ペットシッターの料金相場は?トラブル対策は?7つの疑問を解説!

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ペットシッター依頼

「ペットシッターの料金はいくら位かかる?」「ペットシッターとのトラブルが心配・・・」ペットシッターサービスには興味があるのに、わからないことが多いからと利用を避けていませんか?

ペットシッターにはペットホテルには無いメリットや魅力がたくさんあります。うまく使いこなせば、大切なワンちゃんや猫ちゃんに今までよりもずっと快適に過ごしてもらえる可能性も高いのです。

ここではペットシッターの料金相場やシステム、トラブル防止のためのポイント、オプションサービスの内容等、ペットシッターにまつわる様々な疑問をわかりやすくまとめました。

「より良いペットライフを送りたい」と思った時に、ぜひ参考にしてみてください。

ペットシッターだけではなく、ベビーシッター・キッズシッター・シニアケアなどのサービスや、料理・洗濯・清掃の代行など、様々なことを外注できる時代になりました。

家事代行全般についてもっと知りたい方はこちらのページも参考にしてください。

家事代行・家政婦サービスの使い方、料金相場、おすすめ業者比較


1.ペットシッターはいくらかかる?料金相場は?

見つめるトイプードル

サービス利用にあたって「ペットシッターは料金がいくら位かかるのか」とう点が気になる人は多いことでしょう。もちろん料金は業者によって違いますが、ここではおおまかなペットシッターの料金相場を解説します。


ペットシッターの基本料金相場

まずは基本料金の相場を見てみましょう。

ペットシッターの料金は、1時間あたり平均3,000円前後の設定となっています。ただしペットの大きさ・数等で料金相場は次のように変動します。

種類 1時間あたり料金 1匹追加料金
小型犬(10キロ未満) 2,500円~3,000円 1,000円~1,500円
中型犬(25キロ未満) 3,000円~3,300円 1,500円~1,800円
大型犬(25キロ以上) 3,300円~3,800円 2,000円~2,500円
超大型犬
(25~40キロ)
3,500円~4,200円 2,700円~3,000円
記以上の犬 5キロ毎に500円~600円割増
2,000円~3,000円
※2匹までOKのケースが多い
500円~600円
うさぎ等の小動物 1,000円~2,000円 00円~500円

上記料金はすべて税抜価格です。

その他、次に解説する登録料・交通費等が発生します。


その他発生する料金

ペットシッターのサービスでは、上の基本料金(シッティング料金)以外に次のような料金が発生します。


初回登録料・入会費

ペットシッターによっては、初回利用時のみ、入会費や登録料(平均1,000円前後)が発生する場合があります。


交通費

「シッターの開業場所~飼い主自宅」までの交通費は別途発生します。初回のサービス利用時には、カウンセリングとお世話代行で2回飼い主自宅までペットシッターが往復しますので、交通費は次のような計算になります。

【例:飼い主自宅までの片道料金300円の場合】

カウンセリングの
ための往復料金
300円×2=600円
お世話代行の
ための往復料金
300円×2=600円
合計 1,200円

「交通費」は電車・バス等を使った公共交通機関利用時の料金であることがほとんどですが、地域や飼い主宅までの距離によっては「ガソリン代」「駐車場代」として計算される場合があります。


出張料金

ペットホテルの会社が出張型のペットシッターサービスを提供している場合等には、交通費とは別に「出張料金」が必要となる場合があります。


繁忙期の割増料金

次のようなハイシーズン・繁忙期には、料金を10%~15%割増にするペットシッター業者が多いです。

  • 年末年始(12月24日頃~1月10日頃まで)
  • ゴールデンウィーク(4月下旬~5月8日頃まで)
  • シルバーウィーク(9月の大型連休)
  • その他3連休以上の連休日

時間外・延長料金

基本の営業時間外は1時間あたり500円~1,000円程度の割増料金が発生します。

また深夜延長の場合、「延長」ではなく「宿泊」という形で割増料金が発生するペットシッター業者もあります。


ペットシッターの1回あたりの平均料金は?

実際のところ、1回あたりのペットシッターの費用はどの程度かかるのでしょうか。

少し古いデータですが、2008年に行われたインターネットによるアンケート調査(調査対象:全国20代~60代男女、有効回答数984人)では、ペットシッター1回にかかった料金について次のような回答が得られています。

  • 1位:3,000円~5,000円未満 18.2%
  • 2位:2,000円~2,500円未満 15.9%
  • 3位:5,000円~7,000円未満 14.8%
  • 4位:10,000円~20,000円未満 14.5%

中型犬等の一般的なサイズのペットであれば、「だいたい3,000円~5,000円」というのがペットシッターの費用相場と言えそうです。


多頭飼いだとさらにオトク?

上の「ペットシッターの基本料金相場」の表にも掲載しましたが、ペットシッターの料金システムでは2匹目以降の追加料金が1,000円~2,000円前後と安価な設定になっています。

またペットシッターの交通費は1回あたりで発生しますので、頭数で変動することはありません。

そのため2匹~3匹以上の多頭飼いをしているご家庭の場合、ペットシッターの1匹あたりのコストはかなり安く抑えられます。


2.ペットシッターとペットホテルとの違いやメリットは?


ペットシッターとは、ペットの飼い主の自宅(または指定箇所)にシッターが来て、ペットの様々なお世話を代行するサービスです。

法人としてペットシッターを複数雇いサービスを提供している会社もあれば、個人がペットシッターとして開業しているケースもあります。


ペットシッターを使うメリット

ペットシッターの利用には次のようなメリットが挙げられます。

  • ペットのストレスを減らせる
  • 他家庭のペットから病気が伝染する心配が無い
  • 送迎の手間がかからない
  • 荷造りの手間がかからない
  • 細かい要望に柔軟に対応してもらえる
  • 多頭飼いの場合はコストもオトク

ペットシッター利用のもっとも大きなメリットとしては「ペットのストレス軽減」が挙げられます。

特に日常生活で他の犬・猫達と触れ合うことが少ないペットの場合、ペットホテルでは滞在中ずっと大きな精神的負担がかかってしまうことも。その点自宅でゆっくりと寛げるペットシッターサービスならば、内気なペットでも安心です。

飼い主側にとっても、ペットホテルにまでケージに入れて送り迎えをしたり、餌や食事皿・毛布等の荷物を作らなくてよいのは大きな魅力といえるでしょう。

またペットホテルの場合ですとお世話内容が全ペットに対し画一的になりがちですが、ペットシッターならば「散歩のペースはゆっくり」「おやつは食事の後」等、ペット一匹一匹に合わせたお世話内容に柔軟に対応してもらえます。


ペットシッターを使うデメリット

様々な魅力があるペットシッターですが、メリットだけでなくデメリットがある点も知っておきましょう。

  • 鍵を預ける必要がある
  • 目が届くのはシッターの在宅時のみ
  • 医療行為はできない

他人に自宅の鍵を預けることについて、抵抗感を持つ人は少なくありません。

ただ最近ではペットシッター業者側にも「セキュリティテープ」等を対策を備えており、飼い主側の不安を取り除く姿勢を見せるところが増えています。信頼できるペットシッターを選ぶこと、セキュリティ対策を万全に行うこと等で、デメリットは軽減できることでしょう。

セキュリティテープとは?

入ってほしくない部屋や開けてほしくない戸棚などに貼っておきます。剥がすと色が変わります。テープにはシリアルナンバーが印字されるなど、改ざん防止の手段が施されています。
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ただしシッターがペットを見守れるのは、契約した在宅時間のみです。「一人ぼっちになったことが無い」「夜に留守番できない」といったペットの場合、1~2時間程度の短時間在宅ペットシッターだけでは不安があるかもしれません。

このような場合には、12時間以上の長時間型ペットシッターや、宿泊にも対応できるペットシッターサービス等の利用も検討した方が良いでしょう。


3.ペットシッターの基本的なサービス内容は?


ペットシッターはどのようなお世話を代行してくれるのでしょうか。

サービス内容は業者によって微妙に異なりますが、原則としては次のようなお世話代行が基本サービスに含まれています。


ごはんの用意

指定時間にペットシッターがごはんやお水を与えます。ごはんの内容・量・置き場所等は、事前のカウンセリングで飼い主が指定します。


トイレの掃除/ゲージの掃除

犬・猫等の場合には、ペットシッターがトイレの片付け・掃除を行います。うさぎ・小鳥等のゲージで飼育するペットの場合、トイレだけでなくゲージ全体のお掃除をする業者もあります。


散歩

犬の場合には、指定時間の散歩および散歩中のトイレのお世話が基本サービスに含まれます。散歩コースや時間・内容は、事前にカウンセリングで飼い主と相談して決定します。

ペットシッター業者によっては、次のように散歩の有無で料金を分けている場合もあります。

  • ショートコース:散歩なしで室内遊びや食事の世話のみのコース
  • ノーマルコース:散歩+室内でのお世話代行のコース
  • 散歩代行コース:室外での散歩代行のみのコース

遊び

人と遊ぶのが好きな犬・猫の場合は、ペットシッターが室内でおもちゃ等を使って一緒に遊びます。ただしペットの気質によっては常時シッターが近くに居ることがストレスとなる場合があるため、様子を見ながらのお世話になります。

うさぎ等のゲージ飼育のペットの場合、普段にゲージから出して遊びを行っている場合にはゲージ外での遊びを行うこともあります。

遊びの内容・ゲージから出すか否か等は、事前にカウンセリングで相談できます。


ブラッシング

ブラッシングでリラックスができる犬・猫の場合は、シッターの滞在中にブラッシングを行います。


報告書提出

シッティングサービスの終了後には、シッターが当日のお世話の内容を報告書に記入して飼い主に提出します。

紙面型の報告書を飼い主自宅に置いていく業者もあれば、後日メール等のオンラインで提出する業者もあります。


4.ペットシッターのオプションサービスは?


ペットシッター業者によっては、次のようなオプションサービスや特別サービスを行っている場合もあります。


安心・安全のためのサービス

ネットワークカメラシステム貸出

ネットワークカメラシステムとは、飼い主宅に動画カメラを設置し、飼い主がスマホやパソコン等からペットの様子を24時間いつでも観ることができるシステムです。

昼用・夜用のレンズや赤外線LEDを搭載した高性能なネットワークカメラであれば、暗くなってもクリアに撮影をすることができるので、夜のペットの様子もしっかりと確認することができます。

ネットワークカメラ貸出料金

0円~2,000円(1日・税抜)
有償レンタルとしている業者が多いですが、ペットシッター業者によってはカメラ貸出も基本料金に含めて無料とするところもあります。
  • シッターが居ない間のペットが心配
  • ペットシッターのお世話内容を見ておきたい
  • デジタル機器の設置や設定がよくわからない

上のような不安がある場合には、特に向いているサービスと言えるでしょう。


セキュリティ対策シール

「セキュリティ対策シール」とは、一度貼ってから剥がすと模様が浮き上がる特殊なシールのことです。「二度貼り」をすることができないので、開けてほしくない扉や棚・ノートPC等に貼っておけば、第三者による開扉を防ぐことができます。

例えば「シッターが入れるのはリビングとお風呂、トイレまで」としたい場合には、ベッドルーム等の扉に「セキュリティ対策シール」を貼っておけば良いというわけです。

セキュリティ対策シール料金

0円~500円(税抜)
最近ではこの「セキュリティ対策シール」を無料または安価で飼い主に進呈するペットシッター業者も増えています。 セキュリティ対策シールはインターネット等で自分で購入することもできますが、シールを貼る場所が多いと意外とコストがかかってしまうことも。無料進呈または安価で販売してくれるペットシッターの方が助かりますね。


リアルタイムメール・LINE報告

お世話しているペットの状態をリアルタイムで飼い主に報告するサービスです。メールまたはLINE等を使い、写真・動画等を添えて報告します。

メール・LINE報告料金

シッティングサービスの開始前・開始後等の報告は無料サービスとしているペットシッターも居ます。報告回数を増やしたい場合や、指定時間での報告を希望する場合等には有料オプションサービスとなる場合が多いです。

飼い主をサポートするサービス

ペットの訪問介護サービス

ペットの介護・介助サービスとは、高齢による老化や怪我・病気等で自力での生活が難しいペットのお世話をペットシッター(動物看護師等)が代行するサービスです。

ペット介護・介助のサービス例

  • ごはんを自分で食べられない → 食事介助
  • トイレが自分でできない → トイレ補助
  • 足腰が弱ってうまく動けない → 運動補助、簡易リハビリ
  • 寝たきりになってしまった → 風呂の補助、運動補助 等

飼い主が不在の場合に「ペットシッターサービスのオプション」として介助・介護付きのお世話を引き受ける業者もあれば、飼い主の在宅時にシッターが一緒にお世話をお手伝いしたり、介護の方法をレクチャーしてくれる業者もあります。

ペットの介護料金

3,000円~(内容により異なる)
ペットの入浴介助については、1回平均4,000円~5,000円(45分~60分)としているペットシッターが多いです。その他のサービス料金は介助内容・ペットの大きさ等によっても差が大きく出ます。

  • 動物の介護が初めてで不安が大きい
  • 大型のペットを自分だけで抱えられない
  • 食事や風呂の介助方法を知りたい
  • 介護生活が続いて飼い主のストレスが大きい

上記のような場合には、ペットの訪問介護・介助サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。


通院代行サービス

通院代行サービスとは、ペットを動物病院(クリニック)へ飼い主のかわりにペットシッターが連れて行くサービスです。

獣医師への申告内容は事前のカウンセリングでシッターと飼い主が相談して決めておき、獣医師からのメッセージはシッターが報告書等で飼い主に伝えます。

ペットの通院代行料金

通常料金+1,000円前後(通院費用・交通費は別途支払)
  • 仕事等で忙しく病院に連れていけない
  • 病院を嫌がる大型犬を抱えて連れていけない

このような時にも、ペットシッターの通院代行サービスは助かる制度となることでしょう。


お買い物代行

ペットシッターの「お買い物代行サービス」とは、次のようなペット関連のお買い物を飼い主に代わってペットシッターが済ませてくれるサービスです。

お買い物内容例

  • トイレ砂
  • ペット用トイレ
  • ペットシーツ
  • 餌・おやつ
  • ペット用シャンプー
  • キャットタワー 等

サービス申込後にシッターが買い物を行い、カウンセリング時またはシッティング当日に代金・手数料と引き換えに商品を飼い主に渡します。

お買い物代行料金

通常料金+500円~1,000円前後
  • ペット関連グッズを買いに行くヒマが無い
  • かさばるグッズを持ち運ぶのが大変
  • ペットに詳しい人にグッズを選んでほしい

お買い物代行サービスは特にペット初心者やご高齢の飼い主等からは好評で、リピーター率が高いサービスと言われています。


5.家事も頼める?ペットの世話以外のサービスとは

家事

ペットシッターの仕事内容は上でご紹介したとおり、原則として「ペットのお世話を代行する」というものです。

しかし一部のペットシッターサービスでは、ペットのお世話以外に次のような家事代行も依頼できるところがあります。

家事代行サービスの例
『犬猫ペットシッターおうちがいちばん!』の場合

  • 雨戸やカーテンの開け締め
  • 滞在時の換気
  • ペットの毛の清掃(掃除機、コロコロによる掃除等)
  • カンタンな拭き掃除
  • 水槽の魚(熱帯魚等)への餌やり
  • 観葉植物・庭の植物への水やり
  • 郵便受けの新聞・郵便物等の取り込み

ペットシッター契約時間内の無料オプションサービス

旅行や出張等で長期不在にする時には、このような追加サービスがあるのは助かりますね。



家事代行サービス例
『ベアーズ』の場合

  • 掃除
  • 料理
  • 洗濯・アイロン
  • 買い物
  • 布団干し
  • 靴磨き
  • ベッドメイキング
  • 役所手続き代行 等

「ハピラキペットサービス(ペットシッター)」申込の他、別途家事代行サービスの申込が必要

『ベアーズ』は元々家政婦や家事代行・ハウスクリーニング等を扱う業者なので、代行できる家事のバリエーションが広いです。

ただしベアーズでは飼い主から鍵を預かってのペットの留守対応はできず、シッティングサービスの開始・終了時には在宅している必要があります。



6.ペットシッター、失敗しない選び方のポイントは?


ペットシッターを選ぶ時には、料金比較やサービス内容だけでなく次のような点をチェックすることが大切です。


契約・料金関連のポイント

損害保険・賠償責任保険に加入済?

ペットシッターとの契約前にかならず確認しておきたいのが、シッターが「損害保険」または「賠償責任保険」に加入しているかどうか?という点です。

ペットと室内で過ごしたり散歩をしている時には、思いもよらないトラブルが起きる可能性があります。

ペットシッターによるトラブルの例

  • ペットと室内で遊んでいる時にペットシッターが転び、飾ってあった花瓶を割ってしまった。
  • ペットと散歩中に犬がご近所の庭に入り込み、花を荒らしてしまった。
  • 散歩中にペットが他の犬に噛み付いてケガをさせてしまった。 等

散歩中における第三者への損害や、シッター在宅中の物品の破損等が起こった場合、シッター側がそれらの弁済を行う契約とするケースが多いです。しかしシッターが保険に入っていないと、弁済額が大きい時に弁償しきれない可能性が出てきます。

ペットシッター損害保険・賠償責任保険に加入している場合であれば、万一のトラブル時にキチンと対応をしてもらえます。保険の加入状態・加入証書などは必ず見せてもらいましょう。


料金システムはわかりやすい?

ペットシッターの料金は、最初の項目でも解説したとおり「ペットのサイズ」「頭数」等で変動するほか、業者によっては「出張費」「割増料金」等が発生することもあります。

ペットシッターの公式サイトで料金表をチェックしてみて、価格表記がわかりやすいかどうかを確認してみましょう。

また契約前に見積書をキチンと作成してくれるかどうか、見積内容の説明があるかどうかを確認することも大切です。


契約書を作成してくれる?

上の「賠償責任保険」の項目でも解説しましたが、ペットのお世話中には思いもよらないトラブルが起きる可能性が多々あります。ペットのお世話を任せる場合には、様々なトラブルを想定した「契約書」をキチンと作成することが大切です。

「契約が口頭だけ」「メールやLINEだけで申込完了」というペットシッターはNGです!初回のカウンセリング時や入会時にキチンと契約書を交わせるかどうか確認し、またその内容もしっかりチェックしましょう。


スタッフ(シッター)のポイント

シッターは有資格者?資格証明できる?

これは利用者側が意外と知らない点なのですが、日本でのペットシッターの開業・就業には、現状のところ法律上必須となる資格制度がありません。つまりやろうと思えば素人でもいつでも「ペットシッター」として就業はできてしまうのです。

しかし心あるペットシッターは、顧客からの信頼を得るためにも次のような資格を取得していることが多いです。専門知識を持っているか、信頼できる人かどうかの見極めとして、資格の有無をチェックすることは大切です。

動物関連の資格例
  • 動物取扱責任者登録
    トリマーやペットショップなど、動物関連の仕事に従事する際に行う自治体登録です。第一種動物取扱業登録の場合、半年以上の実務経験または専門学校での1年以上の教育等の有資格が必要となります。
  • 愛玩動物飼養管理士
    犬・猫・ハムスター・うさぎ・鳥類・爬虫類等の生体知識や飼育管理方について学んだことを証明する、日本愛玩動物協会による資格です。
  • 愛玩動物救命士
    犬・猫の体調管理方法や怪我・病気の際の基礎知識等を学んだことを証明する、全日本動物専門教育協会(SAE)の資格です。
  • 認定動物看護師
    動物看護学を大学または専修学校で学び、カリキュラムに基づいた「動物看護学」を修了し高い動物看護師教育を修めたことを示す資格です。動物看護師統一認定機構が発行する資格で、動物関連の資格ではかなり難易度・信頼度は高め。将来的には国家資格になりうる資格とも言われています。

ペットシッターの民間資格例
  • 認定ペットシッター・パピーティーチャー
    通学教育または通信教育でペットシッターとしての保育・愛眼動物管理を学んだことを証明する民間資格です。
  • ペットシッター士
    通信・通学・カルチャースクールで講習を受け、ペットシッターについての基礎知識を学んだことを証明する民間資格です。

女性シッターを指定できる?

飼い主が女性一人暮らし等の場合、男性のペットシッターが自宅に滞在することに抵抗感を持つ人も多いことでしょう。

ペットシッター業者によっては、利用者が女性である場合に限り、女性スタッフのみを指定できる制度を設けているところもあります。


専任制度がある?

何人ものペットシッターが在籍する大手業者の場合、毎回違うシッターが来るよりも同じ人に来てもらった方が安心ですし、ペットのストレスも減らせますよね。

ペットシッター業者によっては「シッター専任制度」を設けて、毎回同じシッターがお世話に来れるようにしているところもあります。定期的なペットシッターの利用を考えている場合には、このような専任制度を敷いているペットシッター業者を選ぶのも良いでしょう。


7.ペットシッターとのトラブルを予防するには?

犬の予防接種

ペットシッターの利用者数が増える中、「ペットシッターとのトラブルが起きた」という報告もネット上では散見されるようになっています。

ペットシッターとのトラブルを予防するには、良いシッターを選ぶだけでなく、利用者側(飼い主側)も次のような点に注意することが大切です。


部屋を片付け貴重品はしまう

ペットシッターとのトラブルで多くの方が思い浮かべるのは「部屋に置いたものの盗難」等ではないでしょうか。しかし実際のトラブル報告例では「利用者側の勘違いによるトラブル」も多いことがわかっています。

例えば「テーブルに置いておいたはずの封筒が無い、ペットシッターの盗難だ」とトラブルになった結果、実はその封筒は別の部屋にあった・・・といったケースは珍しくありません。お互いが嫌な思いをしないためにも、次のような事前準備はキチンとしておくことが大切です。

シッター到着前の事前準備

  • テーブルの上・棚の上等を片付ける(出しっぱなしにしない)
  • 現金等の貴重品はまとめ、金庫やセキュリティシール等で保管する
  • おもちゃや餌等のシッターが使うアイテムはわかりやすくひとまとめにする

テーブルや棚の上等を片付けておけば、室内にペットシッターが居る際の物品破損を防ぐ対策にもなります。


ペットの状態報告は正確に

ペットシッターと飼い主とのトラブルでもうひとつ多いのが、シッティング当日になってからの次のような内容変更(利用者側の事前の虚偽申告)です。

ペットシッター側のトラブル報告例

  • カウンセリングでは中型犬と聞いていたのに実際は大型サイズだった
  • 猫は2匹と聞いていたのに3匹居た
  • 2回目のシッティングでお世話する頭数を急に増やされた
  • 健康状態良好と聞いていたが介助が必要 等

ネット・電話での申込時(または初回カウンセリング時)のペットの申告内容と実際のペットの状態が大きく違う場合、問題は「追加料金が発生する」だけに留まりません。最悪の場合には「契約不履行」とペットシッター側に判定される可能性があります。

つまり当日になって「このペット達のお世話はできない」とシッター側にお断りされたり、今後の利用を断られたりするということです。このケースの場合、飼い主側が事前にウソの報告をしているため、法律的にも飼い主側は不利となります。 申告内容は初めから正確に行い、変更がある場合にはできるだけ早くペットシッターに相談をしましょう。


ワクチン接種を済ませておく

ほとんどのペットシッターでは、お世話代行するペットの「ワクチン接種」を確認します。猫の場合であれば混合ワクチン、犬の場合であれば狂犬病ワクチン接種等が代表的ですね。

ワクチン接種経歴は原則として1年以内のものでなくてはいけません。ペットシッターとの初回カウンセリング時にワクチン接種の証明書提出が求められます。ペットシッター利用を考えていて、万一ワクチン接種が済んでいない場合には、まずお近くの動物病院でワクチン接種を行いましょう。


病気療養中のシッター利用は避けるべき?

ペットシッターは獣医師等の医療従事者ではないため、ワンちゃん・猫ちゃん等に万一の病気・怪我等のトラブルが起きても、医療行為(治療)を行うことはできません。

またシッターのお世話中に医療行為が必要となった時、シッター側が自己判断でペットを動物病院に連れていけない契約となっている場合も多いです。例えば猫ちゃんが具合が悪くなったとしましょう。この場合、ペットシッターはまず緊急連絡先(飼い主の携帯電話等)に連絡をして、かかりつけの病院に連れていって良いかどうか等の了解を取る必要があるのです。

現在ペットがなんらかの病気で療養中で、動物病院に通院しているという場合、ペットシッターでのお世話代行にはリスクがあることをお互いが了承し、契約書等をきちんと交わしておきましょう。また病気の状態が重い、急変する可能性が高い場合には、シッターの利用は避け、ペットクリニックの医療従事者常駐型お預かりサービス等を利用することをおすすめします。


おわりに:こんな時にはペットシッターを!

ペットシッターについての解説を見て、不安や疑問は解消できたでしょうか?「我が家やうちのペットにはペットシッターに向いてるかな?」とわからなくなってしまったら、次のような点を目安にしてみるのがおすすめです。

ペットシッター利用目安のチェックポイント

  • ペットホテルでペットが消耗したことがある
  • 他の犬や猫とトラブルになったことがある
  • ペットの性格は内気または繊細だと思う
  • ペットはお世話の内容にこだわりが強いと思う
  • ペットの健康状態は安定している
  • 不在中にペット向けの買い物や通院も頼みたい
  • 不在中に部屋の片付け等も頼みたい

上のポイントで「YES」がいくつかあるようなら、あなたのペットやご家庭とペットシッターサービスとの相性は良いはず。信頼できるペットシッターサービスを選べば、ペットだけでなく飼い主のあなたも快適な毎日を送れることでしょう。





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