カードローンを利用してお金を引き出せる場所は、ローン会社や提携先の会社の窓口のほか、コンビニのATMなどでも引き出せます。ただし、利用するATMやお金を引き出す日時によって手数料がかかるため、事前に確認しておきましょう。
カードローンの利用方法
カード記載の情報を確認
ローン会社からカードが送られてきたら、カードに記載してある内容を確認します。カードには、会員番号のほか、氏名(ローマ字記載)などが記載されていますので、間違いないか確認しましょう。
ATMを利用した借入れ
カードを利用するには、カードを発行している会社のカードローン専用ATM(自動現金預入払出機)が設置してある店舗もしくはローン会社と提携している会社のATMでも利用できます。
ここでは、カードローン専用ATMでお金を引き出す例をみていきましょう。
まず、ATMの画面上に取引内容が表示されます。カードを挿入すると、「暗証番号」(数字4ケタ)の入力指示が出ますので、カードの申込み時に登録した暗証番号を入力します。
ATMの種類にもよりますが、一般的に「お借入れ」「ご返済(任意返済)」「残高照会」などが画面表示されますので、借入れしたい場合には「借入れ」ボタンを押します。すると支払方法の選択表示がされ、「リボ払い」か、もしくは「一括」と表示されます。通常は「リボ払い」で契約している人がほとんどですので、「リボ払い」を選択します。
その後、借入れしたい金額を入力するよう表示されますので借入金額を入力します。借入金額は1万円単位です。
手続きが終了したら、現金の出し入れ扉が開き、希望したお金が出てきます。お金を取り出すと扉が閉じ、最初に挿入したカードが出てきますので、それを抜き取ったら手続きは終了です。
ATMを利用した返済
ATMで借りたお金を返済するときは、借入れと同じ要領で手続きをします。異なるのは、借入れ表示のところを「ご返済」表示のボタンを押し、決められた返済金額をATMに入金することです。入金したあとは、入金確認の明細票とカードが出てきます。明細票が不要の場合は不要欄を押すとカードのみが出てきます。
ATMの画面表示には「借入れ」と「ご返済」のほかに、「残高照会」の選択ボタンが出てきます。残高照会は、入会手続きのときに設定した借入限度額のうち、現時点でどれだけの金額の借入れをしているのかを確認するときに利用します。
銀行系カードローンの自動貸越機能
銀行系のカードローンでキャッシュカードと兼用になっているカードローンでは、「自動貸越機能」が付いていることがあります。
たとえば、普通預金口座に5,000円の残高があって、残高を超える30,000円を出金したいとしましょう。「自動貸越機能」の付いたカードでは、普通預金口座で不足している25,000円分がカードローン口座から自動的に普通預金口座に入り、30,000円を引き出すことになります。この場合、普通預金口座にあった5,000円分は残高がゼロになります。
一方、「自動貸越機能」のないカードでは、普通預金口座の5,000円はそのままで、カードローン口座から30,000円の借入れとなります。
自動貸越機能付きの銀行系カードローンは、「普段は普通預金口座の残高の範囲内でお金を引き出したい。急に残高以上のお金が必要なときだけ自動貸越機能を利用したい」という人におすすめの機能です。
コンビニATMの利用
カードローンは、コンビニに設置されたATMでも利用することができます。主なコンビニATMは、セブンイレブン(セブン銀行系)、E-net(イーネット:ファミリーマート系)、ローソン、バンクタイムなどがあります。
もっとも設置台数の多いのはセブンイレブンATMで約21,000台(2015年9月18日現在)、以下、E-netATM13,341台(2015年8月31日現在)、ローソンATM10,962台(2015年9月17日現在)と続きます。
コンビニではありませんが、流通系ではイオン銀行のイオンATMが全国130店舗(2015年9月18日現在)で利用できます。
セブンイレブンやE-net、ローソンなどのコンビニATMでは、多くの銀行系ローン会社やノンバンク系ローン会社と提携しているので利用しやすいでしょう。
ただし、一部のローン会社とコンビニATMとの提携内容によって、「借入れ可だが返済不可」や「借入れ不可だが返済可」などの条件が付いていることがあります。
コンビニで利用できるメリットは、24時間365日いつでも利用できるということです。店舗ATMやイオンなどで利用する場合、営業時間内にしか利用できませんが、コンビニはいつでも利用可能です。
ただし、コンビニによっては、ATMのメンテナンスの日時や、提携しているローン会社との取り決めで使用制限がかかっている時間帯もあるため注意が必要です。
ATMの手数料
カードローンを発行している会社のATMを利用するときには、銀行系もノンバンク系も手数料はかかりません。手数料がかかるのは、他のローン会社のATMもしくはコンビニなどを利用したときです。
たとえば、ATMを利用する時間帯が午前9時から午後6時までは108円、それ以外の時間帯は216円とか、利用金額が1万円以下の借入れは108円、1万円以上では216円といったように、利用時間や利用金額によってかかる手数料が違います。また、提携しているカード会社によっても手数料が異なることがあります。