カードローンの返済方式でもっとも利用されているのがリボルビング支払い(リボ払い)です。

リボ払いは支出の計画が立てやすい反面、利息の支払いが多くなりがちといわれています。

ここではそれがどれくらいになるのかリボ払いによる返済額早見表でみてみましょう。

借入額・金利別の返済額早見表

カードローンの返済方式は、リボルビング払い(リボ払い)がもっとも多く使われています。

リボ払いは、借入れの残高に応じて月々あらかじめ決められた額をローン会社に返済する方法です。

月々の返済額を一定にできるため、支出の計画が立てやすく家計管理がしやすいメリットがあります。

反面、借入れの利用が複数回になると、返済額のなかでどの時点の借入れを返済しているかが見えにくいうえに、借入残高そのものが膨らんでしまうといったデメリットがあります。

リボ払いは、定額リボ払い方式、定率リボ払い方式、残高スライドリボ払い方式の3つに分けられます。

特にカードローンの返済方式については、残高スライド元利定額リボ方式(借入れ後)を採用しているローン会社が多くみられます。

これら返済方式の詳細については、別項「カードローンの返済方法」を参考にしてください。

それでは、ローン会社のサイトで誰でも手軽に利用できる「返済シミュレーション」を参考に、ローンの利用でもっとも多いといわれる10万円、20万円、30万円、40万円、50万円の5つのパターンについて、返済総額の違いなどを確認しましょう。

金利は銀行系の上限金利に近い14.5%と、ノンバンク系の上限金利18.0%で比較しています。

毎月の返済額については、借入れ限度額に応じてローン会社で取り決めた最低返済額を設定しています。

ここでは、10万円については毎月の最低返済額を4,000円、20万円は8,000円、30万円は11,000円、40万円は12,000円、50万円は13,000円としたときと、毎月最低返済金額の2倍で返済したときに分けて計算しています。

①年利14.5%のケース
①-1 最低返済額で返済

借入額 返済総額 元金分 利息分 返済月数 最終残高
10万円 119,757円 100,000円 19,757円 30ヵ月(2年6ヵ月) 3,757円
20万円 239,537円 200,000円 39,537円 30ヵ月(2年6ヵ月) 7,537円
30万円 366,143円 300,000円 66,143円 34ヵ月(2年10ヵ月) 3,143円
40万円 514,977円 400,000円 114,977円 43ヵ月(3年7ヵ月) 10,977円
50万円 676,442円 500,000円 176,442円 53ヵ月(4年5ヵ月) 442円

①-2 最低返済額の2倍で返済

借入額 返済総額 元金分 利息分 返済月数 最終残高
10万円 109,068円 100,000円 9,068円 14ヵ月(1年2ヵ月) 5,068円
20万円 218,144円 200,000円 18,144円 14ヵ月(1年2ヵ月) 10,144円
30万円 329,787円 300,000円 29,787円 15ヵ月(1年3ヵ月) 21,787円
40万円 449,374円 400,000円 49,374円 19ヵ月(1年7ヵ月) 17,374円
50万円 572,444円 500,000円 72,444円 23ヵ月(1年11か月) 444円

②年利18.0%のケース
②-1 最低返済額で返済

借入額 返済総額 元金分 利息分 返済月数 最終残高
10万円 109,068円 100,000円 9,068円 14ヵ月(1年2ヵ月) 5,068円
20万円 218,144円 200,000円 18,144円 14ヵ月(1年2ヵ月) 10,144円
30万円 329,787円 300,000円 29,787円 15ヵ月(1年3ヵ月) 21,787円
40万円 449,374円 400,000円 49,374円 19ヵ月(1年7ヵ月) 17,374円
50万円 572,444円 500,000円 72,444円 23ヵ月(1年11か月) 444円

②-2 最低返済額の2倍で返済

借入額 返済総額 元金分 利息分 返済月数 最終残高
10万円 111,565円 100,000円 11,565円 14ヵ月(1年2ヵ月) 7,565円
20万円 223,139円 200,000円 23,139円 14ヵ月(1年2ヵ月) 15,139円
30万円 338,175円 300,000円 38,175円 16ヵ月(1年4ヵ月) 8,175円
40万円 463,761円 400,000円 63,761円 20ヵ月(1年8ヵ月) 7,761円
50万円 594,321円 500,000円 94,321円 23ヵ月(1年11ヵ月) 22,321円

※プロミス、アイフル、SMBCモビット等の返済シミュレーションを参考に作成
※「最終残高」とは、最終返済月に支払う端数分

これらの返済額早見表はあくまでも計算の一例です。返済額早見表からわかることは、借入金が大きくなればなるほど、利息負担がそれ以上に重くなることです。

また、金利が高くなればなるほど、返済負担が重くなります。

銀行系のローン会社の上限金利と比べて、ノンバンク系のローン会社の金利が高く設定されているということは、それだけ返済するお金も多くなることを意味しています。

残高スライドリボ払い方式に限ったことではなく、リボ払い全般にいえることは、何回でも借入れや返済ができる反面、返済期間が長期化するという特徴があります。

返済期間が長くなればなるほど、利息負担が増えることになりますから、なかなか借入金が減らないわけです。

リボ払いについては、約定日に返済する方法のほか、35日など一定期間で支払うサイクル方式の返済方法もありますが、返済額早見表で返済額を確認してみると、約定日だけの返済ではなかなか返済が進まないことがわかります。

カードローンの返済計画を立てる際には、約定返済と並行してボーナスなどを利用した臨時返済(随時返済)も併用することで、できるだけ元金を減らして利息も減らす努力が必要になりそうです。