インターネットで国内だけでなく、世界中のショッピングサイトやオークションサイトで欲しいモノを手に入れられるようになりました。
そういったサイトから個人で商品を輸入し店舗や、サイトで販売するといった商売があります。それが個人輸入で稼ぐという方法です。
しかし、中には日本への発送に対応していないといったサイトもたくさんあり、欲しいモノがあるのに、買い物ができなくて困ったことはありませんか?
そんなときに利用されるのが“個人輸入代行サービス”です。利用したことがあるという人も多いのではないでしょうか?
Amazonなどのように、アカウント登録さえすれば、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、スペインなどをはじめとする世界中のAmazonのサイトから簡単にショッピング出来るものもあります。
ここでは、耳馴染みのあるXボーダー、スピアネット、グッピング、MYUSといった個人輸入代行サービスを利用して個人輸入をはじめる方法をご紹介したいと思います。
目次
個人輸入と代行サービス
個人輸入の際に使える便利なサービス、“個人輸入代行サービス”について、みなさんはどのようなイメージを持っていますか?利用する立場として見ることが多いお仕事ではないでしょうか。
個人輸入代行サービスの仕事内容
個人輸入代行サービスの仕事内容としては、商品の購入から発送まで全てを引き受けるサービスです。
手元に商品が届くまでに、いろいろな手数料が発生している明細を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
個人で直接購入することができれば、これらを支払う必要はないのに…、もっと安く利用したいのにと思った経験はありませんか?
個人輸入の代行サービスで必要になる費用
では、個人輸入の代行サービスの流れで、どのような料金が発生してくるのかを順を追ってご紹介していきます。
- 商品代金
- 購入先サイトから個人輸入業者の倉庫までの送料
- 購入代行手数料
- 消費税
- 関税
- 転送手数料
- 送料
これらが個人輸入代行サービスを利用した際に明細でよく見る項目です。このサービスを使って商品を輸入する場合、経費削減で一番チェックしておきたいところは、購入代行手数料となります。
サービス業者にもよりますが、商品代金に対して何%と定めているところや、商品代金に関わらず一律としているところなど、様々です。業者を選ぶ際の決め手となる部分です。
個人輸入代行サービスのサイトは大まかに2つ
個人輸入で副業をはじめる際に利用する、“個人輸入代行サービス”を提供しているサイトには、大きく分けて2種類あります。
- 企業として運営しているサイト
- 個人運営のサイト
今回ご紹介するのは、しっかりと企業として成り立っている、割と耳馴染みのある企業を使って副業をはじめる方法をご紹介したいと思います。
それぞれの代行業者のサービスの違いなどをチェックすることから始めましょう。
始めるためには
関税がかかることを理解しておく
まず、海外から商品を購入する際には、基本として知っておくべきことがあります。最終的には利益の計算に関わってくる重要な部分です。それは”関税”です。日本国内で商品を仕入れる時には掛からない経費ですが、海外から商品を仕入れる際には、個人であっても、業者に代行してもらっても必ず掛かってくるものです。
なんとも厄介に感じる“関税”ですが、輸入をする以上は切り離せない項目なので、後ほど、金額の目安などについては詳しく触れていきたいと思います。
見た目の価格に惑わされないで
ぱっと見て単価が安い!お得だ!と思っても、実際に手元に商品が届くまでに、関税や、手数料がたくさんプラスされて、実はそれほどお得ではなかったということは、実際に個人輸入をしたことがある人は経験したことがあるのではないでしょうか。
輸入をするということは、そういった関税、そして、業者に輸入代行してもらえばさまざまな手数料がかかるということを、まず頭に入れておきましょう。
必要なもの・初期投資
個人輸入を商売とする場合は、輸入したものをどのような形で販売していくかということも考えておく必要があります。
自分のお店をすでにもっている場合
すでに自分のお店を持っていて、今までは、国内からのみ商品を仕入れていたけれど、取り扱い商品を増やすために海外からの仕入れもはじめる!といった場合は、仕入れ代金さえ準備しておけば、あとは販売するだけというシンプルな流れになります。
販売する場所がない場合
販売する方法、場所が決まっていない場合は、まず、そこを決めておかなくては行けません。商品があっても販売する場所がなければ、利益には繋がりませんから。
ネット販売が簡単でリーズナブル
経費が一番かからない方法は、ネット販売をする方法です。今は、個人でも簡単にネット上にお店を開くこともできますし、ネットショッピングサイトに登録したりする方法もあります。商品を保管しておく場所さえ確保しておけばOKというわけです。
輸入代行会社のサービスを利用
ここでもひとつポイントがあります。個人輸入代行サービス業者の中には、倉庫を確保したり、さらには、商品を直接購入者へ発送するというサービスを行っているところもあります。もちろん、倉庫利用や、商品発送代行などには手数料が発生しますが、人件費や、手間などを考えて上手に利用していきたいですよね。
その他の条件~ネットショップの場合
見てもらえるようなセンスのいいサイトを
販売するお店をインターネットでオープンする場合、取り扱っている商品が良くても、まずは、お店に来てもらう、見てもらうことから始めなければいけません。センスのいいデザインのホームページは、ちょっと見てみようかなという気になるものです。
最初にお金をかけるか、売上が出てから手直しするか
目を引くホームページが作れる、技術やセンスがあると、最終的に売上につながっていくということになります。ここはどの程度の予算を持っているかにもよりますが、最初にお金をかけてデザインをプロに依頼するのもアリですし、売上が出てきたら、サイトをリニューアルしていくというのもひとつの方法です。
副業:個人輸入の将来性
【個人輸入(クロスボーダー、スピアネット、グッピング、MYUS)サイトが増加傾向】
冒頭でも触れましたが、インターネットの普及により、購入者は、世界中のあちこちのショッピングサイトをチェックできるようになりました。
個人輸入をして、目の肥えた購入者を満足させることができれば、個人輸入で利益を得るということは、意外にお手軽な副業のひとつと言えるかもしれません。
欲しいものが国内・海外関係なく買える時代
個人で購入できるものもあれば、業者を通じてのみ購入できるものもあります。海外のサイトがいろいろ覗けるので、購入者の選択肢も格段に増えたと言えるでしょう。海外だから、国内だからという基準ではなく、”欲しいもの”で、購入サイトを選ぶようになってきている状況です。
個人輸入にかかる税金について
輸入には関税というものが関わってきます。ここで少し、輸入にかかる税金にまつわるおさえておくべき基礎知識をご紹介しておきます。
個人輸入は商用輸入とは関税のかかり方が違う
輸入をすれば、必ず関税がかかる!と思っているかもしれません。しかし、個人で数千円~数万円くらいのレベルで商品を仕入れるときには、ビジネスに使うものといっても個人輸入として扱われる場合がほとんどです。
個人輸入の場合、課税価格が1万円以下の場合は、関税だけでなく消費税もかかりません。ここで課税価格について説明しておきたいと思います。
です。課税価格1万円以下の場合は、関税と消費税が掛からないということは、送料を「0」で計算してみると、「10000円÷0.6=16,666.666…」。
つまり、16,666円以下の買い物の際には、関税、消費税が掛からないという計算になります。課税価格1万円を超えた場合には、消費税と、「基本税率」または「簡易税率」というものがかかってくることになります。
「基本税率」と「簡易税率」とは
ここでは、用語の意味を軽く知っておくという程度で大丈夫でしょう。
- 基本税率→事情に変更がない限り長期的に適用される基本的な税率
- 簡易税率→課税処理を簡易的かつ迅速に処理するために設けられた簡易な税率
簡易税率が適用されないものは、自動的に基本税率が適用というくらいのルールのひとつとしてさらりと流してOKです。
関税率は品目ごとにチェック
最新の関税率は財務省のホームページでチェックすることをおすすめします。関税率は毎年のように見直しがされているので、輸入ビジネスを行う人は、こまめなチェックが必要になります。
取り扱い商品を増やしていくことを検討している人は特に注意
今まで関税がかかっていなかったものが、急にかかるようになったり、また、今まで関税がかかっていたものが、急にかからなくなったりする場合があります。ここに掲載されていない品目に入る商品は、海外から仕入れても関税がかからないと思ってOKです。
財務省ホームページ(輸入統計品目表)
http://www.customs.go.jp/tariff/index.htm
関税がかかるものには通関手数料
「通関手数料」とは関税がかかる荷物1コにつき200円かかってくる手数料です。関税がかからない荷物であれば、通関手数料は「0」ということになります。なので、輸入には、関税、消費税、通関手数料の3点セットの料金が発生するイメージがありますが、実は、内容によってはどれもかからないパターンもあるということなのです。
個人輸入代行サービスサイトを比較
では、実際に、個人輸入代行サービス業者で人気のある4社、クロスボーダー、スピアネット、グッピング、MYUSのサービス内容を比較してみましょう。
クロスボーダー
プレミアム会員→購入商品額の10%または、1,800円
一般会員→購入商品額の30%または、1,800円
合計30万以上の買い物で次回からプレミアム会員として利用可能
日本のネットショッピング感覚でアメリカAmazon商品を買えるのがこちらのサイト、Xボーダー。当然、日本未発売の商品も購入できます。サイト自体も日本のネットショップのような作りで感覚的に操作できるのでわかりやすいです。
- 日本語で検索OK
- 欲しいものが見つかったらカートに入れて購入ボタンを押すだけ
- 海外業者との対応はすべてXボーダーがやってくれます
- 英語は全く必要ナシ
- 購入の際のクレジット情報なども海外業者には一切伝わらないので安心
サイトでは日本Amazonでの価格をキーワード検索で比較することもできます。商品は現地の日本人スタッフにより検品・梱包が行われ、日本の運送会社を通して届けられ、商品到着後でも1週間以内に連絡すれば海外業者との交渉も可能。
購入代行業者では海外サイトで欲しいものを見つけたら、その商品情報を代行業者に連絡する手間などがありますがXボーダーは商品の検索から購入、配達まで1つのサイトで完了できるのでとても便利。だからといって手数料がずば抜けて高い、というわけでもありません。
商品代金と手数料以外にかかるのは日本への送料ですが、内訳は下記です。
- アメリカ国内送料(出品者による)
- 燃油サーチャージ(荷物の重量で決まる)
- 日本国内の送料(1pound以下で3,000円 重さで変わる)
- 日本国内の関税や消費税(かかる場合は受け取り時に支払います)
関税以外の国際発送料金の目安は商品を選択すると表示され、アメリカ国内送料がかかる場合はその旨も表示されます(金額は出ません)。関税についてもサイト上で事前にチェックが可能です。大型の商品の場合は送料が高くなるので自動計算はされず問い合わせをすることになります。
関税や送料は、実際に通関を通ってみないとわからない・海外サイトの記載サイズとの誤差があったりで完璧に予測することができません。購入する際は追加料金が発生する可能性を必ず頭に入れておきましょう。
スピアネット
他のサイトと比較してみると少し高めな設定です。購入後にキャンセルになった場合には、購入代行手数料は返金されないシステムになっています。送料、税金は実費です。
発送する際に、同梱する荷物がない場合には、転送手数料は「0」です。保管手数料は、検品を終了してから30日を超えた時点で発生してきます。料金は5日ごとにUSD7です。
オプションサービスには、保険、再検品、割れ物梱包手数料、発送先変更などがあります。商品を長く保管していた場合には、再検品はうれしいサービスですし、割れ物梱包手数料は、商品を確実にきちんとした形で届けたいときには安心のサービスです。
グッピング
購入代行手数料→購入金額の10%(最低¥1710)
こちらではストア追加料が1注文につき3店舗まで無料、4店目以降は1店追加する事に500円かかります。アイテム追加料は1注文につき3品目まで無料、4品目目から1品目追加ごとに120円プラスされていきます。
保険料は商品価格USD100までは業者が負担し、それ以上になった場合は、商品価格USD100ごとに200円追加となります。基本の検品は無料、特別検品は500円追加となります。
ここまでの説明で、先ほどのスピアネットとの違いがわかると思いますが、とにかく細かい費用設定となっています。基本手数料が一律1,280円とシンプルに来ているのですが、こういった細かい料金表を見るのは苦手、面倒と思う人にはあまり向いていないサイトかもしれません。
また、返品・交換は基本的に受け付けていません。キャンセル料金は購入手配前であれば無料ですが、手配後には、基本手数料の1,280円と代行料がかかるシステムになっているので、基本手数料が安い!と思っても、購入代行手数料も購入金額の10%が発生することも考慮して、細かく比較する必要がありそうです。
MYUS
利用の際には会員登録が必要です。会員の種類は大きく分けて3種類。
- 「スタンダード会員」・・・年会費無料ですが、その分、配送料のレートに優遇がないので、多少高くつく印象があります。
- 「プレミアム会員」・・・登録手数料がUSD20、さらに年会費もUSD60かかります。
- 「プレミアム+メール会員」・・・登録手数料USD35、年会費がUSD195かかります。年会費にグンと差が出てきているように見えますが、サービス内容もグッと増えるのがポイント
内容としては、海外通販サービスに加えて、手紙、カタログ、DM(ダイレクトメール)などを受け取ることができるようになります。これをおトクなサービスと感じるかどうかは、微妙なところという利用者の意見も多いようです。
ただし、利用する機会が多いのであれば、「スタンダード会員」と「プレミアム会員」はしっかり検討したほうがいいでしょう。配送料のレートは利用回数が増えれば増えるほど、優遇があったほうが経費削減につながります。
登録手数料や年会費が無料になる方法もあります。よくあるカード会社との提携です。アメックス、JCBなどのカード会員になれば、登録手数料ゼロ、年会費ゼロに加えて、購入代行=パーソナルショッパーズを利用すると購入価格の6%の手数料がかかりますが、カード会員になると割引のサービスを受けることができます。
こんな人におすすめ
語学に自信あり
英語だけではなく、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語といった語学に強ければもちろん、購入先の幅も広がります。ワールドワイドに買い付けをしているセレクトショプや雑貨屋さんが根強い人気があるのは、商品の種類の多さ、そして、希少価値などもあります。
なかなか手に入らないもの、目にする機会が少ないものを取り扱っていれば、重宝されること間違いなしです。
おもしろいものを探すのが好き
おもしろくて、珍しいものが好きという人は、ネットサーフィンで商品を探すときも、楽しみながら出来るので、探している時間も苦にならないでしょう。掘り出し物に出会うチャンスもグッと増えるというわけです。
お店をやっている
すでに実店舗や、サイトでお店をやっているという人にはおすすめです。商品を仕入れて販売するというノウハウがすでに持っているからです。
仕入先は国内だけだったけど、新しい顧客を増やすべく商品の種類を増やしたい!といったときには、仕入先を海外にまで広げれば、選択肢が大幅に増えるわけです。販売の規模を大きくしたいと検討している人にはおすすめしたい仕入れ方法のひとつです。
個人輸入をする際には、輸入代行サービスの業者を使うのもひとつの方法です。費用、手数料、オプションサービスなど、業者によって内容は様々です。細かく丁寧にチェック、比較をして、経費はなるべく抑えて、少しでも売上に繋がるような選び方をするように心がけましょう。
また、実際にサービスを利用する際には国内のサイトであれ、海外のサイトであれ、「セキュリティ」にも目を向けるようにしてください。
住所や電話番号、カード情報などといった個人情報を入力するわけですから、SSLなどのセキュリティ機能を搭載しているかどうかを判断基準とするといいでしょう。
ちなみにSSLとは、インターネットを使っての通信が暗号化されていることを保証するものです。SSLなどのセキュリティ機能をサイトに採用する場合、タダではありません。
このサイト=業者がセキュリティにコストをかけているかどうかが分かる部分でもあります。利用者の大切な情報を、きちんとコストをかけて守るシステムを利用しているかどうか、ここは重要なポイントとなります。
「SSLを使用しています」と記載があったり、買い物かごや注文フォームに進んでいくと、「SSLを使用して情報を暗号化しています」といったメッセージが出てきます。これが出てくれば一安心。
他には、ユーザー登録や注文の際のURLをチェックしてみましょう。「https://」となっていればOKです。「s」が入っているかどうかがポイントですので、見落とさないようにしてください。