働きながら手軽に始められる株式投資は、サラリーマンに昔から人気のある副業のひとつです。副業というよりは、資産運用といった感じで始める人も多いのではないでしょうか。人気の秘密を詳しく紹介していきたいと思います。
副業としての株を徹底解剖!
仕組みも基本はいたってシンプルです。株価は上がる、下がるのどちらかに動きます。
例えば、もし、何の準備もなく、とりあえずはじめてみようと、適当に株を買ったとしても儲かる確率は50%、損をする確率も50%。「株は損をする」「株は簡単に儲けが出ない」というイメージはあるものの数字としては50%なのです。
ただし、このケースは、情報収集もせずとりあえず買った場合の確率です。実際の株式投資では、利益を得るために、情報収集をして、知識を身につけて、先を見る目も養っていくものです。これが上手な資産運用へと導いてくれるカギとなります。もちろん、この基礎がしっかりしていれば損はしないのかと言ったら、その保証はありません。
しかし、株は売るタイミングをしっかりと見極めて、理解して、そして実際に「売る」という行動に移すことができれば、損へはつながりません。もちろん、絶対ではありませんが、損は最小限に抑えることは可能ですし、逆に利益も最大限に出せるようになるわけです。
株で失敗するのは?
株で失敗する人というのは、「売る」タイミングを逃している場合が多いことは否定できません。例えば購入した株が値上がりすると、「まだ上がるかも」という気持ちになるものですよね。それと同時に「まだ上がって!」という願望も出てくるものです。
手放すタイミングを逃しがちな人は、株価が下がって来ても、「また上がる(上がったところまで戻る)」と思ってしまい、なかなか手放せなくなります。株価が上がったという印象が一度ついてしまうと、ついつい「また戻るはず」という気持ちになるものですよね。
株価が上がった時の売り(=手放す)タイミングがうまくつかめない人は、逆に下がったときにも同じく、上手に手放せない傾向があります。購入後に株価が下がってしまった時には、「ここで売らないと損が増えてしまう」と不安になり、さっさと手放してしまい、「様子を見る」という行動がとれません。
何もしなければ通常50%はあるはずの儲け&損失の確率をそれ以下にしてしまっている人というのは、手放すタイミングを誤っている、逃しているタイプと言えるでしょう。
株式投資の基礎筋力
株式投資で大切なのは「売り」「買い」のタイミングをしっかりと見極め、そして、判断することです。これがしっかり出来ていれば、利益を得て資金を増やし、賢い資産運用へとつながっていくというわけです。
株価で得た利益をもとに、さらなる運用に手を広げるということもできるようになります。売買の見極めは、パーセンテージが50%とはいえ、勘で行うわけには行きません。しっかりとした「情報収集」と「知識」そして「慣れ」も大切です。慣れにより、判断力が養われてくるものです。
売買のサインの見極めが上手にできるようになれば、儲かる確率50%という数字は確実に上がり、60~70、80%くらいまで上げることも難しいことではありません。100%というのはなかなか言い切れませんが、限りなく儲けの確率を上昇させ、損する確率を下げることは可能と言えるでしょう。
日経平均は影響する?
さて、適当に買っても儲かる確率は50%。株を知って、知識を身につけていけば、そのパーセンテージは上がるという株を副業にするのは、果たして、おすすめなのかどうかということころが、一番皆さんが気になるところなのではないでしょうか。
日経平均が上昇し続けている状況であれば、株には手を出しやすいものです。多くの利益を望まない限りは、損をすることもなく、儲かりやすい!という状況にあるわけですから。しかし、日経平均が下がり始めると状況は変わります。
世界的に不況になれば、株価は頭打ちとなり、日経平均はどんどん下降してしまうのです。状況が変われば、景気の良かった上昇時期と同じような利益を得ることは不可能です。ただし!これは、あくまで、こういう傾向になるというお話だということを理解しておきましょう。
日経平均が下がり、世界的に不況になっている状況でも株式投資で利益を出している人はいます。株で副業が出来る人というのは、こういう人たちのことを指すといってもいいでしょう。
副業としての株
株を副業にするというのは、なかなかギャンブル的な感じという気分の人もいるかもしれません。資金さえあれば、手軽に始められるものですから。しかし、手軽であるからこそ、とりあえず始めちゃおう!という準備不足の人が多いというのも否定できません。
始めの一歩はこんなところから
商品を仕入れて、売って、利益を得るという流れであれば、経費を抑えて仕入れをし、高く売れるように工夫をするということができますが、株は自分の力でどうにかできるものでもありません。
だからといって、ギャンブル感覚で“いちかばちか”の勝負を毎回するものでもないのです。株のしくみをしっかり知っていれば、上昇するタイミングがわかるようになるものです。利益をしっかりと得ている人は、株価が動く根拠、原因をしっかりと把握し、それを人に説明できるものです。
知識、勉強というとなんだかめんどくさいな、難しいのかなと尻込みしてしまいがちですが、専門用語を並べて説明できるように!という意味ではありません。新聞を読み、ニュースを見て、会社四季報をチェックして、インターネットで常に最新&有益な情報を取得する、これが、株をはじめる上で大切なポイントです。
株式投資を始めると、株を買った企業、つまり投資対象の会社が力を入れている分野を理解し、それがどのように株価に影響を与えるのかということを考えるようになります。
プロの投資家と同じ土俵に立つ
もう一つ頭に置いておきたいのは、株式投資を副業にするということは、いわゆる“プロの投資家”たちと同じ土俵に立つとういことになります。もちろん、目指している利益も、投資する対象にも違いはあります。
しかし、土俵は同じわけですから、知識は同じくらいのものを持っているに越したことはありません。国内の株式投資だからといって、日本だけに目を向けるというわけにはいきません。
貿易収支、米ドル、失業率や原油価格、政治情勢などについての基本知識は必須、これらの動きを把握し、今後の株価に影響を与えるかもしれない内容を分析して説明できるというくらいは身につけておきたいものです。
証券会社のアドバイスに沿っていればOK?
最初に触れたように、株式投資を資産運用のひとつとして行っているという人であれば、そこまで深い分析や理解力はなくてもOK、証券会社のアドバイスに沿って…というスタンスでも構わないでしょう。もちろん、あるに越したことはないのは言うまでもありませんよね。
しかし、株を副業にするとなれば、アドバイスに沿ってという受身の体制では物足りないものです。ましてや、経済が不安定な時期には、リスクを少しでも抑えながら、上手に確実に利益を得ていくということを考えなければならないでしょう。
株を副業にするということは“利益重視”ということになります。気楽に資産運用をしたい!株でちょっと得した気分を味わいたい!ということであれば、株主優待などを重視して銘柄選びをするという方法で株に触れるのがいいでしょう。それは株で副業というスタンスとは少し違ったものになってきます。
始めるためには
能力・技術
1万円からでも始められるという手軽さから、株をやったことがある!という人も多いでしょう。なので、基礎中の基礎のようなことには触れずに、いかにして“副業”として成り立たせていくかにポイントをおいていきたいとおもいます。まず、能力や技術にはどんなものが必要とされているのでしょうか。
心理戦に挑む
さきほども少し触れましたが、情報収集や基礎知識はもちろんのこと、ポイントとなるのは「見極める目」「判断力」になります。株価が上昇する銘柄を選ぶ目も必要ですし、実際に株を購入するには、買うタイミング、そして、売るタイミングが重要になってきます。
株式投資は、心理戦という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ルールをしっかりと理解して、心理を読み解くことが大切です。株式投資の基礎知識(=ルール)をしっかりと頭の中に叩き込み、マーケットの裏側にいる人たちの心理を読み解いていくところにポイントがあります。マネーゲームなどと評されることがあるように、この辺はちょっとゲームっぽい印象も受けますよね。
対戦者の裏をかく
さきほども少しれましたが、株を副業にする場合、投資家たちと同じ土俵に上がることになります。投資家には一般投資家と、機関投資家が存在します。彼らの心理を読む必要があるのです。
株主優待目当てで株を購入する個人投資家も多く、株主優待の権利を得た翌日に株式を売却するケースが見られます。すると株価にどんな影響が出るのか。
答えは「株価は下がる傾向」になります。株主優待が目当てでないならば…、株主優待の権利を得る前の日に売って、売却益を確定してしまえばいいのです。
「株主優待が貰えなくて、損しているのでは?」と思う人も多いかもしれません。しかし、この方法は、確実に売却益を得る方法の一つなのです。株主優待をとるか、売却による利益を確定させるのか、この見極めがポイントです。
大口の機関投資家とどう戦うか
大口の機関投資家。自分には関係ない!と思っていてはいけません。個人投資家のように自由に取引をすることができないルールがあります。そこにポイントをおいて、例えば、大口投資家が狙っている株があるとします。
彼らが自由に動けない時間を利用して、ちょこちょこ動いて稼ぐのです。大口投資家よりも先に株を買い、彼らが売却をする前に売ってしまうのです。
機関投資家のルール
ここで、大口の取引をする機関投資家のルールなどについて軽く触れておきます。ファンドマネージャー(顧客の資産を運用する人)といった投資のプロの人たちも同じ土俵で取引をします。
しかし、彼らにはルールがあります。制約、縛りのようなものです。実際に、日本の株の売買代金の約80%は機関投資家が絡んでいると言われています。こうなると、知らないでは済まされませんよね。仕組みくらいは知っておきましょう。
さきほども少し触れましたが、大口投資家が仕込むであろう株を買い、そして先に売却する、ここがポイントとなってきます。日本の株の売買代金の約80%も絡んでいるのであれば、なんだかそんな小ワザが役に立つようには思えない!という人もいるかもしれませんが、仕組みは簡単です。
大口投資家は、決算日に株を売却して現金化します。つまり、決算日前に売買が頻繁に行われる銘柄を売却すればいいわけです。ファンドマネージャーは決算日の翌日からは次の利益に向けて動き出します。
そこで、出てくるのが、さきほども少し触れましたが、株主優待です。株主優待確定時期に向けて株を買う人が多いため、優待日前から株価が値上がりを始めます。ファンドマネージャーは、優待の確定日の約1ヶ月前くらいから特定銘柄を仕込み始め、そして、優待確定前に売却をするのです。これが確実に利益を出す方法です。
決算日には利益を確定する必要がある大口機関投資家たちのルールを知っていれば、縛りのない自由個人投資家は、ちょっと前倒しをして動くことで、確実に高い利益を得ることが出来るというわけなのです。
株式投資で大きな利益を得ることができるかどうかは、銘柄の動きを読むだけではなく、こうしたマーケットの側面、裏側の動きも知ることが大切と言えるでしょう。ちょっとおもしろいと思いませんか?
必要なものは?
必要なものといえば、やはり投資するお金です。1万円から手軽に始められる株式投資。もちろん手始めはそれでもOKです。しかし、株で副業と考えているのであれば、やはりそれなりの利益を望むものですよね。そうであれば100万円。これくらいスタート時にあるのが理想と言えるでしょう。
- 1万円からでも始められる
- 利益を望むなら100万円からスタート
その他の条件
情報収集が好きな人には向いていると言えます。最新の情報を常にチェックするリサーチ力があると、株はどんどん楽しくなってきます。暇さえあれば、ネットでトレンドをチェックしているという人にもおすすめです。
はじめる際にチェックしておきたいこと
さて、株式投資をいざ始める!というときに重要になってくるのが銘柄選びです。その株が上がるかどうか、いろいろな情報収集をもとに自分なりに“予測”します。
- チャート
- ファンダメンタル分析
この予測には「チャート」と呼ばれるグラフが役に立ちます。このグラフを元に株価を予測する方法は「テクニカル分析」と呼ばれています。なんだかちょっと難しそうな印象ですが、株式投資には欠かせない方法です。
もう一つが「ファンダメンタル分析」と呼ばれるものです。どんどん難しい単語が出てくるように見えますが、例えば、「この商品ヒットするかも」という消費者目線、これもファンダメンタル分析のひとつです。
それなら分かる!となりそうなところですが、ここでちょっと注意が必要です。株価というのは、消費者目線だけで動くものではないということはみなさんもよくご存知でしょう。新聞や四季報に書かれている情報を把握して、企業や業界の動きを読む!これをベースにして、消費者目線もしっかりと取り入れることが必要になってきます。
さきほど紹介した「チャート」には、ファンダメンタル分析の結果も反映されるので、会社の目指しているところを読み解くことが出来るというわけです。最初は、チャートをメインに予測をし、そこに、消費者目線を盛り込んでみるという感じで取り組んでみるのがおすすめです。
副業としての株の将来性は?
株購入資金さえあれば、手軽に始められます。インターネットでさらに簡単に売買ができるようになっていることもあり、株を始める人はどんどん増えている傾向にあります。お給料も上がらず、お小遣いも少ないサラリーマンでは、始める資金もなかなか難しい!という声もないこともありません。しかし、最初はお小遣いを増やすための株式投資からはじめて、取引に慣れていき、ここで、資金を増やして、本格的な副業にしていくという人も多いようです。資金作りも株で始める!というのも練習になっていいのではないでしょうか。
いくら稼げる?元手は?
例えば、1株5,000円の株を100株購入したとします。1株5,250円のときに売却すれば下記金額となります。
- 購入価格 5,000円×100株=500,000円
- 売却価格 5,250円×100株=525,000円
- 売却益 525,000円-500,000円=25,000円
しかし、ここで注意しなければいけないのは、ここには手数料等が反映されていません。実際に株を売却する際には、様々な手数料がかかってきます。これは証券会社によって変わってくるので、次に紹介するおすすめの証券会社のサイトなどを比較して吟味するようにしましょう。
もちろん、株価が1株4,750円のときにこれ以上、株価が下がると予想して損を増やしたくない!と決断した時には、25,000円の売却損が出るという計算になります。売上=利益は、株を購入したときよりも株価が上がったときのみ、発生するわけです。
おすすめサイトは?
株を副業にするなら、売却時や口座管理などにかかる諸手数料を少しでも安くしておきたいものです。もちろん手数料だけではなく、操作が簡単であること、情報量が多いこと、見やすいことなどもチェックポイントに挙げておくといいでしょう。
手数料は単純に一番安いところを選ぶ!というのもひとつの方法ですが、株で副業をはじめるということは、“稼ぐ”ことを目的としているわけで、“節約”が第一ではありません。手数料が他より高くてもメリットがある場合には、“稼ぐ”に繋がる選択をすることが必要です。
また、操作性ということを考えたとき、チェックしたいポイントは、情報の見やすさです。銘柄検索をして、株価チェックをして、注文して、そして、売却する。この流れが見やすいなと感じるものを選べばOKです。
パソコンだけではなくモバイルでも使いたい!という人は、必ず画面を実際に動かしてみてから判断するようにしましょう。
情報量に関しても、最新情報はどのくらいのペースで更新されるのか、ニュースは配信されるのか、配信料は無料なのかどうか、ためになる情報が掲載されているかなどをチェックするように。
専門家さんによる連載のような読み物系があると、数字の情報以外もあるとうれしいですよね。また、株式投資の無料セミナーや初心者にもわかりやすい動画などをUPしているといった点も、チェックポイントになります。
副業にする場合には、利用頻度も増えてきます。場合によってはメインのサイトとサブといったように、併用するというのも選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか。
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もちろん株取引に役立つ情報なども提供し、初心者でもわかりやすい学習用のコンテンツを提供しているところもたくさんあります。
実際に株取引をしながら、勉強もできて、知識もどんどん増やしていくことができる、自分に合った証券会社(副業なら断然、ネット証券がおすすめです!)を選ぶことが大切です。
株で副業を成り立たせるには、しっかりとした情報収集、銘柄選び、そして、売買のタイミングを見極める目、売買を実行する決断力がポイントになります。
それらが身についてくれば、オリジナルの株の取引スタイルが出来上がり、利益を得られる副業にすることも難しくないと言えるのではないでしょうか。