整形で二重まぶたに!埋没法・切開法のメリット・デメリット、費用や期間を比較

当サイトで紹介する商品・サービスの一部は、当サイトと提携のある企業のPRが含まれます。PRの有無に関わらず、利用者に役立つコンテンツとなるよう当サイトの責任で記事を作成しています。
二重

二重まぶたにしたい場合、通常ではアイプチやメザイク等のアイテープが一般的です。しかし、この方法による二重の効果は一時的で、眠ったり汗をかいたりすると取れてしまいます。

取れないキレイな二重にするなら、やはり整形手術を受けるのが最も確実な方法です。最近では「プチ整形」として、二重まぶたを美容クリニック(美容整形外科)等で作る人も増えています。

二重整形には「埋没法」と「切開法」という2種類があることを知っていましたか?実は同じ「二重手術」でも、その方法には意外と大きな違いがあります。二重埋没法・二重切開法の手術内容やメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。






二重埋没法(ふたえ・まいぼつほう)

二重

二重埋没法とは、まぶたに手術で糸を通し、二重となる部分の皮膚を埋もれさせる(=埋没させる)形で二重を作る美容手術です。二重を作る方法としては比較的新しい手術法ですが、手軽さや料金の安さから現代の日本では高い人気を得ています。


二重埋没法の留め方の種類

埋没法では、まぶたの皮膚に0.7mm~1mm程度のごく細い穴を開け、糸を通していくという手術方法が一般的です。

まぶたが上がる時に動く筋肉と皮膚を糸で連結させることによって、目を開けた時に皮膚が引かれ、自然に二重になるようにします。糸を通す箇所・糸の通し方等によって、同じ「埋没法」でもいくつかの種類に分類ができます。

点止め

埋没法の点留め
出典:セイコメディカルビューティクリニック
https://seikomedical.com/


点留め・二点止め

二重埋没法の中でも最もスタンダードな方法です。まぶたの二箇所の筋肉と皮膚を連結させて二重を作ります。留める点が少ない分、術後の腫れが起きにくく、ダウンタイムが短いのが魅力です。


点留め・三点止め

連結箇所をまぶたの三点に増やし、強度を上げた方法です。同じ「三点止め」でも、クリニック・医師によって糸の絡ませ方が異なり、それにより強度やデザイン等が変わる場合があります。

二点止めよりも二重ラインがしっかりと付きやすいので、まぶたが比較的厚い方、くっきりと二重を作りたい方等に向いています。「点留め」の場合、3点留め程度がバランスが良いので推奨している医師が多いです。


点留め・四点止め

更に連結箇所を増やした術法です。埋没法の中では強度が高く、戻りにくさが魅力となっています。ただ糸を通す箇所が多い分だけ腫れやすく、ダウンタイムが二点留めの倍以上かかることもあります。


特殊な留め方

二点留めから四点留め等のいわゆる「点留め」の場合、連結箇所には一本ずつ糸が使われます(二本留めの場合は二本、三本留めの場合は三本)。つまり皮膚と筋肉がくっついている箇所は「点」が並んだようになっている状態です。

それぞれの連結箇所にピンポイントで強い力がかかるため、糸がゆるんで形が戻ってしまいやすい・二重の形が崩れやすいといった問題があります。

これを改善したのが、各医師・クリニックの提供する特殊な糸の留め方です。2点~3点を一筆書きをするように一本の糸で通したり、連結部にも更に糸を絡ませたりします。

点留めと違い「一本の糸で作った網」がまぶたを支えているような状態です。圧力が分散するため二重が取れにくく、維持力が高いのが魅力です。

スタンダードな点留めとは異なる方法については、名称・施術内容等がクリニックや医師によって大きく異なるのが特徴です。医師の技術力が出やすい部分でもあります。



二重埋没法の糸の種類

糸

ナイロン糸

二重埋没法において、最もスタンダードに使われるのが「ナイロン糸」です。美容用に使用されるナイロン糸は体内からの反応が少ないとされている糸で、比較的安全性が高いと言われています。

ナイロンには丈夫さがあり、摩擦等にも強いのが魅力です。とは言え強度が強い分だけ皮膚組織には負担がかかりやすく、術後に腫れやすかったり、しなやかなデザインが作りにくいといった弱点もあります。

また安価過ぎるクリニックでの手術の場合、ナイロン糸の精度が悪く、糸を結んだ箇所がぷっくりと膨れてしまうといったケースも見られます。


医療用糸

医療用の外科手術(心臓手術等)でも使用される特殊な細い糸を使用する方法です。ナイロン糸に比べて繊細かつ柔軟性に富んでいるため、皮膚組織への負担が軽く、術後の腫れが少ない点が大きなメリットです。

埋没法の糸

埋没法の医療用の極細糸(0.030mm)とシャーペンの芯の比較
出展:城本クリニック
https://www.shiromoto.to/

どのクリニックでも用意がされているわけではありませんが、「オプション」としてこのような糸の選択肢を提示しているクリニックもあります。ただナイロン糸使用の手術に比較すると、料金は割高になりがちです。


溶ける糸(吸収糸)

最終的にコラーゲン繊維等に変化していく素材を使った糸を用いる方法です。糸は徐々に体内に吸収される(溶けてなくなる)ので、「まぶたに異物が残るのが怖い」という人には向いています。

しかし、3ヶ月~6ヶ月程度で糸が緩み始めてしまうため、半年程度で二重が戻ってしまう確率が高いと考えた方が良いでしょう。


癖がつく場合も

「元から朝に二重によくなっているので、しっかりクセ付けしたい」「ちょっとこするだけで二重になる」という人の場合、吸収糸で何ヶ月か固定されることで二重のクセ付けがしっかり付くケースもあります。極端な言い方をすれば「長い時間、アイプチをする」といったイメージでしょう。

また「二重手術がどんなものか試すだけ試したい」という方にもおすすめです。



二重埋没法のメリット

二重埋没法のメリット

  • 施術時間が短い
  • 二重手術の料金が安い
  • ダウンタイムが比較的短い

施術時間が短い

二重埋没法の手術の時間は、平均して20分~30分程度です。シンプルな二点留めの場合、10分という超短時間手術で終わるケースもあります。

手術が日帰りであるのはもちろんのこと、手続き等を含めてもクリニックに居る時間を少なくできるというわけですね。会社帰りに、連休前に等、自分のスケジュールに合わせた時間に二重手術を終わらせることがしやすいのが大きなメリットです。


二重手術の料金が安い

二重手術は基本的に自由診療(保険適用外)であるため、クリニックによってその料金設定は異なります。そのため一概に「埋没法にいくらかかる」とは言えないのですが、全般的に見て埋没法の方が切開法よりも料金設定は安めです。

【二重埋没法の料金相場】

手法 料金相場
二点留め 30,000円~50,000円
三点~四点留め 50,000円~80,000円
特殊な留め方の 60,000円~100,000円

二重埋没法は様々な整形手術の中でも、比較的気軽に取り組みやすい価格設定です。医療ローン(メディカルローン)が組めない人・クレジットカード使用ができない人等でも、一括で費用を用意しやすい価格帯となっています。


ダウンタイムが比較的短い

施術による腫れ・むくみといった一時的な炎症がおさまる(沈静化する)までの期間のことは「ダウンタイム」と呼ばれます。埋没法のダウンタイムは、切開法に比較すると全体的に短めです。

「あまり長いことお休みが取れない」という方、「なるべく周囲に整形のことを知られたくない」という方の場合、ダウンタイムが短い埋没法の方が向いています。


二重埋没法のデメリット

二重埋没法のデメリット

  • 一時的には「腫れ」「内出血」が起こる
  • キレイな二重になるには時間がかかる
  • 二重が維持できる期間が短い
  • 二重幅が狭くなることがある
  • 何度も埋没法を受けられない?

一時的には「腫れ」「内出血」が起こる

ダウンタイムが比較的短いのが魅力の二重埋没法ですが、手術による一時的な炎症が一切起こらないというわけではありません。炎症としては以下のようなものが起こる可能性が高いです。

【埋没法後のまぶたの腫れ等の炎症例】

炎症名 症状
腫れ(まぶたのハレ) まぶたがぷっくりと腫れて見えます。特に術後直後から3、4日の間はかなり不自然な腫れがある
内出血(一時的なアザ) まぶたの穴を開けた箇所を中心に赤~赤紫色の小さなアザ(内出血)が出来る。強い色味が目立つのは術後2~3日で、しばらく色味が残る
二重幅の太さ 腫れによって二重幅が希望する状態よりも太く、広い状態なる
左右の目の大きさの違い 左右の目の大きさの違いが一時的に目立つ(腫れ方は必ずしも両目で同じように出るわけではないため)
むくみ 一時的に目が小さくなったように見える(まぶた全体がむくみやすくなるため)

施術による一時的な炎症は、腫れの少ない方法(二点法、医療用糸の使用等)でも最短で2日~4日はかかります。やや腫れやすい埋没法(四点法等)の場合には5日~1週間程度を見込んだ方が良いでしょう。

腫れの酷い状態の時にはメイクができないので、術後は最低でも2日間、できれば3~4日間はお仕事等をお休みされることをおすすめします。

こんなクリニックは要注意

上記のような一時的炎症(反応)は、手術を行えばほぼ必ず起こると言っても良いものです。「まったく腫れない」「一切ダウンタイム無し」というような極端な説明を行うクリニックがあったら、疑ってかかった方が良いでしょう。

キレイな二重になるには時間がかかる

整形手術は「即効性がある」と思われがちですが、上記のとおり一時的な「腫れ」や「むくみ」が起こるため、希望通りの二重ができるまでには時間がかかります。

最初の3週間~5週間ほどは、以下のような状態になることが多いです。

【埋没法の術後しばらくの二重・まぶたの状態】

二重幅が太い まぶた全体が腫れた状態であるため、二重が希望よりも太くクッキリと見えます。やや不自然な状態になります。
糸の結び目に膨らみが見える 皮下組織と筋肉を結節した糸の結び目がまだ馴染まず、ポッコリと膨らんで見えることがあります。
穴の凹み 糸を通すために作った微小な穴の部分が馴染まず、わずかに凹んで見えることがあります。これも肌がむくんでいるため、余計に穴の場所が目立って見えてしまいがちです。

希望通りのスッキリとした状態の目元になるには、おおよそ「術後1ヶ月」はかかると見ておいた方が良いでしょう。

「どうしてもこの時までには目をキレイにしておきたい」という希望がある場合には、イベント等の2ヶ月~3ヶ月程度前には整形手術を行っておくことをおすすめします。


二重が維持できる期間が短い

最大のデメリットとも言えるのが、二重でいられる期間が平均的に短いという点です。平均的な二重の維持期間は3年~5年程度と言われています。

もちろんもう少し長く二重を維持している方もいらっしゃるでしょう。しかし埋没法は、一般的なイメージである「整形手術」のような半永久的な効果を約束するものではありません。

そもそも埋没法自体が一般化してからの年月が浅いため、「術後30年・術後40年」といった症例を確認することができないのです。また以下のような場合、二重の維持期間が更に短くなる可能性も考えられます。

【二重が取れやすい・戻りやすいケース】

  • まぶたが厚く重たい
  • 二重幅を非常に細く作る/非常に太く作る等、目の形に合っていないデザイン
  • 二点留め等の接点が少ない術法
  • 医師の穴を空ける箇所・糸の通し方等が目に合っていない(技術力が低い)等

上記で「平均3年」と書きましたが、上記のような例が重なった場合には1年~3年未満で二重が取れてしまう可能性もあります。


二重幅が狭くなることがある

「二点留め」のような接着点の少ない手術法の場合では、術後に徐々に糸が緩んでしまい、二重の幅が狭くなることがあります。二重が完全に無くなったわけではなくても、希望通りの二重が維持できない可能性が高いです。

特に「二重の幅を広げたい(奥二重の幅を広げたい)」という方や、「ハッキリとした幅広二重が良い」という方の場合、希望通りの目が維持できる期間が短くなってしまう可能性を考慮しておいた方が良いでしょう。


何度も埋没法を受けられない?

万一、二重が取れてしまった時に多くの方が「もう1回二重手術に挑戦したい」と考えます。でも「埋没法」を3回も4回も繰り返して受けることはおすすめできません。

これはなぜかというと、埋没法使用時に使った糸(ナイロン糸)などは、基本的に前回の抜糸を行わないクリニックが多いためです。糸はそのまま置いて、もう一度別の箇所に糸を埋め込むことになります。

3回目~4回目に同じ方法を行うと、残った糸の量が大量になることに。いくら一本程度の細い糸でもまぶたにとっては負担になりかねませんよね。そのため、埋没法ができる回数は原則「3回を上限」とする医師が多いのです。

1年以内に二重が取れてしまったら?
二重埋没法を初めて受けて、1年程度で二重が取れてしまった(二重幅がほとんど無くなってしまった)という場合、埋没法とまぶたの厚み・形が合っていないという可能性も高いです。

信頼できるクリニック・医師によく相談した上で、より維持力の強い「切開法」を考慮した方が良いかもしれません。

異なる方法の埋没法を受けてもまた取れてしまう(=手術を繰り返す)可能性が高いため、埋没法の続行はあまりおすすめできません。
二点留めで二重が取れてしまったら?
シンプルな二点留め(もしくは三点留め)で初めて埋没手術を受け、1年~2年程度はもったけれど3年以内で二重が取れてしまった場合、糸の強度・接結部のポイント等が持続できなかったという可能性も考えられます。

二度目の手術は「埋没法」でもより維持力の強い方法(糸全体でまぶたを接結する方法)や「切開法」を検討した方が良いでしょう。

もう一度安価な二点留めで手術を繰り返しても、前回と同じ程度の年月で二重が取れる可能性が高いと考えられます。
埋没法を3回以上やったけど二重が取れるなら?
埋め込んだ糸の量が多いため、これ以上の埋没法の繰り返しは基本的にできません。無理に施術を行っても違和感が強い・まぶたがうまく開かないといったトラブルが起こってしまう可能性が高いです。

切開法(全切開もしくは部分切開)で今まで埋め込んだ糸を取り除き、手術でしっかりとした二重を作ることをおすすめします。




二重切開法(ふたえ・せっかいほう)

二重切開法とは、その名の通りまぶたを切る(切開する)ことで余分な皮膚を取り、クッキリとした二重を作る美容手術法のことを指します。二重手術としては比較的歴史の長い手術法です。



二重切開法の手術の種類

二重切開法の手術法・手術名称はクリニックにより微妙に異なりますが、大きく分けると「全切開法」「部分切開法」の2種類に分類できます。

切開法の違い

切開法の違い
出展:共立美容外科
https://www.kyoritsu-tachikawa.info/shinryou/eye/zensekkai.php


全切開法(ぜんせっかいほう)

まぶたのラインを3センチメートル程度切開し、皮膚や余分な眼輪筋(筋肉)を取り除いていく方法です。切開する部分が広い分、二重のデザインの幅が広く、自分好みの二重が作れる点が大きな魅力となっています。

「幅広二重が良い」「芸能人の××さんのような目になりたい」等、二重幅・二重の形に強いこだわりがある方にはおすすめできる方法のひとつです。

また皮膚・筋肉を取り除く量・綴る部分が多い分だけ二重をしっかりと作ることができるのも大きなポイントです。


部分切開法(ぶぶんせっかいほう)

まぶたの中心部のほとんどを切開する全切開法とは異なり、部分切開法ではまぶたの一部(1センチ~1.5センチ程度)を切開していきます。

クリニックによっては「ミニ切開法」「プチ切開法」といった名称を使うこともあります。切開部が少ない分だけ、仕上がりが全切開法に比較すると自然になりやすいのが魅力のひとつです。

また全切開法に比較すると、手術料金が控えめになっている傾向が見られます。



二重切開法のメリット

二重切開法のメリット

  • 二重を維持できる期間が長い
  • まぶたが厚い人でも二重が作れる
  • まぶたの腫れぼったさも改善できる
  • 目を大きく見せる・目の開きを広くすることも可能

二重を維持できる期間が長い

切開法は二重ができない原因とも言える「余った皮膚」「まぶたの筋肉(眼輪筋)」を物理的に切除し二重ラインを作っていくため、二重維持の期間が長いのがメリットです。

特に全切開法の場合には維持力が強く、原則「半永久的」と考えられています(※現在の二重整形技術が発展してからの期間が短いこと、クリニックにより手術内容等が異なるため、必ずしも全ての二重切開法が永久的な効果維持を確約するものではありません)

「埋没法」の項目で解説したとおり、「埋没法で二重手術をしたけれど、二重が取れた」「埋没法で作った二重の幅が狭くなってしまった」という方の場合には、特に維持効果の強い全切開法等が薦められることが多いです。


まぶたが厚い人でも二重が作れる

瞳

まぶたの肉が厚い人の場合、糸で皮膚を留める埋没法ではまぶたを支えきることが難しく、二重が取れる・幅が狭くなるということが増えます。

まぶたの厚みは自分で摘んでみることでもある程度確認できますが、なかなか自分では判別できないこともありますね。以下のような点に思い当たることが多ければ、まぶたが厚い可能性が高いです。

【まぶたが厚い人の特徴】

  • アイプチだと二重が作れない(アイテープ等の強力なアイテムが必要)
  • ピンク系のアイシャドウだと目が小さく見える・まぶたが腫れて見える
  • 上瞼に塗ったアイライン・マスカラ・アイシャドウ等が下瞼に付いてしまう(パンダ目になりやすい)
  • 通常のビューラーではまつげの根元がうまく上がらない、まつげを上げても下がってくる
  • つけまつげを付けてもうまく付かない(まぶたに押されてしまう)

「まぶたが厚くて困っている」という方の場合、埋没法では二重の維持期間が短くなってしまうことが多くあります。余分な皮膚や脂肪を取り除きながら二重を作れる切開法の方が、希望の二重を維持できる可能性が高いです。


まぶたの腫れぼったさも改善できる

「まぶたが常に腫れぼったくて、眠そうに見られる」「いつも目がむくんでいるみたい」・・・目の形・まぶたの形によって、こんな「腫れ感」「目のたるみ」「むくみ」に悩んでいる方もいますよね。

美容クリニックによっては、二重の切開(皮膚・筋肉の除去)と同時にまぶたの脂肪を取り去る手術も同時並行することができます。いわゆる「脂肪吸引」とは異なり皮下すぐの脂肪を除去するため、腫れ感のスッキリ効果は比較的大きいとする医師が多いです。

二重を作るだけでなく腫れ感・むくみ感を取り去ることで、よりパッチリとした眼力のある目元・クッキリとした顔立ちを作ることができます。


目を大きく見せる・目の開きを広くすることも可能

目を開いた時に、まぶたの肉が目を隠してしまっている...こんな人の場合、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」が起こっている可能性も考えられます。

眼瞼下垂

眼瞼下垂
出典:共立美容外科
https://www.kyoritsu-biyo.com/shinryou/eye/gankenkasui.php

眼科下垂とは、まぶたの上げ下げを行うための「上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)とまぶたの皮膚・瞼板(けんばん)との結合部が緩んでしまっている状態を指すものです。先天性(生まれつき)の眼科下垂もありますが、加齢によって起こる後天的眼瞼下垂の方が多く見られます。

「年齢が上がってきたら、目が小さくなってきた」「目がきちんと開かなくなってきた」という方の場合、眼瞼下垂を疑った方が良いかもしれません。多くのクリニックでは、二重切開法の手術と並行して眼瞼下垂の手術を行うことができます。目をより大きく、きちんと開く目を作ることもできるのです。

加齢による眼瞼下垂が気になっている方は顔の全体のたるみも気になっている場合が多くあります。「本気で顔のたるみ対策!エステとクリニックのリフトアップ ~ 期間や相場、メリット・デメリットは?」のページではエステやクリニックでできるたるみ対策の費用や効果が見込まれるまでの期間について説明しています。一緒にご覧ください。



二重切開法のデメリット

二重切開法のデメリット

  • 料金が高い
  • 手術時間や抜糸の手間がかかる
  • 手術後のダウンタイムが長い
  • 抜糸まではアイメイク不可
  • 整形感が目立ちやすい
  • 希望の二重になるのに長い時間がかかる
  • 医師の技術力が出やすい
  • 失敗するとやりなおせない場合がある

料金が高い

二重切開法の手術は、手軽さのある埋没法に比べると総じて高額です。二重切開法の手術料金相場は以下のようになっています。

二重切開法の手術料金相場

手術方法 料金相場
全切開法 30万円~50万円
部分切開法 20万円~30万円

※クリニックにより異なる

後天的眼瞼下垂によって視界の不良等が起こっている場合には、上記の手術料金には健康保険が適用されます。しかし眼瞼下垂が見られない通常の美容整形手術の場合には、保険適用は無く全額自己負担です。


手術時間や抜糸の手間がかかる

二重切開法はより本格的な切開手術であるため、手術時間は埋没法よりも長くかかります。

部分切開法の場合ですと1時間程度で終わるケースもありますが、全切開法の場合で2時間程度を見ておいた方が良いでしょう。また術後には縫合部の糸を取るための抜糸(ばっし)、クリニックによってはその後のアフターケアのための通院も必要です。

カウンセリング、手術、抜糸等、通院回数も埋没法よりは、かなりかかると考えた方が無難です。自宅や通勤先等とクリニックの距離が遠い場合、手術のための時間と手間がかさむことになります。


手術後のダウンタイムが長い

「切って縫う」という手術を行う切開法の場合、内出血・腫れといった術後の反応は避けられません。

これらの反応の出方は埋没法よりもかなり激しく出ることが多いです。もちろん反応の出方には個人差がありますが、「今まで見たことがない位にパンパンに腫れる」「まぶた全体の色が変わる」くらいに考えておいた方が無難です。術後の外出時には原則サングラスが必須となります。

上記のような大きな腫れが落ち着くまでのダウンタイム期間は、平均的に以下のようになっています。

手術後のダウンタイム期間

方法 ダウンタイム期間
全切開法 2~3週間(※)
部分切開法 1~2週間

※おおきな腫れが引いても、腫れぼったい感じは1ヶ月くらい続くことが多い

大きな腫れを人に見せないためには、術後には最低でも1週間、可能であれば2週間はお仕事等をお休みする必要があります。


抜糸まではアイメイク不可

メイク道具

術後直後から抜糸期間(平均術後6日~7日)までは、原則としてアイメイクを行うことができません。手術をした箇所は傷口になっているような状態なので、この部分にメイクをしてしまうと雑菌等が入り込み、多大な炎症が起こったり、傷跡が残るような事態になってしまう可能性もあります。

「長く休みが取れないから」「腫れを目立たせたくないから」という理由で無理にメイクをしてしまう方が居ますが、これはおすすめできません。メイク可能となる期間については担当医師とよく相談し、医師の指導を徹底するようにしましょう。


整形感が目立ちやすい

切開・縫合によってクッキリとした二重線を作る切開法の場合、目の形・二重の幅等によっては「不自然さ」「整形感」が目立ってしまう場合もあります。特に目力を出す効果の大きい全切開法の場合にはその危険度も高いです。


希望の二重になるのに長い時間がかかる

年間カレンダー

まぶたにメスを入れる切開法の場合、まぶたの状態が完全に馴染むまでにはかなり長い時間がかかります。

手術直後の大きな腫れ・内出血・赤みなどは1ヶ月程度で引きますが、その後の3ヶ月~6ヶ月程度は希望していたよりも二重幅が広かったり、腫れぼったい形になってしまうこともあります。

カウンセリング等で希望していた二重ラインが出来上がるには、6ヶ月~9ヶ月程度はかかると見ておいた方が良いでしょう。また手術跡が自然なシワのようにまで馴染むには、平均12ヶ月(約1年程度)かかることが多いです。


医師の技術力が出やすい

切開手術の手術内容・手術方法はクリニックや医師によっても違いがあります。どれだけ皮膚を切り取るか、眼輪筋をどれだけ除去するかといった采配、切開・縫合等の技術力・デザイン力等、担当する医師の総合的な力が埋没法よりも如実に出やすい手術と言えるでしょう。


失敗するとやりなおせない場合がある

万一手術の結果が希望通りにいかなかった場合、まだまぶたの皮膚・脂肪・筋肉等に余分な部分があれば、再度他のクリニック等で手術をして二重の形を治していくことも可能です。

しかし初回の手術で皮膚・眼輪筋等を取り除かれすぎてしまった場合、それ以上の皮膚・筋肉等を除去することは原則できません。皮膚を取り除かれすぎて目がきちんと閉じなくなる、不自然な目の見開き方になってしまうといったトラブルの可能性も考えられます。

二重切開法を受ける場合には、より徹底した美容クリニック・医師選びを行うことが大切です。


おわりに ~ あなたはどっちの方法が向いている?

二重埋没法と二重切開法、2つの手術方法の種類にはどちらにもメリット・デメリットがあります。「埋没法にしようか、切開法にした方がいいのか」「その中でも、どの方法を選べばいいのか」と悩んでしまうでしょう。

目の形・まぶたの厚み等には個人差が大きいため一概に「どれが良い」とは言い切れませんが、選択をする際には以下のような点を参考にしてみると良いでしょう。

【二重埋没法が向いている人】

  • アイプチでも比較的カンタンに二重が作れる
  • 朝等に二重になっていることがある(二重線が自然に出来ていることがある)
  • 二重の幅・目の形にはそこまでこだわりがない
  • 二重手術をできるだけ安い料金で受けたい
  • 医療ローン(メディカルローン)やクレジットカードを使用できない
  • 長期間仕事を休めない

【二重切開法が向いている人】

  • アイプチだと二重が作れない、長持ちしない
  • 一時的でも自力(マッサージ等)で二重になったことは無い
  • 二重幅・目の形等、希望の二重の形にこだわりがある
  • 多少高額でも、納得のいく結果が欲しい
  • 何度も手術を受けたくない
  • 術後にある程度スケジュールを空けることができる

カウンセリングで決める方法も

また美容クリニック(美容整形外科)のカウンセリングを受けて、自分の目・まぶたにはどちらが向いているのかをチェックしてもらってから決めてもいいでしょう。

現在では適切な手術内容について、無料でカウンセリングを行うクリニックも増えています。より自分に合った二重手術を受けるために、このようなシステムを活用してみてはいかがでしょうか?





pagetop
このページの先頭へ