乾燥させない「肌断食」方法とは?肌断食で美肌になるコツや注意点を徹底解説
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「肌断食」とは、ファンデーション等のメイクアップと、普段行っている基礎化粧品の使用をすべて止めるスキンケア方法のことを指します。
お手入れは原則として『ぬるま湯洗顔』のみという、超シンプルなケア方法です。
最近では有名女優や人気のモデルさんが「美肌を維持する方法」として肌断食を行っているとメディアに取り上げられ、注目度が上がっています。
でも「なんでお手入れをしない肌断食が肌に良いの?」と不思議に思ったり、「会社でメイクしなくちゃならないし、肌断食はムリ」と諦めている人も多いのではないでしょうか?
今回は肌断食が美肌を作る理由や、週末等の短期間でも行える「プチ肌断食」の方法について、詳しく解説していきます。
肌断食がなぜ肌に良いの?4つのメリットとは
肌断食が見直されている背景には、現代女性の肌が「取り過ぎ・与えられすぎ」の悪循環を繰り返しているという状態が挙げられます。
カバー力のあるベースメイク、強力なクレンジング剤によるメイク落とし、ダブル洗顔、過剰すぎる保湿・・・このような習慣の繰り返しによって、肌は疲れを溜めている状態です。
この「肌の疲れ」をリセットし、肌本来の力を取り戻す方法が「肌断食」なのですね。
クレンジングをカットして肌負担をダウン
乾燥肌の大きな原因とされているのが、毎日のクレンジング剤の使用です。
現代のメイクアップアイテムは「落ちない・ヨレない」ための機能性が高められている分、石けん等の洗浄力の弱い洗顔料では落とし切ることができません。
肌に汚れを溜めないためには、界面活性剤や油分を大量に含んだクレンジング剤を使用せざるを得なくなってしまいます。
ところが強力なクレンジング剤は、本来肌が必要とする皮脂や潤い成分までも奪い去ってしまうものです。
また余計なオイル成分を肌に残さないためには、洗浄力の強い洗顔料でダブル洗顔をする必要も出てきます。
特にマスカラなどのポイントメイクまで一気に落とすクレンジングオイル・クレンジングシート等は、肌への負担が大きくなりがちです。
主なクレンジング6タイプについて、特徴やおすすめする人を下記のページで解説しています。あわせてチェックしてみて下さい。
クレンジング剤6種を徹底比較!オイル、クリーム、リキッド...肌に合うのはどれ?
また、クレンジングオイルに絞って、人気アイテム15選の洗浄力などを徹底比較したのが下記のページです。こちらも参考にしてみて下さい。
肌質で選ぶクレンジングオイルのおすすめ15選!自分にピッタリのオイル探し
奪っては与えるという悪循環を切る
クレンジング・ダブル洗顔によって皮脂を「取られすぎた状態」の肌は、洗顔後にはつっぱりやすく乾燥しやすい状態になります。
「肌が乾くから、しっかり保湿をしなくては」ということで、本来よりも過剰な保湿ケアが必要となるわけです。「皮脂を奪いすぎる→過剰に水分・油分を与える」というマッチポンプの状態になってしまうわけですね。
肌断食では、この悪循環の状態を断ち切るために、断食中にはメイクを全カットします。クレンジング・ダブル洗顔による肌の皮脂のとりすぎを抑え、肌に余分な負担を与えないようにするのです。
保湿成分の過剰供給をリセットして肌本来の「潤い力」をアップ
洗顔後のスキンケアでは、化粧水等で水分・保湿成分を補うのが定番ですね。化粧水を丁寧にパッティングしたり、シートパックでヒアルロン酸等をしっかり与えているという人も多いことでしょう。
ところが、毎日のように行われる過剰な水分・保湿成分の供給が、肌を弱らせていることもあるんです。
肌の保水量には限界がある
肌(角質細胞)が保持できる水分量には限界があり、それを超えた水分が含まれると角質層同士のつながりが崩れ、肌は剥がれやすいデリケートな状態になります。
長風呂をした時に、手指の肌がふやけてシワができることがありますよね。肌に過剰な水分・保湿成分を与え過ぎれば、肌が常にふやけた弱い状態(バリア機能が下がった状態)になってしまうのです。
また過剰な水分の供給が、肌本来が持つ潤い機能を低下させていることもあります。
過剰な保湿が肌の機能を奪う
肌が「水分を保持しなければ」と働き始める前に保湿成分が過剰に与えられ、「保湿成分が無ければ乾燥する」という、肌が持つ力を抑えつける状態になっていることも多いのです。
肌断食は上記のような保湿成分の過剰な供給を一度ストップすることで、肌本来の保水力を取り戻していきます。
オイル成分をカットしてターンオーバーを正常化
「乾燥するから保湿をしっかりしないと」ということで、ホホバオイル等のピュアオイル等をたっぷりと塗って肌を保護している人も多いですね。
しかし、オイル成分は原則として「肌にある水分を逃がさない」というフタをする役割のみです。
もともとの肌に水分がなければ乾燥は防げず、「たくさん塗ったから潤う」というものではないのです。
ムダなオイル成分は肌の天敵
肌に油分がたっぷりと残った状態では、油分が酸化した「過酸化脂質」が肌の刺激となったり、毛穴の黒ずみ・ニキビや吹き出物の悪化といったトラブルの原因ともなります。
更に過剰な油分の供給によって、肌のターンオーバーが阻害されているケースも少なくありません。
その結果、肌がくすんだり、シミやシワが目立ちやすい肌となっていることもあるのです。
肌断食では、オイル成分に頼らない状態を維持することで、肌のターンオーバーを正常に戻していくことが期待できます。
防腐剤・合成界面活性剤・紫外線吸収剤等をカットして「肌休み」
ファンデーション・BBクリーム等のメイクアップ用品、化粧水・乳液・美容クリームといった基礎化粧品、そして日焼け止め等には、美容成分以外に添加物が入っています。
基礎化粧品に含まれる添加物
- 防腐剤(パラベン、メチルパラベン、フェノキシエタノール等)
- 石油系合成界面活性剤、合成ポリマー(ジメチコン、クロスポリマー等)
- 紫外線吸収剤(t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オキシベンゾン-3等)
- 合成香料
- 鉱物油
- 着色料(タール色素、顔料等)
他社製品との継続使用でかかる肌負担は不明
これらの肌の刺激・負担になりやすい成分については、もちろんメーカー側が配合量の調整を行っています。そのため通常の肌の状態であれば、単品の使用で肌に異常が出る可能性は低いわけです。
しかし添加物が含まれた様々な化粧品を使い、更に長期継続使用をした場合の配合調整までは行われていないのが現状です。
各種の化粧品を多量に使った結果、添加物による肌疲労を蓄積し、吹き出物等のトラブルを起こしているケースも少なくありません。
全て完全無添加は無理!だから肌休みが必要
とは言え、基礎化粧品・メイクアップ用品の全てを「完全無添加」とするのは物理的・現実的に考えても難しいところです。
例えば「防腐剤不使用」とは、「開封したら腐り始める・劣化する製品」ということになります。
アルコールや防腐剤を含まない化粧水の場合、使用期限は開封後一週間前後が限界です。
全ての化粧品がこのような「短期限定使用」になったら、大多数の女性は困るでしょう。
添加物をメイクアップ・スキンケアから完全にカットすることは困難ではありますが、肌断食を行い「添加物に肌が触れない日」を作っていけば、定期的に肌を休ませることができます。
週末や連休でもできる!「プチ肌断食」の方法とスケジュール
肌断食は本来、1ヶ月~半年、1年以上、今後一生といった長期的・超長期的に取り組む方式として生まれました。
例えば医師の宇津木龍一氏が提案した「宇津木式肌断食」等は、開始してから一切のメイク・スキンケアを行わない方式となっています。
とは言え、オフィスで働く人、オシャレを楽しみたい人にとって、1ヶ月以上ノーメイクで過ごすのは難しいところではないでしょうか?
そこで最近では、週末や連休等を使った「プチ肌断食」にチャレンジする人が増えています。
ノーメイク・シンプルケアの日を作る方法は、美容研究家である佐伯チズさんなども行っており、プチ肌断食の人気が一気に高まる要因となりました。
ここでは比較的手軽に行いやすい「プチ肌断食」のステップについて解説していきましょう。
肌断食3日前~2日前
肌断食では、クレンジングやメイク、洗顔の負担を徐々に減らしていくのが基本となっています。プチ肌断食の場合でも、断食を始める前に「肌負担となる習慣」を少しずつ減らすのが原則です。
準備段階とも言えるこの期間は、できれば一週間前程度からスタートすると良いとされています。しかし難しい場合には、2~3日前からでもOKです。
メイクを軽めにする
ベースメイクはCCクリームか薄付きのBBクリーム、もしくは軽めのパウダーファンデで仕上げます。
できればこの段階でお湯でオフできるアイメイク類を使い、ポイントメイクリムーバーの使用を控えておけると理想的です。
CCクリーム・BBクリームの機能や選び方は、下記のページで解説していますので、あわせて参考にしてみて下さい。
CCクリームとは?BBクリームとの違い~機能と人気で選ぶおすすめ6選
人気のBBクリームとは?塗り方や選び方、機能別のおすすめアイテムを紹介
クレンジングをマイルドなものに
オイルクレンジングは油分が肌に残りやすく、ダブル洗顔時に洗浄力が強いものを使う必要があるため使用を避けます。
またシートクレンジングは摩擦による刺激が多いだけでなく、界面活性剤・防腐剤使用量が多いため、肌断食準備期間中の使用は避けた方が無難です。
肌への負担が軽いクレンジングミルク、もしくはクレンジングクリームを使用します。
人気クレンジングクリーム11選の使いやすさやしっとり感を、下記のページで徹底比較しています。あわせて参考にしてみて下さい。
徹底比較!クレンジングクリーム人気おすすめ11選~成分や特徴で賢く使い分け
スペシャルケアは避ける
シートパック(シートマスク)等によるスペシャルケアや、美白成分・アンチエイジング成分等が高配合された基礎化粧品等の使用は一旦おやすみしておきましょう。
おすすめベースメイク HANA ORGANIC ウェアルーUV 30ml
美容液成分が製品内で85%以上と高く、更に美容成分のうち98.5%がローズ・イランイラン・オニサルビア等のオーガニック原料でできているUVタイプのBBクリームです。
クリームの白浮き対策として「ナノ化」ではなく「オイル分散処理型」が採用されており、
肌への色素成分等の余分な吸収を防いでくれます。
SPF30でピンクベージュとイエローベージュがあり、うっすらとした化粧効果がありながら日常生活の紫外線対策も十分に行えるレベルです。
- 価格:4,370円税込
- 内容量:30mL
- メーカー:オーガニックコスメ HANA organic
肌断食前日
肌断食を開始する前日には、乾燥の原因となるクレンジング(クレンジング剤の使用)をカットします。
ベースメイクは極力控える
お湯で落とせるCCクリーム、もしくはプレストパウダーのみでベースメイクを行います。
ポイントメイクは「お湯オフ」のみ
ポイントメイクリムーバーやオイル使用を避けるため、ポイントメイクは「お湯で落とせるもの」のみを使用します。リップメイクは色素入りのリップバーム等を使用しましょう。
夜のクレンジングは洗顔料のみ
夜の洗顔ではクレンジング剤を使用せず、ぬるま湯+洗顔料でメイクを落とします。この時から肌断食中に使用する洗顔料(無添加石鹸等)を使用するのもOKです。
肌質別のおすすめ洗顔料を下記のページで紹介しています。こちらもあわせてチェックしてみて下さい。
おすすめ洗顔料を肌悩み別で紹介!乾燥・毛穴・ニキビ対策や肌質ごとの洗顔料選び
夜のスキンケアはクリームのみ
洗顔後には化粧水・乳液等は使用せず、普段使っている保湿クリーム等を薄く付けてケアを終了します。
この段階からシンプルな保湿剤(ワセリン等)を使用してもOKです。
敏感肌でもOKな保湿クリームを、下記のページで紹介していますので、あわせて参考にしてみて下さい。
顔も身体もOKで敏感肌におすすめ!市販保湿クリームの選び方~必須の保湿成分と人気アイテム比較
おすすめパウダー:ヌーディクチュール CCミネラルパウダー
美容成分の多いCCパウダーながら、カバー力が高く単体でもベースメイクに十分に使えるアイテムです。
お湯でメイクオフすることができるので、クレンジング剤を控えたい時にはうってつけな存在となっています。
色展開が2色しか無い点と、原則パッケージ型販売であるためテストがしにくい点がネックですが、お手頃価格なのでチャレンジはしやすいですね。
SPF20・PA++なので、日常的なUVカット対策は十分にできるようになっています。
肌断食1日目
肌断食中に行うスキンケアは、原則として1日2回の「ぬるま湯洗顔のみ」です。クレンジングやメイクは一切行いません。また日焼け止め等の使用も避けます。
ぬるま湯洗顔の方法
お湯の温度は「30℃」で
ぬるま湯洗顔に使用するお湯の理想的な温度は、30℃~31℃程度であるとされています。目安としては、手で触れた時に「温かくはないけど、冷たくもない」と感じる程度です。
手のひらで触れた時にしっかりと「温かい」と感じるお湯の温度はやや高すぎで、これだと皮膚本来が持つ潤い成分を奪ってしまう恐れがあります。
洗顔回数は20回~30回
通常の洗顔時のすすぎと同様に、20回~30回程度は肌全体にぬるま湯をあてていきます。
Tゾーン等のベタつきが気になる場合には、その部分のみ丁寧に洗っておきましょう。
洗顔後はすぐにタオル
洗顔後に顔を濡れたままにしておくと、水分の蒸発時に一緒に肌の潤いも奪われ、余計に乾燥しやすくなってしまいます。
洗顔後にはすぐに柔らかいタオルで顔を軽く押さえ、肌に残ったお湯を丁寧に取っておくようにしましょう。
「どうしてもベタつきが気になる」という場合には、肌への負担が少ない無添加の洗顔料を使用してもOKです。
ただしこの場合にも、使用するのはベタつきが気になる箇所(Tゾーン・顎等)のみにしておきましょう。
おすすめ洗顔料:無添加 白いせっけん
100%石鹸素地のみでできている石けんです。香料や着色料・防腐剤等は一切使われておらず、また保湿剤等も配合されていないので、肌断食にはピッタリと言えるでしょう。
更に石鹸素地を精製するための原料には食品グレード、
食べられる品質の天然油脂が使われる等、石けんメーカーならではの高い品質が人気の理由なっています。
洗顔に使用する際には別途洗顔ネット等を購入し、よく泡立ててから使用した方が良いでしょう。
肌断食2日目
肌断食2日目も、引き続きぬるま湯洗顔のみのケアを続行します。(2日以上の断食が行える場合も同様です。)
ただし肌に著しい乾燥やつっぱり等を感じる場合には、シンプルな保湿剤(保湿クリーム・ワセリン等)を薄く塗って保湿を行います。
おすすめ保湿剤:白色ワセリン
「医療にも使えるワセリン」として、厚生労働省の定める基準を満たしているワセリン(第三類医薬品)です。
「肌からの水分の蒸発を防ぐ」というごく単純な働きを持ち、
他の美容成分等を全く含まないため、肌断食中のシンプルケアにも安心して使用できます。
価格が安価で、薬局等で手軽に購入できるのも魅力です。
ヴァセリンと白色ワセリンとはどこが違う?
ユニリーバ
「白色ワセリン」と青いパッケージでよく知られる『ヴァセリン(Vaseline)』がどう違うのか気になっている人もいるのではないでしょうか?
『Vaseline ピュアスキンジェリー』には酸化防止剤が別途配合されていますが、白色ワセリンは「ワセリンベース100%」です。
そのため白色ワセリンだけに医薬品という位置づけがされています。
添加成分を一切使用せず、肌が持つ潤い力を引き上げたい時には、医薬品である白色ワセリンを使用する方が向いています。
肌断食終了
肌断食の期間が終了したら、肌の状態をよく確認してみます。「リセットした状態でも不足しているもの」をチェックして、足りない分だけを補うケアに切り替えていきましょう。
例えば「肌断食をしてもそこまで乾燥しなかった」ということであれば、保湿の工程(クリームや乳液)をひとつ省略してみたり、使用量を減らしてみるのも手です。
肌断食を成功させるには?気をつけたい5つのポイント
いきなり「全スキンケアカット」をしない
多くの基礎化粧品・保湿剤によって過剰なスキンケアをされてきた肌は、言うなれば「甘やかされているのに、疲れている状態」です。自分自身で潤う力が大幅に衰えていることもあります。
そのため、いきなり「思いついたから、今日から肌断食をしよう!」と突然スキンケアをオールカットされてしまうと、その急激な変化に肌の状態が追いつかず、かえって肌荒れとなることもあるのです。
特に敏感肌の人や、スキンケアを毎日丁寧に行っている人等の場合、このような「急激な変化」に弱い傾向があるので注意しましょう。
上記で解説したスケジュールを参考にしながら、メイクやクレンジングを段階的に減らしていき、肌を慣らしていくことが大切です。
紫外線対策はしっかりと!
肌断食中には、UVカット対策の基本である「日焼け止め」も肌には塗りません。
そのため、何も対策をしないで居ると紫外線B波(UVB)及び紫外線A波(UVA)をたっぷりと浴びてしまうことになります。
せっかく肌断食で肌をリセットしても、紫外線によるメラニン色素の生成でシミやソバカスが増えたら、何の意味もありませんね。
そのため、以下のような方法で紫外線対策をしっかり行っておく必要があります。
断食中は日中外出を控える
日中の外出は、できるかぎり避けるのが理想的です。UVBの紫外線量が増える午前10時~午後2時頃の外出では、いくらUV対策をしても日焼けをしやすくなります。
特に4月~10月にかけての昼間の外出には注意しましょう。
断食中は日中外出を控える
「どうしても!」という用事で日中に外出をしなければならない時には、日傘や帽子・サングラス等で肌を保護しましょう。
なお、「UVカット効果」と表示をされていない日傘・サングラス・帽子等では、UVA・UVBは透過して肌に届いてしまいます。
きちんとUVカット表示・UVカット率が表示された製品を使いましょう。
「室内焼け」に要注意!
紫外線A波(UVA)は光の波長が長いため、窓ガラスなども透過します。そのため「家の中に居る」といっても、陽のあたる場所にいれば日焼けをしてしまうのです。
UVAは「シワ・たるみ」といったエイジング現象をもたらす困った紫外線である上に、冬季でも紫外線照射量が落ちません。
そのため家の中に居る場合でも窓際や日当たりの良い場所に長時間居ることは避けましょう。
日焼け止め以外の紫外線防止対策は、下記のページで詳しく解説しています。あわせて参考にしてみて下さい。
日焼け止めだけじゃダメ!UV対策徹底講座
食生活に気を配る
基礎化粧品による美容成分の補填が無い分、肌断食中には食生活が肌状態を左右しやすくなります。食生活では以下のような点に気をつけましょう。
揚げ物・ファストフード・菓子類は避ける
揚げ物やファストフードやケーキ・クッキー等の油脂類の多い食事をすると、油脂(脂質)を体内で分解するためにビタミンB2やビタミンB6が多量に使われてしまいます。
このビタミンB2やB6は、元々肌の皮脂をコントロールする役目を担っている栄養素です。ビタミンB2・B6の不足によって皮脂コントロールがうまくいかなくなり、肌のベタつき・毛穴開き等が目立つようになってしまいます。
「肌のベタつきが気になるから」と過剰に石けんで何度も洗いすぎたり、熱いお湯等で洗顔をすれば、今度は肌本来が持つべき潤い成分も落とすことになります。
すると「やっぱりつっぱりが気になる、ワセリンを増やさなくては」と、過剰なワセリン保湿を行う結果になることも多いのです。反対に「肌断食だからベタつきを放っておく」というわけにもいきません。
過剰に出た脂質が肌に残れば過酸化脂質となり、これがニキビや吹き出物を悪化させてしまうこともあります。特に肌断食中には、油分(油脂)の多すぎる食事・おやつ等は控えるようにしましょう。
ビタミンB群の不足で起こる肌の不調や、ビタミンB群の肌への効果については下記のページで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみて下さい。
ビタミンBの効果が肌荒れにいい理由~ビタミンB群が多い食品とサプリを賢く摂取する方法
過剰なダイエットとの併用は禁止
油類は上記のとおり多すぎるのもNGですが、「少なすぎる」のも肌にはよくありません。
美肌を作るビタミンである「ビタミンA」や「ビタミンE」等はその多くが脂溶性(油に溶けやすい)という特徴を持っています。
そのためオイル類・油分を過剰にカットしすぎてしまうと、ビタミン類が体に吸収されにくくなり、肌荒れの元となってしまうのです。
また肌断食と同時に糖質抜き等の「××抜きダイエット」を開始すると、体内の栄養バランスが崩れ、蘇らせるはずの「肌の力」が衰えてしまいます。
肌断食の準備期間及び肌断食中には、過剰なダイエットは控えておきましょう。
リネン類は清潔で柔らかいものを
断食中には乳液やクリームで肌を保護していない分、肌に触れる布やタオル(リネン類)の摩擦や、タオル等に付着している雑菌による刺激を受けやすくなります。
以下のような肌に触れやすいアイテムは肌に優しい肌当たりのものを選び、なおかつ常に清潔な状態にしておくことが大切です。
- シーツ
- 枕カバー
- 掛けふとんカバー
- 洗顔後に使用するタオル
室内では加湿器を!
保湿剤による保護をしていない分、肌は外気による乾燥・エアコンによる乾燥の影響を強く受けます。空気が乾燥しすぎている状態の中で無理に肌断食を行おうとするのは厳禁です。
断食を始めたばかりの肌は、水分をキャッチして保持する力がまだ弱っている状態と言えます。
乾燥した空気の中では潤い状態をキープしきれず、「長時間乾燥をし続け、肌を疲れさせただけ」という結果になってしまうこともあるのです。
室内では必ず加湿器を使用し、湿度を一定に保つようにしましょう。
「居間には加湿器があるけど自室に無い」「寝室にはあるけれどリビングに無い」といった場合、コンパクトサイズ・卓上サイズ等の安価なものでも良いのでひと部屋ひとつ、という状態をキープした方が安心です。
おすすめコンパクト加湿器:自然気化式ECO加湿器 うるおいブロッサム いちりん
電気を使用せず、特殊な蒸散紙によって水を吸い上げて気化させるタイプの加湿器です。
水を替えるだけで良い、電気代がかからないといった気軽な点が人気の理由となっています。
コンパクトなので机の上や枕元などにも置いておくことができますし、カット済みの花やグリーンを模しているのでインテリアのアクセントとしても使えますね。
価格も手頃なので、サブ加湿器に使用するにはピッタリではないでしょうか。
こんな時にはNG!肌断食が失敗する時・肌質とは?
生理中・生理前後・妊娠中である
生理中・生理前後・妊娠中(産後1ヶ月まで)は、ホルモンバランスが崩れることから肌が不安定な状態となっています。
メイクを止めることはOKですが、保湿ケアを止めることで肌バランスが一気に崩れ、却って炎症等が起きてしまうことも考えられますので、完全な「肌断食」は止めておいた方が無難です。
皮膚炎症が重い
ニキビ・吹き出物・赤み・かゆみといった炎症が重く、皮膚科医・美容皮膚科医等の専門医による治療を受けていたり、医薬品・医薬部外品での治療を行っている場合、有効成分の補給が中止されたことで炎症が悪化する恐れがあります。
自己判断での肌断食は行わず、専門医に相談をしましょう。
アトピー肌・乾燥性敏感肌である
アトピー肌・乾燥性敏感肌の人の場合、肌のバリアとなる「セラミド(肌細胞間脂質)」の代謝量が元々少ないことがあります。カンタンに言うと「肌を潤わせる力」が体質的に弱いということです。
この場合、肌断食で保湿ケアを全カットしてしまうと肌本来の保湿力では追いつかず、乾燥やかゆみといった炎症が起こる可能性が考えられます。
ワセリン等のシンプルな保湿を行いながらの肌断食で問題が改善されることもありますが、現在治療中の場合には専門医に相談をしてからケア方針を決定した方が安心です。
乾燥肌の6つのタイプと、タイプに合わせたスキンケアを下記のページで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみて下さい。
乾燥肌6タイプの特徴を解説!かゆみや赤みの原因とおすすめのスキンケア
乾燥状態が激しい
クレンジングをせずにぬるま湯で洗顔をし、10分を経過してもつっぱり・乾燥の状態が収まらない場合には、肌の水分量(潤い力)がいちじるしく落ちている状態です。
ごく薄くワセリンを塗っても乾燥が止まらない場合には、それ以上の無理な肌断食を続けるのは止めましょう。特にインナードライ肌やエイジング肌の場合、無理をした乾燥状態が続くことで、却ってシワやたるみが促進される可能性もあります。
この場合には今まで行っていた美白ケアやアンチエイジング対策は一旦おやすみして、「乾燥肌対策」を重視した保湿ケアや生活習慣を行ってみましょう。
インナードライ肌の原因や、改善に必要な保湿ケアを下記のページで詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみて下さい。
インナードライ肌を化粧水で改善!厳選おすすめ11選~原因と保湿成分を解説
おわりに~肌断食で本当に必要なケアがわかる
肌断食を行ってみたことで、「そんなにアレコレ付けなくても大丈夫だった」「肌が丈夫になった気がする」と感じる女性は少なくありません。
現代では様々な美容のための製品が発売されていますが、「肌に良いものをどんどんプラスしていく」という方式が却って肌を疲れさせていることも多いのです。
一度完全に肌の状態をリセットしてみて、本当に自分に必要なスキンケアが何なのかを探してみましょう!
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