りそな銀行リバースモーゲージ型住宅ローン「あんしん革命」
利用条件
利用資格
以下の条件を全て満たす場合には利用が可能です。
- 契約時の年齢が60歳以上の80歳以下の方で、りそな銀行所定のカウンセリングを受けた方(契約者だけではなく、法定相続人のかた全員もしくは法定相続人を代表する法定相続人の方も、カウンセリングを受ける必要があります)
- 住宅金融支援機構の住宅融資保険の付保承認を受けられる方
- 公的年金、給与所得といった安定的な収入のある方
- 夫婦2人、または単身でお住まいの方(夫婦で同居される場合には、配偶者の方が連帯債務者になる必要があります)
- 日本国籍の方、または永住許可を受けている方、または特別永住者の方
全体的に見て、少し条件が多くなっています。三菱UFJ銀行が取り扱っているリバースモーゲージの利用資格と似通っているので、りそな銀行のリバースモーゲージの利用を検討している方は、三菱UFJ銀行のものも検討候補に入れてみるといいかもしれません。
資金使途
- 自己所有住宅の建設・リフォーム資金
- 住宅の購入資金
りそな銀行のリバースモーゲージ型住宅ローン「あんしん革命」の使途は、住宅関連に限られます。なお、その住宅も以下の条件を満たすものでなければなりません。
- 新耐震基準相当の耐震性を有する住宅であること
- 本人が所有、または配偶者との共有である住宅であること
- 店舗併用住宅、賃貸併用住宅、2世代併用住宅でないこと
リバースモーゲージ型の住宅ローンでは、契約者が亡くなった後に担保不動産を売却することが大前提となっているので、売却に際して問題になりそうな条件を含む物件は利用対象外となっています。
利用可能地域
りそな銀行のリバースモーゲージの大きな特徴の1つは日本全国で利用が可能な点です。3大メガバンクが取り扱っているリバースモーゲージは利用可能な地域が制限されており、そのほとんどが首都圏に集中しています(一部関西圏等を含む)。
そのため、居住地域によってはメガバンクのリバースモーゲージの利用資格がない場合があるのですが、りそな銀行のリバースモーゲージはりそな銀行の営業エリアであればどこでも利用できます。
地方都市に暮らしている「リバースモーゲージ難民」の人からすると、大きな希望の光になるでしょう。
借入
借入金額
借入金額は資金使途ごとに異なり以下の通りとなってます。資金使途をよく確認しましょう。
- 住宅の建築や購入資金の場合:100万円以上5,000万円以内
- リフォーム資金の場合:100万円以上1,500万円以内
借入金額上限
借入金額は「条件を満たせば最大これだけの金額を借り入れることができる」という金額ですが、実際に借り入れられる金額は以下の1.~3.の中で、最も低い金額が適用されます。
- 住宅建設・購入にかかる資金、またはリフォーム工事にかかる費用の100%に相当する額
- りそな銀行及び、住宅金融支援機構所定の評価によって算出された担保不動産の評価額の50%
- 年収に対する返済負担率が年収400万円未満の場合は30%、年収400万円以上の場合は35%を超さない金額
1.~3.で算出される金額の中で、最も低い金額が借入金額になりますが、その金額が先ほど述べた5,000万円以内(または、1,500万円以内)に収まっていなければ、自動的に借入金額は5,000万円ないし1,500万円になります。
また、借入金額は住宅融資保険の上限の範囲内に収まっている必要があります。住宅融資保険の上限は他金融機関の借り入れ分を含めて8,000万円となっているので、実際に借り入れを行う際にはこれらを全て確認していって、全てを満たす金額が借入金額として適用されることになります。
借入金利
借入金利は、りそな銀行所定のローン基準金利+0.5%の変動金利となります。固定金利選択型や全期間固定金利でのローン利用はできない点に注意しておきましょう。
ただし、以下の条件に当てはまる人は金利が優遇されます。
- 1.りそな銀行の口座を給与振込口座として利用、または年金の受取口座に指定している
- 2.りそな銀行が遺言信託を受託している
1.に当てはまる方は0.1%、2.に当てはまる方は0.2%の金利優遇を受けることができ、重複も可能なので、1.と2.の両方に当てはまる方は0.3%の金利優遇を受けることが可能になります。(2016年10月現在)
借入金額が大きいだけに、金利が少し下がるだけで返済はぐっと楽になります。リバースモーゲージの金利に関して、sika 優遇施策を行っている金融機関はほとんどなく、りそな銀行独自のサービスとなっています。
特に1.の口座に関する条件は満たしやすいと思いますので、りそな銀行でリバースモーゲージを利用するのであれば、りそな銀行の口座で給与もしくは年金を受け取っておきたいところです。
借入金利の見直し
毎年4月1日と10月1日の年2回、りそな銀行所定のローン基準金利に基づいて金利の見直しを行います。4月1日、10月1日に見直された金利はそれぞれ、同年7月、1月の返済から適用されます。
また、金融情勢等により所定のタイミング以外でも、別途金利を見直すことがあります。
借入期間
年1回りそな銀行から借入者全員に対して、現況確認が行われます。その際に契約者及びりそな銀行から、契約終了に関する意思表示が無い場合は、自動的に契約が延長となります。契約者が亡くなられた日が、借入期間の終わりの日です。ただし、連帯債務者がいる場合には、連帯債務者も含めて全員が亡くなられた日になります。
他行のリバースモーゲージの中には、契約者が亡くなられた段階で、まだ連帯債務者が生活している場合でも担保不動産を売却しなければならないものもあります(売却までに多少の猶予はもらえます)。
しかし、りそな銀行のリバースモーゲージの場合は、契約者が亡くなられても連帯債務者である配偶者の方がご存命であれば、担保不動産を売却する必要がありません。契約者が亡くなっても遺された家族の方が困らない配慮になっています。
なお、債務を相続人等へ継承することはできません。
返済
返済方法
連帯債務者を含む契約者が亡くなられた場合には、担保不動産の売却や相続人の方の手許資金により、ローン残高を一括返済する必要があります。
一括返済ができない場合には、担保不動産に設定された抵当権が実行され、その回収金をローン返済に充てることになりますが、不動産価格の変動等の理由で回収金がローン残高に満たない場合には、その不足分に関しては相続人が一括返済しなければなりません。
また、利息は毎月支払うことになります。
保証や手数料など
保証
住宅金融支援機構の住宅融資保険を利用するため、原則として保証人は必要ありません。住宅融資保険の保険料もりそな銀行の負担になります。
担保
借入対象物件に対して、りそな銀行を第一順位とする抵当権を設定します。他抵当権との同順位設定は不可です。
各種手数料
事務取扱手数料として、108,000円(税込)が必要になります。また、繰上返済を行う際にも別途手数料が必要になり、一部繰上返済の場合は5,400円、全部繰上返済の場合は10,800円となります。
各種保険
団体信用生命保険には加入できません。借入対象物件に対して、任意の火災保険に加入する必要があります。
その他の住宅関連のローン
りそな銀行では、 りそな銀行リバースモーゲージ型住宅ローン「あんしん革命」の他にも住宅関連のローンを取り扱っています。それらを簡単にご紹介していきます。
住宅ローン
りそな銀行の住宅ローンは住宅の新築・増改築及び、他行住宅ローンの借り換えのどちらの用途にも利用することができます。
りそな銀行の住宅ローンでは、りそな銀行のクレジットカード、または「マイゲート」または「りそなVISAデビットカード」のいずれかを利用しているか、住宅ローンと一緒に申し込まれる方で、りそな銀行の口座で「給与振込」「公共料金引き落とし」のいずれかを利用しているか、住宅ローンと一緒に申し込まれる方であれば、金利の引き下げを受けることが可能です。条件を満たすことで金利がかなり優遇されるので、できれば条件を満たした上で住宅ローンを利用したいところです。
また、一部繰上返済の手数料や団体信用生命保険の手数料が無料なので、余分な費用がかからないのは嬉しいポイントです。
オプションの補償も豊富にそろえられており、「3大疾病保障特約付」や「特定状態補償特約付」などを利用すれば、万が一の時でもローン残高が0円になるので安心して利用することができます。
さらに、りそな銀行で住宅ローンを利用することで、マイカーローンや教育ローンなど、りそな銀行が取り扱っている他のローンの金利が割引になるという優遇を受けることができます。りそな銀行で住宅ローンを利用するのであれば、他のローンもまとめて一緒に利用するのがお得です。
このように、様々な選択肢やお得な情報があるので、自分一人では考えがまとまりきらないという場合でも、りそな銀行の各支店やローンプラザにて、色々な相談に乗ってもらうことが可能です。特にローンプラザは土日でも営業しているので、仕事が休みの日にゆっくり相談できます。
資料請求をすることで、住宅ローンの基礎知識や手続きの流れなどが説明されたミニブック、「住宅ローン豆知識」がプレゼントでもらえるので、相談に行く時間もないという方は、まずは資料請求から行ってみましょう。
りそなリフォームローン
りそなリフォームローンで借り入れられる金額は最大500万円までです。そこまで大きな金額の借り入れはできませんが、その分返済に困る可能性は低いでしょう。
また、使途が特定のリフォームに限定されたリフォームローンも多い中、りそなリフォームローンは、様々なリフォーム用の資金として利用することができます。
さらに、前述した住宅ローンを利用していれば、金利の引き下げを行ってもらえるほか、エコリフォームを行う場合でも別途金利の引き下げを行ってもらうことが可能です。これらの金利引き下げは重複が可能なので、うまく利用すれば元の金利よりもかなり引き下げた金利で利用することができます。
りそなあんしんリフォームローン
リフォームローンの一種で、リフォーム瑕疵保険に加入されたリフォーム工事専用のローンです。通常のリフォームローンよりも金利が優遇されており、無担保で最大500万円の借り入れを行うことができます。
利用にあたっては、リフォーム工事瑕疵担保責任保険の「保険付保証明書」や、住宅リフォームに関する税制特例の証明資料が必要になるなど、利用条件を満たしていることを示す必要がありますが、条件を満たしているのであれば、優先して利用したいリフォームローンです。
りそな大型リフォームローン
りそなあんしんリフォームローン同様、リフォームローンの一種で自宅の増改築資金のみならず、マンションの共用部分の改修・修繕などの大規模なリフォーム向けの資金として利用することができます。
無担保と有担保の2種類があり、無担保であれば最大2,000万円借り入れ可能で、最長15年の返済期間が設けられています。自宅を担保にできる場合は、最大3,000万円の借入が可能で、最長35年の返済期間となっています。
同じローンでも無担保か有担保かで借り入れ可能金額等、かなり色々な違いがあるので、利用する前にはよく吟味してから選ぶ必要があります。
アパート・マンションローン
りそな銀行は「アパートローン」に関してトップのシェアを誇ります。そのため、アパート・マンションローンには条件によって細分化されたローンが多数用意されています。
「定型的」「オーダーメイド型」「自宅と賃貸アパート一体」などがありますので、自分の条件に見合ったアパート・マンションローンを利用することが重要です。
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