広告は、目立つことが大切です。変わった広告方法であれば、内容よりもまず、目が行くものですよね。街の中ではあらゆる場所で広告を目にします。駅、ビル、電車やバスの中、そして、車に直接広告を貼りだすというのも定番です。
外国人が訪れる観光スポットとして有名な、新宿・歌舞伎町の「ロボットレストラン」の広告は、トラックに大きなロボットを乗せて移動しています。そんな珍しい広告が目の前に来たら、気になってチェックしてしまうものです。広告の基本『目立つこと』『興味を惹くこと』そして、お店のコンセプトもしっかりと伝えている、見本と言えるかもしれません。
広告で副業、なかなかイメージが湧いてこないという人もいるかもしれません。しかし、自分が広告を掲載する場所となって、副業にすることができるのです。
それは、体にシールを貼って、いわば“歩く広告塔”になる仕事です。最近、増えてきているので、見かけたことがある!という人も多いのではないでしょうか?ちょっと気になる自分の体を広告にする仕事についてご紹介していきたいと思います。
仕事内容を徹底解剖!
実例で詳しく紹介
体に貼る広告で話題を集めたものが「絶対領域広告」というものです。
メディアでかなり取り上げられたので、ご存知の人も多いのではないでしょうか。絶対領域とは、ミニスカートとひざ上丈のソックスを履いたときに、チラリとのぞく“太もも”部分を指します。
女性の太ももに大胆にも広告を貼ってしまうのです。そんな場所に広告が貼ってあれば、気になって見てしまいますが、男性の方は「見ていいのかな?」という気持ちにもなるのではないでしょうか。
絶対領域広告
絶対領域広告の仕組みについて簡単にご紹介していきたいと思います。絶対領域広告に参加するには、まず、上記サイトで会員登録をします。登録をしたら、広告シールを太ももに貼って、8時間以上の日常生活を送ることになります。
報酬を得るには?
ここでポイントとなるのが、自分が広告になったことを証明する写真を撮影することです。そして、その写真をSNS(ソーシャルネットワークサービス)に投稿すれば、広告費=報酬を受け取ることができます。
広告のを貼る場所も斬新ですが、それを証明する写真をSNSにアップするというのもとてもイマドキな感じで、まさに新しいサービスですよね。
2012年7月に開始されたサービスですが、登録する女性会員数はグングンその数を伸ばしているのだとか。サービス開始直後で、100人以上の登録があり、その後は毎日順調に増え続けているそうです。
登録条件
登録の際には条件があります。「18歳以上であること」「SNSで20人以上と繋がりがあること」です。SNSは生活に欠かせない!という若い女性は多いでしょうから、この条件は特別ハードルが高いと感じる人は少ないのではないでしょうか。
他の条件は?
SNSに投稿するということは、太ももが見られることになります。そこに抵抗がなければ楽しみながらできる仕事です。その日のファッションコーディネートや、メイク、ダイエットの記録など、私的なこともバンバン投稿している人であれば、太ももに貼った広告の画像をアップするのも、特別なことに感じないのではないでしょうか。
また、SNSに投稿する女性の心理として、「見せたい」「見られたい」という気持ちがあれば、次はより一層おしゃれに、美しく、かっこよくと向上心が生まれるものです。ファッションの一環として、絶対領域広告を楽しむという女性も多いようです。
また、おしゃれな広告シールであれば、おしゃれな洋服を選ぶように心が惹かれていくものです。広告シールを提供する側も、デザインで女心をくすぐり、「広告になりたい!」「自分の太ももに貼ってみたい!」と思わせるようなものを提供するわけです。これはどちら側にもいい刺激を与えているのではないでしょうか。
実際の広告例
今までに話題になった広告シールは以下の件があります。実際に行われた例を見るとわかりやすいと思いますので挙げておきます。
村上隆さんの新刊PRの広告「創造力なき日本」
https://www.zettaipr.com/pr/pr000017.php
ロックバンドGREENDAYのアルバム発売の広告「UNO!」
https://www.zettaipr.com/pr/pr000025.php
大ヒット映画「TED(テッド)」DVD販促イベント時の記事(REUTERS/ロイターより)
http://jp.reuters.com/article/2013/07/22/l4n0fs0yi-thighs-ad-idJPTYE96L05220130722
特に、DVDイベントで約80人の女性が、広告塔になって歩く姿は、海外でも話題になりました。見てもいいと分かっていながらも戸惑ってしまうという男性もいれば、日本は素晴らしい!と盛り上がる男性も。
女性からは、賛否両論あったようですが、広告は話題性が大切ということを考えれば、この広告スタイルは成功と言えるのではないでしょうか。やりたい人がやればいいわけですから、楽しみながらできるという人にはオススメですよね。
他のパーツの広告は?
わかりやすくて、特に注目を浴びている女性の太ももに広告シールを貼る「絶対領域広告」をサンプルとしてご紹介してきましたが、もちろんほかのパーツに貼るスタイルもあります。
顔や腕にシールを貼るパターンもあれば、Tシャツなどに広告を印刷して着るというパターンもあります。学生の頃、文化祭などで呼び込みをするときに、ダンボール等を使って人間広告を作った経験はありませんか?あのシール版(進化版?)というとイメージしやすいかもしれません。
絶対領域広告では、SNSに投稿したところでお仕事終了で報酬がもらえるという流れでしたが、クライアントによってツールは様々のようです。何らかの形で実際に広告として活動している姿は、報告するという形式をとっているところが多いようです。義務になってなくても、信頼度を高めるという意味では、画像や動画等を撮影しておくといいかもしれません。
いくら稼げる?
歩く広告塔の報酬は、大体日給で10,000円程度が相場と言われています。歩く場所が指定される場合もあるそうですが、ほとんどが、1日8時間、広告を貼った状態で過ごすというのが条件に含まれているようです。
登録以外の参加方法
珍しいのでメディアで取り上げられることが多いのですが、まだまだメジャーな仕事とは言えないかもしれません。大々的に募集があるというのを見かけないからです。
さきほど取り上げた「絶対領域広告」などは登録制となっていますが、あとは自分で「広告やります!」などとSNSで呼びかけてみるという方法でアクセスを待つという人もいるそうです。仕事を得るところからもSNSがひとつのポイントになっていますね。
顔面広告もあります!
顔面広告についてもご紹介しておきましょう。「liverty」というモノづくり集団をご存知ですか?こちらの集団を率いる家入一真氏が、イギリスの「buy my face」というサービスを見て、アレンジしたのが顔面広告の始まりと言われています。
「buy my face」とはその名のとおり、「私の顔を買って!」そうです、「顔を広告として売ります」というサービスなわけです。学費返済を目的とした男性2人組が、自分の顔を広告にして、企業から広告料を受け取ることを思いついたことから始まったサービスなのだそう。
企業のロゴなどを顔に描くサービスのようです。サッカーの国でもあるイギリスであれば、顔にペイント、まったく抵抗はないですよね。
こんな人におすすめ
まだなかなか募集も少ないようなので、仕事をゲットするのも難しいかもしれませんが、ネットなどで「広告」「シール」「募集」といった用語を入れて検索して常にチェックするようにしてみましょう。
SNSでアピールすることも忘れずに。さて、最後に、自分の体を広告にするという仕事はどんな人に向いているのかを改めて考えてみましょう。
- SNSをやっている
- 自分を見せたい
- 自分を見て欲しい
- 目立つ場所を歩くのが好き
- 楽しいことが好き
- 新しいことが好き
これらの条件を満たせば、楽しく歩く広告塔ができるのではないでしょうか。太ももに広告を貼る場合は、太ももに自信!というのも条件に入るかもしれません。
注目を集めたいのであれば、有名な人、目立つ人がやったほうが効果的なのではと思われがちですが、顔面広告などは、顔が広告より目立つことには意味がないという意見もあります。
広告の内容よりも、顔の方が印象に残るようでは、本来の役割を果たしていませんよね。ということは、広告を引き立てるような、普通の顔(特徴のない顔)というのも、顔面広告であれば、条件のひとつになってくるのではないでしょうか。
太ももであれば、見てもらえるような魅力的な太もも、顔面であれば、広告を引き立たせるノーマルさ、広告を貼るパーツによって、貼る場所に求められる条件も変わってくるかもしれません。あなたなら、体のどこに広告シールを貼りますか?