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自動車ローンで損してませんか? 申し込み前に必読のカーローンガイド

自動車ローン、銀行系とディーラー系のどちらを選ぶ!?

自動車ローンの種類は、銀行系とディーラー系の2つがあります。金利、資金使途、申込のしやすさなど、それぞれにメリット・デメリットがありますので、購入計画と利用目的に合ったローンを選びましょう。

銀行系の自動車ローン

自動車
「マイカーが欲しいけど現金がない」「結婚して子どもが生まれるのでワンボックスカーに買い替えたい」、そんな自動車購入時に最適なローンが自動車ローンです。

自動車ローンは2つのタイプに大別できます。銀行や信用金庫などで利用できる銀行系の自動車ローンと、ディーラー系で用意している残価設定型ローンです。

銀行系の自動車ローンは「マイカーローン」や「自動車ローン」といった名称で、銀行、信用金庫、信用組合、JAバンク、郵貯バンクなど大抵の金融機関で取り扱っています。

自動車ローンの申込み、そして審査を無事に通過すると、申込者の指定口座に自動車購入資金が入金されます。申込者自身がお金を引き出して、自動車購入会社に支払うケースと、金融機関から自動車購入会社に直接お金が支払われる場合とがあります。

自動車購入会社に支払った後は、支払ったことを証明する書類を後日、金融機関に提出します。

あとは、毎月決められた金額を返済するという流れになります。

銀行系の自動車ローンの主なメリットは、下記の事があげられます。

銀行系の自動車ローンの主なメリット

  • ディーラー系の自動車ローンに比べて金利が低いこと
  • 資金使途が幅広いこと
  • 購入する自動車が決まっていなくても申込み・審査が可能なこと

借入金利

借入金利は、変動金利型と固定金利型の2タイプが用意されていて選べる金融機関と、変動金利型の1種類のみの金融機関があります。申込みから3年もしくは5年間は固定金利型、その後は変動金利型という併用型もあります。

金融機関によって金利差はありますが、たとえば固定金利型は1.6%~5.0%(借入期間や条件で違いがある)前後が多いようです。一方、変動金利型は、市場金利(短期プライムレート)に連動して設定され、固定金利型に比べて0.5~1.5%前後、金利が低く設定されています。

固定金利型は高く設定されているのですが、インターネット予約をしたときや他のローンを利用しているときには金利が引き下げられることもあります。

借入金額と返済期間

借入金額は10~1,000万円(1万円単位)までとなっていて、返済期間は6ヵ月~10年以内(1ヵ月単位)です。

申込み方法

申込み方法は店頭(ローン契約機含む)もしくはインターネットの利用ができます。
申込み時には、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類のほか、年収を証明する書類、新車購入とわかる書類(自動車購入の見積書など)が必要になります。

保証人や担保は不要となっている金融機関がほとんどですが、金融機関と提携している保証会社の保証を受けるため、保証料を支払う必要があります。

ディーラー系の自動車ローン

自動車ローンのなかでもっとも利用頻度が高いのが、ディーラー系の自動車ローンです。このローンは、ディーラーが提携しているディーラー系列のファイナンス会社や信販系のローン会社に申込み、購入代金を支払うという方式です。

ディーラー系の自動車ローンのメリットは、自動車を購入したディーラーで手続きができるほか、ディーラーがローン会社とのやりとりを代行してくれますので、とても便利です。

また、ディーラー系の自動車ローンは銀行系に比べてローン審査が通りやすいといわれています。

一方、デメリットとしては、ディーラー系の自動車ローンは借りやすい反面、金利が3.5%~8.5%前後で設定されていることから、銀行系と比較するとかなり割高です。

銀行系の自動車ローンは、購入することを前提でローンを申込むことができますが、ディーラー系は自動車購入と同時でないと申し込むことができません。

購入したいと思っても審査に通らなければ自動車を購入することができませんから、事前審査ができる銀行系のように、前もってローンが組めるかどうか、見通しが立てづらい面もあります。

また、ディーラー系の自動車ローンを利用したとき、自動車の所有者はディーラーになります。ローンを完済しなければ、購入者本人の名義にはなりません。このような点も十分に留意して検討する必要があります。

項目 銀行系の自動車ローン ディーラー系の自動車ローン
取扱会社 銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、JAほか 自動車販売店(提携信販会社)
貸出金利 1.6%~5.0%程度 3.5%~8.5%程度
用途 新車または中古車の購入、修理・車検費用、運転免許の取得費用など 新車または中古車
審査 車選択前 車選択後
保証料 取扱会社負担(保証会社が保証) 金利に上乗せ
所有権 購入者名義 取扱会社名義(完済まで)
その他 住宅ローン、カードローン等の所定の条件を満たせば金利優遇あり 特別金利(残価設定)キャンペーンあり

※貸出金利は平成27年10月1日現在。

資金使途が自動車関連に制限される

自動車ローンを利用するには、自動車の購入など資金使途が自動車に関係しているものでなければなりません。自動車・バイクなどの購入(中古車両含む)費用やその付帯費用、修理費用、車検費用、カー用品費用、運転免許の取得費用、車庫などの建設費用など、自動車に関する使いみちであれば自動車ローンが利用できます。

また、他のローン会社で借入れしている最中の自動車ローンを借換えしたいときにも、自動車ローンを利用できます。ただし、個人間で売買する自動車購入や、営業用など業務に使う自動車購入などには利用できないことになっています。

なお、ディーラー系の自動車ローンの資金使途は、銀行系よりも限定されていて、自動車購入資金のみとなっています。それ以外の使いみちでは申込みできませんので、注意してください。

残価設定型で自動車ローンの返済負担を減らそう

ディーラーが取り扱っている自動車ローンは残価設定型ローンと呼ばれています。残価設定型ローンは、自動車の将来の推定下取り額を最終返済分として織り込むことで、毎月の返済額の負担を軽減できるメリットがあります。

反面、実際の下取り価格次第では、返済額の負担が重くなる点にも注意が必要です。

残価設定型ローンとは?

残価設定型ローンとは、ローンの最終返済分を申込み時にあらかじめ設定して、設定した最終返済分以外を分割で返済する方式です。

残価部分に相当する最終返済分は「推定下取り額」とか「下取り額」「査定価格」ともいわれます。最初は返済負担が比較的軽く、最後にまとまった返済が必要になるということで、テールヘビーなローンとも呼ばれています。

残価設定型ローンの申込みにあたっては、購入した自動車代金に基づいて返済期間を設定します。返済期間は通常、6ヵ月から10年(分割支払い部分を含めた期間を含む)としているローン会社が多いようです。

次に下取り額(最終返済額)を設定し、毎月の返済額を決めます。下取り額は自動車購入代金の3割から5割(分割返済期間、ローン会社によって割合は異なる)という上限が設けられていますので、この上限を踏まえて下取り額を決めます。

あとは、毎月の返済期間を設定します。毎月の返済額をどうするかによって返済期間は変わりますが、一般的には月々の返済期間を3年(36回支払い)で設定し、残りを最終返済分とすることが多いようです。

こうして、自動車の購入代金から最終返済分を差し引いた金額を毎月返済期間で割った金額が、毎月の分割返済金額になります。毎月の返済については元利均等返済方式を採用しているローン会社が多いようです。

毎月の返済分がすべて終わり、最終返済分だけが残ると、以下の3つの方法から選択します。

  1. 購入した販売店に自動車を返却する
  2. 購入した販売店に下取り購入してもらう
  3. 最終残価を一括もしくは再分割して支払う(自分の所有車にする)

3.を選んだときは、残価を一括で支払うか、再分割による支払いをすることになります。再分割による支払いを選ぶとさらに残価支払期間を設定することになりますが、最長で借りられる期間内(毎月返済期間も含めて10年以内)で再設定します。

残価設定型ローンを利用したとき、普通はローンの返済が完了しなければ購入した自動車の所有者は購入者にはなりません。

ただ、銀行系の残価設定型ローンのなかには、この方式のローンを選択しても購入した自動車の所有者が購入者になるケースもあります。

金利は銀行系で1.4%~5.0%(変動金利型)、固定金利型で変動金利プラス0.5%前後になっています。一方、ディーラー系などの場合は、3.5%~8.0%で設定しているようです(平成27年10月1日現在)。

返済シミュレーション

残価設定型ローンと、通常の自動車ローンの返済額を比較してみましょう。シミュレーションの条件は以下のとおりです。

シミュレーションの条件 ~ 残価設定型ローンを検討
自動車購入代金 200万円(諸手続き費用込み)
借入期間 3年(毎月の返済後、下取りしてもらうこと前提)
残価部分 80万円(下取り額を自動車代金の4割で設定)
金利 年3.5%
賞与払い なし

この条件で計算すると、残価部分の80万円を除いた実質的な総返済額は134万7,920円、毎月返済額は3万8,512円になります。

一方、同じ条件で通常の自動車ローンで借りた場合、毎月の返済額は5万8,604円になります。通常の自動車ローンに比べて残価設定型ローンのほうが毎月返済額は約2万円安くなり、毎月の返済額を押さえることができます。

残価設定型ローンのメリット・デメリット

残価設定型ローンのメリット

残価設定型ローンは通常の自動車ローンと比べると、毎月の返済額が減額できるというメリットがあります。さらに、残価設定型ローンは、最終返済のときに3つの選択肢から選ぶことができます。一括もしく分割で支払って自動車を手に入れることもできますし、新たな自動車購入の下取りもできます。

将来の状況変化に応じて最終返済分の返済方法を決められるというのも大きな利点です。

残価設定型ローンのデメリット

残価設定型ローンで最終返済を一括したときの最終的な返済額は、先の算出例でみると、134万7,920円。これは将来の下取り額を80万円と仮定したケースです。

実際の下取り額は、当初予定した推定下取り額どおりになるかどうかはわかりません。販売市場の状況によって、推定下取り額を下回り、追加の金額を支払わなければならないこともありえます。

さらに、毎月返済の期間は、長くなればなるほど金利負担が増えます。反対に短すぎると、毎月の返済額の負担は重くなります。自動車の購入金額、毎月返済できる金額、最終返済時にどのようにするかなど、十分に検討してから最適な条件で利用することが求められます。

エコカーローン、福祉車両専用マイカーローンで金利優遇を受けよう

地球環境にやさしいハイブリッド車、電気自動車、天然ガス車などのエコカーを購入するときは、エコカーローンが利用できます。

また、昇降シートなどを装備した福祉車両を購入するときは、福祉車両専用マイカーローンが利用できます。どちらも通常の自動車ローンに比べて金利優遇が受けられ、返済負担が軽くなるメリットがあります。

エコカーローンとは?

環境に配慮したエコカーが続々と誕生しています。エコカーとは「エコロジー(環境)カー(自動車)」の略称で、地球環境に優しい自動車のこと。低燃費・低排出ガス(CO2など)のガソリン車、ガソリンと電気を合わせたハイブリッド車、充電のみで走る電気自動車、水素などの天然ガスを使った天然ガス自動車などが該当します。こうしたエコカーを購入する際に利用できるのがエコカーローンです。

エコカーローンの概要
借入期間 1年以上7年以内(1ヵ月単位)
借入金利 固定金利/3.4% ※一般のマイカーローンは4.9%
変動金利/2.3% ※一般のマイカーローンは3.8%
借入金額 10万円以上700万円以内(1万円単位)
使いみち ハイブリッド車購入資金/電気自動車購入資金/天然ガス車購入資金/燃料電池車購入資金/エコカー減税対象者購入資金
担保・保証人 原則として不要
提出書類 見積書、注文書、パンフレット等
その他 住宅ローン、給与(年金)振込、公共料金引落契約など他の取引があるとさらに金利優遇がある。

※上記は、エコカーローンの一例。取扱会社により申込条件は異なる。
※借入金利(融資利率)は、平成27年10月1日現在。

エコカーローンは、通常の自動車ローンに比べて金利引下げの優遇を受けられます。ローン会社によって引下げ幅に違いがありますが、通常の自動車ローンの金利に比べて0.4%~1.5%程度引き下げられます(平成27年10月1日現在)。

エコカーローンを取り扱う銀行や信用金庫によっては、預金口座の取引があって給与振込や公共料金の自動引落契約、住宅ローンの借入れがあると、さらに金利優遇が適用されます。

なお、エコカーローンを申し込む際には、購入時の見積書、契約書、パンフレットなど、購入する自動車がエコカーであることを証明する書類の提出が必要です。

福祉車両専用マイカーローンとは

自動車ローンには、エコカーローンのほか、高齢者や障害のある人が乗車するために改造を加えた福祉車両専用のマイカーローンもあります。

参考までに、福祉車両の普及についてみると、日本自動車工業会(JAMA)が発表した2014年度の福祉車両販売台数は、4万7,869台(前年比8.3%増)となっています。なかでも、福祉車両型の軽自動車の販売台数が年々増加しているようです。

福祉車両には色々な種類があります。車いす(電動いす含む)などを自動車に直接乗せられるように後部に電動式リフトやスロープを搭載した自動車(介護式)や、運転席や助手席、補助席などに乗車するときに座席が回転やスライドしたり昇降したりする自動車、運転者自身が障害を持っている場合に運転席を改造して運転できるように改造を施した自動車(自操式)などがあります。

福祉車両専用マイカーローンは通常の自動車ローンに比べて、金利が1%程度優遇され、返済負担が軽くなるメリットがあります。

福祉車両専用マイカーローンの概要
借入期間 1年以上7年以内(1ヵ月単位)
借入金利 変動金利/2.5% ※一般のマイカーローンは3.8%
借入金額 10万円以上300万円以内(1万円単位)
使いみち 自操式福祉車両購入資金、改造資金(運転補助装置付車)/介護式福祉車両購入資金、改造資金(回転シート車、回転スライドシート車、昇降シート車、車いす移動車等)/福祉用電動車両購入資金(電動三輪車、四輪車の一人乗り電動車両)/購入車両に付帯する諸費用、オプション(エアコン、ステレオ等)購入費用
担保・保証人 原則として不要
提出書類 見積書、注文書、パンフレット等
その他 前年度年収や勤続年数など条件によりさらに金利優遇や利用金額の増額がある。

※上記は、福祉車両専用マイカーローンの一例。取扱会社により申込条件は異なる。
※借入金利(融資利率)は、平成27年10月1日現在。

各金融機関の自動車ローン

各金融機関の自動車ローンの一覧はこちらで紹介してます。

各金融機関の自動車ローンの一覧

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