家庭用レーザー脱毛器(トリア等)の正しい使用方法、メリット・デメリットを徹底解説!
家庭用レーザー脱毛器(トリア等)は、自宅で気軽に本格的な脱毛ができるので「マイペースに脱毛したい人」におすすめな商品です。
しかし「思っていたより脱毛が大変」という口コミも見られ、その評価については人によってかなりの個人差があるようです。
ここでは『TRIA(トリア)』をなど家庭用レーザー脱毛器の使い方やメリット・デメリット等をふまえながら詳しく解説していきます。
家庭用レーザー脱毛器(トリア等)は、自宅で気軽に本格的な脱毛ができるので「マイペースに脱毛したい人」におすすめな商品です。
しかし「思っていたより脱毛が大変」という口コミも見られ、その評価については人によってかなりの個人差があるようです。
ここでは『TRIA(トリア)』をなど家庭用レーザー脱毛器の使い方やメリット・デメリット等をふまえながら詳しく解説していきます。
「レーザー脱毛」とは、レーザー光線によるメラニン色素への反応を利用して脱毛する方法のこと。
日本ではクリニックで医師が行う医療レーザー脱毛が主流ですが、現在では家庭で使えるレーザー脱毛器も登場し、その効果は多くの人からの注目を集めました。特に2005年に発売された『トリア(旧i-epi)』は爆発的なヒット商品となっています。
家庭用レーザー脱毛器の使用手順
レーザー脱毛を行う前々日(2日前)までに電気シェーバーで剃毛を行い、ムダ毛を短くしておきます。
充電タイプの脱毛器の場合、当日にムダ毛処理を行う前に充電を開始します。製品によって異なりますが、充電時間が2時間~6時間かかることもありますので、必ず事前に充電時間・充電状態を確認しておきましょう。
レーザー脱毛を行った直後には、石鹸等を使った洗浄を行うことができなくなります。事前にシャワーで体をキレイに洗っておきましょう。
脱毛する箇所にホクロやシミがある場合には、医療用マスキングテープ(傷テープ)や絆創膏等で保護をしておきます。
脱毛による痛みを軽減するために、肌を冷やします。保冷剤をガーゼでくるんだものなどを使うのが一般的です。広い範囲で保冷剤では間に合わない場合には、氷水に浸して固く絞ったタオルを使ってもOK。
ポイント!
クーリングは脱毛中にも適宜行いますから、保冷剤(もしくは冷やしたタオル)は多めに用意しておきましょう。脱毛器の電源を入れて照射レベルを調整し、照射を開始します。照射をする際には、製品を肌にピッタリと添わせておくことが大切です。
広い範囲を脱毛する場合、脱毛ムラを防ぐために、照射した箇所に医療用マスキングテープや薄い色の眉墨(アイブロウ)などで目印をしておきます。
所定の範囲の脱毛が終了したら、再度保冷剤で肌を冷やします。火照っている場合が多いので、しっかりと肌を休めましょう。
脱毛した直後の肌は、刺激を受けてデリケートになっています。アルコールやメントール等の刺激剤が入っていない化粧水やジェル等を使って、丁寧に肌に水分・油分を補給しましょう。
『トリア』の場合には専用の生薬配合アフターケアジェル『トリア・スージングジェル』も販売されています。
ムダ毛が伸びたままでの脱毛はNG!
レーザー光線はメラニン色素(毛の黒い部分)に強く反応します。ムダ毛が長い状態のままだと、毛根部(発毛部分)まできちんとレーザーが届かず、脱毛効果が落ちてしまうことがあるのです。
この長さが必要
レーザー脱毛時のムダ毛の長さは1mmが理想的とされています。お手入れをしていない状態のムダ毛は、事前に必ず一度剃り、少し伸ばしておきましょう。
事前シェービングは電気シェーバーを使用する
事前のシェービングにカミソリを使用すると、肌に直接的に刃を当てることから、目に見えない細かな傷が肌に付きやすくなります。
これらの傷が肌に残った状態でレーザー脱毛を行うと、肌トラブルの原因になってしまうことも。事前のシェービングには、直接的に刃が肌に当たらない「電気シェーバー」を使用しましょう。
当日のシェービングはNG!
いくら刺激が少なめである電気シェーバーでも、摩擦や熱によって肌は多少なりとも刺激を受けます。シェービングを行ってから脱毛するまでには、48時間以上の間隔をあけておくのが理想的です。事前のシェービングはレーザー脱毛処理を行う前々日までに済ませておきます。
ホクロ・シミはしっかり保護する
メラニン色素に反応するレーザー光線は、体毛の黒い色素だけでなく、ホクロやシミ等の黒さにも強く反応してしまいます。肌トラブルを防ぐために、ホクロやシミは傷テープや絆創膏を小さく切って、きちんと保護しておきましょう。
脱毛前・脱毛後の日焼けは禁止
肌を日に焼いた場合には皮膚細胞内のメラニン色素が増えるため、レーザー脱毛による刺激が著しく大きくなります。
4週間前までに日焼けをした場合、レーザー脱毛は行なえません。またレーザー脱毛を行ってから少なくとも2週間は陽に当たるのを避け、長そで・帽子・UVカット製品等でUV対策を行ってください。
必ず「テスト照射」を行う
テスト照射のポイント
肌質・体質によっては、レーザー照射で炎症等の肌トラブルが起こる可能性があります。本格的に脱毛をスタートする前に、まず最低出力(出力レベル1)で3センチ四方程度の脱毛を行い、48時間~72時間以上は肌の様子を確認するようにしましょう。また出力レベルを上げる場合にもテスト照射を行ってからスタートした方が安心です。
肌が不安定な時には脱毛NG
以下のような時には肌の状態が不安定となっているため、通常はレーザー脱毛の刺激に耐えられる肌でも肌トラブルとなる可能性があります。
こんな時はレーザー脱毛NG
また何らかの病気で医師にかかっている場合には、レーザー脱毛の使用が問題無いか医師に確認をしておきましょう。
家庭用レーザー脱毛器の多くは、充電して使用をするタイプ。そのため1回の充電で脱毛ができる時間が限られているので、使用可能な時間はよくチェックしておきましょう。
ワキ・指等の小範囲であれば15分でもOKですが、ヒザ下・ヒザ上・背中といった広範囲の脱毛を行うのであれば、使用可能な時間が長めの製品を選んだ方が良いでしょう。
デリケートな場所であるビキニラインや顔の脱毛を行いたい場合、パワー出力が細かに設定できるものであった方が安心です。また痛みに応じたレベル調整を行う場合でも、出力が細かく設定できた方が良いでしょう。
前述の『トリア4x』では照射レベルを5段階に調整できますが、『トリア プレシジョン』の場合には3段階となっています。
「できるだけ手間をかけずに早く脱毛したい」という人は、照射範囲が広いフラッシュ脱毛と、効果の高いレーザー脱毛を切り替えられる製品を選ぶと良いでしょう。
本体重量が軽めのコンパクトタイプなら、ワキやうなじといった体の上の部分の脱毛も手軽に行なえます。
万一レーザー脱毛が肌に合わなかったことを考えると、返品保証が付いている方が安心ですね。『トリア』の場合にはメーカー直販した場合に30日間の返品保証が付いています。故障・初期不良以外の自己理由による返金も受け付けてくれるので、「レーザー脱毛、やったことが無いからちょっと不安」という人にも向いています。
レーザー脱毛ではムダ毛の根元である毛幹部に向けてピンポイントで照射を行うため、タンパク質の変化作用が早く起こり、脱毛効果が早めに感じられる傾向にあります。
毛質・毛の密集度によっても効果実感の速度に違いはありますが、2~3週間おきの照射を2回程度行うことで効果を感じられる人も多いようです。
レーザー光線はムダ毛の根元のメラニン色素に向かって照射を行うため、周辺の肌に対する影響が少ないとされています。
人気製品である『トリア』では、製品保証期間を2年に延長した対応を行っています。そのためメーカーからの直販・直営ストアからの購入を行えば、万一の故障やバッテリーの交換といった機器トラブルでも2年以内なら無料での対応を行ってくれます。
レーザー脱毛ではメラニン色素への反応(熱処理)によって毛乳頭のタンパク質を変性させ、毛の再生力を弱らせていきます。より正確に毛乳頭へと作用できる分、痛みや刺激が強いのが最大のデメリットです。
特にムダ毛がしっかりとしている初期の段階では、痛みがかなり強くなります。また出力レベルを上げるほどに効果が早く確実となる分、刺激が大きくなるのです。中にはレベル1の最低出力でも痛みに耐えられない人もいます。
痛みを軽減するには?
痛みを軽減するにはしっかりとしたクーリング(肌の冷却)を行う工程が必要です。クリニックで行う医療レーザー脱毛であれば、プロの看護師さん等が丁寧なプレケアを行ってくれますし、脱毛中にも適切に肌を冷やしながら処理を行ってくれます。しかし自己処理の場合プレケアが不足してしまう人が多いようです。この点も痛みが強くなることに影響をしています。
レーザー脱毛の第二の大きなデメリットが、照射範囲の狭さです。『トリア』の場合、照射範囲は約1cm2。1センチ角の照射を1秒~2秒ごとに行っていくのですから、広い範囲を脱毛するにはかなりの時間がかかります。
充電タイプが主流となるレーザー脱毛器の場合、1回のフル充電で使用できる時間は15分~約30分。照射回数にすると、30分でできる照射はおおよそ600回です。この回数でできる範囲というと、ヒザ下であれば片足分ということになります。
粘膜ギリギリの場所であるIライン・Oラインには、家庭用レーザー脱毛器での照射ができません。VIO脱毛(ハイジニーナ脱毛)のうち、家庭用レーザーが処理できるのはVライン(ビキニライン)と、Iラインの「ショーツからはみ出る範囲」のみとなります。つまりツルツル仕上げやIラインを薄くする処理ができないのです。
製品によってフェイス脱毛の対応範囲は異なりますが、多くの家庭用レーザー脱毛器が「顔の上部分」の脱毛をNGとしています。脱毛できない例を挙げると眉・目の周辺、頬骨周辺、そして鼻の穴です。顔脱毛を全面的に行いたいのであれば、エステでフラッシュ脱毛を行った方が良いでしょう。
レーザー脱毛器の場合、照射速度やレベル調整等の機能が整った高機能製品になるほど、本体が大きく重くなる傾向にあります。『トリア4x』の場合、本体重量は約584g。500mlペットボトルよりも重いわけです。非力な女性の場合、何分間も本体製品を持ち続けるのが疲れるという人もいます。
充電タイプが主流である家庭用レーザー脱毛器の場合、リチウムバッテリーが劣化しフル充電ができなくなる(使用時間が短くなる)ことは避けられません。これはレーザー脱毛器が悪いわけではなく、例えば携帯電話・スマホといった「充電して使う」という電気機器には共通した課題です。
返金保証や無料故障保証が充実した製品が多いのが家庭用レーザー脱毛器の良い点ですが、これらは全てメーカー直営ストアから購入した場合の話です。オークション等による中古品の購入、また直営ではない業者からの購入では、返金・無料修理といったサービスは受けられません。
例えばamazonや楽天といった大型ネットストアの中でも、直営販売品と、それ以外の割引商品が混在しているのが現状です。脱毛の初期費用を抑えようと割引品を無闇に買うと、後のバッテリー交換費用等が嵩む可能性も考えられます。
ずっと毛が生えてこない「永久脱毛」は、医師によってのみ処置が行える医療施術です。またクリニックが扱う業務用レーザー脱毛器と家庭用レーザー脱毛器では、出力パワー・照射レベルが異なります。いわゆる「レーザー脱毛(医療レーザー脱毛)」と同レベルの効果維持期間が確約されるものではないという点は理解しておきましょう。
『トリア』を始めとした家庭用レーザー脱毛器と、『ケノン』を始めとしたフラッシュ脱毛器(光脱毛器)とはどう違うのでしょうか?両者を比較してみました。
照射範囲 | 即効性 | 痛み | コスト | |
---|---|---|---|---|
家庭用レーザー脱毛器 | × | ○ | × | ○ |
家庭用フラッシュ脱毛器 | ○ | × | ○ | × |
販売当初はレーザーと同様に照射範囲が狭かった家庭用フラッシュ脱毛器ですが、新製品が出るごとに照射範囲は広くなっています。『ケノン』の照射範囲は最大9.25平方センチメートル(※)、『レイボーテグランデ』は最大12平方センチメートルです。つまり1回の照射で幅広い範囲を処理できるので、短い処理時間がで済みます。
対して家庭用レーザー脱毛器の場合、照射範囲は約1平方センチメートル。単純計算で『ケノン』で1回照射を行う範囲に、家庭用レーザー脱毛器は9回照射を行う必要があるのです。処理時間にかなりの差が生まれるのは当然とも言えるでしょう。※平方センチメートルは1cm×1cmの大きさです。
照射範囲が狭い分、根元の深い部分にまで照射できるのがレーザーの特長です。そのため家庭用レーザー脱毛器でも2回~3回程度の照射で脱毛効果が感じられる人が多い傾向にあります。
対して家庭用のフラッシュ脱毛器の場合にはひとつの部位に照射6回以上、場合によっては8回程度の照射が必要です。一刻も早く脱毛効果を感じたい人はレーザーの方が良いかもしれません。
レーザーでの照射とフラッシュでの照射を比較すると、レーザー照射の方が痛みが強い傾向があります。人によって痛みの感じ具合には差がありますが、痛み・熱さに弱いという人であればフラッシュ脱毛の方が比較的安心と言えます。
家庭用フラッシュ脱毛器は種類も多く、最近では1万円~2万円台という安価な製品も出回っています。ただパワー出力を考えると、6万円~10万円台の安定した製品を購入した方が安心です。またフラッシュ脱毛器では、規定の照射回数を越えると付属カートリッジを追加購入する必要があります。毛質の太い人、密集度が高い人の場合、カートリッジ代がかさむ可能性も考えられるでしょう。
対してレーザー脱毛器の場合、価格は3万台~5万台で、カートリッジ交換の必要はありません。ただしリチウムバッテリーが劣化した場合、保証期間を過ぎれば2万円以上をかけて有償修理ということになります。保証期間内に確実に脱毛を進められるのならレーザー脱毛がコスト安ですが、のんびり派さんの場合、思っていたより費用がかかる可能性も出てきますね。
なおエステでのフラッシュ脱毛の場合、ワキ脱毛(施術6回)の価格は平均4,000円台。またVIOライン全ての脱毛(施術6回)でも最安価格が4万円台にまで下がっています。範囲を決めた脱毛であれば、エステ脱毛が最もコスト安となる可能性も高いです。
フラッシュ脱毛で使われるIPL(インテルス・パルス・ライト)は元々肌のキメを整えるために開発された技術です。そのため『ケノン』『エピナード』等のフラッシュ脱毛器は、脱毛以外に肌のお手入れを行う美顔器としても使用できます。脱毛が終了した後にもムダなく使いたい...という場合にはフラッシュ脱毛器の方が良いかもしれません。
共通する難点
フラッシュ脱毛器でもレーザー脱毛器でも「VIOライン」のうち「IラインとOライン(粘膜付近)」の脱毛が行えないのは同じです。また自分での処理は腕が届く範囲という制限があるため、首の裏(うなじ)、背中と言った体の背面処理をキレイに行うのはどうしても難しくなってしまいます。
更に取扱者が脱毛処理に慣れないと「照射ムラ(照射できていない箇所・ズレ)」ができるのも、ほぼ同じと言えます。
「全身脱毛で体中ツルツルにしたい」「ムラなく、早くキレイに仕上げたい」ということであれば、エステサロンやクリニックといった専門家の手を借りた方が早くて確実です。
効果の速さとコスト面の安さが魅力の家庭用レーザー脱毛器。しかし「約1センチずつの脱毛を少しずつ行っていく」という地道な処理と痛みの強さに、途中で音を上げてしまう人も少なくないようです。
家庭用レーザー脱毛器に向いている人とは?
上記にあたる人であれば「コツコツ型」の家庭用レーザー脱毛をおすすめします。
※本記事で紹介している製品の価格等の情報は公式サイト等で最新をご確認ください。
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