日本には、世界各国からたくさんの人が訪れ、多くの外国籍の方が住んでいます。

特に大都市周辺では、日常的に彼ら彼女らの姿を見かけますね。

旅行等で一時的に滞在している人ばかりではありません。海外の国々から日本に仕事や留学などの目的で滞在する人の数は、年々増加傾向にあります。

外国籍をもちつつ定職に就き、家族を養いながら、2世、3世と長く日本国内で生活をしている人もたくさんいます。中には永住権を取得している人もいるでしょう。

ところで、こうした外国籍の方々は、日本のカードローンを利用することはできないのでしょうか?

国内で生活をしている外国人の方々も、お財布のピンチに陥らないとも限りません。実は、日本国籍ではない外国人でも申し込めるカードローンはたくさんあるのです。

しかし、そこには日本人が申し込む際にはない、“条件”が加わることになります。

外国人が申し込む場合、必要なもの

外国籍の場合、審査にあたっては、パスポート、在留カード、特別永住者証明書などの書類が必要になってきます。

※必要となる書類は各金融会社によって異なるため、問い合わせ等で確認するようにしましょう。

ここで気になるのは、「永住許可」が必要になるかどうかという点ですが、おおまかには銀行系は「必要」で、消費者金融系は「不要」としている場合が多いようです。

その他の条件については、基本的には日本人が申し込む場合とあまり変わりません。よくある一般的な要件としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 年齢が20歳以上であること
  • アルバイトなどで安定収入があること

当然ですが、お金を貸す立場の金融機関・金融会社は、元金や利息をしっかりと返済してもらえることを期待して、利用者にお金を貸し出します。

自分自身で法的行為の責任をとれる年齢であることや、返済にあてるための将来的な収入の見込みがあることは、カードローンを利用する上での最低限の前提になるでしょう。

 

外国人でも申し込めるカードローンのご紹介

銀行系

みずほ銀行カードローン

  • 金利:年2.0%~14.0%(※1)
  • 最大限度額800万円
  • 来店・郵送不要
  • ◎外国人は永住許可が必要

※1 基準金利(住宅ローンの利用でカードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%)適用金利は契約極度額に応じて異なります。

三菱UFJ銀行カードローン バンクイック

  • 金利:年1.8~14.6%
  • 最大限度額500万円
  • 1000円単位で借り入れOK
  • ◎外国人は永住許可が必要

イオン銀行カードローン

  • 金利:年3.8~13.8%
  • 最大限度額800万円
  • 即日審査で15時までの申込みは原則即日回答
  • 月々の返済は3000円から
  • PC・スマホからの365日利用可能
  • ◎外国人は永住許可が必要

オリックス銀行カードローン

  • 金利:年1.7~17.8%
  • 最大限度額800万円
  • 月々の返済は借入残高が30万円以下で7000円
  • 1000円単位で借り入れOK
  • ◎外国人は永住許可が必要

住信SBIネット銀行 MR.カードローン

  • 金利:年0.99(※条件有)~7.99%(プレミアムコース)
  • 最大限度額1200万円(プレミアムコース)
  • ネットで申込み完結
  • 利用明細書の自宅郵送なし
  • 他社からの借換えOK
  • 自社サービス利用で金利引き下げ優遇あり
  • ◎外国人は永住許可が必要
消費者金融系

プロミスのカードローン

  • 金利:4.5~17.8%
  • 最大限度額500万円
  • Web契約なら来店不要
  • ネットで即日融資も可能
  • はじめての利用の場合30日間利息ゼロ
  • ◎外国籍の方は「在留カード」または「特別永住者証明書」が必要

アコムのカードローン

  • 金利:年3.0~18.0%
  • 最大限度額800万円
  • はじめての利用の場合30日間金利0円
  • 1万円単位で利用OK
  • 申込から借入まで最短20分で完了
    ※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
  • ◎外国籍の方は「在留カード」または「特別永住者証明書」が必要

アイフルのカードローン

  • 金利:年3.0~18.0%
  • 最大限度額800万円
  • 最短30分で審査完了
  • 来店不要・即日融資も可能
  • 誰にも知られずカード受取可能
  • ◎外国籍の方は「在留カード」または「特別永住者証明書」が必要

 

外国人がカードローンに申し込む際のポイント

各金融機関・金融会社の審査基準は明らかにされてはいませんが、普通、日本人の場合よりも外国籍の方の場合は、審査が厳しくなるというイメージがありますよね。

日本人の場合でも、一般的には、銀行系のカードローンと比較すると消費者金融系のカードローンのほうが審査に通りやすいとも言われています。

しかし外国人の場合は、消費者金融系でも、より厳しいチェックが行われるはずです。

ここでは、外国人特有の事情を踏まえながら、どういった点が審査のポイントになってくるのか見てみましょう。

永住許可が求められる理由

特に銀行系カードローンで、条件として“永住許可”が求められるのはなぜでしょうか?

カードローンというのは一度借り入れると長い返済期間を要します。

利用者にお金を貸す立場からすると、ローンの完済前に帰国されてしまった場合、追跡して返済を迫ることは難しくなります。

最悪の場合、そのままローンを踏み倒されてしまう恐れもあるわけです。

永住権のある外国人であれば、そうしたリスクは低いと判断されるため、“永住許可”が申込条件となっているのです。

日本語の能力が問われる

見落とされがちなポイントとして、十分な“日本語の能力”があること、が挙げられます。

日本のカードローン業者で外国語に対応しているところは、ほとんどありません。

当然ですが、契約に至るまでのやり取りや契約内容を正しく理解できなければ、借り入れ後しっかりとした返済が期待できるわけもありません。

したがって、問題なく意思疎通できるレベルの日本語が話せることは、外国人がカードローンの審査を通過する上で重要なポイントになります。

十分なレベルに達していない場合は、カードローンを利用することはできないとみなされてしまうのです。

安定収入があるかどうか

収入や就業状態に関しては、外国人も日本人と同様の審査が行われます。

日本国内で仕事をしていて安定的な収入があり、返済能力が十分あることが認められることが基本的な条件です。

日本人の借り入れの場合と同じく“就業年数”は重要で、就業年数が1年に満たない場合は審査に通るのは難しいと考えられます。

一般的に、日本のカードローンの審査では、アルバイトでも条件が整えば安定収入として認められています。

また、借り入れ額に応じては、収入証明書が必要になる場合もあります。

在留資格の期間に注意

外国人がカードローン等に申し込む際には、審査で、在留期間が十分に長く残っているかどうかもチェックされます。

おおむね1年以上の在留期間が確認できれば、問題ないと判断されるようです。

仮に、借り入れ金の返済がまだ残っているのに本国に帰国されてしまうと、お金を回収することは極めて困難になります。

そうしたリスクが考えられるため、在留資格の残り期間が短い場合は、審査に通らないことがあるのです。