土地やマンションといった不動産を持っていたら、上手に活用したいものです。「レンタルスペース」というのをご存知ですか?空いているスペースを貸出して、レンタル料金で稼ぐという副業の一つです。
レンタルスペースを使って、週末だけカフェオーナー、週に数日だけ雑貨屋さんをオープン、同じ場所なのに、日替わりでお店が違ったり、昼と夜で違うお店をやったりという稼ぎ方が度々メディアに取り上げられます。
そのレンタルスペースを提供する側に立って、副業として成り立たせてみませんか?土地やマンションを持っているけれど、特に何もしていない、活用したいけれどどう使っていいかわからない、そんな人におすすめの「レンタルスペース」を副業にする方法をご紹介していきます。
レンタルスペースの副業について
起業したい!と思ったときに一番に考えるのは、ビジネスを始める“場所”です。インターネットの普及により、お店を開業したいと思い立った時には、ネットショップを経営するという方法もありますが、何でもネットで解決するものではありません。
カフェ、雑貨屋さん、パン屋さん、花屋さん、スイーツ屋さん、会社、事務所…etc.。スペースがなければ始まらないものは、たくさんあります。
そんなとき、スペースがレンタルできたらいいなと思うものですよね。企業をする人たちの役に立ちながら、場所を提供して収入を得る!というビジネスがレンタルスペースです。
後ほど改めて触れますが、このレンタルスペース、余っている土地やマンションなどの建物などを貸すだけではありません。最近では、自身が住んでいる部屋を、映画やドラマの撮影現場に提供するというものもあるようなのです。少し身近な副業に思えてきませんか?
さて、レンタルスペースとひとくちに言ってもその種類は様々です。どんなものがレンタルスペースとして収入を得ることが出来るのかなどを考えつつ、その例を実際に上げていきながら、おすすめポイントなどをチェックしていきましょう。
手っ取り早い空き地の使い方
駐車場
空いた土地の活用法でパッと思いつく方が多いのではないでしょうか。広い場所であったり、人通りの多い場所であれば、自動販売機なども設置してダブルの副収入を得ることだって可能です。売上を少しでもアップさせたいなら、プラスアルファの稼ぎ方を考えていくのも、腕の見せどころ!となって楽しくなってくるのではないでしょうか。
倉庫・物置などとして提供
最近レンタル物置や、レンタルロッカー、レンタルクローゼットなどが人気を集めているのをご存知ですか?電車の中でもよく見かける広告のひとつです。
普段使わないものだけど、保管しておきたい!もしくは、使わないものだけど捨てられない!または、使うものだけど保管する場所がない!そういった人たちが利用しているサービスです。自宅に置いておきたいけれど、スペースに困るものって意外とあるものです。
アウトドア用のグッズ
スキー、スノーボード、サーフィン、キャンプといったグッズは、いわゆるシーズンものです。オフシーズンのとき、クローゼットや物置を開けるたびに、「邪魔だな」なんて思ったことはありませんか?趣味に使うものだから、しっかり保管しておきたいけれど、こういったアイテムは場所を取るものです。大切なものだからこそ、しっかりと保管できるサービスは重宝されます。
カー用品
こちらもシーズンものです。駐車場スペースがゆったり取れていれば、カー用品も置く場所に困らないものですが、意外と場所をとるのが、タイヤです。スタッドレスタイヤの置き場所に困っている人、意外と多いのです。
やはりシーズンものはオフシーズンには、できれば目の前から離しておきたいものです。駐車場にスペースがない、物置にもう置き場所がないからといって、タイヤを外に出していたら、雨や日差しで劣化してしまったり、盗難などの心配も出てくるものです。
安全に車を運転するために必要は道具は、きちんとした管理をしておきたいですよね。また、マンションに住んでいる場合は駐車場は共用部分で置けませんし、居室と駐車場は離れているため別の場所に保管し、そのままタイヤ交換を行いたいという需要もあると思います。
バイクや自転車(数台持っている人向け)
趣味でバイクや自転車をコレクションしている人も多いものです。自宅のガレージに収まらない!でも、大切なものだから保管しておきたい!駐車違反や盗難の心配もなくあずけることができるセキュリティの整ったレンタルスペースは、コレクターさんたちにも大人気です。
ビジネススペースとして提供
副業でレンタルスペースを提供し、副業“する”人を応援するサービスというのもなかなか面白いものです。そして、需要もたくさんあるのがこの分野でしょう。すでに起業しているけれど、スペースが足りない!という人たちにも人気があります。
会議室
会社に会議室がない!大人数で会議がしたい!わざわざ会社に来てもらうよりも、交通の便のいい場所に商談相手を呼びたい!そんな希望を叶えてくれるのが会議室レンタルです。
都内でオフィスを賃貸していると、会議室スペースは意外とネックになるものです。1日中入れ替わり立ち替わり利用するのであれば、役に立っている気がしますが、誰も使用していない時間があると、広いスペースがデッドスペースになってしまい、無駄だな…と感じてしまうこともありますよね。
あえて、広いスペースの会議室は社内には作らず、大人数の大切な会議はレンタルスペースでというのも最近、流行っているようです。
ショップ(カフェ、レストラン、バー、雑貨屋など)
お店を開業したいけれど、購入資金はない!というオーナーさん向けにショップ用のスペースを提供します。こちらは昔からあるケースですが、最近注目なのは、日替わりでオーナーが変わるレンタルスペースの活用法です。
後ほど、関連副業としてご紹介しますが、毎日は無理だけれど、将来の独立に向けて土日だけカフェをやってみたい、バーを開きたいから、夜だけ場所を借りたいというような、必要な時間だけレンタルするという方法が注目されているようです。
貸主としては、昼と夜両方のオーナーさんが見つかれば、1人のオーナーさんに貸すのと同じ収入を得ることができますし、借りる方も、無駄な経費(使わない時間の賃料)を削減できるということで、人気を集めています。メディアでも度々取り上げられるので、気になっているという人も多いのではないでしょうか。
ちょっと変わったビジネス用スペース
レンタルスペースなら、お手軽!ということで、ちょっと変わったビジネスをはじめてみようという人が、お試しとして使うというケースもあるようです。最近注目のあのビジネスも、最初はレンタルスペースから始めた!といったインタビュー記事などを目にしたことはありませんか?
レンタルカフェ
ホームパーティーもいいけれど、ちょっと広めの場所を借りてみんなで集まる人が利用しているというレンタルカフェ。キッチンがついているので料理もできてとても便利なのです。
一軒家だけれど、みんなが来るにはちょっと不便な場所にある、マンションなので、思いっきり盛り上がれないといった人たちに人気があるようです。人のお家だとなんだか落ち着かないという人には、こういったスペースでのパーティーは落ち着くのではないでしょうか?
お昼寝スペース
今、ランチタイムや休憩時間を使ってお昼寝ができるスペースが密かな人気を集めていることをご存知ですか?集中して30分お昼寝をすると、疲れもスッキリ取れる上に、夜の睡眠時間数時間分の効果があると言われています。
ひとりで静かにリラックスするというのも大切ですよね。お昼ご飯を早めに済ませて30分集中して寝る!という時間を効率的に使っているビジネスマン&ウーマンに大人気なんだとか。レンタルスペースとして提供する場所、トレンドを意識した作りや、レンタルシステムを作ると、より効率的に稼げる気がしてきませんか?
一軒家を提供
レンタルスペースというと、フロア貸し、部屋貸しといったものが浮かびがちですが、使っていない一軒家をお持ちであれば、レンタルスペースとして需要の多いものがあります。
シェアハウス
もうお馴染みの、シェアハウス。これは、副収入として始めている大家さんが多いですよね。都内の一軒家なのに、家賃はお手頃!といったケースがほとんどなので、入居待ちなども多く見られるのだとか。
入居条件にオリジナリティを出していくと、人気が集まりやすいようです。ご自身で契約から管理まですべて行うこともできますが、業者などを通して管理などはすべてお任せする楽な方法もあります。これなら本当に場所を提供するだけのとてもお手軽な副業になります。
田舎の一軒家ならコテージ
アウトドア、シーズンスポーツなどが楽しめたり、夏は避暑地になったりという楽しみ方が出来る場所の一軒家なら、コテージとして貸出するのがおすすめです。
ホテルや旅館と違って、ほかのお客さんたちに気兼ねなく過ごすこともできますし、料金もお手軽なのが多いということで人気があります。
お風呂に温泉がついていたり、ジェットバスになっていたりと工夫をすると、人気が集まったりしますよ。夏休みや、冬休みなどちょっとお値段が高めの時期でも、やっぱり楽しいお休みを過ごしたいものです。
多少の出費になっても利用する人が多いので、売上アップも期待できるはずです。
始めるためには
成功のポイント
「借りてみたい!」と思わせるスペース作りを心がけることが必要です。さきほど少し触れましたが、たとえば、一軒家をコテージとして貸し出すとします。どんな設備がついていたら人気が出るのかという点にポイントをおきましょう。
お風呂には、温泉、ジェットバス、サウナ。キッチンにはピザやパンが焼ける石窯などをつけてみたり、リビングにハンモックを取り付けてみたりと、今、人気のあるインテリアなどを参考にしてみるのもいいかもしれません。
近所の散策用に自転車を提供したり、夏ならバーベキューセット、ベランダから綺麗な星空が眺められるように天体望遠鏡セットを置いたり…。
こんなのがあったらいいなと思うものが揃っていると、利用する側としては、何も持たずに出かけられるお手軽さにも注目するはずです。利用者のニーズを考えられる目を持つことが成功の秘訣です。
必要なもの・初期投資
提供できるスペースを持っていることが第一条件です。土地、マンション、ビル、そして一軒家。これさえ持っていれば、あとはアイディアさえあればお手軽に始められます。
不動産を持っている人しかできない副業なら、自分には無理かな?と思っている人にも、実は最近注目のおすすめの”レンタルスペース”の提供方法があるのです。それが、冒頭にも少し触れましたが”撮影スペース”として、自宅(部屋)を提供することです。映画やドラマに出てくる、主人公たちが住む部屋。
実は、1から作る、つまりデコレートするのは、時間も手間もかかります。しかし、実際に住んでいる人の部屋というのは、生活感もでているので、作り物のイメージが消えて、そのうえ、手間も時間もかからないのでとても便利なのです。
もちろん撮影内容に合ったものである必要がありますが、そのへんは、募集している内容をチェックして、自分の部屋にあったものがあれば、部屋を使っていない時間で稼げるというおいしい収入が得られます。
数時間で数万円といった報酬が得られるので、かなりお得ですよ。制作スタッフさんなどの知り合いのお家が採用されるというケースもあるので、周りにそういったお仕事をしている方がいたら、相談してみてはいかがでしょうか。
レンタルスペースの将来性
【サイトが増加中!】
レンタルスペースは、今回のように副業にして稼ぎたいというスペースを提供する側、そして、スペースをレンタルする側という双方の希望が合致してはじめて成り立つと言ってもいいでしょう。
なので、「貸します!」「貸してください!」といった両サイドの希望がチェックできるサイトに人気が集まっています。いくつか、おすすめのサイトをご紹介します。
どのようなレンタルスペースがあるのか、そして、どんなレンタルスペースが求められているのか。これからレンタルスペースを始めたい!という人の参考になるはずです。眺めているだけで、アイディアが浮かんでくるかもしれません。
いくら稼げる?費用は?
売上
売上はシンプルに言えば、レンタル料になります。どんな場所を提供するかによって維持費なども変わってきますが、土地や建物などの不動産を持っていればそれなりに維持費はかかるものです。利用してくれる人からレンタル料をもらうことで、維持費を賄うこともできるわけです。
費用
売上でも触れたように、どんなレンタルスペースにするのかで、必要な経費も変わってきます。シンプルにスペース貸しで、中で使用するものはすべて借りた人たちが経費を払うという場合もありますし、電気代、水道代、ガス代といったものを含めてレンタル料金に組み込むといったケースもあります。
また、さきほどアイディアとして挙げたトランクルームや、倉庫といった収納スペースで貸し出す場合には、温度や室温管理、セキュリティといったものにも経費がかかる場合があります。
どちらにしてもそれらの経費を売上(レンタル料)から差し引いたものが収益となります。すべてはアイディア次第といったところでしょうか。手間暇をかけたくない!という場合は、業者に頼んで、スペースだけを提供するという形もあります。
不動産をたくさん持っていて、活用の対策を取っていない、でも、時間がないし、面倒なことはやりたくない!という人は、すべて業者に任せてしまうこともひとつの方法です。
多少の手数料はかかってしまいますが、不動産を眠らせたままにしておくよりは、有効的な使い方であると言えます。
おすすめサイトは?
特P(とくぴー)
https://toku-p.earth-car.com/
特P(とくぴー)は使っていない駐車スペースを登録しておくと、借りたい人から予約が入るシステムです。登録無料でコスト0円で駐車スペースを借りたい人に貸すことができます。月極、時間貸しなど希望により指定可能で、車に利用できないスペースでもバイク用として貸し出せます。
スペースマーケット
https://spacemarket.com/
オーナーがきちんと身元確認済みの安心したシステムです。歴史のあるお家を借りて雰囲気をたのしみながら会議をしようといった、ちょっとおもしろい貸スペースがあるので、アイディアの参考にしてみることをオススメします。
軒先.com
http://www.nokisaki.com/
空きスペースを貸したい人、借りたい人をつないでくれます。基本情報がシンプルで見やすい作りになっていて、写真が豊富なのが特徴です。
Airbnb
https://www.airbnb.jp/
こちらも最近メディアなどで話題の、空き部屋の貸し借りができるサイトです。なんと登録は世界に190ヶ国、34,000都市の登録があると言われています。ゲストの数はなんと通算2,500万人超えなのだとか。暮らすように滞在したい人向けに自分のお部屋を提供してみませんか?
こんな人におすすめ
貸し出すことのできるレンタルスペースを所有していることがまず第一条件でしょう。そして、ちょっと変わったアイディアを持っていれば、同じレンタルスペースを提供している人たちとの差別化が図れ、人気につながります。
トレンドをしっかりチェックしている人にも向いている副業と言えるでしょう。スペースを借りたい!と思っている人たちの立場に立って、ニーズをきちんと見極められる“目”を持っていると有利なのではないでしょうか。
似ている副業は?
レンタルスペースを使って副業をする!
本文中でも触れましたが、レンタルスペースを提供することで副業を成り立たせる人がいる一方で、レンタルスペースを“利用”して、副業を始める人も多くいます。
捻出できる賃料の目安を考えると、お店用のスペースを借りることができない、使いたいのは昼間or夜間だけなのに…といったケースありますよね。そんなところに目をつけたレンタルスペースサービスにスペースシェア(シェアスペースともいいます)があります。
昼間はカフェ、夜はバーなのに、オーナーは昼夜別の人というお店が増えているのです。また、1週間で毎日違うお店が出店といったケースもあります。
月曜日は雑貨屋さん、火曜日は洋服屋さん、水曜日はインテリアショップ、木曜日は…といったように、日替わりでショップを出しているのです。レンタルする側の理由はいろいろあります。
- 郊外でショップをやっていて、週に1度だけ、都内でオープンしている
- ネットショップで販売しているけれど、週に1度だけ実店舗で実際にお客様に商品を手に取って見てもらえるようにしている
- 普段は販売する商品を創作、もしくは買い付けに行っていて週に1度だけ販売を手がけている
- 将来お店を出すための準備として、慣れるために週に1度オープンしている
といったケースがあります。それぞれ理由は違いますが、レンタルスペースの需要はバラエティに富んでいると言えるでしょう。レンタルスペースは、借りたい人が多いからこそ、貸せる人の出番がある!ということなのです。需要があるのであれば、これは、見逃せない副業なのではないでしょうか。