永久脱毛とは?料金の相場は?よくある質問Q&A
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せっかくサロンやクリニックで脱毛するなら、ずっとムダ毛が生えてこない永久脱毛の方がいいですよね。でもどういう脱毛方法をすれば永久脱毛になるのか、そもそも永久脱毛にはどれくらいの料金がかかるのか...
初めて脱毛する人にはもちろん、脱毛経験があっても「正解がよくわからない」という人は多いのではないでしょうか?
脱毛をしてから「思っていたのと違った!」と後悔しないように、永久脱毛について正しい知識を知っておきましょう。ここでは永久脱毛の定義や方法、料金、デメリットや注意点等について、Q&A方式でわかりやすく解説をしていきます。
1.永久脱毛とは?絶対に永久に毛が生えない?
永久脱毛とは、長期的に高い減毛率の脱毛効果が得られる脱毛法のことを言います。「永久」と言っても死ぬまで絶対に毛が二度と生えてこない!と約束がされている、という意味ではありません。
ただ、現在の日本で「永久脱毛」とされる脱毛法では、10~20年以上等、一定期間以上の脱毛効果は得られるとされています。
永久脱毛の2つの定義
そもそも日本の法律では「永久脱毛」についての細かな定義が定められていません。
そのため日本の脱毛業界では、アメリカ合衆国の米国電気脱毛教会および食品医薬品局(FDA)の永久脱毛の定義を使っています。その2つの定義を見てみましょう。
最終脱毛後の再成率20%以下
永久脱毛(Permanent Hair Removal)の定義のまずひとつ目が「脱毛の施術を最後に行ってから、1ヶ月後のムダ毛の再成率が20%を下回ること」というものです。
つまり「永久脱毛を行えばムダ毛は1本も生えなくなる」というわけではなく、ある程度の毛は再生してくる可能性が考えられます。
3回施術後の減毛率が2/3以上
永久脱毛の2つ目の定義が「3回施術を行ってから、半年経過後のムダ毛の減毛率が67%以上である」というものです。カンタンに言うと、3回脱毛して全体の3分の2の毛が生えなくなっていれば「永久脱毛」と言っても問題ないのです。
3分の2だと、だいぶムダ毛が残ってしまうのでは?と心配になる人もいることでしょう。ただ日本の脱毛施術の場合、より徹底した脱毛結果を求めるので、施術を3回で終わらせるということは、ほぼありません。
5回、6回と脱毛施術を重ねることで、よりムダ毛の減毛率を挙げて、ムダ毛の無いツルツルの肌に近づけていくことができます。
長期的な保証データが無い
「永久脱毛について、なんで『永久』を保証してくれないんだろう?」と不思議に思う人も居るかもしれませんね。これは最新型の永久脱毛になってからの歴史がまだ浅いためです。
アメリカでの永久脱毛法が始まったのは1890年代、約130年前頃とされています。ただしこの頃は今よりも機器も古いものですし、脱毛効果も安定していませんでした。現在行われているような永久脱毛法の最新鋭のスタイルが確立したのは、1970年代頃に入ってからです。
さらに日本で永久脱毛法が一般的になったのは1990年代頃から。つまり日本での永久脱毛法の歴史は長くて30年程度しかないということになります。
その頃に永久脱毛をして現在もムダ毛なしのツルツル!という女性はたくさん居ますが「これからもずっと、施術を受けた人全員が何十年もツルツルなのか?」というデータは取れていないのです。
2.永久脱毛できる脱毛方法は?
永久脱毛ができる脱毛方法としては一般的に次の脱毛方法が挙げられます。
- ニードル脱毛
- 美容電気脱毛(電気分解法・ブレンド法)
- 医療レーザー脱毛
なお脱毛サロンで行われる「フラッシュ脱毛(一般的な光脱毛)」は、永久脱毛には入りません。
ニードル脱毛(絶縁針脱毛)とは
ニードル脱毛(絶縁針脱毛)とは、医療機関(病院やクリニック)のみで行える絶縁針を使った脱毛法です。「絶縁針」は針の先端以外を絶縁体(電気を通さない物体)で包んだとても細い針のことを言います。
ニードル脱毛ではこの絶縁針を静かに挿し込んで、ムダ毛の元である毛根部に電気を通し、毛根(毛乳頭)を破壊します。絶縁体部分には電気(熱)が通らない仕組みであり、毛根部だけをピンポイントで熱処理可能です。
美容電気脱毛とは
美容電気脱毛は、先端の丸い電極を毛穴に挿し込んで、弱い電流を流して毛穴に働きかけていく脱毛法です。
仕組みとしてはクリニックで行うニードル脱毛にとてもよく似ていますが、こちらはエステサロン・脱毛サロン等で施術が可能となっています。
永久脱毛効果がある美容電気脱毛には、電解法(電気分解法)とブレンド法があります。
電気分解法
微弱な直流電流を流して体液を電気分解し、毛穴の中に水酸化ナトリウム液を作り出して組織を破壊する方法です。
ブレンド法
高周波電流を流して毛穴の組織(ケラチン)を熱で硬め、細胞を破壊する「高周波法」という方式と、上の電気分解法を組み合わせた方式です。
高周波法のみだと処理時間が早くなるのですがムダ毛の再生率が高くなるため、再生しやすい箇所に電気分解法を用い、再生率を下げる仕組みになっています。
医療レーザー脱毛とは
医療レーザー脱毛とは、医療機関(病院やクリニック)で行える特殊な高周波レーザーを用いた脱毛法です。レーザー光線の種類によって、さらに次の3つの種類に分類できます。
- アレキサンドライトレーザー脱毛
- ダイオードレーザー脱毛
- YAGレーザー脱毛
アレキサンドライトレーザー脱毛
ムダ毛の持つ黒い色素(メラニン色素)に働きかける光線を肌に当てて、毛母細胞を熱破壊させる脱毛法です。
脱毛サロンで行われる「フラッシュ脱毛(IPL脱毛)」に仕組みが近いですが、より高周波で強く毛乳頭に働きかけることができます。
ダイオードレーザー脱毛
半導体による近赤外線レーザー光線を肌にあて、ムダ毛の元だる毛乳頭に働きかける脱毛方法です。
毛乳頭を高熱で破壊する「熱破壊式」と、低温をじっくりと当てていく「蓄熱式」の2種類にさらに分類できます。
YAGレーザー脱毛(ヤグレーザー脱毛)
アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーよりも波長の長いレーザー光線を当てる脱毛方式です。
肌表面に近い組織だけでなく、皮下組織にまで光線を届けることができます。
「永久保証制度=永久脱毛」ではない
脱毛サロンの「永久保証制度」や「永久保証プラン」を見て、「このサロンは永久脱毛の方式なんだ」と考える人も多いようです。しかしこれは大きな誤解と言えます。
永久保証制度や永久保証プランは、「万一ムダ毛が再生した場合に何度でも照射ができる」「半永久的に照射し放題」という意味での保証制度のひとつです。多くの場合、ニードル脱毛や美容電気脱毛ではなく、フラッシュ脱毛のお店で採用される制度となっています。
一見するとオトクで安心な制度ではありますが「脱毛効果が永久というほどに長期保証されている」「永久脱毛である」というわけではありません。よく注意しましょう。
3.永久脱毛の料金は?相場はいくら?
永久脱毛にかかる料金の相場
ニードル脱毛 |
1本300円~500円 |
美容電気脱毛 |
1本250円~400円 |
レーザー |
ワキ1回あたり 3,000円~4,000円前後 |
1回あたりの料金相場で考えると、ニードル脱毛が最も高く、医療レーザー脱毛が最も安い料金で脱毛ができます。
ニードル脱毛の料金相場
ニードル脱毛の場合、料金制度は「ムダ毛1本あたりいくら」という本数制度がほとんどです。これはニードル脱毛が看護師による手作業で、1本1本処理していく脱毛法であるためと言えます。
※
施設によっては時間制度を取るところもあります。
【ニードル脱毛の永久脱毛 料金の相場】
では、クリニックで1本処理料金300円の場合、トータルでいくらかかるかを計算し、そのあと一つ一つの項目を説明します。(※ 下記の料金は目安であり、施設によって異なります)
ワキ両方のムダ毛が 100本の場合 |
300円×100=30,000円 |
麻酔代(1回) |
2,000円 |
1回の合計 |
32,000円 |
他に初回料金として次のような費用がかかる場合があります。
絶縁針代(初回のみ) |
4,000円 |
健康診断・採血検査代(初回のみ) |
4,000円 |
保険は不適用・全額自費
脱毛は医療行為ですが疾患(病気)を治すための行為ではなく「美容目的」なので、ニードル脱毛では各種保険は適用されません。医療機関(クリニックや病院)で脱毛をする場合でも、料金は全額自己負担となります。
専用の針代が必要
永久脱毛である「ニードル脱毛」に使用する絶縁針には、顧客の一人一人に専用のものが使われます。感染症等を防ぐため、針の使い回しをすることができないのです。
そのため、ニードル脱毛での初回利用時には、専用の針の購入費(平均4,000円~5,000円・税抜)が必要となります。
ムダ毛が多い=料金は高くなる
人間のムダ毛の量には個人差があります。例えばワキのムダ毛が両方合わせて(見える範囲で)100本という人もいれば、ムダ毛の密度や生えている範囲等によっては倍の200本生えているという人も居ることでしょう。
ニードル脱毛・美容電気脱毛の場合、ムダ毛の量が多ければ多い方が比例して料金は高くなります。
料金体型が本数制(本数あたりで料金を計算)はもちろんですが、時間制の場合も「部位全部」の施術をするのであれば施術時間が長くなります。脱毛料金が上がるのは同じです。
美容電気脱毛の料金相場
美容電気脱毛もニードル脱毛と同じで「1本の処理費用いくら」の「本数制」が多いですが、脱毛サロンによっては「10分いくら」の「時間制」を設けているところもあります。
【美容電気脱毛の永久脱毛 料金の相場】
- 1本あたり 250円~400円(本数制の場合)
- 1時間あたり 19,000円~22,000円(時間制の場合)
時間制では技術力が重要!
美容電気脱毛で1分あたりに処理ができる本数は2本~8本と、エステティシャンの技術力によって大きく変わります。
上手にたくさん処理ができるスタッフであれば60分で300本~400本近い処理ができるのに、下手な人だと150本程度しかできない、ということもあるのです。
そのため時間制の脱毛サロンを選ぶ場合、事前にクチコミ等をよく確認しておくことをおすすめします。
割引キャンペーンは無い?
脱毛サロンでは、初回の料金が大幅割引になる「おためしキャンペーン」や、季節ごとの割引キャンペーン、学割等を行っているところも多いですよね。
しかしこれらのキャンペーンが適用されるのは、多くの場合「フラッシュ脱毛(光脱毛)」です。永久脱毛である美容電気脱毛の場合、キャンペーン制度や割引制度はほとんどありません。
医療レーザー脱毛の料金相場
医療レーザー脱毛の場合、料金は「部位ごとの回数制」または「全身脱毛プラン」となっていることが多いです。
【医療レーザーの永久脱毛の料金相場】
部位 |
1回 |
6回 |
ワキ |
3,000円~4,000円 |
15,000円~25,000円 |
全身(顔・VIOなし) |
40,000円~45,000円 |
200,000円~250,000円 |
全身(顔・VIOあり) |
60,000円~80,000円 |
300,000円~400,000円 |
回数割引・セットプランがある
医療レーザー脱毛の場合、「5回プラン」「6回プラン」等の回数プランが既に用意されており、先払いや分割払い等を契約することで1回あたりの料金が割引になります。割引制度が充実しているクリニックの場合、相場の10%~15%程度安い料金で永久脱毛を受けられることもあります。
麻酔代・診察代が発生する
痛みを軽減する麻酔(麻酔クリームや笑気ガス麻酔)を利用する場合、1回あたり平均2,000円~3,000円の麻酔代が別途かかります。またクリニックによっては、1回毎の診察代や検査代等が発生する場合もあります。
4.ニードル・美容電気脱毛・医療レーザーのどれが良い?
永久脱毛法である「ニードル脱毛」「美容電気脱毛」「医療レーザー脱毛」にはそれぞれ違う特徴があるため、一概に「これが一番!」とは言い切れません。
それぞれのメリット・デメリットを知った上で、毛質や肌質、ムダ毛の量、かけられる費用等を考えながらベストな方法を選ぶのが一番です。
ニードル脱毛の良い点・悪い点
まずは美容クリニックや美容外科等で受けられる「ニードル脱毛」の良い点・悪い点を見ていきましょう。
ニードル脱毛のメリット
ニードル脱毛の優れた
- 永久脱毛効果と技術力が安定している
- 麻酔が受けられる
- 毛が生えている場所のデザインOK
- 少ない回数で永久脱毛が完了する
永久脱毛効果と技術力が安定している
ニードル脱毛が行えるのは、医師・看護師等の国家資格である医療技術者のみです。脱毛の技術水準は高いものが期待できます。
また絶縁針を使った毛乳頭の電気破壊は最も威力が強いものであり、3種類の永久脱毛法の中で最もムダ毛の再生率は低い傾向が見られます。
麻酔が受けられる
医療機関であるクリニックでは、医療行為である「麻酔」を行うことができます。使える麻酔は施設により差がありますが、塗るタイプの「麻酔クリーム」や精神的な不安を抑える「笑気ガス」、部位全体に対する「局所麻酔」等、種類は様々です。
毛が生えている場所のデザインOK
ニードル脱毛は毛の1本1本を細かく処理していくので、「毛が生えている部分」と「生えていない部分」の繊細なデザインをすることが可能です。
【デザインできる部位の例】
より細かく自然な脱毛とするため、医療レーザーやフラッシュでの脱毛後にニードルで仕上げをする人も居ます。
少ない回数で永久脱毛が完了する
人間の体には「毛周期」があり、毛穴の1/3程度は休んでいる状態なので、脱毛しても一気にすべての毛穴の働きを止められるわけではありません。それでもニードル脱毛は、表に生えているムダ毛の毛乳頭に対して高い確率で破壊作用を及ぼすことができます。
ニードル脱毛の場合の永久脱毛完了までの回数は部位毎に、3回~4回となっています。一刻も早く脱毛を完了させたい場合には助かるポイントです。
ニードル脱毛のデメリット
ニードル脱毛のイマイチな点
- 永久脱毛料金が高い
- 施術時間が長い
- 脱毛できる施設が少ない
永久脱毛料金が高い
既に解説したとおり、ニードル脱毛の永久脱毛料金はかなりの高額になります。ワキの脱毛だけでも10万円前後、全身脱毛の場合だと100万円以上の料金が必要になります。
特に「広範囲の部位」「ムダ毛が多い部位」の場合には、永久脱毛の料金が高くなりがちです。
施術時間が長い
ニードル脱毛は1本あたりにかかる施術時間がもっとも長い脱毛方法です。
特に背中や腿等の広い範囲、顔等の凹凸の多い場所の施術等では、施術に長時間がかかります。全身脱毛の場合等だと、1回あたりの通院で半日以上が潰れてしまうことも珍しくはありません。
脱毛できる施設が少ない
近年は医療脱毛業界でも「医療レーザー脱毛」が主力となっており、医療ニードル脱毛を行う医療施設は年々少なくなっています。大手チェーン型の美容クリニックでも、ニードル脱毛のメニューを削除するところが増えました。
東京・大阪等の大都市部であれば選択肢はそれなりにありますが、お住いの地域によっては永久脱毛を受けるために遠方まで足を伸ばす必要が出てきます。
【こんな人にはニードル脱毛がオススメ】
- 細かい範囲を脱毛したい
- フラッシュ脱毛やレーザーでもムダ毛が再生する
- アレルギーが不安
- 硬毛化や埋もれ毛の処理をしたい
- 脱毛コストや通院費が高くてもOK
美容電気脱毛の良い点・悪い点
次に脱毛サロンで受けられる美容電気脱毛の良い点・悪い点を見ていきます。
美容電気脱毛のメリット
美容電気脱毛の優れた点
- 色の薄い毛・細い毛にも効果が出る
- 肌の色に左右されない
- ニードルより安い
色の薄い毛・細い毛にも効果が出る
美容電気脱毛では、フラッシュ脱毛等のようにメラニン色素(黒い色素)の多さ・少なさが効果に影響を及ぼすことがありません。金髪に近い色の薄い体毛や、細い産毛等でも一定の脱毛効果を得ることができます。
肌の色に左右されない
美容電気脱毛では、肌の色の黒さやホクロの多さ等に関わらず永久脱毛を受けることができます。例えば次のような肌にも施術が可能です。
- 色黒肌
- アザ部分のムダ毛
- ホクロに生えているムダ毛
- タトゥー部分のムダ毛 等
ニードルより安い
美容電気脱毛(電解法)とニードル脱毛は仕組みがとても似ていますが、料金は美容電気脱毛の方が安めです。
美容電気脱毛のデメリット
美容電気脱毛のデメリット
- 痛みがとても強い
- 肌トラブルの恐れがある
- 1回の処理範囲が狭い
痛みがとても強い
美容電気脱毛では、電極を毛穴に挿し込む時の痛みと、電気を流す時の熱および強い刺激があります。ニードル脱毛も痛みの発生はあるのですが、美容電気脱毛の方が電気を流す時間が長く、さらに麻酔処理等も行うことができません。
そのため3種類の永久脱毛方法の中では、痛み・刺激が最も強い脱毛方法と言えます。特に顔やVIO等、皮膚が薄い場所や粘膜が近いデリケートな場所だと痛みは強くなりやすいです。
肌トラブルの恐れがある
脱毛サロンでの美容電気脱毛には、熱による「やけど」のリスクや、電極を挿し込むことによる感染症等のリスクが潜んでいます。
特に一部の激安サロン等の場合、消毒等の対応がキチンと行われておらず、甚大な肌トラブルに発展するケースが厚生労働省や消費者庁等にも報告されています。
永久脱毛の料金面だけでなく、衛生面や安全性等も考慮して脱毛サロンを選ぶことが大切です。
1回の処理範囲が狭い
美容電気脱毛を行うサロンでは、「1回300本まで」「1回90分まで」等、施術できる本数や時間に制限をかけているところも多いです。そのため、1回の来店で処理できる範囲はあまり広くありません。
広い範囲の脱毛や全身脱毛を行いたい場合、何度もサロンに行って処理をしてもらう必要が出てきます。サロンに通う時間が少ない人・忙しい人には不向きかもしれません。
【こんな人には美容電気脱毛がオススメ】
- 白髪部分だけを脱毛したい
- 乳輪周り等のムダ毛だけ処理したい
- 痛みに比較的強い方だと思う
- 肌は丈夫な方だと思う
- 頻繁にサロンに通える
医療レーザー脱毛の良い点・悪い点
最後に医療レーザー脱毛の良いところ・悪いところを見ていきましょう。
医療レーザー脱毛のメリット
医療レーザー脱毛の優れた点
- 広い範囲もスピーディに脱毛できる
- 剛毛・ムダ毛が多いほど効果が出やすい
- 痛み・刺激の少ない方式を選べる
広い範囲もスピーディに脱毛できる
医療レーザー脱毛は、永久脱毛の3つの種類の中でもっとも早いスピードで脱毛処理を行える脱毛法です。ムダ毛1本1本を手作業するのではなく連射式でレーザー照射していくため、短い時間でも広範囲の脱毛ができます。
レーザー脱毛の施術時間は、ワキであれば1回10分程度。全身脱毛の場合、顔・VIO無しなら1回90分~120分程度で終了します。
ただしVIO・顔を含む脱毛をしたい場合には、さらに30分程度は施術時間をプラスして考えておいた方が良いでしょう。
剛毛・ムダ毛が多いほど効果が出やすい
一般的な方式であるアレキサンドライトレーザー方式の場合、「ムダ毛が太くて剛毛である」「ムダ毛の量がとても多い」という人ほど、メラニン色素がレーザーにしっかりと反応して毛乳頭を破壊します。
そのため剛毛の人は、特に脱毛効果を実感しやすい傾向があります。
痛み・刺激の少ない方式を選べる
医療レーザー脱毛では、肌の状態等に合わせてレーザーの出力レベルを切り替えることもできます。また、肌刺激が少ない「蓄熱式」等の場合、アトピー肌・敏感肌の人も施術可能であるとするクリニック施設もあるほどに作用が穏やかです。
医療レーザー脱毛のデメリット
医療レーザー脱毛のデメリット
- 黒い肌だと脱毛できないことも
- 産毛に効果が出にくい
- ムダ毛の再生率がやや高い?
黒い肌だと脱毛できないことも
メラニン色素に反応するタイプの医療レーザー脱毛(アレキサンドライトレーザー方式等)の場合、日に焼けた黒い肌だと肌全体が反応して「やけど」となる可能性が高いため、レーザー照射を行うことができません。
日焼け肌の人、地黒の人だと、医療レーザー脱毛が受けられなかったり、受けられる方式や部位が限定されてしまうことがあります。
産毛に効果が出にくい
メラニン色素に反応するタイプの医療レーザー脱毛(アレキサンドライトレーザー方式等)の場合、色が薄い体毛や、細い産毛等に対してなかなかレーザーが反応せず、照射をしても永久脱毛効果が得にくいことがあります。
ムダ毛の再生率がやや高い?
医療レーザー脱毛で痛みの軽減のために出力を下げたり、刺激の弱い方式を取ると、それだけ毛乳頭の破壊効果は下がることになります。
痛みが強い代わりに直接的に毛乳頭を破壊して一定の効果を得るニードル脱毛・美容電気脱毛に比べて、医療レーザー脱毛は方式や出力レベル等によって、ムダ毛の再生率がやや高くなる可能性が考えられます。
【こんな人には医療レーザー脱毛がオススメ】
- 全身脱毛や広い範囲の脱毛をしたい
- 初めての脱毛で自分の毛質がよくわからない
- ムダ毛が濃く太い方だと思う
- 痛みや刺激に弱い
- 肌が弱い方だと思う
5.永久脱毛する時に注意することは?
永久脱毛は脱毛効果がキチンと得られる分、施術後に肌に強く作用します。施術を受ける前後は肌の管理をしっかり行って、肌トラブルをできるだけ避けることが重要です。
またヒゲやVIO脱毛等の部位脱毛の場合、今後も長くその形とお付き合いすることにを想定して、後悔の無いデザインを決めましょう。
永久脱毛・施術前の注意点
生理中・生理前後は脱毛NG
生理中や生理前後はホルモンバランスが崩れるため、通常よりも肌の状態が不安定になりやすいです。いつもなら問題の無いレーザーの照射や電極の挿し込みが、大きな肌トラブルとなる恐れがあります。
生理周期はアプリ等を使って把握し、生理中・生理前後には施術の予約を入れないようにしましょう。また万一周期がずれて生理が来てしまった場合には、できるだけ早くキャンセル手続きを行いましょう。
施術前には運動を避ける
特に医療レーザー脱毛を受ける場合、施術の前日・当日は運動を避けておいた方が良いです。ジムやジョギング、ウォーキング等の運動は避け、なるべく静かに過ごします。
施術前には飲酒をしない
体にアルコールが残っていると、普段よりも血行がよくなり、ニードル脱毛や医療レーザーによる皮膚刺激ややけど・赤み等の肌トラブルが起きやすくなります。施術前後は飲酒を控えましょう。
ムダ毛の自己処理をしない
ニードル脱毛や美容電気脱毛の場合、ムダ毛の長さが3~4mm以上無いと脱毛処理をすることができません。カミソリ等での頻繁な自己処理は控え、施術10日前からはムダ毛を伸ばすようにします。
永久脱毛・施術後の注意点
日焼けは絶対にNG
ニードル脱毛や美容電気脱毛では、施術後に毛穴がポツポツと赤くなります。この赤さが治まるまで(10日~3週間前後、個人差あり)は絶対に日焼けはNGです。色素沈着等のトラブルになる恐れがあります。
医療レーザ脱毛の場合も、肌が乾燥して弱くなっている状態なので、日焼けは絶対に避けましょう。
保湿・スキンケアをていねいに!
ニードル脱毛・美容電気脱毛では、最短で2ヶ月位の間隔で次の施術を受けることができます。しかし肌にダメージが残った状態で同じ部位に施術を行うと、前回は大丈夫だった箇所でも肌トラブルが起きてしまう可能性があります。
施術後にはいつもより保湿をていねいに行い、ダメージを受けた肌をいたわりましょう。また少しでも肌に違和感を覚える場合にはすみやかにクリニックの医師または皮膚科医に相談し、抗炎症薬等での対処をしてもらいましょう。
永久脱毛・デザイン面の注意点
VIOの無毛脱毛は異性に不評?
VIO脱毛(ハイジニーナ脱毛)を永久脱毛する場合、お手入れのラクさを追求して「無毛」にする人も居ます。ただ異性からは「完全無毛」は不評である点には注意した方が良さそうです
「VIOラインが無毛=遊んでいる」など誤ったイメージを持っている人が日本では少なくないことは、残念ですが意識に入れておくべきと言えます。
ちなみに現在VIOの永久脱毛を行うサロンやクリニックでは、無毛にする率は40%程度というところだとか。OラインやIライン後部等は無毛にして、Vライン等をデザインして少量残すという事例が増えているようです。
VIO(ハイジニーナ脱毛)「無毛」にするかどうかは、現在や将来のパートナーに相談をしておいた方が良いかもしれませんね。
ヒゲの永久脱毛で後悔?
ヒゲの永久脱毛の場合、「完全ヒゲなしツルツル」にしたところ、40代~50代になってから後悔をする事例が見られます。クチコミの中で特に多いのが「ヒゲが完全に無いと童顔のままで、大人っぽいイメージになれない」というものです。
永久脱毛をすると、後からヒゲを生やすことができません。もし現在が「ヒゲが多くて困る」ということであれば、「ヒゲを減らす」「頬等の目立つ毛を取って、顎などは整える」といったデザイン脱毛をすることも可能です。サロンやクリニックに相談してみましょう。
おわりに
永久脱毛の料金は、一般的な光脱毛等に比べると高いと言わざるをえません。またニードル脱毛や美容電気脱毛等の脱毛方式では、痛みや刺激等のデメリットもあります。
その代わり、自分に合った脱毛法を進めていけば、短い期間でしっかりとしたツルツル肌を手に入れることができるのです。
そのため永久脱毛のクリニックやサロンを決める時には、「家から近いから」等で安易に選択をしないことが大切と言えます。店舗や施設によっては、ほんの少量の脱毛からでも受け付けてくれるところもあります。公式サイト等で制度をよくチェックして比較し、十分に吟味してから決めましょう!