白髪になる原因・習慣をチェック!改善のためのアドバイスも
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「最近、白髪が増えてきたみたい」「鏡を見るたびに白髪が目立ってユウウツ・・・」
こんな風に白髪のことを気にしながらも、「年だからしょうがないのかも」「遺伝だから、若白髪ができても仕方がない」と諦めてしまっていませんか?
白髪になる原因は、年齢や遺伝・髪質だけとは限りません。
毎日何気なく行っている習慣や食生活等が、白髪の増加を加速させてしまっていることもあるんですよ。
効率的な白髪対策をするためにも、隠れていた白髪の原因を探ってみましょう!
ここでは白髪が生まれる仕組みや白髪になりやすい生活習慣を、セルフチェックリストを添えてわかりやすく解説していきます。
なぜ白髪ができる?白髪になる仕組みとは
白髪が生まれる原因を知るために、まずは「白髪」がなぜ生えてくるのかという仕組みを知っておきましょう。
そもそも、白髪ってホントに白い髪なんでしょうか?
白髪は「白」ではない
確かに白髪の色は白っぽく見えますが、これは「白い髪を生やそう!」として体が白い髪を生んでいるわけではありません。
本来ある髪の色(色素)が作られなくなり、色が失われてしまった髪が光を反射することで、白っぽい髪=白髪に見えてしまっているんです。
「白い色」ではなく、言ってみれば「無色」のような状態なんですね。
白髪って、ちょっとキラッと光って見えませんか?これが髪に色素成分が入っていない証拠です。
髪の色はメラニン色素で決まる
日本人の髪の黒色は、「メラニン色素」という色素によって作られています。
髪のメラニン色素を作る工場とも言える存在が「メラノサイト」という細胞(色素形成細胞)です。
またこの色素を作るためには、「チロシナーゼ」という酵素や各栄養素の働きが欠かせません。
更に健康な髪を生やすには、「成長ホルモン」というホルモンの分泌も必要です。
- メラノサイト=工場
- チロシナーゼ=働く人
- 成長ホルモン=生産管理者
といったところでしょうか。
これらのポジションが1つでもうまく働かないと、黒く健康な髪が作られないということです。
白髪の原因は加齢や遺伝だけではない?
メラニン色素が髪に入らない原因=白髪が生まれる原因としては、さきほどの3つの働きがうまく稼働していない状態と言えます。
- チロシナーゼ(モノフェノールモノオキシゲナーゼ)の生産量が不足している
- メラニン色素の元となる栄養素が不足している
- メラノサイト(色素形成細胞)の働きが鈍ってしまっている
- 成長ホルモンの分泌が不足している
このうち、チロシナーゼの生産量や成長ホルモンの分泌量は、年齢と共に少しずつ減少していきます。
またチロシナーゼの生産量については個人差(遺伝)によるところも大きく、これが「白髪は加齢によるもの」「遺伝によるもの」と言われる所以となっているのです。
しかし近年の研究では、白髪の原因は「加齢のみ」「遺伝のみ」といった単発の要素だけではなく、栄養状態や睡眠といった様々な要素が絡まっているのではないかという学説が定説となりつつあります。
普段何気なく行っている食生活や生活習慣等によって、白髪がなかなか増えないという人も居れば、早くに白髪が多く生まれてしまう人も居るというわけです。
白髪になる4つの原因~食生活編
では白髪ができやすい要素にはどんな生活習慣や原因があるのでしょうか?ここでは4つのポイントから、白髪になる原因を探っていきます。
体の栄養不足・食生活の乱れ
「白髪が増えた」「白髪が気になる」と感じた時、まずチェックしたいのが現在の栄養補給の状態です。
メラニン色素を作るために必要な酵素チロシナーゼやメラノサイトが十分に働くためには、様々な栄養素の働きが必要になります。
お腹が空いては働けない、ということです。
食生活の乱れ等によって何らかの栄養素が不足しているとチロシナーゼやメラノサイトの働きが鈍ってしまい、黒い髪が作られにくくなってしまうのです。
過剰なダイエットで多い「アミノ酸」の不足
黒色色素であるメラニン色素は、「チロシン(4-ヒドロキシフェニルアラニン)」というアミノ酸を原料として作られます。
この「チロシン」というアミノ酸は体内で生成できる「非必須アミノ酸」であるため、「食事で一生懸命に摂取する必要はない」と考えてしまう人も多いようです。
しかし、このチロシンを作り出すための原料となる「フェニルアラニン」は体内で生成できない「必須アミノ酸」です。
つまりフェニルアラニンが不足をすればチロシンも不足をしやすく、結果としてメラニン色素が作りにくくなる=白髪になりやすいというわけですね。
「チロシン」や「フェニルアラニン」等のアミノ酸は、肉類・魚介類・卵・乳製品等に多く含まれています。
そのため特にダイエットのために肉や魚・卵等を大幅にカットしている人の場合、体内でのアミノ酸が不足してしまっているケースが多いと言われています。
アミノ酸不足のセルフチェック
- 激しいダイエット(食事制限)を行っている
- 肌のシワ・たるみが気になる
- 肌や髪が乾燥しやすくなった
- 顔や足がむくみやすい
- 運動をしても体が引き締まらない(筋肉がつきにくい)
- 髪が細くなった・ボリューム感が低下したと思う
「ビタミンB群」の不足は見落とされやすい
黒く健康な髪を作る上では、ビタミンB群の働きも外すことができません。
ビタミンB群にはビタミンB1、B2、B6、B12、B9(葉酸)等の様々な種類がありますが、美しい黒髪を作る上で主に働くのは以下のようなビタミンBです。
ビタミンB12
メラノサイトの働きを活発にする役割を持っています。メラニン色素の数を増やす上で欠かすことのできない栄養素です。
ビタミンB9(葉酸)
ビタミンB12と共に、主に血液を作るために働いているビタミンです。メラニン色素の基であるチロシンを運ぶにはビタミンB9で潤沢に血液が作られる必要があります。
ビタミンB7(ビオチン)
肌細胞や髪細胞の元となる「コラーゲン」を生成するための酵素「カルボキシラーゼ」の働きを助ける役割を持っています。
不足すると肌荒れや・白髪・切れ毛等の髪のトラブルと直結しやすく、「美肌ビタミンB」「美髪ビタミンB」とも呼ばれています。
ビタミンB5(パントテン酸)
ビオチン同様、コラーゲン生成のために欠かすことのできないビタミンです。近年、欧米では「白髪対策に有効なビタミン」としてパントテン酸が用いられることが増えています。
ビタミンBについては下記のページで、上手な摂取のしかたや豊富に含む食べ物などを解説しています。是非参考にしてみて下さい。
ビタミンBの効果が肌荒れにいい理由~ビタミンB群が多い食品とサプリを賢く摂取する方法
外食の多さでビタミンB不足が加速
ビタミンB群はかつて「不足しにくい栄養素」であると言われてきましたが、近年では食生活の偏りによってビタミンB不足となっている人が増加しているようです。
ビタミンB群の中には体内に長時間留めておけないタイプの栄養素もあるため、一日の中でビタミンB群が豊富な食材を意識的に盛り込み、頻繁に摂取することが必要になります。
また摂取した油分の分解・コントロールのためにもビタミンBが使用されることから、ファストフードやスナック菓子を食べることが多い人、外食が多い人などはビタミンB不足となりやすいです。
ビタミンBが不足すると、白髪等になりやすいだけでなく代謝の低下や体力の低下、肌・目等にも疲れを感じやすくなります。
ビタミンB不足のセルフチェック
- 脂っこい食事をよく食べる
- 甘いものを食べることが多い
- ダイエットの効果が出にくくなった気がする
- 疲れやすいと感じる
- 目の疲れを感じやすい
- 頭皮や肌がベタつくことが多い
足りない人が増えている?「ミネラル」の不足
「メラニン色素」を生成するチロシナーゼを活発に働かせるには、ミネラルの一種である「銅」も必要不可欠です。
血液の中に「鉄分」が含まれていることはご存知の方も多いと思いますが、実は「銅」がきちんとあってはじめて血液の中のヘモグロビンが作られるのです。
銅が不足するとアミノ酸であるチロシンのような成分を十分に運ぶことができなくなるほか、貧血のような症状を起こしてしまうこともあります。
また銅の吸収を効率的に行うためには、こちらもミネラルの一種である「亜鉛」の存在も重要になります。
鉄分・銅・亜鉛のミネラルバランスが整っていてこそ、体にミネラル類がきちんと吸収され、それぞれの成分が存分に働くことができるのです。
亜鉛の働きや多く含む食品についてはこちらのページがおすすめです。
亜鉛に美肌効果があるってホント?多く含む食品・サプリ解説!抗酸化作用でシミ・シワ予防
飽食なのにミネラル不足
銅や亜鉛といったミネラル類は魚介類や大豆・ゴマ・納豆といった和食に多く含まれる成分であるため、かつては「日本人がミネラル不足になることはほとんど無い」とも言われてきました。
しかし近年では「朝食抜き」「一日一食」「カップラーメンだけ」といった不規則な食生活の人が増加したことで、ミネラル不足の人が増加していると指摘されるようになっています。
「鉄分補給に気を配っているのに貧血症状が起きやすい」「免疫力が落ちている気がする」と感じたら、銅や亜鉛といったミネラルの不足を疑った方が良いかもしれません。
ミネラル不足のセルフチェック
- 風邪をひきやすくなった
- 立ちくらみをしやすい
- 肌が黄色くくすむようになった
- 爪の色が悪い、爪の形が凸凹している
栄養素が吸収できてない?「腸内フローラ」も重要
いくらアミノ酸やミネラル等の栄養素を食事やサプリメント等で補ったとしても、それらを吸収する機関である腸内フローラ(腸内環境)が万全でなくては意味がありません。
腸内フローラに悪玉菌が多い状態のままで居ると、健康な髪を作るために必要な栄養素の吸収率も落ちてしまいます。
また髪のトラブルを治すために必要な栄養素である「ビオチン(ビタミンB7)」は、小腸の中で合成されるビタミンです。
腸内フローラの善玉菌が少ないとビオチンがうまく合成できず、体内のビオチンの量が減少します。
これが頭皮や髪のトラブルの原因となってしまうこともあります。
腸内フローラの状態チェック
- 便秘もしくは下痢をすることが多い
- 肌荒れ(吹き出物等)が起こりやすい
- アレルギー(花粉症・肌の痒み等)の症状が出やすい
- 便が出る時間が定まっていない
- 朝ごはんを抜くことが多い
- 寝る直前(2時間前)にも夜食等を食べることが多い
- ヨーグルト・キムチ・納豆等の発酵食品はほとんど食べない
- 芋類やシリアル等で食物繊維は取れていると思う
- 食事は大体15分程度で済ませている
上記に当てはまる点が多い場合、腸内環境の機能がかなり低下してしまっており、これが髪や頭皮の栄養不足=白髪の原因となってしまっている可能性も考えられます。
腸内環境を整えるものと言えば乳酸菌!乳酸菌とは乳酸を作り出す菌の総称で、その種類はさまざま。
菌によって働きに違いがあり、自分の腸に合う菌・合わない菌というのもあるんですよ。
下記のページで乳酸菌の種類や特徴、また乳酸菌を含む食品を詳しく紹介しています。是非参考にしてみて下さい。
発酵食品は「食べるスキンケア」!発酵効果でキレイになる6つの理由
白髪になる4つの原因~睡眠編
食事内容の次にチェックしたいのが、毎日の「睡眠」の状態です。
睡眠不足・睡眠リズムの乱れ
黒く健康な髪を作るために欠かせない「成長ホルモン」は、私達の頭の中にある「脳下垂体前葉」から分泌されます。
この脳下垂体前葉が成長ホルモンを活発に分泌する時間は、私達がグッスリと眠っている間(夜間)です。
睡眠時間が不足している、睡眠の質が悪いという場合には成長ホルモンの分泌が万全に行われず、白髪が生まれやすい状態になってしまいます。
またメラニン色素を作るために必要な栄養素は血液に乗ってメラノサイトにまで届けられますが、睡眠状態に問題があると血行が悪くなるため、黒い髪を作る栄養分が十分に届けられなくなります。
睡眠の不良がもたらす「血行不良」が白髪の原因となることもあるのです。
睡眠不足・睡眠の質の低下のセルフチェック
- ここ一週間の平均睡眠時間が6時間を切っている
- 就寝時間・起床時間が決まっていない
- 週末前・週末等に寝だめをしている
- 寝ている時に2回以上目が覚める
- 目覚めた時に「グッスリと眠れた」という満足感が無い
- 起きてから1時間以上経過しないと目が覚めてこない
毎日睡眠6時間では睡眠不足?
成長ホルモンの分泌は、深い睡眠段階に入ってから3時間程度で活発になることがわかっています。
かつて「夜11時~深夜2時頃は、美容のゴールデンタイム(シンデレラタイム)」と言われていたことをご存知の方も多いのではないでしょうか?
これは夜9時~10時頃に就寝した場合、深夜12時~2時頃(深い睡眠後3時間経過)に成長ホルモンの分泌量が上がるというデータが出ていたからなんですね。
ただ必ずしも「夜10時に就寝」が絶対必要というわけではありません。
例え夜12時に就寝をした場合でも、グッスリと眠ることができれば朝3時~4時頃に成長ホルモンが分泌され、健康な髪が作られやすくなるというわけです。
ただしキチンとした成長ホルモン分泌を行うためには、一定の睡眠時間が必要であることがわかっています。
毎日5時間~6時間といった睡眠状態が続いていると成長ホルモンの分泌が十分に行われず、白髪や抜け毛・切れ毛といった髪のトラブルが生まれやすくなってしまうのです。
就寝・起床のリズムも重要
毎日の睡眠時間が一定以上確保できていても、「昨日は起きたのが7時」「昨夜は夜更かししてしまって、起きたのが9時」といった睡眠リズムの乱れがあるのは髪にもよくありません。
人間の睡眠リズムは主に「起床」の時間によって定められています。
起きてから13時間~14時間程度が経過すると徐々に眠りのための自律神経(副交感神経)が活発になっていき、その日の夜にグッスリとした睡眠へと導かれるのが一般的です。
しかし例えばタップリと寝坊をして昼頃に起きたという場合、副交感神経はその日の夜になってもなかなか活発にならず、いつまでも目が冴えてしまうことになります。
ベッドに入って眠りに付いても浅い睡眠状態となるため、その日の晩は一定の睡眠時間を取っても「寝不足」の状態になってしまうというわけです。
これでは、十分な成長ホルモンの分泌は期待できませんね。
またこのような睡眠リズムの乱れが続くと、徐々に興奮や集中を司る自律神経である「交感神経」が常に活動するようになっていきます。
交感神経が活発になると血管が収縮して血の巡りが悪くなるため、健康な髪を作るための栄養分が不足しやすくなるのです。
「寝る前のスマホ」はNG!?
健康な髪を作るためには、眠る時間だけでなく「眠りの質」も重要です。
成長ホルモンの分泌は「深い眠り」に入ってから初めて行われます。
例えベッドに入った時間が12時であっても、脳や神経が興奮している状態ではなかなか「深い眠り」へと移行しにくく、3時になっても4時になっても「浅い眠り」の状態が続いてしまうことがあります。
つまり成長ホルモンの分泌が万全に行われなくなってしまうというわけですね。
「グッスリ眠った気がしない」「途中で目が覚めてしまう」という場合、特に睡眠の質が落ちており、ホルモン分泌が不全となっている可能性が考えられます。
特に近年では、就寝前のスマホやパソコン等の光刺激による興奮が「眠りの質」を落としているという指摘がされるようになっています。
ベッドの中でスマホを見るのが習慣となっている場合、これが白髪を増加させている可能性も大というわけです。
髪には睡眠の時間より質が大事なんですね。質のいい睡眠=深い眠りは最低限の睡眠時間を確保できれば可能。朝の早起きは髪のためにもいいのです。
睡眠の効果や快適に眠るコツについては下記のページで詳しく解説しています。是非参考にしてみて下さい。
最強スキンケアは睡眠!睡眠美容の重要性と美肌を作る眠りとは
白髪になる4つの原因~ストレス編
白髪とストレスが密接な関係にあることは、ご存知の方も多いことでしょう。
かつてフランスの王女であったマリー・アントワネットが、投獄をされたことで一夜にして白髪になった・・・なんて伝説もあるくらいですね。
この「一晩で白髪」というのは、白髪ができるシステム上でもムリがありますし誇張表現と思われます。
しかし投獄から処刑までに2ヶ月程度の時間があったことから考えると、極度のストレスによって処刑時までに白髪が一気に増えたように見えたという可能性は否定できません。
では、なぜストレスが白髪を作ってしまうのでしょうか?
ストレスと白髪の関係
黒い髪の元であるメラニン色素を作る細胞が「メラノサイト(色素細胞)」であることは、前項の「白髪になる仕組み」で解説しましたね。
実はこの「メラノサイト」は、ストレス等によって働く脳の神経細胞「ニューロン」等と同じ神経系に含まれます。
ストレスがかかるとメラノサイトが正常な働きができなくなり、黒い髪が作れなくなる=白髪ができるという結果に直結してしまうというわけです。
またストレスが蓄積されると、脳は睡眠中・休憩中等にもリラックスすることができなくなります。
前項「寝る前のスマホはNG?」で解説した「交感神経」が常に出ずっぱりの状態となるため全身の血管が収縮し、体が常に血行不良の状態となってしまうのです。
メラノサイトの活動不良、栄養を届ける血液の循環不良という2つの要素があることから、ストレスは白髪の増加に強い影響を与えてしまうのですね。
悩みがある時だけがストレスではない
「ストレス」というと、「何か悩みがある状態にあること」を思い浮かべる人が多いようです。
しかし人間の脳は、必ずしも悩んでいる状態だけを「ストレスを受けている」と判断しているわけではありません。
例えば体の疲れが溜まっている状態(過労状態)が続いただけでも、脳はストレスフルな状態になっているのです。
ストレスフルな状態になった脳は幸福感を感じる「セロトニン」の分泌量が減り、徐々に「楽しんでいる状態」「リラックスした状態」を感じることができなくなっていきます。
また集中力や判断力等も低下しますし、新しいことに挑戦する気力等も失われていきます。
「最近、ちょっと疲れているかも」「イライラしているかも」と感じたら要注意です。
「疲れを感じたらこまめに休む」「リラックスする習慣を付ける」といった習慣づくりをしないことで、気づかないうちにストレスを溜め込んでしまっています。
ストレス状態のセルフチェック
- ちょっとしたことでイライラしやすくなった
- 周囲に怒りっぽくなったと思う
- この一週間で楽しかったことが思い出せない
- この一週間で美味しかった食事が思い出せない
- 音楽やテレビ等をうるさく感じる
- 集中力が落ちたと思う
- 出かけたくない、動きたくないと思う
- 趣味等に打ち込む気力が湧かない
マイナスの状況ではなくてもストレスに
ストレスを生む原因というと、例えば嫌な上司や友達とのケンカといった「良くない環境・人間関係の中に居ること」を思い浮かべる人も多いことでしょう。
もちろん人間関係の悩み等も、ストレスの大きな原因となるものです。
しかし本人にとって結果的には良い環境でも、「慣れない環境」「新しい人間関係」等がストレスの原因となっていることもあります。
慣れない住環境、知らない人たちの間に入った時には、誰しもが無意識のうちに「うまくいくだろうか」「大丈夫だろうか」と緊張をするものです。
この緊張感は必ずしも悪いものではありません。
しかしストレス耐性に弱い人、新しい環境への適応に時間がかかる人の場合、緊張状態の持続がストレスとなり、心や体のバランスを崩してしまうこともあります。
無意識のうちにかかる心への負荷が、白髪の原因となっていることもあるのです。
緊張の原因となりやすいケース
- 引越・模様替え(住環境・就寝環境の変化)
- 出張・旅行の多さ
- 入学・就職・転職・昇進等(周囲の人間関係の変化)
- 結婚・離婚・出産(家族関係・生活リズムの変化)
- 結婚式・受験・試合等、大きなイベントの準備前
緊張による白髪は改善することが多い
環境変化による緊張から来るストレスは、通常であれば徐々に軽減されてゆき、1ヶ月~6ヶ月程度(環境に慣れ親しんだ頃)にはほとんどストレスの無い状態へと移行していきます。
ストレスが軽減するに従って、白髪の状態も徐々に改善されるケースが多いようです。
特に「一本の髪の中で、白髪になっている箇所と黒い箇所がシマのようになっている」という場合、短期的なストレスによって髪の生成が正常に行われていなかった可能性が考えられます。
「緊張をしやすい・ストレス負荷がかかりやすい」という自分の「心の性質」を知っておき、今後のライフイベントのためにストレス解消法等を見つけておくことが大切です。
白髪以外の体のサインにも要注意!
ストレスによる身体への影響は、「白髪」だけには留まりません。
- 食欲不振やむかつき・吐き気・胃痛
ストレスで交感神経が過剰に活発になると消化器官(胃腸)への血液の流れが滞って起こります
- 白髪の増加率が上がる
メラノサイトの機能低下、消化器官による栄養吸収率も低下
イライラをガマンすることに長けていたり、
心の疲れによるサインを「甘え」だと感じてしまう人の場合、相当にストレスフルな状態であっても自分の心の状態に気づけていないこともあります。
「白髪が目立つようになった」と感じる他に以下のような体の不調が2週間以上続いている場合、心と身体をゆっくりと休めてストレスを緩和させるようにしましょう。
ストレスによる身体の不調例
- 頭痛やめまいが起きやすい
- 食欲が無い
- よく眠れない
- 吐き気が起こりやすい
- 手足が重い、だるい
ストレスが引き起こす身体の変化には、実に様々なものがあります。
ニキビや薄毛などストレスにまつわるその他の症状や悩みは下記のページを是非参考にしてみて下さい。
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肝斑とは?シミとは違うの?原因と治療法と薬~肝斑の疑問をわかりやすく解説
白髪になる4つの原因~病気・サプリ編
病気・薬物療法の副作用による白髪
消化器関連の疾患や甲状腺機能関連の一部の疾患(甲状腺機能低下症等)では、病状の初期段階で「白髪が増えた」と感じる人が多いようです。
また成長ホルモンの分泌バランスが乱れる疾患によって、20代前半といった若年層でも一気に白髪が増えることがあります。
このほか貧血症状を伴う病気の場合でも、髪へと届けられる栄養素が欠乏することで白髪が増加する傾向です。
「この1ヶ月で瞬く間に白髪が増えた」「人から指摘されるほどに短期間での白髪の増加スピードが早い」という場合には、お近くの医療機関に相談をし、現在の体の状態をチェックした方が良いでしょう。
また薬品(薬)による副作用で白髪が増えるケースもあります。
現在何らかの病気で薬物治療を受けている人や最近処方されるお薬を変えたという方は、診療に当たっているドクターや薬剤師に相談をしてお薬の内容を確認してみましょう。
「美白サプリ」で白髪が増える?
近年では、お薬での副作用以外に「サプリメント」の副作用によって白髪ができるというケースも増えています。
特に問題が指摘されているのが「美白サプリ」による白髪の増加です。
シミ・ソバカス等を目立たなくするためのサプリメントや薬剤には、多くの場合「L-システイン」という成分が含まれています。
この「L-システイン」とは、メラニン色素(シミの元)を作り出すチロシナーゼを抑制する働きをもった成分です。
シミへの作用が髪にも働いてしまう
今「メラニン色素=シミの元」と言うのを読んで「アレ?」と思った方も居るかもしれませんね。
そう、日焼けで肌の色が黒くなったり、シミになったりという「肌の黒さ」を生むのも、「髪の黒さ」を作っているのも、実は同じ「メラニン色素」なんです。
「L-システイン」によってチロシナーゼが抑制されれば、確かに肌が黒くなるのは予防できますし、シミの改善にも一役買ってくれます。
ところがチロシナーゼを抑制する作用は肌にだけでなく「髪」にも働いてしまうのです。
メラニン色素が生まれにくくなることで髪の色が抜けて、白っぽい髪になってしまうというわけですね。
美白サプリの働きチェック
- L-システイン配合のサプリ・薬品を継続して飲用している
- 今まで無かった白髪が急にできた(20代~30代の方の場合)
- 髪の根元の方が金髪っぽい、赤毛っぽい(色が薄くなっている)
- 今までよりも白髪の量が急に増えた(40代以上の方の場合)
「L-システイン」については、下記のページでも取り上げています。参考にしてみて下さい。
シミの無い白い肌へ!徹底美白したい人のための化粧品・食事・サプリとは?
美白サプリを中断せずにできる白髪対策もあります
「思い当たる点が多い」という場合には、一度美白サプリの飲用をおやすみして、髪の具合をチェックするようにしてみましょう。
また美容クリニック等で処方されたサプリメント・お薬を飲まれている方の場合は、担当されている医師にまで相談をしてみてください。
なお「L-システイン」の美白作用による白髪の増加は、ビオチン(ビタミンB7)等をあわせて摂取することで改善されるケースも見られています。
しかし必ずしも全ての人で改善が見られているわけではありません。
髪の状態によってはサプリ・薬品等による体の内側からの美白対策が合っていない可能性も考えられます。
「美白対策と白髪対策の両立をしたい」という場合には、自己判断でサプリ等の飲用を続けるよりも美容クリニック等の専門医に相談をした方が安心です。
おわりに~まずチェックの多かった原因から対策を
近年では、20代~30代の若年層でも白髪に悩む人が増えています。
この理由にも、前述した「食生活の乱れ」や「生活リズムの乱れ」、そして現代日本社会とは切っても切れない関係にある「ストレス」が大きな要素として挙げられているようです。
白髪を目立たなくさせるための白髪トリートメントや白髪染め等を使うことは、「白髪があるというストレスを緩和する」という意味では決して悪いことではありません。
しかし「白髪ができる→染める」という対症療法的な対策を続けていくだけでは、根本的な白髪の改善や白髪増加の予防をすることは難しくなってしまいます。
白髪が生えてきにくいようにする・白髪を増やさないようにするためには、自分の生活習慣を振り返り、「健康な髪を作る環境」を体の内側から整えてあげることが大切です。
セルフチェックリストを行ってみて「YES」の項目が多い箇所から、重点的に生活習慣の改善を行ってみましょう!