フリーマーケットは全国各地で開かれていて、場合によっては数万円を売り上げる人もいる副業です。不要なものが処分できて、おまけに儲けもついてくる。うまく活用すれば立派な副収入になるでしょう。
しかし同時にフリーマーケットではビジネスセンスが問われることをご存知でしょうか。
ここでは副業としてフリーマーケットを活用する方法を紹介するとともに、そこで必要なスキルについても解説しています。断捨離と副業を同時に両立させたい!という人は必読です。
始めるためには
必要な初期費用は?
まずはフリーマーケットを副業として始めるために必要なコストについて知っておきましょう。
- 出店料
- 登録料
- その他備品購入料
フリーマーケットに買う側として参加するだけなら会場への入場料を支払うだけですが、売る側になると話は別。まず出店形態に応じて出店料を支払います。これは会場によっても変わりますが、多くの場合
- 手荷物出店
- 車出店
に分けられています。
兵庫県西宮の阪急神戸線・西宮北口駅近くで開催される「にしきたフリーマーケット」の場合は、手荷物出店のスペースは間口3m×奥行3mで出店料が3,100円、車出店のスペースは間口6m×奥行4mで6,200円。手荷物出店の場合でも駐車場からの商品搬入は可能、となっています。
東京の大井競馬場で毎週開催されているフリーマーケットのように別途登録料として500円が必要な会場もあるので、自分が出店したい会場の料金システムをあらかじめ調べておく必要があるでしょう。
出店するだけならコストはこれだけですが、ただ品物を置いただけではなかなか商品は売れません。陳列を工夫したり、値札をつけたりするのに必要な備品の購入代金も、初期費用として考えておく必要があります。
どんなスキルが必要?
フリーマーケットを単なる「不要品処分の場」として考えるのであれば、特にこれといったスキルは要りません。しかし「副業」として考えるのであればフリーマーケットはかなりシビアなビジネスの場になります。
周囲には競合がたくさんいる上に、値切りや買い叩きは当たり前。そんな中で自分のブースの品物を売り、かつ利益を上げるには少なくとも以下の3つのスキルが必要です。
- 相場を把握するスキル
- 品物を良く見せるスキル
- コミュニケーションスキル
相場を把握する
まず重要なのは適正価格を把握するスキル。フリーマーケットの相場はフリーマーケットだけのものです。古着屋では14,000円、インターネットオークションでは10,000円の品物でも、フリーマーケットに出品すると5,000円以下という場合もあります。
フリーマーケットを副業として始める前に、実際に買う側としてフリーマーケットに参加し、どんな品物がどれくらいで売られているかを観察することで、相場感覚を身につける必要があるでしょう。
定価・古着屋・インターネットオークションでの価格とフリーマーケットでの価格差が理解できれば、適正価格をつけられるようになるはずです。
品物を良く見せる
適正価格をつけたところで品物にホコリがかぶっていたり、汚れたままだったりすればまず売れません。
比較的高額な品物と安価な品物の値札に違いをつけたり、什器を使って陳列するなどの工夫も必要です。これにはコストもかかるので、100円均一などを使って安く済ませながら、自分の出店ブースのレベルアップを図りましょう。
コミュニケーション
笑顔やテキパキとしたお金の扱い、品物について聞かれた時の対応や、値切り交渉での交渉力など、フリーマーケットにはコミュニケーションスキルが必要不可欠です。
その点、接客業の経験があったり、普段から営業の仕事をしている人などにとってはフリーマーケットは利益を出しやすい副業と言えるでしょう。
仕事内容を徹底解剖!
次にフリーマーケットに売る側として参加した場合の、具体的な作業について見ていきましょう。
フリーマーケットは基本的に一日仕事です。休日を丸ごと使うので、できるだけ楽しく過ごすためにもここで1日の流れをしっかり把握しておきましょう。
フリーマーケットに参加する前
参加申し込み
一番初めにするのは参加の申し込み。申し込み方法は会場によって違うので事前確認が必要です。
例えば関西を中心にフリーマーケットの開催を取り仕切っている日本フリーマーケット協会で参加を申し込むと、出店料などの料金は事前にクレジット決済などで支払うことができ、当日は申し込み後に送付される出店証を持っていくだけで参加できます。
前述した大井競馬場のフリーマーケットの場合は当日の会場で参加申し込みをするため、事前の申し込みは不要です。
仕入れ・商品準備
参加する会場と日程が決まったら、次は品物の準備をします。自分の家の中で売りたいもの・売れそうなものを探しましょう。
場合によってはメンテナンスも必要です。それだけでは在庫が少なすぎるという場合は、友人などを通じて不要品を集めるのもアリ。
値付け・値札準備
次は価格の設定です。すでに相場感覚が身についている人はともかく、はじめのうちは「自分だったらこれくらいまでなら出す」という基準で値付けして問題ありません。参加するうちに徐々に相場感覚が身についてくるはずです。
価格が決まったら100円均一などで購入した値札シールに価格を書いていきましょう。搬入途中ではがれると面倒なので、どの品物がいくらなのかを把握しておいて、当日貼るのがオススメです。
当日必要な備品等の準備
当日必要なのは品物だけではありません。品物を広げるブルーシートや、地面に座るときに下に敷くクッションや折りたたみ椅子、釣銭の準備も必要です。
また洋服などが品物に多い場合は姿見を持っていくのもいいでしょう。何があれば販売につながるのか、自分の頭で考えて必要なものを揃えます。
フリーマーケット当日
出店受付
当日に出店申し込みをする場合は出店料や登録料を支払い入場。出店証の提示で入場できる場合も、会場の運営テントなどで出店受付が必要です。するとスタッフから出店ブースの指示があるので、その場所に移動します。
開店準備
ブースに到着したら開店準備。品物を陳列し、値札をつけて、釣銭の準備もしておきます。開始時間になるまでは販売は禁止なので注意しましょう。
販売開始
あとは販売するだけですが、状況に応じて値下げをしたり、品物が売れれば陳列を変えたりなど意外にやることはたくさんあります。
また開場中はなかなかブースを離れられないので、可能なら友人や家族に応援を頼んでおきましょう。トイレに行ったり、食事に行ったりするたびにお店をたたんで販売チャンスを逃さずに済みます。
搬出
フリーマーケットが終了したら搬入と逆のルートで搬出を行います。手荷物出店の場合と車出店の場合では搬出の仕方も違うので、スタッフの指示に従うようにしましょう。
いくら稼げる?
「フリーマーケットは儲かるのか?」という疑問についての答えは捉え方によって変わります。
家の中で眠っていたものが安くとも値がついて売れ、さらには家のスペースも空けられる、という風に考えれば「儲かる」と言えるでしょう。
しかしフリーマーケットでの相場はかなり安いので、買った時の価格と比較すれば明らかに「損」です。
飛ぶように売れる人もいれば、一つも売れずに帰る人もいるので、出店料などを考えれば丸損という場合もあります。
自前で品物を用意する場合は在庫が限られるため、もしコンスタントにフリーマーケットで収入を得るのであれば、仕入先を確保しなくてはいけません。
フリーマーケットを「副業」として確立するには、売上と仕入れをきっちりマネジメントするスキルが必要です。これが「ビジネススキルが試される副業」たる所以です。
おすすめサイトは?
日本フリーマーケット協会
http://freemarket-go.com/
関西在住の人にオススメなのがこのサイト。関西を中心とした各地のフリーマーケットの情報が集まっています。
fmfm.jp フリマガイド
https://fmfm.jp/
関東在住の場合はこちらのサイトがオススメ。東京・神奈川はもちろん、埼玉・千葉・栃木・茨城・群馬まで関東一円のフリーマーケット情報が集まっています。
似ている副業は?
- せどり
- 転売ビジネス
- インターネットオークション
- ドロップシッピング