網戸の張替えは自分で行う?業者に依頼?DIYの方法や業者依頼の相場、コツなどを解説

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網戸の張替え1

近年ではDIYがとても人気があり、網戸を自分で張替えてみたいと考えていらっしゃる方は多いと思います。

しかし、DIYで網戸の張替えや修理を行う場合には多くの注意点があります。

このページでは網戸の張替えに必要な道工具や作業手順を始め、張替えを専門業者に依頼したときと比べたDIYのメリット・デメリットをご紹介します。

DIYで張替えるか、プロに依頼するかでお悩みの方には、ぜひ参考にしてみてください。

また、網戸が気になる季節の後はエアコンが活躍します。

エアコンの掃除や、エアコンの取り付け・取り外しについては下記のページで詳細に説明しているので一緒にご覧ください。

エアコンのクリーニングで快適に♪臭いや汚れを取る掃除方法と業者依頼のポイント

お得なエアコンの取り付けと取り外し方法は?@DIYと業者どちらが良い?買取や無料回収も解説






網戸を自分で張替えるには?~ DIY大全~

diy

自分でも簡単に張替えることができるパネルタイプの網戸を例に、必要な道工具と作業手順をご紹介します。


必要な材料と道工具

張替え用の網

ネットやメッシュとも呼ばれています。さまざまなサイズ・材質・色・目の寸法のものが市販されているので、項目を1つずつ確認して慎重に選定しましょう。


サイズ

網戸サッシのサイズは高さが約1,800mm、幅が約900mmまでのものがほとんどです。

したがって、大抵のは市販されている900cm×2mサイズのネットで張替えることができます


材質

材質はポリプロピレン(PP)などの樹脂製が一般的ですが、ステンレスなどの金属製のものもあります。

樹脂製のものであればDIYでも張替えが可能ですが、金属製のものは自分で張替えすることは難しいので専門業者に依頼しましょう。


網戸の色はグレーと黒がよく使用されます。黒は網の向こう側が透けて見えやすいのでスッキリとした印象を与える反面、屋外からもよく見えてしまう点に注意が必要です。

プライバシーの配慮が必要となる場所には、黒よりも透けて見えにくいグレーのネットを使用しましょう。


網目の細かさ(メッシュ)
網戸のネット

ネットの網目の細かさは「メッシュ」で表し、「1インチ間に入っている糸の本数」を意味しています。

例えば、20メッシュであれば1インチ間に20本の糸が入っている、というようにメッシュの数値が大きいほど網目が細かくなります。

20・24・26メッシュのものが多く、普通の蚊であればこれらのネットを通過することはできません。

30メッシュのネットも市販されているので、小さな虫の侵入が気になるという方におすすめです。

メッシュは網目が細かくなるほど虫が通過しにくくなりますが、それと同時に風通しも悪くなる傾向があるので、それらを考慮して選定しましょう。

ネットの種類はたくさんあるので後ほど説明します。詳しく知りたい場合は多種多様な網戸のネットをご覧ください。


押さえゴム

押さえゴム

網戸サッシの溝に押し込んでネットを押さえるひも状のゴムです。溝の幅には種類があるので、それに合わせた太さのゴムを使う必要があります。

太さは3.5・4.5・5.5mm、長さは7mのものが多く、この長さであれば900cm×2mサイズのネットでも余裕を持って張替えることができます。

現在使用されているゴムをもとに太さを選定するのですが、太さを測って確認するのは難しいものです。

ゴムの切れ端を販売店へ持って行き、実物と寸法を確認しながら選ぶようにしましょう。


ローラー

ローラー

アルミ網戸 張り替え用 ツインローラー NW
出典:ダイオ化成
https://www.dionet.jp

押さえゴムを溝に押し込むときに使用する道具です。ローラーの反対側はスタートや隅部での押し込みができるように先が尖ったヘラ状になっています。

押さえゴムの太さによって使用するローラーの幅が異なるので選定には注意が必要です。

寸法が異なるローラーを無理に使用すると、押さえゴムやネットと傷めてしまう原因になります。


クリップ

押さえゴムを溝に押し込むときに、ネットを仮固定しておくために使用します。

ロールで売られているネットは、クセがついているので巻き戻りやすく作業がしづらいので、クリップなどで仮固定する必要があります。

押さえる力がちょうどよく、使い勝手のよい大きめの目玉クリップがおすすめです。

張替え用のクリップも販売されていて、先端にゴムが使用されているため滑りにくく、挟む力が強力なので確実に固定できます。

2個あれば張替えはできますが、4個ほどあれば作業がもっと楽になります。


カッター

張り終えたネットの余分な部分をカットするときに使用します。

一般的なカッターでも作業はできますが、切れ味が悪いとカットしづらかったり、ネットを強く引っ張りすぎて押さえゴムが溝から外れてしまったりします。

張替え用のカッターを使用すれば安全で簡単にカットできます。

スピーディーな作業もできるので、何枚も張替えるような場合には購入を検討してもよいでしょう。


ハサミ

ネットを大まかにカットしたり、押さえゴムをカットしたりすときに使用します。


マイナスドライバー・細いブラシ・雑巾など

古いネットを取り外して清掃するときに使用します。ブラシは使い古しの歯ブラシなどでも構いません。



網戸の張替え手順

  1. 古いネットを取り外してサッシ枠を掃除する
  2. ネットを大まかにカットしてサッシ枠に仮固定する
  3. 押さえゴムでネットを固定していく
  4. 余分なネットをカットする

古いネットを取り外してサッシ枠を掃除する

取り外し

押さえゴムを外してネットをはずす
出典:NBCメッシュテック
https://www.nbc-jp.com/

押さえゴムの切れ目を探し、マイナスドライバーなどで引き出します。ゴムを引っ張りながら1周してネットとともに取り外します。

網戸の枠は意外に汚れているもので、とくにゴム溝は汚れが溜まりやすく張替えのとき以外には掃除する機会がないので、ブラシなどを使用して念入りにお手入れしておきましょう。


ネットを大まかにカットしてサッシ枠に仮固定する

余計なネットをカット

まずはネットをサッシ枠全体にいき渡るように広げて、クリップを適当な位置に固定します。

張替え用のネットはサッシ枠に対してかなり大き目なので、サッシ枠から10~20cmほどの位置で大まかにカットしておきましょう。

余分なネットがジャマにならず、後の作業が楽になります。

次に、押さえゴムを押し込んでいくときに、ネットの巻き戻りを防ぎ、適度なテンションが均等に加わるように、ネットをクリップで仮固定します。

クリップは必ず押さえゴムを押し込む箇所から離れた位置に配置しましょう。

ゴムを押し込む位置に近すぎると、強く引っ張られたときにネットが破れてしまうことがあります。

クリップは押さえゴムを位置に応じて移動させていくことが大切です。


押さえゴムでネットを固定していく

押さえゴムを入れる

ローラーで押さえゴムを入れる
出典:カインズホーム
https://www.cainz.com/

最初にローラーの反対側のヘラ部分を利用して押さえゴムの先端から5cm残し溝に押し込みます。

位置は短辺から長辺に向かう隅からスタートすると押さえゴムがずれ動きにくくなります。

隅の部分はネットがたわんだり、破れたりしやすいので、手で引っ張る力を調整しながら慎重に固定していきましょう。

続いて長辺の部分をローラーを利用して固定していきます。

「この作業で張替えの仕上がりが決まる」と言っても過言ではありませんので、丁寧に作業を行いましょう。

ネットの網目をよく見ながら、枠に対して網目が平行になるようにゴムを押し込んでいきます。

同時にゴムを止めていく方向にも適度に引っ張らないと、短辺を止めていくときにたわみができてしまうので注意が必要です。

短辺も長辺と同じように、ネットの網目が枠と平行になるように固定していきましょう。

ここまでの作業がきちんとできていれば、残りの長辺と短辺は平行に固定していくのが割と簡単です。

修正は効く?

ネットを上手く張ることができず、たわみが生じてしまったり、強く引っ張りすぎてしまったりした箇所は、後から押さえゴムをはめ直して修正することができます。

しかし、この修正を繰り返すとネットに段々とクセがついたり、網目が広がってしまったりすることがあるので、なるべく1回で決めたいところです。

はめ込み終わり

押さえゴムの始まりと終わり
出典:カインズホーム
https://www.cainz.com/

押さえゴムの固定がだいたい1周したら、最初に残した5cmの部分を長辺の溝に入れてから、適切な位置ではめ込んできたゴムをハサミでカットし、端を溝に押し込めば固定の作業は完了です。


余分なネットをカットする

カッターでネットや押さえゴムを傷つけないように注意しながら余った網をカットしていきます。枠の内側から外側に向かって切れば、誤って網戸を切ってしまう心配がありません。

また、カットのときに網を強く引っ張りすぎると、押さえゴムが外れてしまうのことがあります。ネットをカットした後に押さえゴムが外れてしまうと、修正が困難になるので慎重に作業を行いましょう。

張替え作業用のカッターを使用すれば、このような失敗を減らすことができます。これで網戸の張替え作業は完了です。


網戸の穴の補修方法

「穴は気になるけれども、張替えにはお金がかかるし、DIYで張替えるのもちょっと...」という方におすすめなのが、市販の補修用パッチやシートです。

補修用パッチやシートはシールやファスナーを使用しているので、ネットの穴のあいた部分に貼りつけるだけで、とても簡単に補修ができます。

しかし、この方法は容易に補修ができる反面、穴をふさいだ部分はメッシュが2重になるためとても目立つという欠点があります。

何枚もパッチを使用した「網戸デコレーション」を楽しむのも1つの方法ですが、スッキリとした見栄えを好む方にはおすすめできません。

さらに、経年で劣化した網戸の場合には、別の部分に穴があいてしまう可能性が高く、かえって手間になることもあります。古くなった網戸は補修ではなく、なるべく張替えを行うようにしましょう。



網戸をDIYで張替えるメリットとデメリット

メリット 費用が安い
自由な時に張替え可能
DIYを楽しむ
デメリット 材料や道工具を選定・購入する手間
揃えた道具・工具の使用頻度が少ない
品質が劣る

DIYで張替える場合のメリット

費用が安く上げられる

DIYであれば作業は自分で行うことになるので、張替えに必要な材料と道工具の費用だけで工賃は無料となります。

ごくシンプルで一般的な網戸であれば、張替え用のネット・押さえゴム・ローラー・クリップ、そのほかの道工具を含めても、1枚あたり1,000円前後~の費用で張替えが可能です。

一方、専門業者に依頼すると材料費以外に作業費用はもちろん、業者によっては出張費用や経費がかかる場合があるので、DIYに比べるとどうしても割高になってしまいます。


自分の都合のよいときに張替えができる

専門業者に張替えを依頼する場合には、出張でお願いするときには予約や打ち合わせの手間が生じます。

持ち込んで張替えをお願いする場合にも、業者によっては即日・即時で張替えを行っていないため、持ち込みと引き取りで2回の運搬が必要になってしまうこともあります。

逆にDIYであれば自分の好きなタイミングやペースで張替えが可能です。

また、業者が訪問することもないので、「他人が自宅内に出入りするのは苦手」という方にはよいかもしれません。


DIYを楽しむことができる

DIYを趣味としている方や、家庭内のお手入れが好きな方にとっては楽しい作業となることでしょう。

好きな色のネットやメッシュを探して選ぶなどの作業はDIYの醍醐味と言えます。


DIYで張替える場合のデメリット

ホームセンター

材料や道工具を選定して購入するのは大変

ご紹介してきたように網戸の張替えをDIYで行うには、網戸サッシのサイズを測ったうえで、材質・色・メッシュ(網目の細かさ)を選定する必要があります。

自分の好みに合ったものを選ぶことができる反面、選択肢が多いだけに選定でしばしば悩むことがあります。

また、自分で一生懸命に調べて選定し、いざ購入にホームセンターに行ってみたら、ほしいものを扱っていなかったり、在庫がなかったりなどのハプニングが発生することも珍しくありません。

DIYではこだわりの品を下調べをしたり実物を確認したりしている内に疲れて面倒になってしまい、結局は業者に依頼した、というようなことにもなりえます。


揃えた道具や工具の使用頻度が少ない

環境にもよりますが網戸のネットは経年で劣化するため、5年ほどで張替えの時期を迎えます。

すると、張替えに使用する道工具は5年に1度ほどしか使わないということになります。

頻繁に使う道工具ではないのに手間をかけて揃えるというのは、あまり効率がよいとは言えません。


専門業者に依頼した場合よりも品質が劣る
きちんと仕上げるのは難しい網戸の張替え

慣れない内には丁寧に張ったつもりでも、ネットがたわんでしまうことが多く、酷いときには破れて再度購入することになります。

また、張替えの作業が終わった後にたわみを修正することはできますが、繰り返し修正を行うとネットの網目が広がってしまったり傷んだりしてしまうので、プロによる仕上がりと比べると見劣りしてしまいます。


時間が経つと分かるDIYとプロの差

DIYでたわみが出ないようにと思って必要以上に強く張ると、そのときは綺麗に張れているように見えるものの、時間が経って劣化したときには破れやすくなります。

さらに、サッシ枠に対して網目がしっかり平行に張れていない場合にも、時間が経つにつれて隅から糸がほつれてきて穴があいてしまうこともあります。

結果として、張替えの時期が早まってしまうかもしれません。

その点、専門業者は張替え作業に慣れているので、網目とサッシ枠を平行に張るコツや微妙な力加減を身につけています。

DIYとプロの仕事では、張替え後の見栄えだけでなく、時間が経過したときの品質でも差がつくと言えるでしょう。


網戸の張替えを業者に頼むには?

業者ポイント

DIYの網戸の張り替え方法の次に業者に依頼した場合の注意点や相場について説明します。網戸の張替えを依頼できる業者は大まかに下記の4つに分けられます。

  1. ハウスメーカーやリフォーム業者
  2. 近所の建具屋やサッシ屋
  3. インターネットで見つける建具屋や便利屋
  4. ホームセンター

まずは網戸の張替えを依頼できる業者のそれぞれの特徴を見てみましょう。


網戸の張替えを依頼できる業者4つの特徴

依頼先1:ハウスメーカーやリフォーム業者

家を建ててもらったハウスメーカーや工務店、リフォームをお願いしたリフォーム業者に依頼する方法です。

依頼先は建物や建具の情報を把握している上に、アフターフォローを行う各分野の専門業者を抱えていることが多いので、安心で確実な選択肢と言えます。オーダーメイドなどの特殊な網戸などの場合であればなおさらです。

対応のスピードは業者によります。一度は施工をお願いしている業者なのでコミュニケーションも取りやすく、建築後の定期点検のついでに相談すれば手間が省けます。

また、住まいにおけるそのほかの修理や修繕などのアフター工事とあわせて張替えをしてもらうと、費用が割安になることもあります


依頼先2:近所の建具屋やサッシ屋

お住まいのご近所には、LIXIL(トステム)やYKKapなどの看板を出しているサッシメーカーの代理店が必ずと言ってもよいほどあり、これらの業者へ依頼するのも1つの方法です。

ガラス屋や畳屋、そのほかの住宅設備業者でも対応してくる場合があります。

主に自分で網戸を持ち込んでお願いするケースが多くなりますが、出張で張替えをしてくれる業者もあります。

近所であれば相談しやすく、持ち込みの場合でも運搬の時間を短縮できるというメリットがありますが、業者によっては頻繁に張替えを行っているわけではないので、持ち込んで即日の張替え・引き取りに対応してくれることは少ないかも知れません。

知り合いが経営していたり、勤めていたり、ほかにもお付き合いのあるお店が近所にあればよいのですが、そうでなければ自分で一から探すことになります。

自分で調べて探すのはなかなか大変で、口コミなどの情報が少ないので選定にも難しいところがあります。


依頼先3:インターネットで建具屋や便利屋

インターネットで網戸の張替えを専門的に行っている建具屋や便利屋に依頼する、または、専門業者を紹介するサービスを利用するという方法です。

インターネットに詳細な情報が記載されているため、ほかの方法に比べて料金が把握しやすく、気軽に利用できる手段と言えます。

張替えの手順は業者ごとに異なり、その場で張替えして1回の訪問で済ませてくれるパターンや、取り外し・取りつけの2回に分けて訪問してくるパターンなどがあります。

お住まいの地域で対応してくれる業者を簡単に見つけられる反面、場合によっては該当する業者が多くて選定に迷うこともありえます。お住まいの地域で対応してくれる業者がない場合もあります。


依頼先4:ホームセンター

お住まいの近くのホームセンターへ依頼する方法です。ホームセンターは全国各地に存在しているので、比較的に利用しやすい方法と言えるでしょう。

ほとんどの場合が持ち込みでの張替えになるため、網戸を運搬する手段が必要になります。ホームセンターや張替えの枚数によっては出張で張替えてくれる場合もあります。

すべてのホームセンターや店舗で張替えしてくれるわけではないので、店頭や電話で対応してくれるかどうかを事前に確認する必要があります。


業者依頼の張替え作業の流れ ~出張と持ち込み~

外した網戸

張替え作業の流れには、「出張」と「持ち込み」の2つのパターンがあります。

出張パターンの流れ

業者が自宅に訪問し、網戸の取り外しから取りつけまで、ほぼすべての作業を行ってくれる手間のかからないパターンです。

  1. 電話やインターネットでの予約・注文
  2. 業者が訪問して網戸の取り外し・引き取り
  3. 工場で張替え作業
  4. 業者が訪問して取りつけ
  5. 現地で現金支払い

持ち込みパターンの流れ

自分自身で張替えをしてくれる業者へ運搬して持ち込むパターンです。網戸の取り外しと取りつけも自分で行う必要があり、出張パターンと比べて手間がかかります。

  1. 電話などで確認・予約
  2. 自分で運搬・持ち込み
  3. 業者が張替え作業
  4. 後日に引き取り・店舗で支払い
  5. 自分で運搬・取りつけ

出張と持ち込みの特徴

出張と持ち込みにはメリット・デメリットを含めてさまざまな違いがあります。業者や張替えの時期にもよりますが、ここでは大まかな特徴をご紹介します。

出張と持ち込みの比較一覧とメリット・デメリット

比較項目 出張 持ち込み
費用 割高 割安
訪問や持ち込みのタイミング 指定日時を予約(キャンセル料が発生することも) 都合のよいとき
自分でしなければならない作業 ほとんどなし 取り外し、掃除、取りつけ
運搬 なし 自家用車が必要
自宅との間を2往復
張替え作業中の対応 立ち合いが必要 なし
張替えにかかる時間 即日~数日間 数日間
ネット以外の不具合箇所への対応 必要に応じて なし
追加作業・料金 可能性あり 可能性が低い
プライベート空間の網戸 気になる場合は不可 気にする必要なし
作業スペースの確保 必要 不要
支払い 取りつけ完了時、現地にて現金支払い 引き取り時

出張パターンのメリット

  • 基本的には自分で作業や運搬を行わないので、とにかく手間がかからない
  • その場で張替えけをしてもらえる場合には訪問が1度で済む上に、作業も1日で完了する(網戸が使用できない時間も短くて済む)
  • 実物を見て見積りをしてくれる業者もあり、金額や作業の内容を確認してから注文ができるので安心
  • 訪問時に網戸の状況を見てもらえるので、動きが悪かったりネット以外の部品が破損していたりなどの不具合にも対応してもらえる

出張パターンのデメリット

  • 業者の出張費や交通費がかかるので費用が割高
  • インターネットなどでの予約の場合はキャンセル料が発生してしまうことがある
  • 基本的に引き取りと取りつけの日時を指定できるが、作業中は立ち会わなければならない
  • 業者が自宅に立ち入ることになるので、プライベートな部屋の場合には頼みづらい
  • 自宅に張替え作業を行うスペースが必要なので、片づけや用意をしなければならない
  • 打合せのときと内容が食い違えば、追加の作業や料金が発生する恐れがある

持ち込みパターンのメリット

  • 出張費用や交通費がかからないため、出張で頼むよりも安いことが多い
  • 張替え以外の作業や追加費用が発生する可能性が低い
  • 予約が不要なので自分の都合のよいタイミングで持ち込み・引き取りができる
  • 業者が自宅に訪問することがないので、プライベートな部屋の張替えでも気にしなくてよい
  • 自宅に張替え作業に使用するスペースを用意する必要がない

持ち込みパターンのデメリット

  • 網戸の取り外し・掃除・取りつけに手間がかかる
  • 運搬に時間がかかるだけでなく、網戸が載せられる自家用車が必要になる
  • 大抵は張替え作業に数日かかるため、持ち込み・引き取りで自宅との間を2往復する必要がある

網戸の張替え料金や費用の相場は?

お金と計算機

高さ180cm・幅90cmまでのパネルタイプの網戸で、一般的なネットに張替えたときの1枚あたりの価格を調べました。

価格はおおよその目安で、業者や店舗、張替え時期によって大きく異なるのでご参考までとしてくだい。

費用の相場

業者の種類 費用の相場
近所のサッシ屋・建具屋 - 持ち込み 2,000~4,000円
近所のサッシ屋・建具屋 - 出張 3,000~5,000円
インターネットを利用した専門業者 - 出張 3,000~5,000円
ホームセンター - 持ち込み 3,000円~
ホームセンター - 出張 3,000円~

ホームセンターごとの張替えパターン

各ホームセンターの公式ホームページや店頭での情報をもとに対応パターンを調べてまとめました。店舗によって異なる場合がありますのでご参考までにしてください。

ホームセンター名 パターン
コメリ 出張※3枚以下の場合は別途で交通費
カインズホーム 持ち込み
ビバホーム 持ち込み
DCMホーマック 出張
島忠 持ち込み

費用を比較する場合の注意点

専門業者による張替え費用は割高ではない

費用の相場の表を一見するとホームセンターの価格が割安に感じられるかも知れません。しかし、実は見えない価値があるのです。

ホームセンターは出張の場合には出張費や交通費が別途でかかったり、張替え枚数が1~3枚程度で少ない場合には引き受けてくれないことがあります。

また、ネットの色やメッシュの選択肢が少なかったり、希望する仕様に対応していなかったりすることもあります。

一方、専門業者の出張であれば、すでに1枚あたりの価格に出張費や交通費を含んでいて、枚数も1枚から対応してくれる場合がほとんどです。

枚数が多ければ価格を割引してくれたり、網戸の動きが悪ければ無料で調整してくれたりと、細かなサービスをつけ加えている場合もあります。

もちろん、色やメッシュにも幅広く対応してくれます。とくに持ち込みの場合であれば、ホームセンターの価格よりも高額になってしまうことはほとんどありません。


追加の費用がかかる場合

業者へ出張の張替えを依頼する場合には、追加で費用がかかることがあるので注意が必要です。予約や見積り取るときには以下の点を参考に確認しましょう。

  • 業者指定の対応地域外の地域で依頼する
  • マンションの高層階など、搬入が困難な場所の網戸
  • 防犯用の格子がついている網戸(取り外し・取りつけが必要)
  • 都市部で自宅庭などの駐車場がない場合には業者の駐車料金がかかることがある
  • 網戸がうまく機能せず、戸車などの部品交換が必要になることがある

業者選びにおける見積りのコツや注意点

見積り01

網戸の張替えを依頼する立場としては価格が安いほどうれしいのですが、業者の健全性を見落としてはいけません。安かろう悪かろうにならないように、慎重に業者を選びましょう。


見積りはとても大事

予約や注文前には必ず見積りを取るようにしましょう。業者によっては無料で訪問して見積りをしてくれるところもあります。

また、価格の妥当性を確認するためにも複数の業者から見積りをもらう、いわゆる相見積りをすることをおすすめします。見積書もメールや書面で受け取ることが大切です。

もし見積書の提出を嫌がったり、金額の提示がはっきりとしない業者であれば依頼を避けた方が無難です。


対応の悪い業者には要注意

電話やメールなどの対応1つで業者の体質が分かります。

やりとりをしていて業者が横柄な態度をとったり、いい加減な対応をしたりして「なんだか気分が悪い」「違和感を感じる」と思うようなことがあれば、やめておきましょう。

業者が繁忙期で人手が足りないというようなときには仕方ありませんが、張替えや引き取り・取りつけの希望日を融通してくれない場合にも注意が必要です。


マンションなど集合住宅で出張を頼む時の注意点

マンションなどの集合住宅における網戸の張替えは、戸建ての場合とは異なりさまざまな制約があるので注意しなければなりません。

とくに出張で依頼する場合には気をつけましょう。

作業場所や運搬方法をチェック
  • 十分な作業スペースがとれるか?
  • 運搬に必要なエレベーターは?
  • 管理人に連絡済みか?
  • 作業の際、水洗いできる場所や設備はあるか?

マンションの室内が狭くて張替えの作業ができないときには、業者が別の場所を借りて作業を行うことがあります。

運搬には通路や階段、エレベーターなどを使用するので、ほかの住民にも多少の迷惑をかけてしまうこともありえます。張替えを依頼する前に、必ずマンションの管理人に相談しましょう。

作業場所と網戸の設置場所が遠い場合や、高層階である場合には別途で費用が発生する場合があり、ときには張替えを断られることもあります。

水栓や排水口のあるバルコニーなどの場所がなければ、水を使って網戸サッシを掃除するというようなこともできません。


賃貸の場合の費用負担

賃貸物件における網戸の張替え費用は、貸主(大家さん)と借主(入居者)のどちらが負担するかはケースによって異なります。

本来であれば大家さんが費用を負担してくれたものを、張替えを先走って自分で負担してしまうと損をしてしまいます。

また、大家さんに断りもなく勝手に自分で網戸を張替えしてしまうと、後々トラブルになってしまう可能性もあります。

網戸の張替えや交換については契約書を確認したり、事前に大家さんに相談したりすることが大切です。


網戸の種類 ~ 種類によるDIYと業者依頼の選択~

網戸の張替えや修理・交換はDIYで行うこともできますが、網戸の種類によっては専門業者に依頼した方がよい場合もあります。

このセクションでは網戸の種類や選び方のポイントをご紹介しながら、DIYで簡単に張替えや取りつけができるかどうかをお伝えします。


網戸の種類と選び方のポイント

網戸の張替えや交換に役立つ知識や、使い方や取りつけ場所に適したものを選ぶときのポイントをまとめました。

網戸の形状(タイプ)

一口に網戸と言ってもさまざまな形状のものがあります。まずは張替えや交換・取りつけを検討している網戸のタイプを把握しておきましょう。

網戸の多くは標準的なパネルタイプですが、近年では住宅の窓も高性能化しているため、デザイン性と機能性を兼ね備えた特殊な網戸も使用されるようになっています。


パネルタイプ
パネル網戸

パネル網戸
出典:RESTA DIY SHOP
https://www.diy-shop.jp/

引き違い窓に使用されていて、もっとも一般的な形状の網戸です。

引き違い窓には、床面から立ち上がる大きな掃き出し窓、腰から上の高さにあるやや小さめの腰窓などがあります。

折りたたんで収納するというようなことはできず常に目に見えるので、見栄えという点でははほかの網戸に引けを取りますが、レールから網戸サッシを外さずに掃除ができるため、お手入れが簡単です。


業者 or DIY

張替えや取りつけの作業も一番簡単な上に材料や道工具も揃えやすいので、余程大きな掃き出し窓などでなければDIYでも張替えができます。


ロールタイプ(縦引き・横引き)
ロール式網戸

セロアII(セロア2)ロールカーテン式網戸
出典:amazon
https://www.amazon.co.jp/

ネットをロール状に巻き取ってコンパクトに収納できる網戸で、さまざまな形状の窓に使用されています。

ロールを上下に動かす縦引きタイプ(ロールアップタイプ)と、左右に動かす横引きタイプがあり、網戸を使わないときには収納して隠せるので、窓からの開放的な眺望を損なうことがありません。

パネルタイプと同様にとても見通しがよいのですが、お手入れがやや困難です。

ロールタイプには張替えが可能な製品もありますが、張替えができないものは丸ごと交換する必要があります。


業者 or DIY

張替えが可能な製品であっても作業が難しい場合があるので、専門業者に相談するのが無難です。


プリーツタイプ
プリーツ網戸

プリーツ網戸
出典:セイキ販売
https://www.seiki.gr.jp/

アコーディオンタイプとも呼ばれる横引きの網戸で、ネットを巻き取るロールタイプとは異なり、折りたたんで収納するという特徴があります。

ロールタイプと同じように、さまざまな形状の窓に取りつけることができます。

広げたときに折り目や段差がつくため、ほどよい透過性がありアクセントのある窓際を演出することが可能です。

ロールタイプは玄関ドアなどに設置するとシースルー感が強すぎるため、網戸があることに気づかずに出入りするときにぶつかってしまうというケースがありますが、プリーツタイプであればそのような心配が軽減します。

プリーツタイプの最大の長所は、連続で設置可能なので幅が非常に広い窓でも取りつけできることです。

扱いが多少難しい面もあり、お手入れが大変、折り目でふくらんだりするので風に弱いなどの欠点があります。


業者 or DIY

経年劣化でワイヤーが切れたり、汚れて動かなくなったりすることも少なくありません。

張替えができる製品が少ないので交換になることが多く、交換の場合でもメーカーではなく専門業者による対応がほとんです。

DIYで張替えを行うのは非常に難しいタイプと言えるでしょう。


内開きタイプ

やや小さな窓に取りつけることが多い窓です。網戸の設置が困難である内開き窓に後づけができる、数少ない網戸の1つでもあります。

文字通り内側に開くため、どうしても室内側にデットスペースができてしまい、狭い場所に取りつけができないという短所があります。

しかし、それ以上にさまざまな窓に設置ができるというメリットがあります。


業者 or DIY

パネルタイプのようにDIYでも手軽に張替えできるものから、取りつけも張替えも専門業者でなければ難しいものまで様々です。


折戸タイプ
折れ戸タイプ

折れ戸網戸
出典:セイキ販売
https://www.seiki.gr.jp/

パネルタイプの網戸を左右に2つ並べて、中央で折りたためるようにした網戸です。

クローゼットやバスルームなどに使用される折戸を思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれません。

主に玄関のドアや引き戸、勝手口のドアなど、屋内外の出入り口となるところで使用されます。

あえて透視性を抑えたものや、頑丈な金属製で施錠もできる防犯性が高い製品もあります。

樹脂製でも比較的に破れにくい構造になっている上に、開閉が楽でお手入れも簡単というメリットがあります。

一方、折りたたんだときに長く突き出るためデットスペースが生じてしまうという欠点があります。


業者 or DIY

パネルタイプと同じようなネットであれば自分で張替えることも可能ですが、折戸自体を窓枠から外す必要があります。

ネットが金属製のものはサッシと一体化されていることも多く、自分で張替えを行うのはほぼ不可能です。



網戸を交換・後づけするときの選び方

網戸には交換や後づけができるものとそうでないものがあります。設置を検討するときには窓やドアの種類を事前によく確認しましょう。

引き違い窓に取りつけできる網戸

窓サッシに網戸用のレールがついているかどうかで、取りつけできるタイプが異なります。

引き違い窓でサッシに網戸レールがある

引き違い窓でサッシに網戸レールがある場合 → パネルタイプ

もっとも簡単で安価に交換できるパターンです。サッシのメーカーや型番が分かれば、正規品を取りつけできることがほとんどです。

そのほかの場合にも、使用している網戸やサッシの寸法が分かれば、オーダーメイド製品を購入してレールにはめ込むだけで取りつけができます。


引き違い窓でサッシにレールがない

引き違い窓でサッシにレールがない場合 → ロールタイプ・プリーツタイプ・内開き式

窓枠に網戸サッシを取りつけるタイプが設置できます。窓枠は額縁とも呼ばれる窓の周りを囲うように設置された部材です。

この額縁が木製であれば、比較的簡単に網戸のサッシを取りつけることができます。

網戸は窓よりも室内側に設置されるため、窓の開閉方法に応じて網戸の種類を選ぶ必要がありますが、このパターンであれば比較的自由に選ぶことが可能です。

取りつけはDIYで簡単に済ませることも、専門業者にこだわりの一品を依頼することもできます。


外開き窓などの装飾窓

外開き窓などの装飾窓 → ロールタイプ・アコーディオンタイプ・内開き式

このパターンも窓の室内側に網戸を設置することになります。窓の開閉方法にもよりますが、自分で取りつける場合には寸法をチェックすべき箇所が多いので手間がかかるのが難点です。

「購入した網戸を自分で取りつけたら窓が全開できなくなってしまった」「網戸がジャマで窓が開閉しづらくなった」というようなこともありえます。

DIYが不安な場合は、タイプの選定から専門業者に相談するとよいでしょう。


内開き式窓

内開き式窓 → 内開きタイプ

もっとも注意を必要とするパターンです。窓が内開きであれば、窓の外側に網戸を設置すればよいように思います。

しかし、一般的な窓は外側に額縁が出ていないのでほとんど取りつけできません。

自然と内開き式の網戸を設置することになります。気軽に購入できる内開きタイプの網戸もありますが、多くの製品が丁番で取りつける構造になっています。

扱いに慣れていない方にとって、正確な水平に取りつける作業は非常に難しいものです。見栄えよく仕上げたいのであればDIYでの取りつけはあまりおすすめできません。


玄関ドアや勝手口ドア

玄関網戸

玄関網戸
出典:amazon
https://www.amazon.co.jp/

玄関ドアや勝手口ドア → ロールタイプ・プリーツタイプ・折戸タイプ

比較的自由に網戸の種類を選ぶことができるパターンです。

スッキリと見せたいのであればロールタイプを、適度な透視性やカーテンのような演出を求めるならプリーツタイプを、扱いやすさや防犯性を優先するのであれば折戸タイプというように、それぞれの網戸の特長を考慮して選びましょう。

取りつけも自分でできるものからプロの手が必要なものまで様々です。



多種多様な網戸のネット

ネットは網戸の要です。使い方をよく考えた上で適切なものを選ぶことが大切です。

網戸のサイズ

一般的な引き違い窓についているパネルタイプの網戸は、住宅に使用されているもののほとんが高さ約1,800mm、幅約900mmに納まるサイズです。

しかし、最近では眺望性や採光のため、これを超えるサイズの網戸も多くなりました。

従来のサイズであれば、ホームセンターなどで張替え用のネットを購入して張替えることもできますが、大きなサイズは店頭に並んでいることが少ない上に、張替えの作業もより難しくなります。

網戸のサイズが大きい場合や、材料の準備や作業が面倒だと感じる方は専門業者に依頼しましょう。


ネットの材質

ポリプロピレン(PP)
ポリプロピレン網戸

ポリプロピレン網戸
出典:RESTA DIY SHOP
https://www.diy-shop.jp/

一般的で安価なのでもっとも人気のある材質で、サイズ・メッシュ・色のバリエーションが豊富です。

軽量で対候性に優れ、やわらかく溝への押し込みやカットが簡単なので、DIYでも十分に扱える素材です。


ポリエステル

ポリエステルはポリプロピレンと比べて強度・耐久性に優れています。

高品質であるため価格も割高で、メッシュや色のバリエーションも多いとは言えません。強度がある反面、かたくて弾力があるため、溝への押し込みにはそれなりの力が必要です。

犬や猫などのひっかきに耐えられるように強度を高めたペット専用品もあります。

通常のポリエステルネット以上に厚みとかたさがあるため、張替えには体力が必要です。その他のネットとは張替え方法が異なる点にも注意しましょう。


グラスファイバー
グラスファイバー網戸

グラスファイバー網戸
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芯材にグラスファイバーを使用し、塩化ビニールでコーティングしたネットです。ちょっとした熱でも穴があきにくいという特長があります。

ポリプロピレンの2倍以上の耐久力があり、環境によっては10年ほど使用することができます。しなやかで目ズレしにくいので、DIYでもきれいに張替えることが可能です。

高級品なので価格は割高になります。DIY向けにはあまり多く販売されておらず、バリエーションも豊富とは言えません。


ステンレス
ステンレス網戸

ステンレス網戸
出典:RESTA DIY SHOP
https://www.diy-shop.jp/

丈夫で耐久性に優れている素材で、公共建築や高層ビルでも使用されるほどの信頼性があります。

従来から使用されてきたのでカラーやメッシュのバリエーションは豊富ですが、ほとんどのものが専門業者向けの製品であり、個人で入手するのは難しいかもしれません。高品質である分、価格も高くなります。

張替えの作業方法は基本的にほかの網戸と同じですが、ステンレスのネットは樹脂のものと比べて非常にかたいので、作業中に針金でケガをしたりする可能性があります。

また、別途で専用工具が必要です。DIYで張替えるには非常にハードルが高いのでおすすめできません。

「メッシュの細かさ」の項目に戻る⇒網目の細かさ(メッシュ)


ネットの色

屋内からの景色や建物の外観、さらにはプライバシーへの配慮など、ネットの役割はとても重要です。

樹脂製であればグレーとブラックが一般的で、最近では透視性が高く目立ちにくいブラックが人気です。

  • ブラック:透けにくい、見栄え重視
  • グレー:遮光性が高い、存在感がある

プライバシーが守られていて、見栄えを重視するような場所ではブラックを使用するとよいでしょう。

グレーはブラックに比べて遮光性が高いので、歩道に面した窓、キッチンやバスルームなど、屋外からの視線が気になる場所に使用されています。

グレーはブラックに比べて遮光性が強い分、見た目の存在感が強くなる点にも注意が必要です。

そのほかにも室内側がブラック、屋外側がシルバーに加工され、中から外の景色がスッキリと見え、外から中は見えにくいというネットもあります。

また、グレーよりもさらに遮光性を高めたホワイトグレー、ユニークなところではブルーなどもあります。

一方、ポリエステルやグラスファイバー、ステンレスのネットの場合には、ほとんど色の選択肢がありません

ネットの色は次の項目「メッシュ」とあわせて透視性を考慮しながら選びましょう。


ネットのメッシュ(網目の細かさ)

メッシュの意味と材質ごとの違い

ネットにはさまざまな網目の細かさがあり、これを「メッシュ」と呼びます。メッシュは「1インチ(2.54cm)の中に何本の糸があるか」を表します。

数字が大きいほど網目が細かく、すき間が小さいということです。

26メッシュであれば、1インチの中に26本の糸があり、糸の太さを差し引いたすき間は約0.78mmです。

ポリプロピレンやポリエステルなど樹脂製のネットであれば、メッシュは18~40ほどのものが販売されていて、通風と防虫のバランスがよい20・24・26などが人気です。

グラスファイバー製やステンレス製のものであれば16~20程度のものが多く、樹脂製のネットに比べて網目が粗くなっています。メッシュが細かいほど高価になる傾向があります。


防虫効果と風通しなどのバランス

メッシュの数値が大きいほど網のすき間が小さくなるため、防虫効果が高くなります。

普通の蚊であれば20~26程度のメッシュを通過することはできませんが、コバエなどの小さな虫は侵入する可能性があります。

小さな虫でも気になるという方は30・40がおすすめです。


目が細かすぎると...

ただし、網目が細かくなれば防虫効果が増す一方で、すき間が小さくなることで風や光の通りが悪くなったり、汚れやすいというデメリットがあります。

暑い季節に窓を開けて涼を取ったり換気したりする場所や、大きな窓から景色を楽しむような場所では細かいネットは向かないかもしれません。

細かい網目でも、糸を細くして風通しや透視性を向上させた製品もあります。防虫効果と通風・透視性などの折り合いがつくメッシュを選択しましょう。

美しく長持ち仕上げはやはりプロのワザ

網戸の張替えに必要な材料や道工具は手軽に購入できることもあり、手順をしっかり把握していれば自分でも十分にできます。

しかし、プロのようにきちんと見栄えよく仕上げて、長く使えるように張替えるのはとても難しいことです。

また、網戸の種類も多種多様あり、元々張替えが素人には難しい網戸の場合もあるので、まずは見積り無料の信頼のおける業者に相談してみるといいでしょう。





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