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「胸元の赤いポツポツが消えない」「首ニキビが何回も再発する」
デコルテニキビや首ニキビは、しつこくかゆい厄介な存在ですね。特に首~胸元にかけてのオシャレを楽しみたい女性にとっては、デコルテニキビは大敵と言っても良いのではないでしょうか。
このデコルテニキビや首ニキビは、「難治性ニキビ(治りにくいニキビ)」としても知られています。「スキンケアに気をつけていても治らない」という人も多いはずです。
なぜデコルテニキビは市販薬や薬でも対策が難しいニキビなのでしょうか?
ここではデコルテニキビ・首ニキビの特徴や原因、そしてデコルテニキビ・首ニキビを改善する対処法について解説していきます。
デコルテニキビ・首ニキビの特徴
デコルテとは、元々「鎖骨(さこつ)」を意味するフランス語です。
現在の日本では、首の付け根~胸元(胸のトップ部分よりも上)にかけての部分を「デコルテ」と呼称しています。この部分にポツポツとできるのが、「デコルテニキビ」です。
対して「首ニキビ」は、その名のとおり首の前部もしくは後部(うなじ等)にできるニキビを意味しています。
これらのデコルテニキビ・首ニキビには、顔にできるニキビとは異なる特徴があります。
一部分にニキビが集中してできやすい
上でご紹介したとおり、デコルテは鎖骨を包む首下~胸元にかけてのかなり広い範囲を指す言葉です。ところがデコルテニキビは、このデコルテ一帯に広範囲にできるとは限りません。
どちらかというと、「胸の谷間に近い部分だけ」「鎖骨の中央部だけ」といったように、一部分に対して集中的にできやすい傾向を持っています。
炎症ニキビ・赤ニキビになりやすい
顔にできるニキビ(尋常性ざ瘡)の場合、ニキビは段階的に悪化していきます。
最初に毛穴に老廃物等が詰まった状態(白ニキビ)になり、それが酸化して黒っぽい状態(黒ニキビ)になり、さらに炎症化して赤ニキビになる・・・という具合です。
早い段階で対処をすれば白ニキビの状態から治ったり、赤ニキビにならないケースも多くあります。
ところがデコルテニキビ・首ニキビの場合、炎症化するのが早いです。見つけた時には赤く腫れた状態というケースが少なくありません。
また、「かゆみ」や「痛み」を伴うことが多いのも特徴です。
治りにくい・再発しやすい
デコルテニキビ・首ニキビは、一度炎症がおさまったように見えても、再度赤く腫れたり膿んだりといった重症化をしやすいのが特徴です。
また完全に炎症がおさまってニキビ跡だけが残っているように見えた箇所から、同じようにニキビが再発する傾向があります。
ニキビ跡になりやすい
顔にできるニキビの場合、触れないように・つぶさないように炎症を抑えていけば、ニキビ跡にせずに治すことも可能です。
しかし重症化したデコルテニキビ・首ニキビは、触れないようにしていてもニキビ跡になってしまう傾向があります。
「そこまでかゆくないから」と放置をしておかず、早めに適切なケアをすることが大切です。
デコルテニキビ・首ニキビが治らない原因は?
デコルテニキビや首ニキビが治りにくい原因・ニキビができやすい理由はどこにあるのでしょうか?その原因は、意外なところに隠れていることがあります。
また原因がひとつではなく、いくつかの要素が複雑に絡み合っていることも多いのです。
汗の放置(汗ムレ)
特に首下のニキビ、胸元中心部のニキビができやすい人に多いのは、汗・皮脂を放置したことによるニキビの発生・悪化です。
デコルテ中心部は、見た目よりも皮脂腺が非常に発達しています。実は顔の額(おでこ)から鼻にかけてのTゾーンと同じくらい、汗も皮脂も出やすい箇所なのです。
顔であれば汗をかいても、すぐにハンカチやタオルで拭き取ることができますね。
ところがデコルテ中心部は服の中に隠れていますから、汗をかいてもなかなか拭き取ってあげることができません。また首下部分は細かなシワになっているため、汗を拭いたつもりでもシワの間に汗・皮脂が残ってしまいがちです。
肌に残留した汗や皮脂は、ニキビの原因菌であるアクネ菌や肌カビの元であるマラセチア菌等の大好物。「この程度なら」と油断をしただけで菌が増え、デコルテニキビができてしまうこともあります。
汗ムレチェックリスト
- 汗かきだと思う
- 運動をすることが多い
- 秋冬は汗ケアをしていない
- タオル類を持ち歩かない
上記に思い当たる点が多い場合「汗ムレ」が首ニキビ・デコルテニキビを悪化させている可能性が考えられます。
冷え体質・隠れ冷え性
意外と思う方が多いかもしれませんが「体の冷え」はニキビを作る大きな原因です。特に首周りのニキビは冷え性と大きな関連を持っています。
体が冷えているということは、血の巡りが悪く、肌細胞を作る元である栄養素がきちんと行き渡っていないということになります。
肌のターンオーバー(生まれ変わり)がきちんとできないため、古い角質が肌に残り、毛穴が詰まりやすくなる=ニキビができやすくなってしまうのです。
冷え性には自分で「冷えている」と自覚をしやすい「冷え体質(冷え性)」の人と、自分では冷えに気づきにくい「隠れ冷え性」の人が居ます。
冷え性・冷え体質のチェックリスト
- 手足が夏場でも冷たい
- 冷たいものを食べるとお腹をこわしやすい
- いつもあまり食欲が無い
- お風呂上がりでもすぐに体が冷たくなる
- 手足が冷えて眠れないことがある
隠れ冷え性のチェックリスト
- 手でヘソの下を触ると、手のひらの方が熱い
- 手や足が熱くほてったようになりやすい
- 冷たいものを好んで飲んだり食べたりする
- 気温の変化に弱い
- 汗をかきすぎるか、まったくかかない
隠れ冷え性は内蔵の冷え
隠れ冷え性は体の末端ではなく内部(内蔵)が冷えているタイプと言えます。自覚がなくても内蔵の機能低下=肌作りの機能が弱まっているのは同じです。
首の正面側のニキビが繰り返しできるという場合、外側からの対策だけでなく「冷え」の対策を考えた方が良いでしょう。
乾燥肌・インナードライ肌
ニキビというと「オイリー肌で皮脂が多いからニキビができる」というイメージが強いものですね。ところが実際には、デコルテニキビや首ニキビは「乾燥肌」でも起こります。
乾燥してるのになぜニキビ?
健康な肌の場合、ズラリと並んだ角質細胞はひとつひとつがプルンとしたみずみずしい状態に満たされています。その隙間は細胞間脂質(セラミド)がしっかりと埋めていますので、雑菌等の外部刺激が入る心配がほとんどありません。
レンガのすき間をセメントがしっかり埋めている、そんな感覚です。
ところが乾燥肌になると、角質細胞は水分を失ってしぼみ、さらにセラミドが減って隙間が空いた状態になるのです。
毛穴づまりと皮脂過剰を引き起こす
さらに水分量が下がった角層は古くなっても落ちずに厚く積み重なり、毛穴をふさいでしまいます。老廃物がつまった毛穴ができやすいだけでなく、雑菌等の外部刺激を受けやすい弱った肌になってしまうのです。
また極度の乾燥状態となった肌は、肌を潤そうと表面だけに過剰に皮脂を分泌しますので、この皮脂がニキビ菌であるアクネ菌を増殖させる元になることもあります。
いわゆる「インナードライ肌(隠れ乾燥肌)」の場合も、表面のベタつきが原因でデコルテニキビが増えてしまうことがあるのです。
乾燥肌・隠れ乾燥肌のチェックリスト
- 首や胸の肌がゴワゴワと固く感じる
- 全身の保湿ケアはしていない
- 全身でかゆみ・赤み等が気になる部位が多い
- 暖房・冷房等のエアコンが効いたところに居る時間が長い
上記に思い当たる部分が多い場合、肌乾燥が首ニキビ・デコルテニキビを悪化させる一因となっていることも考えられます。
血行不良
血流が滞ると、本来体から排出するべきだった要らないもの(老廃物)が溜まりやすくなります。
皮脂・老廃物等の堆積が起きやすいほか、肌のターンオーバーが低下して、毛穴づまり=ニキビの元が発生しやすくなりがちです。
特に上半身(首~肩)は意識をしないと動さない場所なので、血行が滞ってしまいがちです。
以下のような生活習慣に思い当たることが多い場合、血行不良もデコルテニキビの再発要因のひとつと見られるでしょう。
血行不良のチェックリスト
- 毎日の入浴はシャワーだけで済ませている
- 週に1回も運動をしないことが多い
- 毎日の通勤は自動車、または通勤通学の習慣が無い
- 階段を使うことがほとんど無い
- デスクワークである
服装・下着による蒸れ
アクネ菌やマラセチア菌といったニキビ・毛のう炎等の原因菌は、温かく通気性が悪い場所を好みます。カンタンに言えば、ムレる場所には菌が増えやすいのです。
インナーウエアやトップスの服装による通気性の悪さは、デコルテニキビの状態の悪化に直結します。
特に女性の場合、ブラジャー等による締め付けがデコルテニキビの原因となっているケースが少なくありません。
服装・下着類のチェックリスト
- 補正下着を着用している
- バストが豊かな方だと思う
- 化繊繊維のインナーを着ることが多い
- 化繊のトップスを着用することが多い
- タートルネックの着用が多い
最近では、防寒のために着用する化学繊維のインナーウエア(ヒートテック等)による汗ムレについても、注意が必要であると考えられています。
ナイロン等を混紡した繊維による摩擦の力は強く、摩擦刺激が首ニキビ・デコルテニキビを悪化させる要因となることもあります。
アクセサリー類による刺激
ネックレスやペンダント等、金属製品の長時間の着用は肌に対して刺激となります。また寒い時期の防寒用のマフラー類の他、スカーフ等の刺激によって首ニキビが悪化するケースも見られます。
髪の毛による刺激
髪の毛は非常に多くのホコリや雑菌・花粉等を付けている存在です。特にロングヘアを垂らしている人の場合、首や胸周りに対する刺激は非常に大きなものとなります。
首ニキビやデコルテニキビを隠そうとして髪を垂らしている結果、ニキビが重症化してしまうケースも珍しくありません。
誤ったボディケア
首・デコルテのスキンケアでは、顔のスキンケアと同等の製品を使っているケースが多く見られます。「顔に塗ったクリームや乳液をそのまま首に塗る」といった具合です。
ところがこのスキンケア方法では、デコルテの皮膚に対し油分過多になっていることも。良かれと思って続けてきたスキンケア習慣が、ニキビを増やす隠れた要因となっていることがあります。
固形石鹸の使用
固形タイプの石けんは、ボディソープに比べて「石鹸カス」が出やすい傾向があります。しっかりと泡立てて丁寧に洗い流せば問題は無いのですが、すすぎが不十分だとカスが肌に残ってしまいがちです。
特に首周りはシワが多いため、お風呂上がりでもカスが肌に付着している状態になります。
この石鹸カスも、アクネ菌なその他雑菌の温床となるものです。また石けんに限らず、シャンプー等の洗浄成分が肌に残れば、それらの成分も肌刺激となります。
ニキビを治すためにキレイにするつもりだった肌洗浄の習慣も、ひとつ間違えればニキビを増やす習慣となりかねないのです。
デコルテニキビ・首ニキビを改善する対策は?
こまめな汗ケアで「汗ムレニキビ」をゼロに!
デコルテニキビ・首ニキビを治るために何よりもまず始めたいのが、こまめな汗取りの習慣です。「汗をかいた」と感じたときはもちろんですが、出勤後・トイレの時等、気がついた時に定期的に気になる部分の汗をふく習慣をつけましょう。
汗拭きは柔らかなタオルやハンカチ等で行っても良いですが、汗かきさんの場合だと一日中同じタオルを使うのはNGです。
汗濡れしたタオルから雑菌が繁殖してしまって、デコルテニキビ・首ニキビの炎症を悪化させてしまう恐れもあります。
このような場合には、刺激の少ない汗拭きシートを使うのも手です。使い捨てタイプのシートを使うことで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。
5月頃~9月頃の気温が高い時期はもちろん、冬場でも「汗っぽいかも」と感じたら、こまめに汗を取る習慣をつけましょう。
汗拭きシートの選び方
コットン(天然繊維)でシートである
天然繊維は肌当たりが柔らかく、摩擦刺激が起きにくいのでおすすめです。
保湿成分(セラミドやヒアルロン酸等)配合
汗を吸い取る際に同時に優しく保湿をすることで、乾燥によるニキビ悪化を防ぎます。
5枚~10枚程度の少量パック
大容量タイプほど劣化を防ぐためにアルコール含有量が高くなりやすいので、少量パックの方がおすすめです。
メンソール・合成香料フリー
サッパリ感を強調させるメンソール成分は刺激となるのでNG。また合成香料や着色料も避けた方が無難です。
おすすめ汗ふきシート「花王キュレル スキンケアシート(薬用)」
天然コットン使用で抗炎症成分も
乾燥肌・敏感肌向けのブランドである『キュレル』の汗ふきシートです。赤ちゃんのデリケート肌にも使えるほどの低刺激な処方であるのが大きな魅力となっています。
また有効成分としてグリチルリチン酸2k(抗炎症作用成分)を配合しており、首ニキビ・デコルテニキビ等の肌の炎症を穏やかに鎮める働きが期待できます。
シートは厚手の天然コットン製で、肌当たりもやわらか。広い範囲のデコルテの汗もしっかりと拭くことができます。
ローマ時代から天然保湿成分として使われてきたという「カラスムギエキス(カラスムギ殻粒エキス)」も配合されており、サッパリとした使用感でありながら優しく肌を潤してくれるのも嬉しいポイントです。
入浴習慣を見直してキレイなデコルテ作り
首ニキビやデコルテニキビを悪化させないためには、毎日の肌の洗浄・体の洗い方を見直すことも大切です。お風呂やシャワーの習慣を切り替えてみましょう。
洗浄は1日2回まででOK
いくら「汗・皮脂がニキビに良くないから」と言っても、1日に何度もお風呂に入って体をゴシゴシ洗うのは良くありません。
肌本来が必要とする潤い成分が流れ出してバリア機能が落ち、かえってデコルテニキビ・首ニキビが悪化する可能性もあります。
お風呂やシャワーは基本的には1日に1回、夏場等で汗が気になる場合には1日2回まででOKと考えましょう。
ただし汗をたっぷりとかいて気持ちが悪い場合にはムリに汗拭きシート等で対応せず、ぬるま湯だけのシャワーで汗を洗い流しても構いません。
1日1回は浴槽で汗を流す
上でご紹介したとおり、首ニキビ等の原因は「体の冷え」であることも多いものです。毎日シャワーだけの習慣だと体が冷えやすくなり、首ニキビ・デコルテニキビを作る原因となります。
1日に1回は必ず浴槽にゆっくり浸かって、体を芯から温める習慣を付けましょう。38℃~40℃以下のお湯に10分程度は浸かる習慣をつけるだけでも、冷え性改善に繋がります。
また事前にバスタブに浸かる習慣をつけることで毛穴も開きやすくなり、肌に負担をかけずに体の皮脂汚れ等を取りやすくなるのも利点です。
デコルテニキビ向け石けんは「泡タイプ」がおすすめ
首ニキビやデコルテニキビができたら、体の洗浄剤(ボディソープや石けん)も見直しておきたいところです。石けん選びの際には、以下のようなポイントに注意してみましょう。
デコルテニキビ向け石けん・ボディソープの選び方
低刺激処方になっているか
香料・着色料が入っていないこと、また弱酸性であること等をチェックしてみましょう。
抗炎症成分が入っているか
「グリチルリチン酸2K」「グリチルリチン酸ジカリウム」「甘草エキス」「トラネキサム酸」等の抗炎症成分が配合されていると、デコルテニキビ等の肌トラブルを抑える働きが期待できます。
成分チェックがしにくい場合には「薬用石けん」という名称をヒントにしてみるのも手です。
殺菌成分・抗菌成分が入っているか
「サリチル酸」や「イソプロピルメチルフェノール」はアクネ菌等の殺菌に、また「ミコナゾール硝酸塩」は肌カビの元である真菌に対抗する作用を持っています。
これらの成分が入っている石けんを使うことで、ニキビ悪化の元となる菌の増殖を抑制し、ニキビ改善へとつながる結果が期待できます。
泡タイプのソープか
泡タイプのボディソープは泡切れが良く、石けんカス等が肌に残りにくいのがメリットです。また入浴時間が短い人でもしっかりとした泡で肌を洗えるため、摩擦による刺激を減らせる点も魅力と言えます。
おすすめ泡タイプ石けん「持田ヘルスケア コラージュフルフル泡石鹸」
ニキビや毛嚢炎対策に
アクネ菌等を殺菌する「イソプロピルメチルフェノール」に加えて、マラセチア菌等の真菌に対抗する抗菌成分「ミコナゾール硝酸塩」が入っている薬用タイプ(医薬部外品)の顔用・ボディ用石けんです。
ムレやすいデリケートに、とのことですがもちろん同じ理由で胸元や首、背中ニキビにもおすすめです。
優しい泡と低刺激な処方
ワンプッシュで濃密な泡がモコモコっと出てくるので、その泡を直接気になる部分につけて洗うだけでOK。
ゴシゴシとこすらなくても、きめ細やかな泡が毛穴の奥までキレイに洗ってくれます。
泡切れも良く、スピーディに肌が洗浄できるのも魅力です。コスパが気になる人は、ニキビが気になる首周り・胸周りだけの「部分洗い」にこの石けんを使ってみるのも手ですよ。
- メーカー:持田ヘルスケア株式会社
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デコルテニキビ・首ニキビにはさっぱり保湿ケア
シャワーから出たり汗を拭いたりした後には、こまめに「保湿ケア」をすることも大切です。
ただし首ニキビやデコルテニキビの場合、「油(オイル)」の成分をたっぷり付けるのはNG。ニキビ菌であるアクネ菌等が増殖し、肌の状態を悪化させてしまうこともあります。
保湿ケアを行う際には、以下のような製品を選ぶようにしましょう。
首ニキビ・デコルテニキビの保湿ケア選び
ローションタイプがおすすめ
クリームやミルク(乳液)だと合成オイル成分が多すぎて、毛穴がふさがってしまう恐れも。さっぱりとしたローションタイプで保湿をするのがおすすめです。
薬用成分(抗炎症成分)が入っていること
グリチルリチン酸2K・グリチルリチン酸ジカリウムもしくは甘草エキス等の抗炎症成分が配合されているものを選びます。
水溶性保湿成分が配合されていること
ヒアルロン酸・植物エキス・コラーゲン等、水溶性の保湿成分が配合されているものが理想的です。
低刺激処方であること
香料や着色料・合成界面活性剤・防腐剤等、刺激物ができるだけ配合されていないものを選びます。
続けられる価格であること
デコルテ等は塗布範囲が比較的広いので、使用量がかさむこともあります。また保湿ケアは夏場も継続して行うことが大切です。無理せずに使い続けられる価格帯のものを選びましょう。
おすすめ保湿ケア
シーボディ 薬用VCボディミスト
ビタミンC誘導体でニキビ跡予防にも
抗炎症作用の「グリチルリチン酸2k」だけでなく、抗菌成分の「イソプロピルメチルフェノール」も配合された全身用化粧水ミストです。
アクネ菌やマラセチア菌の繁殖を抑え、赤みなどの炎症を鎮めます。
VCシリーズの特徴であるビタミンC誘導体も入っているので、過剰の皮脂を抑制したり、ニキビ跡の予防にも期待できますね。米セラミドと植物エキスで保湿もバッチリです。
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抗菌成分はないがお手頃「オルビス クリアボディスムースローション」
ごわつく胸元をすべすべに
油脂成分を一切使わないオイルフリーのボディローションです。抗炎症成分としてグリチルリチ酸ジカリウムが配合されており、医薬部外品(薬用ローション)の認定を受けています。
保湿成分としては、天然植物成分であるシャクヤクエキスとクチナシエキスを配合。和漢植物であるシャクヤクには収れん作用・整肌作用のほかに消炎効果もあると言われており、こちらの成分もデコルテニキビをおだやかに抑える働きが期待できます。
スプレータイプのローションなので、気づいた時にシュッと一吹きで保湿ケアができるのも魅力。
逆さにしても使える特別タイプのスプレーは、襟足・うなじのニキビケアにも向いています。
ニキビができにくい原料を使っているかをテストした「ノンコメドジェニックテスト」も受けているのは、さすが大手オルビスらしいですね。
ボディケアをするのが初めての人、とりあえずニキビ向けのボディケアを始めてみたい人にもチャレンジしやすい製品と言えます。
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デコルテ・首ニキビを悪化させない服装を
デコルテニキビ・首ニキビを悪化させないために、毎日の服装にも気を配ってみましょう。
アンダーウェアはコットンをメインに
ブラジャーなどのアンダーウェアやトップス類は、オーガニックコットンやリネン(麻)等の通気性の良い天然素材をメインにしてみましょう。
また普段の服装では締め付けやすい補正下着類は使わず、スポーツブラ・リラックスブラ等のできるだけ摩擦の少ないスタイルを選びましょう。
防寒は「ボトム」を重視して
寒い時期にトップスを何枚も重ねてしまうと、上半身の「汗ムレ」の原因になりがちです。上半身を温かくするのではなく、足~腰を温める服装で「ムレずに冷やさない」を心がけましょう。
ボトムパンツの下にレギンスを一枚プラスする、靴下を温かい素材にするといった工夫をするだけでも、体感温度は大きく変わります。首元をあまり隠しすぎないスタイルにすることも意識しましょう。
首のオシャレはしばらくお休み
首ニキビの症状が重い方・再発を繰り返す人は、残念ですがネックレスやスカーフ等の使用はしばらくお休みを。
「防寒でマフラーをどうしても使いたい」という場合には、摩擦による刺激が比較的弱いコットン製品もしくはカシミヤ製品等を選びましょう。
アクリル製品やポリエステル製品は肌との摩擦が起きやすいので使用を避けてください。
軽い運動習慣で血行改善!
「運動不足や肩こりが気になっている」という人は、少しずつでも体を動かして首周り・胸周り・肩周りの血行を改善しましょう。
毎日30分のウォーキング習慣
いきなりしっかりと運動をするのはなかなか大変なものです。まずは1日20分~30分程度の早歩き(ウォーキング)の習慣をつけましょう。心拍数を適度に上げる有酸素運動を30分程度行えば、徐々に血行を改善していけます。
1時間に1回は首・肩を動かす
デスクワークや家事等で体を動かしていない時には、1時間に1回のペースで首・肩を動かす習慣をつけましょう。軽く伸びをしたり、ゆっくりと首を前後に倒すだけでも血行の滞りを予防することに繋がります。
ヨガやストレッチもおすすめ
深い呼吸をするヨガやストレッチをする習慣をつければさらに理想的。体全体の血行改善になるだけでなく、心をリラックスさせてニキビの元「ストレス」を発散する手立てにもなります。
食習慣でデコルテニキビ・首ニキビを改善!
糖質のとりすぎを防ぐ
デコルテニキビ・首ニキビが気になる人がまず控えたいのが「糖質」です。糖質をとりすぎると、その代謝のためにビタミンB群が使われてしまいます。
そのため健康な肌細胞が作られにくくなり、ニキビが治りにくい状態になってしまうのです。
また糖質の多量摂取は血糖値の急上昇・急降下を繰り返させるため、デコルテニキビの要因のひとつ「冷えやすい体」を作る元ともなります。
糖質の多い食べもの
- ケーキやクッキー等のスイーツ類
- ジュースや清涼飲料水
- ビール
- コーヒー・紅茶に入れる砂糖 等
なお糖質が気になるからといって、白米やパンを必要以上に制限する必要はありません。
例えば毎日のように甘いオヤツを摂る、定期的にジュースや砂糖を入れたコーヒーを飲むといった、食事以外でなにげなく糖類を摂ってしまう習慣を少しずつ制限するところからスタートしてみましょう。
体を温める食品を多く摂りましょう
首ニキビ・デコルテニキビの改善では、体を冷やさず温めること・血行の滞りを改善して巡りを良くすることがとても大切です。
体を温める食品類の例
- 発酵食品類:ナチュラルチーズ、ぬか漬け、納豆等
- 薬味の類:ねぎ、しょうが、にんにく等
- 根菜類:かぼちゃ、かぶ、にんじん等
温野菜や煮物に漬物といった和食、また野菜スープ等の体にやさしい献立を積極的に取り入れるようにしましょう。
治らないデコルテニキビは別の病気を考えてみる
市販薬や上記のような対策を行ってもデコルテニキビ・首ニキビがちっとも改善しない、悪化・再発を繰り返す・・・このような場合には、ニキビによく似た「別の病気」が隠れている可能性もあります。
ニキビに似た肌の病気の例
接触性皮膚炎(せっしょくせい・ひふえん)
花粉や動物の毛、金属等のアレルゲンに触れたことで起こる皮膚炎です。気づかないうちにアレルギーを発症しており、湿疹が出ているケースもあります。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
帯状疱疹ウイルスによる感染で起こる感染症の皮膚湿疹です。原因はストレスや疲労による免疫低下等で、特に50歳~70歳代に多く見られます。
蕁麻疹(じんましん)
皮膚の一部が赤くプツプツと盛り上がる病気です。強いかゆみやチリチリとした掻痒感を伴います。アレルギー性のもの、心因性のもの、真菌等による感染性のもの、解熱鎮痛薬や抗生物質の副作用等によるものもあります。
アレルギー性皮膚炎や帯状疱疹は、自分だけでの治療はできません。炎症やかゆみ・痛みが酷い場合には、「ただのニキビだから」と考えずに皮膚科医に相談をしましょう。
おわりに
デコルテニキビ・首ニキビは、上記でご紹介したように様々な原因によって生まれるニキビです。原因がひとつとは限らないことが「治りにくいニキビ」と言われる理由ともなっています。
そのためデコルテニキビ・首ニキビを治すには、スキンケアだけでなく食習慣や生活スタイル・毎日の服装を含めた総合的な生活の見直しをすることが大切です。
「ニキビができやすい体質だからしかたがない」と諦めていたものが、実は原因が毎日の生活に隠れていた・・・というケースも多いもの。
「汗拭き」「服装」といった細かい部分をもう一度見直してみることで、意外と早くデコルテニキビが改善するかもしれません。
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