みずほ銀行リバースモーゲージローン
「みずほプライムエイジ」
利用条件
利用資格
以下の条件を全て満たす場合に利用が可能です。
- 契約時の年齢が満55歳以上の方
- 金融資産を相応に保有し、年金収入等の安定して継続した収入の見込める方
- 自宅に1人暮らし、または配偶者の方と2人暮らしの方
- 保証会社の保証を受けられる方
- 戸籍謄本により推定相続人が確定できる方
契約時の年齢が55歳以上である点が最も大きな特徴です。同じメガバンクの三井住友銀行や三菱UFJ銀行が取り扱っているリバースモーゲージでは、60歳以上の方が利用対象者なので、5年も早く利用できることになります。
アーリーリタイアされた人などの場合は、この5年間の違いというのは非常に大きなものになります。
また、リバースモーゲージの利用にあたっては推定相続人の方も重要になりますが、利用資格にまで推定相続人に関する事項が含まれるのは珍しいと言えます。
戸籍謄本の件や金融資産の件など、全体的にきっちりした条件が揃っているのがみずほプライムエイジの利用資格の特徴です。
融資資金の使途
資金使途に関しては、「自由」と「目的別」のものが用意されています。
自由のものは文字通り資金使途が自由ですが、事業性資金や金融商品の購入のために利用することは禁止されています。
目的別のものは老人ホームへの入居保証金や自宅の増改築などの目的のために利用することが可能です。自由と目的別それぞれで適用される金利が異なりますが、それに関しては後述致します。
担保にできる物件の条件
担保にできる物件は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県にある物件に限られます。
一戸建て
担保物件が一戸建ての場合には、みずほ銀行所定の方法による土地評価額が2,000万円以上であれば利用が可能です。
マンション
担保物件がマンションの場合には、以下の基準を全て満たす物件、もしくはみずほ銀行所定の方法により選定された物件であれば利用対象になります。
- 申し込み者の年齢が100歳になる時点で、築年数が45年以内である物件
- みずほ銀行所定の方法による評価額が1坪当たり250万円以上かつ、総額5,000万円以上の物件
- 専有面積が50㎡以上の物件
ただし、これら3つの条件を全て満たしたとしても、みずほ銀行所定の審査の結果如何では利用できない場合もあります。
また、自宅の名義が申し込み者本人単独、もしくは配偶者の方との共有の場合のみ利用することができます。配偶者以外との共有物件の場合は、みずほプライムエイジを利用することはできません。
担保への抵当権
保証会社が、自宅の土地および建物に原則としてみずほ銀行が第一順位の根抵当権を設定します。設定登記費用は申し込み者が負担する必要があります。設定金額は貸越極度額の120%以上です。
また、取引期間中に設定金額が変更になる場合には、変更登記を行う必要があり、変更登記費用も申し込み者が負担しなければなりません。
自宅にみずほ銀行以外の金融機関の抵当権が設定されている場合は、みずほプライムエイジを利用することはできませんので注意が必要です。
貸越極度額
貸越極度額は使途自由のものと、目的別のものを合算して1,000万円以上2億円以内(100万円単位)かつ、自宅の評価額以内です。使途自由のみの利用の場合には、貸越極度額は4,000万円以内になります。
また、「自宅の評価額」は担保物件が一戸建ての場合は土地評価額、マンションの場合はみずほ銀行所定の方法により算出した評価額となります。
利用可能額
貸越極度額とは別に年齢に応じた利用可能額(貸越極度額の50%以内)が設定され、実際に借り入れをする際にはこの金額の範囲内で行うことになります。利用残高が利用可能額を超えた場合には新たな借り入れを行うことはできません。
ただし、任意に返済を行い利用残高が利用可能額の範囲内になった場合には、また新たに借り入れを行うことが可能になります。
貸越極度額・利用可能額の見直し
みずほ銀行所定の担保評価により、自宅の評価額の見直しが毎年行われます。見直し後の評価額が前年度よりも下回る場合には、貸越極度額が自宅の評価額まで減額になる場合があります。
貸越極度額が減額された結果、利用残高が貸越極度額を上回ってしまった場合には、上回った金額を一括で返済する必要があります。
また、貸越極度額の見直しに伴って利用可能額も見直しになるため、見直しの結果利用可能額が減額になり、利用残高が利用可能額を超えた場合には新たな借り入れを行うことはできません。
保証人及び保証料
保証会社の保証を利用するので、原則として保証人は必要ありません。
また、借入金利に保証料相当額年率0.2%が含まれています。これ以外に支払う必要のある保証料は、みずほ銀行に支払う借入金利に含まれています。
推定相続人への確認事項
みずほプライムエイジの利用にあたり、推定相続人の方全員に契約内容などについての「承諾書」を提出してもらう必要があります。
借入
借入方法
借り入れをする際には、みずほ銀行の店舗に出向いて所定の払戻請求書を提出する必要があります。1回あたり10万円以上で1万円単位で借り入れを行うことができます。
また、使途自由のローンの借り入れは原則として月1回になります。2回以上の利用を希望する場合には、みずほ銀行に個別に相談しましょう。
借入金利
使途自由のローンと目的別のローンで、借入金利が異なります。
使途自由のローンの金利は、短期プライムレート(基準金利)+年2.0%の変動金利で、目的別ローンの金利は、短期プライムレート(基準金利)+年1.5%の変動金利となります。目的別ローンの金利のほうが少し低い設定なので、使途が決まっているのであれば、目的別ローンを利用する方がお得です。(2016年10月現在)
また、借入金利は毎年4月1日、10月1日の短期プライムレートを基準として、それぞれ5月10日、10月10日から適用されます。
返済
返済期限
利用期間は1年間ですが、契約更新時期に契約者及びみずほ銀行から申し出が無い限りは、自動的に利用期間が更新されていきます。
そのため、原則として返済期限は契約者が亡くなった時や、転居などにより担保物件を売却せざるを得ない状況になった時となります。
返済方法
原則として、担保物件の売却などによる一括返済になります。なお、契約者の方が亡くなった際に法定相続人の方が手許資金で一括返済を行うことも可能です。また、利用期間中に随時返済を行っていくこともできます。
取り扱い店舗に関する注意
現在のみずほ銀行は、旧みずほ銀行と旧みずほコーポレート銀行が合併してできています。みずほプライムエイジは旧みずほコーポレート銀行の店舗では取り扱っていないので注意が必要です。
最寄りのみずほ銀行が、旧みずほコーポレート銀行の店舗かそうでないかは、みずほ銀行のホームページで確認することができますので、利用に際してはまずはそちらを確認しておくと安心です。
その他の住宅関連のローン
みずほ銀行では、 みずほ銀行リバースモーゲージローン「みずほプライムエイジ」の他にも住宅関連のローンを取り扱っています。それらを簡単にご紹介していきます。
住宅ローン
みずほ銀行の住宅ローンは住宅の新築・増改築及び、他行住宅ローンの借り換えのどちらの用途にも利用することができます。金利も固定金利・変動金利共に低い金利で利用することが可能です。
みずほ銀行の住宅ローンでは、様々なオプションを利用することが可能です。がんなどの8大疾病と診断された際には、ローン残高が0円になる「8大疾病保障」「8大疾病保障プラス」や3大疾病と診断された際に保険金が支払われる「3大疾病保障特約付団体信用生命保険」を利用して置けば、万が一の時にも安心です。
また、みずほ銀行独自のプランとして「ライフステージ応援プラン」というものがあります。利用者のライフイベントに合わせて、返済額の調整を行うことが可能なプランです。
例えば配偶者が産休で働けない間や、子供が大学に通っている間は返済額を抑えめにして、配偶者の産休が終わるタイミングや子供が大学を卒業するタイミングで、返済金額を増額することで、家計に負担の無い範囲での返済を行うことが可能になります。利用者が無理なく返済できることに主眼を置いた、非常に便利なプランです。
その他にも各種生命保険や火災保険をオプションとして付けることができるため、様々な組み合わせが存在することになります。みずほ銀行ではローンに関する相談会を開いているので、そちらに予約をして色々と相談することで、自分に最も適したオプションの組み合わせを見出すのが賢明です。
店舗によっては休日でも相談会を開いているところがあるので、お仕事がお休みの日にゆっくりと相談することが可能です。
相談会に行く時間が取れないという方でも、フリーダイヤルを利用することで電話でも相談に乗ってもらうことができます。色々な相談チャネルがあるのが、みずほ銀行のサポート体制の素晴らしいところです。
ネット住宅ローン
みずほ銀行の住宅ローンには、審査から借り入れまでの全ての手続きをネットで行える、ネット住宅ローンというものもあります。疑問が生じたり困ったことが起きた場合にも、電話とメールでサポートしてくれるので安心です。
ネット住宅ローンは、通常の住宅ローンよりも金利が安くなる可能性がある代わりに、フラット35が利用できなくなっています。どちらにもメリット・デメリットがあるので、両方利用できる環境なのであれば、どちらを利用した方がお得かをよく検討してから利用するといいでしょう。
『みずほネット住宅ローン』の借入や返済についての詳しい方法については下記ページで説明しています。
リフォームローン
みずほ銀行のリフォームローンでは、最大500万円の借り入れを行うことができます。
また、現在みずほ銀行で証書貸付を利用している、もしくは過去に利用していた場合および、資金使途が「環境配慮型またはバリアフリーのためのリフォーム」であれば金利の引き下げも可能です。(2016年10月現在)
このローンの特徴的な点は、エコ住宅へのリフォーム時に利用すると、みずほ銀行が1.4トン相当の二酸化炭素排出権を購入して、国に寄付してくれることです。二酸化炭素排出権の購入等の手続きはみずほ銀行が行ってくれるので、申し込み者は条件を満たすようなローンの使い方をするだけでOKです。
間接的とは言え、地球温暖化の進行の抑制に寄与できるローンとなっています。
アパートローン
アパートやマンションなどの、賃貸住宅の取得および建築資金として利用することができます。借入金額は最大で何と5億円にもなるので、賃貸住宅関連で大規模な借り入れを検討している場合は、みずほ銀行のアパートローンがオススメです。
金利は、連動金利方式、固定金利選択方式、全期間固定金利方式の3つから選ぶことができます。特に大きな金額を借り入れる場合には、金利の違いで返済金額にも大きな違いが生まれることになります。慎重に検討して、なるべく家計に負担のかからない方法を選ぶことが大事です。
ホームエクイティローン「みずほプレジャーエイジ」
みずほプレジャーエイジでは、自宅を担保にして借り入れを行うことが可能です。住宅評価額からローン残高を差し引いた分が担保として利用できるので、本当の意味で「自分のもの」になった家を担保にできるローンといった形です。
使途は自由なので、カードローンやフリーローンと同じような使い方をすることができますが、自宅という担保がある分、それらを利用するよりも低金利で利用することができるので、返済の負担を抑えることができます。自宅を有効活用して、生活を豊かにするための資金を得るという意味では、 みずほプライムエイジに近い趣旨のローンになっています。
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