スポーツの大会や試合で審判を行う副業をご存知でしょうか?
スポーツの審判は、試合に出場するメンバーと同様、必ず置く必要のあるポジションです。審判がいないと試合が成り立たないからです。
審判と一言で言っても、主審・副審・ラインズマン・ディレクターなどさまざまな役割が存在します。そのため、必ずしも資格が必要とされるわけではなく、資格がなくても十分副業ができます。
また、多くのスポーツイベントは土日祝日に集中しているため、会社員が副業しやすい休日にガッツリ働くことができるのも魅力です。
ここでは、審判の副業について、詳しくご説明いたします。
始めるためには
必要な能力・技術とは?
第一に、体力が必要です。試合をするのは選手だから審判は体力はいらないのでは?と思うかもしれませんが、審判も一定の体力が必要となります。
例えばサッカーの審判を行う場合、選手のプレーを確認するためには、選手とともにフィールドの中を走り回る必要があります。
またサッカーに限らず、審判は判定を行う業務だけでなく会場の準備や片付けなども依頼されるケースが多々あります。どのようなスポーツの審判であっても、体力は必須です。
体力の次に、審判を行うスポーツの知識があることも前提です。審判の資格があると良いですが、資格がなくても副審やラインズマンなどの審判を担当できます。ただし、そのスポーツについて経験や一通りの知識がないとできない仕事です。
そして最後に、精神力と集中力も必要です。多くのスポーツは、夏は暑く冬は寒いアウトドアで行われ、インドアスポーツだとしても冷暖房が完備されている会場は少ないものです。その中で、大会や試合がスムーズに進行するよう審判業務を行うには精神力と集中力も不可欠です。
必要なもの、初期投資
初期投資や必要な物品については、特にありません。
大会や試合に必要なボールなどの道具は準備されています。審判服や笛などのレフリー道具なども貸し出しされることが大半です。身1つでできる仕事と言えます。ただし、審判として動きやすい服装やフィールドに合ったシューズは必需品です。
その他の条件
審判をするスポーツが好きであることです。
もちろん好きではないスポーツの審判をすることも可能です。ただ、スポーツの試合は最低でも1時間~2時間かかります。
1日に複数の試合が行われる場合は、日中の時間すべて審判を行う可能性もあります。長時間動き回ったり、じっと選手のプレーを審判することは、決して楽な仕事ではありません。その時に、そのスポーツを好きであるかどうかで感じる感情が異なります。
野球のように攻撃と守りが入れ替わるスポーツであっても、審判は入れ替わることなく絶えず審判を行います。そこで、集中力を切らさずに審判できるかどうかは、好きかどうかの気持ちが重要となります。
副業内容を徹底解剖!
スポーツごとに審判の副業を紹介します。
サッカー・フットサル
競技人口の多いスポーツ上位にランクインする、サッカー・フットサル。特にフットサルは、サッカーよりもフィールドが狭く手軽にチャレンジできるため競技人口が増えています。
フットサルは、前半後半20分ずつでインターバルが15分以内、アマチュアの試合では主審1人と副審(ラインズマン)2人つくことが一般的です。アマチュアの試合では主審副審いずれも資格は不要です。
フィールドの広さは、40m×20m程度。主審になればその中を選手とともに走り回るため体力必須です。
一方サッカーは、前半後半45分ずつでインターバルが15分以内、審判の数はフットサルと同じく、主審1人と副審(ラインズマン)2人つくことが一般的です。
フィールドの広さは、100m×45~90m程度。フットサルの2倍以上の広さです。主審になればその中を選手とともに走り回るため、こちらも体力必須です。
競技人口で言えばサッカーの方がメジャーですが、副業として、趣味で楽しんでいる人の試合を審判するとなるとフットサルの方が敷居は低めです。
そして、サッカー・フットサルの審判として副業する場合は、大会を運営するスポーツイベント会社、サッカー場やフットサルコートを所有するスポーツ施設、スポーツ教室などに応募し登録することで、好きな日を選んで仕事をすることになります。
野球
野球も競技人口の多いスポーツ上位にランクインするスポーツです。社会人の草野球チームが多く存在しているため、審判代行のニーズがあります。
プロ野球などをテレビで見ていると、審判の数は4名いるのが一般的ですが、草野球大会の場合は2人や1人で行うことも珍しくありません。
4名体制の場合は、バッターのすぐ後ろにいる球審の他、一塁、二塁、三塁の塁審となります。サッカーとは異なり、野球の審判は選手とともに走り回る必要はありませんが、炎天下や多少の雨降りでもフィールドの中に立ち続ける必要があります。
アマチュアの草野球大会では7回制をとっていることが多いので、所要時間は長くても2時間程度です。また、多くの場合コールド試合をルールに入れているので、極端に長くなることも少なくなっています。
野球の審判として副業する場合も、サッカーやフットサルと同様、大会を運営するスポーツイベント会社、野球場を所有するスポーツ施設、スポーツ教室などに応募し登録することで、好きな日を選んで仕事をすることになります。
ただし、野球の場合は攻撃時のチームの誰かが交代で審判をするというケースもあるため、サッカーやフットサルよりも需要は少ないかもしれません。
バスケットボール
スポーツ審判で言うと、サッカーやフットサル、野球の需要が圧倒的に多いのですが、次点を挙げるとするとバスケットボールです。
ただしバスケットボールの審判に関しては2つ覚えておきたいことがあります。
知識だけでは難しい
バスケットボールは競技したことがあるよという人は多いかもしれませんが、バスケットボールの審判はたくさんの種類のサインを適宜出す必要があります。しかも、スピード感たっぷりの試合の中で適切に出すことはかなりの練習が必要となります。
フットサルや野球と比べて人口が少ない
知識も審判のサインも覚えたとしても、バスケットボールを楽しんでいる人の数は、フットサルや野球と比べてまだまだ少ないのが現状です。そのためあまり多くのイベントが開催されていません。
副業としての審判業務の将来性
会社の健康診断で成人病の一歩手前と言われた・・・という場合、多くの人はスポーツを始めることを考えます。そして昨今は、空前の健康ブームと言えるほどの健康社会です。健康社会になればなるほど、スポーツを楽しむ人の数は増えています。スポーツ審判は今後ますます需要が増えていくことが想定できます。
いくら稼げる?費用は?
売上
審判代行は、スポーツイベント会社やスポーツ施設との雇用であるため、1時間あるいは1日あたりの報酬となります。
(例)
- サッカー・フットサル:1,000円~/1時間
- 審判資格がある、主審やディレクターができる場合:時給2,000円の場合有
- 野球:4,000円~/1~2試合
費用
試合会場までの交通費が必要です。特に野球やサッカーなど広いスペースで行うスポーツの場合は、電車やバスでの移動が困難な場合もあるため、自動車が必要となることもあります。
多くの場合、審判服やレフリー用具はレンタルできますが、自前でお願いしますと言われる場合は準備する必要があります。また、フィールドやコートを乱さないよう適切なスパイクやシューズは必須のため経費として考えておきましょう。
おすすめサイトは?
sportsone
http://www.sportsone.jp/
サッカー、フットサル、野球、バスケットボールなど幅広いスポーツイベントを手掛けるイベント会社です。キャスト~ディレクターといったキャリアアップ制度があり、能力に応じて昇給があるのも魅力です。
スポーツマネジメント
https://spo-mane.co.jp/
サッカー・フットサルのイベントを行っているスポーツイベント会社。小学生~大人まで幅広いイベントを開催しています。宿泊を伴う場合は宿泊費や食事代の支給があることや、継続して審判として勤務すれば、審判資格取得を全面的にサポートしてくれるうれしい特典付です。
エフチャンネル
http://f-channel.net/web/staff.html
こちらもサッカーやフットサルのイベントを行っているスポーツイベント会社。ドームやスタジアムなど大規模な大会でのボールパーソンも募集していることが特徴です。
ミズノフットサルプラザ
http://www.mfpnet.com/dictionary/dic_shimpan.html
全国に展開しているフットサルコートを運営。施設で大会や試合があるときの審判を募集しています。
似ている副業は?
イベント設営スタッフ
ライブや展示会などイベントの設営を行う仕事です。体力に自信がある方ならスポーツ感覚でテキパキ仕事できます。また、スポーツイベント会社に登録した場合、大会や試合以外にスポーツイベントの設営スタッフとして仕事できることもあります。