多くの方は自動車購入時にディーラーが勧めてくるローンを利用します。しかし、ディーラーのおすすめより低金利でお得なローンが他にもあります。このページではた3つの自動車購入に使えるローンについて、違いやメリット、デメリットについて詳しく説明します。
目次
自動車の購入に使える3つのローン:総まとめ
自動車購入に使えるローンは大きく3つあります。
- 車の販売店(ディーラー)のカーローン
- 銀行のマイカーローン
- 使用用途自由なカードローン
いずれのローンも自動車購入に使えますが、どのローンを使うかで審査、金利、融資スピードなどが大きく違います。特に金利は2~3倍も違ってきます。
当ページでは3つのローンについて詳しく解説していきますが、『読むのが面倒なので結論だけ教えて!』という方向けにまとめの表を作りました。
3つのローンは一長一短あり「どれが優れている」ということは、ありません。自分にあったローンを選択しましょう。
自動車購入で使えるローンの比較表
比較項目 | ディーラー | 銀行 | カードローン |
---|---|---|---|
金利 | |||
5%~7% | 1.5%~4% | 3%~15% | |
車の名義(所有者) | |||
ディーラー | 自分 | 自分 | |
借入期間 | |||
3~5年 | 10年 | 5~10年 | |
登録時諸経費(税金) | |||
前払い | 借入可 | 借入可 | |
審査スピード | |||
1日 | 数日~ | 最短即日融資も | |
手間 | |||
ディーラー任せ | 自分で | 書類少ない |
※ 全体的な傾向を表したもので、借り入れる金融機関により異なります。
どのローンがいいの?
- 金利や名義よりも手間をかけたくない ⇒ ディーラーローンがおすすめ
- 低金利が一番大事 ⇒ 銀行の自動車ローンがおすすめ
- 借入額が小さくとにかくスピード重視 ⇒ カードローンがおすすめ
おすすめローンについて
ディーラーローンについては当サイトで紹介できませんが、それ以外のローンについて特徴別におすすめのローンをご紹介していきます。
※ 以下のローンはすべて全国対応
金利で選ぶなら
固定金利にもかかわらず変動金利並の低金利が魅力です。
融資スピードで選ぶなら
来店不要でダントツの融資スピード。土日も審査に対応。銀行ではないので預金口座の開設も不要。
金利と審査のバランス型
金利と審査のバランス型。来店不要で静岡県以外の方にもおすすめ。
審査が不安なら
カードローンは使途自由なので自動車ローンよりも上限金利が高くなりますが(1.9%~14.5%)、短期・少額の借入れで、かつ融資までのスピード重視の方に向いています。
車の販売店(ディーラー)の車ローン
こんな人におすすめ!
ディーラーの車ローンのメリット
- 審査が早い (多くの場合1日もあれば十分)
- 審査が相対的に通りやすい
- 手間がかからない
ディーラーの車ローンのデメリット
- 所有者の名義がディーラー名になる
- 金利が高い
- 諸経費はローンの対象外
- 返済期間が短め
主な特徴を解説します。
審査が早くて手間いらず
最大のメリットは審査が早いことです。自動車ローンに申し込んで1、2時間もすると審査結果がわかる場合もあります。手続きも販売店で行えるので、手間がかかりません。
銀行のマイカーローンは審査に数日かかり、書類のやり取りが発生することを考えると、審査が早くて手間がかからないのは大きなメリットです。
金利が高い
ディーラーの自動車ローンは審査が早く、手続きもディーラで行えて手間がかからない、といったメリットがありますが、銀行のマイカーローンと比較すると金利が高めです。
販売店(ディーラー)でのローンは“信販系ローン”となります。自動車ローンに限らず、ほとんどのローンは銀行ローンよりも信販系ローンの方が確実に高い金利になっています。そのためディーラーローンは金利が高いのです。
車両費用のみがローンの対象
ディーラー・ローンの金利
ディーラーローンの金利は公開されておらず、また利用者や購入する車によって金利が変わりますが、金利の目安は次の通りです。
- ディーラー・ローンの金利:5~7%
金利の差は?
銀行のマイカーローンの金利は2%前半が多いことを考えると、ディーラーローンの金利はその2~3倍になります。
車の名義が販売店になってしまう
ディーラーでローンを組むと、車の所有者が購入者本人ではなく“販売店名”となります。 高額な車をローンを組んで買ったにもかかわらず、車検証の所有者欄が販売店の名前になってしまいます。
ローンをしっかり返済していればいずれは自分の名義になりますが、車両保険に入る際には注意が必要です。
車両保険の受取人がディーラーに!?
ローンの支払いが終わったら、車検証の車両の所有者を自分に変更し、自動車保険にも変更の手続きを行う必要があります。
これをうっかり忘れてしまうと、万一事故に遭って車両保険の受け取りを行うことになっても、保険の受取人がディーラーになってしまいます。
諸費用はローンの対象外
車の購入には税金、自賠責保険、検査登録手続代行費用、車庫証明代行費用、リサイクル料金、など様々な諸費用がかかります。ディーラーのローンは諸費用をローンに含めることができないことが多いため、前払いになります。
銀行の自動車ローン(マイカーローン)
こんな人におすすめ!
銀行の自動車ローンのメリット
- 所有者名義が自分になる
- 金利が低い
- 返済期間が長め
- 諸費用、車検費用なども借入可能
- ロードサービス付きなどサービスが良い
銀行の自動車ローンのデメリット
- 審査が相対的に厳しめ
- 融資までに手間と時間がかかる
メリットの項目をみて頂くとわかるように、ディーラー・ローンで説明した欠点が、銀行ローンではありませんが、審査がディーラーよりも厳しく、融資までに時間がかかるというデメリットがあります。
銀行のマイカーローンの金利
固定金利か変動金利かによって差がありますが、概ね以下の金利になっています。
- 銀行のマイカーローンの金利:1.5%~4%程度
高額な自動車を長期のローンで購入する場合には、ディーラー・ローンとの支払総額はかなり違ってきます。
車の名義は自分
車両の所有者の名義が自分になることがディーラー・ローンとの2つめの大きな違いです。もっとも所有者の名義は「欲しかった車を手に入れた!」という精神的な利点であって、名義が自分だからといって金銭的なメリットは特にありません。
審査が厳しめ
これは金利が低いことの裏返しで、信販会社(ディーラーのローン)よりも銀行の方が審査が厳しくなります。
一般的な基準
銀行系のローンの審査基準は各行異なりますが、 一般的な基準としては、 「正社員として上場企業などで継続して勤務していること。 ローンを組む予定の銀行へ給与振込口座にしていしている。 」…などの方なら審査も通る可能性が高まります。
厳しめの条件
フリーター、契約社員、派遣社員の方だと銀行の審査基準をパスするのは難しくなる傾向にあります。
パートやアルバイトの方の申し込みについては、銀行によって異なっており、申し込み条件に「パートやアルバイトは申し込み不可」になっている銀行もあります。
審査に時間がかかる
銀行の場合は審査に数日かかりますので、時間に余裕がある方向けです。銀行のローンの場合はその銀行の口座開設が必要になるため、 手続きの項目が増え、融資までに時間がかかります。
中古車の購入の場合ですと、審査に時間がかかってしまったために、その間に自分の買いたい車が売れてしまう…というケースもあるようです。
購入する車が決まってなくてもOK?
銀行のマイカーローンの中には購入したい車が決まっていなくても申し込みができる場合があります。
「車を春までに購入する必要があるけどまだ車が決まっていない」というような場合は、先にマイカーローンに申し込んで仮審査を受けることが可能な場合もあります。
銀行や保険会社のマイカーローンを金利、収入条件、審査や融資までにかかる時間などの項目にわけてランキング形式で比較した「自動車ローンおすすめ比較ランキング」のページも参考にしてみてください。
カードローン
こんな人におすすめ!
カードローンは、 “ 融資までがスピーディ ”で“ 低金利 ”さらに“ 使い道自由 ”なところがメリットです。
カードローンのメリット
- 審査と融資がとにかく早い
⇒ 最短即日審査で即日融資 - 書類が少ない
- 使途自由
- 手続き簡単
カードローンのデメリット
- カードローンは審査が厳しめのローンも
- イメージが良くない?
2種類のカードローン
カードローンは大きく分けて2種類あります。性格がかなり異なりますので、カードローンの利用の場合はよく理解した上で選びましょう。
銀行が発行しているカードローン
- 審査は厳しめ
- 限度額は大きい(総量規制対象外。最大1000万円のローンも)
- 金利は低め
ノンバンクのカードローン(プロミスやアコムなど)
- 一般に審査は銀行ほどは厳しくない
- 限度額は小さめ。総量規制の対象なので最大でも年収の1/3が上限。
- 自動車の備品や諸経費など50万円以下ぐらいの使用がおすすめ
審査が早い
金融会社によりますが、カードローンは申し込んだその日に融資してもらえるのが最大の特徴です。すぐに売れてしまいそうな中古車の購入など、少しでも早く購入資金を手に入れたい場合に向いています。
書類が少ない
限度額によりますが、50万円から300万円ぐらいまでであれば、免許証のみで申し込みから借入まで行えます。限度額がそれ以上になると、収入を証明する書類(給与明細など)が必要になります。
使途が自由
使い道に制限がないため、自動車購入の諸費用にも使うことができます。
金利
カードローンと金利が高いというイメージがありますが、特に銀行のカードローンは金利がかなり低く、ディーラー・ローンと比較しても遜色ない金利となっています。
例えば、限度額が200万円の場合の金利は以下の通りです。
- カードローンの金利:5~12%
金利の決まる仕組み
審査を通して最大利用限度額が決まり、最大利用限度額が大きいほど金利は低くなりますので、最大利用限度額が200万円よりも大きくなれば金利はもっと低くなります。
審査
カードローンだからといって審査は甘くありません。特に銀行のカードローンは、自動車ローンに匹敵するぐらいの厳しさと考えた方がよいでしょう。