話題のブラジリアンワックス脱毛をセルフで!方法やデメリットを徹底解説
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ブラジリアンワックスという脱毛方法をご存知でしょうか?
現在は日本でもクリニックやエステサロンでブラジリアンワックス施術を行うところが増えました。
また最近では脱毛用のワックスがネット等で手軽に購入できるようになり、自宅でのワックス処理(セルフ・ブラジリアンワックス)を行う人も増えてきているようです。
しかし、ブラジリアンワックスをはじめとする脱毛ワックスでの自己処理については問題も多く、日本での評価は二分している状態となっています。
ここでは脱毛ワックスの正しい使い方やメリット・デメリットについてわかりやすく解説していきます。(手軽に脱毛できるワックスシートも販売されていますが、ここではヘラ等を使う本格的なブラジリアンワックスを取り上げています。)
脱毛ワックスとは?
脱毛ワックスとは、ワックス素材を肌に塗り、固まったものを剥がしてムダ毛を抜くタイプの脱毛グッズです。日本では「ブラジリアンワックス」という名前が定着してきています。
ブラジリアンワックス脱毛とはVIO部分をワックスを使用して脱毛することをいいます。VIO部分(アンダーヘア)をブラジリアンワックスで脱毛することは、欧米圏で最も主流とされる処理法となっています。
ちなみに「ブラジリアン(ブラジルの)」という名前から南米・ブラジル限定のムダ毛処理方と思われがちですが、実際には海外で幅広く使われている脱毛法のひとつです。
ブラジリアンワックス使用時の注意点
長過ぎる毛での脱毛はNG
ムダ毛が長すぎる状態のまま(2センチ以上の長さ)で脱毛を行うと、ムダ毛がワックスに絡まりすぎ、剥がす際の痛みが非常に強くなります。
VIO脱毛(ハイジニーナ脱毛)等で初めてお手入れをする場合には、電気シェーバー等で事前に毛を短くしておきましょう。
ワックスの温度に注意
湯煎・レンジもしくは火にかけて温めるタイプのワックスの場合、温度の上昇が弱いとワックスが硬すぎて適度に伸ばせなくなります。
また反対に冷ます時間を取らないとワックスが熱すぎて火傷の危険が出てくるので、こちらにも注意が必要です。人肌の温度になっているかよく確認しましょう。
クールダウンを必ず行う
ワックスでの脱毛直後の肌は毛穴が大きく広がり、強いダメージを受けた状態です。丁寧にクールダウンを行わないと毛穴に雑菌が入り炎症・肌トラブルを起こす恐れがあります。
脱毛直後の保湿クリーム使用は避ける
ワックス脱毛で毛穴が広がった状態の肌に油分の多い保湿クリーム等でアフターケアを行うと、毛穴部分に余分な油が溜まってしまい、これが毛のう炎やニキビ等の原因となります。
脱毛直後には水分補給を目的として化粧水などつけ、毛穴が閉じてから油分を補給するようにしましょう。
温泉・プール・海水浴直前には使用しない
脱毛ワックスで処理を行った肌は強いダメージを受け、デリケートな状態になっています。温泉の成分やプールの塩素、多大な炎症を起こす可能性も高いです。
脱毛処理後48時間(約2日間)は温泉・プール・海水浴は避けましょう。
日焼けの直前・日焼け後の使用も避ける
太陽の光による刺激(日焼け)も肌トラブルの原因となります。脱毛処理後48時間は長く日に当たるアウトドアを避けてください。
また海水浴等でしっかりと日焼けをしたり、日焼けサロン等をした場合には、その後一週間以上は脱毛ワックスの使用を控えます。
取り扱い説明書をよく確認する
脱毛ワックスは製品によって温め方(設定温度)や推奨される使用量、放置時間等が大きく異なります。
使用時には必ず説明書を確認し、使用法を守った脱毛を行いましょう。
脱毛ワックスの選び方
セルフブラジリアン脱毛に使うワックスは「油性ワックス」「水性ワックス」の2つに分けられます。
さらに「水性ワックス」の中にはソフトワックスとハードワックスの2つがあります。「油性ワックス」はハードワックスのみです。
種類 |
メリット |
デメリット |
水性 |
・はちみつや砂糖が主成分で肌に優しい
・ワックス脱毛初心者向け
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・油性に比べて粘着力が弱い
・脱毛するには1cm程度長さが必要
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油性 (ソフト) |
・脱毛力と使いやすさのバランスがいい
・5mm程度の長さがあれば脱毛できる
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・アレルギーが出る可能性がある
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油性 (ハード) |
・3タイプの中で最も脱毛力が高い
・短い毛でも脱毛できる
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・アレルギーが出る可能性がある
・温めてから冷ますなど手間がかかる
・低温やけどのリスクがある
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幅広く使用できる「水性ワックス」
水性ワックスは蜂蜜・砂糖等の天然成分に水・レモン果汁・如水分解デンプン・BG(ブチレングリコール)等を加えたものが主流となっています。
ハチミツや砂糖が使われていることから、「シュガーワックス」「ハニーワックス」と呼ばれることも多いです。
成分の安全さや扱いやすい点から初めてセルフブラジリアン脱毛をする場合には水性ワックスを選ぶといいです。
BG(ブチレングリコール)・グリセリン等の抗菌剤・防腐剤(アルコール成分等)が加えられていない無添加の水性ワックスの場合、開封してからの使用可能期間が短いことがありますのでご注意ください。
扱いが簡単で落としやすい
水性ワックスは水溶性成分で構成されているため、剥がし残しが起こっても後からお湯でカンタンに洗い落とすことができます。
また天然成分が主原料となっているため、体の様々な部分に使用できるのもポイントです。
ソフトワックスなら温め不要
水性ワックスには常温使用可能なソフトワックスがあります。こちらは「脱毛しよう!」と思ったらすぐに肌に塗ることができるのが嬉しい点です。
使用前の温度調節等の手間がかからず、均一に塗りやすいテクスチャーとなっているため、ワックスビギナーにも向いています。
反面、固形タイプ・湯煎タイプ等に比較すると放置時間がやや長くなる製品も多いようです。
はがしやすい「ストリップスタイプ」
ソフトワックスはワックスの上から不織布等の専用シートを載せて、固めてから剥がすストリップスタイプです。
ワックスとムダ毛の定着度が上がるため仕上がりがよくなり、また剥がす際にも剥がしやすいのがメリットです。
ただし、脱毛するパーツによっては専用シートの消費が激しく、本体以外の出費がかさむこともあります。
水性ワックスはVIOや比較的広い範囲の
背中・
脚・
腕の脱毛に向いています。
脱毛力の高い「油性ワックス」
油性ワックスは主に松ヤニ(ロジン)等の樹脂から作られています。主成分はターペンタイン(松精油)やコロホニウム等です。
常温でも柔らかいソフトワックスと固形のハードワックスの2つがあります。
ハードワックスは温めて溶かしてから脱毛箇所に塗ります。時間を置いて固まったらワックスごと一気に剥がします。
脱毛力が強い
油性のハードワックスは短い毛でも絡みつく粘着力がある分、剥がす際の抜き取る力も強く仕上がり度の良さに優れています。
シートを使わないため狭い部分や毛の生える方向がバラバラなワキなども脱毛しやすいです。
反面ワックスの剥がし残しも多くなるのが難点です。敏感肌には向かず、剥がし残しの処理がしにくいためビギナーにもあまり向いていません。
セルフワックス処理に慣れた人か、エステサロン等で使用法を指導されてから使用した方が良いでしょう。
油性ワックスは毛が硬くしっかり生えている場所に向いています。鼻毛や
メンズ脱毛用としてもOKです。セルフブラジリアンに慣れていればVIO脱毛にも使用できます。
脱毛ワックスの正しい使用方法
脱毛ワックスの使用方法
ワックスを手早く塗るために必要なものは全て事前に準備しておきましょう。
下記のような手順でスムーズに行えるのが理想です。
- 事前シェービング
- プレ洗浄
- ワックスをあたためる
- ワックスを塗る
- 厚さをならす
- ストリップスペーパーを乗せる
- 放置する
- ワックスを剥がす
- クールダウン
- すすぎ洗浄
- 保湿
【1】事前シェービング
ムダ毛お手入れをしていない部位の場合、ワックス処理を行う一週間~4日前にシェーバーで剃毛をしておきます。
処理する日にはムダ毛の長さが1センチ弱程度にまで伸びている状態が理想的です。
【2】プレ洗浄
脱毛を始める前に、脱毛する場所をキレイに洗っておきます。水気は十分に拭いておきましょう。
油分等が付くと脱毛効果が落ちるので、この時点では保湿はしないでください。
【3】ワックスをあたためる
常温使用タイプではない場合や、固形ワックスの場合には、ワックスを塗る前に温めておきます。
容器を直接火にかけるか湯煎をし、その後に人肌程度の温度に冷ましましょう。
【4】ワックスを塗る
付属のヘラやスパチュラでワックスを軽く混ぜ、毛の流れに沿うように塗っていきます。
【5】厚さをならす
全体が1mm~2mm程度の厚さになるように、全体をならしておきます。
【6】ワックスペーパーを乗せる
ペーパーを乗せるストリップスタイプの場合には、ワックスが固まる前に上から専用ペーパー(不織布)を載せます。
【7】放置する
ワックスが固まるまで放置します。3~5分の放置が平均的ですが、説明書に書かれた放置時間を必ず守るようにしましょう。
【8】ワックスを剥がす
毛の流れに逆らって、一気にワックスを剥がします。
勢い良く剥がした方が脱毛の仕上がりも良く、痛みも少なくなります。
【9】クールダウン
冷水に浸して絞ったタオルやコットンをあてて火照った肌を冷やし、毛穴を閉じます。保冷剤をガーゼなどで包んだものを当ててもOKです。
【10】すすぎ洗浄
水性タイプのワックスで剥がし残しがあった場合には、ぬるめのお湯で剥がし残しを落とします。
肌がデリケートな状態なので、石鹸やボディーシャンプーは絶対に使用しないでください。
【11】保湿
脱毛直後はアルコールフリーの軽い化粧水もしくはジェルで軽い保湿を行います。
脱毛後48時間程度が経過し毛穴が閉じたら、ワセリン・クリーム等の油分の多い製品でしっかりとした保湿を行いましょう。
セルフブラジリアン脱毛におすすめのワックス
初心者でも簡単にワックス脱毛ができる商品はamazonなどの通販で簡単に手に入れることができます。その中でも人気の高い商品を3点紹介します。
NULL ブラジリアンワックス コンプリートセット
首からVIOまで広範囲に脱毛できます。NULLは男性コスメブランドですが、男性だけでなく女性でも利用できます。ハニーワックスなので温め不要でそのまま脱毛できるので温めすぎて失敗ということもありません。初めての方でもイラスト付きの説明書(動画付き)がついてくるので安心して脱毛できます。
【価格】
【セット内容】
- ワックス 250g
- ペーパー大小サイズ 各100枚
- スパチュラ大 30本
- スパチュラ小 50本
- アフターシェーブローション 5包
- イラスト付説明書(解説動画付)
GOSSO ゴッソ (ブラジリアンワックス鼻毛脱毛セット) 両鼻10回分
驚いている外人男性のパッケージが印象的なGOSSO(ゴッソ)は鼻毛脱毛専用のブラジリアンワックスです。
amazonでは350件以上のレビューがあり平均評価は★4つ以上と満足度の高い商品です。思ったほど痛くないという口コミもあります。
深部の鼻毛を抜かないようにストッパーがついているので初心者でも安心してトライできます。1ヶ月に1回のお手入れでカッターやハサミでは難しかった鼻毛がすっきりします。
【価格】
【セット内容】
- ブラジリアンワックス 50g
- 紙カップ 5個
- 専用スティック20本(両鼻10回分)
- 取扱説明書
- 耐熱カップ
BABY WAX 専門サロンの初めてのブラジリアンワックス脱毛スターターキット
年間1万人以上が通う人気のブラジリアンワックスサロン「Virgin Wax」とのコラボで誕生したのがこのBABY WAXシリーズで、amazon、楽天、Yahoo!ショッピングで絶大な人気を誇っています。
スターターキットなので初めてブラジリアンワックスで脱毛する人でもこれだけを購入すれば脱毛できるセット内容です。
無添加・純国産の安心成分で温め不要、ワックスビギナーにも安心して使える一品です。このキットでVIO部分を約7回脱毛することができます。(個人差はあります)
【価格】
【セット内容】
- ベビーワックス 350g
- ペーパーMSサイズ 各100枚
- スパチュラ大小 各50本
- 固形べピーパウダー 1個
- イラスト入り説明書
ブラジリアンワックスはココが優れている!
脱毛直後はツルツル肌に
カミソリや電気シェーバーを使った脱毛のように肌表面の毛をカットするのではなく毛を根元から引き抜くので、脱毛直後は「毛が無いツルツル状態」になります。
電気シェーバー等での黒いポツポツとした仕上がりが気になる人には嬉しいポイントです。
広範囲を一気に処理できる
「塗って剥がす」という方式なので、脚(ヒザ下)や腿(ヒザ上)といった広い範囲も一気にムダ毛処理することができます。
VIO脱毛に使える
天然成分で構成された水性ワックスならばVIOの脱毛はもちろん可能です。
脱毛力重視ならハードワックスも使えなくはないですが、成分でアレルギーが出ないかを確認してからにしましょう。
一定時間、肌にワックスを載せたままにするのでワックスの温度にも注意が必要です。
ビキニラインが自由にデザインできる
自分の思った形をあらかじめ決めておけば、ビキニラインを好みの形に整えることも可能です。
伸びてきた毛がチクチクしない
電気シェーバー等で剃られたムダ毛は根元で直角的にカットされるため、再度伸びてきた時の毛の肌当たりがチクチク・ザラザラとしてしまいます。
特にデリケートゾーンの毛(アンダーヘア)の場合、下着の中でムダ毛がチクチク触る感じが不快という人は多いです。
しかし、ワックスの場合、再度伸びてきた毛の先端は細く柔らかい状態。チクチク・ザラザラとした感触がなく、快適に過ごせます。
脱毛ワックスのデメリットは?
痛みが強い
脱毛ワックスの最大の難点が「剥がす時の痛み」です。複数の毛を一気に引き抜くだけでなく、肌からワックスを剥がす刺激も加わるため、痛みを完全に避けることは難しくなります。
エステサロンやクリニック等でブラジリアンワックスを行う場合には専門技術を持つスタッフさんが処理をしてくれるので、塗り方・剥がし方等がうまく、痛みがかなり軽減される傾向です。
しかし、セルフブラジリアンワックス(自己処理)の場合、塗りムラが・剥がす方向のズレ・乾燥の不十分さ等から、強い痛みが生まれてしまうこともあります。
毛穴にダメージが大きい
物理的にムダ毛を強く引き抜くため、毛穴には強い負荷がかかり、一時的に毛穴がポッカリと開いた状態になります。
処理を行うたびに、エステサロンで行うような丁寧なクールダウンで毛穴をきちんと閉じることが大切です。
また頻繁な処理でダメージが蓄積した場合、毛穴部分が色素沈着する可能性も否定できません。
特に色が白い人・皮膚が薄い人の場合、毛穴が茶色くポツポツと目立ってしまうことがあります。
埋没毛ができやすい
再生した毛が伸びてくる前に肌の角質が塞がってしまい、ムダ毛が肌にとどまったまま伸びてしまった状態を「埋没毛(まいぼつもう)」もしくは「皮下再生毛(ひかさいせいもう)」と呼びます。
ムダ毛を直接引き抜く脱毛ワックスや脱毛シェーバー、毛抜き等の処理では、この埋没毛が起こる可能性が高いです。特にふくらはぎ等の皮膚の薄い場所では埋没毛が起こりやすくなります。
埋没毛の対処
埋没毛が起こった場合に、硬いスポンジやピーリング剤等で肌のピーリング(角質の除去)を行わなくてはなりません。
ただワックス処理に加えてピーリングを行えば、肌のダメージ蓄積度は非常に高くなり、乾燥肌・敏感肌に傾きやすくなってしまいます。
デリケート肌には向かない
脱毛ワックス・脱毛シェーバー・毛抜きはいずれも「毛を物理的に引き抜く」という方式なので、毛穴に負担がかかります。これに加えてワックスの場合には「肌そのもの」にも負担が大きいのが問題です。
粘着性の高いワックスを塗って勢いよく剥がせば、毛の無い部分の角質層までも一緒に剥がしてしまうことになります。
特に角質が薄い乾燥肌の人、敏感肌の人の場合、剥がす際の刺激によって炎症が起こってしまう可能性もあるので注意が必要です。
ビキニデザインには慣れが必要
VOI脱毛の場合、処理を自分好みに行えるようになるには慣れが必要です。
Vライン・Iラインをぜんぶツルツルにするのならばテクニックはそこまで要りませんが、日本人女性の場合「完全ツルツル」に抵抗が有る方も多いことでしょう。
自分の好みの形にビキニラインを整えることは可能ですが、塗りムラで失敗する・塗りすぎて抜きすぎるといった失敗例が散見しています。
「まだ慣れていないけど、今回は絶対にデザインに失敗したくない」という時には、エステサロンかクリニックに依頼をした方が無難です。
永久脱毛ではない
脱毛ワックス(ブラジリアンワックス)はその名の通り「毛を引き抜く」という行為であるため、一応「脱毛」の範疇に入ります。
しかし医療行為である永久脱毛のように、「二度と毛が生えてこなくなるための毛母細胞への働きかけ」を行っているわけではありません。
そのため抜いた部分の毛穴からも、毛はまた再度生えてきます。
毛を伸ばさないと次のお手入れができない
脱毛ワックスは長すぎても痛みが強くなりますが、短すぎてもムダ毛とワックスが絡みつかず、正常な脱毛ができません。
どんなに短い状態でも、最低5mm~8mmの長さは必要になります。最も仕上がりがよくなる理想の長さは1センチです。
脱毛ワックス後に再度お手入れをする際には、ある程度ムダ毛を伸ばしておく必要があります。
「いつもムダ毛が目立たない状態にしておきたい」という人にとって、次回のワックス処理直前の状態は「見た目が良くない」とストレスになるかもしれません。
脱毛ワックスと脱毛クリームと比較すると?
|
コスト |
匂い |
痛み |
対応箇所 |
使用頻度 |
脱毛ワックス |
× |
○ |
○ |
× |
○ |
脱毛クリーム |
○ |
× |
× |
○ |
× |
コストでは?
脱毛クリームのコスト
脱毛クリーム(除毛クリーム)は国産市販品が多く、薬局・ドラッグストア等でも多数の製品が出回っています。
そのため価格帯も安く、500円以内のワンコインクラスから購入が可能です。
脱毛ワックのコスト
対して脱毛ワックス(ブラジリアンワックス)は国産製品が非常に少なく輸入品に頼っている状況であり、価格が安いものでも2000円、平均3,000円~4,000円とやや高額となっています。
また国産製品もネット通販のみといった形態が多く、配送料等がかかってしまうのがネックです。
総合的に見ると?
初期費用コストについては脱毛クリームの方が安く手軽と言えるでしょう。
ただし脱毛ワックスは大容量タイプでの販売も多い上に、お手入れ頻度がクリームよりは少ないため、1回あたりのコストは同じ程度になることもあります。
処理中の匂いなら水性脱毛ワックスが有利
脱毛クリームの匂い
脱毛クリームはアルカリ性成分(チオグリコール酸アンモニウム)を使用してムダ毛を溶かすため、独特の刺激臭(アンモニア臭)がします。
そのためお手入れ時の換気は絶対必要ですし、中には匂いで具合が悪くなってしまう人も居ます。
脱毛ワックス(水性ワックスの匂い
対して脱毛ワックス(水性ワックス)は砂糖やハチミツといった天然素材で作られていることから、香りも穏やか。換気や匂い対策を気にする必要はありません。
痛みの無さでは?
脱毛クリームの使用感(痛み)
脱毛クリームは含まれる成で肌表面の毛を溶かす方式なので、引き抜き等による痛みの心配はありません。
脱毛ワックスの使用感(痛み)
反対に脱毛ワックスの場合には肌や毛を直接的に強く引っ張るため、人によっては強い痛みを感じます。
特にVIOラインやワキといった部分は皮膚が薄く敏感な場所であるため、痛みも強くなりがちです。
脱毛できる対応箇所では?
脱毛クリームの対応箇所
脱毛クリーム(除毛クリーム)は製品によって脱毛パーツの対応範囲が大きく異なります。
例えばワキに使えない製品、ビキニラインには使えない製品というのも珍しくありません。
これは脱毛クリームに含まれるアルカリ成分の強さが、部位によって使用不可な刺激となるからです。特に粘膜に近いIラインや鼻等には脱毛クリームは使用できません。
脱毛ワックスの対応箇所
対して脱毛ワックスの場合、天然素材で構成された製品が多い分、ワキやVIOライン(ハイジニーナ脱毛)等、かなり幅広いパーツへの対応が可能となっています。
脱毛クリームも脱毛ワックスも、皮膚が非常に薄い「顔」への使用ができないのは同じです。顔のウブ毛や眉毛等の脱毛がしたい場合には、エステサロンでの
フラッシュ脱毛等を選択肢に入れた方が良いでしょう。
肌ダメージでは?
脱毛クリームの肌ダメージ
脱毛クリームに含まれる毛を溶かす成分(アルカリ成分)は、タンパク質を溶かす性質を持っています。
そのため一緒に皮膚の角質も溶かしてしまうため、「痛みが無いけれど、ダメージはある」という状態になるのが難点です。
脱毛ワックスの肌ダメージ
対して脱毛ワックスの場合、砂糖やハチミツといった天然成分であることから、塗っただけであれば脱毛クリームのような刺激はありません。
しかし固まったワックスを強く引き剥がすため、肌と毛穴に強い刺激を与えることになります。
総じると?
脱毛クリームの負担が薬剤的なものとすれば、脱毛ワックスの負担はより物理的なもので、その種別は大き異なります。
肌質によってどちらが向いているかは一概には言えません。ただし、いずれにしても肌ダメージが強いという点では同程度と言えるのではないでしょうか。
お手入れ頻度では脱毛ワックス?
脱毛クリームのお手入れ頻度
脱毛クリーム(除毛クリーム)は肌表面のムダ毛しか溶かせないので、残った毛の根元はすぐに伸びてきます。
ムダ毛が目立たない状態を維持できるのは長くて一週間程度です。
脱毛ワックスのお手入れ頻度
対して脱毛ワックスの場合、肌の奥にある毛幹部から毛を引き抜くので、毛の再生にはクリームよりも時間がかかります。
毛の再生周期(毛周期)も....
しかし、ここで気をつけたいのが「毛の再生周期(毛周期)」です。
ムダ毛には成長期・後退期・休止期という毛周期(毛のサイクル)があります。肌表面に見えているのは、成長期と後退期のムダ毛。そして全体の2/3は休止期で、見えていない状態の毛なのです。
つまり、今現在生えている毛をぜんぶ抜いても、休止期が終わった毛が成長期に入れば、すぐに次が生えてきてしまうというわけですね。
そのためサイクルが早い人、毛周期が早いパーツの場合、2週間程度でムダ毛が目立ってしまうこともあるようです。平均的なお手入れ頻度は2~3週間に一度となっています。
「定期的なお手入れが面倒」という人には、脱毛クリームも脱毛ワックスも不向きと言えるかもしれません。
おわりに~脱毛ワックス総評~
海外では非常にメジャーな脱毛ワックス(ブラジリアンワックス)ですが、日本では「肌荒れした」「エステ脱毛より痛い」といった口コミも....。
これには日本人の肌が欧米人に対して薄く、また毛質が太いことが影響していると考えられます。
日本人の薄い肌は欧米人より刺激に弱い
厚生労働省の調査によれば、日本人の角質層の薄さは白人の30%程度。そのため「日本人の肌は美しい」と言われるのですが、その分、ワックスのような物理的刺激に非常に弱いのです。
日本人の体質がワックスに向かないことが、ワックス脱毛の広がりが遅く、反対にエステ脱毛、レーザー脱毛の隆盛に影響している可能性は高いと言えるでしょう。
欧米人にレーザーやフラッシュ脱毛は効かない?
もう1つ、日本でフラッシュ脱毛やレーザー脱毛の人気が高くなった理由はその毛質にあります。
日本人の特徴は黒々とした髪に白い肌です。レーザー等の光を利用する脱毛は黒い色にエネルギーを集めて毛を作る細胞を壊すため、欧米人に多い金髪には効果がないのです。
また肌が黒いと、肌の方に光が反応してしまい今度はやけどのリスクが非常に高くなります。
このような理由もあって、欧米ではブラジリアンワックスでの脱毛が、日本ではフラッシュ・レーザーの脱毛が主流になっているのです。
脱毛ワックスに向いている人
- 肌が非常に丈夫である(肌荒れ・アレルギー・乾燥等の問題が無い、手荒れ等の経験が無い)
- 肌質が厚い
- 絆創膏等で肌トラブルになったことが無い
- ムダ毛が細い
- 処理直前の伸びかけの見た目が気にならない
- 痛みに強い
以上のような人であれば、セルフブラジリアンワックスは気軽にできてメリットの高い脱毛方法です。