ガイアファンディング

GAIA FUNDING(ガイアファンディング)は、米国の不動産投資案件を担保付・為替ヘッジありで提供するクラウドファンディングサービス会社です。

米国では不動産の価値や実際の取引価格などの情報が日本と比べて透明性が高いため、不動産投資が日本と比べて一般的に受け入れられています。

GAIA FUNDING(ガイアファンディング)は、米国では一般的な不動産投資の中でも優良かつリスクの小さい投資案件を日本の投資家に提供しています。

他のソーシャルレンディングのサービス会社については下記ページで紹介しています。比較して利用を決めたい場合はこちらもご覧ください。

おすすめのソーシャルレンディング会社 ~ サービスや利回り、メリット、デメリットを比較

 

ガイアファンディングの基本情報と特徴

利回り 9%~10% ★★★★☆比較的高い
最低出資額 3万円~ ★★★★☆低く利用しやすい
運用期間 6ヶ月~22カ月 ★★★☆☆平均的
投資(貸付)対象 不動産(米国) ★★☆☆☆限定されている
運用・維持手数料 無料 ★★★★★
入金手数料(振込時) 銀行への振込手数料は投資家負担 一般的
出金手数料(払戻時) 金融機関により金額は異なるが投資家負担 ★★☆☆☆
配当タイミング 一括返済(利払いは毎月) ★★☆☆☆

表中の★マーク:★が多いほど高評価

 

リターンは平均からやや高め

ガイアファンディングの投資案件のほとんどは、リターンが9%から10%に設定されています。

他のクラウドファンディングと比べると、一般的に二桁%は高めの利回りだと言えます。

 

投資期間は6カ月から22カ月の間

投資期間は案件によって異なりますが、おおむね6カ月から22カ月の間となっています。期間によってリターンが異なる傾向はありません

 

最低出資金額は3万円から

最低出資金額は3万円または4万円に設定されているケースが多いです。

1万円から投資可能なクラウドファンディングサービスも存在していますが、10万円を最低出資金額としているクラウドファンディングサービスもあるため、平均よりは投資しやすいと言えるでしょう。

 

手数料は入金時、出金時に発生

クラウドファンディングの手数料比較

業者名 登録・口座開設 運用 投資口座への振込み(入金) 投資口座からの払戻し(出金)
ガイアファンディング 無料 無料 投資家負担 108円~756円
クラウドクレジット 無料 案件による 投資家負担 300円+税金
オーナーズブック 無料 無料 投資家負担 300円+税金
クラウドリース 無料 無料 投資家負担 108円~756円
レンデックス 無料 無料 投資家負担 無料
ラッキーバンク 無料 無料 投資家負担 無料
Maneo 無料 無料 投資家負担 54円~432円
クラウドバンク 無料 無料 投資家負担 無料

ソーシャルレンディングサービスの中でみると一般的な手数料設定となっていますが、出金時(償還時に自分の口座に出金する時)には払い戻し手数料が発生します(払い戻し金額・金融機関によって金額は異なります)。

ガイアファンディングの手数料体系はクラウドファンディングサービスの中でも一般的な設定になっていると言えるでしょう。

 

配当は毎月支払われる

ガイアファンディングの投資案件は、借り手が毎月利息を払う条件となっており、毎月配当が投資家に支払われます。

しかし、毎月出金を行うと払い戻し手数料が発生するので、元本が戻ってきたときなどにまとめて出金する方がよいでしょう。

 

ガイアファンディングの良い点

  • 3万円と少額から、米国の不動産マーケットにアクセスできる
  • 投資期間中に、運用報酬や管理報酬などが発生しない
  • 全投資案件に、担保が設定されている
  • 提携している米国の不動産デベロッパーが、将来性・立地・需要といった観点で投資審査(デューデリジェンス)を行い、厳選された案件を提供
  • 米国への投資だが、為替ヘッジが付いており、為替リスクがない(ただし担保には為替リスクがある)

 

ガイアファンディングの残念な点

  • 流動性が低い(中途解約ができない)
  • 投資案件の詳細な情報は開示されない
  • 借り手の信用(デフォルト)リスクがある
  • 担保割れが発生するリスクがある
  • ガイアファンディングの信用(デフォルト)リスクがある

 

ローン返済実績

貸付件数 632件
返済中の件数 346件
完済件数 286件
貸付金額 6,540,640,000 円
返済中の金額 3,455,700,000 円
完済した金額 2,978,360,000 円

※2018年4月10日時点時点

ガイアファンディングは286件の完済実績があり、65億円を超える募集実績を有してします。

また、分配金総額は31億9,392万円となっています。完済した貸付金は29億7,836万円ですので、累計7.24%のリターンが発生していると考えられます。

 

投資家登録の条件

  • 投資口座開設時の段階で20歳以上、75歳未満であること※満75歳以上の方で投資口座開設を希望される場合は、ガイアファンディングに問い合わせが必要です。
  • maneoマーケットの審査に通ること

 

maneoで投資家登録しておくメリット

maneoで登録すると、ガイアファンディングを含めてmaneoに業務委託しているクラウドファンディングへの投資家登録も簡単にできます。

maneoに委託している他のクラウドファンディング会社への投資も検討している場合は、maneoで投資家登録することも検討するとよいでしょう。

 

登録から投資実行までの流れ

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出典:gaiafunding
https://www.gaiafunding.jp/
  1. 投資口座開設
  2. 本人確認キーの入力
  3. 投資資金の入金
  4. 投資の実行

 
おおまかにわけて、口座開設には、上記の4つのステップがあります。

時間がかかるのは「投資口座開設」とされる投資家登録になります。以下で順番に流れを説明します。

 

1. 確認事項

  1. WEBサイト利用規約
  2. ガイアファンディング取引約款
  3. 重要事項説明書(取引口座開設時)投資家登録用
  4. リスクの確認及び投資家表明事項
  5. 個人情報の取り扱いに関する同意事項
  6. 電磁的方法による書面の交付に関する同意事項

 
まずは確認事項となる上記6つの書類を確認し、その後同意のチェックボックスをクリックすると、次のページに遷移します。

 

2. 投資家適合性確認

次は投資家適合性確認となっています。自身の収入や投資経験等について必要事項を記入します。

 

3. ID、個人情報登録

次にIDやパスワードを設定します。

 

4. 会社情報

次に自身の勤務先企業についての情報を記載します。

 

5. 銀行口座登録

次は投資資金をガイアファンディングに送金する際の口座情報を入力します。

口座情報を入力すると、1から5までで入力してきた情報の最終確認画面に遷移します。内容に問題がなければ、これで投資家登録は完了します。

 

6. 審査

投資家審査完了後、本人確認ハガキが送られてきます。ハガキに記載された本人確認キーをサイトで」入力すると審査は完了です。

 

7. 入金後に投資開始

投資口座に投資用資金を入金し、投資を行いたい案件を選択して投資を実行します。

 

本人確認書類の提出

投資家登録後、本人確認書類で下記のうち1点の写しを提出する必要があります。

  1. 免許証(表裏)
  2. マイナンバー個人番号カード(顔写真入り)
  3. パスポート(顔写真と住所記載があるページ)
  4. 健康保険証(住所記載必須)
  5. 運転経歴証明書(表裏)
  6. 外国人登録証明書など

※法人の場合は別途申込書が必要

 

信用できる運用会社か?

  • 社名: ガイアファンディング株式会社
  • 本社所在地: 東京都港区六本木 7-7-7 Tri-Seven Roppongi 8階
  • 資本金: 100,000,000円(資本準備金含む)
  • 役員構成: 代表取締役 ケルビン チウ
  • 事業内容: ソーシャルレンディングサービス「ガイアファンディング」における、借り手の管理
  • 創立: 2015年7月10日
  • 関連会社: Gaiafunding Cayman Ltd.、ガイアアセットマネジメント株式会社

ガイアファンディングは資本金1億円のクラウドファンディング会社であり、大企業等の子会社資産運用会社ではなく、ブティック系の独立系資産運用会社となっています。

 

運営会社

ガイアファンディングはクラウドファンディング最大手のmaneoに業務委託を行い、maneoのプラットフォームを使って運営を行っています。

 

経営陣

代表取締役:ケルビン チウ

代表取締役のケルビン チウ氏は台湾出身の方で、国立台湾大学卒業しニューヨーク大学でコンピュータサイエンスの修士号を取得されました。

主にニューヨーク、東京の金融業界でIT/経営戦略、コンサルタントやエグゼクティブとして17年以上に亘りゴールドマンサックス、JPモルガンチェイス、Citiグループといった著名金融機関で活躍した実績があります。

また、元SBI Japannextの執行役員でもあります。ケルビン チウ氏自身も20年近く投資家として世界を飛び回り、国内外の不動産業界のみならず、株式、コモディティ(米国のCommodity Representative免許所有)、FX取引にも精通しています。

2015年ガイアファンディング株式会社の代表取締役に就任されました。経歴から察するに、プロフェッショナルの金融マン、投資家であることが伺えます。

 

リスクは?

投資対象は全て米国の不動産案件です。全ての案件に担保と為替ヘッジが設定されています。

 

担保のリスク

  • 担保となる物件そのものは米国の資産であり為替リスクがあります。そのため為替による担保価値の評価損が発生する可能性はあります。
  • 担保価値は米国の不動産市況により評価が変わるリスクがあります。

 

信用リスク

ガイアファンディング、もしくは業務を委託しているmaneoが何らかの理由により、債務不履行に陥るといったビジネスリスクがあります。

 

案件情報はどこまで確認できる?

投資案件のページを開くと、下記の項目を確認できます。例として満額成立した「テキサスロジスティクスファンド10号」のページを見つつ、確認できる項目を説明します。

 

リターンのシミュレーション

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出典:gaiafunding
https://www.gaiafunding.jp/

各案件ごとのページにて、いくら投資すると源泉徴収後のネットのリターンをいくら得られるのかシミュレーションすることが可能になっています。銀行の定期預金に預けた場合の利益と比較できます。

 

募集条件

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出典:gaiafunding
https://www.gaiafunding.jp/

ファンドの募集条件は上記のように表で、運用利回り、投資可能金額(最小投資金額)、募集期間、運用期間といった情報を確認することができます。

 

案件の詳細

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出典:gaiafunding
https://www.gaiafunding.jp/

概要説明や、貸付条件、借り手資料など案件の詳細を確認することができます。2案件が対象となってますが、それぞれについて説明してあります。

注意しなければならないのは、貸付先の業者名や投資物件については大まかな情報しか得られないということになります。

そのためニュース等で投資物件に関係のありそうな事故・自然災害等を知っても、貸付先の業者や投資物件に影響があったかどうかはすぐにわかりません。

ガイアファンディングは過去、ハリケーン等の被害については案件ごとにどの程度の被害があったかとニュースサイトにて公開していますので、状況を確認することができます。

 

わからない事は?

投資家登録していれば、投資前に案件について質問することができます

回答は時間がかかることも有るようですが、質問できるのはメリットです。ローンが成立すると質問は終了となります。

 

その他のサービス

SNSの連携

ガイアファンディングは、Twitterの公式アカウントを使って、投資案件の募集開始の通知を行っています。魅力のある案件を逃さないために、フォローしておくのも良いでしょう。

 

利用前に知っておきたいこと

確定申告は必要か?

ガイアファンディングへ出資して得た利益については、約20%の源泉徴収をされた後に投資家に分配されます。この分配金は雑所得となり、総合課税の対象となります。

他クラウドファンディング等の投資の利益の合計も含めて分配金の合計額が20万円以下の場合は、原則として確定申告は不要となります。

個々のケースによっては、確定申告を行ったほうが税制面で有利な場合もあります。

 

ガイアファンディングのまとめ

ガイアファンディングの魅力は何といっても米国不動産への投資機会に、プロフェッショナルの目利きを介してアクセスできることです。

投資ポートフォリオの分散として、資産の一部を米国不動産に配分することはリスク・リターンの効率を上昇させる上で良い選択肢になると考えられます。

ただし米国不動産への投資とはいえ、為替ヘッジされた投資となるため、通貨分散の目的を達成することはできない点に注意が必要です。

案件も定期的に提供されており、今後さらなる発展が期待できるクラウドファンディングサービスです。