ソーイング

ハンドメイドの副業とは、アクセサリーや小物、洋服、バッグなどを手作りし、販売することで利益を得る仕事です。

最近では、ハンドメイドや手作りという言葉が付加価値としてとらえられるようになり、世界に1つだけしかないオリジナル商品として人気を集めています。

ただし、ハンドメイドを副業として利益を得ることは、誰でも簡単にできるわけではありません。また材料費も必ずかかり、販売する方法にも工夫が必要です。

ここでは、ハンドメイドや個人作成物を販売する副業について、詳しくご説明いたします。

始めるためには

必要な能力・技術とは?

ハンドメイドで副業を始めるためには、物を作る能力や技術が必要となります。

例えば、バッグを手作りして販売をするという場合は、バッグを作成する能力と技術です。

バッグと一言で言っても、大人の女性が持つバッグ、幼稚園児向けバッグなどさまざまあります。それぞれのターゲットや使用用途に合わせた機能とデザインで作成することになります。

ハンドメイド商品は、手作りだからこその温かみやオリジナリティが付加価値となります。

ただし、オリジナリティだけを追いかけてしまうと荷物を入れることができないバッグになり、手作りの温かみといっても縫い目が歪んだ縫製を意味しているわけではありません。

手作りする物に関わらず、市販品と同等かそれに近い機能性は必須条件となります。

必要なもの、初期投資

初期投資や必要な物品についても、何を作るかによって大きく異なります。

同様にバッグを手作りする場合を例にすると、ミシン・布や革・副資材(ボタン・補強する芯地など)・糸・裁縫小物などが必要となります。

ハンドメイドは自宅で行うことができる副業ですが、ミシンを扱うことからある程度の作業スペースも必要となります。

そして、自身で消費者へ販売するということであれば、郵送するための袋なども準備します。

その他の条件

ハンドメイド商品を販売することは、どのような物を作るか、デザイン、素材、必要なものを調達、そして作成し販売するという流れです。

そのため、一番重要な条件は、物を作ることが好きであることです。物を作る作業は、黙々と作業台に向き合う時間が長い作業です。また、自分の手で作り出したものを、「欲しい!」と言ってくれる人がいることに喜びを感じるかどうか、という点も大切です。

「手作りが好き」「人に喜んでもらいたい」という気持ちこそが、ハンドメイド商品を作り続けることができる最大の条件です。

仕事内容を徹底解剖!

制作物ごとに詳しい内容を紹介していきます。

アクセサリー:レジン・ビーズ等

最近、ハンドメイド商品の中でも特に人気を集めているのがアクセサリーです。オーソドックスなビーズだけでなく、樹脂を固めて作るレジンのアクセサリーなどがあります。

ハンドメイドで販売されているアクセサリーは、ネックレス、ペンダント、ピアス、ブレスレット、ブローチなどが主です。作業内容は、チェーンやブローチ台などに自分でデザインしたパーツを取り付けるという比較的簡単なものです。

ただし、簡単に作ることができるものはオリジナリティが低く、逆に誰でも作ることができるため、注目度を集めることができません。

そのため、パーツの組み合わせやレジンでオリジナルデザインを作るなどで、他のライバルと差別化をはかっている人が多くいます。

裁縫した物:バッグ・小物・幼稚園グッズなど

ミシンや手縫いなど裁縫した物も人気があります。販売されている商品は多岐に渡り、市販品かと思うほど精巧に作られているものや、革を使った高級品、そして入園入学グッズの子供向けのものなどがあります。

作業内容は、作る物を決め手縫いやミシンで作成します。アクセサリーと比較すると、裁縫技術や経験が必要となります。ただし、子供向けグッズに関しては、基礎的な知識だけでも作成が可能でしょう。

アクセサリーと違い、裁縫したものは比較的実用する物が多くなります。そのため、実用できる機能を備えているかが大切です。

編み物したグッズ:編みぐるみなど

小さな動物をモチーフとした編みぐるみやレース編みのドイリーなど、編み物グッズのハンドメイド商品も販売されています。手編みのマフラーやセーターよりも、小物が大半を占めます。

作業内容は、作りたいものをデザインし、毛糸などで編みます。裁縫と同様、こちらも編み物技術と経験が必要です。編み方自体はいくつかの種類に限定されますが、それをどう組み合わせるかでデザインが大きく異なるため、難易度の高い作業になります。

羊毛フェルト雑貨

フェルト素材を使ったハンドメイドもあります。最近ではフェルト作家と呼ばれている人も登場しています。

作業内容は、羊毛フェルト素材というフワフワの素材を針で無数に刺し、羊毛を自在に形作りします。刺すことでフェルトが徐々に固定されていくため、しっかりと固さのある雑貨が完成します。

羊毛フェルトのハンドメイドは、インテリアオブジェや置物などの商品が人気です。実用性ではなく、いかにオブジェとしてデザイン性が高いかが求められます。そして、何万回と無数に針で刺す必要があるため、根気のいる作業です。

デコグッズ:携帯・スマホケースなど

デコグッズのハンドメイド商品も根強い人気があります。携帯ケース・スマホケースを始め、手鏡やミントケース、ネイルチップなどです。スイーツをあしらったスイーツデコという種類もあります。

作業内容は、土台となるケースなどにパーツを取り付け接着剤で固定します。デコグッズはデザイン性が決め手です。市販ではあまり販売されていないこともあり、特にオリジナリティが求められます。シンプル・エレガント系・姫系・スカル系などデザインのコンセプトを決めると良いでしょう。

副業:ハンドメイドの将来性

近年、手作り商品専門の販売サイトやマーケットアプリが多数登場しています。これは、ハンドメイド商品への注目度が高く成長性が高いことを示しています。そして、需要と供給、つまり作り手と買い手のバランスが取れていることも表します。

ハンドメイドや手作り商品の多くは女性が販売していますが、購入も大半が女性です。女性にとって「限定」「世界に1つ」「オリジナル」という言葉に魅力を感じるという点で、ハンドメイドや手作り市場はこれからも成長が見込まれます。

いくら稼げる?費用は?

売上

売上は、何を販売するかによって異なります。アクセサリーであれば500円~1,000円程度、バッグであれば3,000円といったところが主流価格です。それぞれ1ヶ月の売上を見てみましょう。

  • アクセサリー(1ヶ月に50個販売)1,000円×50個=50,000円
  • バッグ(1ヶ月に20個販売)3,000円×20個=60,000円

材料費

ハンドメイドには材料費が必要です。材料費は、まとめ買いや上手に使い切ることが前提となります。例として、パールを使ったピアスを作成する際の材料費をご紹介します。

【ピアスの材料費】

  • ピアス台 1個約35円
  • パール 1個約5円
  • 各種パーツ 合計約2円

合計42円

その他の必要な費用

インターネットでハンドメイド商品を販売する場合は、発送するための資材も必要となります。アクセサリーを発送する際の資材についてご紹介します。

【ピアスを郵送する場合の費用】

  • 透明なビニール袋 1枚約1円
  • 封筒 1枚約2円
  • 切手代 約120円

合計122円

おすすめサイトは?

ヤフオク

http://auctions.yahoo.co.jp/
一番敷居が高く、不用品を販売するのと同じ感覚でハンドメイド商品を販売できます。

ミンネ

https://minne.com/
ハンドメイド専門マーケットとして最大手です。ファンとのコミュニケーションを楽しむことができます。ハイレベルな商品が揃っています。

iichi(いいち)

https://www.iichi.com/
こちらもハンドメイド専門マーケットの大手です。

メルカリ

https://www.mercari.com/jp/
フリマアプリ大手です。ハンドメイド専門ではありませんが、ヤフオクよりも比較的女性や若年層向けのアプリと言えます。

似ている副業は?

リメイク販売

既製品からオリジナル商品を作成し販売する副業です。ハンメイドと似ていますが、1から作成するのとは異なり、ベースとなる既製品にオリジナリティを付加します。
例えば、海外のスタイリッシュな古着からワッペンを切り取り、既製品のバッグに付けて販売するなどです。

DIYでオリジナル家具や小物の販売

ハンドメイドできるのは女性向けだけではありません。木工が得意な方であれば、DIYでオリジナル家具や小物を作成販売する方法もあります。子供向けの温かみのあるおもちゃなど注目されています。