借入れの金利が4.5%~18%など、カードローンは利息が高いことが悩みの種。そんななか、金利0%の無利息をうたうカードローンがあります。

無利息といってもすべての期間が無利息になるわけではなく、申込みの対象がローン会社に初めて申し込む人に限られるなどの条件があります。

申込み後の借入額や利用頻度によっては、無利息期間はなくても低利のカードローンのほうが利息の負担は少ないこともありえます。

対象者や無利息期間は限定される

申込むことができる人

無利息カードローンに申し込むには、ローン会社の条件をクリアする必要があります。たとえば、次のような条件があります。

無利息カードローンの申込条件 概要
初めての申込みである ローン会社への申込みが初めてであること。
Eメールアドレスを登録する ローン会社からの連絡手段として使用される。
WEBサービスを利用する 利用明細書を確認する。

どのローン会社でも、そのローン会社への申込みが初めての人に限られ、すでに同じローン会社でカードローンを利用したことのある人は、無利息カードローンに申込むことはできません。

無利息期間

無利息カードローンの無利息期間はすべての期間が0%になるわけではなく、「30日間」など無利息期間が限定されています。

「30日間」の起算は、ローン会社によって、初めての借入れの翌日から適用されるケースと、契約日の翌日から適用されるケースがあります。

契約手続きからしばらくしてから借入れするときは、借入れの翌日から適用されるカードローンを選択しないと、借入れしたときはすでに無利息期間が終わっていた、ということもありえますので気をつけましょう。

「借入額5万円まで、無利息期間180日」と、無利息となる借入額に上限を設定しているローンもあります。無利息の対象は借入額5万円までで、それ以上の借入れに対しては通常の金利が適用されることに注意しましょう。

無利息サービスの回数

無利息カードローンのほとんどで、無利息サービスは初回の借入れ分のみとなっています。無利息期間内であっても2回目以降の借入れについては利息が付されます。

ノンバンク系のなかには、何度でも借入れ可能な無利息サービスを実施している会社もあります。ただし、借入れから返済までの期間が非常に短いので(7日間など)、現実的に無利息で借りるのは難しいかもしれません。

無利息カードローンの利用方法

金利が無利息というのは、たいへんうれしいサービスですが、いったいどれだけトクするのでしょうか。

金利18%、5万円を借りて期間30日で返済したとすると、その利息は約740円です。これがゼロになるのが無利息カードローンです。借入額が少なく期間も短いわけですから、節約できる金額もそれほど多くはないということがわかります。

したがって、返済負担を大幅に減らせるわけではありません。また、当然ですが、無利息期間を過ぎてしまえば高い利息が付されます。

一方、無利息期間のない通常のカードローンには金利4.5%程度の利息負担の軽いものもあり、借入額や利用頻度、返済期間などを総合的にみると、無利息カードローンの無利息期間経過後の利息負担と無利息期間のない低利のカードローンの利息負担では、後者のほうが有利なケースもあります。

ローン会社にとって無利息サービスは、新規の利用者を獲得するためのキャンペーンの一つです。

そのため、無利息サービスのほか、スピード審査、即日融資、収入証明書不要の簡便な手続きなど、申込みをしやすい条件を揃えていることも特徴です。

そうしたことから、無利息期間のあるカードローンは、「今回初めて申込む」「申込むなら少しでもサービスの良いローンを選びたい」「数万円程度のわずかの金額を短期間だけ借りて返したい」といった人に向いているといえるでしょう。

ただし、無利息期間を過ぎてしまえば、高い利息が付される通常のカードローンを持つことになりますから、カードローンの借りぐせ、借りすぎには、くれぐれも気をつけたいものです。