白髪染めとおしゃれ染めの違いは何?違いを知って上手に使い分け

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美しい髪色

「白髪をカバーする対策」と言えば、誰もが最初に思いつくのが「髪を染める(カラーリング)」という方法ですね。

でもドラッグストアで白髪染め剤を買いに行ったり、ヘアサロンで予約を取る時に「茶髪にするヘアカラーと白髪染めって何が違うんだろう」と悩んだことがある方は多いのではないでしょうか?

「白髪染めだと抵抗感があるから、茶髪用のヘアカラーの方がチャレンジしやすい」と考える人も居るようです。

でも「白髪染め(グレイカラー)」と「おしゃれ染め(ファッションカラー)」には、意外と様々な違いがあるんですよ。

ここでは白髪染めとおしゃれ染めの違いや、ヘアカラー剤についてのよくある疑問、上手な使い分け方等についてご紹介していきましょう。



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そもそも「白髪染め」と「おしゃれ染め」って何?

白髪染め(グレイカラー)とは

白髪染めとは

「白髪染め」とはその名のとおり、白髪や色が抜けかけた髪に色を付けるための染毛料のことを指します。

ただ一口に「白髪染め」と言っても、その染め方の方式によって2つの種類に分かれます。

白髪染めの種類

  • 酸化染毛剤
  • 非酸化染毛剤(オハグロ式)

広く使われている酸化染毛剤

美容院・ヘアサロン等で行われる「白髪染め」や、スーパー・ドラッグストア等で市販されている多くの「白髪染め」はこの「酸化染毛剤」です。

アルカリ性の成分で髪の表面のキューティクルを広げ、過酸化水素とジミアン系の酸化染料を使って髪の内部で色を定着させていく方式です。

クリームタイプ・リキッドタイプ・泡タイプ等、市販製品のテクスチャーも多彩です。

かつては「白髪染め」というと黒やダークブラウンといった展開しかありませんでしたが、現在では市販製品でもライトブラウン・マロンブラウン等、明るめの色合いに染める白髪染めが増えています。


非酸化染毛剤はジアミンアレルギーでも使える可能性がある

対してオハグロ式と呼ばれる非酸化染毛剤の白髪染めは、鉄イオンと多価フェノールを毛髪内に浸透させて黒色色素を作り、髪の毛を染める方式を取ります。

基本はクリームタイプで、脱色作用がないので色合いは原則黒系しかありません。

現在では下記の「マロンマインドカラー」などのみで市販製品の数がやや少なくなっていますが、ご高齢の方からは根強い人気を持っている製品です。

ニオイが強いという欠点もありますが、アルカリ性成分を使わないためアレルギーや肌への刺激を抑えたい方からも支持されています。

非酸化染毛剤

出典:マロン ヘンケルジャパン株式会社公式サイト
http://schwarzkopf-henkel.jp/brand/marron


酸化染毛剤である「白髪染め」は、おしゃれ染めと区別するために「グレイカラー」と呼ばれることもあるので覚えておきましょう。

本記事の「白髪染め/おしゃれ染め」の違いを語る上では、白髪染めの中でも「酸化染毛剤」である白髪染め(グレイカラー)についてご紹介していきます。


おしゃれ染め(ファッションカラー)とは

ファッションカラー

出典:ルシードエル マンダム公式サイト
https://www.lucido-l.jp/product/color09.html


「おしゃれ染め」とは、黒髪を明るくさせたり色を変えるために使う染毛料です。

美容院や市販製品で一般的に「ヘアカラー」というと、この「おしゃれ染め」のことになります。


戦前の日本では「髪染め」といえば白髪染めだった

元々日本では「髪を染める」というと白髪を染めること(オハグロ式等による白髪染め)が一般的で、黒髪部分の色を変えられる技術はなかなか発展しませんでした。

しかし戦後に入り黒髪の色素を脱色しながら色を入れるという技術が定着し、「白髪を染めるためでなく、おしゃれのために黒髪を染める」という意味で「おしゃれ染め」という言葉が根付いたと言われています。

おしゃれ染めの液剤は色合いが非常に多彩で、ブラウンをベースにしたものから赤・ピンク・青・緑・グレイ等、様々な色合い・明るさの色味が揃っています。


90年代でセルフ用が急速に進化

1990年台頃にはギャル・茶髪等のブームが巻き起こり、自宅でおしゃれ染めをするための市販製品が数多く販売されるようになりました。

なお最近最近ではあまり「おしゃれ染め」という言い方は使われなくなってきています。

グレイカラー(白髪染め)と区別をするために「ファッションカラー」と言う言葉が使われることが多いです。


白髪染めとおしゃれ染めの違いとは?

白髪染めとおしゃれ染めの基本の仕組みは同じ

実は「白髪染め(グレイカラー)」も「おしゃれ染め(ファッションカラー)」も、髪を染める仕組みは基本的に同じだって知っていましたか?

グレイカラーもファッションカラーも、髪を染める染毛料の種類の中では「ヘアカラー(永久染毛剤・酸化染毛剤)」という同じ分類に入ります。

グレイカラー・ファッションカラーの髪染めの仕組み

  • アルカリ成分で髪のキューティクルを開き膨張させる
  • 過酸化水素・化学染料が開いた髪の内側の毛皮質(コルテックス)に浸透する
  • 過酸化水素が髪のメラニン(黒色色素)を脱色する
  • 化学染料(ジミアン系染料)等が過酸化水素と結びついて酸化し発色する

よく「ブリーチをすると髪が傷むからカラーにする!」という人がいますが、グレイカラーもファッションカラーもカンタンに言えば「ブリーチ(脱色)しながら色を入れる」ので脱色することに変わりありません


脱色したくない場合はオハグロ式やヘアマニキュア

「一切脱色をせずに色を入れたい」という場合には前述したオハグロ式白髪染めやヘアマニキュア、ヘアカラートリートメント等の「酸性染料」を使うことになります。

ただこれらの酸性染料で染まるのは「白髪部分」のみで、黒髪の部分を明るくすることはできません。

白髪がごく少量の方では染める前後の印象はほとんど変わらないでしょう。


おしゃれ染め(ファッションカラー)の特徴

白髪染めとは

「脱色力」が強い

黒髪の色を変えるためのファッションカラー(おしゃれ染め)はグレイカラー(白髪染め)に比べて過酸化水素等の量が多く、ブリーチ力(脱色力)が強い傾向にあります。

明るいトーンの色にするほどブリーチ力は上がる傾向です。

ただしファッションカラーでも「髪色戻し」と呼ばれるような黒髪・ダークトーンに染める場合の液剤は、ブリーチ力はそこまで強くはありません。


染毛剤の色を活かすために地毛を脱色する

私達の髪の毛が黒く見えるのは、髪の内部に「メラニン色素」という黒色色素があるためです。

黒髪部分に色を入れるためには、この「メラニン色素」を少なくする必要があります。

真っ白な紙の上に黄色やピンクのクレヨンで絵を書けば色味がすぐにわかりますが、黒い紙の上にクレヨンで絵を書いても、色はまったくわかりませんよね?

これと同じで「おしゃれ染め」の場合には明るい色味を際立たせるために、黒髪をしっかりと脱色しないといけないわけです。

「しっかり脱色する」といっても金髪にまで色を抜くわけではないのでご心配なく。

ちなみに日本人の髪で金髪まで脱色するにはかなり強力なブリーチを1~3回行い、やっと完全に色が抜けます。


明るい色を発色させやすい

脱色力が強いファッションカラーは、黒髪部分を明るい色味に染めることに重点を置いています。

色彩の展開も非常に多彩です。

ブラウン・ブラックといった濃い色味よりも「赤っぽく見せる」「黄色っぽく見せる」といったニュアンスを生み出すための染料が多いので、仕上がりの色味も鮮やかに見えます。


髪が傷みやすい・刺激が強い

ファッションカラーは大量の過酸化水素で髪の色素を抜いていくため、髪へのダメージは強い傾向にあります。

アルカリ成分・過酸化水素の使用という意味ではグレイカラーも同じなのですが、平均的な成分配合ですとより刺激が強い・負担が重いのはファッションカラーということが多いです。(ただし色味によっては白髪染めも負担が大きくなることがあります。)


褪色(色あせ)しやすい

「ファッションカラーは髪色を脱色する」とは言っても、真っ白にまで脱色をしているわけではありません。

真っ青や薄いピンク等に染める場合には事前にブリーチで白にまで脱色をしてからヘアカラーを入れますが、ライトブラウンといった茶系に染める場合には完全に色を抜くのではなく、軽く黒色色素を取り除いた状態になっています。

前述したクレヨンの例えなら、薄茶色の紙の上に赤み・ピンク味のある茶色のクレヨンで色を塗っているようなものです。

そんなにしっかりクレヨンを塗らなくても「茶色っぽい色」にはなりますよね。


自毛の髪色を考慮し染毛料は少なめ

ファッションカラーではこのように元々の髪色があることを計算し、強い茶系や黒色等の濃い色の染料はたっぷりとは配合されていません。

そのためファッションカラーの「染色力」は、グレイカラーに比較してやや弱い傾向にあります。

「色持ち(色の維持期間)」はやや短く、殆どの人が1ヶ月~2ヶ月程度で褪色(色あせ)を感じます。


白髪染め(グレイカラー)の特徴

染色力が強い

強い染色力

白髪染め(グレイカラー)の最大の特徴はやはり「染色力」の強さです。

白髪の場合、黒い色素であるメラニン色素は非常に少なくなっている・もしくはほとんど無い状態です。

この白髪を黒・茶色に染めるとなると、前述したクレヨンの例えなら「真っ白の紙を真っ黒や茶色に塗りつぶす」ようなものですから、茶・黒のクレヨンを大量に使う必要がありますね。

そのため白髪染め(グレイカラー)では、濃茶・黒に見せるための染料が多めに配合されています。

「染色力」は、グレイカラーの方が強いのです。


色持ち期間は比較的長い

染色力が強い白髪染めは、白髪の色味をファッションカラーよりも長くもつ傾向にあります。

髪質・髪の状態によっても違いはありますが、ダークトーン(ブラック/ダークブラウン等)の色味であれば、2ヶ月~3ヶ月程度はもつという人が多いです。


明るい色味の発色は苦手

現在ではかなり明るめの色味の白髪染め(グレイカラー)も多々登場するようになっていますが、グレイカラーは原則としてあまり明るい色味の発色を得意とはしていません。

グレイカラーは暗めの色素成分を入れることで白髪の染色力を強めているのであって、「明るい(薄い)色味を鮮やかに定着させ、同時に白髪もしっかり染める」というのは構造的になかなか難しいのです。

明るく染めたいと思っても・・・

  • 予想より色味が重くなる
  • 鮮やかに発色しない
  • 褪色しやすいという
こんな可能性があります。

失敗した場合、戻すことが難しい

白髪染め(グレイカラー)は色の定着力(染色力)が強い分、一度色選びに失敗をしてしまうとなかなか別のカラーを入れることができません

例えば白髪染めで真っ黒に染めた場合、「色が気に入らない」と思って上から茶色を乗せても、髪色をすぐに明るくすることはできないのです。

色を変えるには2~3ヶ月(色味によってはそれ以上)、染料が抜けるのを待つ必要があります。


セルフカラーでは色味の調整が難しい

美容院・ヘアサロンで扱っている業務用グレイカラーの場合であれば、「髪が濃く/暗く染まりすぎる」という心配は殆ど無いと言って良いでしょう。

しかしホームカラー(セルフカラー)用の市販製品の場合、「髪色が濃くなりすぎてしまった」「思っていたより色味が暗い」と感じる方も多いようです。

これは「髪に染料を塗る」という工程に慣れない一般の方が液剤を塗ってもきちんと白髪に色が付くように、製品の色付けが強くされているからとも言われています。

「白髪に色が入らない!」という不満が出ないように、濃い目に調整されているというわけですね。


グレイカラー・ファッションカラーについてのよくある疑問

白髪をファッションカラーで染められる?

予想外の色

結論から言うと、白髪をファッションカラー(単一色)で染めるのはおすすめできません

これには以下の3つの理由があります。


予想外の色になりやすい

ファッションカラー(おしゃれ染め)は黒髪の状態(メラニン色素がある状態)を想定して過酸化水素・色味の配合が行われています。

そのため白髪をファッションカラーで染めるとまったく色が入らないか、想定していなかった色味になってしまうことがあります。


例えば黒髪用のピンクブラウンで白髪を染めた場合

例えば「ピンク色の強い茶色に見せる黒髪用カラー」で白髪を染めた場合、染料のブラウンの量が少ないために白髪部分が「赤っぽいピンク」に染まってしまう恐れもあるのです。

また色味によっては、白髪に色がほとんど入らないということもあります。

「メッシュのように白髪部分の色味が変わっても構わない」という方であれば問題無いかもしれませんが、「ナチュラルに白髪を隠したい」という方には不満な仕上がりになる可能性が多々あります。


褪色(色抜け・色あせ)が起きやすい

ダークブラウン・ブラック系等の濃い色のファッションカラーであれば、白髪に一時的に色を付けることも不可能ではありません。

しかし白髪染め(グレイカラー)に比べるとファッションカラーは、褪色しやすい上に染色力が強くないので、白髪部分の色が真っ先に落ちてくることになります。

せっかく髪色を染めても、早い場合には1ヶ月も経たないうちに白髪が目立つことになってしまうかもしれません。


ホームカラーでは髪の傷みが促進されやすい

上記のとおり、染色力の弱いファッションカラーで白髪にしっかりと色を入れるのはなかなか難しいところです。

そのため特にホームカラー(自宅での髪染め・セルフカラー)で白髪を染める場合、「色が付かないから」「染まらないから」と取扱説明書が推奨するより放置時間を大きく越えて放置し、髪を痛めてしまうというケースが多々見られます。

脱色力の強いファッションカラーを長く置けば、キューティクルは大きなダメージを受けて髪はパサパサの状態になってしまいます。

またキューティクルがきちんと色素を閉じ込められなくなるため、その後に髪を染めようと思っても「褪色しやすい髪・すぐに色が抜ける髪」になってしまうのです。


白髪染めとおしゃれ染めは混ぜて使ってもいい?

カラーのミックス

「美容院で髪を染めたら、白髪染めとおしゃれ染めを混ぜて使うと言われた」という方もいるかもしれませんね。

髪の毛のプロである美容師さんの場合、ファッションカラーとグレイカラーを微妙に混ぜて使う方も多いです。

例えばまったく白髪が無い場合でも、褪色が酷い、色合いをもっと落ち着かせたいという場合にファッションカラーにグレイカラーを混ぜて重めの色合いにしてみる、など。

黒髪と白髪が混合している状態の方に、白髪をしっかり染めつつ全体を比較的明るめの茶色に染めるためにファッションカラーとグレイカラーを混合して使うこともあります。


素人が混ぜるのは非常に危険

危険

しかしこのテクニックは、残念ながらセルフカラーでは使えません

上記のようなファッションカラーとグレイカラーの混合は、カラーリング剤の化学反応・染めるための放置時間・色合いの混合結果といった様々な知識を得ている専門家だからこそできる方法です。

素人が見よう見まねで混ぜると、色合いがとんでもないことになる可能性があるばかりか、最悪の場合には重篤な皮膚の炎症・髪のトラブルを起こしたり、全身にアレルギー等の問題が出る危険性すらあるのです。


市販品が安全なのは「そのままの状態」だけ

市販のファッションカラー(おしゃれ染め)やグレイカラー(白髪染め)は、1剤と2剤を混合する量(ボトル全量の使用)や使用時間等が細かく規定されています。

知識の無い素人が扱っても安全なように、緻密に計算をされているのです。

それを勝手に混合してしまったら、ひとつの製品なら安全だったものがいきなり「危険物」に変わる恐れがあります。


ヘアカラーは化学物質であることを忘れずに・・・

例え同じメーカー・同じブランドのファッションカラー同士・グレイカラー同士でも、市販製品は混ぜる行為が禁止されています。

万一混合して使った製品で重篤なトラブルが起きても、メーカー側は「使用説明書」で混合禁止をきちんと表明しているので、誰も責任を取ってくれません

自己流のやり方でアレルギーを発症しその後にヘアカラーが使えなくなったり、髪にダメージが蓄積されすぎてどの美容院でもヘアカラーを断られる・・・といったケースも見られています。

ホームカラー(セルフカラー)で髪を染める場合には混合をせず、おしゃれ染め・白髪染めは「一色を単体で使う」という方法を必ず取るようにしましょう。


「女性用」「男性用」は守らなくてはいけない?

女性用と男性用
女性用と男性用

ドラッグストア等で販売されている市販のカラーリング剤ですと、基本は女性向けのパッケージの製品が多く、その中に「メンズ××」といった名前で男性向けの製品が売られているといった状態ですよね。

「女性向けの方がカラー展開が多くて良いなあ」と思っている男性や、「男性向けって、何が違うんだろう」と思っている女性の方も多いのではないでしょうか。


違いは香料や薬液量、色味の展開だけ

ファッションカラーもグレイカラーでも、実は「男性用」「女性用」といった基本成分の違いはありません

女性向けの場合にはセミロング程度の髪の量を想定して薬液量が計算されており、男性の場合にはショートカットの方が多いので薬液量を少なめにして価格を抑えるといった具合です。

また色合い的には女性向けには華やかな色合いを、男性向けにはベーシックかつ赤みを抑えた色味等を多く展開する傾向にあります。

この他、男性向けと女性向けでは付けている香料に違いがあるメーカーもあります。


どちらを使ってもOK!

とは言え男性が女性向け製品を使っても何の問題もありませんし、女性が男性向け製品を使ってもOKです。

例えばショートカットの女性の場合、薬剤量はメンズ向け製品の方が適切であるかもしれません。

また付属ブラシが付いた製品の場合、メンズ向けの方がショートカットに向いた構造になっていることが多いです。

女性用/男性用を気にせず、自分の髪質や髪型、希望する色合いに合った製品を選ばれた方が良いでしょう。


白髪染め?おしゃれ染め?髪質・白髪の量での製品選び・色選び

色選び

初めて白髪を染める時や以前より白髪が増えてきてしまった場合に迷うのが製品と色です。

白髪はあるけど少ないからファッションカラーがいいのか、増えてきた白髪にはどんな色がいいのか。

美容室ならプロに細かくきけますが、セルフカラーとなると毛束見本などを見比べながら自分で決める必要があります。

商品・色の選択のポイントを、白髪の量や髪質と仕上げたい色味に着目して解説していきます。

より詳しい選び方やキレイに染めるコツなどは失敗しない白髪染め!白髪染めのおすすめの選び方や正しい使い方を解説を参考にしてみて下さい。


白髪の量が多い(50%程度・それ以上)の場合

暗い色に染めたい

暗い色

多い白髪をしっかりとダーク系のカラーにしたい場合には、白髪染め(グレイカラー)を使って全体染め(フルカラー)をした方が良いでしょう。

市販の白髪染め製品の見本色は、おおむね白髪50%・黒髪50%程度の髪に染めた状態を提示しています。

白髪が50%より多い場合にはより明るめの色合いに、少ない場合にはより暗めの色合いになりやすいです。


リタッチで髪の痛みを最小限に

なお髪の長い方の場合、毎回グレイカラーでフルカラーをすると髪が傷んでしまうことがあります。

白髪が伸びてきた部分だけにリタッチ(部分染め)をして、毛先の部分の染色回数をできるだけ減らすことをおすすめします。


髪質が細い・柔らかい人⇒希望色よりワントーン明るめを

髪質が細い人の場合、白髪染めでも色が入りやすく、見本色より色が暗くなる場合があります。

最初はワントーン明るめの色を選んで、染まり具合をチェックされた方が良いかもしれません。


髪質が太い・硬い人⇒見本通りの色で放置時間を長めに

白髪の量が多く髪が硬い方の場合、黒髪の頃よりも髪に色が入りにくいことがあります。

最初は希望色(見本色)の色を選び、放置時間を5分程度長めに調整して色の入り具合をチェックしてみましょう。

もし希望色よりも明るめになってしまうという場合には、2回目のフルカラーの際にもうワントーン色を暗めにしてみることをおすすめします。


明るい色に染めたい

明るい色

ホームカラーで明るめの色味を出したいという場合には、グレイカラー(白髪染め)でベースが「ブラウン」の髪色を選ばれることをおすすめします。

同じブラウンでも赤み系やアッシュ系は避けたほうがいいです。

ピンクブラウンやルビーブラウンなどあまり赤みが強い色・アッシュ系などを選ぶと、ブラウンよりも「オレンジ」「黄色」といった色が強く出やすく、希望どおりの仕上がりにならない場合があります。


希望色よりワントーン明るめを

なお白髪染め(グレイカラー)は前述したとおり、ファッションカラーに比べて明るい色味をキレイに出すことはやや苦手としています。

「希望していたより暗い」という結果を避けたい場合には、ワントーン明るめの色味でチャレンジしてみて、仕上がりをチェックしてみましょう。


カラー専用ケア剤で褪色を防ぐ

また明るめのカラーは定着しにくため、やや褪色をしやすい傾向にあります。

グレイカラー使用後にはヘアカラー専用のシャンプー・トリートメント等を使用して、色褪せをできるだけ防ぐことも大切です。


白髪の量が少ない場合

少ない白髪

白髪だけを隠したい

髪の地色(黒髪部分)を染めておらず、白髪部分のみをカバーしたいという場合、つまり生え際やこめかみ部分など根元の白髪が気になる場合には、白髪染め(グレイカラー)で「部分染め」をされることをおすすめします。

部分染めは全体染めをするよりも髪への負担が少なく、黒髪部分を健康に維持することができるのが魅力です。


部分染めは美容院でも割安で可能

現在では美容院・ヘアサロン等でも「部分染め」を受けられる店舗が増えています。

全体染め(フルカラー)より料金が安く設定されていて、過去に染めた部分と伸びた白髪部分の境目もキレイに仕上げることができます。

ご自分でヘアカラーをするのが不安な場合には、ヘアサロンで「気になる部分を隠したい」と相談をされてみてはいかがでしょうか。

またスーパー・ドラッグストア等で購入できる白髪染めでホームカラー(セルフカラー)をする場合には、以下の点に注意しましょう。


安易に「黒」に染めないこと

グレー系

「髪色を染めていないから、白髪染めの色は黒!」と安易に決めてしまう方が、特に男性では多いです。

しかし日本人の髪色は、一見黒に見えても赤みが強いということが多々あります。

市販の白髪染めの「黒」は青みが強い傾向があるため、部分染めをした部分だけが沈んだように暗く見えて、染めたとハッキリわかるような不自然な髪色に見えてしまうこともあるのです。


自毛の色を太陽光でチェック

太陽の光に透けた時に赤っぽく見える(茶髪のように見える)という方の場合、黒髪でも赤みがかなり強い傾向があります。 このような場合には「黒」よりも赤・黄色が入っている「深めのダークブラウン」を選ばれた方が良いでしょう。


グレー系も自然になじんでおすすめ

また「赤みが強い色はちょっと・・・」という場合には、黒よりもやや明るいグレー系の色味を選ぶのも手です。

完全に白髪をカバーするのではなく軽く色味を付けるだけでも白髪のキラキラ感が薄れ、髪の自然な統一感が生まれます。


全体を暗い色に染めたい

グレイカラー(白髪染め)で黒髪が多い髪を全体染めすると、見本色よりも色味がかなり暗くなります。

特にブラック系の場合、一色での単色染めをするとベタッとした重い色味になってしまうことも多いです。

ファッションカラーで染める場合に比べて、1トーン~2トーン程度明るめの色を選ばれることをおすすめします。


明るい色に染めたい(全体を染める)

黒髪が多い方がグレイカラー単体で明るい色に染めるのはかなり困難です。

グレイカラー(白髪染め)は脱色力が弱いため、黒髪部分の色を抜けきれず、色味がなかなか明るく鮮やかには出ません。

そのため「ライトブラウン」「ゴールドイエロー」といった非常に明るい髪色に全体をしたい場合には、以下のような方法を取る方が多いです。


白髪周辺をファッションカラーで明るい色にする

全体を明るい色味のファッションカラーで染めながら、特に白髪の周辺を明るい色にしてグラデーションに仕上げ、白髪を目立たせないようにする方法です。

何色かのカラーを使って立体的に色味を変えることで、白髪部分の色が抜けても全体に溶け込むように仕上げます。

ただこの何色かの色合いを分けて使う方法は、美容室でしかできません


美容院でファッションカラー+グレイカラーを使う

黒髪部分を全体的にファッションカラーで仕上げて白髪の多い部分にはグレイカラーを使ったり、ファッションカラーとグレイカラーを混合して色味を定着させる方法です。

美容院の場合には業務用のヘアカラー・グレイカラーで混合可能なものがある他、ファッションカラーとグレイカラーで異なる染まり具合を微妙に調整して色合いを近づけられるため、このような方法が取れる場合があります。


自宅で行う場合

なお自宅で染めるホームカラー(セルフカラー)の場合には、染色剤を混合できないため、一気に「ファッションカラー+グレイカラー」の髪染めを行うことはできません。

一度ファッションカラーで全体染めを行ってから、グレイカラーで白髪部分を近い色に染めていくことになります。


美しく好みの仕上がりにしたい時は美容院へ

ただしこれはあくまでも「理論的にはホームカラーでもこのような染め方はできる」という話です。

ファッションカラーとグレイカラーでは、同じブランドの同じ色名でも色合い・トーンがかなり異なります。

よほど調整をうまく行わないと、グレイカラーを使用した部分のみの色合いが変わってしまう可能性も高いです。

またファッションカラー後に更にグレイカラーを行うと、髪へのダメージはかなり甚大なものになります。

ダメージを可能な限り軽減できるよう、ヘアサロンに相談されることをおすすめします。


髪が喜ぶ白髪用トリートメント

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白髪対策で地肌ケア・美髪も叶う
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  • 350gの大容量
※ 白髪染め:物理的な着色効果による


おわりに

おわりに

現在ではスーパーやドラッグストアでも手軽に「白髪染め」や「ファッションカラー」が買えるようになり、自宅で髪を染める方も増えました。

しかし上記のような「グレイカラー/ファッションカラー」の違いを知らずに髪を染めたり、白髪の量に合わない使い方をして「失敗をしてしまった」というケースも多く見られるようになっています。

特にグレイカラー(白髪染め)の色選び・放置時間等の失敗をしてしまうと、美容院でも染め直し・リカバーをするのが困難になることがあります。

「今の自分の白髪の量に適切なカラーリング剤がどれなのかわからない」「髪をこれ以上傷ませたくない」と思ったら、一度カラーリングに強いヘアサロンに相談をしてみてはいかがでしょうか?

プロの目線で白髪の量や色合いについてアドバイスを貰うことで、その後のホームケアでの白髪対策の仕上がりも良いものになるはずですよ。





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