毎日の「ヘアケア」で薄毛対策 ~シャンプー・ブラッシング・ドライヤーの正しい使い方

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ドライヤー

「つむじや生え際の薄さが気になってきた」「分け目が目立つ気がする」こんな薄毛の症状を感じたら、まず見直したいのが毎日のシャンプーやブラッシング等の「ヘアケア」です。薄毛の原因には様々なものがありますが、誤ったヘアケアによる頭皮・髪のダメージはAGA(男性型脱毛症)や女性に多いびらん性脱毛症等を促進させる一因ともなっています。

「毎日シャンプーしているし、ヘアケアは一応できているはず」と思っていませんか?ヘアケアグッズメーカーの調査によれば、ブラッシング・シャンプー等の工程で「髪に良くない習慣」が付いている人は実に65%以上にものぼっているのだそうです。何気なく行っているヘアケアや、「髪に良いはず」と思いこみ行っていた習慣が、実は頭皮環境を悪化させて抜け毛を増やしているかもしれません。

薄毛を改善していくために、まずは基本のヘアケアを振り返ってみましょう。ここではブラッシングやシャンプー方法、ドライヤー等による薄毛への影響と、髪や頭皮を守るためのヘアケアの方法について解説していきます。




正しい「ブラッシング」が健康な髪を育てる秘訣

ブラッシング

かつてはブラッシングは、「ヘアケアと言えばブラッシング」と位置づけられるほど重視される存在でした。一週間にシャンプーをする回数が2~3回程度だった昔には、きちんと髪の汚れを落とすために毎日のブラッシングが欠かせませんでした。

ところが近年では「毎日シャンプー」という習慣が常識となり、その分「ブラッシング」をする習慣は減りつつあります。でも実は、ブラッシングは健康な髪を生育するために欠かせないポイントなんです。

ブラッシングが育毛に良い3つの理由

  1. 髪のもつれによる傷み・脱毛を防ぐ
  2. 血行をアップして頭皮環境を改善
  3. 髪・頭皮の汚れを浮かせて取り去る

髪のもつれによる傷み・脱毛を防ぐ

ブラッシング

一見すると整っているように見える髪でも、実は内側がもつれてたり絡まっていることはよくあります。もつれをそのままにしておくと徐々に周辺の髪とも絡まりだし、髪のキューティクルが傷つけられてしまうのです。

また髪のもつれを放置したままでシャンプーをすると、泡立て・マッサージの際にもつれた部分が指に絡まり、髪を過剰に引っ張ることになります。

強い牽引力がかかると、本来抜けるべきではない成長期の髪が「抜け毛」になってしまうのです。また牽引力で毛穴が変形をしてしまえば、健康な髪が育てられません。丁寧なブラッシングを習慣にしておけば、その日に起きたもつれを早い段階で解消し、このようなトラブルを防ぐことができます。


血行をアップして頭皮環境を改善

薄毛の原因のひとつには、頭皮の血行不良が挙げられます。滞った血行を改善するためには、適度な刺激を与える「マッサージ」が効果的です。正しいブラッシング方法で優しく刺激を与えれば、頭皮を傷つけずに血行を促すことが期待できます。


髪・頭皮の汚れを浮かせて取り去る

「汚れを落とすにはシャンプーだけで良い」と思いこんでいませんか?

シャンプーですべての汚れを落とそうとすると、必然的に洗浄力の強いシャンプーを使わざるを得なくなります。石油系界面活性剤等による影響で頭皮に負担がかかり、薄毛を促進させてしまうのです。

髪・頭皮の汚れ落としはシャンプーだけに頼り切らず、ブラシでこまめに落とすことが大切です。髪についているチリ・ホコリ・花粉等の汚れは、丁寧なブラッシングでほとんど落とせるとも言われています。

また頭皮・毛穴周りの汚れも浮かせられるため、肌・頭皮に優しいシャンプーを使っても、皮脂汚れ等を残さずに頭皮を清潔に保てるのです。



ブラッシングで大切なのは「ブラシ選び」

ブラシ選び

薄毛に良いブラッシング法を知る上で、まず見直しておきたいのがブラッシングの道具である「ブラシ」です。


「ブラッシング専用」のブラシは絶対必要!

ブロー等の整髪とブラッシング、すべて一本のブラシで済ませていませんか?

ブロー用・整髪用のブラシとブラッシング用ブラシでは、素材・形状が大きく異なります。ドライヤーの使用を根底に置いているブロー用ブラシの場合、素材の多くは熱耐性のあるプラスチックやナイロンです。

また整髪用ブラシの場合、金属製のものもあります。これらのナイロン製・金属製ブラシで何度も髪をとかすと、静電気が生じて髪のキューティクルを痛ませるだけでなく、頭皮に対する刺激が強すぎて炎症等の原因ともなってしまいます。

髪・頭皮に負担をかけないブラッシングをするためには「ブラッシング専用」のブラシを準備するようにしましょう。


素材は獣毛製・木製が理想的

薄毛の症状が見られている場合、頭皮・髪の状態がかなりデリケートになっていることが予測されます。ブラッシング用のヘアブラシには、静電気が起こりにくく頭皮・髪への負担が少ない自然素材のものを選ぶことが大切です。

短髪・柔らかい髪におすすめの「豚毛ブラシ」

髪が短く頭皮とブラシの接触回数が多い場合や、髪質が細く柔らかい場合には、あたりの柔らかな「豚毛」のブラシが向いています。


髪が長め・太めの人におすすめの「馬毛ブラシ」「猪毛ブラシ」

髪が長めの人、太めの人の場合、豚毛ブラシでは髪が解きほぐしきれない場合があります。このような場合には、毛質にコシがある「馬毛」「猪毛」等のブラシが向いています。


ロングの女性のプレブラッシングに「木製クシ・ブラシ」
ブラシ

髪が肩より長い女性の場合、一から獣毛ブラシで髪を梳くと時間がかかることもあります。こんな時には頭皮への刺激の弱い木製の粗目のクシ・ブラシで、本格的なブラッシング前に軽く髪を梳いておくのがおすすめです。



【おすすめヘアブラシ】

KQ1544 天然毛ブラッシングセットブラシ 絢髪 L 貝印

絢髪

出典:貝印オンラインストア
http://www.kai-group.com/

猪毛と豚毛を交互にライン状に植え込んだ天然毛ヘアブラシです。コシのある猪毛部分が髪を優しく解きほぐし、柔らかな豚毛部分が頭皮に適度なマッサージ作用を与えます。

豚毛・猪毛のメリットをそれぞれ得られる「中間型」のブラシと言えるでしょう。自分の髪質が猪毛・豚毛のどちらに向いているのかを把握しにくい人、また初めて天然毛ブラシに挑戦する方におすすめです。

天然毛ブラシは高級品になると4,000円~10,000円近くになりますが、この製品では2,000円以内という手軽な価格帯が設定されているのも魅力です。
(参考価格・1,870円・税込)



正しいブラッシング方法

ブラッシング

  1. ブラッシングローションを付ける
    髪のパサつき・乾燥が気になる時には、摩擦を減らすブラッシング用ローションを髪に付けます。

  2. 髪の「毛先部分」からブラッシングを始める
    特にショートスタイルの男性・女性に多いのが、頭皮に近い根本部分からいきなり髪を梳く傾向です。根本からいきなり髪を梳くと、髪や毛根に不要なダメージを与え、切れ毛・抜け毛を増やします。必ず「毛先」の部分からブラッシングを始めましょう。

  3. 髪の中央部をブラッシングする
    毛先のもつれが解せたら、髪の長さのちょうど真ん中部分から毛先に向かって梳いていきます。ミディアム以上の髪の長さがある場合、少しずつ髪を取り分けて内側から梳いていくようにすると「ブラッシング残し」を防げます。

  4. 頭皮・根本部分をブラッシングする
    頭皮・髪の根元部分は、特にゆっくりとブラシを動かすようにしましょう。ブラッシングを忘れてしまいやすいのが、後頭部のうなじに近い部分、耳の上の部分、生え際部分です。後頭部~側頭部~前頭部と順番を作り、マッサージをし忘れる部分が無いようにしておきましょう。


ブラッシングの注意事項

ブラッシング


力を入れすぎない

「マッサージ効果を出したいから」と、ゴシゴシ頭皮を強くブラッシングするのは絶対にNGです!

薄毛症状が始まっている頭皮や髪は、とてもデリケートな状態にあります。強すぎる刺激を与えると頭皮の表皮細胞が削り取られバリア機能が低下し、頭皮環境が却って悪化してしまうことにも繋がるのです。


濡れた髪にはブラッシングNG

シャンプーのタオルドライ後等、濡れた・湿った状態の髪をブラッシングするのも絶対に避けてください。水分を多く含んだ髪・頭皮は細胞同士の繋がりが弱まっている状態です。

ブラッシングによってキューティクルが剥がれパサパサの髪になったり、頭皮の表皮を傷めて炎症の原因にもなります。濡れた状態の髪を軽くほぐしたい場合には、ごく粗いクシ等でほんの数回、やさしく梳く程度に留めておきましょう。


「シャンプー方法」を見直そう

毎日のシャンプーで髪の汚れ・皮脂汚れを落とすことは、頭皮を健康に保つ上でも欠かせないポイントです。しかしシャンプー選びやシャンプーの方法が適切でないと、頭皮・髪にかかるダメージは甚大になってしまいます。若い世代や女性に薄毛が増えている原因のひとつにも「シャンプー」の存在が上がっているくらいなんです。なんとなく毎日行っていた「シャンプー」を見直して、髪・頭皮へのダメージを減らしていきましょう。



誤ったシャンプー方法で薄毛が促進する理由

ャンプー

「手軽に洗えるシャンプー」で頭皮が弱る

整髪料を付けた髪でもすぐに泡立つ、軽く髪を濡らした程度でもしっかり洗いきれる...現在市販されているシャンプー(高級アルコール系シャンプー)の場合、こんな「手軽に洗えるシャンプー」がほとんどですよね。

でも手順を踏まずにササッと洗える製品には、それだけ洗浄力の強い成分が使われていることになります。石油系界面活性剤・添加物等が多く含まれたシャンプーで毎日頭皮と髪を洗えば、本来髪が必要とする皮脂や潤いまでも取り去り、頭皮の過剰な乾燥といった環境の悪化を招いてしまうのです。


シャンプー成分が残って頭皮環境が悪化

シャンプー方法が適切でないと、シャンプーの成分が頭皮・髪に残ります。残った成分は時間が経つと酸化して過酸化脂質となり、かゆみ・炎症等を起こして頭皮を弱らせるのです。また過酸化脂質が毛穴に詰まれば、髪を生やすための毛乳頭・毛母細胞等の機能も低下させてしまいます。


「薄毛に良いシャンプー」にも要注意?

近年では薄毛対策に良いシャンプーとして、アミノ酸系シャンプー・ノンシリコンシャンプー等が多く発売されるようになりました。既にこれらの肌・髪に優しいシャンプーを選ばれている方も居ることでしょう。

もちろんこれらのシャンプー自体は、薄毛に悪いものではありません。しかし、今まで使っていた市販シャンプー(高級アルコール系シャンプー)に比べ、洗浄力が非常に穏やかである点には注意が必要です。

整髪料を多く使った、暑くて汗・皮脂が多く分泌された...このような時に従来のシャンプー使用時と同様の「ササッと洗う」という方法を取っていれば、キチンと落とすべき汚れが頭皮に残る可能性も生まれます。頭皮・髪への負担が少ないシャンプーを使う時ほど、シャンプー前にきちんと「汚れを浮かす」プロセスが必要になるのです。

シャンプーの選び方についてはスカルプシャンプー・育毛シャンプーの選び方 ~薄毛・抜け毛対策に最適なのは?で解説しているのであわせてお読みください。



正しいシャンプーの手順とは

泡

  1. ブラッシング
    シャンプーの前には必ずブラッシングをして、髪のもつれを取りましょう。またブラッシングで髪・頭皮の汚れを浮かせておけば、シャンプーの使用量も抑えられ、髪・頭皮へのダメージを防げます。

  2. 前洗い・予洗い(プレインシャンプー)
    シャンプー手順でとても大切なのが、シャンプーを付ける前の前洗い・予洗い(お湯だけを使ったプレインシャンプー)です。「シャンプー前にサッと髪を濡らす」ではなく、「まず、お湯で髪と頭皮をしっかりと洗う」と考えてください。髪についた汚れのほとんどは、お湯で落とすことができます。

    つまり洗剤(シャンプー)で落とすべきなのは、お湯でも落としきれない頭皮の皮脂汚れだけなのです。前洗い・予洗いには2~3分以上をかけ、頭皮・髪全体を丁寧に洗っていきます。

  3. シャンプーを泡立てる
    シャンプーは適量を手のひらに出し、お湯を加えてしっかりと泡立てます。これは髪・頭皮にシャンプー成分を残さないために必須のポイントです。

    シャンプー液をそのまま髪に付けると、液の粘度(粘り気)が強く、かなりすすいでもキレイに落とすことができません。しかし泡立てをすればすすぎがしやすくなりますし、汚れ落ちの精度も上げられます。

  4. マッサージをするように洗う
    頭皮を洗う際には、5本の指の「指の腹」を使ってマッサージをするように洗っていきます。指を適度に広げて手の力を抜き、「腕」を動かすようにすると適度な力になります。

    短い髪の場合、頭皮を洗っていけば髪の方も殆ど洗えています。ミディアム~ロングの場合には、泡で包み込むようにして毛先をごく軽く洗いましょう。髪をこすったりシャンプーを揉み込むと、髪の傷みの原因になります。

  5. すすぎを行う
    まずは大きな泡を落とし、それから「頭皮」のシャンプーを落とすことを意識しながらすすいでいきます。目立つ泡が消えてもまだ成分は残っていますので、全体で3分~5分以上はすすぎを行ってください。生え際部分、耳の上、うなじ部分等はシャンプーが残りやすいですので、特に丁寧に洗い流しましょう。


シャンプーの注意事項

シャンプー


泡立ちが悪い時には「二度洗い」をする

ヘアジェルやヘアスプレー等の整髪料をしっかりと付けた時、暑くて汗をたっぷりかいた時等には、予洗い・前洗いをしてもシャンプーの泡立ちが悪いときがあります。このような時、シャンプーの量をドンドン追加してしまうのは髪や頭皮に良くありません。

洗浄成分の追加では汚れがきちんと落としきれないだけでなく、シャンプーの成分が髪に残りやすくなります。汚れが多い時には一度すすぎを行ってから、再度少なめにシャンプーを付けて「二度洗い」を行いましょう。


強すぎ・長すぎのマッサージは逆効果

シャンプー時にマッサージのように洗うことは、頭皮の血行を促すため薄毛対策としても有効とされています。しかし指に力を入れて強くゴシゴシこすったり、必要以上に長くマッサージを行うのは逆効果です!

濡れて水分を含んだ頭皮は細胞同士の繋がりが緩み、角質層が剥がれやすい敏感な状態になっています。爪を立てる、強くこする、長くマッサージをするといった過剰な刺激を与えると、かえって頭皮に炎症が起きたり、頭皮の乾燥を招いてしまうのです。


シャンプーブラシ使用時には要注意!

「シャンプーブラシ」は上手に使えば毛穴の汚れをしっかり取り血行を促進させる効果も得られるグッズです。しかし使い方を誤ると薄毛には逆効果で、抜け毛を増やしてしまうこともあります。シャンプーブラシを使用する場合には、以下の点に気をつけましょう。


絶対に力を入れない

シャンプーブラシ使用時には、手・指で洗う時よりも力が込められてしまいがちです。手の力を抜き、ごく軽い刺激を与えるように意識してください。


大きく動かさない

シャンプーブラシを大きく動かすと髪が絡まりやすく、成長期にある毛までも抜けやすくなってしまいます。動かす幅は1~2センチ程度に留め、小刻みに動かすようにしましょう。


使用後にはよく洗ってから乾燥させる

シャンプーブラシを使用したまま風呂場に放置すると、ブラシに雑菌が繁殖しやすくなります。使用後には必ず中性洗剤等で丁寧に洗ってからよくすすぎ、よく乾燥させましょう。


毛先の尖った製品は使用しない

シャンプーブラシは製品によって、先端が鋭く尖っていることがあります。薄毛が気になる方の場合、このようなブラシの使用は刺激が強すぎ、頭皮を傷めることに繋がります。できるだけ毛先が丸く柔らかな刺激を与えるタイプの製品を使用しましょう。


「タオルドライ&ドライヤー」も忘れずに!

タオルとドライヤー

ヘアケアでついつい見落とされがちなのが、髪を洗った後の「ヘアドライ(髪を乾かす)」というポイントです。

シャワー・入浴後にはサッとタオルで拭いただけで自然乾燥させたり、反対にほとんど髪を拭かずにドライヤーをかけてはいませんか?

水分をたっぷりと含んだ髪と頭皮は、とても傷つきやすい状態にあります。上記のような誤った乾燥方法によって髪・頭皮の状態が悪化し、薄毛を促進させてしまうこともあるのです。

「自然乾燥」が髪・頭皮に良くない理由とは?

薄毛の症状を感じている方の中には、「ドライヤーの熱で髪と頭皮が傷むから」という理由で自然乾燥を選ばれている人も大勢居るようです。しかし毎回髪を自然乾燥させると、以下のような弊害が生まれてきます。


頭皮に雑菌が繁殖する

ドライヤーを使わずに自然乾燥をさせた場合、髪・頭皮に残った水分が体温によって温められ、これがムレた状態を作ります。この「暖かく蒸れている状態」が大好物なのが、髪・頭皮に居る雑菌です。頭皮・髪の菌の数が増えれば、それだけ頭皮に炎症が起こりやすくなります。

フケやかゆみ・赤みといった問題が起きるだけでなく、炎症によって髪の生成機能が低下してしまうこともあるのです。例えばマセラチア菌等が繁殖をした場合、頭皮の皮脂が分解されて炎症(脂漏性皮膚炎)を起こし、これが「脂漏性脱毛症」の原因ともなります。


髪・頭皮が傷みやすい

水分を含んだ状態にある髪や頭皮は、乾いている状態に比較して髪細胞・皮膚細胞同士の繋がりが緩んでいます。キューティクルが開いた状態になっているので、ちょっとした摩擦等でもすぐに細胞が剥がれてしまい、髪が傷んでしまうのです。

特に夜の入浴後に自然乾燥をさせた場合、枕との摩擦によるダメージは甚大になります。傷んで抜けやすい・切れやすい髪が増えた結果、薄毛が余計に目立ってしまうというケースも珍しくありません。


血行の悪化を招く

水分を蒸発し気化させる時には、頭皮の「熱」も一緒に奪われています。自然乾燥で長い時間水分を蒸発させている頭皮は、それだけ冷えやすい状態になっているのです。頭皮が冷えると、その分、頭皮の血液の循環も悪くなります。髪への栄養やキチンと行き渡らなくなり、薄毛を促進させてしまいやすいのです。

上記のようなデメリットがあるため、薄毛が気になる人の場合には自然乾燥がおすすめできません。「タオルドライをしっかりと行い、ドライヤーの熱を受ける時間を短くする」という方法を取った方が、髪・頭皮へのダメージを軽減することに繋がります。



使用する「タオル」と「ドライヤー」は大丈夫?

タオル

髪を拭くタオルの枚数、何枚ありますか?

薄毛対策をする上で、「髪を拭くのに使ったタオルを乾かして、明日もう1回使う」という方法は絶対にNGだって知っていましたか?


タオルの菌はこんなに増える

一度使ったタオルを24時間放置しておくと、雑菌の数は洗いたてのタオルに比べて100倍を越える勢いで増えています。繰り返し3日間タオルを使った場合、雑菌の数はなんと「1億」を越えてしまっているのです。せっかくシャンプーで頭皮と髪を清潔にしても、雑菌が繁殖したタオルを押し付けていたら意味がありませんよね。


タオルで守る頭皮の清潔

頭皮をきちんと清潔な状態に保つためには、必ず毎回「洗いたて」のタオルを使うことが大切なポイントです。

タオルドライに使用するためのタオルは、洗い替えをするためにも可能な限りたくさん用意をしておくのが理想的と言えます。バスタオルだと洗濯・乾燥も大変ですから、フェイスタオルをヘア用にしてみるのはいかがでしょうか?髪が長い人の場合、フェイスタオル2枚を使うのも手です。


古いタオルを使っていませんか?

ドライヤーを使う時間を短縮するためには、タオルドライでしっかり水気を取ることが大切です。しかしタオルは洗濯を重ねるごとに繊維の量が減りループ部分が傷み、徐々に吸水率が落ちていきます。

また「ふんわり感」を出すために柔軟剤を使った場合にも、同様に吸水率が落ちます。つまり「古くなっているタオル」は、的確なタオルドライには不向きなのです。

古いタオルの特徴

  • 柔軟剤を使わないとゴワゴワするようになった
  • パイルにヘタリが見られるようになった
  • タオルの色が薄くなってきた
  • 洗濯表示の文字が薄くなってきた

使用しているタオルに上記のような特徴が見られる場合には、早めにタオルの買い替えをされることをおすすめします。

【おすすめタオル】

マイクロファイバー ヘアドライタオル 「カラリ」/CBジャパン

カラリ

出典:Amazon
https://www.amazon.co.jp/

ポリエステル・ナイロンを混紡した「マイクロファイバー」で作られたタオルです。吸水率が非常に高く、軽いタオルドライでも髪の水分を素早く吸い取ってくれます。通気性が良いため、洗濯をしてもすぐに乾いてくれるのも助かるポイントです。ネットショップ(amazon・楽天等)では参考価格から更に割引販売をされていることも多く、洗い替えのために複数枚を購入しやすい価格設定となっています。
(参考価格880円・税込)


ドライヤーの「風量」は十分ですか?

ドライヤー

ドライヤーとは「熱」で乾かすというよりも「風」で髪を乾かす道具です。ドライヤーの風量が小さいとなかなか水分が飛ばず、何度も同じ場所に熱風を吹きかけることになってしまいます。髪の温度が上がり続け、キューティクルが傷みやすくなってしまうのです。

こんな時はドライヤーチェンジを検討しよう

  • 携帯用ドライヤー・コンパクトドライヤー等を常用している
  • くるくるドライヤー等、整髪用ドライヤーで髪を乾かしている
  • 家庭用ドライヤーで、型式が非常に古い
  • 長い時間ドライヤーをかけても髪がサラッとした状態にならない(温かく湿っている)

上記のような場合には、ヘアドライで髪を傷めないためにも使用ドライヤーの切り替えを考慮に入れた方が良いでしょう。短時間でサッと髪を乾かすためのドライヤーの風量・電力量(ワット数)については、髪の長さによる個人差もあるものの、以下のパワーがあれば十分と言えます。


【理想的なドライヤーのパワー】

  • 風量:1,3m3 /分以上
  • 電力:1200w以上

【おすすめヘアドライヤー】

ヘアードライヤー ナノケア EH-NA2B/Panasonic

pana_ナノイーgd

出典:Panasonic
http://panasonic.jp/

高さ21.7cm×幅15.7cmというコンパクト設計でありながら、ターボ使用時の風量1.3m3/分・1200Wのパワーを兼ね備えたヘアドライヤーです。送風口に付けられた「速乾ノズル」によって風が縦型に放出されるため、毛束を的確にほぐしながら髪を素早く乾かしてくれます。

髪に浸透して水分を与える「ナノイー」搭載で、うねりを抑えてなめらかな指通りになるのもポイントと言えるでしょう。「素早く乾かしたいけれど、幅を取るドライヤーは避けたい」「重いドライヤーは手が疲れる」という方に特におすすめです。



タオルドライとドライヤーの手順

ドライヤー

  1. 全体の水分を軽く取る
    頭をタオルでくるみ、タオルの上から全体をごく軽く叩くようにして全体の水分を取っていきます。

  2. 頭皮の水分を取る
    次に頭皮の水分をタオルで吸い取ります。地肌をマッサージするように、ごく優しくトントンと叩くように拭いていきましょう。力を入れたり、ゴシゴシと拭くのは厳禁です。

  3. 毛先の水分を取る
    髪が長い人の場合、毛先をタオルで挟み、両手で横から叩くようにして毛先の水分を取ります。この時、タオルと髪をこすり合わせないように意識してください。

  4. ドライヤーで「根本」を乾かす
    タオルで十分に髪の水分を取ったら、ドライヤーで髪を乾かしていきます。最初に乾かすのは、水分が残りやすい根本の部分です。もう片方の手で髪を適度に小分けし持ち上げながら、根元部分のみに風が当たるようにしていきます。ドライヤーは20センチ以上離し、小刻みにドライヤーを持つ手を動かすようにして、一箇所に長時間熱風が当たらないようにしましょう。

  5. 「毛先」を軽く乾かす
    毛先は根本部分に比べて水分が少ないので、さらにドライヤーを離して軽く風を当てます。

  6. 「冷風」で髪を冷ます
    水分が大部分取れてきたら、最後にドライヤーを「冷風」設定にして髪全体を冷ましながら仕上げの乾燥をします。冷風で乾かすと熱によるダメージを抑えられますし、開いたキューティクルを閉じさせ摩擦等による痛みを防ぐ効果も得られます。

髪・頭皮を傷めないためには、タオルドライでしっかりと髪の水分を取っておくことが大切です。「タオル7:ドライヤー3」という配分を意識して、ドライヤーに頼り切らずに髪を乾かすようにしてみましょう。


おわりに

育毛剤・発毛剤・薄毛に良いシャンプー...現在では様々な育毛グッズ・発毛グッズが販売されるようになっています。しかし大切なのはそれらのグッズの「使い方」です。

どんなに薄毛に良いシャンプーでも、すすぎが不十分では頭皮は弱ってしまいます。また的確に髪を乾かさず雑菌が繁殖している頭皮では、育毛剤の働きも鈍ってしまうのです。

反対に正しいヘアケアで髪・頭皮を健康で清潔な状態に保てば、育毛剤等の栄養分の浸透力もアップさせることができます。フサフサでボリューム感のある髪を作るためにも、今日から基本のヘアケアを改善していきましょう!

また、毎日やることにヘアケア以外にも食事があります。薄毛対策を食事でするにはどうしたらいいか、下記ページでは詳しく解説しているので参考にしてみてください。

食事で薄毛対策を!育毛・発毛効果が期待できる栄養素や食べ物とは?





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