ローン会社によっては、書類を自宅に郵送しない方法が選択できたり、利用明細書をWEBだけで確認できたりするローンもあります。

ただし、ローンカードの受取りや延滞時の請求や督促の連絡は、原則として郵送されます。ローン会社によって各種手続き時の連絡手段はさまざまですので、確認してから申し込みましょう。

郵送物の種類と郵送されないための方法

「個人情報は自分で管理したい」「書類はできるだけペーパーレス化してデータで管理したい」「カードローンを使っていることを他人に知られたくない」、こうした利用者のニーズに応えてくれる、郵送物なしのカードローンを紹介します。

はじめに、カードローンの申込みから返済まで、どのような書類があるのかを確認しておきましょう。

郵送のタイミング 書類 備考
①申込み時 入会申込書 店頭、自動契約機、インターネットでの申込みの際は郵送されない。
②契約締結後 契約内容確認書 インターネット申込みでは、メールで送付される。
契約についてのお知らせ(会員規約、提携ATM一覧、返済についてのご案内)
預金口座振替依頼書
ローンカード 簡易書留または宅配便で自宅に送られる。
ただし、店頭または自動契約機で受取り可能。
③借入れ時 借入(利用)明細書 原則、毎月郵送される。会員専用のWEBサービスを利用すると送付されない。ただし、利用する提携ATMによっては明細書が送られることがある。
④返済時 入金(利用)明細書
⑤延滞時 督促状または請求書 必ず、電話および郵送で連絡を受ける。

申込み時

カードローンの申込みは、ローン会社に申込書を郵送する方法のほか、店頭申込み、自動契約機での申込み、インターネット申込みなどさまざまです。ローン会社に申込書を自宅へ郵送するよう依頼しなければ、店頭、自動契約機、インターネットで申込み可能ですから、自宅で申込書に記入する必要はありません。

契約締結後

カードローンの申込みを終えて契約が締結されると、通常は契約内容確認書、契約についてのお知らせ(会員規約、提携ATM一覧、返済についてのご案内)、預金口座振替依頼書などが自宅に送られてきます。

これら書類の郵送を止めるには、インターネット申込みを行ってメールで送付してもらうか、郵送物なしを選択できるカードローンに申し込むかのいずれかとなります。

ローンカードは、簡易書留または宅配便で自宅に届きます。そのため本人または家族が確認して手渡しで受け取るしかありません。ただし、ローン会社の店頭や自動契約機でカードを受け取ることができるローンもあります。

借入れ時

借入れを行うと、毎月、利用明細書が自宅に郵送されます。ローン会社から書類が郵送される際の宛名は会社名やサービス名が伏せられ、「事務センター」「サービスセンター」などの一般呼称で送られてくるため、ひと目でローン関係の書類とわかることはありません。

また、入会時にサイト上の会員ページで、郵送物の送付を「不可」と選択しておくと、郵送物が届かないように設定できます。

利用明細は請求時にのみ発行してくれたり、サイト上の会員ページで利用残高、時価返済期日、次回返済額、利用可能額を確認できたりするローン会社もあります。

返済時

返済履歴についても、毎月、利用明細書が自宅に郵送されますが、「自宅郵送不可」としてサイト上の会員ページで確認することもできます。

延滞時

返済が滞って一定期間を経過すると、ローン会社から利用者に対し、必ず、電話および郵送で請求・督促の連絡があります。「カードローンの利用を家族に知られたくない」という人は、なにがあっても延滞してはいけません。

審査時には在籍確認の電話がある

カードローンの審査の際には、在籍確認のため勤務先に電話をしてくることがあります。在籍確認は、生年月日や住所などが一致しているかの本人確認を行う手続きです。

「職場には個人向きの電話がほとんどかかってこないので他人に知られると恥ずかしい」「カードローンの申込みを職場に絶対に知られたくない」などの事情があって、なんとか在籍確認を避けたいという人もいるでしょう。

在籍確認の電話は、ローン会社名を名乗らず個人名や業種を特定できない一般呼称でかかってきますので、すぐにローン会社と判明することはありません。

ただ、どうしても在籍確認をされたくないという人は、在籍確認不要のカードローンに申し込みましょう。

メガバンクに預金口座があって健康保険証と給与明細で収入証明を提示できるケースでは、在籍確認不要のカードもあります。申込みから審査までWEB完結のカードローンも在籍確認はありません。

カードローンの利用が預金通帳に記載されることにも注意

預金口座への振替扱いにしてあると、カードローンの入手金履歴が預金通帳に記帳されるため、郵送物が届かなくてもカードローンの利用が他の家族にわかってしまいます。カードローン専用の預金口座を作って利用するか、預金通帳は本人だけで管理するかの対策が必要です。