SMBCファイナンスサービス株式会社のファクタリング

基本情報

融資可能額
対応地域
申込み対象 10社以上の販売先と買取額が5,000万円以上となる取引を有している企業
取引制限 1年以内に支払われる手形債権限定
最短融資日数
電話受付
手数料
保留金率
2社間ファクタリング対応 2社間

取引先に知られないか?

2社間ファクタリングのため、取引先に知られることはない

 
2社間ファクタリングと3社間の違いや、手数料、保証料について下記ページで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
ファクタリングで資金調達するには?~ 仕組み、償還請求権、メリットデメリットを解説

契約までの流れ

SMBCファイナンスサービス株式会社が提供しているファクタリングサービスというのは、一般的に知られているファクタリングサービスというよりも、日本で古くからある手形買い取りサービスをファクタリングにアレンジしたサービスに近くなっています。

そのため、契約に至るまでの流れと契約に至った後の利用方法についてかなり異なるのがポイントなので、その点に関しては注意して下さい。

こちらでは、前後半に分けてSMBCファイナンスサービス株式会社のファクタリングサービスを利用した際の流れについて紹介していきます。

申し込みから契約-前半-

SMBCファイナンスサービス株式会社が提供しているファクタリングサービスというのは、従来の手形買い取りサービスとは異なっていて、申し込みをする段階では買い取ってもらう手形を持っていないことがポイントです。

そのため、厳密に言えば、手形を買い取ってもらうためにサービスに申し込みをするのではなく、「手形を買い取ってもらう限度枠を確保する」というために申し込みをするというのが正確です。

SMBCファイナンスサービス株式会社のファクタリングサービスを利用するための前半では、この限度枠を確保するための手順について紹介していきます。

  1. SMBCファイナンスサービス株式会社にファクタリングの利用申し込みをする
  2. 担当者と相談をして、ファクタリングの概要について説明される
  3. 申し込み者の企業についての審査が行われる
  4. 審査に応じて、限度枠が設定される
  5. 限度枠について通知され、その内容に問題がなければ契約を締結する

この流れを見ると分かるように、現時点ではお金も手形の買い取りについても明記されていないということが特徴的です。

実際にSMBCファイナンスサービス株式会社のファクタリングサービスを利用する人の場合は、既に買い取ってほしい手形を持っている状態でサービスの申し込みをする人が多くなっていますが、上記のように買い取りをしてもらう限度枠の設定をする契約を締結するのが正規の流れとなっています。

前半部分では、限度枠の設定ができた段階で完了となり、実際に手形の買い取りをしてもらうのは後半部分の役割です。

前半と後半を一連の流れのように捉えてしまうと、勘違いしてしまう人も多いと思われますので、まずは前半部分と後半部分は別の流れになっているということをキチンと認識することが重要です。

申し込みから契約-後半-

前半部分で限度枠の設定が完了した時点で、全体の7割程度は完了しています。

買取の限度額

限度枠の設定が完了しているので、次は手形を買い取ってもらう手続きになりますが、この際に重要となるのが、前半部分で設定された買い取りの限度枠です。

手数料や保証料、買い取り金額のパーセンテージなどについては買い取りを依頼する手形を振り出している企業や、審査の内容によっても大きく異なるために明確にすることは出来ませんが、1つだけ確定しているポイントがあります。

それが、「買取金額は限度枠を超えて支払われることがない」ということです。

買取金額の限度枠が1億円となっている場合に、3億円の受取手形を降り出してもらい、買い取りをしてもらう状態でも、1億円までしか買い取りをしてもらえないということになります。

この買い取り金額の限度枠設定については、申し込み者の企業が持っている信用度や事業の規模なども考慮されて設定されるために、申し込み者に対して極端に不利となる限度枠が設定されるケースはありませんが、一般的な売掛金を買い取ってもらうファクタリングとは土台が違うということを改めて認識して下さい。

契約

買い取りをしてもらった後の手続きに関しては、買い取ってもらった手形に対して、無担保の裏書きをすることで契約が完了します。

手形を降り出した企業が倒産したら?

無担保の裏書きとなっているために、もしも手形を買い取ってもらった後に、手形を振り出した企業が倒産してしまうなど、手形が不渡りになる状況になってしまった場合でも、申し込み者に対してSMBCファイナンスサービス株式会社が買取金額を徴収するというようなことはありません。

貸し倒れリスクを回避することが出来て、手形の金額が支払われる前に現金化することが可能なために、資金調達手段の拡充を行うことが出来るということが、このサービスのポイントです。

お金や売掛金の流れ

こちらでは、SMBCファイナンスサービス株式会社のファクタリングサービスを利用した際に、お金や債権がどのように移動するのかということについて詳しく紹介していきます。

お金や債権の移動となっていますので、上記で紹介した限度枠の設定については、既に完了している前提での紹介となります。

  1. 申し込み者が販売先に対して商品やサービスを提供し、支払いを手形で受け取る
  2. 発生した手形債権をSMBCファイナンスサービス株式会社に買い取ってもらう
  3. 限度枠を上限として、SMBCファイナンスサービス株式会社から申し込み者に手形買取代金が支払われる
  4. 販売先から振り出された手形をSMBCファイナンスサービス株式会社に無担保裏書で譲渡する

このような流れになっていて、既に限度枠の設定についての契約が締結されている場合は、>比較的早く振り出された手形を現金化することが可能です。

しかし、一般的には手形が振り出されてから申し込みをすることが多くなっていますので、現金化するまでには少し時間がかかるケースも多くなっていますが、その場合でも、手形の支払日を待つよりも早く現金化することが出来るために、資金調達手段の1つとして考えておくと良いでしょう。

ファクタリングサービスのポイント

こちらでは、株式会社が提供しているファクタリングサービスの中でも、少し特殊な内容についての詳細を紹介していきます。

手形債権の買取

SMBCファイナンスサービス株式会社のファクタリングサービスというのは、日本でも主流となっている売掛金を買い取ってもらうタイプのファクタリングではありません。高度経済成長期から主流になっていた、受取手形を買い取ってもらうタイプのファクタリングになっています。

従来の手形買い取りサービスの場合は、手形の裏書きをすることで現金を手に入れる方法と、手形を割り引いてもらって買い取ってもらうタイプの2つが存在していました。

どちらの場合でも償還請求権が残ってしまうために、万が一手形を振り出した企業が手形を落とす(手形の代金を支払うことが出来ない)状況になってしまった場合に、手形を買い取ってもらった利用者が負担しなければならないというリスクも持ち合わせていました。

しかし、SMBCファイナンスサービス株式会社のファクタリングサービスを利用した場合は、同じように手形を振り出した企業が倒産してしまった場合でも、支払いをする義務が発生しないタイプのサービスとなっているために、リスクを回避しながら資金を調達することが出来る手段となっています。

ただし、SMBCファイナンスサービス株式会社のファクタリングサービスを利用する場合は、様々な条件や制約が伴うということについても知っておいて下さい。

債権の買い取り条件

SMBCファイナンスサービス株式会社のファクタリングサービスでは、いくつかの条件が設定されていますので、こちらでは、それらについて紹介していきます。

まずは、「10社以上の販売先に振り出されている手形」ということが条件となっていて、手形を振り出す時というのは、1社に対して支払いをするケースが多くなっているのですが、振出人がリスクを分散させるために、複数社に分けて手形を振り出すことも多いです。

SMBCファイナンスサービス株式会社で買い取ってもらえる受取手形というのは、後者のパターンのみとなっていて、複数社に分けて振り出されるという条件の中で、さらに10社以上に分散された手形を持っているということが1つの条件となります。

そして、もう1つの条件としては、5,000万円以上の買取金額となる手形を持っているということが条件です。

一般的に、買取金額と聞くと上限が設定されていることが多くなっていますが、SMBCファイナンスサービス株式会社のファクタリングサービスでは、下限だけが決められていて、そこから先の上限については設定されていないことが特徴的です。

この2つの条件を満たす状況のみ、SMBCファイナンスサービス株式会社のファクタリングサービスを利用することが出来るということになりますので、その点に関しては注意して下さい。

1年以内に支払われる手形取引に対応

SMBCファイナンスサービス株式会社が提供しているファクタリングサービスを利用することが出来るのは、1年以内に支払われる手形取引のみに対応しているということです。

手形取引の場合は、数年間掛けて支払われるというケースも少なくありませんので、全ての手形を現金化するまでに時間がかかってしまうということも多いです。

また、数年後の状況については判断することが難しいということもあり、SMBCファイナンスサービス株式会社では、1年以内に支払われる手形取引に限定して買い取りをしています。

そのため、長期的な支払いがされる手形取引の場合は、買い取りをしてもらえないこともありますので、その場合は注意するようにして下さい。

会社概要

会社名 SMBCファイナンスサービス株式会社
住所 東京都港区三田3丁目5番27号 住友不動産三田ツインビル西館7階
規模 資本金717億5百万円
設立年月日 1972年12月5日
事業内容 一括決済サービス(手形削減サービス)
ファクタリング(販売先信用保証、手形買取、下請債権保全支援事業)
決済ビジネス(集金代行、CVS料金収納代行、決済ステーション等)