
髪を地肌に植える「植毛」には、自分自身の毛髪を移植する「自毛植毛」と、人工毛を使う「人工毛植毛」があります。
「薄毛対策のために植毛をしようかな」と考えた時、自毛植毛と人工毛植毛のどちらが良いのだろう?と悩む人も多いのではないでしょうか。
ここでは2種類の植毛方法のうち「人工毛植毛」について、その概要やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
髪を地肌に植える「植毛」には、自分自身の毛髪を移植する「自毛植毛」と、人工毛を使う「人工毛植毛」があります。
「薄毛対策のために植毛をしようかな」と考えた時、自毛植毛と人工毛植毛のどちらが良いのだろう?と悩む人も多いのではないでしょうか。
ここでは2種類の植毛方法のうち「人工毛植毛」について、その概要やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
人工毛植毛とはその名前のとおり、人工の素材から作られた毛髪(人工毛)を、頭皮に植え付けていく増毛方法です。
人工毛の素材はメーカー・クリニックによっても異なりますが、ナイロン6・ポリアミド単繊維・ポリエステル系高分子樹脂・モダアクリル等の安全性の高い素材が使用されています。
人工毛植毛は1970年代(昭和40年代~50年代)に急速に日本で発達し、その名前が広く知られるようになりました。そのため現在でも「植毛=人工毛植毛」という認識をお持ちの方も多いようです。
ただ当時は技術力が人気に追いついていない面があり、利用者の中には深刻なトラブルに見舞われるケースも少なくありませんでした。
その後「自毛植毛(天然毛植毛)」の技術が発展したこともあり、近年では人工毛植毛を扱う病院数・症例数等は少ない傾向です。
しかし自毛植毛には無いメリットもあるため、現在でも日本では根強い人気を維持する薄毛対策のひとつとなっています。
人工毛植毛にはどのようなメリットがあるのでしょうか。前半は人工毛植毛と対局の自分の髪を植える「自毛植毛」と比べて良い点をあげていきます。
人工毛植毛の良い点
植毛と言うと「どの方法でもすぐにフサフサの髪が手に入れられる」というイメージを持つ人も多いことでしょう。しかし「自毛植毛」の場合、残念ながらこのような即効性は期待できません。
自毛植毛では、まず植毛後にすでに生えている自毛の一部が抜けてしまう「ショックロス」が起こり、この時点で地毛の10%~15%程度がボリュームダウンします。
さらに植毛した毛は一定期間が経過すると一時的に抜け落ちるので、しっかりと生え揃うには毛根から新たに髪が伸びてくるのを待つしかありません。
毛がない状態は、大体3ヶ月位は続きます。「髪が減ってしまった」と精神的な打撃を受けてしまう人も少なくありません。希望する髪の長さによっても期間は変わりますが、髪が生え揃うまでには施術後1年半~2年がかかる計算です。
また自毛植毛の場合、範囲によっては一度に施術ができず、移植完了までに数ヶ月がかかることもあります。つまり今すぐ薄毛対策の施術を行ったとしても、髪の問題が解決するのは2~3年後となってしまいます。
人工毛植毛であれば、フサフサ髪を得るまでに何年も待つ必要はありません。人工毛植毛では希望する長さ・希望する量を一度に移植することが可能なので、手術したその日に理想の髪の状態を手に入れることができます。
現在主流となりつつある「自毛植毛」は誰でもできる薄毛対策というわけではありません。
自毛植毛とは、その名前のとおり自分自身の現在生えている髪(毛包)をドナーとして、薄毛になった部分に移植する手術です。とてもカンタンに言うと「髪を引越しさせる方法」ということになります。
例えばFUT法では、後頭部を帯状の長方形に切り取ってドナーとして採取し、M字型等で薄くなってきている前頭部へと移植します。切り取った頭皮部分は縮めて縫って、髪で隠してしまいます。
ただ後頭部や側頭部の自毛が少ない場合、このような方法ではドナー採取をすることができません。採取をする部分に元気な毛包がなくては、引越しをさせる意味がないからです。また毛髪密度が弱い場所で無理に採集を行うと、採取後の傷が目立ってしまうケースもあります。
中には密度が無い状態でドナーを無理に移植して、移植をした先で薄毛が十分にカバーできないことも。薄毛が進行の度合いによっては、自毛植毛そのものができなかったり、失敗してしまうケースがあります。
しかし人工毛植毛の場合であれば、このような毛量等による制限は基本的にはありません。植毛する毛の量を自在にコントロールできますから、全体的にボリュームダウンをしている状態からフサフサの状態にすることも理論的には可能です。
人工毛植毛のメリットとしては、若々しく健康な雰囲気の「髪の太さと髪質」で、薄毛をナチュラルにカバーできるという点も挙げられます。
自毛を植毛する場合の問題点のひとつが、「髪質・髪の太さは植毛前の自分自身のものである」という点です。自毛植毛は「髪のお引越し」なので、後頭部や側頭部の髪質が細く弱いものである場合、それを前頭部に持っていっても髪質が変わるわけではありません。
著しく細い髪や弱っている髪の場合、移植をしても薄毛があまりカバーできなかったり、全体的なボリューム感の改善には至らないケースもあります。
人工毛を植える場合であれば、このような「元々の髪質・髪の太さ」の心配をする必要はありません。根本がフンワリと立ったボリューム感のある髪質となるため、希望通りのヘアスタイルを楽しむことができます。
人工毛植毛が根強い人気を保っている理由のひとつには、料金の安さも挙げられます。人工毛植毛と自毛植毛の料金を比較してみましょう。
種類 | 1,000本あたりの料金目安 |
---|---|
自毛植毛 | 60万円~100万円 |
人工毛植毛 | 25万円~40万円 |
もちろん詳細な料金は植毛クリニックによって異なりますが、おおまかに言えば「自毛植毛の半額」で植毛手術を受けることができます。
ちなみに植毛で必要となる本数は、平均的に次のようになります。
タイプ | 面積小 | 面積大 |
---|---|---|
M字型・剃りこみ型の薄毛 | 700~800本 | 1,000本~2,000本 (剃り込み部2センチ以上) |
C字型・A字型・生え際型の薄毛 | 800本~1,000本 (ヘアライン後退1センチ程度) |
1,000本~3,000本 (ヘアライン2センチ以上後退) |
O型・頭頂部の薄毛 | 1,500~2,500本 | 2,000~3,000本 |
U型・前頭部・頭頂部薄毛 | 2500本~4,000本 | 6,000本以上 |
脱毛範囲が狭い人の場合、20万円以下といった手頃な価格で植毛を済ませられるケースもあります。
「植毛の料金が安い」というと、「安い分、人工毛の品質が悪いのではないか」「不自然な仕上がりになるのでは?」と心配になる人も居るかもしれませんが、その心配は無用です。
人工毛の研究は、かつらやヘアピース等の研究とともに熱心に進められ、年々「自然な見た目のもの」が作られるようになっています。近年ではヒアルロン酸等の成分を化学繊維に投入し、人毛に近いツヤや輝きを維持できる人工毛も登場しました。
また見た目だけでなく、手触りの点でも年々人毛に近い製品が登場するようになっています。
その手触りの良さは、「理容師が触ってもわからない」というレベルにまで到達したとも言われています。人工毛のレベルが高いのは、人工毛の研究が長年続けられている日本でだからこそといえるでしょう。
人工毛植毛では、地髪と同じように洗髪やシャワー等をすることができます。もちろん、海やプール等で髪を濡らしても大丈夫です。
「人工毛だと外れてしまうのでは」と心配する人もいますが、人工毛は頭髪の毛根よりもさらに深部にまで株を差し込み、固定しています。
特殊な針状の器具を使い、脱落しにくいように結び目を作ってから挿入するため、植毛された毛を人為的に抜くには「人毛を抜く場合の300%近く」という多大な力が必要です。
つまり「抜こうと思って髪を引っ張ってもなかなか脱落はしません」ということですね。人工毛植毛であれば、かつらやヘアピースのように「ズレる、外れる」といった心配をすることなく、アウトドアやスポーツを楽しむこともできます。
自分の毛を移植する「自毛植毛」ではよくある誤解が「手術が成功したら一切薄毛対策をしなくても良い」というものです。残念ながら自毛植毛の場合、薄毛治療は手術後もほぼ必須と言えます。
移植をしたのが自分自身の毛包ということは、従来同じ原因で薄毛が進行してしまう恐れもあるということです。ですから移植した毛が抜けることが無いように、AGA治療薬や薄毛治療対策は継続していかなくてはなりません。
男性の薄毛治療
女性の薄毛治療
もちろん人工毛植毛の場合も、薄毛進行を食い止めるには上記のような対策を行った方が効果的ではあります。しかし自毛植毛とは違い、移植部分の脱毛を防止するために絶対に内服薬治療等を併用する義務や制限はありません。
自毛を移植する「自毛植毛」の場合には、追加して受けることができる手術回数に上限があります。引越しをさせる「元」である自毛(頭皮)に物理的限界があるためです。
方式 | 追加手術の限界回数 |
---|---|
FUE MIRAI方式 | 最大7回 |
FUE 一般方式 | 最大5回~6回 |
FUSS・ストリップ方式 | 最大1~3回 |
FUSS・チョイ方式 | 最大1~2回 |
またこの上限回数はあくまでも「最大レベル」のものであり、薄毛の進行度合いによっては上限がさらに下がってしまうこともあります。
つまり何度か手術をしても自毛が生着しなかったり、薄毛の進行が激しく手術をやり直したい場合でも、上限回数に達してしまった場合にはそれ以上手術を受けることができないのです。
しかし人工毛植毛の場合には、このような物理的な限界は存在しません。頭皮の状態等に問題がなければ、上限回数の制限なく追加して手術を受けることができます。
様々な魅力がある人工毛植毛ですが、残念ながらデメリットや良くない点もあります。
人工毛植毛の良くない点
自分の毛を移植する「自毛植毛」の場合、移植に成功した毛包からは何度も同じ毛が生えてくるようになります。これを「生着(せいちゃく)」と言います。生着した髪は基本的には従来の髪と同じように伸びて生えてくるので、成功をすればその後のメンテナンスの必要は特には必要ありません。
しかし人工毛の場合は、このような「生着・成長」はありません。植えられた毛はそのまま伸びることはないので、ヘアスタイルの変更等も原則としてできなくなります。また何らかの事由で髪が抜けてしまった場合も、そこから生え変わり等は起きないため、髪を増やすには毛の追加をする必要があります。
「定着率」とは、植え込んだ髪が拒否反応等を起こすことなく、頭皮にスムーズに定着した率を表す数字です。
自毛植毛の場合の定着率は、個人差が大きいものの85~95%程度であるとされています。つまり100本を植えたうちの90本前後は毛包が定着し、髪の毛が残る計算になります。
しかし人工毛の場合だと、定着率がやや下がり、80%~90%となってしまいます。最悪の場合には「植えた毛の2割」が定着せずに抜け落ちてしまう可能性があります。
平均で5%程度の差ではありますが、植毛とは平均3,000本~6,000本という大量の毛を植えていくものです。定着率の悪さを考えて、やや多めの量の植毛を推奨するクリニックもあります。
人工毛がスムーズに定着した場合でも、そのまま永久に髪をキレイに維持できるというわけではありません。「生え変わり」が無い人工毛には、時間が経つごとに性能が低下する「経年劣化」を避けることができないためです。
人工毛の経年劣化が起きる年数には平均3年~4年と言われています(メーカー・クリニックによって差があります)。経年劣化が起きた人工毛はツヤが失われ見た目が悪くなるだけでなく、脱落が増えてしまうという問題点も生まれます。
人工毛の場合にはこのような経年劣化の問題も視野に入れて、定期的なメンテナンスを続けていかなくてはなりません。
定着率の不安定さ、経年劣化等による問題から、人工毛植毛では何年かに一度といったペースで人工毛植毛の植え替えを続けていく必要が出てきます。
生着に成功すればその後の手術の必要がない「自毛植毛」との大きな違いです。最初にかかる費用は人工毛植毛の方が半額程度安いですが、長期的なランニングコストを考えた場合には「安い」とは言いづらいでしょう。
もちろん植える本数や定着率、人工毛のレベル等によってもランニングコスト(維持費)の発生度合いは変わります。とは言え長期的な出費は自毛植毛と同程度、または自毛植毛以上となる可能性が高くなることが予測されます。
人工毛植毛で考慮すべき点が「拒絶反応」が起きるリスクの問題です。
拒絶反応とは、人体の中に異物が侵入した時に起きる反応のことをします。人体には「自分の体のものでは無いもの」に対して攻撃をしかける免疫機能が付いているのです。
例えば臓器移植で他人の臓器を移植した場合、その移植片の身体の免疫機能が拒否して、重篤な副作用が起きることがあります。同じ血液型や親しい親族等の臓器であっても、このような拒否反応が出るケースは珍しくありません。
自毛植毛の場合には、このような拒否反応が出る心配はほぼありません。移植する毛包や頭皮が自分自身のものであるため、免疫機能が「異物」と判断することが無いためです。
ところが人工毛植毛となると、頭皮(毛穴)に挿入されるのはポリエステルやナイロン等の化学繊維です。人体が異物と判断し、拒否反応が起きる確率が上がります。そのため次のような副作用が発生する恐れがあります。
人工毛植毛による拒絶反応の例
また毛穴から入り込んだ雑菌・ウイルス等による感染症のリスクも、人毛に比べて人工毛植毛の方が高くなります。
国際毛髪外科学会の調査によれば、アメリカは植毛した人の数が2010年段階で10万人以上であり、世界第一位の触毛率を誇る「植毛先進国」とされています。
植毛の歴史も長いアメリカですが、1970年代~80年代には粗悪な人工毛製品を使った植毛術による拒否反応や感染症トラブルが増え、深刻な自体となったこともあります。そのためFDA(米国食品医薬品局Foodand Drug Administration)では、人工毛そのものを「有害器具」として指定し、その使用を禁じる措置を出しました。
つまり現在のアメリカでは事実上、人工毛植毛が禁止されている状態です。アメリカのみならずヨーロッパでも人工毛を推奨しない国は多く、人工毛植毛はどちらかというとアジア圏で多く見られる植毛法となっています。
日本では人工毛の研究が活発で高度な製品が開発されたこともあり、人工毛植毛を国や政府が禁止するような対策は取られていません。しかし専門家の中には、人工毛植毛によるトラブルを鑑み、「推奨しない」という扱いとしているところもあります。
例えば2017年に提出された日本皮膚学会による「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では、人工毛植毛術は推奨度「D」と判定されました。これは「行うべきではない」という分類度です。
同じDランクには、女性のフィナステリドの内服や、ミノキシジルの内服療法等が挙げられています。女性の脱毛症は男性とは仕組みが違うので、フィナステリド(男性ホルモンにまつわる酵素のを抑える薬)を飲んでも薄毛は改善しません。
それと同じランクに「人工毛植毛」が入れられているのですから、かなり厳しい分類と言えるでしょう。
なお同学会のガイドラインでは、「自毛植毛」については男性は推奨度B(行うよう勧める)、女性は推奨度C(行ってもよい)という分類となっています。
日本皮膚学会 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版
人工毛植毛の場合には、術後にたとえ拒否反応やアレルギー反応等が起きなくても、自毛に比べてさらに徹底した頭皮ケアを行っていく必要があります。
人工毛には「生え変わり」がありませんから、髪の根元や毛穴周辺に汚れが付着すると、その汚れは自然に剥がれたり取れたりすることはありません。雑菌等も繁殖しやすくなりますから、感染症や頭皮トラブルのリスクは常に高い状態となります。
人工毛のヘアケアの基本
「人工毛だから手間がかからない」ということはなく、むしろ人工毛だからこそ髪と頭皮はデリケートに扱わなくてはなりません。ていねいなケアを毎日継続していくことが重要になります。
上記でも解説したとおり、人工毛は植えた後に人毛のように伸びてくることはありません。そのため手術後には、移植した人工毛部分は毛が伸びないままで、移植をしていない地毛の部分は髪が伸びているというアンバランスな状態になります。
髪を整えるにあたっては美容室や理容室を使うのが一般的ですが、植毛済みの髪に慣れない美容師・理容師だとこのような髪を上手に扱えないこともあります。誤って人工毛部分を希望より短くカットしてしまうといったトラブルになる恐れも考えられます。
そのため人工毛植毛をした後のヘアカット等では、メーカーまたはクリニックが推奨する専門の美容室を使うのが一般的です。
店舗数が限られるため、いわゆる「激安美容室」のような安い料金でのヘアカットはできません。また自宅の近くに専門美容室が無いと、店舗への移動の時間や料金もかさみます。
従来に比較してヘアカットのための時間やコストは発生しやすいと考えた方が良いでしょう。
現在の高品質な人工毛では、ヘアカラーやパーマ等に耐えることができる製品も登場しています。ただし植え付けた人工部分にはカラーが入らないので、染まるのは自毛部分のみです。パーマについても、原則としては同じ扱いになります。
自毛植毛のように、生えてきた髪で自由自在にヘアカラーやパーマを楽しむというわけにはいきません。人工毛と自毛のバランスを見ながら、不自然ではないように髪を整えていく必要があります。
もちろん植毛後に「もう少し髪を短くしたい」と、専門の美容室でヘアカットをすることは可能です。ただ基本的には大胆なヘアスタイルの変更はできないと考えた方が良いでしょう。
「自分は人工毛植毛の方に合っているのだろうか」「自毛植毛と人工毛植毛のどちらにしよう」と悩んだ時には、目安になるチェックリストを見てみましょう。
現在の脱毛部分(地肌が見える部分)の面積や部位も大切ですが、慎重にチェックしたいのは全体的な髪質です。細くなっている、根元が立たなくなっている髪の場合、自毛を移植しても薄毛のカバーがあまりできない可能性が考えられます。
特にすでにAGA治療の経験があり、AGA治療薬(フィナステリド)やミノキシジル等の外用薬を用いても髪質改善の効果があまり現れなかったという場合には、人工毛での植毛を視野に入れた方が良いかもしれません。
頭皮は顔と繋がっていますので、顔の肌質で頭皮の質もある程度判断ができます。アトピー肌や敏感肌の人は頭皮も荒れやすいので、負担が強い人工毛植毛はあまり向いていません。
アレルギー体質の人は異物反応が出やすいので、人工毛植毛には基本的に不向きです。どうしても人工毛の方が良い!という場合は、テスト植毛を慎重に行ってくれるクリニックを選ぶことをおすすめします。
また気をつけたいのが、本人がアレルギー症状に気づいていないケースです。例えば秋に喉風邪にかかりやすい...こんな症状は実は「キク科・イネ科の花粉症(アレルギー)」ということは多々あります。
春のスギ花粉でも、喉にだけ症状が出るという人は珍しくありません。思い当たる点が多い人は、事前にアレルギー検査を受けておいた方が良いですね。
皮膚炎やアレルギーのみならず、現在何らかの病気があり治療中という人は、人工毛・人毛に関わらず植毛前にかかりつけ医師に相談をしましょう。
トレンドを追いかけたいタイプの人だと、気軽にヘアスタイルの変更ができない人工毛植毛には不満を感じるかもしれません。反対にトラッドなスタイルが好みの人や、スタイルが定着している人であれば、ストレスなく人工毛植毛を楽しめることでしょう。
ちなみに人工毛のカラーバリエーションは、「ニドーシステム」の製品の場合だと10色以上の展開となっています。黒や茶だけでなく白に近い色味のものもあるので、薄毛とともに白髪も進行しているという人でも安心です。
ただあまり個性的な色展開は無いので、ナチュラルカラーを好む人の方が人工毛植毛には向いているでしょう。
チェックリストのすべてが「NO」という場合だと、ケアに手間がかかる人工毛植毛は向いていない可能性があります。もちろん「植毛を機に正しいヘアケアをしっかりと見直す!」ということであれば、それでも問題は無いでしょう。
しかし現在、仕事や家事・子育て等で忙しくヘアケアに構う時間が無い...という場合だと、焦って人工毛植毛をするのは少し考えた方が良いかもしれません。
人工毛植毛が受けられるクリニックは、東京・大阪・名古屋・福岡・仙台等、基本的に都市部のみの展開となっています。自毛植毛専門クリニックや増毛サロン等に比べると、施設数はグッと少なめです。
お住まいの地域にクリニックが無い場合、都市部にまで足を運ぶ必要が出てきます。人工毛植毛はスピーディーに施術が終わるのが魅力ですが、それでも検査やテスト、アフターケア等を含めて何度かの通院は必要です。
都市部に無理なく通院できる人、また交通費を含めてある程度のお金がかけられる人向けの薄毛対策と言えるでしょう。
同じ「植毛」と言っても、人工毛植毛と自毛植毛には大きな違いがあります。料金面等だけで安易に選ぶのではなく、人工毛植毛ならではのメリット・デメリットをよく知った上で薄毛対策を選ぶことが大切です。
また「チェックリストをやっても自分に人工毛植毛が合っているかわからない」と悩んでしまった時には、人工毛・自毛の両方の施術ができるクリニックに相談をしてみるのも良いでしょう。
最近では、無料でカウンセリングや簡易テストをしてくれるクリニックも増えています。薄毛の状態や髪質をチェックした上でプロの目線でアドバイスを貰うことは、薄毛から脱却する最適な対策です。
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