
白髪を手軽に染められる方法として、白髪シャンプー(白髪染めシャンプー)の人気が高まっています。でも白髪シャンプーが自分に合っているのかどうか、また色々ある白髪シャンプーの種類のうちどれを選べばいいのか、迷っている人も多いのではないでしょうか?
ここでは白髪シャンプーのメリットやデメリットを見てから、白髪シャンプーを4タイプに分別し、上手な選び方をわかりやすく紹介していきます。白髪シャンプーを検討している人、参考にしてみてくださいね。
白髪を手軽に染められる方法として、白髪シャンプー(白髪染めシャンプー)の人気が高まっています。でも白髪シャンプーが自分に合っているのかどうか、また色々ある白髪シャンプーの種類のうちどれを選べばいいのか、迷っている人も多いのではないでしょうか?
ここでは白髪シャンプーのメリットやデメリットを見てから、白髪シャンプーを4タイプに分別し、上手な選び方をわかりやすく紹介していきます。白髪シャンプーを検討している人、参考にしてみてくださいね。
シャンプー以外でも、日常使うアイテムを置き換えるだけで簡単に白髪ケアできます。白髪用カラーリンス(カラーコンディショナー)・トリートメント、マスカラを各ページで詳しくご紹介します。
まずは白髪シャンプーがライフスタイルに合いそうかどうか、白髪シャンプーの特徴を良い面・悪い面の両方から見ていきましょう。
セルフカラーで白髪を染めて、色ムラになってしまった経験がある人も多いのではないでしょうか?一般的な白髪染めやヘアカラーの場合、染料の付き方を一定にすることがなかなか難しいもの。クシや刷毛が使いにくく、どうしても色ムラが起きやすいという問題があります。
その点、白髪シャンプーは泡に乗って染料が髪に付くため、色ムラになりにくいのです。美容師さんのような特別なテクニックを必要とせず、カンタンに白髪のお手入れができます。
白髪シャンプーは、髪を洗うたびに少しずつ染料が髪に定着していくスタイルです。そのため一気に「染めた!」というわざとらしさはなく、自然に優しく髪が色づいていきます。ハッキリ染めるのには抵抗がある人でも取り入れやすいのが魅力です。
白髪シャンプーに使われる染料は、従来の白髪染め(アルカリカラー、ジアミン系染料)に比較して刺激がとても穏やかです。ツンとくるニオイもなく、皮膚や髪への負担も大幅に軽減できます。髪や頭皮を守りながら白髪ケアしたい人や、敏感肌・アトピー肌等で白髪染めを使うのが難しい人からも白髪シャンプーは選ばれやすいです。
白髪シャンプーでの白髪ケアは、基本的にいつもの洗髪を白髪シャンプーに置き換えるだけです。白髪染めのために特別な時間を作ることなく、毎日気軽に白髪をお手入れすることができます。忙しくて髪のお手入れをする時間を作りにくい人、つい白髪染めを忘れてしまうという人にも助かりますね。
白髪シャンプーは髪をブリーチしません。そのため、白髪シャンプーを使っても、黒髪部分の色合い、色の明度には変化がありません。例えば「ライトブラウン」の白髪シャンプーを使っても、黒髪部分がライトブラウンに染まることはありません。
白髪シャンプーは「白髪部分に色を付ける(色を暗めにする)」ことを目的とした製品なので、黒髪が多く全体的に色を明るくしたい人には不向きです。
白髪シャンプーには、従来の白髪染め(ジアミン系染料を使うもの等)のような即効性はありません。回数を重ねながら、少しずつ白髪が色づき、色が濃くなっていくものです。そのため「明日のパーティーのためにすぐに白髪を染めたい」といった即時の結果を求める場合には、白髪シャンプーは不向きです。
現在の白髪染めやヘアマニキュアには多彩なカラーバリエーションがありますね。しかし白髪シャンプーの場合だと、色の種類はあまり多くありません。あってもブラックかブラウンの2種類、多くてライトブラウン等がある程度の製品展開ということがほとんどです。
赤っぽい茶が良い、紫がかった方が良い等、好みのカラーを細かく指定したい人だと、白髪シャンプーが向いていない可能性があります。
白髪シャンプーはこんな人にオススメ
思い当たる点が多ければ、白髪シャンプーでのケアはあなたのライフスタイルに合っている可能性大!一度白髪シャンプーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ひとくちに白髪シャンプーと言っても、実はいろいろなタイプがあります。以下では成分配合等から白髪シャンプーを4タイプに分類してみました。ピッタリ来るタイプの白髪シャンプーを選んでみましょう。
塩基性染料とは、プラスの電荷を持った水溶性の染料(色を染める成分)のことです。2001年に国の染料規制が緩和され、白髪シャンプーやカラートリートメント等に使われるようになりました。髪のマイナスイオンと結合するため、塩基性染料はカチオン染料、イオンカラーとも呼ばれます。
塩基性染料は分子が大きいので、髪のキューティクルの内側に入ることはほとんどありません。色素がイオンの力で髪の一本一本の外側にピタッと張り付いて、鮮やかに発色するイメージをしてもらうとわかりやすいのではないでしょうか。
塩基性染料はこのような「吸着タイプ」であることから色の定着にまであまり時間がかからず、比較的短時間でも発色しやすいのが魅力です。白髪を染めるためにあまり長々とシャンプーをしたくない人、手軽に短時間で白髪染めしたい人に向いています。
塩基性染料はキューティクルを開くことなく、ほぼ吸着のみで発色します。そのため髪のキューティクルが広がって傷み、パサパサになる確率は低め。髪や頭皮へのダメージが気になる人にも安心です。
分子の大きな塩基性染料は、皮膚の角質層の隙間にも入りにくいです。そのため皮膚に液剤が付いてしまってもほとんど色が染まることはなく、水やお湯で流せば容易に落とすことができます。他の部分に色が付くことを心配せず、手軽に髪を染めたい人に向いた成分です。
塩基性染料には様々なものがありますが、その名前は原則として「塩基性染料」+「色の名前」+「番号」で構成されています。白髪シャンプーの成分表を見た時にも見つけやすいですね。
塩基性染料の成分例
塩基性染料は色味の幅が少なく、キッパリとした色合いになりやすいです。瞳の色等に合わせたニュアンスカラーを求める場合には、塩基性染料だけでなく後述するHC染料も加えた製品を選んだ方が良いでしょう。
塩基性染料は分子が大きいため、ほぼキューティクルの内側には入りません。しかし元々ダメージが激しくキューティクルが著しく剥がれている場合、塩基性染料の分子が入り込み、内側にも色素が定着する可能性があります。
髪全体に色が定着している間には色ムラが目立つことはほぼありません。しかしカラーシャンプーを使いやめたり、間が空きすぎて褪色(色あせ)をしてきた時、ダメージ部分のみに色が残りやすくなり、色ムラとなる可能性が考えられます。
ダリヤ サロンドプロ
ナチュラルグレイッシュ リンスインシャンプー<ナチュラルブラック>
HC染料も、塩基性染料と同じく2001年にシャンプー等の毛所品への配合が認められた比較的新しい成分です。白髪シャンプーの他には、ヘアマニキュア、カラートリートメント、口紅などにも用いられています。
HC染料の「HC」とは、Hair(髪)Color(色)の略称の意味。前述した塩基性染料よりは分子が小さいですが、従来のヘアカラー(酸化染料)に使われてきたタール系色素に比べれば分子が大きいこと、そしてイオン結合をしない点が大きな特徴となっています。
HC染料は発色が良く、また色合いが濁りにくいため、カラーバリエーションが豊富に出しやすいという特色も持っています。美しい発色、微妙な色合いにこだわりたい人にも向いた成分と言えるでしょう。
従来のヘアカラー(毛染め)は染料を髪のキューティクルに入り込んだ後、別の薬剤で分子を大きくして定着させる方法を取ってきました。この方法だと定着力が強いのは良いのですが、キューティクルが開いてしまい、髪への負担が大きかったのです。
しかしHC染料は分子が小さくキューティクルの隙間に入り込みつつも、中に入って分子が大きくなる作用はありません。そのため髪への負担は塩基性染料と同じく穏やかです。
HC染料は中性であり、頭皮等の接触した皮膚への刺激がヘアカラー系の染料の中でもっとも少ないとされています。イオンの力で肌を酸性・アルカリ性で傾かせることが無いですし安全性も高く、髪染めで頭皮がヒリヒリしてしまう方、頭皮の健康が不安な方にも向いた成分です。
HC染料の成分は冒頭に「HC」、次に「色の種類」、最後に「番号」で構成されています。こちらも白髪シャンプーの成分表をチェックすれば、カンタンに見つけることができるでしょう。
HC染料の成分例
塩基性染料が髪の外側に付着して発色するのに対し、HC染料は髪のキューティクルの隙間に入り込むようにして発色します。そのため、髪が色素に定着するまでに少し時間がかかりやすいです。
髪を洗って即流すというより、泡立てたシャンプーを少し髪に置く、通常のシャンプーよりは少し時間をかけるといった方法を取った方が良いかもしれません。
HC染料はイオン結合を行わず、分子間力によって色素を定着させる方法を取っています。そのため安全性が高いのは良い点なのですが、結合しない分だけ定着力が弱いです。
つまり水等で洗った際にあまり長くはくっついておられず、だんだん色素が流れ出していくことになります。HC染料単体の場合だと、色素が定着できる日数は数日程度と考えられます。つまりそれだけ頻繁かつ丁寧なお手入れが必要になるわけです。
定着時間を伸ばしたい場合には、HC染料単体ではなく、塩基性染料と組み合わせたタイプの白髪シャンプーを選ぶと良いでしょう。(塩基性染料とHC染料を組み合わせた場合、色素の定着力は一般的に1週間~2週間程度になるとされています。)
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次は色を染めるための「染料」ではなく、髪を洗い汚れを落とす成分である「洗浄料」の種類で考えていきます。白髪シャンプーでは、白髪に色が付くまでに多少時間がかかりやすいと上でも解説しましたね。どちらかというとノンビリと白髪ケアしたい人向けなのですが「できるだけ早く結果を出したい!」という人には、アミノ酸系界面活性剤やベタイン系の洗浄成分を配合したものが理想的です。
アミノ酸系界面活性剤とは
アミノ酸系界面活性剤とは、アシル基(脂肪酸残基)とアミノ酸(グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニンなど)からなるアニオン性の界面活性剤のことを言います。またベタイン系とは、両性界面活性剤とも言い、ベビーシャンプー等にも用いられる低刺激の洗浄成分です。
白髪シャンプーは、洗髪中に髪に吸着した染料成分によって白髪に色を付ける製品です。しかし髪の洗浄料である界面活性剤の洗浄力が強すぎると、せっかく吸着した染料が洗い流されてしまい、なかなか白髪が染まりにくくなってしまいます。
例えばラウリル硫酸Na等の高級アルコール系洗浄料、カルボン酸塩の石けん系洗浄料だと「洗浄力がやや強すぎる」ということになります。その点、アミノ酸系・ベタイン系の洗浄料は洗浄力が穏やかです。汚れだけを適度に洗い流しつつ、染料を髪に残して洗い上げてくれます。そのため染料が落ちすぎるリスクが少なく、早めに白髪が染まりやすくなります。
アミノ酸系・ベタイン系の洗浄料は、皮脂を奪い取る力が穏やかです。頭皮や髪が乾燥してパサパサする心配が無く、洗い上がりはしっとりと艷やか。白髪が増えたら髪がパサつくようになった…と感じている場合、今までのシャンプーの洗浄力が強すぎて髪に合っていない可能性もあります。保湿力のあるアミノ酸系・ベタイン系に切り替えたことで髪がまとまりやすくなったという人も多いです。
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毎日使うシャンプーは、髪や頭皮そのもののコンディションも左右します。頭皮や髪が疲れることは、白髪が増える原因にも。反対に髪・頭皮への刺激が穏やかで負担が少ないアミノ酸系・ベタイン系製品を使うことは、白髪の増加を予防する等、髪質改善にも繋がることが期待できるのです。
アミノ酸・ベタイン系の成分例
アミノ酸系・ベタイン系の界面活性剤は、上でも解説したとおり、洗浄力がかなり穏やかです。そのためワックスやヘアオイル等をたっぷり使った髪だと、整髪料や汚れ等が落ちきらない可能性も考えられます。また従来のシャンプーのサッパリした洗い上がりになれた人だと、アミノ酸系のしっとりした洗い上がりに物足りなさを感じるかもしれません。
このような場合、「予洗い」として洗浄力のある高級アルコール系シャンプー、石けんシャンプー等で一度髪を洗っておき、それからアミノ酸系・ベタイン系の白髪シャンプーで「本洗い」をするのも一つの手です。
ヘアボーテ ボタニカルカラークリームシャンプー
今まで白髪染めやカラートリートメント等で白髪ケアをしても、髪色がもたなくてすぐに色が落ちてしまった・・・これはもしかしたら、髪のコンディションが悪くなっているせいかもしれません。髪の補修成分であるコラーゲンやケラチン、ヘマチンを配合した白髪シャンプーで、髪を色持ちのよい状態へと導いていきましょう。
コラーゲンやケラチンはタンパク質の一種であり、複数のアミノ酸が結合している「髪の主成分」とも言える成分です。不足すると髪がパサついてキューティクルも広がりやすくなります。またヘマチンは人間の血液のヘモグロビンを形成する成分のひとつで、髪全体に酸素を運び、活性酸素を除去する働きを持っています。
髪色が落ちやすい状態の場合、髪のケラチン等の成分が不足し、キューティクルが広がりきってしまっている可能性が考えられます。いくら染料を補っても、その土台となるキューティクルが荒れていては、染料の流出を抑えることができません。
コラーゲンやケラチン・ヘマチンで髪を補修してあげれば、白髪シャンプーに含まれる染料が吸着しやすく、また、剥がれにくい状態になっていきます。毎日使って髪を少しずつ改善していくことが「色持ちアップ」にも繋がるのです。
白髪の原因のひとつとして、活性酸素による頭皮へのダメージが挙げられます。近年、ヘマチンの活性酸素除去力が白髪抑制にも効果があるのではないかと考えられるようになりました。ヘマチン配合シャンプーを使えば即白髪がなくなるわけではないですが、「これ以上白髪を増やさない」という予防効果を見込んでヘマチン配合白髪シャンプーを選ぶ人も増えています。
白髪が増えてから、うねりやクセが出やすくなっていませんか?ケラチンは髪の柔軟力や柔らかさを担当する成分でもあり、不足すると髪が固く、うねりやすくなっていきます。ケラチン・ヘマチン配合の白髪シャンプーで髪に補修成分を与えてあげれば、うねりを抑え、艷やかでまっすぐな髪へと近づけていくことも期待できます。
コラーゲン・ヘマチン・ケラチン系の成分例
コラーゲンやヘマチン・ケラチン等の成分は、美容液や高級クリーム等にも用いられる美容成分です。配合される成分によっては原料価格が高く、それが製品価格にも反映されやすくなります。カンタンに言うと、コラーゲンやヘマチン・ケラチンを配合した美容系白髪シャンプーはお値段が高めなのです。ヘマチン・ケラチン等は髪にとてもありがたい成分なのですが、この点が最大のネックとは言えます。
アートネイチャー iRo 白髪を染めるカラーシャンプー
白髪シャンプーについて、メリット・デメリットやタイプ別の選び方を解説しましたが、合っていそうな白髪シャンプーは見つかったでしょうか?白髪シャンプーは毎日のシャワーやお風呂の時に使うもの。白髪染めとしての効果はもちろん、香りやテクスチャー等が好みに合っている方が無理せず続けられます。最近では初回半額セールや送料無料キャンペーンを行う通販型白髪シャンプー製品も増えているので、一度実際に製品を試し、使い心地をチェックしてみるのもおすすめですよ。
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