白髪隠しはマスカラ?タイプ別の比較おすすめ6選!ファンデやスティック、パウダーなど
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「あっ白髪がある!」お出かけをする前に鏡を見たら、生え際や分け目に白髪を発見・・・こんなことってありますよね。
見つけた白髪をササッとカバーする対策として便利なのが「白髪隠し」です。「白髪隠し」とは、パウダーやリキッド状になっている染料をパフ・ブラシ等で塗る一時染毛料のことを指します。
最近では「ヘアファンデーション」「ヘアマスカラ」等と呼ばれることも多いですね。
でもこの「白髪隠し」、自分に合った製品を選ばないと使いにくかったり、却って不自然な仕上がりになってしまうこともあるって知っていましたか?
上手に白髪を隠すためには、自分の髪の状態に合った白髪隠し製品を選ぶことが大切です。
ここでは白髪隠しアイテムの上手な選び方や使い方のコツについてご紹介していきます。
応急処置では隠しきれなくなってきた方は白髪染めがおすすめです。自宅でのセルフカラーか美容院のどちらがいいのか迷っている方は下記のページがおすすめ。是非ご覧下さい。
白髪染めは自宅で?ヘアサロンに行く?セルフカラーと美容院のメリット・デメリット比較
白髪隠しの選び方~形状タイプで選ぶ
ひとくちに「白髪隠し」と言っても、現在では様々な形状・塗り方の製品が登場するようになっています。
白髪の量・塗る箇所でも最適な製品が異なりますので、自分の白髪の量やライフスタイルに合った形状を選びましょう。
コーム・ブラシヘッドタイプ
出典:ホーユーシエロ公式
http://www.cielo.jp/lineup/combingcover/
ボトルヘッドがクシ(コーム)やブラシのようになっていて、液剤もしくは染料入りのパウダーが少しずつ出てくるタイプです。製品によってはコーム・ブラシが取り外しでき、マーカーで直接塗ることができるものもあります。
「梳かし塗り」だから自然な仕上がり
髪を梳かすように塗れるクシ・ブラシタイプは、お化粧をされない男性の方にも比較的使いやすいタイプです。少しずつ液剤を出していくことで自然に仕上げることができます。
製品の展開が多い
クシ・ブラシヘッドタイプの白髪隠しは、現在最もメジャーな白髪隠しの形状となっています。そのため各メーカーから製品が販売されており、自分の髪色・髪質等に合った1本を見つけやすいのも利点です。
ヘッドの大きさ選びが重要
クシ・ブラシヘッドタイプは、ヘッド(ブラシ部)の大きさで適している白髪の量や塗る箇所が変わってきます。
ブラシ形状による特性
大きめのヘッド |
白髪の量が多い方、分け目やつむじ等に向いています。ただ生え際等の細かい部分を根元から仕上げたい場合には、なかなか色が付きにくいことも。 |
小さめのブラシ |
細かい部分は仕上げやすいですが、多量の白髪を色ムラ無く染めるのは難しくなります。 |
実際に製品を手にとってみるか、製品サイズをよく確認しておいた方が良いでしょう。またコーム・ブラシ部が外せる等、ヘッド部の大きさを変えられるような製品を選ぶのも手です。
コームタイプの白髪隠し
ドクターシーラボ 簡単ひと塗り白髪カバー
液剤が出てくるマーカー部をコームで挟んであるヘッドタイプの白髪隠しです。
コームの長さがマーカー部より長めに作られているので、液剤が地肌に付くことなく髪に染料を塗ることができます。
ボタンエキス・真珠エキス・クチナシエキス等の髪に栄養を与える成分も多く配合されており、白髪カバーをしながら髪を優しくケアすることもできます。テレビの情報番組でも取り上げられ、話題になった製品です。
- 価格:税込1,980円
- 色の種類:2色
- メーカー:ドクターシーラボ
- 継続の割引あり
スプレータイプ(ヘアカラースプレー)
ガスによって染料を噴射し、髪に色を付けるスプレータイプの白髪隠しです。おしゃれ用・コスプレ用等の用途のものもありますが、白髪隠しの場合には「白髪専用」のものを使用することをおすすめします。
広範囲でもムラになりにくい
スプレータイプは細やかな霧が噴射されるため、広範囲の白髪に対しても色ムラができにくいのが魅力です。白髪の量が多い方、スピーディに白髪を隠したい方に向いています。
下準備に手間がかかりやすい
スプレータイプは髪以外の場所にも染料が飛び散りやすいため、噴射の前には首周りをケープやタオルでカバーするといった対策をする必要があります。
またお部屋で噴射をする場合には、あらかじめ新聞紙等を敷いておく準備もしておかないと家具・床等が汚れてしまいます。
使用できる場所が限られる
前述のとおり周囲・衣類に染料が付着する可能性があるため、スプレータイプの使用は原則として浴室等の洗い流しがカンタンな場所に限られます。
出先で白髪をカバーしたいという方には向いていません。携帯性を重視されるのであれば、他のタイプを選んだ方が良いでしょう。
「浴室での使用」という条件ならカラートリートメントも同じです。使っていくうちに髪が染まる、髪の痛みが少ないのが特徴で、出始めの白髪の方におすすめです。
下記のページでカラートリートメントやカラーリンスのメリット・デメリット、製品の選び方を解説していますので是非ご覧下さい。
白髪染めトリートメント・カラートリートメントで白髪をカバー!上手な使い方や選び方は?
スプレータイプの白髪隠し
ビゲン カラースプレー
白髪染め・ヘアカラーのメーカーとして有名な「ホーユー」による白髪染め専用のカラースプレーです。色味は明るめの
茶系から暗めのブラックまで4色展開となっています。
シリコンオイルが配合されているので、噴霧した後の髪はツヤツヤとしたキレイな仕上がりになります。ワンコイン程度で変えるという手軽な価格帯も魅力ですね。
- 参考価格:480円~600円台
- 色の種類:4色
- メーカー:ホーユー
スティックタイプ
出典:LPLP(ルプルプ)公式
https://www.626214.com/item/145300/
口紅やリップクリームのように、染料が入った固形のスティックを繰り出して塗布するタイプです。大きさは口紅程度の小ぶりのものから、直径5センチ程度の大きめのものまで多様となっています。
細かな部分に塗りやすい
固形スティックタイプは、細かい部分の白髪が伸びてきたところをカバーするのに特に塗りやすい形状をしています。
生え際・こめかみ等の部分白髪を部分染めされている方で、白髪染めの回数を減らしたい時等にはピッタリです。
塗り過ぎに注意
スティックタイプは、ついグリグリと強く押し付けて塗ってしまう人が多いようです。
染料を付けすぎると色落ち・色移りをしやすくなりますので、適度な強さでポンポンと乗せるように付けるというコツが要ります。
広範囲だと塗りづらい
スティックタイプは広範囲に塗ろうとすると色ムラが出やすく、均一にキレイに塗るためにはかなり多くの量を使わなくてはなりません。
「広範囲に使えない」というわけではないのですが、かなりコストが嵩んでしまうことになります。
スティックタイプの白髪隠し
LPLP(ルプルプ)ヘアカラースティック
口紅やリップクリームとほぼ同じ大きさのコンパクトなヘアカラースティックです。化粧ポーチ等に入れて携帯をするのにも向いています。
肌に付いても安全な顔料が使われているので、根元ギリギリの部分等にも安心して塗れるのがいいですね。
ファンデーションタイプ(ヘアファンデーション)
出典:楽天市場
https://www.rakuten.co.jp/
プレストパウダー状・練りクリーム状等の固形染料をパフ(専用のスポンジ)に載せて、ファンデーションのように髪に塗っていくタイプです。
根元・分け目部分をサッと塗れる
ファンデーションタイプは根元付近・分け目部分に塗りやすく、伸びてきた白髪をサッと隠すのに向いています。
ふだんはヘアカラー(白髪染め)で全体染めをされている方、白髪の量が多い方の一時的なリタッチ等にも最適です。
地肌部分も隠せる製品が多い
ファンデーションタイプは髪だけでなく、頭皮部分(地肌)に塗ってもOK(肌への色染まりが無い)という製品が多い傾向にあります。
例えばつむじの部分等のボリューム感の低下、薄毛による地肌透けが気になる方にも向いた製品です。
色移りはしやすい
ファンデーションタイプに使われている染料はパウダー(粉状)もしくは固めのクリーム状のもので、液状タイプのように「乾いたら髪に密着する」という性質はほとんど持っていません。
そのため摩擦による抵抗力は弱く、手で髪に触れたり、衣類と触れ合ったりすると色が移りやすい傾向を持っています。
パフはこまめに洗う
ファンデーションタイプでパフが分離している形状の場合には、パフはできるだけこまめに洗浄することが大切です。
洗わずにパフを連続すると表面がガサガサになり、染料を削るように取って多く付けすぎてしまうことがあります。
ファンデーションタイプの白髪隠し
アモロスヘアファンデーションA
50年以上も白髪対策製品を販売している老舗メーカー「アモロス」によるクリームタイプのヘアファンデーションです。
伸びの良いクリーム状なので広範囲にも付けやすく、塗布後にブラシで髪を梳かすこともできます。地肌に塗ってもOKです。
根元の白髪部分の他、褪色してしまった部分に薄く塗ることで立体感を出し、上品に色あせをカバーすることもできます。
カラー展開は「ダークブラウン」「ナチュラルブラウン」「ライトブラウン」の3色です。
どちらかというと普段ヘアカラー(白髪染め)で全体染めをされている方に向いた製品と言えるでしょう。
- 参考価格:800円~1,000円台
- 色の種類:3色
- メーカー:AMOROUS(アモロス)
マスカラタイプ(ヘアマスカラ)
まつげに塗る「マスカラ」のように、ごく細いスクリューブラシで液状の染料を塗っていくタイプです。
使用量が抑えられる
ブラシヘッドが小さいマスカラタイプは「黒髪の中に1~2本ある」といった少量の白髪にピンポイントで液剤を塗ることができます。
1回の塗布のために出てくる液剤量も少なく、生え際部分等の白髪隠しであれば1本で60回~100回以上使えるという製品もあるほどです。
白髪の量が少ない方、全体染めをするほどではないけれど、チラホラとある白髪が気になる方に向いた製品と言えます。
乾けば色移りがしにくい
マスカラタイプの染料は、乾くとメイクアップ用品のマスカラのように固まって髪に密着します。
摩擦等への抵抗力は比較的強く、乾燥後には髪に触れても肌や衣類へ色が付着する心配はほとんどありません。
仕上がりがパリパリになることも
マスカラタイプの液剤は、密着力が強い分、仕上がりがパリパリとした手触りになってしまうことがあります。
ごく少量の使用であれば手触りに強い違和感が出ることはありませんが、多量に使うと髪がスプレーで固めたようになってしまう可能性も。
白髪の量が多い方、髪の長い方にはやや使いにくいかもしれません。
コンシーラータイプ(ヘアコンシーラー)
練りクリーム状・ジェル状になっている染料を専用のチップ(もしくはスポンジ)で塗っていきます。
根元・細かい部分にも比較的塗りやすい
コンシーラータイプは、チップの先端を使いこなすことで広い範囲にも生え際等の狭い範囲にも対応しやすいのが魅力です。
白髪の量が比較的多い方にも向いています。「ファンデーションタイプ/スプレータイプ等で広範囲を仕上げて、狭い部分はコンシーラー」といった使い分けをする人もいます。
仕上がりがパリパリしない
ジェル状のコンシーラータイプは液状のようにパリパリとせず、やわらかく自然な仕上がりになります。
ピンポイント使用には不向き?
ジェル状コンシーラーはナチュラルに仕上がる分ややカバー力が弱く、1~2本の白髪(先端までの白髪)ををピンポイントで一発で隠す、というシーンにはあまり向いていません。
先端まで白髪になっている髪をキレイにカバーするには、3回~4回程度は塗布を重ねる必要があります。
コンシーラータイプの白髪隠し
ディオーサ 髪のコンシーラー
ジェル状の染料を大きめのチップで塗っていくヘアコンシーラーです。ジェルの伸びが良く、色ムラになりにくいという口コミが多く見られます。
ウォータープルーフ仕様になっており、雨や汗等に比較的強いのも魅力です。生え際部分の使用なら
約80回使用できるなど、コストパフォーマンスにも優れています。
- 参考価格:600円~1000円台
- 色の種類:2色(ナチュラルブラウン、ダークブラウン)
- メーカー:パオン
分け目や生え際の白髪対策は「リタッチ」と呼ばれます。
下記のページでは白髪隠し以外のリタッチ法やリタッチに向いた方、製品の選び方のコツを解説しています。是非ご覧下さい。
「部分染め」で白髪をカバー!失敗しないリタッチ製品のやり方や選び方を徹底解説
一時的な白髪隠しにする?部分染めタイプにする?
カラースプレーやヘアマスカラ、ヘアファンデーションといった白髪隠しは、白髪対策アイテムの中では「一時染毛料/テンポラリーカラー/毛髪着色料」という部類に含まれる製品です。
「一時」という名前のとおり、本来の白髪隠しは髪の表面に色素を付着させて、シャンプー等で1回、もしくは2~3回のシャンプーで落とせるという仕組みです。
徐々に髪を染めていく商品も登場
しかし近年では色素配合等に工夫をして、何度か使うことで徐々に染料を浸透させ、髪を染めていく(色を定着させる)という製品も増えています。
いわば「洗い流さないヘアカラートリートメント/ヘアマニキュア」、部分染め製品のような「白髪隠し」もあるというわけです。
一回限りの製品と、徐々に色を定着させる製品、そのいずれにも長所短所がありますので、自分に合った製品を選びましょう。
ヘアマニキュアってどんなもの?下記のページでヘアマニキュアの特徴や塗り方、おすすめ製品を紹介しています。是非ご覧ください。
白髪対策にヘアマニキュアがいい理由とは?4つのメリットとおすすめ商品
一時的な白髪隠し(洗い流しタイプ)
出典:綺和美(KIWABI)オフィシャルサイト
http://jp-shop.kiwabi.com/shopdetail/000000000020/
その場での発色・定着力は強い
一時的な白髪隠しは髪を染める(徐々に色を髪に入れる)という機能をもたない分、髪の一時的な発色をキレイに見せることには長けています。
またウォータープルーフ仕様にする、摩擦に強いコート性能を持たせるといった成分も配合しやすく、平均的に見れば「付けたその日の定着力・発色力」は強い傾向です。
色が合わなければすぐに切り替えられる
一時的な白髪隠しは、ほとんどの場合1回のシャンプーで全ての染料を落とし切ることができます。
もしも1日付けてみて「気に入らない、色が合わない」と感じた場合でも、洗ってしまえば効果はなくなりますから、他の製品に切替を行うのもカンタンです。
ヘアカラーをする直前にも利用しやすい
一時的な白髪隠しは染料が髪にほとんど残らないため、ヘアカラー・ヘアマニキュア・パーマ等を行う前々日程度であれば問題なく使用することができます。
毎日白髪隠しをする必要がある
一時的な白髪隠しはまさに「その場限り」のものなので、「白髪を毎日カバーしたい」と思ったら毎朝髪にスティックやマスカラを塗る必要があります。
白髪の量が少ない方であれば時間は2~3分で済みますが、白髪の量が多い方、根元全体のカバーをしたい方の場合、白髪カバーをするための時間が毎日かなり取られてしまう可能性がありますね。
色が定着する白髪隠し(部分染めタイプ)
出典:ダリヤ サロンドプロ公式
http://salondepro.jp/item_info/woman/ex/index.html
色が定着すれば毎日の手間はかからない
使う度に髪が染まっていくタイプなら、数回使うとシャンプーしても色落ちがしなくなるので手間がかからなくなります。
白髪の量が数本程度で更に髪色を明るくしたいという場合には、白髪部分を根元から丁寧にカットし、その他の髪を全体的にファッションカラーで調整する手もあります。
白髪の原因が生活習慣・血行不良等によるものだった場合、早めにカットして血行改善・生活習慣改善をすることでその後に黒髪が生えてくることも。
エイジング等で白髪が増えている場合、カットをした部分からも更に白髪が伸びてくるため、後々に白髪がピョコンと出てきて目立つ可能性もあります。
こまめに美容院に行き、カット後の状態をチェックしてもらった方が良いでしょう。
上記のように原因を取り除けば白髪がなくなる方もいます。下記のページで白髪の原因をチェックしてみましょう。生活の改善で白髪がなくなるかもしれませんよ。
白髪になる原因・習慣をチェック!改善のためのアドバイスも
全体染めをする間隔を長くできる
白髪隠しで部分的な白髪を染めておけば、ヘアカラー(白髪染め)による全体染め(フルカラー)の間隔を伸ばすこともできます。
「ヘアカラー」はアルカリ性の強い成分で髪に作用するため髪へのダメージが大きいですが、「白髪隠し」はキューティクルを開かずに外側に染料を付ける方式なので、髪への負担も少なめです。
ヘアカラーの間隔・回数を減らすことで髪の負担を軽減し、健康でつややかな髪を維持することにも繋がります。
その場の発色・定着力が弱いことがある
部分染めができる白髪隠しの場合、「徐々に染めていく(色を浸透させる)」ということを重視する配合になっている製品が多い傾向です。
そのため付けた直後の色合い(発色)や定着力はやや弱いことがあります。触ると手に色が付いてしまう、付け始めの頃は色がハッキリ出ないという製品もあります。
全体染め・パーマをする直前には利用できない
部分染タイプの白髪隠しに配合されている染料は、髪を外側からコートするように染める仕組みです。
そのため白髪隠しの成分が髪に残っていると、ヘアカラーやヘアマニキュア等の成分が髪に入ろうとするのを邪魔したり、パーマ液の浸透を阻害してしまうことがあります。
ヘアカラーの色が変色してしまったり、パーマのかかりが悪くなってしまう可能性もあるのです。
そのためパーマ・ヘアカラー等を行う1週間程度前からは、色素が定着するタイプの白髪染めの使用は中断しておくことをおすすめします。
不自然にならないために!色選びのコツ
いくら白髪に色が付けられても、塗った部分だけが不自然に浮いてしまうのでは意味がありませんね。白髪を上手に他の部分と馴染ませられるような色選びのコツを抑えておきましょう。
白髪の量で選ぶ
生え際やフェイスライン等、2~3本の白髪を「白髪隠し」でカバーする場合には、地色の色より少し深めのトーンを選ぶのがおすすめです。
白髪隠しはヘアカラーとは異なり髪の外側に染料を付けて着色する方式であるため、やや色味が明るく出ることがあります。2~3本程度に着色をした場合、そこだけ色味が明るいと却って浮いて見えてしまうことがあるのです。
ワントーン暗めの色を選んでおけば、白髪をしっかりとカバーして目立たせずに済みます。
例えばナチュラル・ブラウンのヘアカラー(白髪染め)で白髪を全体的に染めている方の場合、ポイント隠しにはやや深めのブラウンを使うといった具合ですね。
広範囲の白髪隠しは地毛に近い色で
ただつむじ等の広範囲を「白髪隠し」でカバーする場合、濃い色を使うと根元付近だけの色味が強くなり不自然に見えてしまうことがあります。
ヘアファンデーション・ヘアスプレー等で広範囲をカバーする場合には、現在染めている地色に近い色を選びましょう。
「黒」を選ぶ前に髪の地色をよくチェックする
「ふだんヘアカラや白髪染めを使っていないから「白髪隠し」の色はとにかく黒!」と思っていませんか?
ひとくちに「黒髪」と言っても、実は青みがかった黒から赤みの強い黒まで、黒髪部分の色合いには人によって違いがあります。
「白髪隠し」のナチュラルブラック(黒)の場合、色素には青みの強い色を入れていることが多いです。
濃いめのダークブラウンが合う場合も
つまり、地髪の色に赤みが強いと「染めた部分(青みの強い部分)だけがトーンが暗く沈み、不自然に見えてしまうことがあるというわけですね。
陽の光に当たった時に髪色(黒髪部分)が薄く透けたように見える、髪色が茶色っぽく見えるという場合、髪の地色はかなり赤が強いということになります。
この場合には青みの強いブラックは避け、赤みが入った濃いめのダークブラウンを選んだ方がカバーした部分が浮きにくいですよ。
「黒」を選ぶ前に白髪の色もチェック
白髪の量が多い方で、部分染めタイプ(色が徐々に定着していくタイプ)の白髪隠しを使用する場合にも「黒」の使用には注意してください。
元々の髪色が赤みの強い黒髪の人の場合、白髪部分も「真っ白」ではなく、やや黄色みのある白になっていることが多いです。
黄色よりの髪色は「緑」がかった色あいに
この部分に青みの入った「黒」の染料を入れると、緑味の強い黒色に染まります。
また色が定着する途中や褪色する途中の色合い(白髪部分)が、深緑~青緑のような色合いになることがあります。
既にフルカラー(全体染め)で青みの強い黒に染めている方、元々の髪色に赤みが殆ど無い方であれば上記のような心配は殆どありません。
しかし赤みの強い方の場合には、安易に「黒」を選択せずに赤みの入った濃いめのダークブラウン等で徐々に染めていった方がナチュラルに白髪をカバーしやすくなります。
明るめの髪に染めた方は色展開が多い製品を
「白髪隠し」は元々、白髪の量が少ない方、もしくはヘアカラー(白髪染め)で髪色をかなり暗く染めている方に向けて誕生した製品でした。
そのため現在でも、単色(1色展開)もしくはブラック・ダークブラウンの2色展開しか行わないという製品が珍しくありません。
ヘアカラー(白髪染め)で髪を明るめの色に染めており、なおかつ白髪の量が多い方の場合、できるだけ色展開が幅広い製品を選びましょう。
4色~5色以上の色展開を行う製品であれば、ライトブラウン系等の明るめの髪色にも合わせられる色が見つけやすくなります。
セルフカラー(自宅での白髪染め)を行っている方の場合、同じメーカー・ブランドの白髪隠し製品を選ぶと色合いが近いものを見つけやすいですよ。
「いっそ白髪染めをしてしまったほうがラク」そう感じた方は下記のページがおすすめです。白髪染めのメリットやセルフカラー製品の選び方を解説していますので是非ご覧下さい。
失敗しない白髪染め!白髪染めのおすすめの選び方や正しい使い方を解説
白髪隠しの上手な使い方と注意点
白髪を上手にカバーするための使い方や、使用上の注意点を知っておきましょう。
白髪隠しを使う準備と手順
準備するもの
- ケープ
- ヘアクリップ・ヘアピン(ダッカールクリップ等)
- コットン
- クレンジングジェル
- ティッシュペーパー
白髪隠しの手順
着替えやスタイリングは先にやっておく
ケープ・タオル等で服も保護しておきましょう。
地肌や顔に付かないよう塗布
白髪隠しを白髪の気になる箇所に塗っていきます。側頭部・後頭部は髪を反対側の手で持つか抑えます。髪を軽めに引っ張り、髪が張る状態にすると塗りやすいです。地肌や顔に付かないように注意しながら少しずつ塗ります。
乾くのを待つ
時間を置くタイプのものは、汚れても良いクリップ・ヘアピン等で軽く抑えて乾くまで待ちましょう。
服についた・つけすぎた場合
肌に汚れが付いた場合には、クレンジングジェルを含ませたコットンで軽く拭いてすぐに落とします。付けすぎたらすぐにティッシュペーパーで余分な液体・パウダーをオフします。
乾いたら軽く髪を整えて終了
全体のカバー・乾燥が済んだらヘアピンを外して、髪を整えます。
※使用手順は製品によって異なる場合があります。
白髪隠しを使う時のポイント
着替えは事前に済ませる
「白髪隠し」は摩擦に強くないため、衣類と接触すると首周り等に色味が付いてしまいます。着替えは事前に済ませておき、ケープ・タオル等で保護をしてから「白髪隠し」を使った方が、衣類への色移りを防げます。
乾いた髪に使用する
「白髪隠し」は乾いた髪に使用するための製品です。濡れている髪、湿っている髪に塗ると色付きが著しく悪くなります。朝にシャンプーをされる方は、しっかりと髪を乾かしておきましょう。
スタイリングは事前に行う
「白髪隠し」の使用後にヘアワックス・ムース等の整髪料を使うと、色が落ちやすくなったり、色ムラが生まれます。スタイリングは原則として白髪隠し前に行うようにしてください。
また白髪隠しを多く塗る場所には、なるべくスタイリング剤をたっぷりと付けないようにされることをおすすめします。
液状タイプはよく振って使う
ブラシヘッドタイプ・マスカラタイプ等のリキッド型(液状タイプ)を塗布する場合には、塗る前に容器をよく振って染料と成分を馴染ませておきましょう。
汚れが付いたら速攻で落とす
「白髪隠し」の染料が肌に付いて乾燥すると、石鹸等で丁寧に洗わないと落とせなくなります。
クレンジングジェル等を含ませたコットンを用意しておき、汚れが付いたら乾燥する前にすぐに拭き取るようにしましょう。
汗をかく日・雨の日には要注意
白髪隠しは洗って落とせる染料であるため、汗や雨等で髪が湿ると色が落ちやすくなり、肌や衣類等を汚してしまうことがあります。
ウォータープルーフタイプのものを使うと水耐性が上がりますので、特に夏季にはウォータープルーフ仕様のものをおすすめしますが、これも絶対的なものではありません。
雨の日には髪を濡らさないように注意しましょう。
プール・海には不向き
完全に髪が濡れてしまうプールや海水浴といったシーンには、白髪隠しの使用は不向きです。
ウォータープルーフタイプの白髪隠しは原則として「汗・雨」といった「髪・頭皮が湿った状態」に対しての抵抗力を上げることを目的として作られています。
完全に水濡れをした状態では色落ちが起きる可能性が高いです。プール・海水浴等の頻度が高い方、近々泳ぐ予定がある方は、ヘアカラー(白髪染め)等で白髪カバーをされた方が良いでしょう。
美容院でのグレイカラーについては下記のページがおすすめです。料金や注文の伝え方、美容院でしかできない染め方などを解説しています。是非参考にしてみて下さい。
美容院で白髪染め!注文のコツは?~気になる料金とサロンの白髪カバー法を徹底解説
カバー類への色移りに注意
白髪隠しは摩擦による抵抗度が全体的に強くありません。使用後に寝そべれば枕カバーやシーツ等に色移りが起こります。
また後頭部に白髪隠しを使用される場合、日中の椅子のヘッドカバー、車のヘッドレストカバー等にも色移りが起こる可能性がありますので、濃い色のカバーを使うといった対策をした方が良いでしょう。
また帽子を被る日には、白髪隠しの使用は控えられることをおすすめします。
使用した日には必ずシャンプーで落とす
白髪隠しをした日には、必ず夜にシャンプーで洗髪をするようにしましょう。
白髪隠しを付けたままで寝ると枕カバーやシーツに色移りが起こるだけでなく、肌に染料がうつって取れにくくなってしまうことがあります。
また部分染めタイプの白髪染めの場合、シャンプー後にも髪に染料が残るため、髪を拭くタオル類や枕カバーは濃い色のもの、もしくは汚れても良いものを準備しましょう。
おわりに~タイプが豊富になってきた白髪隠し
白髪隠し製品は年々進化しており、カラー展開や形状の選択肢も幅広くなっています。
いくつかのタイプを試して比較し、最適な一本を見つけるのも手ですね。自分に合った色味・形状の製品を見つければ、白髪対策はグッと手軽になることでしょう。
芸能人はどんな白髪対策をしているか気になりませんか?下記のページで白髪染めしている意外な芸能人や白髪対策のお手本を紹介しています。是非ご覧ください。
白髪を染めてる芸能人9選!意外なあの人の白髪対策を徹底検証