成分で選ぶ!歯を白くするホワイトニング歯磨き粉の選び方

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歯磨き粉

歯を白くするハミガキ粉、イメージやパッケージだけで選んでいませんか?一口にホワイトニング系の歯磨き粉といっても、配合されている成分の働きには様々な違いがあります。あなたの歯にピッタリ合った成分を配合している歯磨き粉を選ぶことが大切なのです!

ここでは歯を白くするためのホワイトニング系ハミガキ粉に入っている主な成分をその働き別に解説していきます。

さらにその成分が入った歯磨き粉を、スーパーやドラッグストアで買える市販品からチョイスしてみました。あなたの歯の状態に合わせたベストな成分や製品を探してみましょう。





歯表面のステインに!研磨剤・清掃剤

白粉

市販の歯を白くする歯磨き粉のほとんどに入っているのが、研磨作用(清掃作用)のある成分です。研磨とは歯の表面を磨いて、表面のステイン汚れ等を落とす働きのことを意味しています。

「歯の色を白くする」というより、歯の表面についている色素汚れを取ることで「歯の色を元に戻していく」という考え方ですね。比較的安価な成分も多く、リーズナブルな価格帯のホワイトニング系歯磨きにも入っています。

清掃・研磨作用の成分はこんな人にオススメ

  • コーヒー・紅茶・赤ワイン等をよく飲む
  • ステイン(色素汚れ)が歯に付きやすい
  • 色素汚れを予防したい
  • 普通のハブラシで歯を磨いている
  • コスパよく歯のホワイトニングをしたい

シリカ(無水ケイ酸)(無水ケイ素)

シリカとは二酸化ケイ素でできている物質のことを言います。歯のエナメル質と同等程度の硬度(モース硬度7程度)があるため、細かな粒子の形にすることで歯の表面に付いている色素汚れを細かく除去していくことができます。

昔はシリカの粒子が大きくて粗く歯表面を激しく削ってしまうような製品もありましたが、現在では各社が粒の形状・サイズ等を工夫して、歯へのダメージを軽減するようになっています。

シリカ配合ハミガキ例

セッチマ はみがき デイリータイプ
サンスター
セッチマ(settima)シリーズ

アルミナ(酸化アルミニウム、酸化Al)

アルミナとは、アルミニウムの酸化物のことで、いわゆるセラミックスの一種です。アルミナは3ミクロン以下程度と非常に細かい粒子にすることができるのが大きな特徴。そのため歯の表面のステイン汚れを研磨除去するだけでなく、歯表面を輝かせる光沢剤としての働きも持っています。キラキラとした輝く歯を作ってくれる成分というわけですね。

アルミナ配合ハミガキ例

オーラツー プレミアム クレンジングペースト
サンスター
Ora2シリーズ

炭酸カルシウム

炭酸カルシウム
炭酸カルシウム
出典:株式会社ニューライム https://www.newlime.jp/

製品によっては重質炭酸カルシウム等として含まれることもあります。炭酸カルシウムのモース硬度は3と歯表面よりはかなり柔らかめの素材であり、研磨力はやや低めです。穏やかに研磨・清掃させたい場合や、サブの清掃剤(研磨剤)等として用いられます。

炭酸カルシウム配合ハミガキ例

セッチマ はみがき スペシャル
サンスター
セッチマ(settima)シリーズ

リン酸水素カルシウム(リン酸水素Ca)

リン酸水素カルシウムは、石灰乳にリン酸を反応して作られた科学物です。歯磨き粉の他、医薬品等にも使われます。モース硬度は5なので炭酸カルシウムよりはやや硬めの素材ですが、歯の表面よりは柔らかく、研磨力(清掃力)は比較的穏やかと言えます。

リン酸水素カルシウム配合ハミガキ例

アパガードプレミオ
サンギ
アパガードシリーズ

Wa顆粒

Wa顆粒は、花王が独自技術で開発した無水ケイ酸等をつぶつぶ状にした成分です。顆粒がくだけながら歯と歯の間、歯と歯茎の境目等に入っていくため、ハブラシの毛先が入りにくい場所への清掃を容易にする働きを持っています。

歯と歯の間の隙間が狭い人、ブラッシングが苦手な人等には向いた成分と言えそうです。ホワイトニングとしての効果だけでなく、歯垢除去による虫歯予防の働きもアップさせてくれることでしょう。

ただし顆粒が歯周ポケットに入ると良くないという指摘もされているため、歯磨き粉にはよくすすぎを行うことをおすすめします。また歯周病が進んでいる人には避けた方が良いかもしれません。

Wa顆粒配合ハミガキ例

クリアクリーン NEXDENT(ネクスデント) ホワイトニング
花王
クリアクリーンシリーズ

炭パウダー

炭素でできている成分です。炭には研磨力があるだけでなく汚れを吸着する力もあり、磨き上がりがつるりとして仕上がりがサッパリとするのが特徴となっています。自然由来の素材である点を魅力と感じる人も多いようです。ただし粒子が粗い場合だと研磨力が比較的強いため、歯表面に傷をつけないように注意が必要です。

また「炭」の特性上、配合されている歯磨きは必ず黒色のペーストまたは粉状になります。炭の粒は水に溶けないので、歯磨き後にはしっかりと口をゆすぎましょう。またハブラシもキレイに洗わないと黒い粒が残ります。

炭配合の歯磨き例

タバコスミガキ
スミガキ
スミガキシリーズ

研磨剤・清掃作用の成分は危険?使用時の注意点

ハミガキ粉の研磨剤については賛否両論があります。「歯を白くするハミガキ粉の研磨剤で歯が削れてしまうのではないか」と不安な人も多いのではないでしょうか。

実際、昔の日本のホワイトニング系ハミガキ粉の研磨性はかなり強いものでした。しかし現在の日本の歯磨きの研磨性はかなり穏やかなものになっています。世界基準のハミガキ粉の研磨性が250以下に設定されているのに対し、日本の基準は150以下。さらに微粒子等にすることで、歯表面へのダメージを抑える工夫がされているのです。

また配合量も世界基準よりは穏やかで、20%~50%前後に設定されています。とは言え「正しい磨き方」をしないと、研磨剤によって歯表面に傷が付きやすくなる可能性はあります。歯を白くするために研磨剤・清掃剤が含まれる歯磨きを使う際には、次の点に注意しましょう。


1.電動歯ブラシには使わない

電動歯ブラシ_badimage

電動ハブラシは単体での歯を磨くスピードが早く強すぎるため、研磨剤が入っているホワイトニング系歯磨き粉には使用できません。後述する「ステイン汚れを浮かせる成分」等だけで構成された研磨剤不使用の歯磨きを使いましょう。


2.硬い毛のハブラシを避ける

毛質の硬いハブラシ(名称「かため」等)に研磨剤入歯磨きを使用すると、歯のエナメル質へのダメージが強くなる可能性があります。毛質は「ふつう」以下のものを選びましょう


3.力を入れすぎない

ブラッシングの際に力を入れすぎると研磨力が高くなりすぎるだけでなく、歯茎を傷つけて歯周病等になる原因ともなります。ハブラシを掴むようにして持っている人は特に注意です!

ハブラシは3本の指で挟むように軽く持ち、優しくブラッシングしていきましょう。不安な人は一度、歯医者さんでブラッシング指導をして貰うのもおすすめです。


4.重い知覚過敏や歯根露出時にはNG

NGman

「知覚過敏(ちかく・かびん:虫歯ではないのに歯がしみる症状)」が重い場合には、作用の強い研磨剤入りハミガキは避けた方が良いでしょう。また歯茎が下がって歯根が見える「歯根露出(しこん・ろしゅつ)」がある場合も、研磨・清掃剤が入ったハミガキの使用は控えましょう。


5.説明書の使用頻度を守る

市販の歯を白くするハミガキに入っている研磨剤・清掃剤の配合量は、製品によって異なります。ザックリとした目安としては「週1回」「週2回程度」と利用回数を定められている製品の方が研磨剤の配合量が多い可能性が高いです。

「週1回程度のスペシャルケア向け」とされている製品を毎日使うといった使用方法絶対にNG。パッケージや製品裏に書いてある説明をよく読んで、使用頻度を守りましょう。


汚れを浮かして落とす!ヤニ・ステイン溶解成分

タバコ

歯の表面を黄ばませる原因には色々なものがありますが、代表格のひとつが食べ物や飲み物に含まれるステイン(色素汚れ)です。またタバコを吸う人の場合、タールによる汚れ、いわゆるヤニ汚れも付着しやすいですね。

これらの汚れは粒子が細かい上に粘着質が強く、単純に歯の表面を磨くだけでは取れにくいことも。そこで歯を白くするハミガキでは、これらの汚れを溶かし出して浮かし、汚れを落としやすくする成分を配合した製品が多くあります。

歯を漂白して白くするわけではないですが、歯の表面についた黄ばみ汚れを浮かして取れやすくすることで、歯を元々の白さに近づけていくための成分です。歯の表面を傷つける心配が無いのもメリットのひとつです。

汚れを浮かせる成分はこんな人にオススメ!

  • コーヒー・紅茶・赤ワイン等をよく飲む
  • タバコを吸う
  • 電動歯ブラシを使っている
  • 研磨剤を使いたくない
  • ブラッシングに自信が無い

PEG-8、PEG-400(ポリエチレングリコール)

PEG-8(ポリエチレングリコール)は酸化エチレンの重合体で、ハミガキ粉の他には医薬品や化粧品の保湿剤等にも使われます。製品名・成分名で呼称が少しずつ違い、「PEG-400」「ポリエチレングリコール400」と書かれることもあります。別称として「マクログリコール」「マクロゴール」もあるのでややこしいですが、基本的に内容はすべて同じです。

働きとしては色素沈着物の溶解に優れ、特に「タバコのヤニ」に対する効果が期待できます。タバコを吸う人向けの歯を白くするハミガキにはよく配合されている成分です。

ただし市販のハミガキに含まれるPEG-400の配合量はそこまで高いものではありません。ポリエチレングリコール配合だからといってヤニによる黄ばみが一気に白くなるわけではなく、作用は少しずつの穏やかなものとなります。

PEG-8配合ハミガキ例

シュミテクト トゥルーホワイト
アース製薬(GSKグループ製造)
シュミテクトシリーズ

ポリビニルピロリドン(PVP)

ポリビニルピロリドンは非イオン性の水溶性高分子化合物質で、消毒薬やコンタクトレンズとして、また食用としてはワインの変色防止剤やビール等にも配合される成分です。PVPとも呼ばれます。

この成分もPEG-8と似ていて、ヤニ汚れ、ステイン汚れ等を浮かして除去する働きを持っています。ホームホワイトニング(ご家庭でのホワイトニングお手入れ製品)等に配合されることが多いですが、近年では市販歯磨き製品にも登場するようになっています。

ポリビニルピロリドン配合ハミガキ例

アパガードスモーキン
サンギ
アパガードシリーズ

無水ピロリン酸ナトリウム(無水ピロリン酸Na)

無水ピロリン酸ナトリウムは、リン酸と水酸化ナトリウムから作られるナトリウム塩です。食品の変色防止剤や、ドレッシング等の乳化剤等にも用いられる成分です。

無水ピロリン酸ナトリウムは、コーヒーや紅茶等の色素汚れ(ステイン)を浮き上がらせる働きを持っています。さらに歯石の石灰化を抑える働きも持つため、歯茎周辺等に歯石汚れが付きやすい人にも助かる成分です。

無水ピロリン酸Na配合ハミガキ例

システマ ハグキプラス プレミアム ハミガキ よくばりな美白
ライオン
システマシリーズ

ポリリン酸ナトリウム(ポリリン酸Na)

ポリリン酸Naは、リン酸塩等を配合して作られた成分です。歯磨き粉の他、ハム・ソーセージ等の肉加工品、かまぼこ等の魚肉加工品で使われる食品添加物の一種でもあり、食卓には不可欠の存在ともなっています。

ポリリン酸Naもピロリン酸と同じく、飲食物によって付着するステイン汚れを浮かせる働きがあります。特に分割ポリリン酸・短鎖ポリリン酸はステイン汚れ溶解力が強くおすすめの成分です。唾液中のカルシウムを捕えることから、歯垢を付きにくくする働きも持っています。

ポリリン酸Na配合ハミガキ例

クリアクリーン プレミアム 美白
花王
クリアクリーンシリーズ

DL-リンゴ酸

ヒドロキシ酸有機化合物の一種で、元々リンゴから発見されたために「リンゴ酸」という名前がつけられています。リンゴの他にトマトや梅、なつめ、梨等にも含まれる自然由来の成分です。これらの食品には歯の色素沈着を抑えるだけでなく、黄ばみ予防があると昔から言われてきましたが、その答えは「リンゴ酸」にあったのですね。

リンゴ酸には独特の酸味もあるため、歯磨き粉のフレーバーが爽快感のあるフルーティーなものになりやすいのも特徴です。

リンゴ酸配合ハミガキ例

クリアクリーン ホワイトニング デンタルリンス アップルミント
花王
クリアクリーンシリーズ

歯が白くならない?溶解成分の注意点

歯磨き用品

いわゆる「研磨剤不使用」を謳う歯を白くするための歯磨き粉は、上記で紹介したような歯の汚れを浮かせて落としやすくする成分をメインに配合されています。ジェルタイプ歯磨き、液体タイプ歯磨き等に多い配合です。

しかしこのような研磨剤不使用タイプの製品については「歯の色が戻らない」といった口コミも多く見られます。研磨剤不使用・溶解作用の成分のみで構成された歯磨きの場合には、次のような点に注意が必要です。


1.結果が出るのに時間がかかる

汚れを浮かしだす作用の成分は、市販の歯磨き粉の場合、安全性を確保するための配合量に留められています。数回の使用等では色が戻ることは期待できず、長期間の使用を前提としていると考えた方が良いでしょう。


2.酷い汚れは落としにくい

長期間蓄積されたステイン(色素)による汚れや、汚れが歯垢と一緒に付着している場合には、汚れの凝固や染みつきが激しく、溶解作用の成分だけでは表面汚れを落としきれない場合があります

市販ハミガキでのケアの範囲でなんとかしたい!という場合は、清掃剤(研磨剤)入のペースト歯磨きを週1~2回程度の頻度で使用して表面の汚れを落としつつ、溶解作用のある成分で今後の着色汚れを予防していくような「使い分け」をすることをおすすめします。


3.「漂白」はできない

溶解作用のある成分は、あくまでも歯の表面についた汚れを浮かしだす働きをするものであり、歯の元々の色に近づけることで「歯を白く見せる」ことを目的としています。歯を漂白するわけではないので、元の色より歯を白くしたい時には不向きです。


大人の歯のくすみに!内部沈着汚れに働く成分

女性の口元_白黒

年齢を重ねた歯は、きちんと磨いていても色がくすんでしまいがちです。この原因のひとつに、歯の内部に色素が沈着してしまう事象が挙げられます。内部の色素沈着は研磨等では除去できないため、かつてはなかなか対策ができないのが困りものでした。

しかし歯の内部の沈着汚れの除去に着目した成分が歯科医院用の歯磨きに配合されるようになったり、ホームホワイトニング用の製品にも使われるようになりました。近年では少数ではありますが、市販の歯を白くする歯磨き製品にも登場するようになっています。

歯のくすみ・沈着対策成分はこんな人にオススメ!

  • 年齢が40代以上である
  • 口元が暗くなった気がする
  • 従来のホワイトニング歯磨きで効果が感じられない
  • タバコを吸う

フィチン酸液

フィチン酸液はビタミンBの一種で、イノシトールにリン酸を結合することで生成される化合物です。食品の酸化防止・pH調整等に使用されるほどの強い酸性性質を持ち、金属キレート作用(金属イオンに付着して汚れを取り除く力)があることで知られます。

このフィチン酸は歯のエナメル質を傷つけず、歯の成分の結晶の隙間に入り込み、歯の黄ばみの原因となる着色物質を取り除きます。さらに除去した部分の隙間を再生させるので、エナメル質の色味が自然と元の状態に戻っていくのです。

なおフィチン酸液の効果はあくまでも「歯に付いた色素を除去する」というものなので、元の歯の色よりも歯を白くする働きはありません。

フィチン酸液配合ハミガキ例

ディープクリーン 薬用はみがき つや美白
花王
ディープクリーンシリーズ

白い歯キープ!色素を再付着させない成分

歯磨き粉

歯を歯磨きで白くしても、すぐにまたステインが付いてしまっては意味がありませんよね。でも歯のホワイトニングのためにコーヒーや紅茶、タバコ等をガマンするのも辛いものです。

歯を白くする歯磨き粉の中には、色素の再付着を防いで、白い歯を長くキープするための成分が配合されているものもあります。黄ばみをこれから酷くさせないための予防効果も期待できる成分です。

色素付着予防成分はこんな人にオススメ!

  • ワインやコーヒー等の色素が多い飲料をよく飲む
  • タバコを吸う
  • ホワイトニングしてもすぐリバウンドする
  • 歯を白くしたので長持ちさせたい

スルホコハク酸

スルホコハク酸(スルホコハク酸 C12-14 パレス-2Na)は、「ステインコントロール成分」等と呼称されて歯磨きやホームホワイトニング製品に配合されることが多い成分です。

スルホコハク酸には溶解剤として歯表面のステイン汚れを浮かして溶かし出す働きがあるのに加えて、歯の表面をコートし、ステインの形成を予防する働きも持っています。

固体にも液体にも配合できるため、一般的なホワイトニング系歯磨きにはもちろん、液状の歯を白くする歯磨きや、マウスウォッシュ、デンタルリンス等に配合されることもあります。

スルホコハク酸配合ハミガキ例

オーラツーミー ステインクリアペースト
サンスター
Ora2シリーズ

ラウロイルグルタミン酸ナトリウム

シャンプー

ラウロイルグルタミン酸Naは、ヤシ油脂肪酸とアミノ酸の一種であるグルタミン酸から作られたナトリウム塩の一種です。肌や髪にダメージが少ないことで有名なアミノ酸系界面活性剤の一種と言えば「高級シャンプーの成分表で見たことがある」という人も多いのではないでしょうか。

ラウロイルグルタミン酸ナトリウムは歯磨きでは主に発泡剤として使われてきました。泡立ちを良くして細かな泡をたくさん生むことで、有効成分を歯の隙間にも行き渡らせるヘルパーとしての役割だったわけです。

しかし近年ではさらに歯のステイン汚れを防ぐ効果もあると言われるようになり、その働きが注目されるようになっています。特にタバコを吸う人向けのはホワイトニング系歯磨き等には配合されることの多い成分です。

ラウロイルグルタミン酸Na配合ハミガキ例

クリニカ エナメルパール
ライオン
クリニカシリーズ

すすぎ過ぎはNG?色素付着予防成分の注意点

昔は「ハミガキ後には口をしっかりゆすぎましょう」と言われたという人も多いのではないでしょうか。しかし最近では薬効成分を歯間等に残すため、ハミガキ後の「すすぎ」は少々でもOKと言われるようになっています。

色素(ステイン等)の再付着を予防する成分、歯のコート成分は、あまり丁寧にすすぎを行うと水と一緒に流れていってしまいやすいです。特に液体タイプの歯を白くするハミガキでは、成分の付着力が弱い傾向があります。

色素付着を予防する成分が配合されたホワイトニング系ハミガキでは、あまり何度も口をすすぎすぎないことを意識してみましょう。


歯の細かい傷をリペア!輝きを取り戻す成分

歯ブラシと女性の口元

歯が黄ばむ原因のひとつに、表面の凸凹があることが挙げられます。歯垢の付着等で凹凸があるケースはもちろんですが、目にも見えない細かな傷がたくさん付いていることで、色素が入り込みやすくなり、歯の白い輝きが失われていることも。歯のホワイトニングでは、このような「見えない傷」をリペアしていくことも重要と考えられています。

歯の表面を整える成分はこんな人にオススメ!

  • 年齢が30代~40代以上
  • 研磨剤を使わずホワイトニングしたい
  • 歯が弱くなってきた気がする
  • 歯を丈夫にしたい

ハイドロキシアパタイト(ヒドロキシアパタイト)

ハイドロキシアパタイトはリン酸カルシウムの一種で、人間の歯や骨を構成する主成分でもあります。つまり「歯とほぼ同じ物質」というわけですね。人口歯であるインプラントや、人工歯根等にもハイドロキシアパタイトは使われています。

このハイドロキシアパタイトは歯表面の傷を埋めて輝きを取り戻す他、歯の表面をなだらか・なめらかにすることで、歯の再着色を防止する効果も持っています。また歯垢を絡め取る働きもあるため、虫歯予防のサポート効果も期待できる成分です。

美容歯科では歯にハイドロキシアパタイトを含んだペーストを刷り込む技術なども進化しています。またオフィスホワイトニング(歯科医で行う専門的なホワイトニング)後の色素沈着防止のため、ハイドロキシアパタイトが推奨されることも多いです。メーカーは絞られますが、市販の歯を白くする歯磨き製品にも配合されています。

ハイドロキシアパタイト配合ハミガキ例

アパガードソフト
サンギ
アパガードシリーズ

市販ハミガキだけは時間かかる?リペア成分の注意点

歯と同じ成分等で歯の細かな隙間を埋めていくリペア成分ですが、その多くは粒子状の固形であるため、は表面に定着するために時間がかかります。そのため市販のハミガキ製品によるケアだとなかなかハイドロキシアパタイト等のリペア成分が完全には定着せず、補修に時間がかかるとも言われています。

市販品の場合だと「歯をすぐに真っ白にしたい!」というよりも、気長にケアをしていきたい人、歯科医等でのお手入れに加えてホームケアもしたい人等に向いた製品と言えるかもしれません。


おわりに

歯磨きする女性

歯を白くする歯磨き粉と一口に言っても、成分の働きや配合量などはメーカー・製品によって大きく違ってきます。成分が異なると、歯磨きの際の注意点も変わってきます。違いや注意点を理解することで、より効率的・効果的な歯磨きをすることができます。

今使用しているホワイトニング用歯磨き粉の成分をチェックしてみましょう。そしてもし自分の望むような効果が期待できないようなら、次に買う時には成分と期待される効果に注目して選んでみてください!

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