ねこ

皆さんはネコ好きですか? そしてお金は好きですか?

そんなネコ好き・お金好きにぴったりのラッキーアイテムといえば「招き猫」(まねきねこ)

一般に、右手を上げている招き猫は「金運・幸運」を招く、左手を上げている招き猫は「人(お客)」を招くといわれています。

いずれにしても、金運アップ、商売繁盛に、うれしいご利益がありそうですね。

そこで今日は、招き猫にゆかりのあるパワースポットをご紹介します。

 

縁結びは、「円」結び!
今戸神社(いまどじんじゃ)

“エン”で金運を引き寄せるパワースポット

浅草駅から、隅田川沿いを伸びる江戸通りを北へ進みます。靴・履物関係の問屋街を抜けると、右手に東京スカイツリーが遠望できます。

駅から15分ほど歩いた場所に見えてくるのが、今戸神社の鳥居です。

諸説あるようですが、ここは人形としての「招き猫」発祥の地のひとつとされています。

それは、次のような伝承です。

「浅草に住むある老婆が、貧しさから可愛がっていた猫を手放した。すると夢枕にその猫が立ち、『自分の姿を人形にしたら福徳を授かる』と話した。そこで老婆が猫の姿を今戸焼の人形にして売り出したところ、大評判になった」

イザナギノミコト・イザナミノミコトの夫婦の神様が合祀されていることから、近年では“縁結び”のご利益があるとして、女子に人気の高い神社ですが、このような招き猫の伝承が残ることを考えると、金運アップ、商売繁盛といった効果も期待できそうです。

考えてもみれば、恋も仕事もお金も、何らかの“ご縁”があればこそ生まれてくるもの。縁結びのご利益をしっかりいただいて、運気をアップさせたいですね。

 

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招き猫の石像

拝殿左側にある招き猫の石像。二匹並んで右手を上げている姿が可愛らしい。優しくなでると福が招かれるそうだ。ケータイの待ち受けにして宝くじに当選したとか、何かと景気のいい噂も多く聞かれる。

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猫グッズだらけの境内

拝殿の右手を高く上げた招き猫をはじめ、境内はネコ関係の人形・置物・グッズであふれている。女性の参拝者が多く、神社のわりに親しみやすいポップな印象。ネコ好きはのんびりと時間を過ごそう。

〈DATA〉
住所:東京都台東区今戸1-5-22
交通:各線「浅草駅」から徒歩15分

 

大物のサポートが欲しいなら!
豪徳寺(ごうとくじ)

有力者とのご縁を結ぶパワースポット

小田急線のユーザーには「駅名」としてもおなじみの豪徳寺は、招き猫にゆかりの深いお寺として知られています。

それは、江戸時代のこんな話に由来します。

「ある武士が鷹狩の帰りに寺の前を通りかかると、寺の中から住職の飼い猫が手招きをしていた。それを不思議に思った武士は、寺に立ち寄り休憩をとることにした。すると程なく天候が悪化し、雷雨が降り出した。『猫のおかげでずぶ濡れにならずに済んだ』と喜んだ武士は、自分が彦根藩主・井伊直孝であることを明かし、そのときの縁がきっかけで後に豪徳寺は井伊家の菩提寺になった」

井伊家は徳川家の直参で、江戸幕府の譜代大名筆頭。今でいえば重要閣僚クラスの家柄です。

当時この寺はとても荒廃していて、この一匹の猫が結んだ井伊家との縁と、その後の多額の寄進がなければ、現在のような立派な伽藍をもつ寺に生まれ変わることはなかったといわれています。

現代でも、仕事のチャンス、立身出世、お金の工面などなど、有力者からのサポートが欲しくなる場面は多々ありますよね。

そんなときにこのお寺を訪ねてみたら、開運の招き猫のご利益をいただけるかもしれません。

 

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招福殿(招猫殿)

正面の仏殿向かって左側にあるお堂。招福観世音菩薩と招福猫児(まねぎねこ)を祀る。横にある奉納所には、参拝者から納められた数多くの招き猫が並ぶ。願いが叶ったら納める風習とのことで、ご利益の確かさがうかがえる。

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三重塔

山門抜けて左側にある三重塔。2006年に完成した新しい建造物だが、十二支の中にネコが入っていたり、装飾の中に「リアルな」彫刻のネコがいるなど、遊び心にあふれている。ネコ好きはぜひチェックしたい。

〈DATA〉
住所:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
交通:東急世田谷線「宮の坂駅」から徒歩5分、小田急線「豪徳寺駅」から徒歩10分

 

お金のピンチにも効く!?
自性院(じしょういん)

「ピンチなとき」訪ねたいパワースポット

落合南長崎の駅を降りて、新青梅街道を哲学堂公園の方向に少し進みます。

程なく右カーブに差し掛かる手前に「自性院会館・猫地蔵堂 入口」の白い看板が見え、その傍らでは大きな招き猫の石像が出迎えてくれます。

この寺院と猫との関わりは、戦国武将で江戸城の築城でも有名な太田道灌のエピソードに由来します。

「ある合戦の際、緒戦に敗れて道に迷った太田道灌の前に一匹の黒猫が現れ、自性院の境内に招き入れた。これにより命拾いをした道灌は、その後劣勢を挽回することに成功し、大勝利をおさめることができた」

その後、幸運をもたらしてくれた黒猫に感謝した道灌が、自性院に「猫地蔵」を奉納したのが猫地蔵堂の起こりといわれているそうです。

太田道灌の大ピンチを救った招き猫ということで、お金のピンチにもご利益があるかもしれませんね。

 

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猫地蔵堂

境内にある猫地蔵堂。上で紹介した太田道灌ゆかりの「猫地蔵」と、江戸時代の故事に由来する「猫面地蔵」の2体が“秘仏”として収められている。一年に一度、節分の日に御開帳される。

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ネコの開運グッズ

“ねこ寺”の別名通り、招き猫、黒猫お守りなど、猫にまつわる開運グッズが豊富にそろっている。ネコ好きなら、金運アップ、開運招福の願いを込めて、お気に入りの一品を手に入れたい。

〈DATA〉
住所:東京都新宿区西落合1-11-23
交通:都営地下鉄大江戸線「落合南長崎駅」から徒歩2分

 

参拝の心得

1.身近な神様・仏様も大切に

初めて訪ねる神社仏閣の神様・仏様はもちろん、氏神(うじがみ)・産土神(うぶすながみ)など、身近な神社仏閣、神様・仏様も大切にしましょう。

2.礼法・マナーを守りましょう

拝殿の前で長い時間お願いごとをしたい場合などは、少し横にずれるなど、他の参拝者のことも気遣いましょう。

3.謙虚な気持ちを大切に

お願いごとをする前に、まず「感謝の言葉」を述べましょう。また願いが叶った場合には、「お礼参り」をするようにしましょう。