おすすめの市販ホワイトニング歯磨き粉♪ 機能と価格で賢く選ぶ

『クリアクリーン NEXDENT（ネクスデント） ホワイトニング』は、クリアクリーン ホワイトニングからモデルチェンジし、2021年3月に登場したホワイトニング系の歯磨きです。『クリアクリーン』という花王のメインブランドらしく価格帯はリーズナブルですが、着色汚れ対策と虫歯予防の両方に対応したバランスの良い配合が魅力の製品に仕上がっています。

ホワイトニング成分（清掃成分）としては無水ケイ酸（シリカ）や粉末セルロース等を配合。これらが表面に付着したステイン汚れを物理的に除去していきます。またPEG-12は色素吸着の働きがあり、タバコのヤニ、コーヒー等の渋み色素等にも幅広く対応してくれる成分です。

大きな特徴としてはリンゴ酸（DL-リンゴ酸）が配合されている点が挙げられます。この酸は着色汚れを浮き上がらせる働きを持つので、より高いホワイトニング効果も期待できます。デイリーユースの範囲内ではありますが、コーヒー・紅茶等によるステイン汚れの予防対策等には十分働いてくれる歯磨き製品と言えそうです。

顆粒Waが配合されているため洗浄力が強く、虫歯の原因となる歯垢汚れをしっかり除去してくれるのも嬉しいポイントです。ただし顆粒は、弱っている歯周ポケット等に入り込むと歯茎の傷を作ってしまうことも。特にインプラントを使われている場合、顆粒入り歯磨きの使用は事前に医師と相談しておいた方が良いでしょう。

『花王 クリアクリーン ホワイトニング デンタルリンス アップルミント』は、クリアクリーンシリーズから販売されている液体タイプのホワイトニング対応歯磨きです。ホワイトニング成分としてはDL-リンゴ酸を配合。汚れを浮き上がらせて、ステイン汚れの除去を行いやすくしてくれます。

またPEG-12がコーティング剤となり、再度の着色の付着を防いでくれるのも嬉しいポイント。強力に研磨をしながら一気に白くしていくタイプではありませんが、毎日少しずつステイン汚れに対処していきたい人にはピッタリの製品と言えます。

最大の特徴はやはり液体ハミガキであるという点です。汚れ除去成分が口のすみずみにまで届くのは、ブラッシングが苦手な人にもありがたいですね。DL-リンゴ酸は特にお茶・コーヒー・紅茶等による着色汚れを浮かすのが得意な成分なので、「カフェインで歯が黄ばみやすい」という人は黄ばみ予防にプラスしてみてはいかがでしょうか。

溶剤としてエタノールを使っているので、歯磨き後の口の中はサッパリとした仕上がりになります。ただしエタノールはアルコール成分ですので、アルコールにアレルギー等をお持ちの方、アルコールに弱い方は使用を避けましょう。また口の中に炎症がある場合等にも使用を避けた方が無難です。

『クリアクリーン プレミアム 美白』の大きなポイントが、ステイン汚れを浮かせるリンゴ酸などに加えて「フィチン酸液」が配合されているという点です。フィチン酸液は従来の「歯の表面の着色（ステイン）」に対してだけでなく、歯の内部の沈着汚れにも作用する成分のひとつ。そのため、エイジングによる歯の黄ばみにも効果があると言われています。

またフッ素の高濃度配合をしている点も嬉しいポイントと言えるでしょう。『クリアクリーン プレミアム 美白』は、1450ppmというクリアクリーンシリーズ最高濃度のフッ素を配合しています。フッ素は歯の表面のエナメル質の修復や歯質の強化に対して有効な成分です。特に加齢によって歯質が衰えやすい「大人の歯」には、定期的に与えたい成分と言えます。

カンタンにまとめれば「歯の年齢対策をしながらホワイトニングしたい人」にピッタリの歯磨きというわけですね。大人向けプレミアム系ホワイトニング歯磨きの中では価格帯が比較的リーズナブルなのも魅力と言えます。

ただし花王独自の配合である顆粒Waは、歯周ポケットが深い人等だと歯肉に傷をつけてしまう可能性も。特にインプラント使用の方は、顆粒配合歯磨き利用について事前に医師に相談をしましょう。

また高濃度フッ素は、大人の歯には良い成分なのですが、永久歯が完成していない子どもに使うと歯の発育不全を起こす危険な成分でもあります。本製品は絶対に子どもの手に触れない場所に保管することが求められますので、その点には注意しましょう。

『セッチマ はみがき スペシャル』は日本で販売されるホワイトニング特化型ハミガキの中でも最古株のひとつ。ドラッグストアや薬局で買えるホワイトニング歯磨きでセッチマなら知っている！という人も多いようです。

『セッチマスペシャル』は清掃剤として無水ケイ酸（シリカ）と重質炭酸カルシウムを配合しており、この2つの清掃剤が歯の表面についたステイン（着色汚れ）を研磨することで除去していきます。清掃作用がやや強めであることから、毎日ではなく週に2～3回程度の使用が定められています。いわゆる「スペシャルケア系」の歯磨きの定番的な存在です。

また2015年のリニューアルで成分配合が変更され、PEG-8（ポリエチレングリコール400）が加わりました。この成分は歯の表面についたヤニを溶かし出す作用も持っています。紅茶・コーヒー等のステイン汚れに加え、タバコによるヤニ汚れに困っている人にも嬉しい配合です。

ただ「昔ながら」のスタイルが好まれているせいか、『セッチマ はみがき スペシャル』のフレーバーや使用感にはやや「昭和っぽさ」が残されています。フレーバーはかなり辛めのミント系です。スッキリ感を好む人にはオススメですが、刺激と感じる人もいる可能性も。

また使用感にはややザラついた粉っぽさがあり、この点も『セッチマ はみがき スペシャル』の口コミ評価が分かれるポイントとなっています。実用性重視の人向けのハミガキと言えるかもしれません。

『セッチマ はみがき デイリータイプ』は、従来のセッチマの「週2回程度まで」という使用頻度から脱却し、毎日使えることを目的としたホワイトニングハミガキです。無水ケイ酸（シリカ）、重炭酸Ca、酸化AI等で表面のステインを研磨除去するスタイルですが、『セッチマスペシャル』に比べれば作用はおだやか。毎日少しずつステインが付くのを抑え、ソフトにホワイトニングしていきたい人に向いています。

PEG－8（ポリエチレングリコール）の配合により、ヤニ汚れを溶解させる作用があるのも魅力です。タバコは毎日吸うものですし、デイリーケアでヤニが付くのはこまめに対処しておきたいところ。また『セッチマ はみがき デイリータイプ』にはビタミンEも配合されており、歯肉炎等の歯茎のトラブルを予防する働きも期待できます。

スモーカーの場合、歯のステイン汚れだけでなく歯茎の血色等がきになる人も多いのではないでしょうか。日常的なヤニ汚れ対策に加えてビタミン対策にもなる『セッチマ はみがき デイリータイプ』は、特にタバコを吸う人の日常的なホワイトニングには向いた製品と言えそうです。

ただし『セッチマスペシャル』と同様、かなり辛味の強いミントのテイストについては口コミ評価も分かれています。マイルド系を好む人には不向きですが、スッキリ感が強くあるものを好む人ならば、ピッタリの一本となる可能性も高いですね。

大きく柔らかなシリカ（ケイ素）に加えて2種類の小型タイプのシリカ（高清掃シリカ）を配合したことで、ステイン除去力に力を入れたタイプのホワイトニング歯磨きです。スルホコハク酸2Na液が汚れを溶解し、さらに歯磨き後の歯をコートして、再度の着色も防いでくれます。

ホワイトニング関連の配合成分内容は比較的穏やかであり、デイリーで手軽なホワイトニングとして取り入れたい人、コスパ重視の人に向いています。

ちなみに歯の汚れを落とす洗浄力は強めなので「ホワイトニングもしたいが虫歯も気になる」「歯医者さんで汚れ残りを注意されたことがある」という人にはピッタリ。歯磨き後のクールでサッパリした感触も強調されているので、ランチ後のオフィスでの歯磨き等にも良いですね。

ただし発泡成分が比較的多いため、口の中でブクブクと泡が立つのが苦手な人には不向きかもしれません。ナチュラルミント、ピーチリーフミント、フレッシュキウイミントの3種のフレーバーがあり、好みのものを選べる点は魅力と言えるでしょう

いわゆる「サッパリ系」の歯磨きだと刺激が強く感じられる人、もっと優しく歯磨きしたい人向けの製品です。大きく柔らかなシリカ（ケイ素）に小型シリカ（高清掃シリカ）を加えたダブルクレンズ構造でステイン汚れをソフトに除去しつつ、スルホコハク酸2Naが汚れを溶かし出し、再着色を防ぐためのコートとしての役割も果たします。

自然成分であるオリーブオイルも加えられ、歯磨き後の感触もしっとりとおだやか。ステイン除去力（ホワイトニング力）は従来品である『オーラツーミー ステインクリア ペースト』より更にソフトなので、「着色除去」というよりは「着色の予防」といった感覚で使った方が良いかもしれません。

フレーバーは「フローラルホワイトティーミント」という名称ですが、ジャスミンに近い香りです。ネット上のの口コミでは、この「香り」の点で好き嫌いがやや分かれる評価が見られます。

オーラツーシリーズでは最大濃度のホワイトニング成分を配合した歯磨きペーストです。従来型のシリカを高濃度配合しているのに加え、研磨力のあるアルミナ（水酸化アルミニウム）を配合したことで、ステインの除去パワーを高めています。ホワイトニング成分高配合の製品としては価格も控えめ。手軽に「本格ホワイトニング」をしたい時に向いた製品です。

ただし研磨力がやや強いので、頻繁すぎるケアはNG。『オーラツーミー ステインクリア ペースト』等のベーシックケアラインと合わせつつ、週1回程度のペースでスペシャルケアとして使うのがベストな頻度と言えるでしょう。

ニオイ吸着成分も配合されていますから、口臭が気になる時のオーラルケアにもピッタリです。フレーバーが「プレミアムミント」「アロマティックミント」の2種類からお好みのものを選べるのも、大手ブランドらしい魅力と言えます。

なお1回の使用量が「パール粒大」と、従来のハミガキ製品に比べて少ない量である点には注意しましょう。一気にたくさん使うと研磨が過ぎて知覚過敏等を招く恐れがあるだけでなく、コスパも悪くなってしまいます。

ホワイトニング歯磨きというと、「発泡剤やミントの香料が強くて刺激が辛い」という印象をお持ちの人も多いのではないでしょうか。『アパガードソフト』は、そんな人のための低刺激設計ホワイトニング歯磨きです。

大きな特徴としては基材がジェルタイプであることが挙げられます。発泡剤は入っておらず、泡ではなく優しくジェルで磨いていくスタイルの歯磨きです。また香料の配合も抑えられており、ミントの香りはするものの、刺激の受けにくい設計になっています。

いわゆる研磨剤（清掃剤）に相当する働きを持つ無水ケイ酸（シリカ）が無配合である点も特徴のひとつ。研磨効果のある成分が無配合の歯磨きを探している人にはピッタリの製品です。ただしその分だけホワイトニングの結果が出るまでに時間はかかる可能性はあります。

難点としてはその独特の「ジェルの使い心地」に慣れるかどうかと、これはアパガード全般に言えることですが価格帯が高めである点が挙げられます。アパガードシリーズは店頭でもあまり割引がありませんので、ある程度ホワイトニング歯磨きにコストをかけられる人向けの製品ですね。

『アパガードプレミオ』は、薬用ハイドロキシアパタイトの配合量を従来品（スタンダードタイプのアパガードMや上のアパガードスモーキン）に比べて140％配合したワンランク上のホワイトニング歯磨きです。歯と同じ成分であるハイドロキシアパタイトによる歯の細かな傷の補修や再石灰化効果を早く出したい！という人には、嬉しい配合量ですね。

『アパガードプレミオ』はその配合成分等から根強い人気を得ており、口コミサイト『アットコスメ』では、ベストコスメアワードで長年トップに君臨し続けた製品にだけ贈られる「殿堂入り」も獲得しています。価格帯がプレミアム系ホワイトニング歯磨きの中でも高いのが難点といえるかもしれません。

なお『アパガードスモーキン』がヤニ汚れを浮かす成分を2種類（ポリビニルピロリドン、マクロゴール400）配合しているのに対し、『プレミオ』はマクロゴール400のみとなっています。タバコを吸う方であればやはりスモーキンの方を、歯の傷補修や輝きの再生化を重点的に目指す人はプレミオを、というのが基本的な選び方です。

アパガードの最大の特徴は、サンギ独自の薬用成分「薬用ハイドロキシアパタイト」を配合している点です。このハイドロキシアパタイトとは、リン酸カルシウムでできた歯や骨を構成する成分のこと。つまり「歯に似た成分」を使っているわけですね。

ハイドロキシアパタイト成分は歯垢を吸着除去しつつ、歯の表面の目に見えない傷をパテで埋めるようになめらかにする作用を持っています。さらに歯のエナメル質から流れ出てしまったミネラルを与えて再石灰化し、歯表面を丈夫につややかにしてくれるのです。歯の表面の凸凹によって着色汚れが目立ちやすい人、加齢等によって歯のエナメル質が弱くなっている人には嬉しい成分と言えるでしょう。

『アパガードスモーキン』は更にポリエチレングリコール・ポリビニルピロリドン等のヤニやステインを溶解する成分をダブル配合しています。タバコによるヤニ汚れにはもちろんですが、ワイン・紅茶等による色素汚れが気になっている人にも向いた配合です。

またパールや貝殻等から産出される「加水分解コンキオリン液」の効果によって、歯の表面が真珠のように光沢感を生む作用がついているのも嬉しいところ。ツルツルピカピカ感を強調した仕上がりにしたい人に向いています。

知覚過敏の特徴として「研磨によって歯表面（特に歯ぐき周り）を強く削りすぎると、症状が重くなる」というものがあります。従来のホワイトニング歯磨きではどうしても研磨剤（清掃剤）が配合されやすく、ホワイトニングと知覚過敏とは相性が悪いと言われ、最大の問題点ともされてきました。

『シュミテクト トゥルーホワイト』では、この問題点を改善すべく研磨剤無配合によるホワイトニングを実現しています。ホワイトニング成分としてはポリリン酸ナトリウム（STP）を配合。この成分は歯垢やステイン汚れ等を科学的に柔らかくし、浮かすようにする作用を持ちます。

またポリエチレングリコール400も配合されているので、さらに汚れ等を溶解する作用も期待できます。「汚れを削るのではなく浮かして落としやすくする」という発想のホワイトニング歯磨きというわけです。知覚過敏の最大手ブランドである『シュミテクト』ならではの設計ですね。

『シュミテクト トゥルーホワイト』は研磨剤無配合なので、電動歯ブラシでの使用も可能。泡立ちも控えめなので泡が飛び散ることもほとんどありません。「知覚過敏が進んでいて辛いが歯の美白もしたい」「電動歯ブラシでホワイトニングもしたい」という人には向いている製品です。

ただし研磨力が無い分、ホワイトニングの作用はおだやか。「歯を白くする」というより着色予防といった観点で使った方が良いかもしれません。

『シュミテクト コンプリートワンEXプレミアム』は、歯表面の色素除去（ホワイトニング）の他に、知覚過敏対策、歯周病対策、虫歯予防、口臭予防等、10種類ものオーラルケア対策を盛り込んだまさに「コンプリート（完全・完璧）」な一本です。

ホワイトニング対策としては、ポリリン酸Naやポリエチレングリコール400を配合。これらの成分には汚れを浮かしだす働きがあり、浮いてきた汚れを無水ケイ酸（シリカ）の粒で穏やかに取り除いていく仕組みになっています。特にポリエチレングリコールはヤニ汚れを溶かしやすいので、タバコを吸う人にはオススメの配合です。『シュミテクトトゥルーホワイト』だとちょっとホワイトニング歯磨きとして物足りない…という時にはこちらを選んでみてはいかがでしょうか。

知覚過敏対策として硝酸カリウム、歯周病対策としてグリチルリチン酸者アンモニウム等が配合されており、歯茎を守るバランスの良い成分配合が行われています。歯がしみないための予防にはもちろんですが、歯周ポケットの深さが気になり始めている人にも向いた製品です。

なおシュミテクト全体の傾向ではあるのですが、発泡剤の配合量が控えめなので、歯磨き中にそこまで強い泡は出ません。ややペースト感があるのでその点は好みが分かれるところです。また虫歯予防として高濃度フッ素が配合されていますので、6歳以下（永久歯が生え揃っていないお子さん）は使用禁止です。お子様の居るご家庭では取り扱いに注意しましょう。

『タバコスミガキ』の最大の特徴はその名前のとおり「炭」を配合している点です。シリカ（含水シリカ）と炭を粒状にして、これを洗浄剤として歯の表面のヤニ汚れ・ステイン汚れ等を取り除いていきます。活性炭には元々研磨性がある上に吸着力もあるので、歯表面の汚れをしっかり除去することが期待できます。

またPEG-8（ポリエチレングリコール8）が配合されているのもポイント。PEG-8は歯の着色汚れを浮かして除去する働きがあるので、ヤニ等による歯の黄ばみ予防には心強い成分です。歯自体を白くするわけではなく「表面汚れを取って少しずつ元の色に戻す」というスタイルではありますが、タバコを吸う人のヤニ予防にはちょうど良い製品と言えるでしょう。

顆粒（つぶつぶ）がかなり大きくジャリジャリとした作りなのは好みが分かれるところかもしれません。顆粒が口に残りやすいので、歯磨き後にはしっかりと口をすすぐ必要があります。またかなり辛味が強いフレーバーです。昔ながらの「サッパリ・スッキリ！」というハミガキ粉が好きな人には向いています。

最大の問題点としては炭配合なのでハミガキペーストの色が黒いところが挙げられます。歯ブラシを染めてしまうことはありませんが、顆粒が残っている間は黒い状態なので、見た目にもよくありません。歯磨き後にはしっかりとブラシを洗うようにしましょう。

「スミガキ」シリーズの（タバコスミガキも含む）従来の問題点としてよく挙げられていた「辛い」「刺激が強い」といった点に着目したホワイトニング系の新製品が「美白スミガキ」です。

小林製薬の特徴とも言えた強めのミント系香料を撤廃し、爽やかなフローラルホワイトティーミント系へ変更。フレーバーも甘めなものへと変えられました。女性ユーザーの満足度84％を獲得する等、女性向けの設計を意識していることが見受けられます。

吸着力・研磨力のある活性炭とシリカによる歯表面のステイン除去、サッパリとした爽快感のある使い心地などは「タバコスミガキ」と大きな違いはありません。「速攻で歯を白く！」という製品ではなくデイリーユースで歯の表面の着色汚れを落としていくタイプの製品です。なおステイン汚れを浮かせる「PEG-8」の配合がないので、スモーカーの方（ヤニ予防対策をしたい人）はやはり「タバコスミガキ」の方が良いかもしれませんね。

炭とシリカの顆粒による独特の食感は「スミガキ」シリーズの持ち味なので、美白スミガキにももちろんジャリジャリ感はあります。「すすぎ後の爽快感がある」という口コミも多いですが、黒い顆粒が歯に残らないよう、すすぎは丁寧に行いましょう。

『システマ ハグキプラス プレミアム ハミガキ よくばりな美白』は、ホワイトニングに加えて歯周病予防、知覚過敏、虫歯予防、出血予防、歯石沈着予防、口臭防止、口中浄化となんと8つのオーラルケア対策ができてしまう、まさに「欲張り」なマルチタイプのホワイトニング歯磨きです。

歯のホワイトニング効果としては歯の表面向けのシリカ（無水ケイ酸）と歯の根元の方に入りやすいシリカの2種類を配合して、ステイン汚れを取り除きやすくしています。また薬用成分として配合されている無水ピロリン酸Naにはヤニ汚れ等を溶かし出す働きもあるので、タバコによる黄ばみ対策もある程度期待できます。

歯周病対策として歯ぐきの活性化や組織修復対策としてビタミンEが配合されているのは、歯ぐき下がりによって歯の黄ばみが目立つ人にも嬉しいポイント。トラネキサム酸も配合され、歯ぐきのコラーゲン破壊予防をしてくれていますから、歯ぐき関連で歯の黄ばみが気になっている人にはありがたいですね。フッ素配合量も高いので歯の強化対策もしっかりしています。

従来のマルチタイプの市販高級系歯磨きの中では「知覚過敏」に対応しているのも特徴です。硝酸カリウムによる刺激伝達防止作用で、歯がしみるのも防ぐ働きも期待できます。


販売価格が基本的に1,000円を超えるという市販ハミガキの中では高級な製品ですが、それだけの成分配合はした！という強さは感じられます。ただあまりにも万能性に力を入れている分、ホワイトニングに特化した成分配合ではありません。「歯のエイジング対策をあらゆる方向で行いつつ、ついでに歯の黄ばみ予防もしておきたい」という人向けです。

『ディープクリーン 薬用はみがき つや美白』は、歯槽膿漏等の歯茎トラブル対策と歯の美白の両方にアプローチしていくホワイトニング歯磨きです。シニア層の場合、歯の黄ばみには主に3つの原因が考えられます。この歯磨きは、その3つにそれぞれ対処するバランスの良い配合が魅力と言えます。

黄ばみの原因の一つ目は、紅茶・コーヒー等の飲食物の色素が付着することによる黄ばみ。これに対しては配合成分「無水ケイ酸（シリカ）」が歯の表面をソフトに研磨して汚れを除去していきます。

2つ目の原因は、加齢によるもの。この対策のためには歯の内側の色素沈着にも作用しやすいと言われる「フィチン酸液」が配合されています。

そして歯の黄ばみの3つ目の意外な原因が、歯茎の退縮によるものです。歯槽膿漏等で歯茎が退縮すると象牙質がむき出しになり、その部分の黄ばみが増して見えてしまいます。この退縮等を抑え、歯茎を元気にするために『ディープクリーン 薬用はみがき つや美白』では、抗菌作用を持つエリスリトールや消炎作用を持つβ-グリチルレチン酸等の薬用成分を配合しています。また歯質を強化するフッ素も高配合されているので、歯を強くする働きも期待できます。

シニア層が手軽に歯を白くしたい時のアプローチ方法として『ディープクリーン 薬用はみがき つや美白』はピッタリの一本と言えるでしょう。

なお『クリアクリーン プレミアム 美白』と同様、こちらも高濃度フッ素製品なので、永久歯が生え揃っていないお子様が使うことの無いよう、管理は厳重にすることが大切です。

『クリニカ エナメルパール』は、クリニカシリーズの中でも独自のエナメルケア処方を取り入れたホワイトニング用薬用ハミガキでます。この「エナメルケア処方」とは大小のスクラブ（シリカ）の研磨によるステイン汚れの除去が主な働きと考えられます。

またPEG4000が配合されているのでヤニ汚れを溶解させる作用もあります。さらに「ステインバリア成分」としてポリアクリル酸Naが配合され、ハミガキ粉には歯がコートされ、美しい歯を長くキープする要素も。基本のホワイトニング要素はキチンと取り入れているハミガキです。

またクリニカシリーズは独自の酵素（デキストラナーゼ）等を配合しているので、歯垢の分解除去作用には期待ができます。歯の黄ばみの原因には様々ありますが、ブラッシングが苦手で歯垢が溜まりやすい人の場合、それが歯の色をくすませていることも。歯垢対策とその他のステイン汚れ対策を並行していきたい人にはちょうど良い製品とも言えるでしょう。

ただしリーズナブルな価格帯でホワイトニング成分、酵素、フッ素等の様々な方向性の成分を配合しているため、それぞれの配合量が少ない可能性は考えられます。「すぐに歯を白くしたい」というより、気長にコツコツ歯の色を明るくしていきたい人、着色の予防をしたい人など向けと考えた方が良いです。

フレーバーはホワイトフローラルミントとフレッシュシトラスミントの2種類があります。いずれもやや甘口の傾向です。ピリッと感が穏やかで甘めのホワイトニング歯磨きをお探しの方にはおすすめです。

『ピュオーラGRAN（グラン） ホワイトニング』は、歯肉炎や歯周病といった歯茎のトラブル予防と歯の美白を並行してケアしていけるホワイトニング歯磨きです。

歯の表面の色素汚れ（ステイン汚れ）は、2種類のシリカが優しく除去。エイジングによって黄ばみやすくなる「歯の内側の色素沈着」対処のために、フィチン酸液も配合されています。またコート剤としてポリリン酸Naが働くので、食事や飲み物等による色素汚れが付きにくい歯になるのも嬉しいポイントです。

歯肉炎・歯周病への対処としては、加齢とともに増えると言われる菌の老廃物（プロテアーゼ）の洗浄に着目しているのが大きな特徴です。プロテアーゼが口の中で広がると、歯周病の原因のひとつとなるだけでなく、口のネバつき、口臭等の原因にもなる困った存在。これに対処するため、『ピュオーラGRANホワイトニング』では花王独自の清浄剤であるエリスリトールに加え、消炎成分GK2、CPCを配合し、さらに新成分γオリザノール（コメ胚芽等から抽出できるポリフェノールの一種）が洗浄剤として加えられています。

「歯の黄ばみも気になるけれど、歯茎のハレや出血、口の中のネバつき、口臭等の予防対策もしておきたい」という30代以降のオーラルケアにはピッタリの成分配合と言えるでしょう。なお発泡剤の配合量が少なめなので、アワアワにして歯磨きをするというよりも、ペーストを塗り付けるような感覚になります。この使用感には最初戸惑う方も居るかもしれません。

【2023/03で生産終了】