コエンザイムQ10が持つ6つの美肌効果~摂取量目安と食品・サプリの選び方
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「コエンザイムQ10(CoQ10)」の名前は、今や美容・健康面に興味を持つ人であれば誰もが知っていますよね。
でもコエンザイムQ10が「一体どんな成分なのか」「なぜ肌に良いのか」という点については、「よくわからない」という人がほとんどではないでしょうか?
化粧品メーカーが行ったアンケート調査でも、実に85%近い人が「コエンザイムQ10の特徴を知らない」と回答しています。
コエンザイムQ10でイキイキとした肌を作るには、その特徴や作用・効率的な摂取方法等をきちんと知っておくことが大切です。
ここではコエンザイムQ10についての基礎知識や美肌作りへの作用、摂取方法やスキンケアへの取りれ方等、CoQ10についての様々な情報をご紹介していきましょう。
コエンザイムQ10(CoQ10)とは何?
コエンザイムQ10は体内に存在する物質
コエンザイムQ10(ユビキノン・ビタミンQ)とは、私達人間の細胞内「ミトコンドリア」に存在する物質のことを指します。
ミトコンドリアとは、細胞の1割~2割を占めている小器官の名称で、体内で様々な役割を果たしています。
特に体内でエネルギーを作り出す働きは最も重要であり、人間の生命維持・老化等に深く関わる存在として研究が進められてきました。
そんな中、1957年に米国の研究によって発見されたのが「コエンザイム」なのです。
ユビキタス・ビタミンQとも呼ばれる
研究が進むに連れて、コエンザイムは心臓・肝臓といった特定器官だけでなく、体の中の様々な器官・細胞・血液に存在することが判明しました。
そのため「至るところにある・偏在する」という意味の「ユビキタス(ubiquitous)」から転じ「ユビキノン」という名称が付けられたわけですね。
また同時期に進められていたイギリスの研究ではビタミンに近い作用(ビタミン様物質)があることが判明したため、こちらでは「ビタミンQ(補酵素Q)」という名前も付けられています。
複数の名称があるので混乱しますが、これらはいずれも同じ物質を指す言葉なのです。
「Q10」には意味があるの?
また「コエンザイムQ10」になぜ「Q10」が付いているのか?というと、これは分子構造においてイソプレン側鎖という炭素の鎖がいくつ繋がっているのかという「数」を表しています。
連鎖が10であるから「Q10(キューテン)」なのですね。コエンザイムは現在のところQ1~Q12までが見つかっており、それぞれが異なる動物の体に存在することもわかってきました。
例えばうさぎやネズミ等の動物の体には「コエンザイムQ9」が存在しています。
人体に存在するコエンザイムが「Q10」で、この物質が私達体を健康かつ若々しく保つために働いているのです。
コエンザイムQ10の体内での働きとは?
コエンザイムQ10(CoQ10)は、人体の中で主に以下のような働きを担っています。
補酵素としてエネルギーを生産
人体は栄養素をそのままエネルギーとするわけではなく、体の中で変換をさせています。
栄養素から取り出した水素や酸素をミトコンドリアが反応させ、ATP(アデノシン3リン酸)という物質を作って、筋肉を動かしたり、神経細胞を活性化させることに使っているのです。
この「ATP」を作るために必要な補酵素となるのが「コエンザイムQ10」ということになります。
ごくカンタンにまとめれば「糖からエネルギーを作るために必須の材料」と言っても良いでしょう。
不足すると栄養が足りてもエネルギーにできない
反対に言えば、コエンザイムQ10が不足してしまえば、どれだけ栄養素が満ち足りていてもATP生成がうまくできず、体内の臓器の働き等が衰えることになります。
CoQ10が足りなくなると、細胞の中でのエネルギー作りが滞り、最終的にエネルギーとして利用できなくなってしまいます。
CoQ10の不足によって、肌細胞等の各細胞が本来の活発な働きができなくなってくるのです。
活性酸素を除去して抗酸化
私達の体や肌の老化に直結すると考えられているのが、体内の活性酸素(フリーラジカル)による細胞への攻撃です。
私達が吸い込んでいる酸素のうちの2%~3%は、超酸化物である悪玉活性酸素(スーパーオキシド・ヒドロキシルラジカル等)に変化し、細胞膜に傷をつけたり、細胞の機能を低下させていきます。
この活性酸素によるサビつき(酸化)をいかに食い止めるかというのが、老化対策=アンチエイジングを考える上で非常に重要なのですね。
ビタミンEの抗酸化作用もサポート
コエンザイムQ10は体内にある活性酸素を除去する「サビ取り(抗酸化)」の働きを持っています。
また同じく抗酸化作用を持つビタミンEの働きをサポートし、抗酸化によって疲れたビタミンEを再度活性化させ、元気に活動させる役割も担っているのです。
「自らの力による抗酸化」と「ビタミンEの抗酸化作用の底上げ」という2つの抗酸化作用によって、体や肌細胞を若々しく保ってくれているのです。
抗酸化作用でおなじみなのが「ポリフェノール」です。
下記のページでポリフェノールの知識や、手軽なポリフェノール摂取のコツを解説していますので、是非参考にしてみて下さい。
ポリフェノールの効果と美肌の関係~種類や摂取のコツとスキンケアへの取り入れ方も徹底解説!
加齢でコエンザイムQ10の数が低下する!
上記のとおり、「コエンザイムQ10」は元々人体が持っている物質です。特に心臓・肝臓といった臓器には多くのCoQ10が存在し、私達の体を動かしています。
「それなら、補う必要は無いのでは?」と思う人も多いのではないでしょうか?
ところがコエンザイムQ10を体の中で作れる力は、年齢を追うごとに低下していきます。
CoQ10の生成力は20台前半頃をピークとして徐々に低下し、40才を過ぎた頃から大きな生成力低下が見られることがわかってきました。
血中のコエンザイムQ10の数が減ることによって、体内の臓器の働きが低下し、肌細胞等の酸化が進んでしまうというわけですね。
そのため現在では、細胞内での数が減っているコエンザイムQ10を内側・外側から補うという方法が推奨されるようになっています。
医薬品使用が主流だったコエンザイムQ10
当初は心臓疾患等の治療薬(医薬品)としての使用目的が主流であったコエンザイムQ10ですが、厚生労働省による許可が降りたことから、現在はさまざまなサプリメント・基礎化粧品に取り入れられています。
コエンザイムQ10の美容効果とは?
コエンザイムQ10の抗酸化力・エネルギー生成力は、肌にどのような作用をもたらしてくれるのでしょうか?
色素沈着を防いでシミの予防・改善
肌に生まれる「シミ」とは、紫外線(UVA・UVB)等による刺激で生まれた「メラニン色素」という黒い色素が肌に沈着した状態を指します。
肌の生まれ変わりである「ターンオーバー」が停滞化してしまうと色素は肌に沈着しやすく、美白ケア等を行ってもなかなか効果が得にくくなり、頑固なシミが肌に残ってしまうのです。
この「ターンオーバー」を停滞化させる一因が、悪玉活性酸素による肌のサビつきです。
コエンザイムQ10によって肌の酸化を食い止めターンオーバーを活性化させれば、新たな肌細胞が生まれ、色素が沈着した古い角質が除去される力が活発になります。
これからできるシミに対する予防対策となるだけでなく、できてしまったシミを薄くする力も期待できるというわけです。
美白の基本的なスキンケアは下記のページがおすすめ!美白成分や肌状態に合わせた美白ケアを解説しています。
シミの無い白い肌へ!徹底美白したい人のための化粧品・食事・サプリとは?
コラーゲンの減少を抑えてシワ対策に
「コラーゲン」は肌細胞を作る元となる成分であり、肌の内側で「コラーゲン・ファイバー」というネットを作って肌のハリ・弾力を支えています。
しかし年齢とともに体内で生成できるコラーゲンの量が低下するために肌のハリが失われ、これが「シワ」の元になってしまうのです。
コエンザイムQ10はコラーゲンを生成する皮膚細胞の働きを盛んにさせる働きを持っています。
年齢とともに失われがちなハリ・弾力を細胞レベルで底上げすれば、シワやほうれい線等のエイジング現象を予防・改善することに繋がります。
気になる「ほうれい線」をエイジング以外の観点から解説してみました。
ほうれい線を解消するツボや顔のエクササイズなどを紹介していますので是非参考にしてみて下さい。
ほうれい線はエクササイズと効果的なツボ押しで消す!加齢だけじゃない原因と予防対策
くすみの無い透明感のある肌に
肌の酸化によるターンオーバーの低下が進むと、肌の表面には古い角質が残り、分厚くガサガサとした状態になっていきます。
肌からツヤが失われる、顔色が悪く見える、ファンデーションの色を一段暗くしないと合わなくなる・・・このような「くすみ」を生み出してしまうのですね。
コエンザイムQ10で「肌の錆取り」をすることでターンオーバーを活性化させれば、くすみの無い透明感のある肌を取り戻すことにも繋がります。
毛穴開き・大人ニキビの予防
肌が錆びつきカサついた状態になっても、肌は自分自身で水分を補給することができません。
そのため乾燥状態を改善しようと、水分の代わりに油分(皮脂)を過剰に分泌するようになります。
これが「内側は乾燥しているのに、外側はベタベタ」という肌を生み出すのです。
分泌された脂が肌に残ると過酸化脂質となり、これが毛穴の開きや大人ニキビ(吹き出物)の原因となります。
オイリー肌なのに内部は水分不足。そんな肌を「インナードライ肌」と言います。
下記のページでインナードライ肌について、原因や改善法を詳しく解説していますので、是非参考にしてみて下さい。
インナードライ肌になりやすい6つの原因と対策~改善は洗顔や食べ物で
肌が持つ保水力を取り戻す
CoQ10で肌のサビつきを改善していけば、水分を保持できる新たな角質層が生まれやすくなり、肌本来の保水力を取り戻すことにも繋がります。
肌の水分/油分のバランスが整うことで、「毛穴開き」や「大人ニキビ」といった再発をしやすい肌トラブルの予防・改善が見込めるというわけです。
毛穴開きの原因4つを下記のページで解説。原因別の対策法も紹介しています。ぜひ参考にしてみて下さい。
毛穴開きには4つの原因があった!あなたにあった毛穴対策はどれ?
むくみ・たるみの改善
顔のむくみやたるみが生まれる一因となるのが、体の血行の悪さです。
血流が滞る原因には様々なものが考えられますが、そのひとつには「代謝の低下」が挙げられます。
糖やタンパク質等の栄養素を摂ってもそれらがエネルギーに変換されなければ、内蔵や筋肉の機能は低下するばかりです。
体の中で血液を作る力や循環させる力が弱り、細胞が不要とした水分や老廃物がきちんと排出されなくなると、顔や足の「むくみ」が生まれやすくなります。
むくみの慢性化で「たるみ」に
またむくみが慢性化することによって肌が垂れ下がりやすくなり、これが「たるみ」を作る元となるのですね。
コエンザイムQ10のエネルギー生成力によって栄養素がきちんとエネルギーに変換されれば、体の中の「巡り」の力がアップすることも期待できます。
ビタミン等の栄養素がきちんと肌細胞に届き、いらなくなった老廃物がきちんと排出される体作りをすることで、むくみやたるみといったエイジングの予防ができるのです。
ダイエットをしながら美肌づくり
コエンザイムQ10のエネルギー生成力は、ダイエット面でも嬉しい効果を持っています。
食事から摂取した糖や脂肪を効率的にエネルギーへと変換してくれるため、カロリーの燃焼を促進する作用が期待できるのです。
「ダイエットだから」と過剰な食事制限を行ってしまうと栄養補給のバランスが滞り、「痩せたけれど肌がカサつく」「肌の色が悪くなる」といった問題が出てしまうことも多いですね。
しかしコエンザイムQ10で効率的にカロリー燃焼を促進させながら抗酸化力を上げていけば、「痩せやすい体」と「美肌」の両方という嬉しい結果を得ることも期待できるのです。
もしかして不足してない?コエンザイムQ10不足チェックリスト
前述のとおり、コエンザイムQ10の体内生産力は20代頃がもっとも活発であり、40代に入ると最盛期の70%、70代近くなると最盛期の45%程度にまで落ち込むことがわかっています。
また生成量の低下には個人差もあり、体質や生活習慣によってはCoQ10を生み出す力が早く衰えてしまう傾向も見られているようです。
毎日の生活習慣や肌の状態をチェックして、CoQ10が不足していないか確認してみましょう。
- 小じわ・シミ等の「肌のエイジング」を感じるようになった
- 階段の昇り降りで息切れするようになった
- ちょっとした気温変化等でも風邪をひきやすい
- 少し動いただけでも動悸が上がる
- 一日の中で疲れを感じることが多い
- 特に朝から午前中にかけてだるさを感じる
- ハミガキをすると出血しやすくなった
- 手足の冷えを感じることが増えた
- 手足や顔がむくみやすくなった
上記9つの質問について、「YES」が2~3個以上あったら注意信号。
半分以上の質問が「YES」であった場合、体内のコエンザイムQ10の量がかなり低下している可能性があると考えられます。
コエンザイムQ10を体の内側から補おう!
コエンザイムQ10の豊富な食べ物とは?
一般認知をされるのが比較的遅かった「コエンザイムQ10」については、どんな食べ物に含まれているのかを知らない人も多いはずです。
まずは毎日の食事の中でコエンザイムQ10を摂取するために、コエンザイムQ10を含む食品について知っておきましょう。
魚介類
魚介類の中では背中が青い魚(青魚)にコエンザイムQ10が多く含まれる傾向が見られます。この他、マグロ・鮭・マス等にもコエンザイムQ10が含有されています。
肉類
牛肉・豚肉には比較的豊富ですが、特に肝臓である「レバー」に多く集まる傾向を見せています。また他の内臓器官であるモツ類もコエンザイムQ10を比較的多めに含有しています。
ナッツ類・豆類
- くるみ
- アーモンド
- ピーナッツ
- 大豆・大豆食品
- えんどう豆
特にナッツ類の含有量はやや高い傾向がありますが、食品自体のカロリーが高いのがネックです。低カロリー食品である納豆・豆腐といった大豆食品の方が日常的な摂取には適しているかもしれません。
手軽な大豆食品の豆乳。豆乳がなぜ美肌にいいとされるのか、下記のページで解説しています。是非参考にしてみて下さい。
豆乳で美肌になる6つの秘密~効果を引き出す飲み方とアレンジレシピ
野菜類
肉類・ナッツ類に比べると含有量はやや低下しますが、野菜類にもコエンザイムQ10は含まれます。
コエンザイムQ10を上手に摂取するコツは?
油分と一緒に摂る
コエンザイムQ10は脂溶性(脂に溶けやすい)という特徴を持っています。そのため油性食品と一緒に摂取をした方が体への吸収率を高めやすくなるのです。
油で炒める、ソテーをする、ドレッシング等と一緒に食べるといった調理法が適しているわけですね。
とは言え、油脂成分の取り過ぎを行えば肌のベタつきやダイエットの阻害、血中コレステロール値の上昇といった別の問題も生まれます。
悪玉コレステロールを減らすと言われるオメガ9(一価飽和脂肪酸)を含むオリーブオイルや紅花油等を使用し、使いすぎには十分に注意するようにしておきましょう。
ビタミンEと一緒に食べる
コエンザイムQ10と一緒にビタミンEを摂取すれば、肌のサビつきを防ぐ抗酸化力が更にアップすることが期待できます。
以下のようなビタミンEが豊富な食品と組みあわせて摂取することを意識してみましょう。
ビタミンEが豊富な食品
- たらこ
- うなぎ
- あゆ
- かぼちゃ
- 唐辛子
- 小麦胚芽
- ゴマ
- 抹茶
食品を直射日光に当てない
CoQ10は安定性にやや欠けるという特徴を持ち、特に光に弱いことがわかっています。長い間光のあたる場所に置いておくとコエンザイムQ10が変質してしまうのです。
食品類を直射日光に当たる場所に置くのは避け、新鮮なうちに調理するようにしましょう。
アルカリ性製品と一緒に置かない・調理しない
CoQ10はアルカリ性製品に弱いという弱点を持っています。
重曹・アルカリイオン水等を使った調理を行ったり、アルカリ性食品と同じ場所に長期間置いておくと成分が分解されてしまうのです。
またph値が7.0より高いミネラルウォーターを使用した場合でも成分の劣化が起こる可能性があるため、これらの製品は使用を避けた方が無難です。
サプリ・ドリンクで効率よくコエンザイムQ10摂取!
上記のとおり様々な食品に含まれるコエンザイムQ10ですが、「食品のみ」で十分な量を補うことが難しいとも言われています。この理由としては、以下の3つが挙げられるでしょう。
食品だけのコエンザイムQ10摂取が難しい理由
食品に対する含有量が少ない
抗酸化作用・エネルギー生成作用を十分に発揮するためのコエンザイムQ10摂取量は、1日あたり60~100mgであるとされています。
ところが、最もコエンザイムQ10の含有量が多い食品であるイワシでもその含有量は1匹(約60g)あたりわずか3.8mg程度です。
推奨摂取量を十分にカバーするには、イワシを毎日15匹~16匹も食べなくてはなりません。
ナッツ類・レバー等でも同様で、十分な摂取をするためには大量の摂取をする必要が出てきてしまいます。
体内で吸収されにくい
脂溶性の成分は、水溶性の栄養素(ビタミンC、ビタミンB等)に比較すると吸収性に劣る傾向が見られます。
安定性が低く成分劣化が激しい
光・熱等による耐性が弱く、保存・調理等の過程で栄養素が失われてしまう可能性があります。
サプリなら吸収率を上げることもできる
そのためコエンザイムQ10の補給については、食品群による摂取に加えてサプリメント・ドリンク類などでの補助を行うことが望ましいと考えられます。
サプリメントなら、1日の推奨量をカバーすることもカンタンです。
また近年ではサプリト製造時にシクロデキストリンで成分を包む方式が一般化し、脂溶性成分であるコエンザイムQ10の吸収率を上げることにも成功しています。
コエンザイムQ10サプリの選び方
「天然由来原料」がオススメ
コエンザイムQ10サプリの原料抽出法は、大きく分けると以下の2つに分類できます。
合成型
タバコの葉からコエンザイムQ3を抽出し、更に化学合成をしてコエンザイムQ10を精製する方式です。
天然型
酵母と菌を原料とし、天然原料から抽出をする方式です。また近年では、米ぬか油から抽出する方式を取る企業も増えています。
上記二種類のうち、品質の高さ・純度の良さ等では天然型の方が良い評価を得ています。サプリ選びの際には、科学的合成ではなく天然原料由来のものを選んだ方が良いでしょう。
還元型ユビキノールで効率アップ
コエンザイムQ10には「酸化型」と「還元型」の2つの種類があります。
還元型コエンザイム(Co2h2・ユビキノール)
体内で抗酸化のために働く形になっているコエンザイムです。体内に存在するコエンザイムと同じ構造であることから、飲用後素早く抗酸化作用が開始されることが期待できます。
酸化型コエンザイム(CoQ・ユビキノン)
体内で「還元型」(ユビキノール)に一度変換されてから作用するタイプのコエンザイムです。
上記二種のコエンザイムQ10は、いずれも小腸から吸収されてリンパ管を伝わり、体内の各部へと巡っていきます。
そのため酸化型でも効果に大きな違いが見られるわけではありませんが、「還元型」の方が体内で作用が比較的早く始まるため、効率面では上であると考えられています。
還元型コエンザイムQ10「ユビキノール」を主成分としたサプリメントです。体内への吸収率が既存成分の8倍以上に上げられており、より効率的なコエンザイムQ10摂取を可能としています。
ライフプラスは世界61カ国で展開する医科向けサプリメント製造メーカーで、天然原料のみを使用した品質の高さや安定性で高い評価を得ています。
かつては個人輸入等でしか手に入れることができませんでしたが、現在では公式サイト内の通販サイトから手軽に購入することができるようになりました。(税込6,300円)
サプリを飲む時の注意点は?
コエンザイムQ10は元々人体に存在する物質であることから安全性も高く、2各社から発売されたサプリメントについても副作用等の報告がほぼ無いことで知られています。
ただし以下のような点については注意をした方が良いでしょう。
現在服薬中・妊娠中の時には医師に相談を
特に甲状腺関連・高脂血症治療薬等との飲み合わせには注意が必要となります。
また上記以でも内服薬による治療を行っている場合には、事前に医師・薬剤師に相談をした方が安心です。
この他、妊娠中のサプリ飲用についても必ず事前に担当医師に相談しておきましょう。
大量摂取を控え用法・容量を守る
コエンザイムQ10の飲用について、通常の場合(病気治療・妊娠中等を除く)における摂取上限は特に設けられていません。
しかしながら製品によっては添加物等が加えられている可能性もあり、多量摂取等によって肝臓機能等に負担がかけられる恐れもあります。
製品の使用説明書に描かれた用法・容量を守るようにしましょう。
コエンザイムQ10でスキンケア
コエンザイムQ10(CoQ10)を基礎化粧品で外側からも補えば、肌の抗酸化力を更に高めることが期待できます。
コエンザイムQ10は今や定番人気成分で、基礎化粧品の種類も多岐に渡るようになりました。
化粧水・美容液・クリーム等の様々なアイテムに配合されているので、好みのテクスチャーを選んでスキンケアにプラスするのも手です。
でも「色々ありすぎて、どれを選んで良いかわからない」と悩んでしまったら、以下のようなスキンケアスタイルに合わせた選択をしても良いでしょう。
「時短ケア」派ならCoQ10配合のオールインワンゲルを
「スキンケアにかかる時間をできるだけ省略したい」「でもアンチエイジングや美白対策もしっかりしたい・・・」
このような「時短ケア派」の人には、ワンステップでスキンケアが完了するオールインワンゲルがおすすめです。
化粧下地の役割までこなせるオールインワンゲルであれば、洗顔後にはゲルを塗り、そのままBBクリームやファンデ等のメイクに進めます。
抗酸化力のあるCoQ10が配合されたものであれば、時短ケアでもきちんとエイジング対策もできますよ。
コエンザイムQ10(ユビキノン)を配合したウォータリーな感触のオールインワンゲルです。
ゲルにありがちなベタベタ感が少なく、サラリとした使い心地でありながらきちんと肌を潤してくれます。
CoQ10以外に「アラントイン」「ダイズ発酵エキス」等のエイジング対策成分も配合されているので、年齢肌が気になりはじめた人のスキンケアにも向いた製品と言えるでしょう。
化粧下地としても使用可能です。
美白ケアをメインにオールインワンゲルを選ぶなら下記のページがおすすめです。是非参考にしてみて下さい。
透き通る肌へ!オールインワンゲルで美白するメリットや選び方のコツを徹底解説
「お試し派」ならリーズナブルなシートパックからスタート
「化粧水やクリーム等、定番アイテムを切り替えるのはイヤ」「成分が肌に合っているのか、きちんと確認したい」
そんな「お試し派」にオススメなのが、コエンザイムQ10配合のシートパックです。
成分の原料抽出法が安定した現在、コエンザイムQ10配合のパックの価格は大きく値下がりし、1枚あたりの価格が100円を切ったプチプラ製品も珍しくなくなりました。
プチプラでも高品質な製品が増えていますから、CoQ10ケアが自分に合っているかを確認するにはピッタリです。
おすすめシートパック:THE CURE シートマスク コエンザイムQ10 コラーゲンエッセンスマスク
K-POPアイドル等が使っていることで大人気となった韓国コスメのシートパックです。
マスクシートの素材にはテンセルが使用され、肌により優しくフィットしてくれます。
またマスクに波型の模様が入っているので肌との密着度が更に上がり、成分の浸透がきちんと行われるのもポイントです。
使用前に個別パッケージごとお湯に入れて2~3分温めておくと、ホットパックとして使用できます。
また冷蔵庫に入れておいて、クールパックとして使用するのもおすすめです。
(参考価格 1,000円程度)
「しっかり対策派」なら薬用アイテムで高濃度ケアを
「アンチエイジング対策を本格的にしたい!」「肌の酸化を少しでも早く食い止めたい」と思うなら、成分の配合度に着目してみましょう。
コエンザイムQ10等の有効成分の配合量が多い製品は、「薬用(医薬部外品)」という表記を行うことができます。
成分がたっぷり配合された「薬用アイテム」であれば、それだけ早い効果が期待できるというわけですね。
特に年齢による乾燥やハリの衰えが気になる肌の場合、「薬用クリーム」によるケアを今までのケアにプラスしてみると良いでしょう。
コエンザイムQ10を従来製品の10倍、約0.3%と高配合したフェイスクリームです。
合成着色料等を使用していないにも関わらずアイテムが濃い黄色なのは、スキンケアに向いていると言われる「酸化型CoQ10」の濃度が高い証拠と言えるでしょう。
CoQ10以外にも「プラセンタ」や「甘草誘導体」といった天然型アンチエイジング成分が多種配合されており、弾力の衰えが気になる肌を内側から持ち上げるような効果が期待できます。
特に年齢が気になる女性からの評価が高く、2016年末の段階で売上個数が2,000万個を突破した人気製品です。
おわりに
肌老化の原因である「酸化」については、できるだけ早く対策を行うことが大切であると言われています。
毎日継続した抗酸化ケアをきちんと行うことが、今の肌をキレイにするだけでなく、5年後・10年後の肌の状態も変えるのです。
比較的手軽に購入できるようになった「コエンザイムQ10」であれば、サプリメントによる内側からのケア・基礎化粧品による外側からのケアの両方を気軽に続けられます。
「未来の肌」を大切にするためにも、今日から早速「抗酸化ケア」をスタートしてみましょう。
※本記事で紹介している製品の成分内容・価格などは最新の情報をサイトでご確認下さい。