化粧水や美容液も!オールインワン化粧品の使い方と選び方~タイプ別の特徴とおすすめ紹介
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「オールインワン化粧品=オールインワンゲル」「ゲルが合わなかったから、オールインワンは苦手」そう思い込んでいませんか?
様々な機能をひとつにまとめた「オールインワン化粧品」は年々進化を続け、今や「オールインワンゲル」のみとは限らなくなっています。
オールインワン化粧水、オールインワン乳液、オールインワン美容液、そしてオールインワンクリーム等など・・・
自分の肌やライフスタイルに合ったタイプを選ぶことでで、気軽にオールインワン・スキンケアができるようになったのです。
好みのテクスチャを選べる
「ジェルは合わなかったけど、他のタイプに切り替えたら便利に使えた」という人の数も年々増えています。
オールインワン化粧品を上手に選ぶには、それぞれのタイプの特徴を知っておくことが大切です。
ここでは「化粧水」「乳液」「美容液」「クリーム」、4つのタイプのオールインワン化粧品の特徴、向いている肌タイプ、おすすめ商品等の情報を詳しく解説していきましょう。
オールインワンジェルが合わなかったのは使い方が原因かもしれません。
オールインワンゲルの上手な塗り方・使い方は下記のページで詳しく解説していますので、あわせてチェックしてみて下さい。
時短で美肌!オールインワンジェルの賢い使い方~カスが出ない・ベタつかないコツ
ゲルだけじゃない!
人気おすすめオールインワン化粧品
オールインワン化粧水とは?
オールインワン化粧水とは精製水・グリセリン等をベースに、美容成分・保湿成分を配合した多機能型化粧水です。
オールインワン化粧水のメリット
浸透力が高い
サラリとした液体ベースのオールインワン化粧水は、肌に付けた時にジェルやクリームのような被膜ができません。
そのため角質細胞への水分補給がしやすく、美容成分も肌の奥にまで浸透しやすくなっています。
ビタミンC誘導体等の含有量が多い
精製水等の「水」を基材としているため、以下のような水溶性成分を多めに配合できます。
特にくすみ対策やニキビ肌ケアを行いたい場合、「水溶性ビタミンC誘導体」の含有量が多めとなりやすいことは大きなメリットと言えます。
水溶性ビタミンC誘導体(L-アスコルビン酸等)
メラニン色素の生成を抑える働きを持つため「美白成分」としてよく知られています。比較的即効性があるのが特徴です。過剰な皮脂分泌を抑制する働きも持つことから、ニキビケア・オイリー肌ケアにもよく用いられます。
アミノ酸(天然保湿因子NMF等)
肌のターンオーバーを活性化させてシミやシワに働きかける他、外気や体内から肌細胞に水分をキャッチする働きも持っています。
天然植物エキス(グレープシードエキス等)
鎮静効果・肌の引き締め効果など、様々な肌への働きを持ちます。
大容量でコストパフォーマンス良好
オールインワン化粧水は容量が比較的多いため、毎日気軽にパシャパシャと使えます。
また製品価格帯もリーズナブルな傾向です。美容コストを抑えたい人にとっては、特に嬉しいポイントとなっています。
ポリマー・添加物フリーで低刺激
従来のオールインワンジェルでは基材を作るために「ゲル化」(高分子同士を繋ぎ合わせるプロセス)が必須であるため、高分子ポリマー等の配合を避けることができません。
ポリマー自体の使用に特に問題は無いのですが、添加物が多いことに不安を感じる人も居ることでしょう。
またテクスチャーが堅いジェルはフタ型ボトルタイプでの保管となり、「指ですくい取る」という使用方式となるのが一般的です。
指との接触が多いため、パラベン等の防腐剤の配合量がやや多くなる傾向を見せています。
その点、オールインワン化粧水ではポリマーや多量な防腐剤は必要としません。アルコール類・鉱物油・香料・合成界面活性剤などをカットした添加物フリーの製品も多い傾向にあります。
オールインワン化粧水のデメリット
保湿力は弱め
オールインワン化粧水の基盤は「水(精製水)」であり、肌に残った水はどんどん蒸発してしまいます。
保湿成分を多めに配合していも、オイルやジェル使用時のような被膜はできません。つまり、与えた水分を長時間はキープしにくいのです。
「保湿力」については、オールインワン基礎化粧品の中で最も弱い傾向にあります。
特に美白効果を謳うオールインワン化粧水の場合には、水溶性の美白成分(水溶性ビタミンC誘導体・ハトムギエキス等)に油脂分泌抑制効果があるため、肌質によっては「肌がつっぱる」「潤わない」と感じられることもあるでしょう。
ただしオイル・クリームといった成分と二層式にしたアイテムの場合には、一本の使用でも一定の保湿性を感じられる人が多いです。
選択肢が少ない
「蒸発しやすい」「保湿力に欠ける」という問題点があることから、オールインワン化粧水の開発に取り組むメーカーは少ないのが現状です。
オールインワンジェルのように「機能性や成分を見比べて、自分に最も合う製品を選ぶ」といった選択肢の多さはあまり期待できません。
オールインワン化粧水に向いている人は?
ニキビ肌・オイリー肌の人
「オールインワンゲルでもベタつく、重さがある」という人には、サッパリとした仕上がりのオールインワン化粧水は向いています。特にメンズ向け、10代向け製品では口コミ高評価の製品が多い傾向です。
敏感肌の人・顔がすぐ赤くなってしまう人
基礎化粧品でも荒れやすく、穏やかなケアを求める人には、無添加製品が多いオールインワン化粧水が比較的安心して使えるアイテムとなっています。
敏感肌の場合、少しの摩擦でもすくに皮膚が赤くなってしまう方が多いです。
化粧水のように擦らず押さえてつけられるスキンケアアイテムなら、肌への負担を減らすこともできます。
ただし美容成分が刺激となることがあるため、使用前には必ずパッチテストを行うようにした方が安心です。
季節・気候で肌の状態が揺らぎやすい人
保湿用として他の乳液(もしくはクリーム)を使用し、オールインワン化粧水との「2ステップ」とすることで、肌の状態に合わせたスキンケアがしやすくなります。
季節の変わり目で肌の痒みや荒れ、赤みが起きる「ゆらぎ肌」。それは花粉が原因かもしれません。
下記のページでゆらぎ肌を詳しく解説しています。是非参考にしてみて下さい。
花粉対策で「季節のゆらぎ肌」から脱却しよう!
おすすめオールインワン化粧水:ULU ウルウ シェイクモイストミルク
「赤ら顔対策」に特化したオールインワン
赤ら顔の主な原因は「皮膚の炎症」と「皮膚の薄さ」です。また皮脂が過剰に出る場合も肌が赤くなりやすいです。
だから敏感肌と乾燥肌やニキビ肌の方が赤くなりやすいのです。
これら赤ら顔の原因に、高い浸透力と保湿力でアプローチするのが1本で5役の「ウルウ シェイクモイストミルク」です。
商品名はミルクとなっていますが、オイル層と水層の2層のパシャパシャと使える化粧水のようなテクスチャーです。
ヒト型セラミドを惜しみなく配合
セラミド2、セラミド6Ⅱ、セラミド3、セラミド5、セラミド1と、
ヒト型セラミドをたっぷり5種と保湿の代名詞ヒアルロン酸を使い、さらに人の肌にもともとあるスクワランを配合しているので、低刺激で高い保湿効果が期待できます。
また、シグナルの分泌を沈めて赤みを抑える対策として、希少植物のアンボラのエキスを使っています。
医療向けの特殊浸透水
もっとも配合の多い主成分である水には、マイナスイオンを大量に含んだ特殊浸透水を使用しています。
もとは
医療向けに特殊な技術でつくられた水は、イオンの力で角質層の隅々まで浸透することが可能です。
肌深くまで浸透しても良いように、乳化剤や防腐剤など6つのフリーで、主な成分は特種浸透水と保湿成分に植物オイルやエキスのみ。
成分のシンプルさにも驚くはずです。
- 110mL:5,610円税込
- メーカー:日本ドライスキン研究所
- お試し定期便:110ml 3,960円税込※送料無料
おすすめオールインワン化粧水:ViLabo koreippon 120mL
オイル分入りの二層式
天然温泉水をベースとし、「化粧水+乳液」の機能を持たせたオールインワン化粧水です。
「保湿に弱い」とされるオールインワン化粧水の問題を改善すべく、アンズ油・スクワランオイル・ホホバオイル等の天然オイル成分を配合し、二層式(使用前に振り混ぜる方式)を取っています。
化粧水でありながら
シットリとした仕上がりになるのが特徴です。
少し高いが1本で2ヶ月使える
合成界面活性剤・パラベン・フェノキシエタノール等の
刺激物を徹底して排除、無添加製品に仕上げているのも魅力となっています。
原料にこだわりが見られる分、価格がやや高いですが、容量が多いので平均2ヶ月以上は使用できるでしょう。
またamazon・楽天等のネット通販の他、公式ネットストアでも定期的に最大50%といった大型割引が行われているため、コストを更に抑えることができます。
- 公式ショップ特価:2,310円税込
- 内容量:120ml
- メーカー:美肌化粧品ViLabo
オールインワン乳液とは?
精製水やアルコール等に油分を加え、乳化剤(エチレングリコール脂肪酸エステル等)によって乳化をさせた多機能型基礎化粧品です。
オールインワン乳液のメリット
なじみの良いテクスチャー
乳剤・乳化剤(エマルジョン)が使用されているオールインワン乳液は、テクスチャーの滑りが良いのが魅力です。
時間が無いときでも肌にサッと伸ばして馴染ませられ、たるみやシワの原因となる摩擦も軽減できます。
モロモロしたカスが出ない
オールインワンジェル(ゲルタイプ)を使用する時、「モロモロしたものが出てくる」「うまく伸ばせない」と感じた人も多いのではないでしょうか?
ジェルの基材である「ゲル化した素材」は伸びは良いものの、摩擦には弱いという難点を持っています。
手早く伸ばしつつ、軽くプレスしながら成分を浸透させる必要があるのです。つまり「ゲルは使うのに少々コツや慣れが要る」というわけですね。
その点オールインワン乳液であれば、従来の基礎化粧品と同じ感覚で手軽なスキンケアを行えます。
保湿力は比較的強め
乳状の液体であるオールインワン乳液には、オイル成分を化粧水やジェルより多めに配合できます。
油状皮膜が水分の蒸発を防ぎ、長時間水分を肌にキープしておけることから、保湿力はオールインワンジェルやオールインワン化粧水よりも平均して強めです。
エイジング対策成分の含有量が多め
アンチエイジングのために配合される成分としては、以下のようなものが挙げられます。
レチノイン酸(トレチノイン・ビタミンA誘導体)
皮膚のターンオーバーを促進させ、シワや小じわの予防・改善に導く働きを持ちます。
ビタミンE(トコフェロール等)
細胞の抗酸化作用を持つ栄養素で、肌のシミやくすみへの対策として用いられます。
ビタミンD
肌の元であるコラーゲン作りには不可欠の「カルシウム」の定着力を高める作用を持ちます。
これらのビタミン類の特徴はいずれも「脂溶性」(油に溶けやすい)ということです。
オイル成分が多めのオールインワン乳液では、上記のような様々なアンチエイジング成分の配合率が上がる傾向を見せています。
エイジングの代表、ほうれい線について、下記のページで原因やスキンケア法・顔のツボなどを紹介しています。是非参考にしてみて下さい。
ほうれい線はエクササイズと効果的なツボ押しで消す!加齢だけじゃない原因と予防対策
オールインワン乳液のデメリット
仕上がりはやや重い
使用後の仕上がりに製品差はあるもの、全体的には「しっとり感」が強い傾向です。肌質によっては「ベタつく」「重い」と感じられることもあります。
特に10代等で「肌の潤い力はまだある」という人、オイリー肌の人等からは「重すぎる」という口コミも多く見られています。
ニキビ・吹き出物には不向き
使用されているオイル成分によっては、肌に残ったオイルが酸化脂質となり、ニキビ(大人ニキビ・吹き出物)に対する刺激となる可能性が考えられます。
特に現在ニキビが出来ている場合には、乳液タイプの使用は避けた方が安心です。
大人ニキビの原因や改善法について、下記のページで詳しく解説しています。是非チェックしてみて下さい。
大人ニキビには洗顔?サプリ?皮膚科?10代ニキビとの違いと対策
オールインワン乳液に向いている人は?
エイジング肌の人
特に加齢による「乾燥」によって小じわ、ほうれい線の目立ちなどが気になる人には、アンチエイジング対策用のオールインワン乳液が向いています。
ゲルが苦手な人
「オールインワンゲルが使いこなせない」「ゲルの独特のペタペタした感触が苦手」という人でも、従来の乳液に近い使い勝手であるオールインワン乳液であれば、使いこなしがしやすくなります。
おすすめオールインワン乳液:ビオメディ エッセンスミルクリーム
皮膚常在菌に着目したスキンケア
1本で、化粧水・乳液・美容液・クリームの4つの機能を持つ乳液タイプのオールインワンが「オメディ エッセンスミルクリーム」です。
皮膚常在菌で作られるのがうるおいとバリア機能の「スキンフローラ」ですが、このスキンフローラの形成を助けてくれるLG100という成分を配合しています。
肌が自らキレイになろうとする力を助け、バリア機能の低下が原因の敏感肌や乾燥肌から肌を守ります。
敏感肌や乾燥肌の方、新しいコンセプトのコスメが大好きな人にもおすすめです。
保湿成分もたっぷり
高保湿成分の加水分解コラーゲンや加水分解ヒアルロン酸、高い抗酸化作用を持つフラーレンやビタミンCに加え、肌の乾燥や色ツヤに効果的とされる「当帰」をはじめ、女性の肌のための和漢植物エキスを9種類配合しています。
皮膚常在菌に着目したスキンケアというのは、なかなか珍しいものです。
1本で1週間から10日使えるお試しサイズがあるので、まずはそちらから試してみてはいかがでしょうか。
おすすめオールインワン乳液:うる肌うるり オールインワン美容乳液
保湿とエイジングケアのダブルケア
アミノ酸・プロテオグリカンといった注目のアンチエイジング成分に加え、セラミド・ヒアルロン酸等の保湿剤が多めに配合されたオールインワン乳液です。
「
保湿もしたいけど、エイジングも気になる」という人に向いた配合となっています。
また着色料・香料・エタノールといった刺激物はオールフリーとなっており、皮膚科医監修によるアレルギーテストも行われているため、敏感肌の人にも使いやすいアイテムと言えるでしょう。
口コミで大人気に
保湿性の高さが口コミでも評判を呼び、2016年には楽天ショッピング・Yahoo!ショッピングで第一位を獲得した他、口コミサイト「@cosme」オールインワン化粧品部門でも1位を獲得しています。
初めて試す場合は、ミニ石鹸やプレゼント付き・初回特別価格の定期便がおすすめです。返金保証もついています。
オールインワン美容液とは?
「美容液」の定義は化粧品メーカーによっても異なりますが、「美容成分を濃縮させたアイテム」として使われることがほとんどとなっています。
成分配合もメーカーによって大きく差があり、基材に水・アルコール等を使って油分配合を行わないもの、水と油をベースとするもの、完全オイルベースとするものもあります。
オールインワン美容液のメリット
「美白+エイジング」様々な美容成分をひとつに
オールインワン美容液では、「美白+ハリ対策」「シワ+シミ対策」「シワ+くすみ対策」等、様々な美容機能をひとつにまとめた製品が多く販売される傾向にあります。
「美白も始めたいけど、肌の疲れも気になる」「くすみもなくしたいし、小じわもなんとかしたい」等、肌の様々な悩みに一気に対応してくれるのが嬉しいポイントです。
新型成分が配合されやすい
従来の単体アイテムでも、美容液は「スペシャルケアのためのもの」と位置づけられる傾向にありました。
その消費者側の認識に応えるため、メーカー側もオールインワン美容液については「新型の成分」「注目の美容成分」といったブランドの目玉となる成分を配合する傾向にあります。
美白であれば「アルブチン」や「ハイドロキノン」、エイジング対策であれば「プラセンタ」や「フラーレン」といった具合ですね。
「ラクに時短ケアしたいけど、話題の新成分も使ってみたい」「時短ケアでもしっかり結果を出したい」という人には嬉しい成分配合と言えるでしょう。
プラセンタをもっと詳しく知りたい場合は下記のページがおすすめです。ブラセンタに含まれる栄養や期待できる肌効果などを解説しています。
「プラセンタ」とは~美肌におすすめはサプリ?原液?種類と特徴で徹底解説
メイク崩れがしにくい
オールインワン基礎化粧品では「化粧下地」として使えるものも多い傾向にあります。
しかしオールインワンゲルの場合、「使ってみたけどメイクが崩れた」「ファンデーションと混ざってボロボロになった」という経験がある人も少なくないようです。
美容液なら皮膜ができない
ゲルが作るゲル皮膜は、特にクリームファンデ・リキッドファンデを指やスポンジで伸ばす際の「摩擦」で壊れやすいのが弱点です。
オールインワンゲルでスキンケアを行う場合、その後のメイクはパウダリーファンデ・白粉(プレストパウダー等)で行う必要がある上に、ややモチが悪いという難点もあったのです。
その点、オールインワン美容液であればゲル皮膜はできないほか、油分が少ないものなら油膜もほとんどできません。
化粧下地として使っても「モロモロが出る」「ヨレる」といった問題を回避しやすくなります。
「化粧崩れはなぜおきる?」化粧崩れの原因や対策は下記のページで紹介しています。是非参考にしてみて下さい。
今日からできる化粧崩れ防止テク!ヨレない・テカらないためのコツを徹底解説
オールインワン美容液のデメリット
コストパフォーマンスは微妙?
1本に美容成分がギュッと凝縮されているのが魅力のオールインワン美容液ですが、ボトル1本あたりの量は平均して少ない傾向にあります。
オールインワン化粧水の場合には200ml~300mlの製品が多く、オールインワンゲルでも120グラム入り等の大容量ボトルが増えているのに対し、オールインワン美容液では50ml~100mlクラスといった小型タイプのボトルが標準サイズです。
高品質成分が入る分価格が上がる
また高品質な新成分は原料価格(成分価格)そのものが高いため、それらの配合量が多いものほど美容液の製品価格も上がりがちです。
「オールインワン化粧品」にコストパフォーマンスの良さ(お金のかからなさ)を求める人の場合、「思ったより費用がかかる」と感じられるかもしれません。
塗りムラができやすい
オールインワン美容液は、化粧水やゲルに比較すると推奨される1回の使用量が少なめです。うまく塗り広げないと、塗れていない箇所(塗りムラ)ができやすくなります。
顔の5つのポイント(両頬・額・顎・鼻の根元)に乗せたら、手早く塗り広げるようにしましょう。
またプッシュタイプのボトルを使う人の中には、「手のひらに出さず、直接顔にスプレーしてから馴染ませる」というテクニックを使う人も居るようです。
保湿力はやや弱い
オールインワン美容液では、オールインワンゲルのように「ゲル被膜を作ってラップのように水分を覆う」という保湿は行なえません。
そのためラップ効果(フタ効果)については、油膜を作るオイル成分で補うことになります。
オイル配合が極端に少ない、もしくは配合されないオイルフリー製品の場合、長時間の保湿力はあまり期待できないというわけです。
ただし美容液の場合、製品によるオイル配合量の差が大きいため、一概に「保湿が弱い」とは言い切れないところもあります。
「保湿力もしっかり欲しい」という場合には、オイル配合量が多めの製品を選ぶと良いでしょう。
保湿はしたいけどオイルはカットしたい方には、やはりオールインワンジェルがおすすめ。
下記のページで乾燥肌向けのオールインワンジェルの選び方と、乾燥肌におすすめの保湿クリームも紹介しています。是非チェックしてみて下さい。
乾燥肌のオールインワンジェル選び方~厳選おすすめ3選!3つの保湿成分で比較
顔も身体もOKで敏感肌におすすめ!市販保湿クリームの選び方~必須の保湿成分と人気アイテム比較
オールインワン美容液に向いている人は?
「肌の結果」を求める人
美容液ではオールインワンの「手軽さ」という面より、「成分の多さ、配合種類の多様さ」といった面が強く打ち出されています。一定の費用がかかっても、しっかり肌の結果を出したい人には美容液がおすすめです。
朝のケアを時短したい人
メイク下地としても使いやすいオールインワン美容液は、朝のスキンケアに使うには便利な製品です。
美白・エイジング対策を一気に行いたい人
肌の悩みがアレコレある場合には、多種の美容成分でまとめてケアが行えるオールインワン美容液が向いています。
コスパを考えるならばやはりジェルタイプのオールインワンが向いています。
下記のページでエイジングケアにおすすめのオールインワンジェルを紹介していますので、あわせてチェックしてみて下さい。
透き通る肌へ!オールインワンジェルで美白するメリットや選び方のコツを徹底解説
オールインワンクリームとは?
オールインワンクリームの定義については複雑で、メーカーによっては油分配合が比較的多いオールインワンジェルを「ジェルクリーム(オールインワンクリーム)」と称していることもあります。
ただし最近では、ゲル化は一切せずに水と油脂のクリーム基材のみでオールインワンクリームを制作するメーカーも増える傾向です。
この項目では、主に後者のクリーム基材を使った製品について解説していきます。
オールインワンクリームのメリット
「フタ効果」が強い
オールインワンクリームの基材には、油脂と水を乳化させたものやワセリン(白色ワセリン)等が使われます。
いずれにしても「油分」の使用量が多く、与えられた水分を外へと逃さないラップ効果(フタ効果)は今回ご紹介しているオールインワン基礎化粧品の中で最も強い傾向です。
寝ている間等のしっかり保湿をしたい人には、この強力なフタ効果は心強いパワーとなってくれるでしょう。
強力な保湿成分を配合しやすい
敏感肌・乾燥肌等の対策としては、保湿力の高い以下のような成分を用いるのが推奨されています。
- セラミド(天然セラミド・ヒト型セラミド<セラミドNP、セラミドAP等)
- スフィンゴ脂質(スフィンゴシン、スフィンゴミエリン等)
これらはいずれも細胞間脂質であり、肌細胞(角質細胞)の隙間に水分を蓄えて逃がさないという強力な保水力を持っています。
アトピー体質・敏感肌の場合や、加齢によって肌のセラミド量が減りバリア機能が弱まっている人にとっては、特に重要な成分なのです。
最近増えている「インナードライ肌」について、下記のページで詳しく解説しています。是非参考にしてみて下さい。
インナードライ肌になりやすい6つの原因と対策~改善は洗顔や食べ物で
同じ「セラミドケア」ならクリームが向いている
セラミドやスフィンゴ脂質は油溶性で、特にクリーム等の基材には多めに配合することができます。
同じ「セラミド配合」と謳う製品の中でも、クリームベースのオールインワン製品がセラミドケアには向いているというわけですね。
この他、酵母エキス・スクワラン・糀エキスといった保湿成分も、クリーム基材には配合しやすくなっています。
「しっとり仕上げ」にしたい人には向いた成分配合であると言えるでしょう。
日焼け止めとして使えるものが多い
オールインワンクリームでは、オールインワンジェルと同様に「UVカット機能(日焼け止め機能)」を持たせた製品も多い傾向にあります。
スキンケアと同時にUVA(紫外線A波)・UVB(紫外線B波)の防止ができれば、「すっぴんのままで近所に出かける」という時にも安心ですね。
冬のUVA対策にも!
UVAやUVBの照射量は夏季以外にも意外と落ちず、特にUVAは冬季でも夏季の50%以上が照射されています。
紫外線の刺激を受け続けることは、シミやくすみだけでなく、シワやたるみの原因ともなるものです。
年間を通して必要となるUVカット対策も一本で手軽にできる点は、大きなメリットと言えるでしょう。
紫外線の特徴や日焼け止めの選び方はこちらで解説しています。是非参考にしてみて下さい。
紫外線から肌を守る!正しい日焼け止めの選び方徹底講座
マッサージクリームとして使える
ゲル化素材を使ったオールインワンゲルは、肌に塗布されるとペタッと吸着する傾向にあります。そのため塗布してからマッサージ等を行うと、肌から剥がれた素材が固まり、ダマになってしまうのです。
一見すると滑りが良く、マッサージに適しているように見えるゲルですが、実はマッサージにはあまり向いていない製品も多いのですね。
その点オールインワンクリーム(もしくは油分配合が多いオールインワンゲルクリーム)は、肌に伸ばした後もテクスチャーを滑らかに維持できるため、マッサージもカンタンに行えます。
「時短ケア」としての使い方だけでなく、時間がある時の「スペシャルケア」にも使えるのが良い点です。
むくみ解消の1つ!リンパマッサージのメリットや方法については下記のページで解説しています。ぜひご覧下さい。
リンパマッサージで「むくみ・くすみ」のない小顔に!リンパを効果的に流す方法
オールインワンクリームのデメリット
水分補給は苦手
肌にラップをするように油膜を張るクリームは、「肌細胞に水分を与える」という点は苦手としています。
角質細胞の水分量が低下しており、毎日の水分補給が必要という場合、オールインワンクリームのみの単体使用だと水分不足となる可能性も高いです。
メイク崩れが起きやすい
油分の配合量が多いため、化粧下地として使用するとメイクのヨレ・崩れが強くなる傾向を見せています。
特にクリームタイプのファンデーションやBBクリームは化粧品そのものにも油分配合量が多いので、肌の上で油分同士が混ざり合い、ヨレやすくなるのが問題です。
オールインワンクリームを化粧下地として使用する場合には、パウダリーファンデーション、もしくはプレストパウダー等で軽いメイクにしておいた方が良いでしょう。
塗り過ぎには要注意
「保湿をしっかりしたいから」とオールインワンクリームを塗りすぎてしまうと、肌のターンオーバーが阻害されることがあります。
またクリームの塗りすぎで油脂が酸化し、肌の刺激となることもあるので注意が必要です。使用時には推奨量をきちんとチェックし、つけすぎの無いように気をつけましょう。
オールインワンクリームに向いている人は?
夜のスキンケアを時短したい人
しっかりとした保湿が行えるオールインワンクリームは、特に夜のスキンケアに向いています。帰宅が遅いことが多い人には便利な一品です。
乾燥性敏感肌・乾燥肌(ドライ肌)の人
セラミド等の高保湿成分が配合されたオールインワンクリームを選べば、手軽にバリア機能回復のためのケアが行なえます。
ただし肌の水分量が著しく低下している場合には、オールインワンクリーム使用前に化粧水で水分補給も行っておいた方が良いでしょう。
メイクが軽め、もしくは「すっぴん」が多い人
前述のとおり、オールインワンクリームではメイクの種類にやや制限がかかります。
そのため「このクリームファンデでないと仕上がりが悪い」等、朝のメイクにこだわりがある人の場合、朝のスキンケアに使うには向いていないことも多いです。
反対にベースメイクが軽い人、すっぴんで居ることが多い人の場合、UV機能も備えたオールインワンクリームは朝の時短ケアにもなってくれます。
おすすめオールインワンクリーム:ルルルン ジェルクリーム
うるおいをピタっと閉じ込め
ルルルンというと、爆発的な人気になったフェイスマスクの印象が強いですが、このジェルクリームも人気の商品です。
リピジュアやヒアルロン酸という定番の保湿成分はしっかりと押さえ、パッションフルーツ由来のPassioline(クダモノトケイソウ種子油)やホホバ種子油などのオイル類でラッピングして、肌の水分を守ってくれます。
さらにハリとツヤのサボテンエキスといった植物エキスも加えてあります。
ふんわりと軽いクリーム
ルルルンジェルクリームの人気は、ベタつかないふわっとした使い心地にもあります。
それは美容オイル成分をゲルで包み込んだ「マイクロゲル構造」のおかげで、肌に伸ばした後にゲルに包まれたオイル成分が肌になじむからです。
ジェルのようなさらっとした質感なのに、
塗った後はしっとりと落ち着くというテクスチャーになっているのです。
ジェルクリームだけで使ってもOK、マスクや化粧水と併用しても構いません。
- 価格:1,650円税込
- 内容量:80g
- メーカー:グライド・エンタープライズ
おすすめオールインワンクリーム:ユーグレナ化粧品 ONEオールインワンクリーム
濃縮コラーゲン粒入り!
59種類以上という豊富な栄養素を含んだユーグレナ(ミドリムシ)のエキスと、ミネラルが豊富なクロレラエキスが使われているオールインワンクリームです。
酵母エキス・ヒアルロン酸等の保水力のある成分に加え、コラーゲンやプラセンタエキス等のアンチエイジング成分も配合されており、「保湿+ハリ・弾力」という結果が期待できる製品となっています。
ナノ乳化技術で軽いクリームに
テクスチャー精製時にナノ化レベルでの乳化が行われているため、従来のクリーム剤に比べてベタつきが少ないのも特徴です。
化粧下地としての使用もオールインワンクリームの中では比較的行いやすくなっています。
- 40g:3,278円税込
- 80g:5,390円税込
- メーカー:ユーグレナ
ゲルだけじゃない!
人気おすすめオールインワン化粧品
おわりに~テクスチャーごとの特徴を知って肌に合うものを!
マルチ機能のオールインワンジェル
オールインワンゲル(ジェルタイプ)の場合、「油分が少ない・保湿力は比較的高い・コスパが良好な製品が多い」というバランスの良さが魅力となっています。
特化した部分があまり無い分、「どんな人にもある程度使いやすい」というマルチな点が魅力となっているわけです。
長所・短所がはっきり!オールインワン化粧品
これに対し、化粧水・クリーム・美容液と言ったオールインワン化粧品では、上記に解説したとおり、そのタイプによって特徴・長所・短所に大きな開きが見られています。
つまり「同じオールインワンだから」と適当に選んでしまうと、不満が残る結果となることも考えられるのです。
「手軽に美肌」という満足のいく結果を掴むために、まずは自分の現在の肌質やスキンケアの習慣等を振り返ってみて、一番しっくりと来るタイプを選んでみましょう。
※本記事で紹介している製品の成分内容・価格などは最新の情報をサイトでご確認下さい。