ハウスクリーニングで洗濯機スッキリ!料金相場や注意点を徹底解説

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洗濯機

洗濯機の掃除、自分でやるのとプロのハウスクリーニングでは全然違うという事をご存じですか?洗濯物の嫌なニオイやカビの原因になる「洗濯槽の汚れ」は、家庭用の洗濯槽クリーナーだけではキレイに落としきることができません。

本ページではハウスクリーニング業者の洗濯機掃除サービスについて、「縦型洗濯機」と「ドラム式洗濯機」の部分分解・完全分解の違いや、それぞれのサービスのメリット・デメリット、洗濯機クリーニングの料金相場等も詳しく解説していきます。


洗濯機の他にもハウスクリーニングを頼みたいけど、頼み方や業者選びかよくわからない方は下記のページで詳しく解説しています。是非一緒にご覧ください。

ハウスクリーニングを頼むなら知っておきたいポイント@資格、料金相場、依頼方法を完全解説




ハウスクリーニングで縦型洗濯機をキレイに!

洗濯機

まずは従来型の洗濯機である「縦型自動洗濯機」をハウスクリーニングで洗濯槽洗浄する場合のサービス内容を見ていきましょう。


縦型洗濯機の「部分分解」と「完全分解」の違いは?

ハウスクリーニングで縦型洗濯機の依頼を検討している時、サービスに「部分分解」とか「完全分解」とあり、「どう違うのだろう?」と首をひねっている人も多いのではないでしょうか。

縦型洗濯機の「部分分解」と「完全分解」の違いは、基本的に次のようになっています。

部分分解 外すのは上部フレームだけで、洗濯槽は外さない
完全分解 フレームだけでなく洗濯槽を外し、パーツごとに洗浄作業する

それぞれにメリットとデメリットがありますので、現在の洗濯機の状態やニーズに合わせて、上手にサービスを選びましょう。



縦型洗濯機の部分分解・洗浄サービスとは

おそうじ本舗の洗濯機縦型部分洗浄

縦型洗濯機の部分洗浄
出展:おそうじ本舗

ハウスクリーニングの縦型洗濯機・部分分解による洗濯機洗浄サービスでは、原則として次のような作業を行います。

縦型洗濯機・部分分解洗浄の手順

  1. 上部カバー(上部フレーム)を外す
  2. フレームとの隙間に専用ブラシ(電動ドリルブラシ)を入れる
  3. プロ用の洗剤を使ってカビを擦り落とす
  4. 強力な薬剤(塩素剤)を入れて放置する
  5. 外側の洗浄・拭き上げ等
  6. すすぎを行う

※業者によって作業内容・清掃範囲には差があります。
※業者によってはすすぎ作業(スイッチ作業)は顧客が行うことがあります。


縦型洗濯機・部分分解の料金相場

ハウスクリーニングの縦型洗濯機・部分分解の料金相場は、9,000円~14,000円前後です。

【大手の縦型洗濯機ハウスクリーニング料金(部分分解)の例】
サービス名 料金
おそうじ本舗 12,100円
ダスキン 14,300円

個人経営の店舗の場合、8,000円以下の激安キャンペーンを展開する業者もあります。

また大手でも、早割キャンペーンやクーポン等の割引を使うと、一万円前後で洗濯機をクリーニングできるケースも多いです。


縦型洗濯機・部分分解の作業時間

ハウスクリーニングで縦型洗濯機を洗浄する場合の作業時間は、平均1.5時間~2時間前後となっています。

ただしこの時間には、薬剤を入れてからの放置時間は含まれません。


縦型洗濯機・部分分解のメリットとデメリット

メリットとデメリット

縦型洗濯機・部分分解のメリット

  • ハウスクリーニングの料金が安い
  • 作業時間が短め
  • 幅広い洗濯機に対応している
  • 業者の選択肢が広い

洗濯機クリーニングの料金が安いという点に加えて、短い時間でサッと作業をしてもらえるというのも部分分解のメリットです。

洗濯槽をハウスクリーニングでキレイにしてもらう場合、作業中には顧客は在宅する必要があります。「あまり長い時間は家に居られない」といった場合でも、部分分解であれば気軽に依頼ができることでしょう。


縦型洗濯機・部分分解のデメリット

  • 業者によっては放置時間が長い
  • 自分ですすぎを行う必要がある業者も
  • 酷い汚れが落ちきらない可能性がある

縦型洗濯機の部分分解の場合、ドリルブラシでは届ききらない場所の洗浄は、強力な塩素剤を使っての浸け置き洗いとなります。業者によっては浸け置きの時間が長く、12時間以上放置をしなくてはなりません。

さらに業者によっては放置後の稼働チェックは無く、洗濯機のすすぎ・脱水のボタン操作は顧客が自分で行う場合があります。もちろんすすぎ作業といってもボタンをワンタッチするだけですが、その手間が気になる人もいることでしょう。

また洗濯槽の裏側の汚れの付着が激しい場合だと、部分分解では汚れが完全に除去できない恐れもあります。


こんな時には縦型洗濯機・部分分解がオススメ

  • 購入してから1年~3年程度
  • 完全分解クリーニング後1年~2年程度
  • 一人暮らし等で洗濯回数が少ない
  • インドアで服があまり汚れない
  • 定期的に洗濯槽クリーナーでお手入れしている
  • 乾燥機能は付いていない/ほとんど使わない
  • 安い料金で洗濯機のクリーニングをしたい

前回に完全分解でクリーニングをしていたり、購入してからの使用頻度が少なく汚れがあまり付着していない場合であれば、気軽な「部分分解」によるクリーニングでも十分です。



縦型洗濯機の完全分解・洗浄サービスとは

おそうじ本舗_縦型分解洗浄

縦型洗濯機の完全分解洗浄
出展:おそうじ本舗

ハウスクリーニングの縦型洗濯機・完全分解による洗濯槽洗浄サービスでは、次のような作業が行われます。

縦型洗濯機・完全分解洗浄の手順

  1. 上部カバー(上部フレーム)を外す
  2. 洗濯槽(上部)を外す
  3. 糸くずフィルター・パルセーターを外す
  4. 各部を洗浄する
  5. 専用の洗剤を脱水槽・カバー等に噴霧
  6. 洗濯パン側の隙間等にカビ取り洗剤を噴霧
  7. すすぎを行う

※洗濯機の状態によってパルセーターが外せないことがあります。
※洗濯パンの扱いは業者により異なります。


縦型洗濯機・完全分解の料金相場

縦型洗濯機を完全分解してクリーニングする場合の料金相場は、17,000円~30,000円となっています。このように料金の幅が広くなっています。


【大手の縦型洗濯機ハウスクリーニング料金(完全分解)の例】
サービス名 料金
おそうじ本舗 23,100円
おそうじ革命 17,600円~26,400円(※1)
ダスキン 非対応(部分分解のみ)

※1 乾燥機能の有無と洗濯機の大きさで料金が4段階で変動

小規模の業者だと10,000円~という最安値の洗濯槽クリーニング料金を提示しているところもあります。ただし、洗濯機の容量や機種によって料金が変動するところが多いので、しっかり見積もりを取ってもらった方が安心です。



縦型洗濯機・完全分解の作業時間

時間

原則として、大型の洗濯機の方が作業時間が長くなりやすいです。また汚れの状態が酷い場合も、作業が長くなる傾向が見られます。


縦型洗濯機・完全分解洗浄のメリット・デメリット

縦型洗濯機・完全分解洗浄のメリット

  • 洗濯槽の奥の汚れやカビもスッキリ落とせる
  • 泥・砂・ホコリの除去で故障の予防に
  • 汚れの状態をチェックさせてくれる業者も

縦型洗濯機は比較的分解をしやすい構造になっているので、洗濯槽やパルセーターを外せばすみずみまでキレイに洗浄することができます。

気になるカビや、洗濯物のニオイのもとになる雑菌の繁殖等もしっかり抑えられるのがポイントです。

中身をCHECK

業者によっては、洗濯槽を外してから汚れの状態をチェックさせてくれたり、洗浄後の部品の状態を見せてくれるところもあります。

この場合「何年使うとどれくらい洗濯槽が汚れるのか」「ハウスクリーニングでどれくらい洗濯機がきれいになるのか」を自分の目で確かめられるので、安心感があります。

縦型洗濯機・部分分解のデメリット

  • 部分分解よりクリーニング料金が高い
  • 洗濯機によっては完全分解できない
  • 事前の下見・機種確認が必要となることも
  • 対応できない業者がある

縦型洗濯機の完全分解によるクリーニングの料金は、ざっくり言えば部分分解の1.5倍~2倍かかります。


トラブルになることも

また古い洗濯機の場合、パルセーターのネジが外れずに「完全分解ができない!」ということも。

この場合は「部分分解」での掃除に切り替えるハウスクリーニング業者が多いです。ただし料金割引となるかどうかは業者によって対応が異なります。割引ができず、別の箇所のクリーニング等で相殺とするケースも見られます。


トラブルを避けるためには?

このようなトラブルを防ぐため、良心的なハウスクリーニング業者では事前に洗濯機の下見に来て、機種や状態のチェックをするシステムを設けているところもあります。

万一のトラブルを防ぐ便利な制度なのですが、中には「業者が何度も来るのが面倒だ」「手間がかかる」と感じる方も居るかもしれません。


こんな人には縦型洗濯機・完全分解サービスがオススメ

  • 洗濯機を購入して3年以上経過している
  • 洗濯槽クリーナーをあまり使わない
  • いつも洗濯機の蓋を閉めている
  • 洗濯機はほぼ毎日使う
  • 大家族等で洗濯の量が多い
  • 子ども服や作業着等、汚れが目立つ服が多い
  • 乾燥機能をよく使う
  • 洗濯物のニオイが気になる

ふだんのお手入れをあまりしていない場合や、数年以上のプロのお手入れが無い場合、洗濯槽の奥にはかなり汚れが溜まっている可能性が高いです。

「完全分解」で洗濯槽の裏側の汚れまで除去した方が、今後も安心して洗濯機を使えることでしょう。



縦型洗濯機のハウスクリーニング料金はココにも注目!

ハウスクリーニングで縦型洗濯機の洗浄を依頼する場合には、基本料金の価格だけでなく次のような点にも着目しておきましょう。


洗濯パンは基本料金?オプション料金?

洗濯機_防水パン

防水パン

「洗濯パン」とは、洗濯機を乗せるために設置されている、マンションや家の床にくっついている「大きな受け皿」のことです。

家の中に縦型洗濯機を置いて利用しているのであれば、ほとんどの場合、洗濯機の下には洗濯パンがあります。

この「洗濯パン」がハウスクリーニングの洗濯機洗浄の清掃範囲に入るかどうかは、業者によって異なりますが、多くはオプションで別料金となります。


【大手ハウスクリーニング業者の洗濯パンの対応例】
サービス名 対応内容
おそうじ本舗 オプションサービス、料金は2,200円
おそうじ革命 オプションサービス、料金は2,750円
グッドハウス オプションサービス、料金は9,000円

洗濯パンの汚れが気になる場合には、これらの料金体系にも注目しておきたいところです。



乾燥機付きだとクリーニング料金が上がる?

次のような機種の場合、洗濯機のクリーニング料金に追加料金が付くことがあります。

追加料金が発生する可能性のあるタイプ

  • 乾燥機・熱交換器取り外しが必要になるタイプ
  • 乾燥/除湿機能付きのタイプ

事前に業者に洗濯機の利用機種を申告して、追加料金が発生するか確認をしておきましょう。


日立洗濯機は追加料金発生または対応不可

対応不可

日立の縦型全自動洗濯機(ビートウォッシュ・白い約束等)は、構造が特殊になっているため、ほとんどの業者で追加料金が発生します。

追加料金は2,000円~6,000円程度という業者が多いです。

ただし、中には「日立の全自動洗濯機はクリーニング対応不可」というところもあります。利用機種がビートウォッシュ・白い約束等の日立製品である場合には、特に注意して事前の確認を取ることが大切です。


ハウスクリーニングでドラム式洗濯機をキレイに!

ドラム式洗濯機

ドラム式洗濯機

次に、近年人気のドラム式洗濯機をハウスクリーニングでキレイにする場合のサービスを見ていきましょう。


ドラム式洗濯機の「部分分解」「完全分解」の違いは?

ドラム式洗濯機の場合、クリーニングのサービス内容や掃除可能な範囲が業者によって大きく異なります。ただ一般的には、次のような区分けとなっていることが多いです。

一般的なクリーニング 表側の扉を外すのみか扉はそのままで、乾燥フィルターの繊維くずの除去、薬剤による本体内部洗浄、ブラシでの隙間洗浄等を行います。
部分分解 表面の扉と洗濯機の前面部を取り外しますが、洗濯槽は取り外しません。薬剤による内部洗浄の他、乾燥フィルターや、取り外せる範囲のパーツ洗浄を行います。
完全分解 洗濯槽もすべて取り外し、洗濯槽の裏側等の汚れの除去も行います。

ここでは一般的なクリーニングは「部分分解」の一部に含めて解説をしていきます。



ドラム式洗濯機の部分分解サービスとは

ドラム式洗濯機の部分分解洗浄サービスでは、次のような作業が行われます。

ドラム式洗濯機の部分分解洗浄の手順

  1. 表面扉と裏側のパーツを取り外す
  2. 乾燥風路(ダクト等)に詰まったホコリをジェット風圧で除去する
  3. 専用の薬剤を使って本体の内部洗浄を行う
  4. ドリルブラシ等を使用して、隙間に詰まった繊維くず・石けんカス等を除去する
  5. 塩素系薬剤で除菌洗浄を行う
  6. 乾燥フィルター・各種パーツを洗浄する
  7. 洗浄効果を確認して終了

※清掃範囲・工程は業者によって異なります。


ドラム式洗濯機・部分分解の料金相場

ドラム式洗濯機・部分分解型のクリーニングの料金相場は13,000円~20,000円前後となっています。

縦型自動洗濯機の部分分解洗浄サービスに比べて、プラス4,000円~5,000円程度の料金としている業者が多いです。


ドラム式洗濯機・部分分解の作業時間

ドラム式洗濯機の部分分解によるクリーニングでは、作業時間は平均2時間~3時間となっています。

ただし作業時間には、薬剤の浸け置き時間は含めません。業者によっては、作業後に長期浸け置きが必要となる場合があります。


ドラム式洗濯機・部分分解洗浄のメリットとデメリット

ドラム式洗濯機・部分分解洗浄のメリット

  • 大手も含めて業者の選択肢が広い
  • 衣類の乾燥機能が復活
  • 故障等のトラブルのリスクが低い
  • 洗濯乾燥機の寿命を伸ばす

ドラム型の洗濯乾燥機のトラブルで多いのが、ホコリの目詰まりによる乾燥機能の低下です。温風の通り道となるダクトやフィルタに衣類のホコリが付着すると風が通り抜けられなくなり、衣類がスッキリと乾かなくなるほか、異音等の故障の原因ともなります。

ドラム式乾燥機のクリーニングでフィルタやダクト等の汚れを除去すれば、衣類の乾燥機能が復活し、気持ちよく洗濯乾燥機を使えるようになります。洗濯機のハウスクリーニングの口コミでは、「乾燥時間が1時間も短くなった」といったものも多く見られます。

定期的にクリーニングを行うことで、洗濯乾燥機の寿命を伸ばすというメリットもあります。「部分分解」では洗濯槽には直接触れないので、故障等のトラブルが少ないのというのも安心のポイントです。



ドラム式洗濯機・部分分解のデメリット

  • 洗濯槽の汚れが落ちきらない可能性がある
  • 放置時間が長い業者がある

ドラム式洗濯機の場合、洗濯後には洗濯槽に温風があたって乾燥されるため、「縦型に比べると洗濯槽にカビ汚れは付着しにくい」とも言われています。

とは言え汚れの程度が酷い場合だと、薬剤等によるアプローチでは洗濯槽の外側についた汚れが除去しきれないケースも。

また業者によっては最後の薬剤を入れてから半日程度の放置が必要となるため「丸一日は洗濯できない」という可能性も考えられます。


こんな人には部分分解サービスがオススメ

  • 洗濯機を購入後2~3年以内
  • メーカー修理後1年~2年程度
  • 完全分解クリーニング後2年~3年以内
  • 洗濯物のニオイは特に気にならない
  • 乾燥機能の低下が気になる
  • 塩素系クリーナー等で定期的にお手入れをしている
  • 安心できる大手のハウスクリーニング業者に依頼したい

ドラム式洗濯機の場合、「故障かも」というレベルになる前に、定期的にプロによるクリーニングをしておくことが洗濯機の寿命を伸ばすと言われています。

「少し乾燥しにくくなった」「買ったばかりの頃より働きが鈍いかも?」と感じたら、比較的手軽な部分分解サービスでお手入れをしておくと良いでしょう。



ドラム式洗濯機の完全分解サービスとは

ドラム式洗濯機の完全分解による洗浄サービスでは、次のような作業が行われます。

ドラム式洗濯機の完全分解洗浄の手順

  1. 扉・カバー・液晶パネル等を取り外します。
  2. 配線・ゴムホース・洗濯槽カバー等の前部の取り外しを行います。
  3. 洗濯槽を取り外します。
  4. ブラシ等を使用して、外槽等の内部洗浄を行います。
  5. 取り外した洗濯槽・洗濯槽カバー等をひとつひとつ洗浄します。
  6. 乾燥ダクトのホコリを取り除きます。
  7. 洗濯槽等をもとに戻して組み上げ、洗濯機の状態を確認します。

※上記の作業プロセスは一般的なものです。実際の工程は業者によって異なります。


ドラム式洗濯機・完全分解の料金相場

ドラム式洗濯機の完全分解によるクリーニング料金相場は、40,000円~80,000円とかなり幅が広くなっています。

これには「洗濯機の大きさ」や「機種」によって、作業時間に開きが出やすいことが影響しているようです。

またドラム式洗濯機の完全分解ができる業者はほとんどが個人経営の小規模な業者なので、その点でも料金設定がバラつきやすくなっています。


ドラム式洗濯機・完全分解の作業時間

ドラム式洗濯機を完全分解してクリーニングする場合の平均作業時間は、4.5時間~8時間以上です。

なお、汚れの状態等によっても作業時間は変動します。作業中には顧客が在ざくする必要があるハウスクリーニング業者の場合、丸一日は家に居る必要があると考えておいた方が良いでしょう。


ドラム式洗濯機・完全分解のメリットとデメリット

ドラム式洗濯機・完全分解洗浄のメリット

  • 洗濯機の汚れを丸ごとスッキリ除去
  • カビのニオイや雑菌繁殖の心配ゼロ
  • 汚れの状態を目で確認できる

ドラム式洗濯機を完全分解でクリーニングしてもらう場合のメリットは、洗濯槽やその外側の外槽・ダクト等にしっかりと付着してしまっている汚れを確実に取り除ける点です。

すみずみまでキレイになったドラム式洗濯機は、新品同様のような清潔さに。汚れがどの程度溜まっていたのか、今はどのくらいスッキリキレイになったのかを目で見て確認できますから、きれい好きの人も嬉しいですね。

ドラム式洗濯機・完全分解洗浄のデメリット

  • 故障のリスクがある
  • 対応できる業者が少ない
  • クリーニングの予約を取りにくい
  • クリーニング料金が高い

ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べて構造が複雑です。完全分解すると、最悪の場合には壊れる恐れがあります。そのため、大手のハウスクリーニング業者では「ドラム式洗濯機の完全分解」に対応する業者は残念ながら、ありません。

ドラム式洗濯機の完全分解を業者に依頼する場合、リスクを納得の上で、個人経営等の小規模業者に依頼をすることになります。


依頼時の注意点

小規模の業者の場合、社員数が1~2名しかおらず、なかなかお客様の家を回りきれない...ということも。さらにドラム式のクリーニング作業には丸一日がかかりますから、予約が何ヶ月先までもいっぱい!というハウスクリーニング業者も多いようです。

ドラム式洗濯機の完全分解サービスで予約を取る際には、余裕を持って依頼をした方が良いでしょう。


こんな人にはドラム式完全分解洗浄サービスがおすすめ

  • ドラム式洗濯乾燥機を買って4年以上
  • 5年以上、修理やクリーニング経験は無し
  • ホコリを取るお手入れをほとんどしていない
  • 洗濯機からのニオイが気になる
  • 分解洗浄で効果が見られない
  • 洗濯機クリーニングのための費用をかけられる

ドラム式洗濯機の完全分解によるクリーニングについては、料金価格も高い上に故障リスクもあるため、「誰にでもおすすめ!」とは言い難いところがあります。

業者の口コミやレビュー等をしっかりチェックした上で、価格よりも「技術力」を重視して業者選びができる人の方が、トラブルのリスクを減らせます。



ドラム式洗濯機洗浄の料金

サービス名 料金 内容
おそうじ本舗 18,700円 洗濯機本体の外側・内側/脱水槽(分解を伴わない洗浄)
ダスキン 19,800円 洗濯槽を分解しないで洗浄・除菌
ベアーズ 35,170円 分解洗浄
おそうじ革命 非対応


ドラム式洗濯機洗浄の便利なオプションサービス

ハウスクリーニングのドラム式洗濯機洗浄サービスでは、次のようなオプションサービスを用意している業者もあります。


洗濯パンの洗浄

ドラム式洗濯機の場合、「洗濯パン」は原則としてクリーニングの範囲に含まれません。これはドラム式洗濯機の構造上、設置した状態では掃除をするのが非常に難しく、移動も困難であるためです。

しかし最近では、ジャッキアップや嵩上げ台等でドラム式洗濯機を持ち上げ、洗濯パンの掃除をするオプションサービスも登場するようになりました。


【洗濯パン洗浄オプションサービス例】
サービス名 料金 備考
おそうじ本舗 一式2,200円 専用かさあげ台を使用。クリーニングの範囲は洗濯パン全体と、排水口の周辺部です。

洗濯機専用かさ上げ台の設置

洗濯パンにそのままドラム式洗濯機を設置する……一見して普通に見えるこの設置方法、プロの目線からだと「あまり良くない」のだそうです。

防水パンの上にそのまま載せると起こる困ったこと

  • 洗濯パンの掃除が難しく、ホコリがたまりやすい
  • 排水の詰まり

上記が良くない理由として挙げられます。ドラム式洗濯機は使用水量が少ない分、排水が汚れがちとなります。そのため排水の流れが悪くなりやすく、詰まりやニオイの原因に繋がるのです。

しかし洗濯機の下に「嵩上げ台(かさあげだい)」を設置して置くと、洗濯パンと洗濯機の間には掃除機ノズル等を入れやすくなり、掃除がぐっとラクになります。

また排水溝へのノズルが縦向きになるため排水が流れやすくなり、詰まりやニオイを防止してくれます。


【洗濯機専用かさ上げ台設置サービス】
サービス名 料金 備考
おそうじ本舗 8,800円 1台あたり
おそうじ専科 18,000円(税別) 洗濯機移動+嵩上げ台+洗濯パン洗浄セット


ハウスクリーニングに洗濯槽洗浄を頼む時の5つの注意点

最後に、ハウスクリーニングで洗濯機の洗浄を依頼する時に注意しておきたいポイントを解説していきます。この注意点は、縦型洗濯機・ドラム式洗濯機共通です。

依頼時の5つの注意点

  • 洗濯機の基本情報を確認
  • 周囲のスペースは確保できてる?
  • 業者は損害賠償保険に入っている?
  • 7年以上の洗濯機はクリーニングNG?
  • 赤ちゃんやペット・病人の居る家は


何年製?「自分の洗濯機の情報」を確認!

洗濯機の洗浄をハウスクリーニング業者に依頼する場合、申込み時等には必ず洗濯機についての情報を質問されます。ご自宅の洗濯機について、正確な情報をあらかじめ確認しておきましょう。

【必要になる情報】

  • 型式・型番
  • 製造年月日
  • 洗濯機の容量(洗える量)

これらの情報は、購入した際についてくる取扱説明書・保証書か、洗濯機本体に張ってあるステッカーで確認することができます。

【ステッカーの貼ってある場所の例】

  • 本体正面
  • 蓋の裏側
  • 本体側面
  • 本体裏側 等

※メーカーによっては、洗濯機容量と製造年月日が別のステッカーになっていることがあります。ご注意ください。



洗濯機の周辺にスペースはある?

洗濯機のクリーニングでは、洗濯機本体の周辺に様々な掃除用器具を置いて作業をします。また分解工事を行う場合、洗濯槽等を一度外して置いておくスペースも必要です。

【洗濯機のクリーニングができない例】

  • 洗濯機の設置場所が屋外
  • 洗濯機の設置が廊下等でモノが置けない
  • 設置場所(脱衣所等)が極端に狭い

上のような場合、完全分解等の作業が行えない場合があります。不安な場合には、事前にスペースの広さを測るか、設置スペースの写真を撮って、ハウスクリーニング業者に事前に確認を取りましょう。



損害賠償保険に加入済みの業者を選ぼう

「損害賠償保険」とは、万一、業者がお客様の所持品を壊してしまった時等に、保険会社が修理や代替品の購入のための費用を保障する保険制度のことです。

洗濯機のクリーニングの場合、家の中の他のクリーニングに比べると、「作業によって洗濯機が故障してしまう」というリスクはかなり高くなります。また近年の全自動洗濯機は乾燥機機能等を備えた高価格帯のものが多いですから、万一の時の対応にもお金がかかります。

トラブルが起こった時にスムーズに保障をしてもらうためにも、「損害賠償保険に加入している業者」を選ぶことは大切です。大手業者であれば損害賠償保険にはほぼ確実に加入していますが、中小業者に依頼をする場合には加入状況を必ず確認しましょう。



7年以上の洗濯機はクリーニングNG?

上の項目で「自分の洗濯機の情報を確認する」と解説しましたが、自分の洗濯機が何年に作られたものかはもう確認できましたか?作られてから7年以上が経過しているという場合は、要注意。耐用年数・標準仕様年数を過ぎている可能性があります。


標準使用年数とは?

各メーカーでは、全自動洗濯機(縦型)について長期使用製品安全表示制度を設けています。

設定年数はメーカーにより違いますが、日立・Panasonic・Haier・SHARP等が設定している標準使用年数は「7年」です。

ざっくり言えば「洗濯機の寿命は約7年」と、設計時点から定められているわけですね。

このようなメーカー側の対策やPL法等の法律の影響を受けて、損害賠償保険の対応範囲も決まってきます。製造年から7年~9年以上が経過している製品については、損害賠償保険の適用外となる可能性が高いです。

製造7年を超えた製品については、「万一の故障トラブルの際に保障ができない」とハウスクリーニング業者に言われる可能性も考えておいた方が良いでしょう。また製造年・型式等によっては「対応不可」とされる場合もあります。



赤ちゃんやペット・病人の居る家は注意

洗濯機のクリーニングでは、一時的に洗濯槽や排水溝から悪臭がすることがあります。

また洗濯機の洗浄・除菌サービスでは多くの場合、塩素系の洗浄液(次亜塩素酸ナトリウム等)を使用しますが、この薬剤にも軽い刺激臭があります。カンタンに言うと、プールの塩素であったり、塩素系漂白剤を使っている時のようなニオイです。

洗濯機の設置場所によっては換気がうまくいかず、クリーニング作業中の悪臭・刺激臭等が気になる場合も考えられます。小さなお子さんやご高齢の方・ペット・病院等は、作業場所とは別のフロアに移動する等の対策を取っておいた方が良いでしょう。


おわりに

ハウスクリーニングの洗濯機の掃除料金については、エアコン掃除やキッチン掃除とは異なり、他の箇所とセットにした割引システムはあまり展開されていません。

しかし業者によっては、年末到来前の「早割」や、年度末・決算期のクーポン発行等を行っているところもあります。洗濯機の調子が本格的に悪くなる前に、こまめにハウスクリーニング業者のサイトを確認しておくのも手ですよ。


※本記事で紹介している料金等の情報は公式サイト等で最新をご確認ください。





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