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眉間や鼻の周辺にできてしまった黒ニキビ。黒い色からホクロやシミのように見えることもあるこのニキビが治らず、鏡を見るたびにため息をついている人もいるのではないでしょうか?
また「黒ニキビを潰すのはアリなの?」「黒ニキビから臭いニオイがするけど、どうしたらいいのか...」と、黒ニキビ対策に悩んでいる人も少なくないようです。
間違った対策で黒ニキビを悪化させてしまうケースも多々あるので、キチンとした対策を知って黒ニキビの無い肌に近づけていきましょう。
今回は黒ニキビの特徴や原因、そしてスキンケア対策等を解説していきます。
黒ニキビとはどんな状態?特徴と見分け方
ニキビ(尋常性ざ瘡:じんじょうせいざそう)には、症状の進行によって「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」と呼ばれる3つの段階があります。
このうち「黒ニキビ」は、名前のとおり表面色が黒いニキビです。
初期症状である「白ニキビ」が少し進行した状態なのですが、丸く黒っぽいため、平面的なニキビだと「ホクロ」のように見えることもあります。
黒ニキビが黒い理由は「酸化」のせい
ニキビ(尋常性ざ瘡)は、毛穴に皮脂や老廃物が詰まることで起こります。
最初のうちは詰まっている角栓も小さく、ポツッと小さい「白ニキビ」なのですが、角栓溜まりが大きくなること等で毛穴が開くと、詰まっている部分が空気に長期間触れるようになります。
皮脂は空気に触れると酸化して、徐々に過酸化脂質へと変化することに。白っぽかった部分が徐々に茶色~こげ茶色~黒へと、段階的に色が濃くなっていきます。
これが目立つ「黒色」の原因というわけです。
黒ニキビは毛穴の表面が開いている状態なので「開放面皰(かいほう・めんぽう)」とも呼ばれます。
黒ニキビは額や鼻にできやすい
黒ニキビは特に額(おでこ)の眉間(みけん)や小鼻周辺等、いわゆる「Tゾーン」にできやすいのが特徴です。
これは脂漏性毛包(しろうせい・もうほう)という、発達した脂腺を持つ毛包が額や鼻のパーツに多いことが原因です。
このほか、症状によっては胸や背中にできたニキビが黒ニキビ化することもあります。
いちご鼻の原因も黒ニキビと同じ
鼻の頭や小鼻に黒いポツポツがいっぱい...いわゆる「いちご鼻」と呼ばれる症状は、鼻に黒ニキビがたくさんできている状態です。
いちご鼻を改善するためのケアは、基本的に黒ニキビのケアと同じと考えて良いでしょう。
思春期・10代だけでなく大人もできやすい
症状や原因によっては、とても小さな黒ニキビが頬・おでこ等に5個~10個以上も同時に発生することもあります。
特に10代の思春期や、女性の場合には生理前後・生理中といったホルモンバランスが乱れやすい時には、一晩で肌の状態が大きく変わりやすいです。
炎症は起きていないことが多い
白ニキビから少々進行している段階の「黒ニキビ」ですが、毛穴の奥でのアクネ菌による肌の炎症はまだ起こっていないケースがほとんどです。
ニキビの段階としては、比較的症状が軽い段階と言って良いでしょう。
そのため「痛み」「かゆみ」「ハレ」といった違和感を感じるケースはほとんどありません。
ただし、「痛みが無いから」とケアをしないで放置するのはNGです!徐々に症状が進行すると赤ニキビになったり、ニキビ跡になってしまいます。
黒ニキビはシミになりやすい?
黒ニキビは放置したり、間違ったニキビケアを続けているとシミへ変わる可能性は十分あります。
上で解説したとおり、黒ニキビができた箇所には過酸化脂質がたくさんある状態です。
この脂質が肌を刺激しつづけると、肌は自分自身を守るためにさらに「メラニン色素」を多く生成します。
メラニン色素とは、日焼けした時に肌が黒くなったり、シミ・そばかすの元となる色素です。
つまり「黒い色素」が肌にたくさん生まれて、戻らなくなってしまいシミになってしまうのです。
黒ニキビができる原因は?代表的な3タイプ
「ニキビの元」ができる理由には様々なものがありますが、「黒ニキビ」へと悪化していく原因は大きく分けて3つのタイプに分けることができます。
自分はどのタイプなのか、当てはまる原因を考えてみましょう。
1.汚れが取り切れていないタイプ
皮脂分泌が多すぎて皮脂汚れをきちんと取れていなかったり、メイク汚れが毛穴に残って「角栓」が詰まりやすくなっているケースです。
- 顔が常に油っぽい
- シートクレンジングを使うことが多い
- 風呂はシャワーで済ませることが多い
- 洗顔時間は1分程度だと思う
かつては黒ニキビの原因の多くは、このタイプと言われていました。
しかし現在では若年層のスキンケア習慣が徹底したため、この「汚れが残っているタイプ」は少なくなっていると言われています。
現在の黒ニキビ原因で多いタイプとは、次に紹介する乾燥が原因のものです。
2.隠れ乾燥タイプ
最近増えていると言われているのが、肌乾燥によって毛穴が固くなり、角栓が詰まりやすくなっているタイプです。
- 肌がザラつきやすい
- 皮脂が出ているのに肌のつっぱりを感じる
- 洗顔後に最初につっぱり、徐々にベタついてくる
- ニキビ用の化粧品でも黒ニキビが治らない
- 拭き取り化粧水をよく使う
特に男性は肌がベタつきやすいため「乾燥していない」と誤解をしやすいのですが、実は男性の平均的な肌の水分量は女性の半分以下。
そのため「隠れ乾燥」の率も高いと言われています。
「黒ニキビを治すため」に行っていたスキンケアが肌を乾燥させ、かえって黒ニキビを悪化させていることもあるのです。
3.ターンオーバーの低下タイプ
肌の生まれ変わりである「ターンオーバー」が低下し、古い角質が肌に残って毛穴が固くなっているタイプです。
- 年齢は20代後半~30代以上である
- 生活が不規則なことが多い
- 運動不足を感じる
- 便秘気味だと思う
このタイプの場合、黒ニキビ以外にも肌のキメが粗くなったり、バリア機能が低下して敏感肌気味になっているケースも多いです。
上で紹介した「隠れ乾燥」にこの「ターンオーバーの低下」が加わって、黒ニキビがさらに悪化しているパターンも見られます。
黒ニキビを潰すのはダメ?やってはいけないNG対策
黒ニキビの場合、間違ったニキビ対策が再発を招いたり、赤ニキビへと悪化させているケースが多く見られます。
代表的なNG対策をまとめてみました。
黒ニキビは潰すとニキビ跡になりやすい?
「ニキビは潰すと早く治る」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。確かにこの情報はまちがいではありません。
ニキビの芯でありコメドの部分を適切に圧迫し押し出すことができれば、上手に早くニキビを治すこともできます。
しかしニキビの状態が「黒ニキビ」である場合、自分でニキビを潰す治療はおすすめすることができません。
これには以下のような理由があります。
内側で炎症が起きていることがある
面皰圧出(めんぽうあっしゅつ:ニキビの芯を押し出すこと)ができるのは、炎症が起きていない初期症状の白ニキビもしくは黒ニキビの状態です。
しかし黒ニキビの場合、ニキビの奥ですでに炎症が進行しているケースがとても多く見られます。
素人判断で潰してしまうと炎症が悪化し、ひどいニキビ跡になってしまう可能性も高いのです。
ニキビ跡の凹みが治りにくい
黒ニキビができている人の場合、新しい肌が生まれる「ターンオーバー」が低下していたり、肌の内側が乾燥してバリア機能が弱くなっているケースも多いです。
このような状態でニキビを潰すと、肌細胞の増殖が遅く、肌がなかなか元に戻ることができません。
基底層まで傷ついてしまった肌が復活できず、いつまでも治らない「凹み(へこみ)」が残ってしまう可能性が考えられます。
いわゆる「クレーター跡」になりやすいのです。
黒ニキビが再発しやすい
ニキビを潰しても、皮脂が出てくる皮脂腺(ひしせん)は残っています。
刺激を受けた皮脂腺が再度皮脂を過剰分泌し、アクネ菌によって分解されて遊離脂肪酸となると、潰されてダメージを受けている毛穴がどんどん刺激されてしまうのです。
また皮膚刺激を受けたことで、毛穴の周辺の角質はさらに分厚くなっていきます。
「皮脂が余計に出る」「毛穴が固くなる」というダブルの要因で、次回にできる黒ニキビが更に大きくなったり、さらに治りにくいものになる可能性も高いです。
ニキビ化粧品が合わないこともある
「ニキビができているんだから...」と、とにかく「ニキビ用」と書いてある化粧水や乳液を買ってきてスキンケアをしてはいませんか?
そのケアが、黒ニキビを悪化させている可能性も考えられます。
思春期ニキビ用の基礎化粧品の中には、以下のような成分が配合されていることが多いです。
- サリチル酸:殺菌作用効果
- ホモスルファミン:アクネ菌の繁殖の抑制
- エタノール(アルコール):過剰な皮脂を取り去り抑制
ところが黒ニキビの場合、まだ炎症が表面化した段階ではないため、上記のような強い殺菌成分が「過剰な殺菌」となっていることがあります。
強い殺菌成分を繰り返し付けることで肌のバランスが乱調し、乾燥肌に傾いてしまうケースも少なくありません。
肌の水分量が落ちれば落ちるほど、毛穴周辺の角質は固くなり、毛穴に汚れは溜まりやすくなります。
また極度の乾燥から肌が皮脂を過剰分泌し、「表面だけはベタベタ肌」のインナードライ肌に傾いてることも考えられます。
鼻パックで黒ニキビが悪化
黒ニキビによる「いちご鼻」で悩んでいる人に多いのが、角栓パック・毛穴パック(いわゆる鼻パック)のやりすぎです。
毛穴パックによる肌へのダメージは非常に強力で、皮膚科医等も警鐘を鳴らしています。
毛穴パックは毛穴の奥の角栓以外、表面の角質層のすべてを無理矢理にはぎとってしまうのです。
これを週1回といったハイペースで行えば、角質層は極端に薄い状態になり、肌のターンオーバーは乱れきった状態になってしまうことになります。
かえって毛穴に角栓が詰まりやすい、黒ニキビができやすい肌に導いてしまっているのです。
黒ニキビ・イチゴ鼻を治すためには、毛穴パックは封印しましょう。
黒ニキビをセルフケア!今日から始めるスキンケア対策
皮脂が黒く固まった黒ニキビは、すぐにつぶしてしまいたいところですが、気長な対策をすることがツルリとした肌を取り戻すことに繋がります。
まずは今すぐできるスキンケアを紹介していきます。
吸着性の洗顔料で毛穴をスッキリ
「黒ニキビの元の毛穴汚れが気になるから」と言って、「とにかく洗浄成分が強い洗顔料」を選ぶのは肌に良くありません。
特に合成スクラブ入りの洗顔料や、男性向けのメントール入り洗顔料を毎日使うのはNGです!
肌へのダメージが大きく、「肌を守ろう」とする毛穴がかえって多くの皮脂を分泌してしまうこともあります。
黒ニキビ対策の洗顔料選びでは、まず「泡立ちが良いこと」が大切です。
泡をしっかりと立てれば小さな泡が毛穴の奥に入り込みやすく、今後の黒ニキビの元ができる予防にもなります。
さらに「吸着力」がある成分が入っているものだと、肌に負担を強くかけずに毛穴の皮脂汚れを取り去ることができます。
黒ニキビ向けおすすめ洗顔料
健康コーポレーション どろあわわ
3種の泥とコメの力で"ほぐし洗顔"
マリンシルト・ベントナイト・タナクラクレイの3種の泥を配合し、吸着パワーやマイナスイオンの力で毛穴汚れや黒ずみをごっそり落とします。
その汚れや角質を落としやすくするのが、米麹エキスと米ぬか発酵エキス。ごわついた肌を柔らかくしてほぐし、汚れを落としやすい環境に整えます。
コラーゲンやヒアルロン酸など5つの保湿成分も加えられ、もっちり濃密な泡立ちでこすらずに洗うことで、肌へ不要な刺激を与えずに洗うことができます。
抗炎症成分や殺菌成分は入っていないので、毛穴汚れをしっかり落として黒ニキビの悪化を防ぐことに集中した洗顔アイテムです。
- 価格:2,728円税込
- 内容量:110g
- メーカー:健康コーポレーション
黒ニキビ向けおすすめ洗顔料
ドクターシーラボ 薬用アクネレスソープEX
殺菌成分配合の炭入り洗顔
豊かな泡立ちに定評がある、薬用炭入りの洗顔石けんです。
保湿成分としてグリセリンや白糖・ソルビット等が配合されており、皮脂を過剰に落としすぎずに必要な汚れだけを落としてスッキリと洗い上げてくれます。
アクネ菌殺菌成分であるイソプロピルメチルフェノールも配合されているので、ニキビ等の炎症が悪化することを防ぐ役割も期待できます。
また、強力な抗菌作用を持つヒノキチオールも入っているため、繰り返し起こるニキビの予防にもなります。
※ヒノキチオール配合のため、花粉症の方はメーカーへの問い合わせをおすすめします。
- 価格:1,980円税込
- 内容量:100g
- メーカー:ドクターシーラボ
ピーリングでターンオーバーを正常化
肌がゴワゴワしている、ザラツキを感じる...黒ニキビが気になる肌でこんな感触を感じていたら、古い角質が肌に溜まってしまっている証拠です。
角質肥厚になった肌が毛穴の周辺を固く閉じ込めて、皮脂や角栓が外に出にくい状態になってしまっています。
このような時には、古い角質を落とす「ピーリング(角質除去)」を行ってみるのが効果的です。
ピーリングにはゴシゴシとこすったり角質を削り落とすタイプと、「酸」等を使って角質を溶かし出すタイプ(ケミカルピーリング)の2種類があります。
自宅でのセルフケアの場合、「酸」等を使って角質を除去する「ケミカルピーリング」を行うと良いでしょう。
ケミカルピーリングの成分の例
- グリコール酸・ヒドロキシ酢酸クエン酸
- リンゴ酸・オキシコハク酸
- 乳酸(2-ヒドロキシプロパン酸)
- 酒石酸・タルタル酸
※上記の酸はまとめてAHA(αヒドロキシ酸)とも呼ばれます。
ピーリングは月1~2回ペースで!
「ピーリングが黒ニキビに良いから」と言って、ピーリングをやりすぎるのはダメです!
新たな肌が生まれてこないうちに何度もピーリングを行うと、角質が薄くなり、敏感肌・乾燥肌に傾きやすくなってしまいます。
ピーリングは原則として、月に1回~2回程度のスペシャルケアとして行いましょう。
ピーリングはAHAで行おう
日本で発売されているピーリング用洗顔料は、そのほとんどが「AHA」です。
しかし海外では、さらに強いピーリング作用がある「BHA(ベータハイドロキシ酸)」を高濃度配合した製品も登場しています。
「作用が強い=黒ニキビを消す効果がすぐ感じられる!」ということで、わざわざ海外製品を取り寄せて使っている人もいるのですが...
専門知識の無い一般市民が、ただ即効を求めるだけで高濃度BHAで肌をピーリングするのはおすすめできません。
表面の皮膚組織が大きく剥離してしまい、超敏感肌になってしまう可能性が高くなります。
今まで普通に使えてたスキンケアやメイクコスメ全てが使えなくなるなど、取り返しのつかないことになる恐れもあります。
「どうしてもBHAでしっかり毛穴をスッキリさせたい!」という場合には、美容皮膚科医の元でケミカルピーリングの施術を受けることをおすすめします。
おすすめピーリング石けん
サンソリット スキンピールバー
AHA濃度や成分を変えた4タイプから選べる
「サンソリット」は、ピーリング製品の品質の高さやアイテムの豊富さに定評があり、「スキンピールバー」は肌質に合わせた4種類が販売されていて、全種合計470万個を売り上げた大ヒット製品です。
AHAグリコール酸の配合率が、青の「敏感肌向け」は0.6%、緑の普通肌向けは1%、赤のオイリー肌向けは2%となっており、肌の状態にあったピーリングを行えます。
また、美白効果を求める人のために、黒いバーにはできてしまったシミに効くとされているハイドロキノンもプラスしています。
4種を試せるお試しセットもあるので、自分の肌にどの石けんが合うのか確認できるのも助かりますね。
ただ、黒のハイドロキノン入りはBHAも配合されているため、最初に使うことはおすすめしません。またUゾーンや口元が乾燥するニキビ肌の方も使わないほうがいいでしょう。
黒ニキビ向けピーリングコスメ
メルヴィータ ネクターブラン ホイップウォッシュ
パックもできる泡洗顔
オーガニックスキンケアブランド『メルヴィータ』による、泡パックタイプのピーリング洗顔料です。
乳酸にアルギニンを加えた独自のAHA複合体が、
不要な古い角質をやさしく除去してくれます。
メラニン色素の生成を抑える働きがあると言われる、海辺の植物・シーリリーのエキス(パンクラチウムマリチムムエキス)が配合されているのもポイントで、黒ニキビがシミへと進化してしまうのを防ぐ働きも期待できます。
プッシュするだけで濃密な泡が出てくる手軽さも魅力です。
コスメ雑誌『VOCE』では2017年下半期オーガニックスキンケア部門の3位に食い込む人気商品となっています。
- 価格:3,520円税込
- 内容量:150mL
- メーカー:メルヴィータ
保水成分で肌を柔らかく!
黒ニキビができやすい人の肌は、水分不足で固くなっているケースが多いです。
また、クレイ洗顔やピーリングで洗浄を行った直後の肌も水分が少なくなっている状態なので、しっかりとした「水分補給」が必要となります。
洗顔・ピーリング後には保水成分を多く含んだ化粧水で、肌にたっぷりと潤いを与えてあげましょう。
保水成分の例
スーパーヒアルロン酸(アセチルヒアルロン酸ナトリウム)
たった1gで20リットル近い水分を蓄えておくことができる強力な保水成分です。
アミノ酸(グリシン・セリン・アルギニン等)
人間の肌細胞も持っている「天然保湿因子(MNF)」の一種です。元々体内にある物質であるため肌なじみが良いのが特徴となっています。
リピジュア(R)
日油株式会社が開発し、登録商標を持っている多機能保湿成分・水溶性ポリマーの一種です。保水力が非常に強い上に、水洗いをした後でも保湿力が落ちません。汗をかきやすい時の保湿対策等にも有効です。
セラミド
細胞間脂質の一種です。年齢を重ねるごとに体内のセラミド量は減るため、肌細胞の間にスキマが生まれやすくなり、肌が乾きやすくなります。スキンケアで失われたセラミドを補って上げることも大切です。
黒ニキビにおすすめの保湿成分を配合
エトヴォス 薬用 アクネVCローションⅠ
抗炎症と保湿を両立
ミネラルメイクや高保湿化粧水が人気の通販コスメがエトヴォスです。
こちらはニキビ肌向けとして、肌荒れや炎症防止の成分としてグリチルリチン酸2K(甘草エキス)を配合、さらに即効性のビタミンC誘導体「VCエチル」を採用していて、
ニキビの赤みを抑えたり、素早い皮脂コントロールを期待できます。
保湿成分のヒアルロン酸やリピジュアや、水分保持成分の天然保湿因子(NMF)といった成分も加えていて、過度に水分を失わないような配慮がなされています。
つい皮脂を取りがちなニキビケアですが、油分ではなく水分をたっぷり与えることにより余分な皮脂分泌を抑え、肌が自ら水分バランスを整えられるようにしていきます。
肌が不安定なニキビ肌にも安心して使えるようシリコンやパラベン、界面活性剤、鉱物油など6つの刺激成分不使用となっています。
- 価格:4,180円税込
- 内容量:150mL
- メーカー:ETVOS
刺激成分の少ないマイルドなスキンケアを
また、黒ニキビができている肌は本人が思っているよりもデリケートな状態になっていることが多いものです。
刺激を与えやすい以下のような成分が入っていない、マイルドな化粧水を選ぶことも大切です。
スキンケアで避けたい成分
- アルコール(エタノール)
- 防腐剤(パラベン等)
- 人工香料
- ミネラルオイル(鉱物油)
- 人工着色料
黒ニキビのおすすめ化粧水
松山油脂 肌をうるおす保湿浸透水 バランシング
セラミドたっぷりのシンプル化粧水
シンプルな設計で人気がある『松山油脂』の保湿化粧水です。
肌の水分・油分バランスの「ゆらぎ」を整えるための成分「イノシトール」が配合されており、水分不足なのにベタつきやすい肌をみずみずしく整えてくれます。
さらに
5種類のセラミドが加えられており、テクスチャーはさらりとしているのにシッカリと保湿してくれるのが嬉しいポイントです。
アルコール(エタノール)やパラベン・ミネラルオイル等の刺激物が使われておらず、無香料・無着色ですから、肌への負担も気にせず毎日使うことができます。
リーズナブルな価格帯や、さらに安価な「詰替えタイプ」があるのも魅力といえるでしょう。
- 内容量:本体120mL・詰替110mL
- メーカー:松山油脂
抗酸化成分でニキビ跡・黒ずみを予防
黒ニキビがいくつもある、治ったはずがまた黒ニキビができている...こんな肌は、毛穴の皮脂が酸化しやすい状態に傾いてしまっていると言えます。
角栓が酸化して生まれた「過酸化脂質」からは活性酸素も発生しやすく、これがさらに肌細胞にダメージを与えてしまうことになります。
毛穴がダメージを受けて「ニキビ跡」が残りやすくなるだけでなく、シミやたるみ・シワといったエイジング作用が出やすい肌にもなってしまうのです。
ニキビ跡の予防、そして黒ニキビを増やさないための予防として「抗酸化成分」が入った基礎化粧品もスキンケアに取り入れてみましょう。
抗酸化成分の例
- アスタキサンチン
- フラーレン
- ビタミンE
- システイン
- フラボノイド
- コエンザイムQ10
- リノール酸 等
抗酸化系のおすすめ基礎化粧品
富士フィルム アスタリフト エマルジョン<乳液>
強力な抗酸化成分アスタキサンチン
ビタミンCの6000倍という超強力な作用を持つ抗酸化物質「アスタキサンチン」を配合している乳液です。
アスタキサンチンは肌の酸化に対抗する力があるだけでなく、抗炎症作用・免疫強化作用もあると言われており、黒ニキビ等の肌トラブル対策における注目の逸品となっています。
この他、水溶性コラーゲン・加水分解コラーゲン等の3種のコラーゲンや、メマツヨイグサ種子エキス等の保水成分を配合。
クリームやオイルに頼らずに肌をしっかりと潤してくれるので、スキンケアの油分を控えたい黒ニキビ肌さんにはピッタリです。
- 価格:本体4,620円・レフィル4,180円税込
- 内容量:本体レフィルともに100mL
- メーカー:富士フィルム
- 定期便割引あり
抗酸化オイルはNG!
「抗酸化物質が黒ニキビに良い」と聞いて、「それなら抗酸化系のオイルもアリ?」と思った人もいるのではないでしょうか。
確かに天然オイルの中には抗酸化物質を多く含み、スキンケア用として人気のものも多種あります。
抗酸化系のオイルの例
- ココナッツオイル
- アルガンオイル
- グレープシードオイル
- ホホバオイル 等
しかし残念ながら、これらのオイル系でのスキンケアは黒ニキビの対策には向いていません。
その理由の一つは、油脂成分が毛穴につまり、コメドを大きくしてしまう可能性があるためです。
そしてもう一つが、アクネ菌を増加させてしまうためです。
ニキビの原因菌である「アクネ菌」は、これらのオイルに含まれる不飽和脂肪酸である「オレイン酸(oleic acid)」を好物としています。
オイルを多く使ったスキンケアをすることは、アクネ菌を喜ばせ、活性化させる一因となるのです。
特に、「メイク落ちがいいから」と普段のクレンジングにオイルタイプを使っている方は、アクネ菌を増やさないタイプのオイルを選ぶ必要があります。
黒ニキビが痛い・かゆい・臭い...ニキビじゃないかも?
黒ニキビは上でご紹介したとおり、炎症が起きていない状態の「初期症状ニキビ」です。
そのため、「ニキビにさわると痛い」「ニキビの部分が激しくかゆい」といったハッキリとした違和感を持つことはほとんどありません。
また、黒ニキビから臭いニオイがするというケースもほぼ無いと言って良いでしょう。
「触ると痛い」「黒ニキビがかゆい」「黒ニキビから臭い!」というトラブルを感じている場合、黒ニキビに似た「別の肌トラブル」が起きている可能性もあります。
見た目がそっくりな「粉瘤(ふんりゅう)」
黒ニキビ(左)粉瘤(右)の違い
画像出典:フェミークリニック
粉瘤とは、肌にできるデキモノの一種です。
専門用語では「アテローム」「アテローマ」「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」といった呼び方もします。
粉瘤では、皮膚の下に「嚢腫(のうしゅ)」という袋ができてしまっている状態で、この袋に皮脂や老廃物・垢等がたまっていきます。
そのため初期にはニキビのように小さくふくらみ、中央部には黒点上の開口部ができます。
つまり、初期の見た目が黒ニキビにかなり似ているのです。しかし粉瘤には、黒ニキビとは違う以下のような特徴があります。
粉瘤の特徴
大きくなりやすい
ニキビは最大でも数ミリ程度にしかなりませんが、粉瘤は直径数センチレベルにまでしこりが大きくなることもあります。
ニキビの周辺がポッコリと大きく腫れている場合、粉瘤の可能性が高いです。
ニオイが強い・臭い
粉瘤は、中に溜まった老廃物や垢からくさいニオイがします。特に強く圧迫した場合に出てきた物質のニオイはかなり強いです。
ニキビでは臭いがすることはほぼ無いため、「黒ニキビが臭い」と感じたら、粉瘤である可能性を疑った方が良いでしょう。
全身にできる
黒ニキビの場合、できる箇所は顔のTゾーンや胸(デコルテ)・背中程度に範囲が限定されます。
しかし粉瘤(アテローム)の場合、できる可能性があるのは体中すべてと言って良いでしょう。脇の下や首・腕・背中等、ときには数個~10個以上ができる場合もあります。
ニキビができにくい場所に盛り上がりが観られる場合、アテロームである可能性も高まります。
アレルギー症状による肌荒れ
できているのは黒ニキビだけれども、「かゆみ」や「ヒリヒリ感」「赤み」「腫れ」等が感じられる...このような場合、ニキビ自体によるかゆみではなく、肌がアレルギー症状を起こしている可能性も考えられます。
アレルギー症状の例
花粉症
スギ花粉・ヒノキ花粉・イネ花粉等の飛散の頃に、肌にかゆみ・赤み・ハレ等の症状が出やすくなります。
ハウスダストや犬・ネコ等の動物
家の中のホコリやイエダニ、動物の毛等によってかゆみ・赤みなどの皮膚トラブルが起きます。
食品アレルギー
そばや小麦(パン)など、アレルゲンを含む食品を食べることで、かゆみやじんましんなどが起こります。
薬物アレルギー
特定の薬物によって肌が過剰反応し、赤みや蕁麻疹等が起こることもあります。
化粧品アレルギー
化粧水等の基礎化粧品やメーキャップ用品の成分に反応し、赤み・かゆみが起こるアレルギーです。
大人になって突然起こることもある
アレルギー症状は、子どもの頃になくても大人になって発症することが少なくありません。
特に「20代を過ぎてから黒ニキビができやすくなった」という人の場合、肌が乾燥気味でバリア機能が落ち、アレルギー症状が出やすくなっているケースも多いです。
- くしゃみ・鼻水等の花粉症の症状が出やすい
- 動物アレルギー・食物アレルギー等の症状が出たことがある
- 化粧品で肌荒れが起きたことがある
- 家族にアレルギー疾患を持った人が居る
上記のリストに思い当たる点が多い場合、かゆみ・ヒリヒリ感等の原因として「アレルギー」の可能性も視野に入れた方が良いでしょう。
粉瘤やアレルギーの肌荒れは皮膚科・アレルギー科へ!
「黒ニキビ」は適切なケアをすればセルフケアでの予防・改善ができますが、「粉瘤」は自分で治すことのできない病気です。
また万一かゆみ・赤み等の原因がアレルギー症状だった場合、放置をしたことで症状が激化をしてしまう恐れもあります。
「黒ニキビじゃないかも?」と不安になった場合には、皮膚科・アレルギー科で早めに専門医師に確認をしてもらいましょう。
特に粉瘤は放っておくと、どんどん大きくなってしまいます!ひどくなる前に、早めに病院に行くことが大切です。
おわりに~ニキビ原因に合わせた正しいケアを
黒ニキビについては「潰すのが一番」「とにかくニキビの薬を塗っておけば治る」等、誤った対策をしてしまっている人が少なくありません。
黒ニキビを治すためには、まずは今までの「思い込み」を捨て去って、自分の肌のバランスをきちんと整えることが大切です。
黒ニキビ肌さんには本当に「隠れ乾燥」の人が多いので、一度化粧品カウンターやスキンチェッカー等で肌の水分量をチェックしてみるのも手ですよ。
※本記事で紹介している製品の情報は公式サイト等で最新をご確認ください。