手作り化粧品のメリットとデメリット解説~材料やレシピも!簡単な初心者向けから
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2010年台に入ってから、静かなブームが続いているのが「手作りコスメ(ホームメイドコスメ)」でのスキンケアです。
元々は美容代を節約したい人、自分の肌にピッタリ合うケアがしたい人達の間で人気を得てきましたが、最近では「美肌になれる!」という口コミから幅広い女性達が手作りコスメに挑戦されています。
ただ「手作りって難しそう」と、手先が器用な人や知識が豊富な人などがやるものと思う人がいるのも事実。
でも初心者向けの手作りコスメでは、作るための特別な技術を必要としません。今日から誰でもチャレンジできるのです。
作り方は基本「混ぜるだけ」
初心者向けの手作りコスメは、材料もシンプルで混ぜるだけでOK。しかし材料の分量は正確に量りましょう。
「適当に作ったらうまくいかなかった」という人も居るようですが、これは注意点・分量等が書かれていないレシピを参考にした可能性もあります。
カンタンな手作りコスメでも、基礎的な部分を抑えないと効果が出ないばかりか、思いもよらない肌トラブルが起きることもあるんですよ。
ここでは手作りコスメによるスキンケアのメリット・デメリットや失敗しないためのコツ、緑茶やハチミツ等で手軽に作れるコスメ等、手作りコスメについての様々な情報をご紹介していきます。
嬉しいこといっぱい!手作りコスメのメリットとは?
ナチュラルな「無添加コスメ」が作りやすい
市販の基礎化粧品について「何が入っているのかよくわからない」と不安を感じる人は多いことでしょう。
実際に市販のコスメ、特にプチプラ系のアイテムは、パラベン等の防腐剤・石油系界面活性剤・合成ポリマー・着色料・合成香料等の「刺激となる成分」が多い傾向にあります。
お手入れをしているつもりで肌がボロボロになっては、意味がありませんよね。
自分で材料を確認しながら作る手作りコスメなら、成分の把握もカンタンです。
界面活性剤等が入らないナチュラルな無添加コスメで、肌に穏やかなケアを続けることができます。
コストが低めでお財布に優しい
毎日使う基礎化粧品代は、年間にするとかなり高額になってしまうものです。
特にパラベンフリー・防腐剤フリーといった敏感肌向けのスキンケアアイテムや、有機材料のみを使ったオーガニックコスメともなるとその価格はかなり高めになってしまいます。
その点手作りコスメの材料は、その多くがリーズナブルに買えるものです。
中には普段飲んでいるお茶、お料理に使うオイルといった「キッチンにあるもの」だけで作れるものもあります。
「月々のスキンケア代を少しでも節約したい!」という人には助かりますね。
また化粧水等のたっぷり使うアイテムを手作りコスメに切り替えて、浮いたお金を美容液や高級クリームといった市販アイテムに回す人も多いようです。
肌に合わせたセルフオーダー配合もOK
「この成分さえ無ければなあ」と、気になった化粧水やクリームの使用を諦めたことはありませんか?
例えば敏感肌・乾燥肌の人の場合「化粧水に入っているアルコールが苦手」という人はたくさん居ます。
また「この基礎化粧品、使うたびに匂いが気になってしまう」と、香料をNGとする人も少なくありません。
自分に合う成分だけを選べる
乾燥肌・敏感肌・オイリー肌と、ひとりひとりの肌が必要とする栄養素や有効成分は微妙に異なるものです。
手作りコスメなら、自分の肌だけにピッタリあった成分や栄養素を選んで、配合量を調整していくこともできます。
いわばセルフオーダー感覚で基礎化粧品を作れるわけですね。
作り方は意外とシンプル
初心者向けの手作りコスメの作り方は、そのほとんどが「材料を入れて混ぜるだけ」「ボトルに入れて振るだけ」といったシンプルな手順です。
手作りビギナーの人でも、レシピや手順を守れば失敗せずに作れます。
作成のための時間も、ビギナー向けレシピは5分~10分以内で済むものがほとんど。
朝食を作ったりお茶を淹れたりする感覚で、手軽に作成にチャレンジできるのです。
慣れれば「オリジナルコスメ」にも挑戦できる
少しずつ手作りコスメに慣れて知識や情報が増えれば、更に上級のコスメ作りにも挑戦できます。
手作りコスメ上級者の中には、エッセンシャルオイルを調合して自分だけの好みの香りを付けたり、市販の高級基礎化粧品に引けを取らないような新型成分の配合に挑戦する人も居るほどです。
特に現在ではamazonや楽天等でも成分が手軽に購入できるるため、オリジナルコスメを自宅でラクに作れるようになりました。
世界にたったひとつの自分だけの基礎化粧品・・・こんな逸品をホームメイドでできるなんて、とても贅沢だと思いませんか?
エッそうなの?意外と知らない手作りコスメのデメリット
長期保存がきかない
手作りコスメの大きな難点が「劣化しやすい」という点です。
市販の化粧品の場合には、開封後3ヶ月~6ヶ月以上の使用に耐えられるよう防腐成分が添加されています。
「化粧品にカビが生えていた」という経験がある人はほとんど居ないはずです。これが防腐剤の力なんですね。
手作りコスメは「生モノ」
しかし合成防腐剤を使用しない手作りコスメは、長い時間置くと傷んでしまいます。
特にアルコール類を加えない場合、腐敗までの期間は一日~二日、長くても五日程度というものがほとんどです。
食品で言えば「ナマモノ」レベルですね。
変質した手作りコスメは使うことができません。重篤な肌トラブルが起きる可能性が出てきます。
また腐っていなくても、成分によっては酸化したり、成分が壊れて効果が無くなるものもあります。
特に食品のみで作るコスメは「作ったらすぐに使い切る」が基本です。
冷蔵庫保存が必要
手作りコスメを常温保存すると、余計に腐敗が早まります。
特に洗面所・浴室といった温度の上がりやすい場所・湿気の多い場所に置いた場合、1~2時間で変質することもあるので要注意です。
保存がきくタイプでも、保管は「冷蔵庫」となります。
スキンケアの準備でわざわざ冷蔵庫まで行かなくてはならないことを、面倒に感じる人もいるかもしれません。
何度も作るための手間がかかる
作り方はシンプルなものが多い手作りコスメですが、「たくさん作って作り置き」ということはできません。
例えば食品でのパックの場合には1回毎の作成が必要です。
比較的日持ちのする「アルコール添加化粧水」でも、一週間分程度(週1回の作成)が推奨されています。
ライフスタイルによっては「作成の手間が面倒で続かない」という人も居るようです。
成分による炎症の可能性あり?
手作りコスメのレシピは民間療法的なものも多く、ネット上でも「古すぎる情報」や「誤った情報」がまかり通っていることが多いです。
中には肌に多大なトラブルを起こすレシピが広まっていることもあるので、情報はよく確認する必要があります。
レモンパックはキケン!
レモンパックは、昭和の時代に「美白・美肌のため」の定番とされた手作りコスメです。
昔の映画等を見ると、女性が薄切りのレモンをたくさん顔に乗せているのが見られます。
この方法が今でも「肌に良い」として紹介されることもあるようです。
確かにレモンには100グラムあたり約100mgの豊富なビタミンCが含まれています。
一見すると美白作用が高そうに思われますね。ところが生のレモンには、以下のような肌の負担となる成分も多いのです。
レモンの刺激成分
クエン酸
レモンの酸っぱさの元である成分です。長時間肌に乗せると刺激となることが多く、赤みや痒みを感じる人もいます。
リモネン
皮の香り成分です。本来は、交感神経を活発にし血行促進させるアンチエイジング効果、リラックス効果等の肌に嬉しい働きを持っています。
しかし酸化をしやすく、酸化によって毒性のある「ヒドロペロキシド」が発生し、肌に大きなダメージを起こすことがあります。
ソラレン、フロクマリン類
レモンの内果皮や果汁などの食べられる部分には少量しか含まれていませんが、外果皮(皮の部分)に多く含まれています。
光毒性の成分です。紫外線を吸収し、そのエネルギーを皮膚内に放出するという特性を持ちます。
ソラレンによって傷つけられた肌は自分を守ろうとしてメラニン色素を発生し、これがシミ・ソバカスの大きな原因となります。
そのため光毒性のある成分を肌につけた後は、2時間~12時間以上も紫外線を浴びられません。
美白のはずのパックで、かえってシミや炎症のある肌を作ってしまうのです。
レモンはビタミンCが豊富とされていますが、それはまるごと1個の含有量をカウントしているんです。
食べられる部分や1食分で比較すると大幅に激減!
ビタミンCが本当に豊富な食べ物ランキングは下記のページで紹介しています。是非参考にしてみて下さい。
ビタミンCのウソホント!誤解しやすいポイントと本当の効果とは
きゅうりパックは効果なし!?
近年、再度話題となったのが「きゅうりパック」です。きゅうりをスライスして乗せる、すりおろしてパックする等、様々な方法が紹介されています。
レモンに比べて更に安いという点も、きゅうりパック人気を後押ししたのでしょう。
きゅうりのビタミンは1%程度
ところが残念ながら、きゅうりに含まれるビタミンCは100グラムあたりわずか13mg。
たった1%程度という少ない量です。前述したレモンの1/10以下で、ビタミンCの補給は強くありません。
ヨーグルトパックの毎日使用はダメ?
ヨーグルトパックも、「肌が白くなる!」「毛穴がスッキリした」と大きな話題となった手作りコスメのひとつです。
これらの美容効果は、必ずしも間違いとは言えません。ヨーグルトにはAHA(アルファヒドロキシ酸)という成分が含まれているからです。
この「AHA」は角質層を柔らかくしたり、古い角質を取り除く働きがあります。「ピーリング」に似た作用があると言って良いでしょう。
古い角質が剥がれて新陳代謝が促進され、「毛穴目立ち」や「くすみ」の無い肌に近づけるというわけですね。
やみくもなヨーグルトパックは避ける
ただし「ピーリング」とは本来、肌の生まれ変わる期間「ターンオーバー」(28日~50日周期)にあわせて行うものです。
頻繁すぎる角質除去をすればターンオーバーが追いつかず、皮膚が薄い状態になったり、最悪の場合には敏感肌となる可能性もあります。
ヨーグルトを始めとする発酵食品は「食べるスキンケア」とも言われます。発酵のチカラがなぜ肌にいいのか?こちらを下記のページで解説。是非参考にしてみて下さい。
発酵食品は「食べるスキンケア」!発酵効果でキレイになる6つの理由
アレルギーが起きることも?
食品コスメの場合、アレルギーの可能性も注意するべきでしょう。例としては「小麦」が挙げられます。
小麦粉はパック材料に混ぜると定着力が出るため、よく取り入れられる製品です。
皮脂の吸着力も高く、「肌がスッキリする」という好評も得ています。
皮膚からの直接吸収で強い刺激に
ところが小麦成分のスキンケア使用が、アレルギー発症の原因となることもあるのです。
パンやパスタとして口から摂取した場合、栄養素は胃や腸で消化され、体が吸収しやすい形に変換されます。
ところが皮膚に直接塗るとそのまま吸収されるため、強い刺激となり免疫異常(アレルギー症状)を生み出すことに。
元々小麦アレルギーでない人でも、発症する可能性はゼロではありません。
市販コスメの発症例もあり
市販コスメでも、同様の例は起こっています。2011年には洗顔石鹸『茶のしずく』に配合された小麦エキス(加水分解小麦)による小麦アレルギー発症者が出て、大きな話題となりました。
「食べて大丈夫だから、肌に塗って安心」とは限らないのです。
これなら失敗なし!ホームメイドコスメの6つのコツ
手作りコスメのデメリットを知って「なんだか難しい」と感じた人もいることでしょう。でもコツさえ抑えておけば大丈夫です!まずは基本のコツをしっかり覚えておきましょう。
保存容器は「消毒」が基本!
短期間の保存でも、バイキンが発生しないように保存容器はしっかり消毒ましょう。
また混ぜる・塗る時等に使う用具も、消毒をするかきちんと洗浄し乾燥させます。
アルコール消毒
最も早く確実に消毒できる方法です。
- プレ洗浄
中性洗剤で容器を洗い、よく乾かします
- 消毒
無水エタノールをコットンに少量含ませて拭いていきます。細い瓶等で内側を拭けない場合には、少量のエタノールを入れてからよく振り、残りを捨てます
- 乾燥
清潔なフキンやキッチンペーパーの上で乾かします。エタノールは気化しやすいため乾燥が早く、乾燥後はすぐに保存に使用できます
煮沸消毒
アルコール類を使用したくない時に行います。
- お湯を沸かす
大きめの鍋に、容器全体が浸かる程のお湯を沸かします
- プレ洗浄
中性洗剤で容器を洗います
- 煮沸
お湯が沸騰したら、容器全体とフタを鍋に入れ、15分~20分程度、沸騰状態を保ちます
- 乾燥
清潔なフキンの上に乗せて、よく乾燥させます
基本材料だけは「きちんとしたモノ」を
例えばお茶やミルクといった材料について、「絶対にオーガニック!」「完全無農薬!」とこだわる必要はありません。
普段使っているものでもOKなのです。ただし、以下のような基礎的なアイテムについては薬局・ドラッグストア等できちんとした品質のものを使用しましょう。
手作りコスメでよく使うアイテム
精製水(せいせいすい):500mLあたり平均200円程度
蒸留・イオン交換等で不純物が取り除かれた水です。雑菌の繁殖率が抑えられるので、主に化粧水のベースとして使用されます。
薬局ではコンタクトレンズ洗浄用、もしくは医療用として置いてあります。
なお「水道水」には塩素が含まれるため、手作りコスメの使用にはにはおすすめできません。
ミネラルウォーターは使っても良い?
ミネラルウォーターの場合、刺激となることは少ないですが、マグネシウムやカルシウムといった成分が美容成分を変質させることもあります。
やはり精製水を使用した方が良いでしょう。
エタノール(無水エタノール):100mL 400円前後~/500mL 1800円前後~
消毒用に使用されるアルコールです。薬局では医療用して販売されます。
保存容器の消毒の他、化粧水等に少量を使用して保存性を高めることもあります。
「2~3日おきにコスメを作るのは大変」という時に助かるアイテムです。
グリセリン:100ml平均300円~500円前後
医療の世界でも保湿剤として使われるほどの保湿効果を持つアルコールです。
甘味料として、ガムや歯磨き粉等にも使われています。こちらもエタノール同様、薬局では医療用のものが購入できます。
最初は必ずパッチテストを!
無添加の手作りコスメでも、前述したとおり炎症が起きる可能性はゼロではありません。
初めての手作りコスメを作ったら、まずは最初にパッチテストをしてみましょう。
手作りコスメのパッチテスト
- レシピ1回分の1/10量程度(レシピで50ml指定の場合→5ml)で化粧水やクリームを作ります。
- 腕の内側の柔らかい部分に少量を塗ります。
- 上から絆創膏やガーゼ等で保護します。
- 24時間程度放置し、絆創膏を剥がして赤みやかゆみが出ていないか確認します。敏感肌の人の場合は、48時間程度置いてください。
「捨てる食品」は絶対使わない
食品を使った手作りコスメで多いのが、消費期限/賞味期限切れの材料を使ったことによるトラブルです。
例えば開封したヨーグルトや牛乳(ミルク)は、一定期間が経過すると乳酸菌以外の腐敗をさせる雑菌が増えていきます。
これでパックをすれば、雑菌を肌に押し付けているのと同じです。
匂いや見た目が変質していなくても、期限切れや開封から長時間が経過したものは使用できません。
「食べられない部分は肌にも使えない」と考えましょう。
「果物の皮」にも注意!
リンゴ・グレープフルーツ等の果物の皮について「捨てるのがもったいない」「香りも良いし」と、手作りレシピに加えたい!と考える人が多いようです。
ところが完全無農薬でない限り、果物の皮部分には多くの農薬が残留しています。
水に長く漬ければ農薬は減りますが、それでは香りもビタミンも減るため、意味が無くなってしまうのです。
香り付けには精油がおすすめ
またグレープフルーツ・みかん等の柑橘類には、レモンと同様の「リモネン」が含まれている点にも注意が必要です。
酸化しないうちに使い切る・使用後には肌をよく洗う・使用後の紫外線を避ける等、注意事項が一気に増えます。
香り付けについては、肌にも付けられる種類の精油(エッセンシャルオイル)等を加えた方が安心と言えるでしょう。
オリジナルアレンジは「慣れてから」
手作りコスメは、自分だけのアレンジができるのが大きな魅力のひとつです。
でも例えば最初から「ヨーグルトと、ハチミツと、それからコレも良さそう」と何種類もの材料を入れるのはおすすめできません。
せっかくパッチテストをしても、どの成分が肌に合わないのかも判断できなくなってしまいます。
まずはシンプルなレシピを指定どおりに作成して、アレンジは慣れてから行うようにしましょう。
初心者でもカンタン!手作りコスメの作り方
肌しっとり♪エイジング対策にもなる日本酒化粧水
発酵によって作られる日本酒には多量の「アミノ酸」が含まれ、肌のターンオーバーを活性化させる働きがあると考えられています。
また「α-グルコシルグリセロール(αGG)」という保湿力の高い希少成分が含まれることも近年発見され、保湿力にも優れていることがわかりました。
更にポリフェノールのひとつ「フェルラ酸」を多く含むことから、抗酸化作用も強いです。
悪玉活性酸素による肌細胞の衰え(酸化)を抑え、ハリのある肌へと導くアンチエイジング力も期待されています。
精製水・グリセリンの他に用意するもの
日本酒
パックタイプ等の安価すぎる醸造酒の場合、醸造アルコール・糖類・酸味料等が多量に添加されているため、化粧水づくりにはあまり向いていません。
少量でも良いので、お米のみで作った「純米酒」を使った方が良いでしょう。
なお調理用の料理酒は、塩分が含まれているので使えません。
保存ボトル
100ml程度が入ればOKです。ガラス製品は消毒がしやすいので、特におすすめします。
じょうご
口が狭いボトルに液体を入れるのに便利です。無くてもOKですが、100円ショップ等でも気軽に購入できます。
軽量スプーン
普段使っている調理用のものでもOKです。その場合には、使用前によく消毒をしておきましょう。
日本酒化粧水の作り方手順
- ボトルに日本酒を大さじ2杯(30ml)入れます。
- グリセリンを数滴たらし、ボトルを振って混ぜます。
- 精製水を大さじ4杯(60ml)加え、ボトルをしっかり振って混ぜて出来上がりです。使用前にはボトルを振って混ぜなおします。
日焼けの後にも!サッパリ美白の緑茶化粧水
緑茶には実は大量の「ビタミンC」があるって知ってましたか?
特に玉露は100グラムあたり110mgという豊富なビタミンCを持ち、その含有量はレモン以上となっています。
ビタミンCはメラニン色素を発生させるチロシナーゼを抑制する働きを持つ栄養素です。
毎日ビタミンCを肌に補えば、シミやソバカス・日焼けした肌に対する美白対策が期待できるわけですね。
渋み成分には鎮静効果も
また緑茶の渋み成分「タンニン」には、殺菌消毒作用や肌の鎮静作用もあります。
ナチュラルな緑茶の化粧水なら、肌をサッパリと健やかに保ちつつ「美白肌」に近づけていくことが期待できるのです。
精製水の他に用意するもの
お好みの緑茶
通常の茶葉タイプはもちろん、ティーパックでもOK。玉露が含まれていると理想的です。「水出し用」だと、より濃度の高い抽出ができます。
保存ボトル
100ml程度が入るもの。ガラス製品がベストですが、早期に使い切るのならポリプロピレン等でも構いません。
グラス・ガラス製マグ等
お茶の作成用に使用します。使用前によく消毒しましょう。
お茶パック
緑茶液への茶葉の混入防止のために使います。お茶パックが無い場合には、抽出した緑茶をキッチンペーパーで濾して下さい。
エタノール
栄養素の安定と保存のために使用します。
グリセリン
保湿剤として使用します。
緑茶化粧水の作り方手順
- お茶パックに茶葉を6g~7G(大さじ1杯程度)入れます。グラスやマグにお茶パックを入れて精製水を90ml(大さじ6杯強)注ぎ、ラップ等でフタをします。
- 冷蔵庫に入れて、3時間~6時間以上抽出させます。寝る前に作っておくと、翌朝にしっかりと濃い緑茶ができています。
- 緑茶を保存ボトルに詰め替えます。
- グリセリンを3ml(小さじ2/3杯程度)加えてボトルを振り、よく混ぜます。
- エタノールを3ml~5ml(小さじ2/3~小さじ1弱程度)加え、全体をよく混ぜます。
プルプル唇に♪オリーブオイル&ハチミツのリップパック
オイルによるスキンケアというと、「保湿目的」と考える人が多いことでしょう。
でもオリーブオイルの場合、単に肌にフタをするだけではありません!
オリーブオイルにはリノール酸・オレイン酸等の体内で生成できない成分が多く含まれており、外から栄養素補うことでより元気な肌へと近づけられます。
更に抗酸化物質であるポリフェノールやビタミンEも豊富です。
肌や唇を若々しく保ちたい人にはピッタリのオイルなんですね。
はちみつにはミネラル・アミノ酸が豊富
また蜂蜜は、古代文明では「肌の薬」として用いられるほどの高い保湿力を有しています。
ミネラルやアミノ酸も豊富で、シワのないプルンとした状態に導いてくれる食品なのです。
オリーブオイルとハチミツで唇をしっかりパックすれば、口紅やグロスのノリも変わってきますよ。
用意するもの
オリーブオイル
生で使用できるエキストラヴァージンオリーブオイルを使用します。
ハチミツ
アカシア・マヌカ等、どんな花のハチミツでもOK。ただし混ぜものなしのピュアなものを使用しましょう。
小皿か小さめのボウル
原料を混ぜる時に使います。多少深さがあるほうがいいかもしれません。
食品用ラップ
リップパック用です。
ティースプーン
ガーゼもしくは柔らかい布(汚れてもOKなもの)
リップパックの作り方&パック方法
- 小皿にハチミツをティースプーン1杯程度出します。
- 同量のオリーブオイルを加え、よく混ぜます。
- 指で取り、唇全体に塗り広げます。
- ラップで唇を上から軽く覆います。
- 10分放置したら、ラップを剥がします。
- 唇に残ったパックをガーゼで拭って終了です。
日本古来のしっとり保湿&黒ずみ毛穴もスッキリの米ぬかパック
「米ぬか」とは、玄米を精米する時に出る米の表皮部分のことです。
独自の保湿成分「オリザブラン」が含まれており、高い保湿の働きがあることが最近の研究で判明しました。
セラミドも豊富
また、植物性の「セラミド」(細胞間脂質)も豊富です。肌細胞同士を繋げる物質・セラミドは人間の肌にもありますが、極端にその量が少ないも居ます。
また加齢によってもセラミド量は減り、これが乾燥シワ・ちりめんシワ等の原因となることもあります。
乾燥ケアには保水力のあるセラミドを補うケアが大切なのですが、米ぬかならこのセラミドケアもできるわけです。
抗酸化作用のガンマ・オリザノール
更に米ぬか成分の「γオリザノール(ガンマ・オリザノール)」は高い抗酸化作用を持ち、皮脂が酸化するのを防いでくれます。
皮脂の酸化は毛穴の黒ずみ・ポツポツ毛穴等の原因のひとつですから、毛穴ケアにも役立つわけですね。
米ぬかパックを週1回程度定期的に続ければ、しっとり&毛穴の気にならない肌へと近づくことが期待できます。
用意するもの
用意する材料はたったの2つ。米ぬかと精製水です。
あとは小さめの小さめのボウルか深いお皿を用意しましょう。
生糠(生ぬか)が理想
お米屋さんでできたての「生糠(生ぬか)」を手に入れるのが理想的。
でもスーパー等で販売される「入りぬか」でもOKです。いずれも100円程度で購入できます。
ただし「ぬか床専用」として予め塩や唐辛子粉等が加えられていることがあり、こちらはパックには使用できません。
必ず裏面の配合内容を確認しましょう。
米ぬかパックの作り方&パック方法
- 精製水を一度沸かし、人肌程度にまで冷まします。
- ボウルに米ぬかを大さじ3杯程度入れます。
- ぬるくなった精製水を少しずつ加え、よくかき混ぜます。溶きのばす硬さ(精製水の量)はお好みでOKですが、添加量は全体でも30ml程度でOKです。
- パック前に、顔を通常どおり洗います。
- 溶いた米ぬかを顔全体に塗り広げます。
- 10分~15分程度放置します。
- ぬるま湯で30回以上、丁寧にすすぎを行います。すすぎ後は、普段どおりのスキンケアを行ってOKです。
手作りレシピの注意事項
上記レシピで作成をする場合には、以下の点に注意しましょう。
早く使い切る
化粧水は1週間、パックは1回で使い切ります。化粧水にアルコール添加をしない場合は2日で使い切りましょう。
常温に置かない
保存可能なアイテムについては、必ず冷蔵庫保存をしてください。常温での携帯等には対応していません。
頻繁にパックしない
パックは週1回~2週間に1回程度の使用が原則です。頻繁な使用が肌負担となることがあります。
刺激を感じたらすぐやめる
肌質によっては、成分が刺激となる恐れがあります。使用中に異常を感じたら使用を即時中止し、ぬるま湯で洗浄しましょう。
使用後に赤み・痒みといった違和感を覚えた場合には、継続使用は行わないでください。
おわりに
手作りスキンケアのコツや作り方はいかがでしたか?一度作成にチャレンジしてみれば、「すごくカンタンだった!」と思う人が多いはずです。
リーズナブルに作れるホームメイドコスメで、見違えるような美肌を作ってみましょう!