東洋式エステでキレイに!ヨモギ蒸しや美容鍼、アカスリ等の効果や注意点

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東洋式エステ

韓国式エステ・タイエステ・インドエステ等、東洋式のオリエンタルエステはいまや美容業界で「定番」な存在となりつつあります。

日本でも店舗の数が増え、海外旅行に行かなくても気軽に韓国式・タイ式等のエステサービスが受けられるようになりました。東洋式のエステは、体質に合ったサービスを見つければ同じ東洋人である日本人にも馴染みやすく、「ナチュラルにキレイになれる」といった高評価がよく聞かれます。

でも「韓国エステに興味はあるけど、自分に合うのかわからない」「なんだか痛そうで心配」等、不安があってまだチャレンジできていない、という人も多いのではないでしょうか?

メニュー内容等がよくわからないと、ちょっと不安ですよね。今回はアカスリやヨモギ蒸し、タイ古式マッサージ、美容鍼灸等、人気の東洋式エステサービスや美容サービスの内容やメリット、注意点等についてご紹介していきます。






アカスリ(垢すり)

あかすり

「アカスリ」は、韓国エステの代表的メニューとも言える存在です。本場仕込みの韓国エステでは、専用の垢擦手袋を着用したスタッフが全身の皮膚にたまった角質を摩擦によって落としていきます。


所用時間は?

一般的なメニュー時間は平均30分~40分ほど。ただし事前に皮膚に水分を与えて柔らかくしておいた方が効果的であるため、準備時間も含めると90分~120分程度のメニューとなります。



垢擦りの効能・メリット

垢擦りの効能・メリット

  • 角質が取れて肌がツルピカ!
  • アカスリは全身の体臭対策にも

角質が取れて肌がツルピカ!

私達の肌の表面は「角質細胞」による「角質層」から形成されています。

この角質層はごく薄い層が20~25層くらい重なってできており、通常の場合だと新しい層が内側から生まれ、徐々に外側の角質層が剥がれていくシステムになっています。でも生活習慣の乱れやエイジング、ストレス等によって肌のターンオーバー(生まれ変わり)が乱れると、外側の角質層がいつまでも体に留まってしまいます。

肌構造

ターンオーバー

不要に分厚くなった肌は「角質肥厚(かくしつひこう)」の状態になり、水分を十分に保持できずにカサカサの状態になっていきます。「ひじ」や「かかと」等の皮膚がガサガサになったこと、ありませんか?

十分なターンオーバーができていない場合、背中やおしりといった皮膚の部分もこれらと同じ軽い「角質肥厚」の状態になっていることがあります。角質が厚くなり過ぎた状態の肌は、以下のような特徴を持っています。

【角質が厚い肌の特徴】

  • 乾燥しやすい
  • 毛穴が目立ちやすい
  • 肌の色がくすんでいる(黒ずみ風、黄ぐすみ風等)
  • 基礎化粧品が入りにくい(ボディケアの効果が得にくい)等

アカスリでは上記のような古い角質を全身から除去し、肌のターンオーバーを促していきます。なかなか取れてくれなかった角質が落ちることで、肌はツルツル・ピカピカになります。

またマッサージ効果によって血液循環も促進されるため、新しい肌細胞が活発に生まれることもサポートしてくれます。


アカスリは全身の体臭対策にも

体臭を軽減

靴を脱いだ時に足の匂いが気になる、ワキの匂いが残りやすい…多くの方が「体臭」の問題で悩んでいます。


匂いの元は?

体臭は汗をかきやすい夏の問題と思われがちですが、実は冬の方が体臭が出やすいとも言われています。それは、「古い角質」が体臭の元となる雑菌のエサだからです。

服の中の暖かさと角質によって雑菌が多数繁殖する上に、肌の新陳代謝が落ちているので、なかなか「匂いの元」を取り去ることができません。


垢すりで匂いの元を除去

全身アカスリでは、首の後ろやワキの背中側等、自分では角質ケアをしにくい箇所の古い垢もキレイに落としていきます。雑菌が繁殖していた古い角質をしっかりと落とすことで、気になる体臭を軽減する効果も期待できます。



アカスリを受ける時の注意点

アカスリを受ける時の注意点

  • アカスリの「通いすぎ」には要注意!
  • 事前の水分補給+アフターケアも大切

アカスリの「通いすぎ」には要注意!

背中の肌荒れ

アカスリを受けると肌がツルツルになるだけでなく体もポカポカして気持ちが良いので、ついつい「来週もまたアカスリしたいな」と思う人が多くいます。でもアカスリは、頻繁に受けてはダメな美容メニューなのです。

人間の肌のターンオーバーは平均28日~30日程度で、加齢によってターンオーバー期間は徐々に長くなっていきます。ターンオーバーよりも早い期間で次々とアカスリをしてしまうと、まだ新しい皮膚が生まれていないのに角質を落としてしまうことになります。

皮膚細胞の生成が間に合わず、皮膚が全体的に薄くなってしまったり、かえって乾燥してしまうこともあります。アカスリを一度受けたら、次回までには短くても1ヶ月、理想では2ヶ月程度を置いた方が良いでしょう。


事前の水分補給+アフターケアも大切

アカスリでしっかりと角質を落とすには、アカスリ前に肌細胞にしっかりと水分を与えて角質を剥がれやすくしておくことが大切です。

通常では事前に入浴・サウナ・後述するハンジュンマク等を行いますが、中には「時間が無いから」とシャワー程度で済ませてしまう人もいます。残念ながら、これではあまりアカスリの効果を得られません。

アカスリ後にはボディローション等の浸透率が良くなっているので、しっかりと全身のスキンケアを行っておくことをおすすめします。「アカスリ+きゅうりパック」「アカスリ+海藻パック」等、ピーリング+ボディパックがセットになっているコースを選ぶと理想的です。





汗蒸幕(ハンジュンマク)

ハンジュマク

ハンジュマク
出展:HIS 韓国オプショナルツアー
https://activities.his-j.com/Top/

ハンジュンマクとは、「汗・蒸す」という感じの通り、韓国式のサウナの一種です。薬石や黄土等で作ったドームに入り、クヌギ・松等の自然素材を燃やして高温にした状態の中で一定時間を過ごします。

この時に麻の布を被るのも、韓国式サウナの特徴です。汗蒸幕の温度は施設によって異なりますが、低温の場合で85℃~90℃、高温の場合で140℃~150℃程度にもなります。


ハンジュンマクの効能・メリット

ハンジュンマクの効能・メリット

  • 遠赤外線のパワーで冷え取り・新陳代謝アップ
  • たっぷりの汗でアカスリ効果が倍増
  • 友だち同士やデートコースにも使える

遠赤外線のパワーで冷え取り・新陳代謝アップ

ハンジュンマク

木炭等の自然素材で温められたサウナの中は、遠赤外線でいっぱいの状態です。遠赤外線とは電波(電磁波)の一種で、目に見える「可視光線」よりも外側にあり物質を強く温める力を持っています。

遠赤外線は分子を振動させて内側から温める力を持つため、体の内側からポカポカになります。内臓が冷えがちな「隠れ冷え」の人、手先が冷たい「冷え性」の人にも、ハンジュンマクはピッタリです。

内側から温められた体は内臓の働きが活性化するため、肌の新陳代謝等もアップさせてくれます。健康に良いというだけでなく、美容にも効果を持つサウナなのです。


たっぷりの汗でアカスリ効果が倍増

倍増

ハンジュンマクでしっかりと汗をかくと、肌の表面にある「角質層」に水分が行き渡って古い角質が剥がれ落ちやすくなります。そのため前述した「アカスリ」の効果がさらにアップすることになるのです。

「温泉+アカスリ」というコースがある韓国エステもありますが、できれば伝統的な「ハンジュンマク+アカスリ」のコースがあるエステを選びたいところです。


友だち同士やデートコースにも

汗蒸幕(ハンジュンマク)のある韓国エステは、施設によって「一人利用客専用」「女性/男性専用」「女性・男性共用OK」等、使用ルールが定められています。

女性専用のハンジュンマクなら、友だち同士で利用して中でお喋りを楽しむこともOK。また女性・男性共用利用OKのハンジュンマクで「美容デート」を楽しむ人もいるそうです。



ハンジュンマクを受ける時の注意点

ハンジュンマク前には水分補給をしっかりと

水分

ハンジュンマクでは、びっくりするほど多量の汗が出ることもあります。元々の体内の水分が少ない方の場合、脱水症状を起こしてしまう恐れがあるので注意です。

利用前にはしっかりと水を飲んでおき、たっぷりと汗を流せるようにしておきましょう。特に以下のような人は、普段気づかないうちに体内の水分が不足していがちなので気をつけてください。

体内の水分不足の恐れのある方

  • コーヒー・紅茶・緑茶をよく飲む(利尿作用が強い)
  • エナジードリンクをよく飲む(カフェイン含有量が高い)
  • 味の濃い食品、インスタント食品をよく食べる
  • ポテトチップス等の揚げ菓子類が好き

よもぎ蒸し(よもぎ風呂)

ヨモギ蒸し

「よもぎ蒸し」は、韓国で500~600年以上前から伝わると言われている伝統的な民間療法です。日本でも薬効効果があると言われている「よもぎ」の葉を蒸してスチーム状態にし、下半身に蒸気を充てていきます。

韓国ブームの時に日本にも「よもぎ蒸し(よもぎ風呂)」が入ってくるようになりました。現在では韓国エステでよもぎ蒸しが受けられるところが多くなってます。

元々が産前・産後の女性のために用いられた療法であり、現在も女性向けのメニューのひとつとして考えられています。



よもぎ蒸しの効能・メリット

よもぎ蒸しの効能・メリット

  • よもぎの高い栄養価を粘膜から吸収
  • 冷えやむくみ取り対策に
  • アロマのリラックス作用でストレス対策にも
  • 料金が比較的安い

よもぎの高い栄養価を粘膜から吸収

ヨモギ

「ヨモギ」は漢方薬にも用いられるほど栄養価の高い薬草で、以下のような栄養素を含んでいます。

クロロフィル 鉄を作るヘモグロビンの生成を助ける作用を持ち、貧血の予防等にも用いられる成分です。
βカロテン
(ベータカロテン)
免疫機能を強くする働きを持つ成分です。体内でビタミンAに変わり、髪細胞や肌細胞を作るためにも働きます。
ビタミンK 骨の健康維持のために必須のビタミンで、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防・改善等にも用いられます。また血管の状態を良好にキープするためにも必要な栄養素です。

この他アミラーゼやビタミンD、ビタミンC、ビタミンBといった多種の栄養素を含んでいるヨモギを蒸すことで、その栄養素を体内に取り込むことを目的としているのが「よもぎ蒸し」です。

女性の下半身の粘膜からの栄養吸収度はその他の皮膚に比べて400%以上もあるとされており、より直接的に栄養吸収をすることが期待できます。


冷えやむくみ取り対策に

「よもぎ蒸し」の蒸気でゆっくりと蒸されることで、体全体がポカポカと柔らかく温められます。

冷え取り、むくみ取り等に効果があると言われており、「冷え」が原因となっている肌トラブル(ニキビ・アトピー性皮膚炎、大人ニキビ/吹き出物等)の改善のために「よもぎ蒸し」を使う人も多いです。

また冷えが原因による婦人科系の病気(子宮関連・不妊症等)の予防・改善のために「よもぎ蒸し」が使われることもあります。


アロマのリラックス作用でストレス対策にも

ストレス軽減

ヨモギはユーカリ属の植物であるため、香り成分にはユーカリプトール(シオネール)が含まれています。ユーカリプトールは爽やかで快適な香りであり、咳止め薬・口中用の消臭剤等にも使われるものです。また蓄膿症等の鼻の諸症状にも良いと言われています。

ユーカリプトールにはリラックスをさせる働きもあるため、よもぎ蒸しを受けている間はゆっくりと寛いだ気分になれます。

神経を休める働きがあることから、月経不順・PMS(生理前症状)の緩和として用いられることもあります。体だけでなく心もほぐれる「よもぎ風呂」の時間が、ストレス対策にもなってくれるはずです。


料金が比較的安い

多くの方が「エステでマッサージ等を受けると、料金が高そう」と敬遠してしまいます。でも「よもぎ蒸し」のメニューは、韓国エステの中でも比較的割安です。

30分~60分のコースの相場は、平均2,500円~3,500円となっています。定期コース等を利用すれば、1回あたり1,500円程度でヨモギ風呂に入れる施設もあります。手軽に東洋式エステを楽しみたい人にはピッタリです。



よもぎ蒸しを受ける時の注意点

よもぎ蒸しを受ける時の注意点

  • 妊娠中で体調不良の際には医師に相談を
  • 体質・年齢によっては受けられないことも
  • お酒を飲んだ状態での利用は不可

妊娠中で体調不良の際には医師に相談を

医師に相談

「ヨモギ蒸し」は元々、産後の肥立ちを良くするために考案された民間療法です。そのため現在でも本場韓国では、子宮を温めるため・むくみを減らすため・子宮口の開口部を広くするため等に妊婦さんが「よもぎ蒸し」を利用しています。

日本の韓国式エステでも、「妊婦さんOK」としている施設が多いです。しかし、30分~60分程度のスチームを受ければ、ある程度の体力も消費しますし、体温変化のために体調にも変化が訪れることもあります。

貧血等の体調不良が続いている場合等には、事前に担当医師等に相談をされておいた方が良いでしょう。


体質・年齢によっては受けられないことも

特にご高齢の方が「よもぎ蒸し」を受けると、血圧の急上昇によってめまい・立ちくらみといった不調が起こってしまう可能性があります。そのため施設によっては、高齢の方、血圧が高い方等の利用をお断りする場合もあるので注意しましょう。


お酒を飲んだ状態での利用は不可

アルコール摂取

血中アルコール濃度が高い状態で「よもぎ蒸し」を受けるのは厳禁!体温が急上昇するとアルコールの周りが早くなり、最悪の場合には意識を失ってしまう恐れも考えられます。また二日酔いを悪化させてしまうことも。

当日にお酒を飲んでおらず、前日に深酒をした場合にも要注意です。頭が痛い、フラフラする、むくんでいるといった状態の場合、体内の血液にはまだアルコールが分解しきれずに残っています。体温の急上昇で上記のようなトラブルが起こる恐れもあるので、前日にはお酒を止めておいた方が無難です。


タイ古式マッサージ

タイ古式マッサージ

タイ古式マッサージとは、その名のとおりタイを発祥とした伝統的な医学療法のことを指します。その歴史は非常に古く、最初の施術者は仏教の始祖である「ブッダ」の専属医師でもあった「シヴァカ」であるとも言われるほどです。

古代のタイから2,500年以上もの時を経て受け継がれてきた由来の深いマッサージ法です。マッサージ後の快適さから「世界で一番気持ちの良いマッサージ」とも呼ばれています。


所用時間の目安は?

タイ古式マッサージはタイエステ等の専門エステ・マッサージ店で受けることができます。メニュー時間は平均90分~120分です。



タイ古式マッサージの効能・メリット

タイ古式マッサージの効能・メリット

  • 身のコリが取れて疲れがサッパリ
  • 巡りの良さで免疫力もアップ
  • 体を柔らかくして疲れにくいボディに
  • 妊娠中OKのタイエステも有る

全身のコリが取れて疲れがサッパリ

疲れがサッパリ

欧米で主流となっている筋肉マッサージでは、痛みやコリを感じる箇所を集中してマッサージしていくのが一般的です。しかしタイ古式マッサージでは「体の連動」を考え、頭から爪先まで全体を隈なくマッサージしながら筋肉の疲れを取っていきます。


「セン」をゆるやかに刺激

タイ古式マッサージでは体の中を流れるエネルギーラインのことを「セン」と呼びます。この「セン」をゆるやかに刺激することで体内の流れが整い、血流アップによるコリのほぐれ・体の温めによる新陳代謝の活性化といった効果が期待できます。


もみ返しが起こりにくい

また一般的なマッサージの場合、凝っている箇所だけを集中的にほぐすために筋肉の戻りが早く、いわゆる「もみ返し(痛み・だるさ等の副作用)」が起こってしまうこともあります。

しかし、タイ古式マッサージでは全身をゆっくりとほぐしていくため、筋肉の状態の戻り方もゆるやかです。もみ返しが起こりにくく、マッサージ後のサッパリとした効能も長持ちしやすいと言われています。


巡りの良さで免疫力もアップ

「セン」が刺激されて全身の筋肉のコリが適度にゆるめられると、自律神経のバランスもほどよく調整されます。交感神経・副交感神経の働きが正常になることで、体本来が持っていた免疫力や病気への抵抗力・自然治癒力等も力を取り戻します。

「肌が荒れやすい」「体調を崩しやすい」等、体の抵抗力が弱まっていると感じている時にもピッタリです。


体を柔らかくして疲れにくいボディに

イキイキ

体の筋肉が硬くなっている状態だと、ほんのすこしの労働や運動でも筋肉や内臓がダメージを受け、疲れやすくなってしまいます。タイ古式マッサージで柔軟性を高めれば、元気に動いても疲れがたまりにくい体に。毎日をイキイキと過ごしたい人にも、タイ古式マッサージは向いています。


妊娠中OKのタイエステも

タイ古式マッサージを行うサロンによっては、妊娠中(安定期後)の女性の方向けのマッサージ(腹部への圧迫を避けた方法)を準備しているところもあります。足のむくみ・腹部のハリによる腰痛といった体の辛さにゆるやかにアプローチしてくれるので、妊娠中の辛い時にもおすすめです。



タイ古式マッサージの注意点

痛みを感じた時にはガマンせず申告を

NO

タイ古式マッサージというと、テレビ等の影響で「無理そうなポーズをする」「すごく痛い」といった印象を持っている方も多いかもしれません。

でも日本にあるタイ古式マッサージのお店では、柔軟性の低い方向けに柔らかく優しく筋肉を伸ばしていくマッサージが用意されています。

そもそもタイ古式マッサージとは、「半覚醒状態」とも言えるようなリラックスした気分になることを目指すもの。「痛い」「辛い」といったガマンをする必要ありません。

ただ本場タイでタイ古式マッサージを受ける場合、本国の方相手と同じレベルでマッサージを行う施術者も居るので要注意です。「痛いな」と感じた時には我慢せず、早めに「痛い」と申告をしてマッサージを和らげて貰いましょう。


時間に余裕があるときがオススメ

タイ古式マッサージは全身を少しずつほぐしていくため、本場では2時間~3時間程度をかけながら行うのが原則となっています。時間をかけてゆっくりとした施術を行ってこそ、タイ古式マッサージの効能が発揮されます。


短い時間のメニューは?

日本にあるタイエステ・タイマッサージサロンでは忙しい人のために時間短めの「ショートコース」(30分~40分程度)や「フットマッサージコース」(15分~30分程度)も用意されています。しかしそれでは、古式マッサージ本来の効能を期待するのは難しいかもしれません。

できれば時間に余裕がある時に、90分~120分以上のコースを申し込むことをおすすめします。


美容鍼・美容鍼灸

美容鍼

鍼(ハリ)とは、古代中国から生まれた東洋医学のひとつ。鍼を使って全身にある「ツボ」を刺激し、体の巡りの悪さによる不調や辛さを改善していくために生まれた医学的療法です。

美容鍼(びようはり)は、この鍼療法を美容目的に特化させて生まれました。真皮や筋肉に対して鍼で刺激を与えることで、シミやシワ・たるみ等の肌の問題にアプローチしていきます。


メニューと所用時間

施設によっては「もぐさ」を使ってツボを温める「お灸(おきゅう)」もメニューに加え、「美容鍼灸(びようしんきゅう)」としているところもあります。施術時間は施設・店舗によって異なりますが、一般的な標準コースは70分~90分程度です。



美容鍼・美容鍼灸の効能やメリット

美容鍼・美容鍼灸の効能やメリット

  • ハリの刺激で肌細胞が活性化
  • 老廃物を出しきってスッキリ小顔に
  • 即効性を感じやすい
  • 「刺さない鍼」がある鍼灸院も有る

ハリの刺激で肌細胞が活性化

肌断面

肌の構造

人間の肌細胞は、組織を壊されることで「元の状態に戻さなくては」と生成が活発化するというシステムを持っています。

鍼治療ではこのシステムを用い、鍼を皮膚の奥にある「真皮」に差し込んで肌細胞に刺激を与えます。「肌を壊された」と認識した細胞はコラーゲンやアミノ酸、細胞間脂質(セラミド)等の分泌を活発に行うため、停滞していた肌のターンオーバーが正常化していくのです。

新しい肌細胞が活発に生み出されるようになることで、角質層等に残っていたメラニン色素も自然と剥がれていくことに。シミやくすみ等が徐々に薄れ、スッキリとした肌になることが期待できます。また肌の水分保持量(潤い)が蘇るので、シワ対策・乾燥肌対策のために美容鍼を選ぶ人も多いです。


老廃物を出しきってスッキリ小顔に!

鍼によって刺激を受けた肌や筋肉は活発に動くようになるため、顔や体中に張り巡らされている「リンパ(リンパ腺)」の働きも活性化します。

リンパ腺は細胞が持つ水分や老廃物を捨て去る働きを持っていますが、エイジングやストレス等によってその働きが鈍っている人も少なくありません。顔や首周り等に不要な水分や老廃物がたまり、以下のような状態になっているケースもあります。

顔や首周り等に不要な水分や老廃物がたまり起こる症状

むくみ むくみとは、細胞に不要な水分が溜まりすぎている状態のこと。塩分(ナトリウム)やアルコール類の摂取によっても細胞が水分を抱えやすくなるため、お酒を飲む人・塩辛い味を好む人ほど顔がむくみやすくなります。
たるみ たるみは真皮にある「弾力繊維(コラーゲンファイバー)」「膠原線維(エラスチンファイバー)」の減少、筋肉量の減少等によって起こります。表皮側からだけのアプローチではなかなかたるみ改善がしにくく、真皮・皮下組織といった内側からの対策が必要と言われています。
ほうれい線 ほうれい線が生まれる原因には、「むくみ」や「たるみ」も含まれます。特にかみ合わせが悪い人、姿勢が悪い人等の場合、アゴ周りに老廃物が溜まりやすく、これがほうれい線を深くする原因となっていることもあります。
フェイスラインのぼやけ感 「なんだか顔の輪郭がハッキリしなくなった」と感じることが増えたら、「たるみ」の初期症状が始まっている可能性大。「ちょっとボヤけた」と思った時に早めに対策をしておくと、短期間でもシャープなフェイスラインに戻すことができます。

鍼でリンパの流れが滑らかになれば、要らない水分や老廃物が除去されて顔がスッキリ小顔に...むくみやたるみが取れることで目鼻立ちもくっきりと見えやすくなり、眼力アップや華やかな印象になることも期待できます。

また、エステサロンやクリニックでも顔のたるみに対するメニューが用意されてます。「本気で顔のたるみ対策!エステとクリニックのリフトアップ ~ 期間や相場、メリット・デメリットは?」のページではエステやクリニックの顔のたるみ対策メニューの内容と相場について確認できます。参考にしてみてください。


即効性を感じやすい

肌のハリ感が変わった

鍼の効果の感じ方については個人差もあるため一概には言えませんが、美容鍼については以下のような効果を比較的早く感じる人が多い傾向が見られます。

美容針の効果

  • 施術の翌朝、肌のハリ感が変わったのを感じた
  • 顔が引き締まって小顔に見えた
  • メイクのノリが良くなって、ファンデが薄付きでOKになった
  • 周囲から「5才くらい若くなった」と言われた 等

生活習慣・体質等によって生まれた「冷え」を原因とする茶グマ、メラニン色素が真皮まで到達しているシミ等は多少時間がかかることも。しかし肌のハリ感・保水力アップといった効果実感は比較的早いため、「今すぐ肌の状態を良くしたい!」という時にはおすすめです。


「刺さない鍼」がある鍼灸院も

美容鍼・美容鍼灸で用いられる鍼(ハリ)は髪の毛程度の非常に細いもので、刺しても「痛みを感じない」という人がほとんど。また刺激を感じる人でも、まれにちょっとチクリとする程度で、常に痛さをガマンしながら受けるといった施術ではありません。

でも人によっては、「ハリが肌に刺さることが怖い」と緊張してしまう人も居ますよね。そんな時には、「刺さない鍼治療」のコースがある美容鍼灸院を選ぶこともできます。

てい針

滑らせる鍼(てい鍼)

刺さない鍼では、貼るタイプの鍼や肌に滑らせる鍼にお灸やマッサージを加え、優しく肌細胞を刺激していきます。刺す鍼に比べると効果は穏やかになりますが、「刺す鍼が怖い」「鍼の作用が心配」という方には向いた施術方と言えるでしょう。



美容鍼・美容鍼灸を受ける時の注意点


内出血ができることがある

美容鍼にかぎらず、鍼治療においては肌の内出血(小さなアザ)ができることがあります。

通常、鍼のような細い異物が肌に差し込まれた場合、毛細血管は鍼を避けるように動くため出血は起こりにくくなっています。しかし血の巡りが悪かったり、血管の状態が衰えてしまっているような場合には血管が鍼を避けきれず、内側で出血をすることになります。

内出血(アザ)ができるといっても、出血量はごくわずかであり、その範囲も小さめであるのが通常です。ほとんどの内出血はコンシーラー等で隠すことができますし、早い場合では2~3日程度で自然に薄くなっていきます。

しかし皮膚が非常に薄い人、新陳代謝が落ちている人等の場合には内出血が残りやすいです。1~2週間、長い場合では4週間程度、小さな内出血が肌に残ることがあります。

予定があるなら..

「温泉旅行に行く予定がある」「ジム等に頻繁に行く」等、メイク無しのすっぴんになる機会が直後に控えている場合には、刺すタイプの美容鍼を避けた方が良いかもしれません。「近々のパーティーや同窓会等のために肌の状態を良くしたい」という場合には、前述した「刺さない鍼」を選んでみるのも手です。


施術者の治療方針を確認する

美容鍼・美容鍼灸院の多くは、前述したとおり「細い鍼」を使って「痛くない施術」を行うように心がけています。これはリラックスして快適な状態で鍼を受けることが、美容のためにも良いという観点によるものです。

しかし中には、「痛みを感じることが肌細胞の活性化を促す」という方針で鍼治療を行っている施術者も居ます。つまり「痛みを避けられる箇所でも、敢えてチクリと痛みを持たせる」という方針なのです。

鍼灸院によってはこのような治療方針の場合もあるので、美容鍼・美容鍼灸を受ける際には事前に公式サイト等で治療方針・Q&A等をよく確認しておきましょう。


おわりに ~ 安全なエステを選ぶときのチェックポイント

東洋式のオリエンタルエステに挑戦する際には、他に以下のような点もチェックしておくと安心です。

安心して利用するためのチェックポイント

  • 公式サイトはあるか?日本語表記がきちんとされているか?
  • 日本人スタッフが在籍しているか?勤務スケジュールは明記されているか?
  • 日本語対応可能なスタッフの対応があることが明記されているか?
  • 料金メニュー・料金表の表示方法は明確か?
  • ワンコイン500円等、大幅な格安メニューばかりが並んでいないか?
  • 保健所への登録票の明記、日本エステティック協会等への登録表記は行われているか?

特に料金体系については注意が必要です。繁華街等には格安メニューで顧客を誘導し、資格者ではないエステティシャンに施術をさせている悪徳業者も居ます。料金ばかりに着目せずにきちんと経営をしているエステサロンを選んで、安心してキレイを手に入れたいですね。





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