株式会社SBI新生銀行系のノーローンは、1週間の無利息が無制限に利用できる消費者金融です。給料前に利用するだけなら事実上の無利息ローンになるでしょう。また、ちょっと工夫すれば実質金利を軽減することができます。
目次
ノーローンの基本情報
最大限度額 | 300万円 |
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金利 | 年4.9%~ 18.0% |
融資スピード | 最短即日 |
在籍確認 | 有 |
ATM手数料 | 必要 |
無利息サービス | 有 |
ノーローンは株式会社SBI新生銀行系列の消費者金融です。現在、個人向けのカードローンを主力とした貸付を行っています。
最高融資額は300万円と大手消費者金融より低めです。ただ、貸金業法の総量規制があるため、300万円借りるには年収900万円が必要であることを考えれば、低めとはいえ問題はないでしょう。
ノーローンのローン商品はカードローンだけです。ローン商品としては非常にシンプルで全国にあるコンビニATMでキャッシングができます。一度契約すれば、契約額の範囲内でキャッシングと返済を繰り返すことができますから、タイムリーな資金調達ができて便利です。
無利息とポイントサービス
他にはない無利息サービス
他の消費者金融にはないノーローンの一番の特色として、無利息期間が挙げられます。
大手消費者金融などでは契約後1回だけ30日間の無利息期間を設けていますが、ノーローンは完済すれば翌月に1週間の無利息期間が設定されます。しかも、この無利息期間は何度でも利用できます。
無利息サービスの違い
消費者金融名 | 無利息サービスの概要 |
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ノーローン | 何度でも1週間無利息 |
他の消費者金融 | 契約後1回だけ30日間無利息 |
無利息サービスでこんな使い方も
「給料日前にお金がちょっと足りない…」という時にノーローンはおすすめです。給料日前1週間前まで耐えた上で借入をして給料日に返済すれば無利息になります。
完済すれば翌月も無利息ローンが利用できるので、同じように借入をすればいいのです。やり方ひとつで完全な無利息ローンになります。
利率引き下げにも使えます
ノーローンの最高利率は年利18%ですが、借入後最初の1週間が無利息なことを利用して実質金利を下げることも可能です。
例えば、1か月間借りるのであれば通常31日間の利息ですが、ノーローンなら24日です。つまり、実質金利は13.9%まで下がります。この金利水準はメガバンクのカードローン金利より若干低い水準です。
使えるポイントサービス
ノーローンにはポイントサービスがあります。
消費者金融で他にポイントサービスがあるのはプロミスです。プロミスのポイントサービスは借入れの利息やATM手数料のとして利用に限られますが、ノーローンは、下記から選んで貯まったポイントを使うことができます。
ノーローンの選べるポイントサービス
- 楽天スーパーポイントコース
- Gポイントコース
- ネットマイルコース
融資額
ノーローンの融資限度額は審査で決まりますが、最高限度額は300万円です。これに対し、大手消費者金融のプロミスは最高限度額が500万円、アコムは800万円です。
ただ、どう頑張っても消費者金融は総量規制がありますから年収の3分の1以上借りることはできません。プロミスで最高限度額まで借りるためには1,500万円の年収が必要ですし、アコムなら2,400万円の年収が必要です。
このように最高融資額を比較しても意味がありません。自分の年収の3分の1から契約済みのカードローンの限度額やクレジットカードのキャッシング枠を引けばそれが自分の最高融資限度額です。
金利
ノーローンの最高金利は年利18%です。ただ、貸金業法の規定で契約額が100万円以上になると15.0%以上と低くなります。
契約額と金利
契約額 | 金利 |
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1万円以上100万円未満 | 4.9%~18.0% |
100万円以上300万円 | 4.9%~15.0% |
契約額と金利にはある程度相関関係があるはずです。ただ、ノーローンでは相関表を公表していないので自分の金利がどの水準かは審査結果を聞かないとわかりません。
他と比べてみると
初めての借り入れならば、最高金利の設定となる可能性が高いので、他の消費者金融の最高金利を比べてみます。アコムやノーローンなど他の消費者金融もほぼ18.0%となっていますがプロミスだけは17.8%となっています。
申込みと審査
【ノーローンの申し込み方法】
- WEB
- 自動契約機
- フリーダイヤル
ノーローンの申込みはWEB、自動契約機、フリーダイヤルの3種類があります。このうち一番おすすめしたいのはWEBによる申込みです。WEB申込みは一番簡単で手間もかからないからです。
スピーディーに手続きできるので申込みの日に借入ができる「即日お振込みサービス」を受けることができます。急いでお金を借りたい場合には最適です(申込や審査状況により即日振込みが不可能な場合もあります)。
最短で即日融資する方法
即日振り込みサービス利用のための締切時間(審査結果)
楽天銀行 | 17:00 |
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その他の銀行 | 12:30 |
この「即日お振込みサービス」は時間制限がある点に注意が必要です。楽天銀行への振込なら17時までに審査結果がわかればOKですし、それ以外の銀行なら12時半までに審査結果がわかる必要があります(審査や申し込み状況により即日融資ができない場合もあります)。
WEB申込みなら前日の夜や通勤電車の中からスマホで申込みもできます。即日融資を希望する場合は、なるべく早めの申込みをすることが大切です。
提出書類
- 身分証明書
- 収入証明書 ⇒ 借入希望額が50万円を超える、または他社からの借入額とノーローンからの借入希望額の合計100万円となる場合必要
ノーローンは消費者金融なので申込みの際には身分確認書類のほか、借入希望額が大きければ収入証明書の提出が必要です。必要とされる条件は、借入希望額が50万円を超えるか、借入希望額と他社借入合計が100万円を超える場合になります。
提出できる収入証明書の代表格は源泉徴収票です。会社員の方であれば毎年必ず会社から渡されている書類です。スマホからの申込みでも、スマホのカメラで提出書類を撮影し画像で提出できます。
通過が通るか心配なら?
ノーローンの審査基準は公表されていませんが、公式サイトに簡単な入力で借入可能か分かる借入れ診断があります。簡単な入力ですが、ノーローンの審査基準がある程度わかります。
借入れ診断を使ってみよう
消費者金融でお金を借りるためには審査が必要です。しかし、即日融資を希望する時に審査に落とされてしまうと資金調達ができずに愕然とすることになります。このような事を防ぐために借入れ診断の利用をおすすめします。
借入れ診断でわかる事
借入れ診断でいろいろなシミュレーションを設定するといろいろなことがわかります。
これがあると…
例えば年齢40歳から49歳、税込み年収1千万、他社利用1件で残高10万として入力すると、返済遅れなしであれば融資可能と回答されます。しかし、同条件で返済遅れありとすると一気に融資不可と回答が変わります。つまり、返済遅れがある人は審査に通らないのです。
年収と借入額の関係
次に条件を変えずに税込み年収を100万に変え、返済遅れなしとすると融資可能と回答されます。総量規制で融資限度額は制限されるものの、税込み年収はあまり問われないことがわかります。
次に条件を変えずに他社利用を3件、残高30万と入力すると融資可能と出ました。しかし、4件40万とすると「ご入力いただいた情報だけでは判断できません。」と回答されました。
ここで年収だけを200万に上げてみると再び融資可能となります。他社利用を6件以上としても結果が変わらないため、年収の2割までの他社利用残高であれば審査に通りそうです。
実際の審査結果は申込みをしないとわかりませんが、このようなシミュレーションをすることでノーローンの審査基準が何となくわかってくるのではないでしょうか。
在籍確認は必須
消費者金融は無担保融資なので、契約者の給料だけが貸付金返済の担保と言えます。そのため、確実に給料をもらっていることを確認しなければいけません。その手段として一番確実な方法が職場に電話をして申込み者本人と電話で話をすることです。
この在籍確認をしっかりしないと利用者が退職直後の状態で、返済能力がないにもかかわらず契約してしまうことに繋がります。貸倒の危険性が高まるためノーローンでは在籍確認の電話は絶対あります。
他ではどうなの?
他の消費者金融や銀行のカードローンでも電話連絡があることが一般的です。
電話連絡なしにできるのはSMBCモビットだけですが、WEB完結申込み限定で指定銀行は4つのみ、社会保険証が必要など制限があります。
借入れ方法は?
2つの借入れ方法
- 振込み
- カードからのキャッシング
ノーローンの借入方法は振込とカードからのキャッシングの2つに分かれます。振込みはWEBからの依頼と電話による依頼が可能です。
ただ、楽天銀行の場合だけは年中無休24時間の振込を可能にしていますが、他の銀行への振込は時間制限があります。平日10時までの手続なら11時、午後1時までの手続なら2時半、それ以降は翌日11時の振込になります。
振込キャッシングなら手数料無料
振込キャッシングの場合は手数料がかかりません。ノーローンはコンビニATMでのキャッシングも可能ですが、その都度1万円以下の利用で108円の手数料が必要です。
これに対し、手数料がいらない振込キャッングなら、実際の資金引き出しは自分が便利に利用している銀行口座からできます。そのため、利用できるATMの範囲を事実上広げることも可能になります。
振込キャッシングを利用するなら
振込キャッシングを利用するなら年中無休で24時間の振込ができる楽天銀行の口座を利用することをおすすめします。
他社では?
大手消費者金融のアコムも楽天銀行への申込みなら365日、ほぼ24時間の振込が可能です。
ちなみにネット銀行であれば、消費者金融側でその口座を持っていれば365日24時間の振込が可能です。そのためか、プロミスでは系列の三井住友銀行かジャパンネット銀行で365日24時間の振込を可能としています。
ただ、プロミスでは楽天銀行は365日24時間の振込ができません。振込キャッシングで、どこの消費者金融が有利だということはなさそうです。
振込キャッシングについては、どの消費者金融も関連する銀行などによって365日24時間可能な銀行が異なります。
返済に面倒さはないか?
ノーローンの4つの返済方法
- WEB経由の返済
- ATMでの返済
- 振込による返済
- 銀行引落による返済
ノーローンのメリットは1週間無利息という点ですが、返済しなければ8日目から利息計算が始まりますし、再度の1週間無利息のメリットを使うこともできません。一度返済する必要があります。
ノーローンでは返済方法がいくつかあり、どれを使っても返済が可能です。返済方法は4つあり、WEB経由の返済・ATMでの返済・振込による返済・銀行引落による返済です。
ATMによる返済や振込による返済は手数料が必要なので、WEBによるリアルタイム返済と銀行引落による返済を選択することになるでしょう。この点は大手消費者金融と比べてもサービス面で肩をならべていると言えます。
ネットバンキングで返済
ノーローンでは三井住友銀行などのネットバンキング経由で返済ができます。利用する方法は「Pay-easy(ペイジー)」なので、利用できる金融機関の数は三井住友銀行に限らず非常に多いです。多くの方は自分が持っている銀行口座で対応できるでしょう。
手数料がいらないので気軽に返済できますし、WEB経由なので時間を問わず返済ができる点も魅力的です。
1週間の無利息を利用するためには7日間というタイムリミットがありますが、給料日に自宅へ帰ってからWEBで返済すれば無利息を達成できますから、この返済方法は一番おすすめです。
自動引落の登録をしておこう
ノーローンは自分の銀行口座から自動引落も可能です。
ノーローンの毎月の返済額は契約者と利用残高によってマチマチです。一概に金額と返済額が対応していないため、公式サイトにも返済額の表が掲載してないので、webの会員サービスを利用して引落額を確認する必要があります。
ただ、毎月の返済を忘れないためには自動引落の手続をしておいた方が安全です。1週間無利息の利用を徹底するなら自動引落を利用することはないと思いますが、念のため手続だけはしておくことをおすすめします。
まとめ
1週間の無利息期間は完済すれば何度でも利用可能です。そのため、計画的な利用をすることで無利息ローンが実現します。少なくとも利率の軽減を図ることは十分可能でしょう。会員サービスを定期的にチェックできる人にノーローンはおすすめです。
これに対し、クレジットカードなどの返済が遅れがちだったり、利用残高にあまり注意を払わなかったりする人にノーローンは向きません。
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