JAバンクの住宅ローン一覧

JAバンクでは基本となる住宅ローンをはじめ、保障付住宅ローンやリフォームローンが用意されています。

新規借入・借り換え:両方対応

  • 住宅ローン:JAバンクの基本となるローンであり、融資条件は各JAによって異なる
  • 9大疾病保障付住宅ローン:基本の住宅ローンに加え、手厚い保障も付帯されている
  • リフォームローン:住宅の増改築などに使うことができる住宅ローン

 

『住宅ローン(一般型)』新規

JAバンク住宅ローン
  • 契約者のニーズに合わせてプランが組める
  • ライフプランに合わせて無理なく返済ができる
  • 各JAによって融資条件が異なっている
  • 対応範囲: 新規・借り換え
  • 融資額:10万円~5,000万円(担保評価額の80%以内)
  • 融資期間:3年以上35年以内

申込み条件

用途
  • 住宅・宅地の新築資金・購入資金
  • 住宅の増改築、改修、補修資金
  • 他行からの借換資金
年齢

借入時年齢が20歳以上66歳未満で、最終償還時年齢が80歳未満の方

収入
【給与所得者】

前年度税込年収が200万円以上で、勤続年数が3年以上の方(公務員、医師、弁護士は1年以上でも申し込み可能)

【法人役員、自営者】

前年度税込年収が200万円以上で、営業年数が3年以上の方(医師、弁護士は1年以上でも申し込み可能)

地域制限

JAごとに、利用できる地域が決められています。
※JA東京中央であれば「新宿区・世田谷区・大田区・品川区・目黒区・杉並区・中野区にお住まいの方」といった具合です。

その他

JAごとに、その他利用条件が設定されていることもあります。
※JA東京中央であれば「組合員にご加入いただける方」といった具合です。

担保と保証人

原則として融資対象物件に対して、JAバンクを第1順位の抵当権を設定・登記する必要があります。

また、各JAが定める保証会社を使用する必要があるので、保証人は不要となっています。

JA東京中央の場合は、担保物件に対しては火災共済もしくは火災保険に加入する必要があり、この共済金額求権には質権を設定しなければなりません。

保証料

各JAが指定する保証機関に対して保証料を支払わなければなりません。

※JA東京中央の場合は、東京都農業信用基金協会保証などの保証期間があります。

支払方法には一括前払方式(融資時点に保証料を支払う方法)と、分割後払方式(返済日に保証料率を上乗せして支払う方法)のいずれかから選べます。

事務手数料

JAバンクの住宅ローンを契約するにあたっては、下記のような事務手数料が発生します。
(JA東京中央の場合)

一律保証料 税抜30,000円/1件
組合加入料 10,000円/1件
繰上返済手数料
固定金利再選択手数料
返済条件変更手数料

金利

JAバンク住宅ローンでは金利タイプを固定変動選択型、変動金利型、固定金利型の3種類から選択可能となっています。

扱っている金利タイプは各JAによって異なりますが、基本的な仕組みはどこでも同じになっています。基本的には融資実行時点での金利が適用されます。申込時点の金利ではないので注意が必要です。

返済方法には元利均等返済(毎月の返済額を最後まで一定にする方法)と、元金均等返済(毎月の返済額を段々減らす方法)のいずれかから選択できます。

また、いずれの返済方法でもボーナス併用返済を利用でき、賞与月に返済額を増やすことも可能です。

変動金利型

変動金利型は借入期間中に金利の見直しが行われる金利タイプです。

金利の見直しは年に2回、基準日(4月1日、10月1日)に基準金利(住宅ローンプライムレートまたは長期プライムレート)に従って行われます。

そして、6月と12月の約定返済日の翌日から、新たな適用利率へ変更されることになっています。なお、基準金利が大幅に変動した際には、基準日以外の日にも適用金利が見直されることもあるのが特徴です。

固定金利型

固定金利型には固定変動選択型と、全期間固定金利型の2種類があります。

固定変動選択型

固定変動選択型は借入当初に固定金利期間を定め、その期間中は金利が一定になるタイプです。固定金利特約期間は3年、5年、10年などがあり、契約時点で選択できるようになっています。

金利の見直しは固定金利特約期間が終了した時点となっています。特約期間が終了すると自動的に変動金利に移行しますが、再度、固定金利型を選択することも可能になっていることが特徴です。

全期間固定金利型

全期間固定金利型は借入当初の適用金利が最後まで続くタイプです。借入期間中に金利の見直しは行われないという特徴があります。

金利引き下げ(JA東京中央の場合)

申込先のJAによっては金利の引き下げなどのサービスも受けられることがあります。

この引き下げ条件は、「給与振込」、「JAカード」、「公共料金の口座振替払い」、「生命共済」、「建物更生共済」、「自動車共済」のいずれか1つ以上を利用することです。こうした申込先ごとのサービスも提供されているので、店舗窓口にて確認する必要があります。

融資までの流れ

相談 ⇒ 事前審査 ⇒申込 ⇒ 契約手続き ⇒ 融資実行

申込み前のチェックポイント

  • 住宅購入をする場合、購入資金はもちろんのこと、税金や保険料などの諸費用も発生します。これらも含めたうえで資金計画を立てることが大事になっています。
  • JAバンクの住宅ローンには「一般型」「100%応援型」「借換応援型」の3種類があります。それぞれのプランの特徴を理解して、納得のいく住宅ローンを組む必要があります。
  • JAバンクでは事前審査を受け付けています。住宅購入の計画段階から相談することができるので、早い段階から資金計画を立てていくことも可能です。
  • JAバンクの場合は各JAによって融資条件が変わります。申込先のJAは決まっているので、お住まいの地域を管轄する組織を確認して、窓口にて相談することが大事になっています。
  • 住宅ローンを申し込むにあたって、事前審査時には「申込書」「同意書」「本人確認書類」「所得関連書類」「不動産物件書類」などが必要になります。また、申込時には印鑑証明書などの書類も必要になります。あらかじめ免許証や源泉徴収票などを用意しておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。

 

保険について

住宅ローン保険

団体信用生命共済

契約者は団体信用生命共済に加入しなければなりません。団体信用生命共済とは契約者が万が一、死亡もしくは所定の高度障害状態になった際に、保険金が住宅ローンに充当される保険のことです。

これにより契約者の家族・遺族が住宅ローンを負担する必要がなくなります。

共済掛金はJAが負担するため、契約者に負担はありません。

9大疾病保障付(団体特定疾病債務保障保険)

通常の団体信用生命保険に加えて、特定の疾病にかかって条件を満たした場合にも保険金が充当される保険です。

20歳から50歳までの契約者が加入でき、保険料は契約者が負担する必要があります。なお、保障される内容は下記のとおりです。

  • がん(悪性新生物):保障期間内に生まれて初めてがんに疾患し、医師から診断確定された場合に保険金が支払われます。
  • 急性心筋梗塞・脳卒中:保険期間内に急性心筋梗塞または脳卒中を発病し、初診日から60日以上にわたって所定の労働制限を受けた場合に保険金が支払われます。
  • 高血圧症、糖尿病、慢性膵炎、肝硬変、慢性腎不全、ウイルス肝炎:保障期間内にいずれかの疾病によって、被保険者が全く業務に従事できない状態が365日続いた場合に保険金が充当されます。

なお、場合によっては保険金が支払われない可能性もあります。

例えば健康状態について虚偽の報告をしているなどです。こうした条件もあるので詳しく確認しておく必要があるでしょう。

お問い合わせ方法

JAバンクの住宅ローンについて相談したい場合は、居住地域を管轄するJAにて相談する必要があります。

  • 店舗窓口
  • 住宅ローン相談会
店舗窓口

JAは全国に店舗を構えており、そこで住宅ローンなどの各種ローンの相談ができます。管轄エリア内にも複数の店舗窓口があるので、近くのJA支店にて相談するといいでしょう。

なお、基本的には平日9時?15時30分まで営業しています。

住宅ローン相談会

JAでは定期的に住宅ローン相談会を実施しています。土日などにも開催されているので、平日に都合がつきにくい方でも予定を合わせて参加することが可能です。

支店によって開催日が異なるので、あらかじめ確認しておく必要があります。
 

公式サイトはこちら
 

 

『住宅ローン(一般型)』借り換え

住宅ローン借り換え

JAバンクの住宅ローン(一般型)は借り換え借入にも対応しています。借換はすでに他社・他行で住宅ローンを契約している人が、ほかの住宅ローンへと組み替える手続きを指しています。新規借入と異なる点は下記のとおりです。

申込み条件

年齢制限や所得などの条件があることは新規借り入れと同じです。そのほか、既存の住宅ローンを3年以上契約している必要もあります。

融資条件

新規借入と同様で最大5,000万円まで融資を受けられます。融資期間は最長32年までとなっており、既存住宅ローンの残存期間の範囲内に限られます。

必要書類

借り換え借入時にも本人確認書類や所得証明書類などが必要になります。

そのほか、借り換え希望者は返済予定表や過去1年分の返済口座通帳の写しも必要になっています。必要書類にも違いが出るので注意をしてください。

申込みのチェックポイント

借り換え借入をすることで最終的な総住宅ローン額を減らすことが可能です。

借り換えの基準は

  1. 「ローン残高が500万円以上あること」
  2. 「金利が1.0%以上あること」
  3. 「残返済期間が10年以上あること」

の3つです。

これらを満たす場合には一度、店舗窓口で相談を受けたほうがいいかもしれません。

 

その他の住宅ローン

JAバンクの住宅ローンでは、ほかにもいくつかのプランが用意されています。住宅ローン(一般型)との違いを説明します。

住宅ローン(100%応援型、借換応援型)

JAバンクの住宅ローンには一般型以外に、100%応援型と借換応援型の2種類も用意されています。

住宅ローン(100%応援型)

100%応援型は、所要資金の全額をローンで組むことができるプランです。最大5,000万円まで、最長35年まで融資を受けられることが特徴になっています。

一般型では所要資金の80%までしか融資を受けられないので、100%応援型であれば手元に頭金がなくても住宅を購入できます。

この100%応援型を利用できる人は、前年度年収が400万円以上ある方です。

また、自営業者は税引前所得が3年連続で400万円以上なければなりません。こうした条件を満たせる場合に100%応援型を利用できます。

住宅ローン(借換応援型)

借換応援型は、既存住宅ローンの残高の範囲内で融資を受けられるプランです。最大5,000万円まで、最長32年まで融資を受けられます。

資金使途が借換費用だけでなく、それに伴う諸費用、増改築費用なども含めて借り入れられます。

借換応援型も年収400万円以上必要であり、自営業者は3年連続で税引前所得400万円が必要です。

また、既存住宅ローンの返済が3年以上経過しており、かつ、延滞等がないことが条件になっています。これらを満たさなければ借換応援型は利用できません。

リフォームローン

JAバンクでは住宅の増改築、改修などを希望する人に向けてリフォームローンを提供しています。リフォームローンの借入可能額は各JAによって異なりますが、500万円?1,000万円程度の借り入れが可能になっています。

返済期間も最長10年~15年程度になっており、無理のない返済計画が立てられることが特徴になっています。

協住フラット35

フラット35とは機構買取型の住宅ローンです。最大8,000万円の融資額を固定金利で35年間借り入れることができるプランになっています。

一般的には住宅金融支援機構を活用したプランですが、JAバンクの場合は協同住宅ローン株式会社を活用したプランになっています。

申込条件や融資条件は、住宅ローン(一般型)などとは異なりますが、契約者が不利になるようなことはありません。

 

住宅ローン付随サービス

JAバンクでは下記のようなサービスも提供しています。用途に合わせて利用するといいでしょう。

  • 返済シミュレーション:借入金額、借入期間、金利などを入力することで、簡単に返済のシミュレーションができます。申込前の自分でイメージを掴んでもいいでしょう。
  • JAネットバンク:JAバンクの口座を持っているとネットバンキングサービスを受けられます。残高照会などができるサービスとなっています。