大人ニキビには洗顔?サプリ?皮膚科?10代ニキビとの違いと対策
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20代~30代でニキビ(吹き出物)に悩む人の数は、女性の場合は三人に一人、男性の場合は二人に一人という多さ。
また40代~50代に入ってからもニキビやニキビ痕に悩む人が少なくありません。
大人になってからできるニキビには、実は大人ニキビ向けのきちんとした対策を行うことが大切なんです。
ここでは10代のニキビと大人ニキビの違いや、大人ニキビの原因・対策について詳しく解説していきます。
あなたは大人ニキビ?まずはチェック!
「20才を過ぎたら大人ニキビ」というのが一般的な考え方。ただし体の成長度や生活習慣によっては、20才前半でも10代ニキビだったり、18~19才でも大人ニキビということもあります。
まずは10代ニキビと大人ニキビの違いを知っておきましょう。
10代ニキビ(青春ニキビ)の特徴
- ニキビができる箇所:額~鼻にかけてのTゾーン及び頬中心の広い範囲にできます。
- できる時期:第二次性徴期の期間で、月間的な偏りはあまり見られません。
- 症状:ぷっくりとした大きなニキビができやすいです。ニキビとその周辺にベタつきが見られます。
- 回復:薬による治療がしやすく、回復は比較的早め。治療を行えば、再発しにくい傾向があります。
- 後遺症:ニキビを触る・潰すといった劇症化をさせなければ、ニキビ跡にはなりにくい傾向です。
大人ニキビの特徴
- ニキビができる箇所:顎・フェイスライン等の顔まわりと、首筋・デコルテ・背中等の体にできる傾向があります。
- できる時期:生理前後、寝不足の後等にできやすくなります。
- 症状:ポツポツとした小さめのニキビができやすいです。ニキビとその周辺にはカサつきが見られます。
- 回復:10代向けニキビ治療薬による効果はあまり出ません。回復が比較的遅く、同じ箇所に再発しやすい傾向にあります。
- 後遺症:触ったり潰したりしなくても、ニキビ跡になりやすいです。
「10代ニキビ」と「大人ニキビ」は根本的原因が違う!
「今までニキビケアをしたけど、効かなかった」という人も多いのでは?それもそのはず、10代ニキビと大人ニキビではそもそもの原因が違うのです。
10代ニキビの原因は、二次成長(成長ホルモン)による皮脂の過剰な分泌。体が男性らしく・女性らしくなるためのホルモンで、一時的に肌が油っぽくなるのですね。
ニキビの元であるアクネ菌は油分を好むので、ニキビがポツンと出来るのです。
大人ニキビの3つの原因
では大人ニキビの原因は…?というと、大きく分けて3つに分類できます。
ターンオーバーの低下
最も大きな原因です。皮膚が生まれ変わる「ターンオーバー」が正常に行われず、不要な角質が残って肌が厚くなり、毛穴を塞いでニキビになります。
汚れの溜め込み
ケアの不足または誤ったスキンケアが続くと、毛穴に残った汚れ・雑菌がニキビの元となります。
乾燥
最近増えている原因です。「自分はニキビ肌(オイリー肌)」という思い込みによるケアで、乾燥肌やインナードライ肌となっています。
乾燥した肌は毛穴から過剰な皮脂を出すため、内側は乾燥・毛穴には皮脂が常に残る状態に。また乾燥によって皮膚が硬くなり、更に毛穴がふさがります。
なんで治らないの?あなたのニキビ習慣の特定と対策
大人ニキビの主な原因は上記の3つ。ところが個人個人の原因は人によって大きく違ってきます。
これが「大人ニキビは治りにくい」と言われる理由ともなっているんです。
でも自分の習慣やケアを振り返れば、原因を見つけやすいはず。ここからは大人ニキビを作る主な習慣と対策を解説します。
スキンケア・ヘアケアでの原因
クレンジング
クレンジングシートの使用
シートクレンジングでは、毛穴の奥のメイク汚れが取りきれません。またシートタイプは界面活性剤・アルコール類の使用が多く、常用すると肌が乾燥しやすくなります。
オイルクレンジングの使用
オイルクレンジングではダブル洗顔をしても余計な油分が顔に残りやすく、アクネ菌が繁殖しやすくなります。
クレンジングでの対策は?
普段のメイク落としにはオイルより油分が少なく肌に優しいクレンジングミルク、もしくはクリームがおすすめ。
洗い流す前には少量のお湯を加えしっかり乳化させ、丁寧にすすぎを行います。
オイル等に比較すると洗浄力が弱いため、普段のベースメイクはパウダリーファンデーション、BBクリーム等の吸着力が軽めのものに切り替えましょう。
洗顔料・洗顔法
洗顔料の成分が強い
10代ニキビ向けのスクラブ洗顔・クレイ洗顔で毎日顔を洗うと、乾燥が促進され毛穴が塞がります。
また泡タイプ等、合成界面活性剤の使用が多い洗顔料も、本来必要とする潤いを奪う原因。毛穴が過剰な皮脂を出してニキビの元になります。
洗顔時の「すすぎ」の不足
大人ニキビの人には、洗顔料で洗う時間は長いのに、すすぎ時間が短い傾向が見られます。
理想のすすぎ回数は30回以上。これ以下では洗顔料が毛穴に残り、過酸化脂質となります。
洗顔料・洗顔法での対策は?
合成界面活性剤使用が少ないマイルドな洗顔料を使用します。
例えばカウブランドが販売する「無添加うるおい洗顔」は、着色料や鉱物油・アルコール等の刺激物を使用しない無添加タイプで、プチプラの人気商品。
大人ニキビ等の敏感な肌も優しく洗ってくれます。
大人ニキビ対策おすすめ洗顔料
カウブランド無添加うるおい洗顔
なお、いくらマイルドでも
洗顔料は使いすぎないこと。使用量は泡立ててピンポン玉2つ程度になるくらいで十分です。
また泡を乗せる時間は30秒~40秒程度に留め、こすらず優しく洗います。すすぎは30回以上しっかり行いましょう。
- 希望小売価格:605円税込
- 内容量:110g
- メーカー:牛乳石鹸
基礎化粧品
オイル成分の過剰な使用
ホホバオイル等の美容オイル、アルガンオイル・ミネラルオイル等が多く含まれたクリームの多用によって、毛穴に皮脂が溜まりやすくなります。
保湿ケアの不足
10代ニキビ向けの「サッパリ系化粧水」、またアルコール(エタノール等)が多い収れん化粧水、メンソール入りメンズ化粧水のみのケアの場合、保湿成分が足りずに乾燥肌・インナードライ肌となっている可能性があります。
基礎化粧品での基本的対策は?
大人ニキビのケアでは「保湿」が非常に重要です。ただしオイル成分はアクネ菌を増やすため、油分たっぷりの保湿はNG。
以下のような保水成分が含まれた化粧水・美容液・ジェル等を主に使用しましょう。
- セラミド
- ステアリン酸コレステロール
- 大豆レシチン
- ヒアルロン酸Na
- コラーゲン
化粧水でシートパックをするのもおすすめです。
またニキビの状態に合わせたケアもあわせて行っていきましょう。こちらについては後述します。
男性は間違ったヒゲ剃りでニキビが発生
T字型カミソリの使用
カミソリはヒゲと一緒に角質を削り取るため肌が乾燥し、大人ニキビ等のトラブルが増えます。
また週1回程度の頻繁な刃交換をしないと雑菌が繁殖するので、これもニキビの元です。
電気シェーバーの押し付け
「深剃りをしよう」とシェーバーを強く押し付けると、強い摩擦による刺激が増えます。またヘッドの消毒を行わない場合、雑菌による大人ニキビ等の炎症が起こります。
ヒゲ剃りでの対策は?
ヒゲ剃りには、比較的刺激の少ない電気シェーバーを使用します。
何度もシェーバーを肌にあてなくて良いように、ヘッドが大きく一度で剃りきれる高機能タイプを選びましょう。
プレシェーブローションの使用に対応した機種の方が、肌ダメージはより軽めです。
ヒゲ剃り前には肌とヒゲを蒸らし、剃りやすい状態を作ります。また使用後には毎回ヘッドをよく洗うか消毒し、常にシェーバーを清潔な状態に保ってください。
意外にもシャンプーや整髪料がニキビの原因に
シャンプーの順番・すすぎの不足
シャンプーのすすぎが足りなかったり、シャンプーの後に洗顔をしないと、洗浄成分が毛穴に詰まります。
特に頭皮のニキビ・おでこニキビができやすい人に多い理由です。
トリートメント・整髪料との接触
おでこを前髪で隠したり、フェイスラインを髪で覆うと、アウトバストリートメントや整髪料類が肌と接触し続け、刺激となります。
髪は雑菌や花粉が大量に付着する箇所。何もつけない場合でも、これらの髪型は大人ニキビができやすいです。
ヘアケアでの対策は?
シャンプー後のすすぎは5分以上かけて行います。また整髪料が多い、髪が長くて洗うのに時間がかかるという場合、洗う時間の3倍を目安にすすぎを行ってください。
こめかみ・もみあげ・襟足周辺等は特に丁寧に洗い流しましょう。洗顔は必ずシャンプー後に行います。
ヘアスタイルは、顔にかからない「まとめ髪」や「短髪」が理想的。外出中にはちょっと…という人の場合、まずは帰宅したら一番に髪をまとめる・前髪を上げる習慣をつけましょう。
特に就寝時の髪の付着が有るか無いかで、ニキビケアは大きく変わります。
ファンデーションなどの油脂成分はニキビのもと
ファンデーションのニキビ箇所への使用
「ニキビを隠そう」とニキビや周辺部にファンデーションやコンシーラーを塗ると、毛穴にメイク成分が入り込みます。
メイク成分の多くは油脂(オイル成分)。これが過酸化脂質となりニキビを悪化させます。
過酸化脂質とは?
過酸化脂質とは、脂が過度に酸化した状態です。揚げ物やスナック菓子を食べすぎた時の胃もたれは、過酸化脂質のせいです。
過酸化脂質はシミ・肌のハリを失わせる・くすみで肌を老化させます。脂質は空気中にある酸素や紫外線で簡単に酸化するので、メイクをしたまま寝てしまうことは、老化の元をずっと顔に貼り付けているようものなのです。
口紅・リップグロスもニキビの原因?
口元周辺のニキビは、原因が口紅やリップグロスの油脂成分・色素成分であることも。
口元周辺は薄く乾燥しやすいため、ほんの少しの刺激でも白ニキビ等が生まれます。
メイク関連での対策は?
ニキビ及び周辺には、ファンデ・BBクリーム・コンシーラーを塗るのは厳禁。
ニキビ箇所が小範囲の場合、ニキビ部分はファンデを避けて、その他にパウダリーファンデを薄く塗る方法に切り替えましょう。
「塗りムラができそう…」と気になる人は、ファンデーションの色を一段ダークに落とすと自然に見えやすいですよ。
またニキビが広範囲の場合は、シミ等が気になる部分だけをコンシーラーで隠し、ベースメイク無しとするのが理想。
「どうしても!」という場合、ルースパウダー等の油脂が比較的少ないアイテムでごく軽いメイクに留め、できるだけ短時間で落とします。
大人ニキビ対策におすすめのファンデ
「資生堂dプログラム 薬用スキンケアファンデーション パウダリー」
肌荒れでも使える薬用タイプ
プツッとしたニキビや赤みにちょっとした違和感など、肌が過敏になっている時におすすめなのがdプログラムのパウダリーファンデーションです。
炎症を抑える成分として、これまでスキンケアにしか使っていなかった「トラネキサム酸とグリチルリチン酸ステアリル」の2つの成分を同時に配合しています。
アルコールや鉱物油など肌に刺激となる成分はもちろん不使用で、日中
ファンデーションをつけながらも、肌あれを防ぐことができます。
「メイクしていてもニキビが悪化しない」などの口コミも見られるパウダーファンデです。
2つの特殊パウダーで化粧崩れも防止
化粧持ちをよくする板状と球状の2つの形状を持つハイブリッドパウダー配合しています。
球状のパウダーが肌を転がるようにすべり、肌に接着する部分を最小限に抑えて伸びの良さを出します。
さらにその上を板状パウダーがピタッと密着して、ムラのないなめらかな仕上がりになります。
もう1つのエアリーフィットパウダーは、横方向にスルスルと伸び縦方向にはフィットする特殊なブラシ構造になっていて、ファンデーションをつける時にはするりと軽くつき、崩れには強いという優れものです。
敏感肌向けのファンデーションながらも、
化粧崩れ防止やメイクのりの良さも考慮した作りになっています。
- 本体:3,080円税込
- ケース:1,100円税込
- メーカー:資生堂
大人ニキビは食生活の乱れが表れる
油抜きダイエット等をしている
油分摂取を極端に制限すると、油で溶けて体に吸収される「ビタミンA」の体内吸収量が落ちます。ビタミンAは肌の角質を作りターンオーバーを促す重要な栄養素。
不足すると肌の乾燥が促進し、大人ニキビができやすくなります。
またひとつのものしか食べない、極端な食事制限をするといったダイエットも栄養素のバランスが乱れるため大人ニキビの元です。
スイーツや甘い飲料を頻繁に取っている
クッキー・ケーキ等のスイーツ類には、バターや生クリーム等の脂肪分・油分が多く含まれます。油分の分解に使われてしまうのが「ビタミンB6」。
油分過多でビタミンB6が欠乏すると肌の皮脂のコントロールがうまくいかなくなり、大人ニキビのできやすい肌になります。
三食をきちんと食べていない
コンビニ食、レトルトばかり…といった食事習慣もビタミン不足になる一因。
また朝食抜き等の食事時間の不安定さは自律神経を乱れさせ、肌のターンオーバーが正常に行われなくなります。
ダイエット・食生活での対策は?
ダイエット中でも外食でも、以下のものは食べる習慣を付けましょう。
果物
特にグレープフルーツ・夏みかん等の柑橘類、イチゴ等のベリー類は質の良いビタミンCが豊富です。
緑黄色野菜
ニンジン、ブロッコリー、小松菜、トマト等の緑黄色野菜はビタミンA、ビタミンE、ビタミンC等の宝庫です。
赤ピーマンって、ビタミンCの多い野菜ナンバーワンって知ってましたか?
しかもビタミンCイメージの強いレモンやグレープフルーツと比べても、赤ピーマンのほうがその含有量は多いんです。
卵、納豆
皮膚の健康を保って、脂質や糖質をエネルギーに変えるビタミンB2が豊富です。
鶏肉
むね肉、ささみ等の鶏肉はビタミンB6が豊富で、肌を作るアミノ酸も多く含みます。低カロリーなのでダイエットにもピッタリです。
オリーブオイル、ごま油
精製度の高い上質な油であれば、適度な摂取がビタミンAの吸収を助けます。またごま油にはビタミンEも豊富です。
「いきなり三食をキッチリ食べるのが難しい…」という人は、まずは朝食を食べる習慣や、緑黄色野菜を積極的に食べることからでもスタートしてみましょう。
ビタミン不足に直結する喫煙と飲酒
アルコールの分解には多量のビタミンが使用されるため、体が常時ビタミン不足となっている状態です。
さらに肝臓の代謝のスピードが落ちるので、肌のターンオーバーが乱れます。
また外出先での飲酒が多い場合、おつまみで脂質・塩分摂取が増えるのも問題。消化器官が疲れやすく、これが大人ニキビの原因となります。
喫煙をしている
タバコは1本吸うごとにレモン1個分(50mg程度)のビタミンCを破壊すると言われています。大人ニキビ対策として欠かせない栄養素であるビタミンCが常に不足している状態です。
飲酒・喫煙での対策
肝臓は少量のアルコール摂取でも12時間~24時間以上アルコール分解のために働きます。そのため「少量を毎日飲む」という方法はあまり効果的ではありません。
まずは「飲まない日」を増やすことを意識しましょう。
また飲酒をする際には、一緒に緑黄色野菜類を積極的に食べます。タバコはできるだけ早く止めたいところ。
自分だけでの禁煙が難しい場合には、禁煙外来を利用するのも手です。
忙しい生活リズムや生活環境でニキビができる
睡眠時間が不定/不足している
肌のターンオーバーを乱れさせる最も大きな原因が、睡眠時間の不安定さと睡眠不足。寝る時間・起きる時間が一定でないと自律神経は大きく乱れ、体も冷えやすく、肌は一気に大人ニキビ肌へ傾きます。
またターンオーバーが活性化する午後11時~午前1時に寝ないと肌の疲れが取れず、古い角質が溜まることに。
「他のどんな対策をしても、大人ニキビは寝ないと治らない!」と言う専門家もいるほどなのです。
運動不足である
慢性的な運動不足は体の代謝を低下させ、角質の溜まる大人ニキビ肌にさせます。また筋肉量の低下から、姿勢が悪くなるのも問題。
腹筋・背筋量の無さから座っている時に肘をつきやすくなり、無意識に顎や顔に手が触れる回数が増えます。
入浴が短い
シャワーのみで入浴を済ませると体が温まらず、血行不良による冷え性や胃腸不良の原因に。この「体の冷え」や「腸内環境の乱れ」は、大人ニキビの重要な要因と考えられています。
ストレスが溜まっている
最近では大人ニキビの原因が男性ホルモン「アンドロゲン」の分泌過多であるという説も。
このホルモンが増える理由が「ストレスの多さ」です。日々のストレスの蓄積が、大人ニキビを作っているというわけですね。
ライフスタイルでの対策は?
睡眠時間を理想的なスタイルにするのは難しいもの。しかし「今までよりも30分早く寝る」「休日も早起きする」といった方法で、できるだけ一定の睡眠リズムを確保しましょう。
またウォーキング、階段昇降といった軽い運動でも良いので、体を動かす習慣を増やすことが大切です。
運動習慣はストレスの解消にも役立ちます。この他、趣味に打ち込む・カラオケを楽しむといったストレス解消法を見つけても良いでしょう。
寝る1時間~2時間前には38℃程度のぬるめのお湯で、ゆっくりと全身浴を。体が温まると自然と眠気も起きるので、睡眠の質も上がりますよ。
室内に潜むニキビ原因
タオル・リネン類を交換していない
一回使用したタオルには、24時間が経過すると洗濯後の100倍近い雑菌が繁殖しています。洗顔時・入浴後にタオルを繰り返し使えば、肌に大量の雑菌を押し付けていることに。
またベッドの枕カバー、枕にかけたタオル、シーツ類等の交換が少ないと、就寝中に肌に雑菌が入る大きな理由になります。
常にエアコンが効いた場所に居る
エアコンの送風は肌の水分を著しく奪います。また一日中エアコンが効いた場所に居ると自律神経が乱れやすく、これも肌のターンオーバーが悪くなる原因です。
生活環境関連での対策は?
洗顔後のタオルと枕にかけるタオルは、洗いたてのものに毎日取り替えましょう。またシーツ類もできるだけ頻繁な交換を。高級なものである必要はありませんが、できれば綿100%の柔らかい製品が理想です。
エアコンをかける際には必ず加湿器もかけましょう。オフィスでは個人用のコンパクト加湿器を使うのも手。
また休憩時等には外出して、外気温に体を慣らす習慣も付けたいところです。
大人ニキビをしっかり治す!状態に合わせたニキビケア
スキンケアをビタミンC誘導体で!
「ビタミンC誘導体」とは、肌に浸透してからビタミンCとしての効果を発揮する成分のこと。
炎症の鎮静、皮脂のコントロール、ニキビのシミ跡の予防・改善等、幅広い大人ニキビ対策に使用できます。
ビタミンC誘導体ケアが向いている人
- 黒っぽいニキビ(毛穴が皮脂で詰まった状態)になっている人
- ニキビの先が少し赤くなっている人
- ニキビ跡が赤くなったり、紫色・茶色に色素沈着している人
ビタミンC誘導体の種類
ビタミンC誘導体には、大きく分けて3つの種類があります。
水溶性ビタミンC誘導体
- リン酸アスコルビルMg
- リン酸アスコルビン酸Na
- アスコルビン酸グルコシド
- アスコルビン酸エチル等
水に溶けやすいため、主に化粧水やローションに配合されます。効果が比較的早く出るのと、ベタつきが無い使用感が魅力です。
対して乾燥が促進されやすいというデメリットも。成分価格は3つの中では比較的安めです。
油溶性ビタミンC誘導体
- テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
- テジパルミチン酸アスコルビルトラヘキシルデカン酸アスコルビル
- パルミチン酸アスコルビル等
- イソステアリルアスコルビルリン酸
油に溶けやすいので、クリーム・美容液類に配合されます。肌の奥まで浸透し、乾燥しにくいのがメリット。
ただオイル系にしか溶けないため仕上がりがベタつきやすいです。また効果が出るのに比較的時間がかかる傾向があります。
APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)
アプレシエとも呼ばれるAPPSは水溶性・油溶性の良い面を兼ね備えた第三の誘導体。
従来品の100倍近い強い浸透性を持つとされ、更に肌には低刺激という理想的な成分となっています。
ただし成分価格は比較的高め。また劣化が早いという特徴を持つため、高濃度製品ほど自分で化粧水を作成したり、密閉容器で冷蔵保管する、一週間で使い切るといった手間とマメさが使う側に必要です。
APPS配合のおすすめスキンケア
「BMアルファVローションDX ナノ化コラーゲン オールインワン化粧水」
ビタミンC誘導体「APPS」&ビタミンE誘導体「TPNa」以外にも
肌には吸収しやすいビタミンC誘導体「APPS」とビタミンE誘導体「TPNa」を配合しています。特にビタミンE誘導体は抗炎症作用を持っているためお肌を紫外線やストレスから守ってくれます。
ビタミンC誘導体はAPPS以外にもVC-IP、VC-PMg、その他ビタミンB誘導体や、ビタミンP誘導体など各種ビタミンがふんだん配合されています。いわばビタミンのカクテルを肌につける化粧水となっています。
パラペン、鉱物油、合成香料、合成着色料ははいってないため安心して使うことができます。
- 価格:7,700円
- 容量:120ml
- 発売元:BEAUTY MALL
最新型!APIS(イソステアリルアスコルビルリン酸2Na)
APPSは安定性が低く、劣化が早いため化粧水に配合しておくことができません。
そのためパウダー状にしたものを使う直前に混ぜて新鮮に使えるようになっています。そのAPPSのデメリットを改善したのがAPISです。
安定性が高く、またビタミンC誘導体に変換されるのもAPPSより早いため、角層にすばやく浸透し働き始める最新型のビタミンC誘導体と言われています。
APIS配合のビタミンC誘導体化粧品
「シーボディ VCローション」
しつこく繰り返す大人ニキビに
安定性が高く、またすばやく浸透して働く「APIS」を配合しています。
APISの他、酸化しやすいビタミンCを抗酸化力で助けるビタミンA・Eや、不要な角質がたまって固くなった肌をやわらげるサリチル酸などを配合しています。
ニキビ炎症を抑える成分にはカンゾウ根エキス、その他8種の美容成分で保湿対策もできます。
「ニキビ肌なのに乾燥している」という皮脂バランスが崩れた大人ニキビ特有の肌状態を、正常に整えていきます。
- 価格:8,800円税込
- 内容量:150mL
- メーカー:シーボディ
VCローションの他に薬用VCエッセンスやVCビタールをセットにして
お手頃価格で試せるスターターセットがおすすめです。定期購入に自動的にならないので安心して試せます!
ビタミンC誘導体製品の選び方
長期利用によって乾燥しやすい面があるため、水溶性製品は大人ニキビにはあまり向いていません。できれば油溶性もしくはAPPSやAPIS配合の製品を選ぶことをおすすめします。
また製品選択時には必ず「配合率」をチェック!キチンと高濃度で配合された製品で、使用方法が明記されたものを選びましょう。
安価な製品の多くはビタミンC誘導体配合率が低く、大人ニキビに対する効果はあまり期待できません。
成分配合に定評のあるブランド・製品としてはロート製薬『オバジCシリーズ』の「オバジC10セラム」、『トゥベール』の「クリスタルエッセンス」等が挙げられます。
サプリによるニキビケア
新陳代謝の低下した状態で起きる大人ニキビは、体の内側からケアをした方が効果が早い場合も。
毎日の食生活で不足する成分を補い、肌のターンオーバーを促して角質を柔らかくし、毛穴詰まり=大人ニキビを改善していきます。
飲み薬・サプリでのケアが向いている人
- 同じ箇所に何回も大人ニキビができる
- 栄養不足・食生活の偏りを感じている
- ポツポツとした小さな白いニキビができる
きらりのおめぐ実
ファンファレ
おとなのブツブツトラブル専用、乳酸菌に着目したサプリです。
腸内環境の乱れは肌に直接表れると言います。
きらりのおめぐ実には1粒に2億個のビフィズス菌、そしてそのビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖を使い、身体の内側から余分なものをキレイにしていきます。
さらにポリフェノールの一種であるレスベラトロールや、高還元力のクロセンという成分を持つクチナシの実で「美」をプラス、カラダの中を大掃除し、キレイを作る栄養も同時に与えてくれます。
ネイチャーメイド ビタミンBコンプレックス(大塚製薬)
大塚製薬
栄養機能食品(サプリメント)であるネイチャーメイドには、ビタミンB1・B6・B12等、不足しがちなビタミンB群を8種類も混合してあります。
価格も60日分で定価800円台、店舗によっては600円程度にまで割引されるので、「とりあえず」という人でも気軽にケアをスタートできます。
肌荒れにはビタミンB、という知識は女性にはかなり浸透していますよね。ビタミンBは、肌荒れ以外にも私たちの肌にさまざまな美肌効果を与えてくれます。
医薬品によるニキビケア
医薬品はサプリと違い、効能・効果が承認されているものです。サプリとはビタミンの内容や配合量などが違ってきます。
おすすめニキビ薬 ペアA錠(ライオン)
ライオン
60錠
肝臓の代謝をサポートする「グルクロノラクトン」、ターンオーバーを促す「L-システイン」、漢方薬の一種である「ヨクイニン」を配合。
れっきとした薬(第三類医薬品)ですが定価が60錠(30日分)・1,500円程度と比較的安価な点も魅力です。
おすすめニキビ薬 チョコラBBピュア
エーザイ
80錠
「ビタミンBと言えばエーザイのチョコラ」と言われる程のヒット商品。こちらも第三類医薬品です。
活性型ビタミンB2を高配合し、肌のターンオーバーに働きかけます。
さらに「ピュア」には
ビタミンCも配合されているので、新しい肌を作るためのコラーゲン生成もサポートしてくれます。
塗り薬によるケア
ニキビに赤み・硬さ等の炎症が見られ治りにくい場合、鎮静効果のより高い塗布薬もあわせて使用した方が良いでしょう。
できれば炎症が見られた段階でクリニックを受診することをおすすめしますが、「時間が無い」という場合には市販薬でひとまずのケアを行います。
市販薬(塗り薬)のケアに向いている人
- ニキビの先が赤く、赤みが引かない
- ニキビの先が硬く乾燥している
- フェイスラインやデコルテ等にニキビができている(小範囲である)
- ニキビの大きさは小さめ(2mm程度)
「大人ニキビ対応」の塗り薬を使用する
10代ニキビ向けの塗り薬の場合、アクネ菌の殺菌にプラスして皮脂の抑制を行う成分配合がされている場合が多いです。
乾燥による毛穴詰まりが原因である大人ニキビの場合、10代向け製品では症状が悪化する可能性が考えられます。必ず大人ニキビに対応した製品を選択しましょう。
大人ニキビ対応塗り薬 ペアアクネクリームW(ライオン)
ライオン
鎮静効果の比較的高いイブプロフェンピコノール(IPPN)が配合されており、炎症が悪化するのを防ぐ役割を果たします。
またイソプロピルメチルフェノールによってアクネ菌の殺菌が行われるので、今できているニキビに対しての即効性が期待できます。
第二類医薬品であるため、コンビニ等では購入できず薬局・ドラッグストアでの店頭販売(対面販売)が原則です。また価格が14gで1,000円位とやや高額な部類になります。
皮膚科やクリニックによるケア
大人ニキビの症状が非常に進行している場合、また進行したニキビが目立つ跡になったという場合には、残念ながら自宅ケアのみで問題を解決するのが難しいです。
皮膚科医による専門的な診療を早めに受けることをおすすめします。
クリニックでのケアを受けた方が良い人
- ニキビ範囲が広範囲である
- 大人ニキビの先が黄色く膿んでいる(痕になる可能性が高い)
- 大きなニキビ全体が赤く腫れている(これから膿む可能性が高い)
- 何度も赤くなる/膿むニキビができる
- ビタミンC誘導体でケアしてもニキビ痕(赤み・色素沈着)が治らない
- ニキビ跡がクレーター状(凸凹)になっている
クリニックでのケア内容
クリニック(皮膚科・美容皮膚科)では、症状にあわせて以下のような治療を行います。
薬品治療
ニキビの炎症を処方箋治療薬で抑え、今あるニキビを治します。
ピーリング(ケミカルピーリング)
主に色素沈着や黒ずみになったニキビに対して使用されます。古い角質を除去し、新しい肌が生まれてくるターンオーバーを促します。
フォトフェイシャル
インデンス・パルス・ライト(IPL)というメラニン色素に反応する光を当て、メラニンにダメージを与えます。特に黒くなったニキビやニキビ跡に対して使用します。
レーザー治療
クレーター状になったニキビ跡の治療に対して主に使用されます。特に現在では、凹んでしまった肌の線維芽細胞増殖を促す因子を入れて、肌を元のように盛り上げていくFGF注入(肌再生医療)等が注目を浴びています。
おわりに
大人ニキビ(吹き出物)は、放っておくと繰り返したり悪化して、酷い痕になってしまうことも多いもの。
「たかがニキビ」と侮らず、できるだけ早いうちに適切な対処を行っていくことが大切です。
※本記事で紹介している製品の成分内容・価格などは最新の情報をサイトでご確認下さい。