
1999年の登場以降、オールインワンゲルは「時短スキンケアができるアイテム」として定番人気を得るようになりました。
また2010年台に入ってからは、シミやしわ・たるみといったエイジング対策のためにオールインワンジェルを使う人も増えています。
ここではアンチエイジングにオールインワンジェルが選ばれるようになった理由や、エイジングケア対策として選ぶ際のポイント、注意点等について解説していきましょう。
1999年の登場以降、オールインワンゲルは「時短スキンケアができるアイテム」として定番人気を得るようになりました。
また2010年台に入ってからは、シミやしわ・たるみといったエイジング対策のためにオールインワンジェルを使う人も増えています。
ここではアンチエイジングにオールインワンジェルが選ばれるようになった理由や、エイジングケア対策として選ぶ際のポイント、注意点等について解説していきましょう。
肌のエイジングが促進される大きな理由となるのが、「摩擦」です。
顔の皮膚は非常に薄く、例えばまぶたの薄さ等はわずか0.06mmしかありません。
そのため他のボディ部であれば特に問題の無い「軽く叩く」「引っ張る」「こする」といった摩擦や刺激でも、皮膚が伸びたり、角質層の剥がれすぎによる乾燥を引き起こします。
特に加齢によってコラーゲンやエラスチンの体内生成量が減少し始めている場合には、肌を支えるネットの役割を果たす「弾力繊維や膠原線維(こうげんせんい)の力が弱っている状態です。
ちょっとした摩擦でも、肌が伸びやすくなっているのですね。特に気を使っておきたいのが、スキンケア時の摩擦とされています。
スキンケアによる摩擦回数の比較
ケア法 | ステップ | 回数 |
---|---|---|
通常のスキンケア | 化粧水→乳液→美容液→クリーム | 平均70回~80回 |
オールインワンジェル | ジェルのみ | 平均5~7回 |
通常のスキンケアではワンステップ毎にアイテムを肌に浸透させていく必要があるため、摩擦回数が増えます。
特に美容クリームのテクスチャーが堅めの場合等には、摩擦回数が増えるだけでなく、肌への負担も大きくなります。
一方のオールインワンジェルは使用アイテムが少ないだけでなく、「薄く伸ばした後に軽くプレス」という使い方をするため、肌との摩擦回数を大幅に減らせます。
またオールインワンジェルのゲルは水分量の高い柔らかなテクスチャーであるため、肌を引き伸ばす力も弱めで済みます。
1回のスキンケアにおける摩擦の回数を1/10程度にまで抑えられるオールインワンジェルであれば、スキンケアによる肌負担を減らしてシワやたるみを予防できるというわけです。
ただ、深く刻まれてしまったシワの場合は、エステやクリニックでケアをするほうが満足が得られるかもしれません。
下記のページでエステ・クリニックそれぞれのシワ対策の方法やデメリットなどを詳しく解説していますので、是非参考にしてみて下さい。
エステ・クリニック(皮膚科)でのシワ取りメリット・デメリット~ 光エステやボトックスも解説
特に目元や口元周辺等にできやすい「ちりめんジワ(小じわ)」は、皮膚の水分量の低下(乾燥)が原因となっていることが多いものです。
また頬等の「毛穴」は、乾燥によって角質細胞が収縮し、節目にある毛穴が開くことによっても目立ちやすくなります。
このようなエイジング現象を予防・改善するためには、日々の保湿をしっかりと行うことが大切です。
特に毛穴開きは皮脂のせいと思っている方、要注意です。洗いすぎで悪化するかもしれませんよ。
下記のページで毛穴の開き対策の洗顔を、原因別で解説していますので是非チェックしてみて下さい。
黒ずみ毛穴や開き毛穴を解消!おすすめ洗顔8選~4つの毛穴タイプ別で解説
乾燥対策というと「油分の多いクリームでケア」というイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかし実際には、油脂によるフタ機能(水分を逃がさない力)はそこまで強いものではなく、水分保持力はたった7%に留まっています。
「フタをしなくては」とオイルやクリーム等を使いすぎ、かえって肌の水分不足となり、インナードライ肌になっている人も少なくありません。
インナードライ肌とは、肌表面は皮脂たっぷりなのに内部はカラカラに乾いている肌のことです。詳しくは下記のページで解説していますので、あわせてチェックしてみて下さい。
インナードライ肌になりやすい6つの原因と対策~改善は洗顔や食べ物で
オールインワンジェルの基盤となる「ゲル」は、高分子同士を繋ぎ合わせる技術によって誕生したもので、水分や多種の保水成分をゲルの中に閉じ込めておけます。
つまり「保湿に強い」というわけですね。外気等から得た水分を肌の中に閉じ込めて逃がさないことで、プルプルっとした潤いのある状態をキープしてくれるのです。
例えばオールインワンジェルの保水成分として配合されることの多い「ヒアルロン酸」は、たった1グラムで6リットル近い水を蓄えておける強い保水力を持っています。
ヒアルロン酸やその他の保湿成分を多種配合できるオールインワンジェルは、小じわ・毛穴対策にもピッタリと言えるでしょう。
オールインワンが進化した現在では、ジェルタイプだけでなく様々なテクスチャーが登場しています。
ジェルタイプのモロモロとしたカス、ベタつきが苦手という方は他の形状のオールインワン化粧品を下記のページで是非チェックしてみて下さい。
化粧水や美容液も!オールインワン化粧品の使い方と選び方~タイプ別の特徴とおすすめ紹介
「そろそろエイジング対策を始めないと」「シワやたるみのケアをしたい」と思いつつ、毎日が忙しくてゆっくりスキンケアする時間がない・・・という人も多いのではないでしょうか?
エイジング対策は、週一回・月一回といったスペシャルケアよりも、毎日行う日常ケアに取り入れた方が有効と言われています。
ワンステップでお手入れが済むオールインワンジェルなら、時短ケアでもキチンと毎日アンチエイジングができるというわけです。
「オールインワンジェルでは美容成分が不足するのでは?」という不安は、既に昔の話となっています。
登場初期こそ「便利ではあるけれど、成分内容はやや劣る」という点があったオールインワンゲルですが、発売開始から10年以上の時を経て進化を遂げ、配合される美容成分も美容液やクリームに引けを取らないようになりました。
プロテオグリカンやレチノール等、高級アンチエイジング基礎化粧品に配合されるようなアンチエイジング成分が配合されるアイテムも増えています。
いわゆる「アンチエイジング基礎化粧品」は、高機能な美容成分を配合している分、一般的なアイテムに比較して価格帯が高い傾向にあります。
すべてのシリーズをライン買い(シリーズ揃え)しようとすると、美容にかかる費用がかさんでしまうのがネックです。
例えば化粧品メーカー大手3社の発売するエイジングケア向けブランドの価格帯は以下のようになっています。
大手化粧品メーカーのエイジング化粧品価格目安
アイテム | 資生堂 リバイタル |
KOSE アスタブラン |
カネボウ DEWボーテ |
---|---|---|---|
化粧水 | 6,000円 | 3,000円 | 3,200~ 3,500円 |
乳液 | 7,000円 | 2,650円 | 3,200~ 3,400円 |
美容液 | 10,000円 | 2,980円 | 4,500~ 5,000円 |
クリーム | 20,000円 | 2,980円 | 4,000円~ 5,000円 |
総額 | 43,000円 | 11,630円 | 14,900円 |
※表中は目安の価格です
その点オールインワンゲルであれば、一本買えばお肌のお手入れはOKです。
アンチエイジングに用いられる成分は年々進化を遂げ、現在ではシワやたるみ等の肌の悩みに対応した多種多様な成分がオールインワンジェルに配合されるようになっています。
自分の肌の悩みに合った成分が配合されたアイテムを選べば、それだけお悩みの解決に近づきますね。
代表的な4つのエイジングケア成分とその特徴、成分を配合したジェルについて解説していきます。
「ペプチド」とは、肌を構成する物質である「アミノ酸」が複数(2個以上)結合したもののことを指します。
アミノ酸には何十種類もの種類がありペプチドの種類も多彩ですが、オールインワンジェル等の基礎化粧品で「ペプチド」という場合には、主に皮膚作用に関わる「EGF」や「FGF」等を指すことが多いです。
「ペプチドがアミノ酸と言っても、アミノ酸って肌にどんなメリットがある?」
そう思った方は下記のページをチェック!アミノ酸が肌に良いとされる理由や、アミノ酸を多く含む食品・アミノ酸コスメを紹介しています。
アミノ酸の種類を知ってアンチエイジング~サプリとスキンケアにアミノ酸を取り入れる方法
アンチエイジング向けオールインワンジェルに配合されるペプチドとしては、以下のようなものが挙げられます。
EGF(Epidermal Growth Factor・上皮細胞増殖因子)
正式名称は「ヒトオリゴペプチド-1」といいます。肌細胞の成長を管理するペプチドです。
FGF(線維芽細胞増殖因子)
肌の内側(真皮)を構成する繊維芽細胞が増えるように促すペプチドです。
TGF(トランスフォーミング増殖因子)
コラーゲンのような様々な組織の合成・増殖を強く促進する働きを持ちます。
HGF(ヒューマングロスファクターペプチド)
シミ・ソバカスの原因となるメラニン色素の生成を阻害し、肌を明るく見せる働きがあると考えられています。
IGF(インスリン様成長因子)
近年の研究で人体の加齢に密接な関わりがあることが判明し、その働きに注目が集まっています。
「EGF」や「FGF」等のペプチドは、カンタンに言えば「新しい肌細胞を増やす」という役目を果たしています。
外側からペプチドを補うことで、年齢によって衰えた肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)を再度促していくのです。
ターンオーバーの活性化によって、シワやくすみの無いイキイキとした素肌をキープしやすくなるというわけですね。
EGFやFGFは火傷の跡やキズ跡を治すための皮膚再生医療に用いられたり、近年では美容外科でほうれい線・シワ取り対策のためにも用いられるようになっている物質です。
医療に用いられたほどの作用の安定性がある点は、エイジング対策をしっかりと行いたい人にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
トゥヴェール エッセンスセレクトゲル
フィトリフト オールインワンジェル
アスタキサンチンとは、カロテノイド(カロチン)の一種です。
鮭・赤鯛等の魚類、海老・カニ等の甲殻類に多く含まれる成分なのですが、原材料が高額であること、また少量しか抽出できないことから、以前は「補給が難しい」と言われる成分のひとつでした。
しかし現在では「ヘマトコッカス藻」という植物からの抽出方法が確立し、比較的気軽に取り入れられる美容成分となっています。
アンチエイジングにおいて非常に重要とされるのが、「抗酸化対策」です。
肌が若々しさを失ってしまう理由は、細胞の「酸化」にあります。
体内に発生した悪玉活性酸素によって肌細胞が攻撃を受け、いわば肌が錆びついた状態になってしまうのです。
錆びた肌細胞は若々しさを失い、これがシワやたるみの原因となります。
アスタキサンチンの魅力は、この酸化に対抗する「抗酸化」の働きの強さにあります。
抗酸化作用がある物質としては「ビタミンC」や「コエンザイムQ10(コエンザイムキューテン)」等が有名ですが、アスタキサンチンの抗酸化力の強さはビタミンCの約6000倍という圧倒的なものです。
またコエンザイムQ10と比較しても、800倍以上という強力さを示しています。
強力な抗酸化作用を持つアスタキサンチンを補うことが肌細胞のサビつきをしっかりと抑え、シワ・たるみを根本的に食い止める結果に繋がるわけですね。
抗酸化力では及ばない「ビタミンC」や「コエンザイムQ10」ですが、これらの栄養素の働きは抗酸化力だけではありません。
美肌の代名詞ともなる2つの栄養素、その凄さを下記のページでチェックしてみませんか?
ビタミンCのウソホント!誤解しやすいポイントと本当の効果とは
コエンザイムQ10が持つ6つの美肌効果~摂取量目安と食品・サプリの選び方
DHC アスタキサンチン コラーゲン オールインワンジェル
現在非常に注目されているアンチエイジング成分が「プロテオグリカン」です。
「プロテオグリカン」とは、多糖とコアタンパク質が結合した物質「糖タンパク質」の一種を指します。
人体の皮膚等に存在する他、魚等を含む動物の臓器や皮膚・軟骨等も形成する物質です。
「肌に非常に嬉しい作用がある!」ということは旧来から知られていました。
しかし前述したアスタキサンチン同様、プロテオグリカンもかつては抽出技術の確立・原材料の確保が非常に難しく、限定された超・高額の基礎化粧品等にしか配合されない「高嶺の花」の存在でした。
現在ではサメ軟骨からの安定した抽出技術が生み出され、オールインワンジェル等の比較的手軽に購入できるアイテムにも配合されるようになっています。
従来のアンチエイジング成分を複数組み合わせたようなマルチな働きを持ち、そのバランスの良さが特長となっています。
保水成分というと「ヒアルロン酸」を使うのが一般的ですが、プロテオグリカンはヒアルロン酸の130%~140%というさらに強い保水力を持っています。
プロテオグリカンにはペプチド(EGF・上皮細胞増殖因子)に非常に似た働きを持つことが確認されています。
プロテオグリカンを補うことが、肌のターンオーバー活性化に繋がるというわけです。
アスタキサンチン程ではないものの、プロテオグリカンも抗酸化作用を持つ成分です。
シワ・たるみへの根本的な予防対策となることが期待できます。
抗酸化作用と言えば「ポリフェノール」が浸透していますね。下記のページで詳しく解説しています。是非チェックしてみて下さい。
ポリフェノールの効果と美肌の関係~種類や摂取のコツとスキンケアへの取り入れ方も徹底解説!
プロテオグリカンは元々人体の皮膚(肌)・軟骨に存在する物質であるため、免疫過剰反応によるアレルギー症状・肌の炎症といった問題が起きにくいのもメリットのひとつです。
基礎化粧品でかぶれてしまいやすい人、「エイジング対策をしたいけれど、高機能成分を使うと荒れてしまう」という敏感肌の人等にも比較的使いやすい成分となっています。
エミーノボーテ モイスチャーリッチクリーム
セラミドとは、肌細胞同士をつなぎ合わせる物質「肌細胞間脂質」のことです。
私達の肌は小さな四角い細胞(角質細胞)の連なりによって出来ているのですが、この間をセラミドが埋めることで肌のバリア機能が強められ、外気による刺激や乾燥に負けないしなやかな肌にしています。
しかし肌の持つセラミド量の量は、加齢によっても少なくなってしまうものです。
これが乾燥シワ(ちりめんシワ)や笑いシワ、ほうれい線の促進の原因ともなります。
「従来のヒアルロン酸等の保水成分では、いくら保湿をしても乾燥する」「保湿が足りない気がして、ついクリームをたっぷり塗ってしまう」
これは角質細胞の間のセラミドが少ないことで、角質細胞に与えられた水分が逃げてしまっていることが原因とも考えられます。
ヒアルロン酸等の保水成分は、主に角質細胞そのものに対して水分を保持させる働きを持つ成分です。
しかし細胞同士の隙間を埋めるセラミドが少ない状態の肌は、まるでまったく接着をしていないレンガの壁のように「スキマだらけ」の状態となっています。
レンガ同士を積んだだけでは、どんなに水を注いでも、どんどん漏れ出してしまいますよね。
外側からセラミドを与えて細胞同士をしっかりとつなぎあわせてこそ、肌細胞の水分の逃げ出しを抑えることができるのです。
特にアトピー肌・アレルギー肌・乾燥肌の人の場合、元々のセラミド量が少ない上、加齢によって更にセラミド量が減少することから、「乾燥によるシワ・たるみ」が促進しやすくなっています。
また「乾燥するから」とオイルやクリーム等の油分大目のスキンケアをしてきた人の場合、真皮・表皮の水分が大幅に不足する「インナードライ肌」によるエイジングが進んでいる可能性も大です。
このような様々な「水分不足肌」のエイジング対策として、セラミドは心強い存在となっています。
セラミドを配合したスキンケアは、乾燥肌やインナードライ肌向けの化粧品に多いです。
下記のページでセラミド配合のスキンケア製品を多数紹介していますので、是非参考にしてみて下さい。
インナードライ肌を化粧水で改善!厳選おすすめ11選~原因と保湿成分を解説
乾燥肌が選ぶべき化粧水とは~セラミド・ヒアルロン酸などの保湿成分と年代別おすすめ化粧水を解説
「セラミド」とは一種類ではなく、その原材料・抽出方法等によって以下のような種類があります。
天然セラミド(ビオセラミド・セレブロシド等)
馬・牛等の哺乳類から抽出したセラミドです。
ヒト型セラミド(バイオセラミド・セラミド2・セラミド3等)
酵母から生成したセラミドで、人体の皮膚とほぼおなじ構造に作っていることから「ヒト型」という名前が付けられています。
植物性セラミド(コメヌカスフィンゴ糖脂質等)
米、大豆、とうもろこし等の豆類・穀類から抽出されたセラミドです。
また最近ではアレルギーになりにくい「コンニャクイモ」抽出のセラミドも登場しています。
合成セラミド(疑似セラミド)
セラミドに似た構造に作り上げた石油原料の化学物質です。「セラミド」とは冠していますが、実質的には「肌細胞間脂質」ではありません。
このうち、肌との親和性が高く保湿性にも優れているのは「天然セラミド」と「ヒト型セラミド」です。
しかし天然セラミドについては、元々の原料であった「牛」がBSE(狂牛病)問題で使用できなくなり、馬という原料を確保しにくいことから非常に高価格な成分となっています。
また免疫作用といった初期反応が出ることもあり「どんな肌でも使いやすい」とは言い難いのが難点です。
そこで注目をされているのが、酵母生成の「ヒト型セラミド」です。
人体の肌には約10種類のセラミド(セラミド1~セラミド10)があり、ヒト型セラミドも同じように様々な種類が作られています。
このうち特に「セラミド1・セラミド2・セラミド3」は特に人体の肌の形成量が多い成分であり、外側から補うことで高い保湿性やシワ軽減といった働きが見込めます。
またターンオーバーを促進させる「セラミド6(セラミド6II)」等が配合されたものも良いでしょう。
成分価格も天然セラミドに比べれば比較的リーズナブルに抑えられています。
なお合成セラミド(疑似セラミド)配合のオールインワンジェルでも「セラミド配合」と表記できますし、価格帯は一気にプチプラレベル(500円~1000円以下)にまで下がります。
しかし「そもそもセラミドではなく別物」ということは納得した上で使うべき成分です。
ナチュラルエレメンツ バランシングゲル
保湿を重視のオールインワンジェルの選び方を、下記のページで解説しています。こちらもぜひ参考にしてみて下さい。
オールインワンゲルの平均価格が低下する傾向を見せる中、最近では「エイジング対策向け」と思われるコピーを付けたゲルの中にも1,000円~1,500円以下といったプチプラアイテムが多数登場するようになりました。
プチプラアイテムはドラッグストア等で手軽に購入できますし、「美容コストを抑えたい」という人にとってリーズナブルな価格のアイテムは魅力ですよね。
しかしプチプラすぎるアイテムの場合には以下のような製品も多いので、購入の際に注意をしておく必要があります。
いわゆる「プチプラ系」のアイテムで配合量が多い傾向があるのが、以下のような成分です。
上記のような成分は、肌質によっては短期使用でも刺激となることがあります。
また長期的な継続使用で肌にダメージが蓄積し、かえって「肌疲れ」を起こしてしまうこともあるのです。
特に「パラベン」「アルコール類」「合成着色料・香料」についてはオールカットした無添加製品を選んだ方が良いでしょう。
シリーズ使いをせずに「これ1本のみ」でケアを行うオールインワンゲルの場合、美容成分の配合量は重要になります。
しかし年齢肌向けの美容成分は成分自体の価格(原料価格)が高いため、多量に配合すれば、その分だけ製品の価格が上がることは避けられません。
価格を必要以上に抑えるために、「ほんの少量のみ」だけ美容成分配合を配合して「年齢肌向け」とするプチプラアイテムも珍しくないのが現状です。
パッケージ裏面もしくは公式サイトの「全成分表示」を確認すれば、成分の配合される量がある程度把握できます。
上から順に量が多い順番となっているので、順番が上であればあるほど「多量に成分が配合されている」ということになるのですね。
例えばアンチエイジング成分の順番が非常に下である場合、エイジング対策としての期待があまりできない可能性も考えられます。
しかしプチプラ製品の場合、メーカーによる公式サイトでのアイテム紹介(全成分表示項目)が無いことも少なくありません。
購入前の比較ができず、店頭でひとつひとつパッケージを丁寧に確認する必要が出てきます。
オールインワンジェルによるケアの前にピュアオイル(ホホバオイル等)を付けないのはもちろんですが、気をつけたいのが洗顔前のクレンジングオイルによるメイク落としです。
クレンジングオイルの油分は肌に残りやすく、基礎化粧品の浸透力が落ちやすいことが指摘されています。
せっかくアンチエイジング成分がたっぷりと入ったジェルでケアをするのですから、その成分はしっかりと肌に浸透させたいものです。
肌に油分が残っている状態だとオイルが「ラップ」の役割をして成分を弾いてしまい、美容成分の浸透力が下がってしまうのです。
また「油分を残さないように」とダブル洗顔時に洗浄力の強い洗顔フォームを使えば、肌本来が持っている潤い力まで奪われるのも問題です。
特にエイジング肌の場合には乾燥対策が必須であるため、毎日のオイルクレンジングは避けておいた方が良いでしょう。
オールインワンゲルでお手入れをする場合には、事前のメイク落としにはオイル成分が肌に残りにくいクレンジングミルク、もしくはクレンジングクリームを使用するのがおすすめです。
またその後のダブル洗顔でも、マイルドな洗顔料を使用するようにしましょう。
クレンジングクリームの選び方ならこちらのページがおすすめです。
肌質別や成分を詳しく解説しながら、おすすめ商品を紹介しています。是非チェックしてみて下さい。
徹底比較!クレンジングクリーム人気おすすめ6選~成分や特徴で賢く使い分け
「しっかり浸透させたいから」とジェルを強く刷り込んだり、伸ばしすぎるのは禁物です!
せっかくの「スキンケアによる摩擦を減らせる」というジェルのメリットが無くなってしまいます。
オールインワンジェルは適量を中指に取り中指・薬指・小指の3本を使って顔全体に素早く伸ばしたら、手のひら全体で軽くプレスするように浸透させるのがコツです。
ギュッと押さず、あくまでも優しく抑えるようにしましょう。
オールインワンジェルの正しい使い方は下記のページをチェック。モロモロが出ない方法やオールインワンジェルの後のメイクのコツなどを解説しています。
オールインワンジェルは他の基礎化粧品に比べて歴史がまだ浅い分、年を追う毎に進化をしているアイテムです。
「10年前に使ったことがあるけど、今ひとつだった・・・」という人は、一度「現在のアンチエイジング用オールインワンジェル」を試してみてはいかがでしょうか?
その機能性の高さやアンチエイジング成分の効果に、目を見張る結果になるかもしれませんよ。
乾燥肌の方、美白をメインにしたい方、ゲルだけではないいろいろなテクスチャーのオールインワン化粧品を使ってみたい方は、下記のページで詳しく解説していますので是非チェックしてみて下さい。
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