ピーリングとは?おすすめピーリング石鹸や使い方・向いている肌質を解説
当サイトで紹介する商品・サービスの一部は、当サイトと提携のある企業のPRが含まれます。PRの有無に関わらず、利用者に役立つコンテンツとなるよう当サイトの責任で記事を作成しています。
「ピーリング」は、シミやシワ・ニキビ等、様々な肌トラブル対策として注目されるケア方法です。
でも「肌を新しくするのは知ってるけど、実際どうやるの?」「こすってアカを落とすのとは違うの?」等など、その内容については知らない人も多いと言われています。
また誤ったピーリング方法で、かえって肌トラブルになった人も居るようです。
ピーリングはうまく使いこなせば見違えるような効果を手に入れられるケアですが、作用が強いため、きちんとした使い方を知る必要があります。
ここではピーリングの基礎知識やメリット・デメリット、使用方法等について詳しく解説していきましょう。
ピーリングとは?ピーリングの基礎知識
ピーリングとは、厚くなった角質を化学物質で融解・除去するケア方法です。古い角質を取るために化学的成分を使うため「ケミカルピーリング」とも呼ばれます。
角質が溜まり遅くなった肌のターンオーバーを正常化し、イキイキした肌へ導くことを目的としています。
ちなみに英語の「Peel(peeling)」は、元々「皮を剥くこと」を意味する言葉です。
調理の皮むき器のことも「ピーラー」と呼びますよね。ただし皮膚の場合「剥く」というよりも「外側の肌を取り去る」という意味合いが強くなります。
角質って何?なぜ角質が厚くなるの?
角質とは、表皮の最も外側にある「角質層」および角質層を形成する「角質細胞」を意味しています。
刺激から肌全体を守る役目を果たす部分です。通常、角質細胞の重なり合いは20層程度で、理想的な薄さは約0.02mm~0.03mm程度となっています。
角質細胞は新しいものが内側から生まれて一番外側の古いものは自然と剥がれていきます。
これが「ターンオーバー」と呼ばれる肌の生まれ変わりです。ところが以下のような様々な原因で肌のターンオーバーが遅くなると、角質が厚くなります。
角質が厚くなる原因
- 生活習慣の乱れ(就寝時間が一定しない、寝不足等)
- ストレス(悩みが多い、仕事が忙しい等)
- ホルモンバランスの乱れ(生理周期が安定しない等)
- 紫外線(UVカット対策の不足等)
- 摩擦刺激(タオルでの摩擦、メイクでの摩擦等)
- エイジング、代謝低下(運動不足等)
- 角質除去の不足(洗浄の不足等)
肌は角質を厚くして自分を守る
様々な刺激や体の内部の乱れが起こると、体は肌を過剰に守ろうとして「古い角質を取っておこう」としてしまうんです。
厚くなった角質の状態は「角質肥厚(かくしつひこう)」と呼ばれます。角質肥厚でターンオーバーはさらに遅くなり、肌は弾力やみずみずしさを失っていきます。
かかとや膝がガサガサしたり、粉を吹いた経験はありませんか?あれも角質が厚くなった状態です。
顔の肌の場合、肌がくすんだり、毛穴が目立つ、シミ・シワ対策が行いにくいといった問題が現れます。
口元に深く刻まれるほうれい線も、角質肥厚が原因の1つです。
下記のページで、ほうれい線の原因や化粧品の選び方を解説しています。是非参考にしてみて下さい。
ほうれい線はエクササイズと効果的なツボ押しで消す!加齢だけじゃない原因と予防対策
ゴマージュやスクラブとは違うの?
日本では「ゴマージュ」や「スクラブ」とピーリングが混同されることも多いですね。しかし本来、この3つには微妙な違いがあります。
ゴマージュ(Gommage)
ゴマージュは「角質除去」を意味するフランス語です。フランスでは「天然成分を使った角質除去」としてスキンケア方法が確立しています。
ハーブの種を細かくしたパウダー等を使用して、物理的な摩擦・植物の油脂吸収作用等により角質を取り去るのです。
オーガニックスキンケアを行う化粧品メーカーやエステ等では、この「ゴマージュ」が多く採用されています。
「角質を取る」という意味ではピーリングと同じなので、「ゴマージュもナチュラルなピーリング」とする考え方もあります。
ただし「角質を溶かして落とす」というケミカルピーリングと「マッサージして落とす」というゴマージュでは、その使用アイテムや方法等は大きく異なります。
スクラブ(Scrub)
スクラブは「こする」「ゴシゴシこすってキレイにする」という意味の英語です。
この意味どおりで、スクラブ洗顔・スクラブマッサージのアイテムには、泥土、こんにゃく粒等、様々な粒子状の物体(ツブツブ)が入れられます。
このツブツブを肌の上で転がして、毛穴に残った汚れや角質を物理的に洗い落とすのです。
ただし粒子の大きさ等によっては刺激が大きくなることもあり、注意が必要とされます。
いろいろな方法が「ピーリング」と呼ばれている
日本にピーリングという美容概念がもたらされた当初、ピーリングとは「化学物質による角質の除去」を意味するものでした。
しかしピーリング人気が高まるにつれ、現在では以下のようなケアも「ピーリング」として行われるようになっています。
新型ピーリング例
ダイヤモンドピーリング
微小なダイヤモンド粒で、皮膚の角質を削る治療法です。
レーザーピーリング
レーザーの反射作用で角質を除去し、同時に内側のコラーゲン生成に働きかけてターンオーバーを活性化させます。
クリスタルピーリング
超微粒子化させた酸化アルミニウムを吹き付け、角質層の表面だけを削り取る治療法です。
エステなどの「ピーリング」は詳しい方法を確認
上記の方法は、今までの「角質を溶かす」には当てはまりません。
また最近ではゴマージュを「ナチュラルピーリング」として行うエステも増えています。
「ピーリング=化学成分」「ゴマージュ=天然」といった一概な断定をせず、そのケア内容や成分をよく確認した方が良いでしょう。
ピーリングはエステやクリニックだけでやるもの?
ケミカルピーリングには様々なものがあり、医師の在籍する美容クリニックでしか行えない方法もあります。
ケミカルピーリングができるクリニック
クレンジング→サリチル酸等の薬剤を塗って時間を置く→拭き取り→冷却、という手順が一般的です。
クリニックのコースによっては、イオン導入やパックがプラスされているものもあります。
イオン導入の効果や自宅でのやり方について、下記のページで詳しく解説しています。参考にしてみて下さい。
イオン導入とは?イオン導入器の仕組みやおすすめの美顔器と化粧水を紹介
しかし必ずしも病院・エステ限定というわけではなく、自宅で行えるピーリング用アイテムも現在では多く市販されるようになりました。
市販のピーリング石けん等には1000円以内~1500円程度で買えるリーズナブルなものも多数あります。
「クリニックは高そうだし、ピーリングは無理!」と諦めていた人でも、自宅で手軽にピーリングできるようになったのです。
ピーリングのメリット
くすみをなくして輝くサッパリ肌に
「顔色が悪い」「化粧ノリが悪い」「化粧水が入らない」これらの原因のひとつが、角質溜まりによる「肌のくすみ」です。
穏やかすぎる肌の洗浄、きちんと洗えていない部分がある・・・このような日々のケアの不足から肌に角質が蓄積し、顔色を悪く見せ、肌を固くしていることがあります。
特に「最近スキンケアをサボっていた」という人の場合、角質が相当量溜まっていることも多いようです。
このような場合に、表面角質をサッと取り去るピーリングなら、くすみの無い明るい肌に近づけられます。
目の下にどんよりと影を落とす「茶クマ」は、角質の溜まりや色素沈着が原因。
目元のピーリングはなかなか難しいですが、気長なスキンケアやコンシーラーでケアすることもできます。
下記のページで茶クマの消し方やおすすめ化粧品、また青クマや黒クマの対策も解説しています。是非参考にしてみて下さい。
茶クマ・青クマ・黒クマに合う原因別の消し方!コンシーラーやツボ押しで根本改善
シミ・ソバカスを薄くして美白肌に
シミやソバカスの元となるのは、紫外線や摩擦等で生まれた黒い「メラニン色素」です。
美白成分でメラニン色素の生成を抑え、なおかつターンオーバーが正常なら、角質層のメラニン色素は徐々に剥がれ落ち、シミも目立たなくなっていきます。これが高機能美白化粧品の本来の狙いなんですね。
ところがターンオーバーが正常でないと、シミはいつまでも肌に留まり続けます。これを改善するために用いられるのがピーリングです。
肌をこすらず角質除去を行うためメラニンが増える心配も低めであり、美白対策を行うクリニック等でもよく用いられます。
「肝斑」も、過剰なメラニン色素が原因です。しかし、普通のシミ・そばかすとは治し方が違うのです。
下記のページで肝斑の原因や治し方、薬など「肝斑とは」についてを解説していますので、是非参考にしてみて下さい。
肝斑とは?シミとは違うの?原因と治療法と薬~肝斑の疑問をわかりやすく解説
毛穴目立ちの対策に
角質が溜まり肌が硬くなると、ボコボコと毛穴が目立つようになります。
また鼻の毛穴(イチゴ鼻)の場合、固くなった角質が汚れや皮脂(コメド)をガッシリと捕まえているため、通常の毛穴汚れ対策では汚れが落としきれないこともあるのです。
ピーリングで肌を柔らかくすれば毛穴対策もしやすくなり、毛穴肌の改善に繋がります。
いちご鼻は治せる?下記のページで、いちご鼻の改善法やおすすめの化粧品を紹介しています。是非参考にしてみて下さい。
いちご鼻の原因と治し方!洗顔やクレンジング?ニベア?正しい対策を徹底解説
シワを改善してアンチエイジング対策に
年齢を重ねた肌は代謝の低下でターンオーバーが遅れ、角質がたまりやすくなります。
角質で肌が固くなれば、その分シワや跡が残りやすくなるというわけですね。
ピーリングでターンオーバーをサポートし、肌を柔らかい状態に保てば、シワの予防・改善にもなります。
ニキビ・ニキビ跡への対策に
角質と一緒に毛穴の皮脂や汚れを取り去るピーリングは、皮脂分泌が過剰なオイリー肌・ニキビ肌の対策としても用いられます。
またニキビ跡だけが残った場合、ターンオーバーの活性化による皮膚再生を狙い、ケミカルピーリングを行う美容皮膚科も多いです。
ただしニキビ跡は症状や大きさ等でピーリングが適当かどうかが異なりますので、事前に専門医に相談することをおすすめします。
ニキビ予防におすすめ
肌を溶かさないピーリング『ウィード クリアジェル』
ジェルが肌のタンパク質等に反応・吸着して除去する薬用ピーリングジェルです。抗菌成分配合でニキビや体臭予防にもおすすめです。肌以外でポロポロは出ません!
⇒ウィードクリアジェルの公式サイトでチェック
知らないと怖い?ピーリングのデメリットとは
「ケミカルピーリングは危ない!」こんな話もよく聞きますね。これはピーリング行為自体の危険というより、誤解や知識不足への警告と言えるでしょう。
ピーリングは元々、医師等のプロの手によって行われる行為でした。
ところが今では自宅でピーリングができるようになり、「たくさんやればキレイになる」「いつでも気軽にできる」といった適切でないケアをする人も増えています。
その結果、思ってもみない結果に繋がることもあるのです。
皮膚が薄くなって敏感肌に?
最も大きな誤解が、「ピーリングはターンオーバーをどんどん早くする!」というものです。
残念ながら、これは違います。ピーリングの働きは「滞ったターンオーバーを『正常に戻す』」というもので「早送りする」わけではありません。
本来のターンオーバーに合わせずにピーリングを何度も行えば、角質層の生成が追いつかず、肌が非常に薄い状態になります。
角質層が厚すぎるのも問題ですが、「薄すぎ」も良くありません。
角質層は元々、「肌を守る」というバリアの役目を持ちます。薄すぎる状態ではバリア機能が正常に働かず、少しの刺激や摩擦でも痒み・赤みが生じる肌--つまり「敏感肌」となる可能性もあるのです。
乾燥するってホント?
角質除去では、同時に肌表面の皮脂や水分も取り去るため、肌は一時的に非常にデリケートになります。
出てきたばかりの新たな肌は、まだ保水機能等がきちんと働かない状態です。しっかりしたアフターケアを行わないと、かえってガサガサ肌になる恐れもあります。
また「早く効果を出したいから」と外国製品等の強いピーリング成分を使い、乾燥を促進させるケースも多く見られています。
特に自宅ピーリングを行う場合には低刺激の成分を選択し、正しい除去方法・アフターケアを徹底しましょう。
肌が乾燥状態の時は、化粧水選びも慎重にしたいものです。下記のページで乾燥肌に合うおすすめの化粧水を紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
インナードライ肌を化粧水で改善!厳選おすすめ11選~原因と保湿成分を解説
毛穴やシワがかえって目立つ?
「ピーリングは効果がなかった」という人に多く見られるのが、悩みの原因がそもそも「角質肥厚」ではないというケースです。
毛穴やシワ・くすみといった肌の問題は、角質肥厚だけではなく「乾燥」でも起こります。
強いクレンジング、毎日のパックやマッサージ--このような場合、角質は厚くなるどころか、むしろ薄く脆い乾燥状態となっている恐れがあります。
やるべきは「徹底した保湿」
この場合、行うべきはピーリングよりも徹底した保湿です。無理にピーリングすれば、肌は刺激に耐えきれず、乾燥が促進する可能性があります。
結果、毛穴やシワが前より目立つこともあるのです。肌の状態やトラブルの原因をきちんと突き止めた上で、ピーリングを行うか決めた方が良いでしょう。
ピーリングを行う前に...知っておきたい3つのポイント
あなたの肌はピーリング向き?まずは肌の状態チェック!
ピーリングをやって、本当に効果があるのか?肌を痛めないか?ピーリングに向いた肌状態かを下記の項目でチェックしてみましょう。
ピーリングに向いている肌
- ふだんはお湯洗顔をしている
- メイクはあまり行わない
- メイク落としにはクリームもしくはミルククレンジングを使う
- 今までスキンケアにはあまり興味が無かった
- 忙しくて洗顔やケアがきちんとできていない
- Tゾーンだけでなく顔全体がベタつきやすい
- 保湿クリーム無しでも顔はつっぱらない
- 基礎化粧品でトラブルになったことはない
ピーリングに向いていない肌
- スクラブ入り洗顔料を使っている
- 洗顔は1回3分くらい行っている
- ウォータープルーフファンデーション・マスカラ等で毎日メイクをしている
- 新しいスキンケア方法やアイテムはいつも試している
- 毎日マッサージをしている
- 顔を洗った後にすぐに保湿しないと顔がつっぱる
- 頬がカサついている(Tゾーンにはベタつきが有る)
- カミソリでウブ毛を剃っている
- 化粧品のアルコールや有効成分で赤みやかゆみが出たことがある
上記2つのうち、どちらに「YES」が多かったですか?実はピーリングはズボラな人に向いているケア方法です。
反対にダブル洗顔等で毎日丁寧に顔を洗う人の場合、肌の状態はかなり「乾燥(水分不足)」に傾き、ピーリングに適していない可能性があります。
「乾燥してるかもだけど、どうしてもピーリングしてみたい!」という場合、一度化粧品カウンター等で肌の水分量を計測してもらい、肌チェックをしてからトライした方が良いでしょう。
ピーリング向きの肌ではなかったけど、肌が荒れている気がする・・・それはもしかしたら「インナードライ肌」かもしれません。
インナードライ肌は、皮脂取りのケアをすればするほど悪化していきます。インナードライ肌とはどのような状態なのか、詳しくは下記のページをご覧下さい。
インナードライ肌になりやすい6つの原因と対策~改善は洗顔や食べ物で
今はピーリングできる?肌のターンオーバーをチェック
「ターンオーバーにあわせて行う」がピーリングの鉄則ですが、「ターンオーバー=28日周期」と思っている人が多いようです。
実は年齢によってターンオーバー周期は大きく異なります。自分の平均的な肌周期を把握しておきましょう。
年代 |
ターンオーバーにかかる期間 |
10代(17才~19才) |
約3週間(21日周期) |
20代(20才~29才) |
約1ヶ月(28日~31日周期) |
30代(30才~39才) |
約1ヶ月強(40日周期) |
40代(40才~49才) |
約1ヶ月半~2ヶ月(50日~60日周期) |
50代(50才~59才) |
約2ヶ月半(80日周期) |
60代以上(60才~) |
約3ヶ月(90日周期) |
なお運動不足・病気・冷え等で代謝が下がっている場合、ターンオーバーは平均周期よりも遅くなる場合があります。
別の角質除去をしていたらNG!
ターンオーバー期間内に何らかの角質除去を行っていた場合、さらにピーリングを行うと角質が薄くなりすぎる可能性があります。
ピーリングと同時にできない角質除去ケア
- ゴマージュ
- スクラブ洗顔
- 泥土等によるマッサージ
- 剥がすタイプのパック(鼻の毛穴パック等)
- カミソリでのウブ毛剃り
ピーリングができない時もある?
肌質やターンオーバーのタイミングがOKでも、肌の状態が不安定である時にはピーリングはできません。
生理前後・生理中
ホルモンバランスの乱れで、ほんの少しの刺激でも荒れがでやすい時です。
妊娠中・出産直後である
出産後1ヶ月程度までは作用の強いスキンケアは控えましょう。
病気中
内服薬を服用している場合、また何らかの皮膚疾患が生じている場合にはピーリングを避けましょう。
花粉症等のアレルギー
花粉症の症状は、鼻や喉だけでなく皮膚にも起こりやすいものです。スギ花粉・イネ花粉等のアレルギーがある人の場合、鼻症状等が出ている時のピーリングは控えましょう。
日焼け直後
日焼け後一週間は、紫外線刺激で肌が炎症を起こしている状態です。更にピーリングを行えば、却ってシミ・シワ等を作る可能性があります。
ピーリング後の注意点
ピーリング後は一時的に肌のバリア機能(水分・油分の保護膜)が失われた状態であり、きちんとした保湿を行う必要があります。
アフアーケア方法は後に解説しますが「普段は保湿ケアは適当」という人でも、丁寧なケアを1週間~2週間以上は継続しましょう。
保湿を丁寧にする
ピーリング後は一時的に肌のバリア機能(水分・油分の保護膜)が失われた状態であり、きちんとした保湿を行う必要があります。
アフアーケア方法は後に解説しますが「普段は保湿ケアは適当」という人でも、丁寧なケアを1週間~2週間以上は継続しましょう。
日焼けをしない
ピーリング後の肌が強い刺激を受けるのが「紫外線」です。
UVB(紫外線B波)は主にシミ・ソバカスの元に、またUBA(紫外線A波)はシワ・たるみを生む元になります。
ちなみにUVB照射量は4月でも真夏の90%近くあり、UVAは冬場でも夏場とあまり変わらない量が降り注いでいます。
つまりピーリング後には一年中いつでも、UVカット対策が必要なのです。
ピーリング後の紫外線対策(1週間~10日以上)
- 日焼け止めor基礎化粧品をこまめにつける
- 日傘・帽子を使う
- 日が高い時間の外出を避ける
- ピーリング後のアウトドアはNG(特に海・高原・登山等は避ける)
日焼け止めの選び方ならこちら。日焼け止めに使われる成分やメリット・デメリットを解説しています。是非参考にしてみて下さい。
紫外線から肌を守る!正しい日焼け止めの選び方徹底講座
メイクは極力しない
ピーリング直後(24時間~48時間)は、できるだけ肌を休ませ、保湿のみに留めたいところです。
「どうしても」という場合には、軽めのBBクリームか薄付きのパウダーファンデ等、肌に負担をかけにくいメイク用品を使用しましょう。
ウォータープルーフファンデ、吸着力の強いリキッド/クリームファンデーションの使用は控えた方が安心です。
BBクリームの選び方はこちら。肌質や機能で選ぶ方法や上手な使い方も解説しています。ぜひ参考にしてみて下さい。
人気のBBクリームとは?塗り方や選び方、機能別のおすすめアイテムを紹介
自宅でできるピーリングアイテムの選び方と方法
ピーリング剤の成分をチェック
ピーリング(ケミカルピーリング)に用いられる成分としては、以下のようなものが挙げられます。
BHA(βヒドロキシ酸・ベータヒドロキシ酸)
食品からも精製・抽出できるものもありますが、化学合成された成分が使用されるのが一般的です。
サリチル酸(サリチル酸マクロゴール等)
サリチル酸は魚の目治療薬に使われる
出典:ニチバン
http://speel.jp/
アスピリン等にも使用される成分で、タコやウオノメ対策薬にも用いられます。サリチル酸マクロゴールを使ったピーリングは「マクロゴールピーリング」と呼ばれることもあります。
トリクロロ酢酸
カルボン酸の一種で、シワ取り・イボ取り等の美容整形手術等にも用いられます。
作用は強いが、日本人には合わない可能性も
BHAは作用が非常に強いのがメリットです。ただしその分副作用も強く、デリケートな東洋系の肌には合わないとも言われています。
またトリクロロ酢酸等の一部のBHAは劇薬指定がされており、国内ではほぼ市販されていません。
海外製品に注意
しかし並行輸入品・お土産品等の海外製品の中には、「強力ピーリング!」と謳いBHA成分が多量に含まれることがあります。
重篤な炎症を起こす可能性もあるため、成分チェックをよく行い自己判断での使用は避けましょう。
AHA(αヒドロキシ酸・アルファヒドロキシ酸)
植物や果物から抽出される成分です。そのため「フルーツ酸」とも呼ばれます。
グリコール酸(ヒドロキシ酢酸)
主にサトウキビ・テンサイ等、砂糖を作る植物から抽出されます。
乳酸( 2-ヒドロキシプロパン酸)
ヨーグルト、サワーミルク等の乳製品から抽出されます。
酒石酸(タルタル酸)
ブドウやワインから抽出される成分です。
クエン酸
柚子・グレープフルーツ・レモン等からの抽出の他、デンプンや糖を発酵させて作ることもあります。
リンゴ酸(オキシコハク酸)
リンゴから抽出される成分です。
AHAによる刺激は、BHAに比較すると穏やかです。国内で生産・販売されるピーリングアイテムは、基本的にこちらの「AHA」を使用しています。
AHAとBHAを配合
ノブ ACアクティブ ウォッシングフォーム
洗顔でマイルドピーリング
肌表面の不要な角質や毛穴の黒ずみなどを取り除く、AHA(グリコール酸)とBHA(サリチル酸)の2つを配合し、おだやかなピーリングの洗顔フォームです。
角質がたまってゴワついた肌を柔らかくして、透明感のある肌に洗い上げます。
メイク落としや化粧水など7点がセットになった特典付き 1,700円弱で試せる【トライアルセット】がおすすめです。
- 価格:2,750円税込
- 内容量:100g
- メーカー:常盤薬品工業
フルーツ酸配合のポロポロピーリング
『薬用リメンバーリンクス ホワイトジェル』
角質を柔らかくするフルーツ酸と汚れ吸着の米エキス配合のピーリングジェルです。美白成分の水溶性プラセンタ入りです。
- 薬用リメンバーリンクス ホワイトジェル 税込6,400円
- 定期購入で割引あり
⇒薬用リメンバーリンクス ホワイトジェルの公式サイトでチェック
ピーリング石鹸とピーリングジェルどちらがいい?
手軽に使える『ピーリング石けん』
洗顔石鹸にピーリング成分(AHA)を配合した石けんです。普段の洗顔料から切り替えるだけでOKで、ピーリングを手軽に行なえます。
また泡切れが良いためピーリング成分が肌に残りにくく、後の刺激となる心配も低めと言えるでしょう。
ただ洗顔前に顔を水で洗う必要があるため、酸性成分が薄まることがあります。
効果を感じるまでに少し時間がかかる傾向も見られるようです。
ゴシゴシと洗い過ぎない
また「普段の洗顔と同じ」という感覚で口元・まぶた等のデリケートな部分もしっかりと洗いすぎ、刺激となる人も少なくありません。
比較的作用の穏やかなフルーツ酸とは言え、「角質を溶かす」という酸性刺激があることに変わりはありません。
のちほど紹介する洗顔方法も参照して、穏やかなピーリングを行うようにしましょう。
ハイドロキノン配合
プラスソープHQ
マイルドなグリコール酸配合
こちらもハイドロキノン入りの真っ黒の石鹸です。その他、ケミカルピーリングの成分としても使われるグリコール酸を配合しています。
グリコール酸は最もマイルドとされているピーリング成分ですし、ハイドロキノンの配合量も1%以下なので、安心して使うことができます。
皮脂や毛穴につまった汚れを吸着する炭も配合してあり、毛穴の詰まりやくすみが気になる方に向いた石鹸です。
- 価格:4,000円税込
- 内容量:100g
- メーカー:エクセレントメディカル
- プラスソープHQミニ 10g 1,100円税込
おすすめピーリング石けん
サンソリット スキンピールバー
メレンゲのようなふわふわ泡でピーリング
「スキンピールバー」は肌質に合わせた4種類が販売され、全種合計470万個を売り上げた大ヒット製品です。
「サンソリット」は、ピーリング製品の品質の高さやアイテムの豊富さに定評があります。
AHAの配合率を変えてある
AHAグリコール酸の配合率が「敏感肌向け」は0.6%、普通肌向けは1%、オイリー肌向けは2%となっており、肌の状態にあったピーリングを行えます。
また、更に高い美白効果を求める人のために、「できてしまったシミに効く」と定評のある成分・ハイドロキノンもプラスしたバーも登場しています。
4種を試せるお試しセットもあるので、自分の肌にどの石けんが合うのか確認できるのも助かりますね。
- 価格:2,000円~5,000円程度
- 内容量:1個
- メーカー:sunsorit(サンソリット)
※商品情報は公式サイト等で最新をご確認ください。
結果が早く感じられる『ピーリングジェル』
ピーリング成分を配合したジェルタイプの製品です。濡れていない肌にも塗布できるため酸性成分が肌で働きやすく、効果を比較的早く実感しやすいという特徴を持ちます。
そのかわり、肌質によっては刺激を感じる人もいるようです。
「負担が大きい」と感じたら事前に肌を濡らす、時間を短縮するといった方法を取りましょう。
洗い流しタイプがおすすめ
またジェルタイプには「洗い流しタイプ」と「拭き取りタイプ」の二種類がありますが、拭き取りタイプはあまりおすすめできません。
拭き取る際の摩擦による刺激が大きいほか、成分が肌に残りやすく、ピーリング後の肌が余計に敏感になる恐れがあります。
お風呂等でも使用できる「洗い流しタイプ」を選んだ方が安心です。
本格ホームピーリングならこちらもおすすめ!
『「デルファーマ」のホームピーリングキット』
医療機関専用ブランド「デルファーマ」のピーリングジェル1ヶ月分のお試しセットです。前処理ジェルとピーリングジェルの2種類に、毎日使える角質柔軟美容液「デアウ デイリーピール」付き!
⇒ホームピーリングキットを公式サイトでチェック
ピーリング石鹸の使い方
ここではピーリング石鹸を使ったピーリング方法について解説していきます。
石鹸の泡はTゾーンに乗せる
35℃くらいのぬるま湯で顔全体を濡らします。ネット等を使用して、石けんをしっかりと泡立てます。
使用量は製品によっても異なりますが、ピンポン玉2個~3個程度の泡を使うのが平均的です。
もっとも角質が溜まりやすいTゾーンに泡を乗せて、クルクルと円を描くように洗っていきます。指に力を入れず、優しくマッサージするように洗いましょう。
目元・口元を省いて洗っていく
Tゾーンよりも皮膚が薄い頬~顎・額は、より優しい洗い方を心がけます。
目の周辺・口の周辺は皮膚が非常に薄く弱い場所であるため、この部分には酸性成分を触れさせない方が安心です。
洗浄は手早く
長時間泡を放置していると、角質を除去しすぎることがあります。製品に書かれた注意書きをよく読んで、推奨されている放置時間・洗浄時間を守りましょう。
すすいで水分を拭く
30℃程度の非常にぬるいぬるま湯をたっぷり使い、泡を洗い流していきます。泡が残るとピーリング成分が刺激となるため、すすぎは30回以上行い、しっかりと成分を落としてください。
柔らかい肌触りの綿のタオルで顔の水分をこすらずに取ります。この後、すぐにアフターケアに入ります。
ピーリング後のアフターケア
化粧水は穏やかな保水成分のものを
作用が強い成分が入った美白化粧水やアンチエイジング化粧水は、ピーリング後の肌の刺激となることがあります。
またアルコール配合量が多い化粧水も避けた方が良いでしょう。
保水成分であるヒアルロン酸(ヒアルロン酸Na)やセラミド(細胞間脂質)、リピジュア(R)等の保湿成分をメインとした無添加系の化粧水で、たっぷりと水分補給を行ってください。
またパッティングは刺激となるため控えます。
リピジュア配合化粧水
ホメオバウ ローション
リピジュアやアミノ酸たっぷりの化粧水
基礎力を上げるスキンケア「ホメオバウ」の大人気ローションです。
肌の水分保持力を左右するNMF(天然保湿因子)はアミノ酸で構成されています。そのアミノ酸をたっぷりと配合し、さらにダントツの保水力を持つリピジュア、強力な抗酸化作用の新成分フラーレンも配合しています。
古い角質が取り除かれて、成分が浸透しやすくなった肌にじゅわっと染み込み、肌をもっちりさせてくれます。
- メーカー:サンライズジャパン
- スターターセット:1,100円税込※初回限定・送料無料
ファンケル モイストリファイン 化粧液
角層にスーッとしみこむ感覚の無添加化粧水です。ファンケル独自の2種の保湿成分が肌をふっくらと潤します。
「アクティブセラミド」で肌に必要な水分を届け、分子が大きい「モイストチャージコラーゲン」が肌表面にとどまって、うるおいを逃さずに肌に保ちます。
「無添加モイストリファイン 1ヵ月うるおい毛穴ケアキット」は、モイストリファインの化粧液と乳液の他、大人気のマイルドクレンジング・洗顔クリーム・さらに毛穴パックまでついたおまけたっぷりセットなので、化粧水のお試しにおすすめですよ。
- 価格:1,540円税込
- 内容量:30mL
- メーカー:FANCL(ファンケル)
美容液は省略して保湿クリームを
美容液の有効成分も、デリケートな肌には刺激となることがあります。
ピーリング後24時間~48時間は美容液使用は避けて、「化粧水+乳液+クリーム」もしくは「化粧水+クリーム」のシンプル保湿にした方が安心です。
またピュアオイル等を使用すると、ピーリングで一時的に開いた毛穴にオイル成分が入り込み、酸化脂質となることがあります。
化粧水同様、保水成分を多く含む肌に穏やかな保湿クリームを使用しましょう。
おわりに
ピーリングは、「肌の大掃除」とも言えるスペシャルケアです。今まで溜まった角質を一層して、クリアな肌を手に入れられます。
自宅ピーリングのためのアイテムも1000円~3000円程度のものが多く、1回での使用量も少ないのでコストパフォーマンスも良いです。
「今までとは違う肌になりたい!」という時にピッタリのケアではないでしょうか?
正しい知識や方法をしっかり抑えてピーリングアイテムを使いこなし、元気な新しい肌を手に入れましょう!
※本記事で紹介している製品の成分内容・価格などは最新の情報をサイトでご確認下さい。