新しくカードローンを利用するとき、どのローン会社に申込めばよいのか悩むところです。その際は、審査や金利、ATMの利便性など、いくつかの条件を見ながら、もっとも適したローン会社を選んで申込みましょう。
カードローンの選択基準
初めてカードローンを利用しようとする人にとっては、どのローン会社を選べばいいのか、これはなかなか難しい選択です。選ぶ基準は人それぞれなので一概にいえませんが、選ぶには何を基準にすればいいのか、そのヒントを紹介しましょう。
審査
最近のカードローンの傾向は「審査のスピード」があげられます。今ではサイトに「たった3秒で事前審査ができる」といったキャッチコピーも目にするほどです。
ちなみに「3秒で事前審査ができる」というのは、「最低限この基準を満たしていないと仮審査や本審査にかけられても審査が通らない」という意味です。事前審査が通っても、その後には仮審査や本審査がありますので、審査全体の時間を考えると、キャッチコピーのどおりの「数秒で審査」というわけにはいきません。
ただし、申込んだその日にカードが発行され、借入れできるローン会社もありますので、審査自体が早くなってきているのはたしかです。
一般的には、銀行系に比べてノンバンク系のほうが比較的早く審査結果が出る傾向があります。これは裏を返すと、銀行系のほうが審査基準は厳しいという見方もできます。
金利
お金を借りたら、借りた金額や借入期間によって利息(利子)がつきます。利息を計算する基準となるのが、いわゆる金利です。
金利とは、年間に借りたお金に対して、かかる利息がどれほどになるのかを表わすために設けられた基準で、通常は「金利〇〇%」とか「実質年率〇〇%」「年利〇〇%」などといった表示になります。
利息の計算式は、「利息=借入金額×金利×借入期間」で算出できます。金利は基本的に年利(1年間にかかる金利)で計算します。
5万円を1ヵ月(30日)で返すこともありますし、10万円を5ヵ月で返すこともあります。そうすると、利息の計算をする場合、借りた日から返した日までの日数を、1年365日で割るという日割計算するのが通例です。
たとえば、借入期間が30日、10万円を金利10%で借りた場合と、同じ期間、金額を金利14%で借りた場合の利息を計算してみると、次のような差が出ます。
10万円×10%×30/365≒ 821円
10万円×14%×30/365≒1,150円
ちなみに、借入期間が60日になったケースでみると、
10万円×10%×60/365≒1,600円
10万円×14%×60/365≒2,301円
となります。
つまり、借入金額が大きくなればなるほど、借入期間が長くなればなるほど、わずか数%の金利の違いで支払う利息の負担に差が出てくるのです。
銀行系のローン会社のほうが、ノンバンク系に比べていくぶん低く金利が設定されているようです。ですから、最初は銀行系のローン会社に申込み、難しいならばノンバンク系のローン会社に申込むという方法もあるでしょう。
ATMの利便性
ローン会社によって、提携している金融機関やATMなどには大きな違いがあります。
また、最近では流通系の大型ショッピング施設、コンビニなどにもATMが設置されていますので、さまざまなATMでローンが利用できるローン会社を選ぶのも選択理由のひとつとなるでしょう。
ただし、利用しているローン会社と提携ATMとの関係で、利用時間や利用日などに制限があったり、借入れはできても返済はできなかったりなど、取引条件に制約があるATMもあります。ATMを利用する際には所有しているカードで借入れや返済が利用できるかどうか、事前にチェックしておきましょう。
延滞対応
返済が遅れた場合の対応は、どのローン会社でもいきなり取立てということはありません。大手の銀行系やノンバンク系であれば、紳士的な対応をしてくれます。
相談窓口
カード利用に関しては、紛失や盗難、利用できなくなった場合など不測の事態などに備えて各社で相談窓口が設けられています。
一般的に電話による相談、窓口相談のほか、インターネットによる相談にも対応しており、24時間受け付けているローン会社もあります。大手のローン会社であれば専門の相談窓口ダイヤルが設けられています。
紹介サイトのランキングは参考程度に
カードローンの紹介サイトで、ローン会社やローン商品のランキングを見かけます。大手の銀行系やノンバンク系を中心に紹介しているようですし、口コミによる対応比較などによってランキングしているサイトもあります。
ランキングはすべての項目についてトータルでみて評価しているので、ローン会社を選ぶうえで参考になるでしょう。
ただ、申込者の個人情報等によって借入れの条件が違ってきますので、情報は100%鵜呑みにせず、あくまで参考程度にとどめておいたほうがよいといえます。
カードの適正枚数
人によって適正枚数がどれだけなのかは一概にいえませんが、返済の負担や利用内容などを考えると、せいぜい1~2枚程度で十分です。1枚で上限金額が少額でも、延滞なく返済するなど借入れ状態が良好に継続していれば、後から上限額が引き上げられることもあります。
カードを複数もってかえって借入れの金額が膨らんでしまい、多重債務に陥る可能性も出てきますので、なるべく少ない枚数で有効活用するようにしましょう。