
自身は酸化しないので肌に長く留まる
ところが「フラーレン」は、自分自身は酸化や変化をせず、活性酸素を「自分に引き寄せる(くっつける)」もしくは「相手を分解させる」という方式で活性酸素を除去します。
フラーレン自身が消費される除去方法ではないため、使用後にもフラーレン成分は肌に長く留まり、除去作用を持続することができるのです。
フラーレンを使用してからの抗酸化作用は、なんと11時間も持続できることがわかっています。
夜につけたフラーレンが、朝に目覚めるまでしっかりと活性酸素を取り去り、肌老化を食い止めてくれるというわけですね。
紫外線による酸化には特に効果的!
人体の老化に関わる活性酸素には、以下のような様々な種類があります。
活性酸素の例
- スーパーオキシドラジカル
- 脂質ラジカル
- 過酸化水素
- ヒドロキシルラジカル
従来の抗酸化成分では、このような多種な活性酸素の全てに対して除去をするのが難しいとされてきました。
しかし「フラーレン」は上記のような体内の様々な活性酸素に対して作用することが研究で判明しています。
特に注目されているのが、紫外線(UVA、UVB)で作られる活性酸素を除去する作用の強さです。
UVAの抗酸化にも
UVA(紫外線A波)による酸化は、長期間をかけて肌のたるみやシワを作り出す主原因とされています。
更にUVAは冬季になっても照射量があまり落ちない上、ガラス等も透過してしまうため室内でも光を浴びてしまう手強い相手です。
従来の日焼け止めやUVカットグッズだけでは、UV対策を万全に行うのは非常に難しいと考えられてきました。
しかし紫外線の刺激で発生した活性酸素に対して効果的に働きかける「フラーレン」を使えば、困難とされてきた「紫外線による老化」を食い止めることが期待できます。
UVA、UVBなどの紫外線について知りたい方は下記のページがおすすめ。是非参考にしてみて下さい。
紫外線から肌を守る!正しい日焼け止めの選び方徹底講座
安全性が高い「エリート成分」!
「フラーレン=ダイヤモンドと同じ炭素」というイメージから、「フラーレンは肌に負担となるのでは?」と心配をされる人も多いようです。
しかし炭素はそもそも人体の1割(約10.5%)を構成している物質ですし、炭素そのものに毒性等はありません。
また化粧品等で使用したフラーレンは、活性酸素を吸着すると古い角質層と一緒に排出されていきます。
つまり肌のターンオーバーと一緒に、要らなくなったフラーレンは自然に出ていってくれるのです。
不要なフラーレンを排出するには正常なターンオーバーが必要。下記のページで正常なターンオーバーに必要な栄養や生活習慣をチェックしてみましょう。
ビタミンBの効果が肌荒れにいい理由~ビタミンB群が多い食品とサプリを賢く摂取する方法
冷え性改善で美肌を作る!冷えの種類や解消のポイントを徹底解説
様々なテストもクリア
成分を肌に無用に溜め込むといった心配も無く、発がん性テスト・飲食に使用した場合のテスト等もクリアされています。
2005年に登場して以降、様々な基礎化粧品や1000院を超える美容皮膚科で使用されてきた「フラーレン」ですが、2017年現在に至るまで成分使用による皮膚トラブルの報告が起きていません。
新型成分でありながら安全性・信頼性の高い点も大きな魅力となっているのです。
シワ・たるみだけじゃない!フラーレンの肌への嬉しいメリットとは?
フラーレンによる抗酸化作用が生み出す肌へのメリットとして、最初にイメージされるのは「シワ」や「たるみ」といったエイジング作用への対策でしょう。
もちろん強い抗酸化力を持つフラーレンは、シワやたるみといったエイジング現象に対する画期的な成分として大きな期待をされています。
しかしフラーレンの肌への効果は、必ずしも「年齢肌向け」とは限りません。
フラーレンの持つ成分作用は、幅広い女性たちの持つ様々な肌の悩みに対応してくれるものなのです。
シミ・そばかすの予防
シミが出来る原因は、主に紫外線刺激によってメラニン色素という黒い色素が発生することにあります。
このメラニン色素がなぜ生まれるかというと、「チロシナーゼ」という体内酵素が働くためです。
従来の美白成分(アルブチン等)は、このチロシナーゼの働きを阻害する方法でメラニン色素の発生を抑えるようにしてきました。
チロシナーゼを作らせない
しかし美白に対する研究が進むにつれ、この酵素の発生には活性酸素(フリーラジカル)が大きな影響を与えていることがわかったのです。
フラーレンによって活性酸素を除去すれば、すでに生まれてしまっているチロシナーゼを邪魔するのではなく、チロシナーゼそのものの発生を抑制することができます。
フラーレンの活性酸素除去力が、シミや日焼けによる肌の黒さ等を予防するための画期的な対策となってくれるわけです。
おなじみの美白成分については下記のページで詳しく解説しています。
長く採用され続けているのは、効果と安全性に信頼がある証拠。是非チェックしてみて下さい。
シミの無い白い肌へ!徹底美白したい人のための化粧品・食事・サプリとは?
ニキビ・吹き出物の改善
ニキビや吹き出物が出来る原因には、肌の皮脂の過剰分泌やストレス等、様々なものがあります。
特に問題とされるのが、コメド(過剰に分泌された皮脂・老廃物)が毛穴に詰まり、過酸化脂質となって皮膚を刺激するケースです。
活性酸素によって脂質が酸化すると、ニキビの炎症が酷くなったり、赤みが強いニキビとなって痕になってしまうことがあります。
フラーレンによって活性酸素を除去すれば、脂質の酸化やニキビの炎症の劇症化を防ぎ、穏やかにニキビケアを行うことができます。
落としきれないメイクや、肌に残るクレンジングオイル成分は、酸化してニキビの大きな原因になります。
下記のページで、自分のメイクの濃さや肌質に合うクレンジング選びをしてみませんか?
クレンジング剤6種を徹底比較!オイル、クリーム、リキッド...肌に合うのはどれ?
毛穴の引き締め
頬等の毛穴が広がる原因にも、活性酸素による酸化ストレスが大きな影響を与えていることがわかってきました。
特に紫外線による活性酸素の活動は、皮脂の過剰分泌・皮脂の酸化・黒ずみ等をもたらし、毛穴を目立たせてしまうのです。
毛穴の縮小も期待
フラーレンで活性酸素の抑制を行えば、エイジングや紫外線刺激等による毛穴の広がりを引き締める結果が期待できます。
既にフラーレンを使用している美容皮膚科では、既存の毛穴の面積が50%以上も縮小されたという結果も見られているほどで、毛穴に対する高い効果があることがわかります。
毛穴が開いてしまう理由と対策を下記のページで解説、是非チェックしてみて下さい。
毛穴開きには4つの原因があった!あなたにあった毛穴対策はどれ?
乾燥肌対策・肌バリア機能の向上
乾燥肌・敏感肌となる原因のひとつには、肌細胞(角質層)の連なりが整っていない状態であることが挙げられます。
肌とは小さな角質細胞がタイルのように並んだ状態になっていますが、このタイルの並びが剥がれやすかったり、タイル同士の隙間が開いていると、せっかく与えた水分もどんどん出ていってしまうのです。
また雑菌等も入り込みやすくなり、炎症も起こりやすくなります。
これがよく言われる「肌のバリア機能の低下」という問題なのですね。
肌内部の水分を保つ
フラーレンは肌の角質層の並びを整え、与えた水分が外側に出ていかないようにする働きを持っています。
角質層がなめらかに整うことで肌本来の保水力をサポートし、また外気や雑菌等に負けない「バリアできる肌」を作る助けとなってくれるのです。
テカテカでも肌内部は乾燥、一見わかりにくい乾燥肌がインナードライ肌です。
インナードライの最大の原因は洗いすぎ。下記のページでクレンジングを見直してみましょう。
インナードライ肌の改善は化粧水よりクレンジングから!原因と正しい対策を解説
黄くすみの予防・改善
肌が黄色くくすむ「黄くすみ」については、「エイジング現象のひとつ」とはわかっているものの、原因がハッキリしない状態が続いていました。
しかし近年、糖化に似た「カルボニル化」という現象が黄くすみや肌のゴワつきを促進させていることがわかったのです。
カルボニル化とは
カルボニル化とは、たんぱく質と脂質が酸化したものの分解物が化合し、ALE(終末脂質過酸化産物・Advanced Lipoxidation Endproducts)を作ることを指します。
変質したたんぱく質が肌を黄色くくすませてしまうのです。
黄くすみの原因には糖化によるAGE(終末糖化産物・Advanced Glycation Endproducts)の発生も影響をしますが、カルボニル化によるALEの発生の方が、より肌には強い影響を与えるため問題視されるようになったのです。
フラーレンがカルボニル化を抑える
最近の研究では、フラーレンに上記の「カルボニル化」を抑制する効果があることがわかりました。
カルボニル化の予防にはオメガ6系の脂肪酸の抑制、オメガ3系脂肪酸(亜麻仁油・グレープシードオイル)の摂取といった肌の内側からの対策が講じられてきましたが、フラーレンでは外側から肌のカルボニル化を対策することができます。
1日5分程度のリンパマッサージで老廃物流し!くすみやむくみがスッキリします。リンパマッサージの方法は下記のページで。
リンパマッサージで「むくみ・くすみ」のない小顔に!リンパを効果的に流す方法
知っておきたい!フラーレンの種類とメリット・デメリット
「フラーレン」には水溶性・油溶性の二種類があり、また最近では更に機能性を高めた新型フラーレンも登場するようになりました。
それぞれのフラーレンの特徴や、メリット・デメリットを知っておきましょう。
水溶性フラーレン(ラジカルスポンジ)
フラーレンにポリビニルピロリドン( PVP)1,3-ブチレングリコール(BG)を加え、水に溶ける性質(水溶性)にした原料です。
ラジカル(活性酸素)をスポンジのように吸着してお掃除をしてくれることから「ラジカルスポンジ」と呼ばれています。
ラジカルスポンジのメリット
ラジカルスポンジは2005年に登場した、フラーレンの中でももっとも歴史がある成分原料です。
2017年現在も、最も多くの製品に配合されています。安全性・信頼性が確立した製品と言えるでしょう。
また水溶性であることから化粧水・美容液等の「水ベースのアイテム」に配合しやすく、スキンケアの中でたっぷりとフラーレンを肌に与えることができます。
ラジカルスポンジのデメリット
フラーレンを水に溶かすプロレスで、どうしても必要になるのが「ポリビニルピロリドン(PVP)」の使用です。
カンタンに言えば、高分子ポリマーの一種ということになります。
化粧水・保湿液・乳液等の基礎化粧品の他、コンタクトレンズの装着液、ヘアケア製品、また医療品などにも使用される物質です。
医薬品にも使用可能なほどであり、安全性の高さは認められていますが、中には高分子ポリマーの使用に不安を憶える人も居ます。
特に自然派系・ナチュラルスキンケア志向の人の場合には、ポリマー使用が避けられない点がデメリットとなるかもしれません。
油溶性フラーレン(リポフラーレン)
フラーレンにスクワランを加えた原料です。リポ(脂質)という名前のとおり脂溶性(油に溶ける)という特徴を持っています。
リポフラーレンのメリット
スクワランはオリーブ・米ぬか等の植物・サメ等の動物から抽出された「スクワレン」に水素を加えた自然由来の成分です。
ポリマー等の配合が無いことから、ナチュラル志向の人でも安心して使える製品と言えるでしょう。
またスクワランには保湿力があるため、フラーレンの抗酸化力に加え、高い保湿効果sも期待できます。
リポフラーレンのデメリット
脂溶性であることから、配合されるのは主に美容クリーム等の油剤をベースとした製品になります。
化粧水・ゲル等の水ベースのアイテムには多量に配合できません。
つまりリポフラーレンのみを配合した製品でたっぷりとフラーレンを補おうとすると、スキンケアが油分過多となる可能性も考えられます。
モイストフラーレン(R)
フラーレンにリン脂質(水添レシチン)、フィトステロール(フィトステロールズ)、1.3- ブチレングリコール(BG)を加えた原料です。
モイストフラーレンのメリット
水添レシチン・BGが配合されたことで、より保湿性が高められているのがメリットです。またテクスチャーが柔らかく肌になじみやすいため、使用感も上がっています。
モイストフラーレンのデメリット
1.3- ブチレングリコール(BG)は保湿剤の他、防腐剤としての役割も果たす成分です。
通常の肌状態であれば肌負担や肌刺激となる可能性は低いとされていますが、肌質によっては赤み・かゆみ等が発生する成分でもあるので、敏感肌の場合には注意が必要かもしれません。
特に以前にBG配合の基礎化粧品でトラブルが起こった人の場合、パッチテストを十分に行った方が良いでしょう。
ヴェールフラーレン(R)
フラーレンをシリカ(無水ケイ酸)でくるんだパウダー状の原料です。
ヴェールフラーレンのメリット
粉状であるため、従来はフラーレン配合がしにくかったパウダリーファンデーションやプレストパウダー等のメイクアップ製品に配合できるようになっています。
ヴェールフラーレン(R)を配合したメイキャップ製品を使えば、昼間もフラーレンで肌をケアし、抗酸化対策が行えるというわけです。
ヴェールフラーレンのデメリット
シリカはミネラルファンデーションなどにも配合される成分であり、人間の体内にも存在していますので、安全性・刺激性は非常に低いと言えます。
そのため「ヴェールフラーレン」の成分自体には問題はほぼ無いのですが、その他のメイク成分を肌に乗せ続けるのは肌負担となるものです。
「フラーレンが入っているから」とファンデーションを帰宅してからも付けたままにしていたり、お化粧をしたまま眠ってしまえば、肌がつかれるのは当然ですよね。
ヴェールフラーレン(R)はあくまでも「メイク中の抗酸化対策」として使用するものであると考えた方が良いでしょう。
フラヴィ(R)
フラーレンに水添レシチン(水素添加大豆リン脂質)、フィトステロール(ダイズステロール)、1.3 - ブチレングリコール(BG)を加えてリポソーム化させた原料です。
フラヴィのメリット
「リポソーム」とは多重層になっているごく小さなカプセルのようなもので、美容成分を肌の奥へと送り届け、長く肌に留まりながら成分を放出できる方式です。
フラーレンの効果がより高く長く感じられるというわけですね。
またリン脂質によって人体との親和性が高まり、浸透性も上げられています。
クリームや美容液等、最新型のアンチエイジング基礎化粧品に配合される傾向にあります。
フラヴィのデメリット
浸透性・保湿性を高めたフラヴィは「最新型フラーレン」として2014年から製品配合が行われるようになっていますが、原料成分が高額であるせいか、一般的な市販製品への配合があまり行われていません。
エステサロン等でのサロン専売品、美容皮膚科・美容クリニックでの製品等に配合される傾向です。
そのため店頭での購入・ネット購入可能なアイテムがやや少なく、選択肢が限られるのが難点となっています。
これで失敗なし!フラーレン製品選びの選び方
1.「水溶性+油溶性」の製品を選ぶ
「絶対自然派化粧品でなくてはダメ!」といったこだわりが特に無く、「これからフラーレンケアを始める」ということであれば、「水溶性フラーレン」+「油溶性フラーレン」の二種類を配合したケアからスタートするのがおすすめです。
「水溶性フラーレン(ラジカルスポンジ)」と保湿性のある「油溶性フラーレン(リポフラーレン)」の組み合わさった製品を選べば、両者の「いいとこ取り」が期待できます。
最新成分より安価
また最新型である「フラヴィ」等が配合された製品の場合、製品価格が30,000円以上となってしまうことが多いのですが、ポピュラーな種類となったラジカルスポンジ配合の製品は、比較的手軽に購入可能です。
フラーレンによる抗酸化ケアは「その時だけのスペシャルケア」とするよりも、毎日きちんと継続していくことが大切です。
フラーレンケアを続けるためにも、無理のない範囲で購入できる「水溶性・油溶性混合タイプ」は助かる存在となってくれるでしょう。
おすすめフラーレンクリーム
ドクターシーラボ パーフェクトエイジストDX
https://www.ci-labo.com/
ドクターシーラボ
※公式サイト購入の場合には定期便等の割引あり
ハリ肌・弾力肌へ
リポフラーレン(油溶性)とラジカルスポンジ(水溶性)の2種類を配合した美容クリームです。
年齢肌に対応するためのα-リポ酸やコエンザイムQ10等の美容成分も計48種類と多種配合されており、ハリ肌・弾力肌作りを主目的としていることが伺えます。
「クリーム」と銘打たれていますが質感はジェルに近く、重すぎず伸びの良いテクスチャーになっています。
ベタベタ感・クリームの重さが気になる人にもおすすめです。
2.ビタミンC誘導体(APPS)配合の製品を選ぶ
フラーレンは、その他の抗酸化力のある成分と一緒に配合されることで更に抗酸化力が強まるとされています。
特に注目されているのが「ビタミンC誘導体」との組み合わせです。
紫外線によるメラニン生成や酸化をフラーレンとビタミンCの両者で抑えることで、「美白しながらエイジング」という効果が期待できます。
ただしビタミンC誘導体は、種類によっては乾燥を引き起こすことがあるため注意が必要です。
比較的乾燥度が少なく、また浸透度が高いとされる「APPS(アプレシエ=パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)」等が配合された製品を選んだ方が良いでしょう。
おすすめフラーレン美容液
BEAUTY MALL フラーレンナノミスト美容液 APPS+E(TPNa)
イオン導入も可能
「APPS」(アプレシエ)の他、乾燥しにくい油溶性ビタミンC誘導体「VCエチル」等、5種のビタミンCにフラーレンを加えたローション型美容液です。
リニューアル以降フラーレンの配合量が増やされており、「フラーレン高濃度製品」として知名度が高い商品です。
パラベン・シリコン・石油系界面活性剤等が全カットされているため、敏感肌の人にも使いやすい製品です。
サラリとした質感で、イオン導入にも使用可能です。日焼け止めを塗る前等に塗っておくことで、紫外線による肌の酸化を更に的確に食い止めることも期待できます。また、メイクの上からでも使用できます。
アロマオイル(ラベンター、オレンジ、パルマローザなど)配合なのでスキンケアしつつ癒やし香りに包まれます。
- 販売元:BEAUTY MALL
- 内容量:30ml
- 価格:通常4,400円税込
3.「1%以上配合」のロゴマーク表示製品を選ぶ
フラーレン化粧品を選ぶ上で、もっとも重要なのが「配合量」です。
フラーレンの効果を実感するには、製品中1%以上の配合が必要であるとされています。
しかし例えば0.01%でもフラーレンを配合していれば、「フラーレン配合」として製品を販売することはできるのが現状です。
いくらフラーレンが入っていても、ほんの少量だけでは残念ながら肌の結果は期待しにくくなってしまいます。
そのためフラーレン製品選びでは、製品価格だけでなく配合量を必ずチェックしましょう。
きちんと1%以上のフラーレンが配合されているかどうかは、「ロゴマーク」で判断することができます。
フラーレン配合のおすすめオールインワン
COCORO 化粧美容乳液
水溶性フラーレンを1%以上配合
R.S.ロゴマークのついた水溶性フラーレン高配合のオールインワンスキンケアです。1本で化粧水・乳液・美容液の3役をこなします。
フラーレンの他、アンチエイジングのプラセンタや色素沈着を抑制するα-アルブチンに高い保水効果のヒアルロン酸、ハリ効果の幹細胞エキスなど、肌のツヤ感とハリアップが期待できる成分をたっぷり配合してあります。
オイルとエッセンスの2層式
オリーブ油やアーモンド油など7つのオイルを配合した「保湿オイル層」と、高濃度フラーレンやプラセンタ、ヒアルロン酸等の美容成分の入った「美容エッセンス層」の2層に分かれており、使う前によく振ってミックスして使います。
この2層式にしたのは界面活性剤など5つのフリーの実現のためです。
5つのフリーで肌にも安心
界面活性剤は水と油といった本来混ざらないものを混ぜるために使われますが、そういった肌への刺激となる成分5つを不配合にするため、2層式という方法をとっています。
香りでも心地よくなれるよう、リラックスのラベンダーとゼラニウムを取り入れ、お手入れ時間から癒やされます。
- 販売元:cocoro
- 内容量:80ml(30日分)
- 価格:通常8,800円税込⇒ 定期購入の初回限定価格は半額以下
- 定期購入に購入回数の約束はありません
おわりに~「気休め」程度のフラーレン製品に注意
登場してから10年少々、まだ「新しい成分」であるフラーレンですが、その効果の高さから認知度は年々上がっています。
しかし注目の成分となった反面、ごく少量の配合のみで「フラーレンで抗酸化!」と基礎化粧品や、多量の水でうめただけのフラーレンを「原料」として販売するような粗悪な製品も多々登場しているようです。
フラーレン原料が高いため、当然製品も高め
ラジカルスポンジ・リポフラーレン等は三菱商事株式会社の子会社「ビタミンC60バイオリサーチ株式会社」が登録商標を取っている製品で、一社による開発・成分提供となるため、フラーレン原料の価格は比較的高額となる傾向を見せています。
1%配合という基準値をクリアし、更にバランスを取るためにその他の美容成分も配合すれば、どうしても製品価格が上がることが避けられないわけです。
ごくカンタンに言えば、「効果の感じられるフラーレン化粧品はちょっと高い」「安すぎるフラーレン化粧品には要注意」ということですね。
従来の美容成分に満足できない人に
美容コストがかかってしまうという点だけが、フラーレンの現状のネックと言えるかもしれません。
とは言え、その抗酸化力(活性酸素除去力)は非常に強いものであります。基準値が配合された製品をきちんと選べば、コストに見合った結果を得られる可能性は高いと言えるでしょう。
アンチエイジングを根本的に行いたい人、今までの美容成分では満足できなかった人には、うってつけの成分と言えるのではないでしょうか?
※本記事で紹介している製品の成分内容・価格などは最新の情報をサイトでご確認下さい。