脱色クリームの使用法やメリット・デメリットを徹底解説!
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脱色クリームの使い方や選び方、メリット・デメリット等について詳しい解説を行っていきます。
脱色クリームとは?
脱色クリームとは、体毛に含まれるメラニン色素を特殊成分で分解し、黒・焦茶色から薄茶・茶金色に変える製品です。ヨーロッパ圏では体毛を目立たせないための手軽な対策として好まれていますが、日本での評価は分かれています。
脱色クリームの使い方や選び方、メリット・デメリット等について詳しい解説を行っていきます。
脱色クリームとは?
脱色クリームとは、体毛に含まれるメラニン色素を特殊成分で分解し、黒・焦茶色から薄茶・茶金色に変える製品です。ヨーロッパ圏では体毛を目立たせないための手軽な対策として好まれていますが、日本での評価は分かれています。
脱色クリーム少量(1センチ弱)を上腕の内側(肌の柔らかい部分)に塗り、説明書で指定された脱色時間と同等の時間で放置します。1剤と2剤を混合させるタイプの場合には、両剤を少量ずつを容器等に出して混合させてからテストを行ってください。
放置後に脱色クリームを洗い流し、肌の状態をチェックします。
テスト中止に!
赤み・痒みが見られる場合には、その脱色クリームは使用できません。また、テスト中でも肌に異常を感じた場合にはすぐにテストを中止しましょう。1剤と2剤に分かれている製品の場合には、説明書の指示に従ってクリームを混ぜ合わせます。混合させたクリームはすぐに使用しないと脱色効果が落ちますので、部位にあわせて混合する量を調節しましょう。
製品付属のヘラやスパチュラで、脱色したい部位に塗っていきます。ムダ毛全体がしっかりと隠れるよう、厚めに塗っていくのがコツです。
脱色クリームの脱色効果は混合タイプの場合、混合直後から約30分となります。手早く全体に塗り広げて、脱色ムラを防ぎましょう。
説明書で指定された時間は部位に触れずに放置します。
ヘラもしくはティッシュペーパーで部位の中で最も毛が濃い部分を少量取り、脱色効果を確認します。
脱色効果が感じられない場合には、3分~5分程度ずつ放置時間を追加し、その都度に脱色テストを行います。
ヘラでクリームを落とし、水で丁寧に洗い流します。肌ダメージを抑えるには、18℃以下の水が理想的です。ただし冬季等で冷水の使用が難しい場合には、30℃程度のぬるま湯を使用します。
鎮静効果・保湿効果のある乳液(ジェル/保湿クリーム等でもOK)で肌に水分と油分を補います。脱色クリーム製品によっては、アフターケア用の付属品が付いていることもあります。
アルコール使用のものやメントール配合のもの、薬用成分が多く含まれるものなど、刺激が強い製品は使用しません。
日焼け肌が短期間白くなる
脱色クリームにはメラニン色素を分解する成分が含まれており、日に焼けた黒い肌のメラニン成分に反応し、白っぽくさせてしまいます。殆どの場合にはこの症状は3日~5日程度で収まりますが、肌の焼け具合によっては数日間、肌の色ムラが目立つ場合があります。
パッチテストは毎回行う
一度パッチテストでOKだった製品でも、体質の変化や体調によっては重篤な炎症やアレルギーを起こす可能性があります。パッチテストは脱色をする度に行うことも大切なポイントです。
肌が敏感な時には使えない
生理前・生理中の時、体調が不安定な時等は肌が普段よりもデリケートになっているため、脱色作業は避けましょう。また妊娠中の人は脱色クリームを使用できません。
短期間に何度も使わない
脱色クリームの色素分解成分は、肌表面のタンパク質も分解させてしまいます。そのため短期間に繰り返し脱色を行うと、肌のターンオーバーが追いつかずに炎症を起こしたり、敏感肌・乾燥肌の原因にもなってしまうこともあるのです。説明書に書かれた使用限度を守りましょう。
洗浄では熱いお湯を使わない
洗浄時に35℃以上のお湯を使うと肌表面の毛穴が開き、脱色クリームに含まれた刺激成分が肌内部へと吸収される恐れがあります。冷水もしくは手で触れて「ぬるい」と感じるお湯を使用しましょう。
脱色前後の石鹸使用はNG
石鹸に含まれる成分も肌荒れやシミる原因となります。脱色前・脱色直後(当日)は石鹸やボディーシャンプーなどの使用は控えましょう。またアルカリ性の強い化粧水やクリーム等を使用前に使うのもキケンです。
脱色前後は避けるもの
顔・首には絶対使用しない
脱色クリームの成分は刺激性が強く、肌の薄い部分には使用できません。特に顔(眉やまつ毛・産毛)、首の襟足等に使用すると皮膚のただれ・腫れといった重篤な炎症を起こす可能性があります。
脱毛クリームにもたくさんの種類があります。選ぶときのポイントをご紹介します。
脱色クリーム(脱色剤)にはヘア用(頭髪用)とボディ用(体毛用)があり、ヘア用の方が脱色効果が強い配合になっています。そのため「しっかり脱色できそうだから」とヘア用を選ぼうとする人もいるようです。
しかし、ヘア用とボディ用では、想定されている皮膚への付着時間と量が異なります。頭髪の脱色を行う場合、クリームはまず髪の根元1センチ以上の部分から塗り広げて最後に根本部分に塗布するため、頭皮に成分が付着する時間も量も少ないのです。
ところが短い体毛を脱色するには、皮膚全体にも脱色クリーム(脱色剤)を付着させなくてはなりません。強い刺激のあるヘア用脱色クリームを使えば、皮膚組織のタンパク質が著しく破壊されてしまいます。
ヘア用クリームの体部への使用は、赤みやただれといった重い肌トラブル、乾燥肌等を引き起こす原因ともなるものです。必ずボディ用を使用するようにしましょう。
脱色クリームは製品・パッケージによって、開封後何週間かは再度の使用ができるタイプと、1回使い切りのタイプがあります。特にワキ等の小さな部位範囲を脱色する場合には、何回かの使用が可能な製品を選ぶと良いでしょう。
混合タイプは再利用できる?
混合タイプの場合、一度混合させた液は再利用できません。混合させた状態で密封すると、酸性成分とアルカリ性成分が化合されたことによって発生したガスが充満し、容器の爆発等を起こす可能性もあります。少量ずつを容器に出し、その都度混合させてください。
脱色効果が高いのは、1剤(アルカリ性液)と2剤(過酸化水素液)を塗布の直前に混合するタイプです。しかし混合してからの再利用ができないため、パッチテストや脱色作業の度に混ぜ合わせる手間が発生します。
反対に混合不要タイプ(ストレートタイプ)は開封直後から使用可能であるため、手軽に作業を行いたい人にはピッタリです。ただし、混合タイプに比べると脱色効果が穏やかであるという評価も多くあります。
混合タイプ向きの人
ストレートタイプ向きの人
自分の毛質やライフスタイル等に合わせ、混合/ストレートを選びましょう。
現在では敏感肌・デリケート肌の人向けの脱色クリームも販売されています。以下に思い当たる点がある人は敏感肌用の製品を使用した方が良いでしょう。
敏感肌タイプ向きの人
敏感肌の方は...
敏感肌の人の場合、他にも注意すべき点として、脱色クリームによって受けた刺激が翌日以降に炎症となって発生することがあります。そのためパッチテストを行った後、48時間以上は肌の状態を確認し、それから脱色作業を行うようにした方が安心です。
男性向きの脱色クリームでは、女性より多い毛量を想定して、脱色効果が強い成分配合が行われています。そのため以下にあたる人はメンズタイプの製品を選択肢に入れても良いでしょう。
メンズタイプ向きの人
ただしメンズタイプは脱色効果が高い分、肌へのダメージも大きくなりがちです。初めて脱色クリームに挑戦するという人は、通常タイプの製品からスタートし、肌の様子を確認しておくことをおすすめします。
カミソリや電気シェーバー等で体毛を剃ると、同時に表皮の皮膚組織を削ってしまい、色素沈着の原因となります。その点、脱色クリームでは肌組織を削ることは無いため、色素沈着の心配は少ないと言えるでしょう。
脱色クリームは毛穴に直接的な傷を付けないため、体毛を剃った場合にポツポツとできてしまう「毛のう炎(ニキビのような炎症)」は起こりません。
脱色クリームで一度脱色した部分は、毛色が元に戻ることはありません。しかし毛の根元に新しい部分が伸びてくれば、その部分が目立つことになります。
人間の体毛の伸びる速度は部位や個人で異なりますが、脚(スネ毛)が一週間で伸びる長さは平均2ミリ以上。体毛の色が濃い人の場合、折角脱色をしても1週間~2週間前後で毛の根元の黒い部分が目立つsようになってしまうのです。
製品によっても異なりますが、脱色クリームは独特の刺激臭(アンモニア臭)を持っている傾向があります。これは製品内に安定剤としてアンモニアが入っているためです。
体毛の表面はキューティクルによって結合しており、そのままの状態ではなかなかメラニン色素を分解することができません。そのためアンモニア等のアルカリ性分でキューティクル(体毛細胞)の結合を切断し、メラニン色素の分解=脱色を行いやすくしています。
そのためアンモニア系成分の配合は脱色クリーム・脱色剤には欠かせないのですが、作業中には換気をする必要がありますし、換気をしても刺激臭がダメという人も多いようです。
放置時間が10分程度の製品でも、毎回のパッチテスト+塗布作業+洗浄+アフターケアでは、最低40分~1時間弱の時間がかかります。またワキやスネ等の体毛が太く濃い部分の場合、放置時間を更に長めに取ったり、再度脱色を行う必要も出てきます。
アウトドア等で日に焼けることが多い人、特にメラニン色素を吸収しやすく、日焼けするとすぐ黒くなる肌質の人は要注意です。脱色クリームによる一時的な色抜け(白っぽくなる色ムラ)が目立ちやすいため、肌を出す夏のお出かけ前数日間は脱色を避けた方が良いでしょう。
「毛の色が気になるから」と徹底的に脱色をしてしまうと、プラチナブロンド(白金色)となった体毛が日光を反射し、キラキラとした毛が肌上でかえって目立ってしまうことがあります。
初めて脱色を行う場合には放置時間をやや短めにし、薄茶色程度に脱色して様子を見るのがおすすめです。ただし製品や室内温度によっては予想よりも脱色が進むこともあり、カラーコントロールが難しいのがネックとなっています。
仕上がり | 対応箇所 | 時間 | コスト | |
---|---|---|---|---|
脱毛サロン | ○ | ○ | ○ | 引き分け |
脱色クリーム | × | × | × | 引き分け |
脱色クリームで一時的に体毛が細く柔らかくなることもありますが、根本から新たに生えてくる毛の太さ・毛質等は変わりません。毛の量自体は脱色前と同じであり、「ツルツル肌」とは程遠い肌触りとなります。
その点、フラッシュ脱毛・光脱毛を行う脱毛サロンでは単に毛を無くすだけでなく、肌の状態を守った施術が行われます。
女性らしい柔らかな肌に仕上げたい人や、本格的に体毛対策を行いたい人には脱毛サロンの方が向いていると言えるでしょう。
脱色クリームでは、顔や首・VIOゾーン(デリケートゾーン)等、肌の薄い部分の脱色はできません。また自分で脱色を行う場合、背中等の体の後面は作業しづらく、脱色ムラを起こす可能性があります。
反対に脱毛サロンでは背中やヒップ等を含めた全身脱毛に対応しています。店舗によっては顔脱毛(ヒゲ・産毛等)やVライン・Iライン脱毛も可能です。
脱色クリームでの作業では、毛の薄い人で1回40分程度、体毛の濃い人では1時間以上が必要になります。3週間毎のお手入れを行う場合、1年では18時間弱、10年で180時間を体毛のお手入れに費やす計算です。
これだけ時間をかけてもムダ毛が目立たない時間は短く、時間的にはあまりパフォーマンスが良くないと言えるでしょう。
対して脱毛サロンでは、ワキの脱毛の場合、1回の照射は5分で終了します。アフターケアの時間を含めても、30分で1回コースが終わるサロンが殆どです。6回~7回店舗に通うと考えても、今後のお手入れが必要なくなるまでにかかる時間が180分(約6時間)ということになります。
「ムダ毛対策に時間をかけたくない」という人にとっては、脱毛サロンを選択すると良いでしょう。
脱毛クリームの価格は、700円~1200円程度。一見するとコストがあまりかからなく見えます。しかし例えば脚(スネ)の場合、1回分のコストは400円以上となることが殆どです。特に男性等の毛量が多い人では、1回700円以上となることもあります。
3週間おきに脱毛作業を行った場合、年間10箱以上の購入が必要となる人も少なくありません。年間では7000円、10年間に換算すれば70,000円という意外と高い金額になります。
反対に脱毛サロンは「高額である」と思われがちですが、現在では価格が大きく下落し、初回脱毛料金を数百円にまで抑えた店舗も珍しくなくなってきました。また月額定額制を導入し、気軽な予算で通える脱毛サロンも増えています。
長い目で見たコストと結果を考えれば、コストは同等、むしろサロン脱毛の方がコストパフォーマンスは良いと言えます。
冒頭で述べたとおり、脱色クリームに対する評価は、ヨーロッパでは高めです。これは体毛色が薄い人が多く一度の効果が長持ちすることや、そもそもムダ毛に対する意識がカジュアルで、毛が生えていても気にしない人が多いことが影響しているのでしょう。
ところが日本人の場合には体毛は黒・焦茶であり、脱色後に体毛が目立たない期間は欧米人に比較して格段に短くなります。また日本人の体毛・ムダ毛に対する意識は年々高まっており、脱色のみで満足できる人が少ないのが現状です。
ただ本格的な脱毛にとりかかる前の急場対策、またエステサロンで脱毛をしている間の繋ぎ対策として使うには便利な製品であると言えます。
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