「資生堂 dプログラム アレルバリアミスト」は空気中のちりやホコリ・花粉をブロックするスプレー化粧水です。
その実力は花粉症の肌荒れ予防だけでなく、乾燥や化粧崩れの防止ミストとしても高い評価を得ています。
今回はそのアレルバリアミストの使い方や実際に使用した感触と結果をレポートします。
成分についても少しだけ解説していますので、最後までチェックしてみて下さい。
アレルバリアミストは、資生堂の敏感肌用ブランド「dプログラム」のミスト状化粧水です。「アレルバリアテクノロジー」を搭載し、空気中のチリやホコリ・花粉などの微粒子汚れを防止します。
化粧水ですが、オイルインの2層構造になっていて使う前によく振り全体を混ぜてスプレーします。
オイル成分が加わることで、しっとりとしながらもベタつかない感触になっています。
同じ資生堂から出ている花粉ブロックスプレーに「イハダ アレルスクリーン」がありますが、こちらはエタノール配合なのが気になりました。
乾燥肌ですし、化粧崩れ防止やメイクの密着感アップを期待するならアレルバリアミストのほうがいいかな、という印象です。
肌に均一な膜をつくる技術です。
すき間のない膜を張り巡らせて、チリや花粉・紫外線などから肌を守ります。アレルバリアシリーズには全てこの機能が搭載されています。
資生堂「dプログラム」は、20年以上も続く敏感肌向けのブランドです。
dプログラムが発売された1997年は、ちょうど女性も社会に進出するようになってきた頃ですね。
敏感肌というワードは今ほど浸透しておらず、「ストレスの影響で吹き出物や痒みが出てしまう」そんな女性の肌を考え開発されました。
dプログラムに使う原料には独自基準を設け、他の化粧品以上に精製し不純物を除去したものを使っています。
製造設備は解体して洗浄する、医薬品製造レベルの厳しい衛生基準をクリアした環境で製造するなど、資生堂の他のブランドより徹底した品質管理で作られているんですよ。
では「dプログラム アレルバリアミスト」の実際の商品を見てみましょう。
アレルバリアミストは、高さ15cm程度で細すぎず太すぎずでちょうどよい大きさです。
小さめのスマホと比べてみても明らかに大きいという感じはしません。
片手にすっぽりおさまってプッシュ部分の力も入れやすいです。
ボトルはプラスチック容器なので軽く、化粧ポーチに追加してもずっしり重みが出ることはないです。
このようなガス入り容器ではないミストは、飛行機内にも持って行けてとても重宝するんですよ。
100ml以下なので、このまま機内持ち込みできるというのも便利です。
外側のフィルムを取ると、中身が見えるボトルになっています。本当にオイルの粒が見え、オイルインの化粧水であることがわかります。
振る前は2層ですが、しっかり振るとオイルと化粧水が完全に混ざってほんの少しにごったような感じになりました。
オイルインミストということでかなりのオイル量を想像していましたが、実際は上の1～2cmくらいでした。この量ならオイルでベタつきが気になることも無さそうです！
ボトルをよく振って中身を均一に混ぜます
オイル層と化粧水層の2層構造なので、使う前によく振って下さい。
しっかり混ざるとほんの少しだけ白っぽくなります。
オイル部分は上にたまるので、振らずに使うと化粧水部分だけが多く出てしまい、しっかりとしたバリアが作られなかったり、ツヤ感がうまく出なくなってしまいます。
近すぎ・遠すぎはダメ！顔から15cm離す
ミストをふわっとかけようと遠目にすると、ミストが届かずつけたい部分にスプレーできません。
かといって狙ったところに近づけすぎると、ミストが水滴のように大きくついてしまいます。
顔からの適度な距離は意外と重要です。
使用法通りの距離でスプレーするのが最もキレイに肌につき、ミストがちょうどよく拡がりました。霧が全体にふんわりとつくので乾きも早いです。
顔全体で4回が目安
4回が目安のことでしたが、自分の顔の大きさからか5、6回のスプレーが必要でした。
また、「オイリーな部分は控えめに、乾燥部分は重ねてスプレー」といったふうに自分の肌状態や乾燥レベルでスプレー回数を調節するのもいいかもしれません。
化粧直しではテカリをオフしてからスプレー
化粧崩れ部分をテッシュやあぶらとり紙で押さえ、皮脂をとってからアレルバリアミストをスプレーします。スプレーした後は軽くおさえてなじませます。
テカったままスプレーすると、ミスト内のオイルとともに油膜感で使い心地が悪くなったり、ミストが乾いてもテカリが残ったりと、化粧直しの効果がうまく出ません。
乾燥肌の化粧崩れ防止目的だったので、メイクの上からスプレーすることを考えていましたが、アレルバリアミストは寝る前でも使えます。
パッケージにも「素肌にもお使いいただけます。」との記載がしっかりありました。
室内の花粉刺激が気になる方・乾燥でパリパリになるという方には、化粧水感覚で寝る前にひと吹きしておくと、翌朝の肌が違ってきますよ。
ではファンデーションの上からではなく、メイク前に使うのはどうなのでしょうか？
答えは下地の後ならOKです！
もともと素肌につけていいものですから、メイク前に使うことに肌への問題ありません。
ただ、その後のファンデーションの密着感のことを考えると、下地をつけてからミストするほうがおすすめです。
メイク前に使う時に1つ気をつけたいのが、アレルバリアミストのオイル成分です。
さらりとしたウォーターベースの下地やファンデーションだと弾いてしまい、メイクがうまくのらない可能性があります。
メイク前に使うなら、下地は水分が少ないもの、ファンデーションにはパウダーや水っぽさのないクリームタイプが向いています。
アレルバリアミストをかけた後は、必ず馴染むまで時間を置いてから次のメイクをしましょう！
花粉や微粒子から保護する「アレルバリアテクノロジー」の効果を重視したい時は、メイクの上からミストするのがいいですよ。
化粧下地で使うならこちらがおすすめ
「資生堂 dプログラム アレルバリア エッセンス BB N」
まずは手の甲にスプレーしてみると...水分がなくなった後でも確かにしっとりしています！
スプレーしていないほうの手はさらさらですが、スプレーした手はすべすべ・モチっとしていて、肌内部の潤いも感じます。
また、くっきりと出ていたキメの目立ちが少なくなり、ほんのりとしたツヤも見ることができました。
無香料ですが、手にスプレーすると一瞬、ほんのわずかに「何かの香り」がしたような気がします。が、すぐに消えました。香りに敏感な方は感じるかもしれません。
今度はメイク後の顔にスプレーしてみました。
手の甲と違って顔に使った時は、ほんの少しではありますがオイルの膜がかかったような感じがします。オイル成分が含まれているのが実感できます。
そして、アレルバリアミストの最大のポイントはミストが乾いた後です。
水分だけのミストでは、蒸発するとともに肌の水分も奪われパリパリになることもありますが、アレルバリアミストの場合は全体が乾くとしっとりした感触とツヤが残ります。
私の場合は頬がよく乾燥し、化粧後すぐでもカサカサが目立つのですが、アレルバリアミストをスプレーした後の頬は自然なツヤが出て、触るといつもより水分を保っている感触でした。
粉吹き乾燥レベルの私にはちょうど良い保湿感でしたが、人によっては暑い日の昼間などに使うと、最初のオイルのしっとりした皮膜感が重たく感じるかもしれません。
ちなみに、顔にスプレーした時は香りは全くしませんでした。
オイルのベタつきが気になる人には「ミノンアミノモイスト アミノフルシャワー」
私は乾燥肌な上、季節の変わり目で痒みも出てしまう乾燥性敏感肌タイプで、化粧水でピリっとした刺激を感じることもごくごくたまにあります。
しかし、さすが敏感肌向けに作られているdプログラムシリーズだけあって、アレルバリアミストを使ってヒリヒリしたり赤くなるといった炎症や刺激は全く感じませんでした。
手で押さえて浸透させても、時間が経っても違和感を感じることはありませんでした。
クチコミでも話題になっている化粧崩れ防止の効果は一体どうだったのでしょうか？
という、まさに「ときどき敏感肌」である私が実際に1日使ってみたところ、全体的に全く崩れないというわけではなく「部分的に崩れがなくなる」といった感じでした。
おでこや小鼻周辺の、乾燥がなくどちらかといえば皮脂で崩れる部分は、通常は毛穴落ちしたりファンデーションがツブツブ状にかたまって化粧崩れしていました。
しかし、アレルバリアミストを使うとそのような皮脂崩れが全くなくなり、多少の皮脂が浮いてくる程度で、夕方までファンデーションがキレイについた状態を保っていました。
乾燥しやすい頬では、普段ならお昼の時点でファンデーションが乾き始め、ボソボソとメイクが崩れてしまうのですが、アレルバリアミストをかけておくと夕方までファンデーションの浮きが出ませんでした。
夕方の時点でも、鏡を近づけてよく見るとカサついているとわかるレベルで、遠目でみると殆どわかりませんでした。
最も乾燥が激しく、皮向けが起きているアゴの部分ではさすがに崩れてしまっていました。
しかし、いつもなら午前中にはファンデーションが剥がれてきていたのですが、ファンデーションとともに粉吹きっぽくなったのは夕方で、しかも汚い崩れ方をするのではなく軽く落ちている、という状態でした。
崩れ始めるまでの時間が長くなり化粧持ちが良くなったことは確実に感じます。
こまめにスプレーすることで、乾燥が抑えられてファンデーションの崩れが減りそうな気がします。
びっくりなことに、乾燥はかなり改善され、特に頬の部分でその改善がハッキリと現れていました。
通常、パウダーファンデーションなどの粉系をのせていると、通勤でしたたるほどの汗をかいた後にエアコンの風に当たることで、汗が蒸発してしまい、さわってもわかるくらい頬が乾燥していました。
そしてお昼ころには既にうっすら皮向けが起こるのに、アレルバリアミストを使った日は皮向けが全く起きておらず、むしろ少ししっとりしているほどでした。
乾燥の激しいアゴや口元では、頬ほどの改善はなかったのですが、それでもいつものように皮がボソボソと剥けて、白っぽくカサつく部分が減ったように感じました。
アレルバリアミストを実際に使って感じたことは、「使うのと使わないのでは大きく違う」です。
特におすすめしたい方は、日中の保湿対策がしたい乾燥肌やインナードライ肌の方です。
頬の部分の化粧崩れはアレルバリアミストを使うことで減り、そして皮向けや粉吹きが全く起きなかったことには感動しました！
最も乾燥のひどいアゴは、残念ながら少し化粧崩れしてしまったのですが、普段なら起こる白い皮向けが減ったので乾燥は抑えられている気がします。
ミスト1本使うだけで、肌のうるおいがや化粧のりがここまで変わるとは正直驚きです。
保湿と化粧持ちをアップするミストとして、1本持っていて損はない！と思える商品です。
以下に、アレルバリアのメリットとデメリットをまとめました。
アレルバリアミストのメリット
アレルバリアミストのデメリット
インナードライや敏感肌の方は特に、化粧品の成分を気にしている方も多いので、主な成分を紹介していきたいと思います。
個別の成分を見ると主成分は「水」、そこに安全性の高い保湿材のグリセリンやブドウ糖から作られる保湿成分のエリスリトール、皮膚刺激が殆どないシリコーンオイル成分のジフェニルシロキシフェニルトリメチコンなどが使われています。
使い心地の良さだけでなく「敏感肌でも使える」という2つの目的を両立させるため、低刺激成分を丁寧に選んでいる姿勢が感じ取れます。
さすが、敏感肌研究40年の資生堂！成分の面から見ても良質な商品だと思います。
アレルバリアミストを始めとするdプログラム製品は、資生堂公式ネットショップ「ワタシプラス」・資生堂取扱いのある店舗やamazon・ロハコなどで、比較的手軽に買うことができます。
amazonやカウンセリングコスメ割引のきく店舗は安く、公式サイトは高いと思っている方もいるのではないでしょうか？
dプログラム製品はアマゾンや楽天等でも値下げが殆どなく、送料がかかる分定価より高くなります。
ドラッグストアでの割引対象にもなっていないので、実は資生堂公式サイト「ワタシプラス」で購入するのがおトクなんですよ。
ワタシプラスの買い物は1個からでも送料無料、数量限定の特別セットを買えるチャンスもあります。
ただ、たまに送料無料で定価を切るネットショップもありますので、安さ重視の方はそちらを（信用できるお店かどうかはご自身でご判断下さいね）、ドラッグストア等のポイントが貯めたい方は行きつけの実店舗で、というふうに自分のおトクになる方法を探してみて下さい。
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